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JP3540461B2 - 粘着ロール紙体の使用済粘着紙の剥離切除具 - Google Patents

粘着ロール紙体の使用済粘着紙の剥離切除具 Download PDF

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JP3540461B2
JP3540461B2 JP25514495A JP25514495A JP3540461B2 JP 3540461 B2 JP3540461 B2 JP 3540461B2 JP 25514495 A JP25514495 A JP 25514495A JP 25514495 A JP25514495 A JP 25514495A JP 3540461 B2 JP3540461 B2 JP 3540461B2
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澄江 丹羽
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、広く市販され実用に供されているローラーブラシとかローラークリーナの使用済粘着ロール紙体を、手を汚さずに衛生的に剥離除去できる新規な粘着ロール紙体の使用済粘着紙の剥離切除具に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のローラーブラシとかローラークリーナBは、概して図20および図21に示すように粘着面1aと剥離面1bを表裏に有する長尺な粘着紙1を、孔開芯筒2の外周に多重に巻きつけてロール状に形成した粘着ロール紙体Pを、把持部3を有する操作杆4の端部に設けた支持ローラー5に装着し、把持部3を手で持ち乍ら、家庭やオフィスさらにはホテルなどのじゅうたんやカーペット,マットさらには布製の天井や壁面、さらにその上、畳などの表面に粘着ロール紙Pを接触転動させて使用に供することができるようになっている。
【0003】
すなわち、ゴミやほこりのついたじゅうたんやマット上を粘着ロール紙体Pが転動するだけで空気中にほこりなどを吹き上げないで、粘着紙1の粘着面1a上にゴミやほこりが附着して、所謂、掃除できることとなる。しかし乍ら、転動操作を繰返すと粘着面1aの外周全域に亘りゴミなどの附着量が増えるので次第に粘着力が無くなり、ついには、新たなゴミやほこりを附着できなくなるという不都合が生じる。
【0004】
そこで、粘着紙1の端縁6の角部6Pを直接、指頭や爪先で剥離し、略々一周分だけ引き離し、つぎの未使用の粘着面1aが現れる個所に予め刻みこまれた切込7に沿って直接手を使って使用済みの汚れた粘着紙1を破り取らなければならない。
【0005】
また、図示されていないが、舌片つきの一定の長さの粘着紙が連続して巻きつけられた粘着ロール紙も知られているが、この種の粘着ロール紙も舌片を直接指で持って剥離しなければ使用済みの汚れた粘着紙は除去できない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような、従来一般に知られている粘着ロール紙体Pの使用済の汚れた粘着紙1を手でつまみ、剥離すると共に切込7を利用して破り取るという手法は、汚れた粘着紙1を直接、爪で剥し、そして手でつかまなければならなので、操作の都度手の汚れを避け得ず極めて不衛生であるばかりでなく、摘んで剥離した後も、破り取るために再び指を使う必要があるので、実際には、指の汚れをなるべく少なくするように努めるため、思い切った効率的な剥離切除操作ができないという不都合、問題点があった。
【0007】
しかも、不衛生の上、手を汚すという不都合があるため、剥離切除が面倒になり、折角、優れた掃除具であるにも拘らず、なお一層の利用性、普及性に欠けるという問題があった。
【0008】
この発明は、叙上の点に着目して成されたもので、手を汚さず、剥離操作および切除操作のきわめて簡単な粘着ロール紙体の使用済粘着紙の剥離切除具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち、この発明は、粘着面と剥離面とを表裏に有する粘着紙を、孔開芯筒を中心にその外周に巻きつけてロール状に形成した粘着ロール紙体を、操作杆の端部に設けた支持ローラーに着脱自在に装着させて操作杆の把持部を把持して、じゅうたん、畳みなどの表面の汚れ、ゴミ等を転動させ乍ら附着させて清掃できるようにしたローラーブラシやローラークリーナーなどに用いる粘着ロール紙体の使用済粘着紙の剥離切除具に係わり、所望の長さを有し、粘着紙の端縁を剥離できる剥離端縁を有する主板に、粘着紙の端部を、前記剥離端縁ないしその近傍で挟持できる挟持片を設けて成ることを特徴とすると共に、前記剥離端縁は、断面鋭角状に形成されていることを特徴とし、さらに前記挟持片は、その他端部を主板より離開させた状態で基端部を主板に固定し、前記他端部と剥離端縁ないしその近傍とを接離自在に保持させて粘着紙の端部を挟持できるようにしたことを特徴とする粘着ロール紙体の使用済粘着紙の剥離切除具に係る。
【0010】
また、この発明は、前記構成の剥離切除具を、操作杆に設けた容器などの支持体に取外自在に保持させてなることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1ないし図3は、この発明に係る実施の形態の1つを示している。
【0012】
図面について説明すれば、符号8は、把持部9を有する剥離除去具Aの主板、10はこの主板8の剥離端縁で、使用する粘着ロール紙体Pの粘着紙1の横巾lより大きい長さLを備える。11は前記剥離端縁10の断面鋭角部、12は、主板8上に一端12aを固定させた挟持片であって、この挟持片12の先端12bは、開放状態を保って前記剥離端縁10ないしこの近傍と接離でき、剥離端縁10ないしこの近傍を介して使用済の粘着紙1の端部を挟持できる挟持部13を形成している。
【0013】
なお、図示では挟持片12が主板8の左側に部分的に設けられているが、図4のように主板8の剥離端縁10の全域または図示しないが中央部あるいは右側など好みの個所に配設しても良く、また、剥離端縁10の長さLは、粘着紙1の横巾lと同じか、それ以下でも構わない。
【0014】
叙上の構成に基づいて図5〜図15を参照し乍ら、使用済粘着紙の剥離切除作用を説明する。
【0015】
まず、剥離切除具Aの把持部9を右手で持ち、主板8の左側端を粘着ロール紙体Pの右側に、その軸方向に沿って図5のように略々水平状態を保持して臨ませ、剥離端縁10の角部10Pを、粘着ロール紙体Pを構成する使用済の汚れた粘着紙1の端縁6の角部6Pに向けて、この角部6Pを剥すために図6のように主板8を矢符に沿って図面上で左方に動かす。主板8の剥離端縁10の左側の角部10Pは、使用済の粘着紙1の端縁6と未使用の粘着紙1との間に挿し込まれた主板8が左方へ移行するに従って剥離端縁10が角部6Pから端縁6部分が順次と剥離され図7を経て図8および図9の状態となり、ついには主板8の剥離端縁10は使用済の粘着紙1の端縁6部分を部分的に未使用の粘着紙1より剥離した状態とすることができる。
【0016】
この状態になってから、図10に示すように粘着紙1の端部を、挟持片12の挟持部13によって挟持させ、主板8を垂直方向を保って図11に示すように上方に引張る。図示しないが、水平方向に引張っても良い。
【0017】
ところで、この粘着紙1は、その裏面は剥離面1bとなって粘着紙1の未使用の粘着面1ayと当接して多重に巻回されているので、図11のように約1周分の長さの粘着紙1を剥離すると、未使用の新しい粘着面1ayが現れることとなる。
【0018】
そこで、図12のように使用済の粘着面1axを内側にし、綺麗な剥離面1bを表側にして粘着紙1を半分の長さになるように折り畳む。この折り畳まれた使用済の粘着紙1を図13に示すように反対の手で摘み、同時に挟持部13の挟持を解き粘着紙1の端部を解放する。
【0019】
つぎに、右手で把持した主体8の剥離端縁10を切り取りたい個所すなわち、粘着ロール紙体Pの軸方向と平行の、好ましくは粘着紙1の使用済個所と未使用個所との境界線と同じかそれに近い個所に押し当て、この剥離端縁10に沿って、片方の手で摘んでいる使用済の粘着紙1を引き裂き乍ら切除するものである。切除操作は主板8の剥離端縁10が押さえ定規の働きを呈してきわめて容易にしかも綺麗に切り取りできる。
【0020】
なお、剥離切除具Aは、短尺の場合、使用済の粘着済1を引き破る際、動かして長さを補うことにより同様に切除できる。
【0021】
切除された使用済の粘着紙1は、汚いゴミ、塵などが附着した使用済の粘着面1axが、必ず内側に折り畳まれて手で触れる虞れなく、常に綺麗な剥離面1bのみを摘むこととなるので、頗る衛生的である。
【0022】
しかも、使用法は、きわめて簡単であるので、迅速かつ能率的に操作できるという効果がある。
【0023】
なお、左ききの人が使う場合は、図1に示す実施の形態と左右対称の構成を有する剥離切除具を作り、これを反対方向に操作して全く同様に行うことができる。
【0024】
以上、この発明について一実施の形態の作用を説明したが、剥離切除具Aの使用方法は、上述に限定されるものではない。
【0025】
要は剥離切除具Aで粘着紙1の端縁6を剥がし、挟持片12で粘着紙1の端部を挟持して約一周分の粘着紙1を剥離した後、剥離切除具Aの剥離端縁10を利用して使用済の粘着紙1を切除すればどのような使用方法でも良い。
【0026】
ところで、剥離切除具Aは、プラスチック,木,金属など好みの材料を用いて、例えば、主板8および挟持片12を単一材料または異種材料を組み合わせて形成できるが、殊に粘着紙1の端縁6の端縁角部6Pを剥離する主板8の剥離端縁10の角部10Pは、円弧状の傾斜面14として形成し、剥離端縁10の断面鋭角部11と連設するのが好ましく、また剥離性を良くするため、前記傾斜面14またはこの傾斜面14と断面鋭角部11の表裏面に沿ってワックスなどの剥離剤を滲み込ませたり塗布させたりこともできる。さらに、前記剥離端縁10には抗菌剤、殺菌剤等を塗布して置き、附着する塵埃中の雑菌の滅菌、殺菌効果を図ることもできる。
【0027】
また、挟持片12は、粘着紙1の端縁6の端部を確実に挟持できるように、凹凸状の粗面部15を形成すると共に、この粗面部15の対向側の主板8にも同様の粗面部を形成しても良い。なお、挟持片12は、好ましくは図示のように常時は挟持片12の先端12bが開放状態を維持しており、粘着紙1の端部を挟持する時、指頭の力で、一端12aを支点として屈曲変形させれば良いので、プラスチックや金属の場合は、その材料自体の有する弾性復元性を利用すれば、格別にバネなどを用いる必要性がなく実施できる。
【0028】
さらに、図示していないが、挟持片は、常時閉じた閉塞状態を保っており、粘着紙1の端部を挟持する時だけ、強制的に開放させるような、例えばコイルバネのついた紙挟みのようなバネ付のクリップ構造としても実施できる。
【0029】
図16および図17は、前記剥離切除具Aを一時的に収納支持させて置くことができる支持機構の実施の形態の一例を示すもので、既存の操作杆4に固定させた容器16の開口部18より剥離切除具Aを収納させれば、ローラーやローラークリーナブラシBの使用中は、操作杆9と共に移動でき、必要の都度、摘み開口部19に臨まれる剥離切除具Aを取り出して使用に供することができる。
【0030】
この容器16の内側すなわち剥離切除具Aが収納されている状態で、使用済の粘着紙1の汚損された粘着面1axと触れる虞れの大きい剥離端縁10側と当接する個所に抗菌剤、殺菌剤などの消毒剤を補給可能に配設させて置くことにより、収納中の剥離除去具Aの剥離端縁10は消毒され、滅菌されるので極めて衛生的である。
【0031】
なお、図18および図19のように、剥離切除具Aの主板8の裏面に二又状の弾性挟持部20を設けて、不使用時には、この弾性挟持部20を用いて操作杆4に着脱自在に嵌着させて置くこともできる。
【0032】
【発明の効果】
この発明によれば、使用済の汚れた粘着紙は、従来のように直接手で剥すことなく、主板の剥離端縁によって簡単に剥離できると共に、この剥離された粘着紙の端縁に近い端部を主板と挟持片とによって挟持させて剥離状態をさらに拡大し、略々一周分を剥離させた状態で使用済の汚れた粘着面を内側にして折り返し、清潔な剥離面を指で摘んで未使用の粘着面との境界領域に沿って主板の剥離端縁を当接させ、この剥離端縁に沿って切り取り除去させれば良いので、作業中、指や爪は、一切汚れたゴミのついた使用済の粘着面に触れることがないので、きわめて衛生的に使用できるという効果がある。
【0033】
また馴れれば、操作が簡単であるので、家庭やオフィス或はホテル、旅館などのじゅうたん、カーペット、マットなどは勿論のこと、家畜やペットの毛などの掃除、清掃を対象にして能率的かつ迅速軽快に使用できるという効果がある。
【0034】
さらに、この発明によれば、使用済の粘着紙の切除には主板の剥離端縁が一種の定規となって切除線を自由に決定できるので、今迄切除用の切込みなど製造過程で粘着ロール紙体に加工していた作業は不必要となるなどの効果がある。
【0035】
さらにまた、舌片付の粘着ロール紙にも同様に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の平面図
【図2】同上の左側面図
【図3】同上の要部の断面図
【図4】この発明の他の実施形態の平面図
【図5】使用状態の逐次過程を示す平面図
【図6】使用状態の逐次過程を示す平面図
【図7】使用状態の逐次過程を示す平面図
【図8】使用状態の逐次過程を示す平面図
【図9】図8の左側面図
【図10】使用済の粘着紙の端部を挟持片を使って挟持した状態を示す側面図
【図11】図10の状態より使用済の粘着紙を上方に向って引張って引き剥した状態の側面図
【図12】さらに図11の使用状態の逐次過程を示す側面図
【図13】さらに図12の使用状態の逐次過程を示す側面図
【図14】さらに図13の使用状態の逐次過程を示す側面図
【図15】図14の状態の平面図
【図16】他例を示す装着状態の正面図
【図17】同上の右側面図
【図18】他例を示す取付状態の正面図
【図19】同上要部の断面図
【図20】従来知られているローラーブラシの斜面図
【図21】同上の粘着紙の拡大断面説明図
【符号の説明】
A 剥離切除具
B ローラーブラシ(ローラークリーナ)
P 粘着ロール紙体
1 粘着面1aと剥離面1bとを有する粘着紙
2 孔開芯筒
3 把持部
4 操作杆
5 支持ローラー
6 粘着紙の端縁
6P,10P 角部
8 主板
10 剥離端縁
12 挟持片
13 挟持部
14 傾斜面
15 粗面部
16 容器(支持体)
20 二又状の弾性挟持部

Claims (4)

  1. 粘着面と剥離面とを表裏に有する粘着紙を孔開芯筒を中心にその外周に巻きつけてロール状に形成した粘着ロール紙体を、操作杆の端部に設けた支持ローラーに着脱自在に装着させて操作杆の把持部を把持して、じゅうたん、畳みなどの表面の汚れ、ゴミ等を転動させ乍ら附着させて清掃できるようにしたローラーブラシやローラークリーナなどに用いる粘着ロール紙体の使用済粘着紙の剥離除去具に係わり、所望の長さを有し、粘着紙の端縁を剥離できる剥離端縁を有する主板に、粘着紙の端部を、前記剥離端縁ないしその近傍で挟持できる挟持片を設けて成ることを特徴とする粘着ロール紙体の使用済粘着紙の剥離切除具。
  2. 剥離端縁は、断面鋭角状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の粘着ロール紙体の使用済粘着紙の剥離切除具。
  3. 挟持片は、その他端部を主板より離開させた状態で基端部を主板に固定し、前記他端部と剥離端縁ないしその近傍とを接離自在に保持させて粘着紙の端部を挟持できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の粘着ロール紙体の使用済粘着紙の剥離切除具。
  4. 請求項1ないし3いづれか記載の使用済粘着紙の剥離除去具を、操作杆に設けた支持体に取外自在に保持させてなることを特徴とする粘着ロール紙体の使用済粘着紙の剥離切除具。
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