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JP3542728B2 - 電線取出装置 - Google Patents

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JP3542728B2
JP3542728B2 JP28844298A JP28844298A JP3542728B2 JP 3542728 B2 JP3542728 B2 JP 3542728B2 JP 28844298 A JP28844298 A JP 28844298A JP 28844298 A JP28844298 A JP 28844298A JP 3542728 B2 JP3542728 B2 JP 3542728B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線取出装置に関し、更に詳しくは、ワイヤハーネス(自動車用組電線)などの電線の搬送工程の終端部でトレーへの取出しを行う電線取出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電線取出装置としては、図11に示すようなものがある。この電線取出装置は、電線把持クランプ61の複数がチェーン63に固定され、それぞれの電線把持クランプ61が電線Wを把持した状態で搬送を行う搬送工程の終端部分に配置されている。電線把持クランプ61における一対の搬送爪62、62は、電線Wを把持した状態で移動し、所定取出位置で停止するように制御される。そして、この状態で電線取出装置64の電線取出クランプ65が電線把持クランプ61から電線Wを受け取るようになっている。そして、電線把持クランプ61は、搬送爪62から電線Wを放した後は、チェーン63とともにループ状に回動することにより、元の位置へ戻り再度電線Wをつかむようになっている。電線取出装置64は、電線取出クランプ65が往復駆動シリンダ66でスライドされるように設けられ、この電線取出クランプ65が図10中一点鎖線で示す位置に移動して電線Wを解放して落下させて電線トレー67に電線Wを収容するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した電線取出装置64では、搬送工程の終端で電線把持クランプ61が停止し、搬送爪62、62が開く前に、電線取出クランプ65で電線Wを把持させる必要があるとともに、電線取出クランプ65で把持した電線Wの取出搬送は、搬送手段の動作に対応するように往復駆動駆シリンダを制御する必要があり、駆動制御が複雑となる問題があった。また、電線取出装置64では、搬送手段と別の駆動機構を必要とするため、装置構成が複雑化するとともに、往復駆動シリンダのピストンロッドの往復距離が長くなるため、高速な取出しが行いにくいという問題点があった。さらに、電線の搬送手段では、搬送用のチェーン63に回転を伝達させるギア68の回転の度合いにより、電線把持位置の位置決めが行われるものであり、チェーン63の長さやテンションの調整の具合により電線Wの把持位置がずれるなどの問題が危惧されている。このため、保守管理を頻繁に行う必要があった。
【0004】
そこで、本発明は、電線の取出しを高速で高効率で行うことのできるとともに、電線を電線トレーに確実に収容することのできる電線取出装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、前工程から搬送ユニットにより搬送された電線を電線トレーへ取り出す電線取出装置であって、前記電線を挟持する一対の把持ブロックを有し、前記搬送ユニットから電線が受け渡されて前記一対の把持ブロック間で挟持する受取位置と、前記一対の把持ブロックの電線挟持状態を解除して電線トレー内へ電線を放出する放出位置と、の間で回動自在に設けられた取出クランプと、前記取出クランプと連結され前記搬送ユニットの駆動力が伝達されるとともに前記搬送ユニットの動作に連動して回動し前記取出クランプを前記放出位置へ回動させる連動アームと、を備えていることを特徴とする。
【0006】
従って、請求項1記載の発明では、搬送ユニットの駆動力が連動アームを介して取出クランプに伝達されることにより、受取位置と放出位置との間を回動することができる。このため、搬送ユニットの駆動力を利用するため、搬送ユニットと同期した動作を自動的に行わせることができる。また、別途駆動機構を必要としないため、駆動に要するコストを削減することが可能となる。
【0007】
請求項2記載の発明では、前工程から搬送ユニットにより搬送された電線を電線トレーへ取り出す電線取出装置であって、前記電線を挟持する一対の把持ブロックを有し、前記搬送ユニットから電線が受け渡されて前記一対の把持ブロック間で挟持する受取位置と、前記一対の把持ブロックの電線挟持状態を解除して電線トレー内へ電線を放出する放出位置との間で回動自在に基台上に支持された取出クランプを備え、前記放出位置で電線を電線トレー内へ放出した状態の前記一対の把持ブロックの前記受取位置への回動軌跡が前記電線トレーの側板の外側を通るように前記取出クランプを配置したことを特徴とする。
【0008】
従って、請求項2記載の発明では、基台上に支持された取出クランプが回動する際に、一対の把持ブロックの前記受取位置への回動軌跡が前記電線トレーの側板の外側を通るため、電線トレーに把持ブロックが当たるのを回避できるとともに、電線を電線トレーに確実に収容させることが可能となる。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の電線取出装置であって、前記取出クランプと連結され前記搬送ユニットの駆動力が伝達されるとともに前記搬送ユニットの動作に連動して回動し前記取出クランプを前記放出位置へ回動させる連動アームを備えていることを特徴とする。
【0010】
従って、請求項3記載の発明では、連動アームが搬送ユニットの動作に連動して回動することにより、取出クランプを放出位置へ移動させることが可能となり、電線を電線トレーに収容することができる。連動アームで搬送ユニットの駆動力が伝達されるため、取出クランプを搬送ユニットと同期して駆動することができる。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1又は請求項3に記載の電線取出装置であって、前記連動アームの回動軸に固定された第1ギアと、該第1ギアと噛み合うとともに前記取出クランプの回動軸に固定された第2ギアとからなる反転ギアを有し、前記連動アーム、前記第1ギア、及び前記第2ギアが、前記搬送ユニットを支持する基台上に設けられていることを特徴とする。
【0012】
従って、請求項4記載の発明では、連動アームが搬送ユニットの動作に連動して連動アームの回動軸が回動すると、第1ギアが回動して第2ギアを回動させる。このとき、第2ギアは、第1ギアと反対方向に回動して取出クランプを回動させる。このため、連動アームが搬送ユニットから離れる方向に移動すると、取出クランプは搬送ユニットに近付く方向に回動することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る電線取出装置を、電線の自動切断圧着装置に適用した実施形態の詳細を図1〜図9を用いて詳細に説明する。
【0014】
図1は、自動切断圧着装置20の全体を示す平面図である。この自動切断圧着装置20は、例えば巻取りリールから供給される電線Wを直線状になるように矯正する複数対の矯正ローラ22が対向配置された電線矯正部21と、供給される電線Wを長さを計測しつつ送り出す検尺送り出し部23と、電線端部に端部金具を圧着させる第1端子圧着ユニット24と、検尺送り出し部23から送り出された電線Wの切断と絶縁被覆の剥離を行う切断皮剥ぎ部25と、絶縁被覆が剥がされた電線端部を前記第1端子圧着ユニット24へ移動させる旋回部26と、前記切断皮剥ぎ部25で切断されて送り出された所定長さの電線Wの手前の端部を把持しつつ電線Wの搬送を行う搬送部27と、搬送部27で運ばれた電線Wの端部に端子金具を圧着する第2端子圧着ユニット28と、前記第2端子圧着ユニット28で端子が装着された電線Wを送り出し電線トレーTへ収容させる、電線取出装置としての電線送り出し部29と、から大略構成されている。
【0015】
図示しない巻取りリールから供給される電線Wは、図1中矢印で示すy方向に沿って、電線矯正部21の矯正ローラ22〜22の間を通過することにより、矯正ローラ22の接触圧により直線状に矯正されるようになっている。この電線矯正部21を経た電線Wは、検尺送り出し部23で設定された送りだし長さだけ送り出されるように設定されている。ここで、電線Wを最初にセットした初期の段階では、送り出された電線Wの先端は切断皮剥ぎ部25で絶縁被覆が所定の長さ範囲で剥離されるようになっている。旋回部26では、旋回軸26aを支点として、図示しない旋回駆動部により旋回され、電線Wの端部を第1端子圧着ユニット24側へ移動させるようになっている。第1端子圧着ユニット24は、旋回部26により移動された電線Wの端部に端子金具を装着するようになっている。第1端子圧着ユニット24で端子金具が装着された電線Wは、、旋回部26で元の位置に戻されてy方向に沿って配置される。その後、電線Wは、検尺送り出し部23で所定長さだけ送り出され切断皮剥ぎ部25で電線Wの切断と被覆の剥離が行われる。次に、切断により切り離された電線Wは、切断皮剥ぎ部25の把持クランプ25Aで把持されているが、搬送用クランプ10B1で把持された後、把持クランプ25Aでの把持が解除されたときに、上記した搬送部27で第2端子圧着ユニット28側へ向けて図示に矢印で示す搬送方向xに沿って搬送される。
【0016】
次に、搬送部27では、上記した電線矯正部21、検尺送り出し部23、及び旋回部26における電線Wの送り出し方向yに対して交差するx方向に沿って配置されている。この搬送部27は、x方向に沿って等間隔に配置・固定された3つの固定型電線把持クランプ10A1、10A2、10A3を有する。これら固定型電線把持クランプ10A1〜10A3のそれぞれは、一対の把持ブロック14、14を備えた支持ブロック11が、この自動切断圧着装置20の基台Bに固定されている。
【0017】
図1及び図5に示すように、このように配置された固定型電線把持クランプ10A〜10Aの列の側方には、搬送方向に沿って搬送フレーム30が配置されている。この搬送フレーム30は、支持壁51側に固定された往復駆動シリンダ31で往復駆動されるピストンロッド32に連結部材33を介して固定されている。なお、図中、符号34は、ピストンロッド32の所定長さ以上の突出を規制するストッパである。
【0018】
さらに、搬送フレーム30における、固定型電線把持クランプ10A1〜103と対向する面には、4つの搬送用電線把持クランプ10B1〜10B4が順次、搬送方向に沿って固定されている。なお、搬送用電線把持クランプ10B1〜10B4は、固定型電線把持クランプ10A1〜10A3の間隔と同一の間隔をなすように設定されている。また、搬送用電線把持クランプ10Bの高さは、固定型電線把持クランプ10Aと同一の高さに設定されている。
【0019】
ここで、図2及び図3を用いて、固定型電線把持クランプと搬送用電線把持クランプを電線把持クランプ10としてその構成を一括して説明する。
【0020】
図2に示すように、本実施形態の電線把持クランプ10は、支持ブロック11に回動可能に枢支された一対の回動アーム13と、回動アーム13のそれぞれに固定された把持ブロック14と、から大略構成されている。
【0021】
本実施形態では、略直方体形状の支持ブロック11の上部に所定間隔を隔てて平行をなす回動軸12、12にそれぞれ回動アーム13が支持されている。この回動アーム13は、図2に実線で示す水平状態にある位置から二点鎖線で示す垂直状態にある位置との間の角度が略90度の範囲を回動するように規定されている。これら回動アーム13、13は、例えば、空気圧駆動や油圧駆動や電気動力駆動などを行う図示しない駆動機構により回転駆動されるものであり、これらの回動アーム13、13が互いに接近することにより、把持ブロック14どうしの間で電線Wを挟持するようになっている。
【0022】
把持ブロック14には、互いに近接したときに対向する面側にそれぞれ把持凹部15が形成されている。この把持凹部15は、図2に示すように、回動アーム13と直角をなす垂線Sに対して角度αをなす当接面15Aと、垂線Sに対して角度βをなす当接面15Bとから形成されている。そして、角度αと角度βとの関係は、α<βとなるように設定されている。本実施形態では、角度βが角度αの約1.5倍になるように設定されている。なお、角度αと角度βとは、このような関係を満足しつつ、回動軸12どうしの距離、及び回動軸12から把持凹部15における当接面15A、15Bとが接合する部分(把持凹部15の底部)までの長さを加味して適宜設定されている。
【0023】
また、図3に示すように、把持ブロック14は、当接面15Aを有する複数の(本実施形態では3枚の)把持片16Aと当接面15Bを有する複数の(3枚の)把持片16Bとを備えてなる。これら把持片16Aは、把持ブロック14の幅方向に所定の間隔を介して平行をなすように配置されている。把持片16Bも同様に、把持片16Aに対応して配置されている。さらに、把持ブロック14どうしは、一方の把持ブロック14の把持片16A、16Bのそれぞれの間隙に、他方の把持片16A、16B1を挿入し得るように、所定距離だけ回動軸方向へずらして配置されている。このような構成としたことにより、互いの把持ブロック14どうしは、近接して重なり合うことで電線Wの外周面に当接面15A、15Bを当接させることができるようになっている。図3(a)は把持ブロック14、14が水平位置にある開いた状態を示しており、図3(b)は回動アーム13が回転駆動されて把持ブロック14が互いに近接して、把持片16A、16Bどうしが重なり合っている状態を示している。
【0024】
ところで、搬送用電線把持クランプ10B1〜10B4のうち、第1位置に位置する搬送用電線把持クランプ10B1は、ピストンロッド32が往復駆動シリンダ31から最大に突出した状態で、切断皮剥ぎ部25における電線Wの通過経路で電線Wを挟むように設定されている。すなわち、切断皮剥ぎ部25で切断され且つ第1端子圧着ユニット24で端子金具が装着された電線Wは、所定長さ送り出された状態で切断及び被覆剥離が施されるが、この切断により切り離された電線Wの手前の端部(この部分は端子金具が未装着)を第1位置にある搬送用電線把持クランプ10B1が把持し得るように配置されている。ここで、往復駆動シリンダ31のピストンロッド32のストロークは、上記したように搬送用電線クランプ10B1〜10B4どうしの間隔に相当するように設定されている。
【0025】
このため、搬送用電線把持クランプ10B1〜10B4側は、図6に示すように、第1位置P1にある搬送用電線クランプ10B1が、固定型電線把持クランプ10A1の第2位置P2まで電線Wを搬送し、また第1位置P1に戻るという往復動作を繰り返す。同様に他の搬送用電線把持クランプ10B2〜10B4も固定型電線把持クランプ10A1〜10A3側の間隔分(搬送用電線把持クランプ10B1〜10B4側の間隔と同一)の往復動作を行って搬送方向xの上流側に位置する電線Wを一つ下流側の位置へ搬送する。
【0026】
すなわち、最初に第1位置P1に第1番目の電線W1が配置された場合には、搬送用電線把持クランプ10B1は、電線W1を把持して第2位置P2へ移動する。次に、第2位置の固定型電線把持クランプ10A1は、搬送用電線把持クランプ10B1から搬送された電線W1を把持し、搬送用電線把持クランプ10B1は電線W1の把持を解除して矢印に示すように第1位置P1へ戻る。
【0027】
そして、第1位置に戻った搬送用電線把持クランプ10B1は、第2番目の電線W2を把持し、同時に搬送用電線搬送クランプ10B2は、第2位置P2の電線W1を把持する。このとき、第1位置では切断皮剥ぎ部25の把持クランプ25Aは電線W2の把持を解除し、同時に第2位置の固定型電線把持クランプ10A1は電線W1の把持を解除している。その後、搬送方向に向けて移動を行う。
【0028】
その結果、搬送用電線把持クランプ10B1は第2位置P2の固定型電線把持クランプ10A1に電線W2を搬送して、固定型電線把持クランプ10A1で電線W2を把持したときに搬送用電線把持クランプ10B1が電線W2の把持を解除する。同時に搬送用電線把持クランプ10B2は、第2位置P2の固定型電線把持クランプ10A1で把持されていた電線W1を把持して固定型電線把持クランプ10A1の電線W1の把持が解除された後に電線W1を第3位置P3の固定型電線把持クランプ10A2へ搬送する。なお、切断皮剥ぎ部25の把持クランプ25Aと、固定型電線把持クランプ10A1と、の電線の把持の解除は、同期して行われるように設定されている。
【0029】
続いて、同時に、搬送用電線把持クランプ10B1は第3番目の電線W3を第1位置P1で把持し、搬送用電線把持クランプ10B2は第2位置P2で電線W2を把持し、搬送用電線把持クランプ10B3は第3位置P3で電線W1を把持する。次いで、把持クランプ25A、固定型電線把持クランプ10A1、10A2が電線W3、W2、W1の把持を解除した後、搬送フレーム30が搬送方向xへ移動することにより、それぞれの搬送用電線把持クランプ10B1、10B2、10B3は搬送方向の下流側へ電線の位置一つ進めることができる。このようにして、各固定型電線把持クランプ10A1、10A2、10A3を中継して電線Wを図4及び図5に示す受け渡し位置へ搬送することができる。
【0030】
このような搬送部27において、第2端子圧着ユニット28は、第4位置P4にある固定型電線把持クランプ10A3の側方に配置されており、この固定型電線把持クランプ10A3で把持された電線Wにおける、端子金具が未装着の端部に端子金具を装着するようになっている。また、受け渡し位置には、電線Wの受け取りを行う取出し用電線把持クランプ10Cが位置し得るようになっている。この取出し用電線把持クランプ10Cは、上記した電線取出装置としての電線送り出し部29に設けられている。
【0031】
ここで、取出し用電線把持クランプ10C及びこれを含む電線送り出し部29の構成について説明する。図4、図7、及び図8に示すように、この取出し用電線把持クランプ10Cは、上述した電線把持クランプ10と略同様の構成である。電線把持クランプ10と異なる点は、支持ブロック11の下端部に一体的に設けられた回動軸41が装置ベース側に軸支され、回動軸41を回転軸として回動し得るようになっている。また、回動軸41には一体的に第1歯車42が設けられている。そして、第1歯車42には、第2歯車43が噛合するよう組み合わされている。この第2歯車43には一体的に回動軸44が設けられており、この回動軸44が装置の基台B側の部材に軸支されている。この第2歯車43の回動軸44には、一体的に連動アームとしてのカムアーム45の一端が固定されている。カムアーム45の他端寄りの中間部には、長手方向に沿ってガイド用長孔45Aが形成されている。このガイド用長孔45Aには、搬送フレーム30の端部の所定位置に突設されたガイド用突起30Aが摺動可能に嵌め込まれている。このため、搬送フレーム30の往復動作に伴って、ガイド用突起30Aがカムアーム45のガイド用長孔45Aを滑りつつカムアーム45を図7において時計回り方向と反時計回り方向へ回動させることができるようになっている。この回動に伴って、第2歯車43も双方向に所定角度回転して、この第2歯車43に噛合する第1歯車42をこの第2歯車43と反対の方向へ回転させる。この第1歯車42の回転に伴って、支持ブロック11は、一点鎖線で示す位置と、受け渡し位置との間を移動するようになっている。なお、図9に示すように、放出位置で電線Wを電線トレーT内へ放出した状態の一対の把持ブロック14、14の受け渡し位置(受取位置)への回動軌跡が前記電線トレーの側板の外側を通るように設定されている。
【0032】
次に、このような構成の搬送部27と電線送り出し部29の作用・動作について説明する。
【0033】
まず、切断皮剥ぎ部25で切断されて切り離された電線Wの手前の端部(この部分は端子金具が未装着)を第1位置P1にある搬送用電線把持クランプ10B1の一対の把持ブロック14どうしの間で把持する。ここで、往復駆動シリンダ31のピストンロッド32の突出量は最大となっている。次に、搬送用電線把持クランプ10B1が電線Wを把持した状態で、往復駆動シリンダ31でピストンロッド32の突出量を最小になるように駆動して、搬送フレーム30を移動させる。この移動によって、搬送用電線把持クランプ10B1は、電線Wを把持した状態で第2位置P2へ移動する。この搬送用電線把持クランプ10B1の移動に先駆けて固定型電線把持クランプ10A1の一対の把持ブロック14、14を開いた状態となるように駆動制御しておく。そして、第2位置P2で固定型電線把持クランプ10A1は搬送用電線把持クランプ10B1の把持する電線Wを把持し、その後搬送用電線把持クランプ10B1の一対の把持ブロック14、14を解放して電線Wを固定型電線把持クランプ10A1側へ受け渡す。このとき、搬送用電線把持クランプ10B1の把持ブロック14、14は水平状態に開いた状態であるため、固定型電線把持クランプ10A1が把持する電線Wの高さより低い位置になる。このため、搬送用電線把持クランプ10B1はこの状態を保つことで移動の際に電線Wに邪魔されることなく第1位置P1へ戻ることが可能となる。
【0034】
次に、搬送用電線把持クランプ10B1が電線Wを固定型電線把持クランプ10A1へ搬送した後、第1位置P1へ復帰すると、搬送フレーム30に設けられた搬送用電線把持クランプ10B2が固定型電線把持クランプ10A1のある第2位置P2に移動する。そして、この搬送用電線把持クランプ10B2が電線Wを把持した後、固定型電線把持クランプ10A1は電線Wを解放して把持ブロック14、14を水平状態まで移動させる。
【0035】
次に、搬送フレーム30が駆動されて搬送方向へ移動すると、搬送用電線把持クランプ10B2は電線Wを把持した状態で第3位置P3へ移動する。そして、同様に固定型電線把持クランプ10A2へ電線Wを受け渡す。固定型電線把持クランプ10A2で把持された電線Wは、同様にして搬送用把持クランプ10B3で第4位置P4の固定型電線把持クランプ10A3へ受け渡される。この第4位置P4には、上記した第2端子圧着ユニット28が配置されており、電線Wの端部に端子金具が圧着される。端子金具が圧着された電線Wは、搬送用電線把持クランプ10B4で受け渡し位置へ搬送される。このとき、取出し用電線把持クランプ10Cは、搬送用電線把持クランプ10B4と同期して受け渡し位置に移動する。すなわち、搬送用電線把持クランプ10B4が受け渡し位置に移動するときは、搬送フレーム30も同時に同方向へ移動するため、ガイド用突起30Aはカムアーム45を押すことにより、駆動歯車43を回転駆動して反転歯車42を図9において時計回り方向へ回動させこれに伴って取出し用電線把持クランプ10Cは受け渡し位置へ移動することになる。このとき、取出し用電線把持クランプ10Cの一対の把持ブロック14、14は、図9に示すように互いに拡開した状態になるように駆動される。
【0036】
そして、取出し用電線把持クランプ10Cは、受け渡し位置に位置する搬送用電線把持クランプ10B4で把持された電線Wを把持する。この後、搬送用電線把持クランプ10B4は電線Wを放して搬送フレーム30と共に第3位置へ向けて移動する。この移動によりガイド用突起30Aも移動するため、カムアーム45は図9において時計回り方向へ回動して取出し用電線把持クランプ10Cを同図中二点鎖線で示す位置まで移動する。そして、取出し用電線把持クランプ10Cは把持ブロック14、14を開くことにより電線Wを電線トレーTへ落とすことができる。この電線トレーTへ落とされた電線Wの両端部は、第1端子圧着ユニット24と第2端子圧着ユニット28で端子金具が装着されたワイヤハーネスの完成品となる。
【0037】
以上、本発明に係る電線取出装置を適用した自動切断圧着装置20について説明したが、本実施形態では、電線取出装置としての電線送り出し部29が、搬送フレーム30と同期してカムアームを45を介して連動するため、別途電線送り出し部29を駆動するための駆動力を必要としないという利点がある。そして、電線トレーTへ電線Wを収容する際に、取出し用電線把持クランプ10Cの把持ブロック14、14が開いた状態であるため、電線トレーTに接触することなく電線Wを確実に収容することができる。また、本実施形態においては、搬送用把持クランプ10B1〜10B4と固定型電線把持クランプ10A1〜10A3の把持動作と解除動作とを用いて、搬送フレーム30を所定の揺動幅で往復動作させることにより達成できるものである。また、本実施形態では、搬送フレーム30においてガイドレール30Bを連結部材33が設けられた位置まで延在して設けているため、往復駆動シリンダのピストンロッド32で駆動される際に、ガイドレール30Bが円滑なスライドを可能とすると共に、搬送フレーム30の剛性を向上させている。また、搬送用電線把持クランプと固定型電線把持クランプとをそれぞれ複数個配置することにより、往復駆動シリンダ31のピストンロッド32のストロークを短くすることができ、ガイドレール30Bの採用と相俟って、がたつきのない機敏な動作を行わせることができる。このため、電線の搬送を高速で高効率で行うことが可能としている。また、自動切断圧着装置20において、各電線把持クランプ(10A1〜10A3、10B1〜10B4、10C)における把持ブロック14の回動中心側に位置する一方の当接面15Bと垂線Sとのなす角度が、他方の当接面と垂線とのなす角度より大きく設定されている。このため、自動切断圧着装置20で径寸法の異なる電線Wを取り扱う場合に径寸法が異なることに起因して電線Wの中心軸がずれることを抑制することができる。また、電線Wを把持する際に把持ブロック14の回動に伴って、一方の当接面15B側の部分が電線に当たるのを防止することができる。
【0038】
以上、実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、構成の要旨に付随する各種の設計変更が可能である。例えば、上記した実施形態では、電線送り出し部29を自動切断圧着装置20に適用して電線端末に端子金具を装着する場合について電線取出装置を利用した例を説明したが、本発明に係る電線取出装置は他の工程を行う装置に適用できることは言うまでもない。また、図10に示すように、搬送フレーム30側に垂下片30Cを形成し、この垂下片30Cに上下方向に沿ってガイド孔30Dが形成され、このガイド孔30Dにカムアーム45の突起45Bをスライド可能に係合させ、カムアーム45に一体的に設けられた回動軸45Cを基台B側に立設された支柱5に軸支し、この回動軸支45Cに一体的に取出用電線把持クランプ10Cの支持ブロック11を固定した構成としても、取出用電線把持クランプ10Cを同様に動作させることが可能である。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1記載の発明によれば、搬送ユニットの駆動力を利用するため、搬送ユニットと同期した動作を自動的に行わせることができる。また、別途駆動機構を必要としないため、駆動に要するコストを削減できるという効果がある。
【0040】
請求項2記載の発明によれば、基台上に支持された取出クランプが回動する際に、一対の把持ブロックの前記受取位置への回動軌跡が前記電線トレーの側板の外側を通るため、電線トレーに把持ブロックが当たるのを回避できるとともに、電線を電線トレーに確実に収容できるという効果がある。
【0041】
請求項3記載の発明によれば、、請求項2記載の発明の効果に加えて、連動アームが搬送ユニットの動作に連動して回動することにより、取出クランプを放出位置へ移動させることが可能となり、電線を電線トレーに確実に収容することができる。連動アームで搬送ユニットの駆動力が伝達されるため、取出クランプを搬送ユニットと同期して駆動することができる。
【0042】
請求項4記載の発明によれば、請求項1及び請求項3に記載の発明の効果によれば、連動アームが搬送ユニットから離れる方向に移動すると、取出クランプは搬送ユニットに近付く方向に回動することが可能となる。このため、搬送ユニットの駆動力を利用して搬送ユニットと同期した動作を取出クランプで行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電線取出装置を適用した自動切断圧着装置の実施形態を示す平面図である。
【図2】実施形態の搬送部および電線送り出し部に適用した電線把持クランプの側面図である。
【図3】(a)は実施形態の把持ブロックが解放された状態を示す斜視図、(b)は把持ブロックで把持を行う状態を示す斜視図である。
【図4】実施形態における搬送部と電線送り出し部とを示す側面図である。
【図5】実施形態における搬送部と電線送り出し部とを示す平面図である。
【図6】実施形態の搬送装置の搬送機構を説明する斜視図である。
【図7】実施形態における電線送り出し部を示す正面図である。
【図8】実施形態における電線送り出し部を示す側面図である。
【図9】実施形態における電線送り出し部の電線取出し状態を示す正面図である。
【図10】実施形態の変形例を示す正面図である。
【図11】従来の電線取出装置を備えた搬送装置の正面図である。
【符号の説明】
B 基台
x 搬送方向
W 電線
10A1、10A2、10A3 固定型電線把持クランプ
10B1、10B2、10B3、10B4 搬送用電線把持クランプ
10C 取出し用電線把持クランプ
11 支持ブロック
12 回動軸
14 把持ブロック
29 電線送り出し部
30 搬送フレーム
41 回動軸
42 第1歯車
43 第2歯車
44 回動軸
45 カムアーム

Claims (4)

  1. 前工程から搬送ユニットにより搬送された電線を電線トレーへ取り出す電線取出装置であって、
    前記電線を挟持する一対の把持ブロックを有し、
    前記搬送ユニットから電線が受け渡されて前記一対の把持ブロック間で挟持する受取位置と、前記一対の把持ブロックの電線挟持状態を解除して電線トレー内へ電線(W)を放出する放出位置と、の間で回動自在に設けられた取出クランプと、
    前記取出クランプと連結され前記搬送ユニットの駆動力が伝達されるとともに前記搬送ユニットの動作に連動して回動し前記取出クランプを前記放出位置へ回動させる連動アームと、を備えていることを特徴とする電線取出装置。
  2. 前工程から搬送ユニットにより搬送された電線を電線トレーに取り出す電線取出装置であって、
    前記電線を挟持する一対の把持ブロックを有し、
    前記搬送ユニットから電線が受け渡されて前記一対の把持ブロック間で挟持する受取位置と、前記一対の把持ブロックの電線挟持状態を解除して電線トレー内へ電線を放出する放出位置との間で回動自在に基台上に支持された取出クランプを備え、
    前記放出位置で電線を電線トレー内へ放出した状態の前記一対の把持ブロックの前記受取位置への回動軌跡が前記電線トレーの側板の外側を通るように前記取出クランプを配置したことを特徴とする電線取出装置。
  3. 請求項2記載の電線取出装置であって、
    前記取出クランプと連結され前記搬送ユニットの駆動力が伝達されるとともに前記搬送ユニットの動作に連動して回動し前記取出クランプを前記放出位置へ回動させる連動アームを備えていることを特徴とする電線取出装置。
  4. 請求項1又は請求項3に記載の電線取出装置であって、
    前記連動アームの回動軸に固定された第1ギアと、該第1ギアと噛み合うとともに前記取出クランプの回動軸に固定された第2ギアとからなる反転ギアを有し、前記連動アーム、前記第1ギア、及び前記第2ギアが、前記搬送ユニットを支持する基台上に設けられていることを特徴とする電線取出装置。
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