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JP3573816B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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JP3573816B2
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、自動変速機の変速制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動変速機の制御装置としては、特開平1−105050号公報に示されるものがある。
すなわち、これに示される自動変速機の制御装置は、走行にあたりマニュアルバルブを中立レンジから走行レンジに切換えるときに、マニュアルバルブからの油圧により発進用摩擦要素を締結させて、自動変速機を発進可能な動力伝達状態にする。この際、上記のレンジ切換えから、発進要素締結検知手段が発進用摩擦要素の締結開始を検知するまでの間は、アキュムレータ背圧制御手段によりアキュムレータ背圧が高くされるため、発進用摩擦要素は、アキュムレータの背圧上昇分だけ締結油圧が急上昇するので、締結遅れが解消される。この間は、発進用摩擦要素がストローク中で、セレクトショックに関与しないため、アキュムレータ背圧の上昇でセレクトショックが大きくなることはない。発進用摩擦要素が締結を開始すると、発進要素締結検知手段からの信号に基づいてアキュムレータ背圧制御手段がアキュムレータの背圧上昇を中止する。これにより、アキュムレータは通常のアキュムレータ機能により発進用摩擦要素の締結油圧をゆるやかに上昇させるため、セレクトショックを軽減することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平1−105050号公報に示される制御を、特公平4−77819号公報に示される自動変速機に適用する場合、次のような問題がある。すなわち、特公平4−77819号公報に示される自動変速機の制御装置は、フォワードクラッチF/C(これは、上記特開平1−105050号公報に示される制御の対象である発進用摩擦要素に対応する。)とオーバーランニングクラッチOR/Cとが並列に設けられた構造であり、運転者がエンジンブレーキを必要として所定の操作を行った場合にOR/Cが締結される。このため、上記所定の操作の1つとして、マニュアルバルブを中立レンジから1レンジや2レンジなどの低速レンジに切換えた場合に、F/CとともにOR/Cも締結されることになる。したがって、特開平1−105050号公報に示されるようにF/Cを制御しても、OR/Cが急激に締結してしまうと、セレクトショックが発生してしまうという問題がある。これを防止するために、通常OR/Cは、10km/h以上で締結し、6km/h以下で解放するように設定されている。しかし、6km/h以下では必ずOR/Cが解放されてしまうため、渋滞道路を走行するときなどのように、発進及び停止の回数が多くなってしまうような場合には、OR/Cの締結及び開放が頻繁に行われることになるため、OR/Cの耐久性が悪化するという問題がある。本発明は、このような課題を解決するためのものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、NレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされてから所定時間経過後に第2摩擦要素が締結されるようにするとともに、DレンジまたはNレンジのときには第2摩擦要素が解放されるように構成することにより、上記課題を解決する。すなわち、請求項1記載の本発明の自動変速機の制御装置は、NレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされたときに締結される第1摩擦要素(22)と、
Dレンジでは締結せずエンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされたときに締結される第2摩擦要素(24)と、を有しており、
第1摩擦要素(22)及び第2摩擦要素(24)の両方を締結させる条件が成立した場合には、第1摩擦要素(22)が締結された後に第2摩擦要素(24)が締結されるように構成されている、自動変速機の制御装置において、
セレクト位置を検出するセレクト位置検出手段(112)と、上記セレクト位置検出手段(112)によりNレンジから前進レンジにセレクトされたことが検出されたときからの経過時間を計測する経過時間計測手段(120)と、を有しており、
上記第2摩擦要素(24)は、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされ、かつ上記経過時間計測手段(120)により計測された経過時間があらかじめ登録されている所定時間以上になったときに締結され、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続される一方、DレンジまたはNレンジにセレクトされたときに解放されるように構成されている、ことを特徴とする。
【0005】
また、請求項2記載の本発明の自動変速機の制御装置は、油温を検出する油温検出手段(110)を有しており、上記所定時間は、上記セレクト位置検出手段(112)によりNレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされたときの、油温検出手段(110)により検出された油温が低い場合は長く、また油温が高い場合は短く設定されることを特徴とする。
【0006】
また、請求項3記載の本発明の自動変速機の制御装置は、NレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされたときに締結される第1摩擦要素(22)と、Dレンジでは締結せずエンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされたときに締結される第2摩擦要素(24)と、を有しており、
第1摩擦要素(22)及び第2摩擦要素(24)の両方を締結させる条件が成立した場合には、第1摩擦要素(22)が締結された後に第2摩擦要素(24)が締結されるように構成されている、自動変速機の制御装置において、
セレクト位置を検出するセレクト位置検出手段(112)と、車速を検出する車速センサ(108)と、を有しており、
上記第2摩擦要素(24)は、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされ、かつ上記セレクト位置検出手段(112)によりNレンジから前進レンジにセレクトされたことが検出された後、上記車速センサ(108)により検出された車速があらかじめ登録されている所定車速以上になったときに締結され、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続される一方、DレンジまたはNレンジにセレクトされたときに解放されるように構成されていることを特徴とする。
【0007】
また、請求項4記載の本発明の自動変速機の制御装置は、NレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされたときに締結される第1摩擦要素(22)と、Dレンジでは締結せずエンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされたときに締結される第2摩擦要素(24)と、を有しており、
第1摩擦要素(22)及び第2摩擦要素(24)の両方を締結させる条件が成立した場合には、第1摩擦要素(22)が締結された後に第2摩擦要素(24)が締結されるように構成されている、自動変速機の制御装置において、
セレクト位置を検出するセレクト位置検出手段(112)と、上記第1摩擦要素(22)の油圧を検出する油圧検出手段(114)と、を有しており、
上記第2摩擦要素(24)は、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされ、かつ上記セレクト位置検出手段(112)によりNレンジから前進レンジにセレクトされたことが検出された後、上記油圧検出手段(114)により検出された油圧があらかじめ登録されている所定油圧になったときに締結され、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続される一方、DレンジまたはNレンジにセレクトされたときに解放されるように構成されている、ことを特徴とする。
【0008】
また、請求項5記載の本発明の自動変速機の制御装置は、上記所定油圧は、ライン圧又はライン圧近傍の所定値であることを特徴とする。
【0009】
また、請求項6記載の本発明の自動変速機の制御装置は、NレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされたときに締結される第1摩擦要素(22)と、Dレンジでは締結せずエンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされたときに締結される第2摩擦要素(24)と、トルクコンバータ(10)と、を有しており、
第1摩擦要素(22)及び第2摩擦要素(24)の両方を締結させる条件が成立した場合には、第1摩擦要素(22)が締結された後に第2摩擦要素(24)が締結されるように構成されている、自動変速機の制御装置において、
セレクト位置を検出するセレクト位置検出手段(112)と、上記トルクコンバータ(10)のタービン回転速度を検出するタービン回転速度検出手段(118)と、を有しており、
上記第2摩擦要素(24)は、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされ、かつ上記セレクト位置検出手段(112)によりNレンジから前進レンジにセレクトされたことが検出された後、上記タービン回転速度検出手段(118)により検出されたタービン回転速度があらかじめ登録されている所定回転速度になったときに締結され、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続される一方、DレンジまたはNレンジにセレクトされたときに解放されるように構成されている、ことを特徴とする。
【0010】
また、請求項7記載の本発明の自動変速機の制御装置は、上記所定回転速度は、ゼロ又はゼロ近傍の所定値であることを特徴とする。なお、上記かっこ内の符号は、後述する実施例の対応する部材を示す。
【0011】
【作用】
請求項1記載の本発明においては、NレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされると、セレクト位置検出手段によりこれが検出される。なお、このとき、第1摩擦要素が締結される。セレクト位置検出手段に前進レンジにセレクトされたことが検出されると、経過時間計測手段により、前進レンジにセレクトされてからの経過時間が測定される。経過時間計測手段により計測される経過時間が所定時間になると、第2摩擦要素が締結される。この第2摩擦要素の締結は、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間は継続される。また、Dレンジ又はNレンジにセレクトされたときに、第2摩擦要素が解放される。このように、第2摩擦要素は、NレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされて締結された後は、前記エンジンブレーキ状態のレンジにある間はこの締結が継続されて、DレンジまたはNレンジにセレクトされるまで解放されることがないため、車速によって第2摩擦要素の締結及び解放を繰り返すというようなことがない。これにより、第2摩擦要素の耐久性を向上させることができる。
【0012】
請求項2記載の本発明においては、設定される所定時間の値を、NレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされたときの油温検出手段により検出された油温によって変更させるため、油温によって変化する第1摩擦要素が締結するために必要な時間の変化に対応することができる。これにより、第1摩擦要素を完全に締結させた後に、第2摩擦要素を締結させるようにすることができるため、セレクトショックを改善することができる。
また、第2摩擦要素は、これが締結された後は、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続されて、DレンジまたはNレンジにセレクトされるまで解放されることがないため、車速によって第2摩擦要素の締結及び解放を繰り返すというようなことがない。これにより、第2摩擦要素の耐久性を向上させることができる。
【0013】
また、請求項3記載の本発明においては、セレクト位置検出手段によりNレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされたことが検出された後に、車速センサにより検出された車速が所定車速を越えた場合に、第2摩擦要素を締結させる。この第2摩擦要素の締結は、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにある間は継続される。
また、セレクト位置検出手段によりDレンジまたはNレンジにセレクトされたことが検出されると、第2摩擦要素が解放される。これにより、第1摩擦要素が完全に締結されたことを車速によって確認した後に、第2摩擦要素を締結させるようにすることができるため、セレクトショックを改善することができる。
また、第2摩擦要素は、これが締結された後は、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続されて、DレンジまたはNレンジにセレクトされるまで解放されることがないため、車速によって第2摩擦要素の締結及び解放を繰り返すというようなことがない。これにより、第2摩擦要素の耐久性を向上させることができる。
【0014】
また、請求項4記載の本発明においては、セレクト位置検出手段によりNレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされたことが検出された後に、油圧検出手段によって検出された第1摩擦要素の油圧に基づいて第2摩擦要素を締結させるタイミングを決定する。これにより、第1摩擦要素が完全に締結されたことを油圧によって確認した後に、第2摩擦要素を締結させるようにすることができるため、セレクトショックを改善することができる。
また、第2摩擦要素は、これが締結された後は、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続されて、DレンジまたはNレンジにセレクトされるまで解放されることがないため、車速によって第2摩擦要素の締結及び解放を繰り返すというようなことがない。これにより、第2摩擦要素の耐久性を向上させることができる。
【0015】
また、請求項5記載の本発明においては、油圧検出手段によって検出された第1摩擦要素の油圧がライン圧と等しい値、もしくは、ライン圧近傍の所定値に達した場合に、第2摩擦要素を締結させる。これにより、第1摩擦要素を完全に締結させた後に、第2摩擦要素を締結させるようにすることができるため、セレクトショックを改善することができる。
また、第2摩擦要素は、これが締結された後は、前記エンジンブレーキ状態のレンジにセレクトされている間はこの締結が継続されて、DレンジまたはNレンジにセレクトされるまで解放されることがないため、車速によって第2摩擦要素の締結及び解放を繰り返すというようなことがない。これにより、第2摩擦要素の耐久性を向上させることができる。
【0016】
また、請求項6記載の本発明においては、セレクト位置検出手段によりNレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされたことが検出された後に、タービン回転速度検出手段により検出されたトルクコンバータのタービン回転速度に基づいて第2摩擦要素を締結させるタイミングを決定する。これにより、第1摩擦要素が完全に締結されたことをタービン回転速度によって確認した後に、第2摩擦要素を締結させるようにすることができるため、セレクトショックを改善することができる。
また、第2摩擦要素は、これが締結された後は、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続されて、DレンジまたはNレンジにセレクトされるまで解放されることがないため、車速によって第2摩擦要素の締結及び解放を繰り返すというようなことがない。これにより、第2摩擦要素の耐久性を向上させることができる。
【0017】
また、請求項7記載の本発明においては、タービン回転速度検出手段により検出されたタービン回転速度がゼロもしくは、ゼロ近傍の所定値に達した場合に、第2摩擦要素を締結させる。これにより、第1摩擦要素を完全に締結させた後に、第2摩擦要素を締結させるようにすることができるため、セレクトショックを改善することができる。
また、第2摩擦要素は、これが締結された後は、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続されて、DレンジまたはNレンジにセレクトされるまで解放されることがないため、車速によって第2摩擦要素の締結及び解放を繰り返すというようなことがない。これにより、第2摩擦要素の耐久性を向上させることができる。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図面の図1〜図7に基づいて説明する。図2に、オーバドライブ付き前進4速後退1速の自動変速機の動力伝達機構を骨組図として示す。この動力伝達機構は、トルクコンバータ10を介してエンジン出力軸12からの回転力が伝えられる入力軸13、ファイナルドライブ装置へ駆動力を伝える出力軸14、第1遊星歯車組15、第2遊星歯車組16、リバースクラッチR/C18、ハイクラッチH/C20、フォワードクラッチF/C(第1摩擦要素)22、オーバーランニングクラッチOR/C(第2摩擦要素)24、ローアンドリバースブレーキLR/B26、バンドブレーキ28、ローワンウェイクラッチ29、及びフォワードワンウェイクラッチ30を有している。なお、トルクコンバータ10はロックアップクラッチ11を内蔵している。第1遊星歯車組15は、サンギアS1と、インターナルギアR1と、両ギアS1及びR1と同時にかみ合うピニオンギアP1を支持するキャリアPC1とから構成されており、また第2遊星歯車組16は、サンギアS2と、インターナルギアR2と、両ギアS2及びR2と同時にかみ合うピニオンギアP2を支持するキャリアPC2とから構成されている。キャリアPC1はH/C20を介して入力軸13と連結可能であり、またサンギアS1は、R/C18を介して入力軸13と連結可能である。キャリアPC1はF/C22及びこれに直列に連結されたフォワードワンウェイクラッチ30を介して、又はF/C22及びフォワードワンウェイクラッチ30に並列に配置されたOR/C24を介してインターナルギアR2とも連結可能である。サンギアS2は入力軸13と常に連結されており、またインターナルギアR1及びキャリアPC2は出力軸14と常に連結されている。LR/B26はキャリアPC1を固定することが可能であり、またバンドブレーキ28はサンギアS1を固定することが可能である。ローワンウェイクラッチ29は、キャリアPC1の正転(エンジン出力軸12と同方向の回転)は許すが逆転(正転と逆方向の回転)は許さない向きに配置してある。
【0019】
上記動力伝達機構は、クラッチ18、20、22及び24、ブレーキ26及び28を種々の組み合わせで作動させることによって遊星歯車組15及び16の各要素(S1、S2、R1、R2、PC1、及びPC2)の回転状態を変えることができ、これによって入力軸13の回転速度に対する出力軸14の回転速度を種々変えることができる。クラッチ18、20、22及び24、及びブレーキ26及び28を図3のような組み合わせで作動させることにより、前進4速後退1速を得ることができる。なお、図3中〇印は作動しているクラッチ及びブレーキを示し、α1及びα2はそれぞれインターナルギアR1及びR2の歯数に対するサンギアS1及びS2の歯数の比であり、またギア比は出力軸14の回転数に対する入力軸13の回転数の比である。
【0020】
図4に上記動力伝達機構の作動を制御する油圧制御装置を示す。この油圧制御装置は、プレッシャーレギュレータバルブ40、プレッシャーモディファイアバルブ42、ライン圧ソレノイド44、モディファイア圧アキュムレータ46、パイロットバルブ48、トルクコンバータリリーフバルブ50、ロックアップコントロールバルブ52、第1シャトルバルブ54、ロックアップソレノイド56、マニアルバルブ58、第1シフトバルブ60、第2シフトバルブ62、第1シフトソレノイド64、第2シフトソレノイド66、サーボチャージャーバルブ68、3−2タイミングバルブ70、4−2リレーバルブ72、4−2シークエンスバルブ74、ファーストレデューシングバルブ76、第2シャトルバルブ78、オーバーランニングクラッチコントロールバルブ80、オーバーランニングクラッチソレノイド82、オーバーランニングクラッチレデューシングバルブ84、1−2アキュムレータ86、2−3アキュムレータ88、3−4アキュムレータ90、N−Dアキュムレータ92、アキュムレータコントロールバルブ94、フィルター96などを有しており、これらは互いに図示のように接続されており、また前述のトルクコンバータ10(なお、これにはロックアップクラッチ11のアプライ室11a及びレリーズ室11bが形成されている)、F/C22、H/C20、バンドブレーキ28(なお、これには2速用アプライ室28a、3速用レリーズ室28b、及び4速用アプライ室28cが形成されている)、R/C18、LR/B26、及びOR/C24とも図示のように接続されており、更にフィードバックアキュムレータ32を備えた可変容量ベーン型のオイルポンプ34、オイルクーラ36、前部潤滑回路37、及び後部潤滑回路38とも図示のように接続されている。これらのバルブについての詳細な説明は省略する。説明を省略した部分については特願昭60−199316に記載されているものと同様である。
【0021】
図1に上述の自動変速機とエンジンとを組合わせたものを示す。すなわち、エンジン102に上述の自動変速機104が連結されている。制御装置106には、自動変速機104の出力軸の回転速度を検出する車速センサ108、油温を検出する油温センサ(油温検出手段)110、セレクト位置を検出するセレクト位置センサ(セレクト位置検出手段)112、F/C22の油圧を検出する油圧センサ(油圧検出手段)114、トルクコンバータ10のタービン回転速度Nt を検出するタービンセンサ(タービン回転速度検出手段)118からの信号が入力されている。制御装置106は、タイマ(経過時間計測手段)120を有しており、タイマ120は、セレクト位置センサ112からのNレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされたことを検知した信号により作動を開始し、あらかじめ設定した時間が経過したときに、信号を出力するように構成されている。制御装置106は自動変速機104の変速制御用ソレノイド64、66、82及び56へ変速指令信号を出力するが、この際、タイマ120からの信号に基づいて、変速制御用ソレノイド82への信号出力のタイミングが決定される。
【0022】
次に、NレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされるときの制御を、図5に示されるフローによって説明する。まず、Dレンジ、2レンジ及び1レンジの内のどれかの前進レンジがセレクトされたかどうかを判断する(ステップ100)。ノーの場合はステップ100に戻り、イエスの場合(F/C22が締結された場合)は、前進レンジがセレクトされてからの経過時間Tを0に設定する(同102)。次いで、TをT+1に設定する(同104)。次いで、T≧所定時間T0 であるかどうかを判断する(同106)。なお、T0 は、NレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされてからF/C22が完全に締結されるまでに必要な時間であり、図6に示されるように、あらかじめ油温毎に対応させて登録されており、上記前進レンジがセレクトされたときの油温に対応する値が設定される。ノーの場合はステップ104に戻り、イエスの場合は、OR/Cソレノイド82をオフにして、OR/C24を締結させる(同108)。
【0023】
このように、NレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされた場合には、図3に示されるエンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされたら、図7に示されるように、前進レンジにセレクトされてから所定時間T0 経過後にOR/Cソレノイド82をオフにするようにすることにより、OR/C24を締結させ、この後は、図3に示されるエンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続され、図3に示されるようにDレンジまたはNレンジがセレクトされるまで、OR/C24を解放させることがないため、車速によってOR/C24の締結及び解放を繰り返すというようなことがない。これにより、OR/C24の耐久性を向上させることができる。
また、設定されるT0 の値を、NレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされたときの、油温センサ110により検出された油温によって変更させることができるため、油温によって変化するF/C22が締結するための所要時間の変化に対応することができる。これにより、F/C22を完全に締結させた後に、OR/C24を締結させるようにすることができるため、セレクトショックを改善することができる。
【0024】
なお、上記実施例においては、OR/C24の締結タイミングを油温によって決定していたが、これに限るものではなく、下記のようなものでもよい。すなわち、図3に示されるエンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされたら、図8に示されるように、NレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされた後に、車速センサ108により検出された車速が所定車速を越えた場合に、OR/C24を締結させるようにすることもできる。これにより、F/C22が完全に締結されたことを車速によって確認した後に、OR/C24を締結させるようにすることができるため、セレクトショックを改善することができる。また、OR/C24は、第1実施例と同様に、これが締結された後は、図3に示されるエンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続され、図3に示されるようにDレンジまたはNレンジがセレクトされるまで解放されることがないため、車速によってOR/C24の締結及び解放を繰り返すというようなことがない。これにより、OR/C24の耐久性を向上させることができる。
【0025】
また、油圧センサ114により検出されたF/C22の油圧PF/C に基づいて、OR/C24を締結させるタイミングを決定することができる。すなわち、図3に示されるエンジンブレーキ状態を得られるレンジとなったら、図9に示されるように、NレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされた後に、F/C22の油圧PF/C がライン圧PL と等しい値、もしくは、ライン圧近傍の所定値に達した場合に、OR/C24を締結させるようにすることができる。
これにより、F/C22が完全に締結されたことを油圧PF/C によって確認した後に、OR/C24を締結させるようにすることができるため、セレクトショックを改善することができる。
また、OR/C24は、第1実施例と同様に、これが締結された後は、図3に示されるエンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続され、図3に示されるようにDレンジまたはNレンジがセレクトされるまで解放されることがないため、車速によってOR/C24の締結及び解放を繰り返すというようなことがない。これにより、OR/C24の耐久性を向上させることができる。
【0026】
また、タービンセンサ118により検出されたトルクコンバータ10のタービン回転速度Nt に基づいて、OR/C24を締結させるタイミングを決定することもできる。すなわち、図3に示されるエンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされたら、図10に示されるように、NレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされた後に、タービン回転速度Nt がゼロもしくは、ゼロ近傍の所定値に達した場合に、OR/C24を締結させるようにすることができる。
これにより、F/C22が完全に締結されたことをタービン回転速度Nt によって確認した後に、OR/C24を締結させるようにすることができるため、セレクトショックを改善することができる。
また、OR/C24は、第1実施例と同様に、これが締結された後は、図3に示されるエンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続され、図3に示されるようにDレンジまたはNレンジがセレクトされるまで解放されることがないため、車速によってOR/C24の締結及び解放を繰り返すというようなことがない。これにより、OR/C24の耐久性を向上させることができる。
【0027】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明によれば、NレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされた場合には、前進レンジにセレクトされてから所定時間経過後に第2摩擦要素が締結され、この後は、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続され、DレンジまたはNレンジにセレクトされるまで第2摩擦要素が解放されないため、車速によって第2摩擦要素の締結及び解放を繰り返すというようなことがない。これにより、第2摩擦要素の耐久性を向上させることができる。
【0028】
また、請求項2記載の本発明によれば、油温によって変化する第1摩擦要素が締結するための所要時間の変化に対応させて、第2摩擦要素を締結させることができる。これにより、第1摩擦要素を完全に締結させた後に、第2摩擦要素を締結させるようにすることができるため、セレクトショックを改善することができる。また、第2摩擦要素は、これが締結された後には、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続され、DレンジまたはNレンジにセレクトされるまで解放されることがないため、車速によって第2摩擦要素の締結及び解放を繰り返すというようなことがない。これにより、第2摩擦要素の耐久性を向上させることができる。
【0029】
また、請求項3記載の本発明によれば、第1摩擦要素が完全に締結されたことを車速によって確認した後に、第2摩擦要素を締結させるようにすることができるため、セレクトショックを改善することができる。また、第2摩擦要素は、これが締結された後には、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続され、DレンジまたはNレンジにセレクトされるまで解放されることがないため、車速によって第2摩擦要素の締結及び解放を繰り返すというようなことがない。これにより、第2摩擦要素の耐久性を向上させることができる。
【0030】
また、請求項4記載の本発明によれば、第1摩擦要素が完全に締結されたことを油圧によって確認した後に、第2摩擦要素を締結させるようにすることができるため、セレクトショックを改善することができる。また、第2摩擦要素は、これが締結された後には、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続され、DレンジまたはNレンジにセレクトされるまで解放されることがないため、車速によって第2摩擦要素の締結及び解放を繰り返すというようなことがない。これにより、第2摩擦要素の耐久性を向上させることができる。
【0031】
また、請求項5記載の本発明によれば、第1摩擦要素の油圧PF/C がライン圧PL と等しい値、もしくは、ライン圧近傍の所定値に達した場合に、第2摩擦要素を締結させるようにする。これにより、第1摩擦要素を完全に締結させた後に、第2摩擦要素を締結させるようにすることができるため、セレクトショックを改善することができる。また、第2摩擦要素は、これが締結された後には、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続され、DレンジまたはNレンジにセレクトされるまで解放されることがないため、車速によって第2摩擦要素の締結及び解放を繰り返すというようなことがない。これにより、第2摩擦要素の耐久性を向上させることができる。
【0032】
また、請求項6記載の本発明によれば、第1摩擦要素が完全に締結されたことをタービン回転速度によって確認した後に、第2摩擦要素を締結させるようにすることができるため、セレクトショックを改善することができる。また、第2摩擦要素は、これが締結された後には、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続され、DレンジまたはNレンジにセレクトされるまで解放されることがないため、車速によって第2摩擦要素の締結及び解放を繰り返すというようなことがない。これにより、第2摩擦要素の耐久性を向上させることができる。
【0033】
また、請求項7記載の本発明によれば、NレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされた後に、タービン回転速度Nt がゼロもしくは、ゼロ近傍の所定値に達したときに、第2摩擦要素を締結させるようにする。これにより、第1摩擦要素を完全に締結させた後に、第2摩擦要素を締結させるようにすることができるため、セレクトショックを改善することができる。また、第2摩擦要素は、これが締結された後には、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続され、DレンジまたはNレンジにセレクトされるまで解放されることがないため、車速によって第2摩擦要素の締結及び解放を繰り返すというようなことがない。これにより、第2摩擦要素の耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図である。
【図2】自動変速機の骨組図を示す図である。
【図3】各変速段で作用する要素の組合わせを示す図である
【図4】自動変速機の油圧回路を示す図である。
【図5】制御フローチャートを示す図である。
【図6】所定時間と油温との関係を示す図である。
【図7】第2摩擦要素の締結タイミングを示す図である。
【図8】第2実施例を示す図である。
【図9】第3実施例を示す図である。
【図10】第4実施例を示す図である。
【符号の説明】
10 トルクコンバータ
22 フォワードクラッチ(第1摩擦要素)
24 オーバーランニングクラッチ(第2摩擦要素)
108 車速センサ
110 油温センサ(油温検出手段)
112 セレクト位置センサ(セレクト位置検出手段)
114 油圧センサ(油圧検出手段)
118 タービンセンサ(タービン回転速度検出手段)

Claims (7)

  1. NレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされたときに締結される第1摩擦要素(22)と、
    Dレンジでは締結せずエンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされたときに締結される第2摩擦要素(24)と、を有しており、
    第1摩擦要素(22)及び第2摩擦要素(24)の両方を締結させる条件が成立した場合には、第1摩擦要素(22)が締結された後に第2摩擦要素(24)が締結されるように構成されている、自動変速機の制御装置において、
    セレクト位置を検出するセレクト位置検出手段(112)と、上記セレクト位置検出手段(112)によりNレンジから前進レンジにセレクトされたことが検出されたときからの経過時間を計測する経過時間計測手段(120)と、を有しており、
    上記第2摩擦要素(24)は、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされ、かつ上記経過時間計測手段(120)により計測された経過時間があらかじめ登録されている所定時間以上になったときに締結され、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続される一方、DレンジまたはNレンジにセレクトされたときに解放されるように構成されている、ことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 油温を検出する油温検出手段(110)を有しており、上記所定時間は、上記セレクト位置検出手段(112)によりNレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされたときの、油温検出手段(110)により検出された油温が低い場合は長く、また油温が高い場合は短く設定される、請求項1記載の自動変速機の制御装置。
  3. NレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされたときに締結される第1摩擦要素(22)と、Dレンジでは締結せずエンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされたときに締結される第2摩擦要素(24)と、を有しており、
    第1摩擦要素(22)及び第2摩擦要素(24)の両方を締結させる条件が成立した場合には、第1摩擦要素(22)が締結された後に第2摩擦要素(24)が締結されるように構成されている、自動変速機の制御装置において、
    セレクト位置を検出するセレクト位置検出手段(112)と、車速を検出する車速センサ(108)と、を有しており、
    上記第2摩擦要素(24)は、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされ、かつ上記セレクト位置検出手段(112)によりNレンジから前進レンジにセレクトされたことが検出された後、上記車速センサ(108)により検出された車速があらかじめ登録されている所定車速以上になったときに締結され、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続される一方、DレンジまたはNレンジにセレクトされたときに解放されるように構成されている、ことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  4. NレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされたときに締結される第1摩擦要素(22)と、Dレンジでは締結せずエンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされたときに締結される第2摩擦要素(24)と、を有しており、
    第1摩擦要素(22)及び第2摩擦要素(24)の両方を締結させる条件が成立した場合には、第1摩擦要素(22)が締結された後に第2摩擦要素(24)が締結されるように構成されている、自動変速機の制御装置において、
    セレクト位置を検出するセレクト位置検出手段(112)と、上記第1摩擦要素(22)の油圧を検出する油圧検出手段(114)と、を有しており、
    上記第2摩擦要素(24)は、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされ、かつ上記セレクト位置検出手段(112)によりNレンジから前進レンジにセレクトされたことが検出された後、上記油圧検出手段(114)により検出された油圧があらかじめ登録されている所定油圧になったときに締結され、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続される一方、DレンジまたはNレンジにセレクトされたときに解放されるように構成されている、ことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  5. 上記所定油圧は、ライン圧又はライン圧近傍の所定値である、請求項4記載の自動変速機の制御装置。
  6. NレンジからDレンジ及びエンジンブレーキ状態を得られるレンジを含む前進レンジにセレクトされたときに締結される第1摩擦要素(22)と、Dレンジでは締結せずエンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされたときに締結される第2摩擦要素(24)と、トルクコンバータ(10)と、を有しており、
    第1摩擦要素(22)及び第2摩擦要素(24)の両方を締結させる条件が成立した場合には、第1摩擦要素(22)が締結された後に第2摩擦要素(24)が締結されるように構成されている、自動変速機の制御装置において、
    セレクト位置を検出するセレクト位置検出手段(112)と、上記トルクコンバータ(10)のタービン回転速度を検出するタービン回転速度検出手段(118)と、を有しており、
    上記第2摩擦要素(24)は、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされ、かつ上記セレクト位置検出手段(112)によりNレンジから前進レンジにセレクトされたことが検出された後、上記タービン回転速度検出手段(118)により検出されたタービン回転速度があらかじめ登録されている所定回転速度になったときに締結され、前記エンジンブレーキ状態を得られるレンジにセレクトされている間はこの締結が継続される一方、DレンジまたはNレンジにセレクトされたときに解放されるように構成されている、ことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  7. 上記所定回転速度は、ゼロ又はゼロ近傍の所定値である、請求項6記載の自動変速機の制御装置。
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