JP3560038B2 - Liquid filled type vibration damping device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部に封入された流体(液体)の流動に基づいて防振効果の得られるようにした液体封入式防振装置に関するものであり、特に、液体の流動に伴なって発揮される防振特性を、エンジン吸入負圧にて駆動される簡単な構造の加振装置をもって複数段に切換えることのできるようにした、液体封入式防振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
防振装置のうち、特に、自動車用のエンジンマウント等にあっては、動力源であるところのエンジンが、アイドリング運転の状態から最大回転速度までの間、種々の状況下で使用されるものであるため、広い範囲の周波数に対応できるものでなければならない。また、最近においては、比較的高周波数域の振動に起因するこもり音の遮断を目的としたエンジンマウントのチューニングが行なわれるようになっている。このような複数の条件に対応させるために、内部に液室を設け、更には、当該液室内に特定の周波数にて振動するボイスコイル等からなる振動子を設けるようにした、いわゆるボイスコイルタイプの液体封入式防振装置がすでに案出されており、例えば特開平5−149369号公報等により公知となっている。しかしながら、これらの公知のものは、複数の液室を設けるようにするとともに、当該液室内にピストン等からなる可動片を設け、更に、当該可動片を駆動するボイスコイルを設けるようにする等、その構造が複雑なものとなっている。従って、これらの公知のものは、加振コイル及び永久磁石を初めとして、多くの部品を有する等、防振装置として全体的に重くならざるを得ないと言う問題点を有する。このような問題点を解決するために、エンジンの吸入負圧にて駆動される簡単な機構からなる加振装置を設け、これによって、アイドリング振動を初めとした各種振動の遮断を図るようにしたものが、例えば図2に示す如く、本出願人によってすでに出願されている(特願平8−287524号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このものは、その防振機構部10が、インシュレータ20及び主室110内にダイヤフラム150を介して設けられる平衡室130を基礎として形成されるようになっているものである。そして、当該平衡室130内へは、制御手段50の制御作用に基づいて切換作動をする切換手段30によって、エンジン吸入負圧あるいは大気圧が導入されるようになっているものである。特に、エンジンアイドリング時の振動遮断にあたっては、当該エンジンアイドリング時の振動数に対応させて、上記切換手段30を形成する切換弁310を開閉させ、これによって、上記エンジン吸入負圧及び大気圧を、上記平衡室130内へ、交互に導入させるようにしているものである。ところで、この負圧及び大気圧の導入に当って、上記切換弁310を所定のサイクル(周波数)にて開閉作動させると、そのときの上記平衡室130内の圧力変動、すなわち、加振力の変動状態は、高周波成分のノイズを含むようになる場合がある。そして、この高周波成分のノイズがアイドリング振動に代わって複雑な高周波振動音を車室内に伝播させることとなる。このような問題点を解決するために、上記平衡室内の圧力変動が、負圧導入時及び大気圧導入時において、車両で問題とされる高周波成分を有さないようにした液体封入式防振装置を提供しようとするのが、本発明の目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明においては次のような手段を講ずることとした。すなわち、振動体に取り付けられる上部連結部材と、車体側に取り付けられる下部連結部材と、これら上部連結部材と下部連結部材との間にあって上記振動体からの振動を吸収及び遮断するインシュレータと、当該インシュレータに対して直列に設けられるものであって、非圧縮性流体である液体の封入される主室、及び当該主室とオリフィスを介して上記液体が流動するように連結される副室、更には上記主室内にダイヤフラムを介して形成されるものであって大気圧及び負圧のうち、いずれか一方のものが導入されるように形成された平衡室を備えてなる防振機構部と、当該防振機構部の上記平衡室に負圧または大気圧のうちのいずれか一方のものを導入するように切換作動をする切換手段と、当該切換手段の切換作動を制御して、上記平衡室に負圧と大気圧のいずれか一方を連続的に導入する状態と、上記平衡室に負圧と大気圧を前記振動体の振動に同期させた状態で交互に導入させる状態とに切り換える制御手段と、からなる液体封入式防振装置に関して、上記平衡室を形成するダイヤフラムを、その周辺部はゴム状部材にて形成される弾性隔膜からなるようにするとともに、その中央部は上記ゴム状弾性部材内に所定質量のマスを有する形態からなるようにした構成を採ることとした。
【0005】
このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては次のような作用を呈することとなる。すなわち、アイドリング振動に対しては、上記切換手段を作動させることによって、上記平衡室内へ、負圧または大気圧を特定の周波数をもって交互に導入させるようにする。すなわち、上記切換手段を特定の周波数にて作動させることによって、上記平衡室内の圧力(容積)を変化させ、これによって、上記インシュレータを介して入力されるアイドリング振動によって生ずる上記主室内の液圧変動を吸収するようにする。その結果、上記インシュレータ及び本防振機構部にて形成されるバネ系の動バネ定数が低下することとなる。
【0006】
特に、この場合、本発明のものにおいては、上記平衡室を形成するダイヤフラムのところに、所定の質量を有するマスが設けられるようになっており、このマスの部分が、上記平衡室のアイドリング振動に同期した状態での容積変化(作動)に応じて、共振をすることとなる。すなわち、所定の質量を有するマス及び当該マスの周りに設けられる弾性隔膜からなるバネによって、アイドリング振動を対象とした共振系が形成されるようになっている。従って、アイドリング振動を対象とした本防振機構部における発生力(振動エネルギー)は、上記マス付きのダイヤフラムの共振現象により、大きな値を示すようになる。すなわち、対象とするアイドリング振動に関する固有振動数(fn )のところにおける発生エネルギーのみが、シャープなピーク値を呈するようになる。従って、その他の振動数域においては、発生エネルギーが相対的に減少することとなる。その結果、実用発生エネルギー領域において、高周波成分の振動であるノイズ等が極端に減少することとなる。従って、従来のものにおいて懸念されていたアイドリング振動の遮断に関連して生ずる高周波振動の発生等を防止することができるようになる。
【0007】
また、上記アイドリング振動よりも更に低周波数の振動であるエンジンシェークに対しては、上記主室と副室との間を連結するオリフィス内を、上記液体が流動するようにし、これによって、エンジンシェークの吸収及び遮断を行なうこととする。すなわち、このエンジンシェークに関する振動は、約10Hz前後の周波数を有するものであるので、これに対して、動バネ定数を低くすることによって振動遮断を図ることは困難である。そこで、本発明においては、上記防振機構部を形成する上記平衡室に一定の負圧を連続的に導入するようにし、当該平衡室を形成するマス付きのダイヤフラムを下方に引下げ、当該平衡室の容積をゼロの状態にする。これによって、上記主室内に設けられたマス付きのダイヤフラムを作動させないようにする。このような状態において、振動体からの振動がインシュレータのところに伝播されて来ると、当該振動に応じてインシュレータの下面部が振動をし、上記主室内の液体を積極的に副室側へと流動させるように作動する。その結果、上記主室内の液体は、オリフィスを通って副室側へと流動することとなる。この液体の流動に伴う粘性抵抗によって、所定の減衰力が生ずることとなり、この減衰力によって、上記エンジンシェークが抑え込まれる(減衰される)こととなる。
【0008】
一方、車両の走行中に問題とされるこもり音の原因となる100Hzないし600Hz程度の高周波数の振動に対しては、上記切換手段を作動させて、上記平衡室を大気開放の状態にする。これによって、上記平衡室には大気圧が導入されるようになり、本平衡室を形成する上記マス付きのダイヤフラムは自由に作動(振動)をするようになる。その結果、上記インシュレータ側からの振動入力に対して、上記主室内の液体は、比較的自由に上記主室内にて流動をするようになる。これらによって、本防振装置全体が形成するバネ系の動バネ定数は低く抑えられることとなる。従って、高周波数域の振動に対する、その遮断効果が高められることとなる。このように、本発明のものにおいては、切換バルブ等からなる切換手段の作動によって、複数種類の振動が吸収及び遮断されることとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図1を基に説明する。本発明の実施の形態に関するものの、その構成は、振動体に取り付けられる上部連結部材6と、車体側のメンバ等に取り付けられる下部連結部材9と、これら上部連結部材6と下部連結部材9との間にあって上記振動体からの振動を吸収及び遮断するインシュレータ2と、当該インシュレータ2に対して直列に設けられるものであって非圧縮性流体である液体の封入される主室12及び副室16にて形成される液室等からなる防振機構部1と、当該防振機構部1の一部を形成するものであって上記主室12内に設けられる平衡室13のところに、負圧または大気圧のうち、いずれか一方のものを連続的に、あるいはエンジン振動に同期させた状態で交互に導入させるように切換作動をする切換手段3と、当該切換手段3の切換作動を制御する制御手段5と、からなることを基本とするものである。
【0010】
このような基本構成において、上記インシュレータ2は、防振ゴム材等のゴム状弾性体からなるものであり、上記上部連結部材6に、その一方の端面が加硫接着手段等により一体的に結合されるようになっているものである。そして、このようなインシュレータ2に対して直列に設けられる防振機構部1は、上記インシュレータ2の下方部に、当該インシュレータ2に連続して設けられるものであって液体の封入される主室12と、当該主室12内であって、その下方部のところに、マス付きのダイヤフラム11を介して区画形成されるとともに、負圧または大気圧の導入される平衡室13と、上記主室12に対して仕切板14を介して設けられるものであって上記主室12と同様、液体の封入される副室16と、これら主室12と副室16との間を連結するオリフィス15と、上記副室16の下方部にダイヤフラム17を介して設けられるものであって、常に大気の導入される空気室18と、からなることを基本とするものである。
【0011】
このような構成からなる本防振機構部1の一部を形成する上記マス付きのダイヤフラム11の、その構成について説明する。すなわち、本マス付きのダイヤフラム11は、図1に示す如く、その中央部に所定の質量を有するマス111が設けられるようになっているとともに、当該マス111の設けられるその周辺部のところにはゴム状部材からなる弾性隔膜115が設けられるようになっているものである。なお、この弾性隔膜115の部分は柔らかなバネ定数を形成するようになっており、図1において、その上下方向に容易に変形をすることができるようになっているものである。そして、このようなゴム状弾性部材の一部が上記マス111の周囲を全体的に包み込むようになっているものである。このように、本実施の形態のものにおいては、上記マス111の質量(M)と、当該マス111の周りに設けられる弾性隔膜部(弾性隔膜)115のバネ定数(K)とによって、所定の固有振動数(fn )を有する共振系が形成されるようになっているものである。そして、この共振系の固有振動数(fn )は、本防振装置の設置される振動体、すなわち、搭載されるエンジンのアイドリング振動に合致するように設定されているものである。
【0012】
次に、このような構成からなる上記平衡室13へ、負圧または大気圧を適宜切換えた状態で導入するように作動をする切換手段3は、三方弁等からなる切換バルブ31と、当該切換バルブ31を駆動するソレノイド32と、からなるものである。そして、このような構成からなる上記切換バルブ31の大気圧導入ポート側には、大気圧の導入速度を負圧の導入速度とバランスさせるための調整用の絞り弁35が設けられるようになっている。
【0013】
次に、このような構成からなる切換手段3の切換作動を制御する制御手段5は、マイクロプロセッサユニット(MPU)等の演算手段を基礎に形成されるマイクロコンピュータ等からなるものであり、エンジン等の振動体からの振動を検出して、当該振動に応じて、上記切換手段3の切換作動を制御するようになっているものである。
【0014】
次に、このような構成からなる本実施の形態のものについての、その作動態様等について説明する。すなわち、振動体側からの振動は、図1に示す如く、上部連結部材6を介して、ゴム材等からなるインシュレータ2へと伝播される。これに伴なって、当該インシュレータ2は振動あるいは変形をして、上記入力振動の大部分を吸収あるいは遮断をする。従って、大半の振動は、このインシュレータ2のところで遮断されることとなるが、一部のものは、当該インシュレータ2のところでは遮断されず、次の防振機構部1のところで遮断されることとなる。次に、この防振機構部1における具体的な作用について説明する。まず、アイドリング振動に対しては、上記切換手段3を作動させることによって、上記平衡室13内へ、負圧または大気圧を特定の周波数をもって交互に導入させるようにする。すなわち、上記切換手段3を特定の周波数にて作動させることによって、上記平衡室13内の圧力(容積)を変化させ、これによって、上記インシュレータ2を介して入力されるアイドリング振動によって生ずる上記主室12内の液圧変動を吸収するようにする。その結果、上記インシュレータ2及び本防振機構部1にて形成されるバネ系の動バネ定数が低下することとなる。
【0015】
特に、この場合、本実施の形態のものにおいては、上記主室12内に設けられるものであって、上記平衡室13を形成するダイヤフラム11のところに、所定の質量を有するマス111が設けられるようになっているところから、このマス111の部分が、上記平衡室13のアイドリング振動に同期した状態での容積変化(作動)に応じて、共振をすることとなる。すなわち、所定の質量を有するマス111及び当該マス111の周りに設けられる弾性隔膜部115からなるバネによって、アイドリング振動を対象とした共振系が形成されるようになっている。従って、アイドリング振動を対象とした本防振機構部1における発生力(振動エネルギー)は大きな値を示すようになり、対象とするアイドリング振動に関する固有振動数(fn )のところにおける発生エネルギーのみが、シャープなピーク値を呈するようになる。また、その他の振動数域においては、発生エネルギーが相対的に減少することとなる。その結果、実用発生エネルギー領域において高周波成分の振動であるノイズ等は極端に減少するようになる。従って、従来のものにおいて懸念されていたアイドリング振動の遮断に関連して生ずる高周波振動の発生等を回避することができるようになる。
【0016】
また、上記アイドリング振動よりも更に低周波数の振動であるエンジンシェークに対しては、上記主室12と副室16との間を連結するオリフィス15内を、上記液体が流動するようにし、これによって、エンジンシェークの吸収及び遮断を行なうこととする。すなわち、本実施の形態のものにおいては、図1に示す如く、上記防振機構部1を形成する上記平衡室13に一定の負圧を連続的に導入するようにし、上記平衡室13を形成するマス付きのダイヤフラム11を下方に引下げ、当該平衡室13の容積をゼロの状態にする。これによって、平衡室13の容積変化が起こらないようにする。このような状態において、振動体からの振動がインシュレータ2のところに伝播されて来ると、当該振動に応じてインシュレータ2の下面部が振動をし、上記主室12内の液体を積極的に副室16側へと流動させるように作動する。その結果、上記主室12内の液体は、上記オリフィス15を通って副室16側へと流動することとなる。この液体の流動に伴う粘性抵抗によって、所定の減衰力が生ずることとなり、この減衰力によって、上記エンジンシェークが抑え込まれる(減衰される)こととなる。
【0017】
一方、車両の走行中に問題とされるこもり音の原因となる100Hzないし600Hz程度の高周波数の振動に対しては、上記切換手段3を作動させて、上記平衡室13を大気開放の状態にする。これによって、上記平衡室13には大気圧が導入されるようになり、本平衡室13を形成する第二ダイヤフラム11は自由に作動(振動)をするようになる。その結果、上記インシュレータ2側からの振動入力に対して、上記主室12内の液体は、比較的自由に当該主室12内にて流動をするようになる。これらによって、本防振装置全体が形成するバネ系の動バネ定数は低く抑えられることとなる。従って、高周波数域の振動に対する、その遮断効果が高められることとなる。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、上記構成を採ることにより、各種振動入力に対して、上記主室内の液圧変動を制御し、最終的に、本液体封入式防振装置の動バネ定数の低減化、更には低周波数域における高減衰特性を形成させることができるようになり、アイドリング振動を初めとした各種振動の遮断を図ることができるようになった。
【0019】
更に、対象とするアイドリング振動に関する固有振動数(fn )のところにおける発生エネルギーのみがシャープなピーク値を呈するようにし、一方、その他の振動数域においては、発生エネルギーを相対的に小さくすることができるようになり、従来のものにおいて懸念されていたアイドリング振動の遮断に関連して生ずる高周波振動の発生等を防止することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示す縦断面図である。
【図2】一般のオートマティックコントロールマウント装置(ACM)の全体構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 防振機構部
11 ダイヤフラム(マス付きダイヤフラム)
111 マス
115 弾性隔膜(弾性隔膜部)
12 主室
13 平衡室
14 仕切板
15 オリフィス
16 副室
17 ダイヤフラム
18 空気室
2 インシュレータ
3 切換手段
31 切換バルブ
32 ソレノイド
35 絞り弁
5 制御手段
6 上部連結部材
9 下部連結部材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE
[0002]
[Prior art]
Among the vibration isolators, especially in the case of engine mounts for automobiles, the engine, which is the power source, is used under various conditions from the idling operation state to the maximum rotation speed. Therefore, it must be able to handle a wide range of frequencies. In recent years, engine mounts have been tuned for the purpose of cutting off noise caused by vibration in a relatively high frequency range. In order to cope with such a plurality of conditions, a so-called voice coil type in which a liquid chamber is provided inside, and a vibrator made of a voice coil or the like vibrating at a specific frequency is further provided in the liquid chamber. The liquid-filled type vibration damping device has already been devised, and is known, for example, from Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-149369. However, in these known devices, a plurality of liquid chambers are provided, a movable piece such as a piston is provided in the liquid chamber, and further, a voice coil for driving the movable piece is provided. Its structure is complicated. Therefore, these known devices have a problem that they have to be heavier as a whole as a vibration isolator because they have many components including a vibrating coil and a permanent magnet. In order to solve such a problem, a vibration device including a simple mechanism driven by the negative pressure of the engine is provided to cut off various vibrations including idling vibration. An application has already been filed by the present applicant as shown in FIG. 2 (see Japanese Patent Application No. 8-287524).
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In this case, the
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention has taken the following measures. That is, an upper connecting member attached to the vibrating body, a lower connecting member attached to the vehicle body side, an insulator interposed between the upper connecting member and the lower connecting member for absorbing and blocking vibration from the vibrating body, and the insulator Are provided in series with each other, and a main chamber in which a liquid that is an incompressible fluid is enclosed, and a sub-chamber in which the main chamber and the liquid are connected through an orifice so as to flow, An anti-vibration mechanism, which is formed through a diaphragm in the main chamber and includes an equilibrium chamber formed so that one of atmospheric pressure and negative pressure is introduced. and switching means for switching operates to introduce either one of the one of the vibration isolating mechanism of the balancing chamber to a negative pressure or atmospheric pressure, and controls the switching operation of said switching means, said A state continuously introducing one of a negative pressure and atmospheric pressure衡室, and a state in which introduced alternately in a state of being synchronized with negative pressure and the atmospheric pressure to the vibration of the vibrator to the equilibrium chamber Control means, comprising a diaphragm forming the equilibrium chamber, the periphery of which is made of an elastic diaphragm formed of a rubber-like member, and the center of which is made of the rubber. A configuration in which the elastic member has a form having a predetermined mass in the elastic member is adopted.
[0005]
By adopting such a configuration, the device of the present invention exhibits the following operation. That is, with respect to idling vibration, by operating the switching means, a negative pressure or an atmospheric pressure is alternately introduced into the equilibrium chamber at a specific frequency. That is, by operating the switching means at a specific frequency, the pressure (volume) in the equilibrium chamber is changed, whereby the hydraulic pressure fluctuation in the main chamber caused by idling vibration input through the insulator. So that it absorbs. As a result, the dynamic spring constant of the spring system formed by the insulator and the main vibration isolator is reduced.
[0006]
In particular, in this case, in the device of the present invention, a mass having a predetermined mass is provided at the diaphragm forming the equilibrium chamber, and a portion of the mass is caused by the idling vibration of the equilibrium chamber. Resonance occurs in response to a change in volume (operation) in a state synchronized with. That is, a resonance system for idling vibration is formed by a mass having a predetermined mass and a spring made of an elastic diaphragm provided around the mass. Therefore, the generated force (vibration energy) in the vibration isolating mechanism for idling vibration shows a large value due to the resonance phenomenon of the diaphragm with the mass. That is, only the generated energy at the natural frequency (fn) related to the target idling vibration has a sharp peak value. Therefore, in other frequency ranges, the generated energy is relatively reduced. As a result, in a practically generated energy region, noise and the like, which are vibrations of high frequency components, are extremely reduced. Therefore, it is possible to prevent the occurrence of high-frequency vibration and the like that occur in connection with the blocking of idling vibration, which has been a concern in the related art.
[0007]
Further, with respect to the engine shake which is a vibration of a lower frequency than the idling vibration, the liquid is caused to flow in the orifice connecting between the main chamber and the sub-chamber. Shall be absorbed and blocked. That is, since the vibration related to the engine shake has a frequency of about 10 Hz, it is difficult to cut off the vibration by reducing the dynamic spring constant. Therefore, in the present invention, a constant negative pressure is continuously introduced into the equilibrium chamber forming the vibration isolation mechanism, and a diaphragm with a mass forming the equilibrium chamber is pulled down, and the equilibrium chamber is lowered. Volume to zero. Thus, the diaphragm with the mass provided in the main chamber is not operated. In such a state, when the vibration from the vibrating body is propagated to the insulator, the lower surface of the insulator vibrates according to the vibration, and the liquid in the main chamber is positively moved to the sub-chamber side. Operates to flow. As a result, the liquid in the main chamber flows to the sub chamber through the orifice. A predetermined damping force is generated by viscous resistance caused by the flow of the liquid, and the engine shake is suppressed (attenuated) by the damping force.
[0008]
On the other hand, with respect to high frequency vibration of about 100 Hz to 600 Hz which causes a muffled sound which is a problem during running of the vehicle, the switching means is operated to open the equilibrium chamber to the atmosphere. As a result, atmospheric pressure is introduced into the equilibrium chamber, and the diaphragm with the mass forming the equilibrium chamber freely operates (vibrates). As a result, the liquid in the main chamber flows relatively freely in the main chamber in response to the vibration input from the insulator side. As a result, the dynamic spring constant of the spring system formed by the entire vibration isolator can be kept low. Therefore, the effect of blocking vibration in a high frequency range is enhanced. As described above, according to the present invention, a plurality of types of vibrations are absorbed and cut off by the operation of the switching means including the switching valve and the like.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. Although related to the embodiment of the present invention, the configuration is such that an upper connecting
[0010]
In such a basic configuration, the insulator 2 is made of a rubber-like elastic material such as a vibration-proof rubber material, and one end surface of the insulator 2 is integrally connected to the upper connecting
[0011]
The structure of the diaphragm 11 with the mass, which forms a part of the
[0012]
Next, the switching means 3 which operates so as to introduce the negative pressure or the atmospheric pressure into the
[0013]
Next, the control means 5, which controls the switching operation of the switching means 3 having such a configuration, comprises a microcomputer or the like formed on the basis of arithmetic means such as a microprocessor unit (MPU), and includes an engine and the like. The vibration from the vibrating body is detected, and the switching operation of the switching means 3 is controlled in accordance with the vibration.
[0014]
Next, an operation mode and the like of the present embodiment having such a configuration will be described. That is, the vibration from the vibrating body side is transmitted to the insulator 2 made of a rubber material or the like via the upper connecting
[0015]
In particular, in this case, in the present embodiment, a mass 111 having a predetermined mass is provided at the diaphragm 11 which is provided in the
[0016]
Further, with respect to the engine shake which is a vibration of a lower frequency than the idling vibration, the liquid is caused to flow in the
[0017]
On the other hand, with respect to a high frequency vibration of about 100 Hz to 600 Hz which causes a muffled sound which is a problem during running of the vehicle, the switching means 3 is operated to bring the
[0018]
【The invention's effect】
According to the present invention, by adopting the above configuration, for various vibration inputs, the hydraulic pressure fluctuation in the main chamber is controlled, and finally, the dynamic spring constant of the present liquid-filled type vibration damping device is reduced, Further, high damping characteristics in a low frequency range can be formed, and various vibrations such as idling vibration can be cut off.
[0019]
Furthermore, only the generated energy at the natural frequency (fn) relating to the idling vibration of interest has a sharp peak value, while the generated energy is relatively small in other frequency ranges. This makes it possible to prevent the occurrence of high-frequency vibrations associated with the blocking of idling vibration, which has been a concern in the prior art.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing the overall configuration of the present invention.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view showing the overall configuration of a general automatic control mount device (ACM).
[Explanation of symbols]
1 Anti-vibration mechanism 11 Diaphragm (diaphragm with mass)
REFERENCE SIGNS
Claims (1)
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1996
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