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JP3435176B2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JP3435176B2
JP3435176B2 JP28067392A JP28067392A JP3435176B2 JP 3435176 B2 JP3435176 B2 JP 3435176B2 JP 28067392 A JP28067392 A JP 28067392A JP 28067392 A JP28067392 A JP 28067392A JP 3435176 B2 JP3435176 B2 JP 3435176B2
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敦 本橋
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  • Memory System Of A Hierarchy Structure (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気的手段によって
情報の記録・再生を行うハードディスク装置や、フロッ
ピーディスク装置、光磁気ディスク装置等のディスク装
置に係り、特に、大容量のデータをリード/ライトする
際、1つのデータを連続していない領域にリード/ライ
トする場合に、複数回に分割されたデータのリード/ラ
イトを行ったときの位置を、データ連続情報として記憶
しておくことによって、高速アクセスを可能にした磁気
ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、磁気ディスク装置を高速にア
クセスする方法としては、キャッシュ機能(ディスク・
キャッシュ機能)を使用したり、プリフェッチ(先読
み:リード終了後の次のセクタからバッファRAM内に
リードする)機能等を使用するのが、一般的である。と
ころが、ファイルの種類により、ディスク・アクセスの
パターンが異なるので、いずれの機能を使用しても、全
てのファイルに対して、高速アクセスが可能であるとは
限らない。
【0003】例えば、シーケンシャル・ファイルの場合
は、ファイル中のレコードを順次アクセスしていくの
で、プリフェッチ機能を使用して、要求のあったブロッ
クと、その先の数ブロックを同時に読み込んでおくと、
ヒット率が上がる。しかし、ランダム・アクセスを行う
場合には、このプリフェッチ機能は、有効ではない。
【0004】すなわち、プリフェッチ機能は、処理する
データが大容量で、そのデータが連続した領域に記録さ
れている場合のみ、有効に作用する。また、キャッシュ
機能では、ディスク・キャッシュの容量が、磁気ディス
ク装置の容量の1/100〜1/1000程度で小さい
ので、新たにデータ・ブロックをロードするためには、
キャッシュ中の古いブロックを磁気ディスクへ追い出す
か、古いブロックの上に新しいブロックを重ね書きし
て、キャッシュ・ディレクトリを書き換える必要があ
る。
【0005】このキャッシュ機能で、追い出しブロック
の決定方法として一般に採用されている方法は、LRU
アルゴリズムによる方法である。LRUアルゴリズムで
は、現在までの一定時間内に各ブロックにアクセスのあ
った回数、および最後にアクセスのあった時刻から現在
までの経過時間を考慮して、最も使われていないブロッ
クを追い出しブロックに選定する。
【0006】要するに、LRUアルゴリズムは、同一の
データへのアクセスは、時間的に集中することが多いの
で、過去に何回もアクセスされたデータは、将来におい
てもアクセスされる可能性が高い、と仮定して、余りア
クセスされないブロックから優先的に使用する。なお、
ライトスルー・キャッシュの場合には、古いブロックの
上に、単に新しいブロックを重ね書きして、キャッシュ
・ディレクトリを書き換えるだけであるが、どのブロッ
クに重ね書きを行うか、の選定方法は、追い出しブロッ
クを決定する場合と同じである。
【0007】このように、キャッシュ機能は、その機能
を十分発揮させるためには、大容量のバッファRAMと
複雑なバッファ管理が必要である。また、プリフェッチ
機能は、データが大容量で、そのデータが連続して記録
されている場合のみ有効である。以上のように、キャッ
シュ機能や、プリフェッチ機能には、それぞれ機能上の
制約があるので、必ずしも全ての高速アクセスに使用す
ることはできない。
【0008】そこで、キャッシュ機能とプリフェッチ機
能の長所を生かすために、追い出しブロックを決定する
LRUアルゴリズムとプリフェッチ機能とを組み合わせ
て用いる方法が、一般に行われている。以上が、磁気デ
ィスク装置を高速にアクセスする従来の方法である。次
に、光ディスク装置におけるプリフェッチ機能について
説明する。
【0009】図9は、リード命令の実行時におけるバッ
ファRAM内にリードするシーケンスの一例を示す図
で、(1) はノーマルリード、(2) はデュアルリードを示
す。
【0010】この図9では、上位装置からのリード命令
の実行の終了後に、次のセクタ(リード命令で指定され
たセクタを転送した後の次のセクタ)をバッファRAM
内にリードするシーケンスを示している。まず、図9
(1) に示すノーマルリードでは、シーク動作後、ディス
クからバッファへのリード(R1)を行い、その後に、
バッファから上位装置への転送(B1)を行う。
【0011】このような動作を、順次繰り返えし、指定
されたセクタ数のデータのバッファから上位装置への転
送(B3)が終了した後、最後にリードしたセクタの次
のセクタを、バッファ内にリード(R4)する(プリフ
ェッチ・リード)。このように、ノーマルリードでは、
最終のバッファ分の転送が終ったとき、プリフェッチ機
能によって、次のセクタのリードを行う。
【0012】なお、最後にリードしたセクタのデータ
を、上位装置へ転送(B3)したときは、データ転送の
完了を示すステータスが、自動的に送出される。このス
テータスの送出は、タスクによって制御される。また、
プリフェッチ実行中のセレクションに対しては、プリフ
ェッチ動作を中断させるが、有効なリードデータがある
ときは、その部分のデータが、プリフェッチ・データと
して登録される。
【0013】このような動作は、図9(2) に示すデュア
ルリードの場合も同様であるが、デュアルリードでは、
シーク動作後、ディスクからバッファへリードしながら
(R1,R1′)、バッファのデータを上位装置へ転送
する(B1,B1′)点が、先のノーマルリードと異な
っている。デュアルリードでも、バッファから上位装置
への転送(B3,B3′)が終了した後、最後にリード
したセクタの次のセクタを、バッファ内にリード(R
4)する(プリフェッチ・リード)。
【0014】そして、このノーマルリードやデュアルリ
ードによるバッファへのリードと上位装置への転送は、
データが連続した領域に記録されている場合には、極め
て有効である。しかし、データが分散されて記録されて
いる場合には、効果は期待できない。
【0015】以上のように、従来の磁気ディスク装置を
高速にアクセスする方法には、未解決の問題があり、全
ての種類のファイルに対して、高速アクセスすることは
できない、という不都合があった。なお、通常、大容量
のデータをリード/ライトする場合、特に、1つのデー
タを、連続していない領域にリード/ライトするとき
は、複数回のリード/ライト命令に分けて実行してい
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】この発明では、従来の
磁気ディスク装置の高速アクセスで生じるこのような不
都合を解決し、1つのデータを連続していない領域にリ
ード/ライトするとき、必要最小限の位置情報によって
管理することにより、不連続の領域に記録されたデータ
を、連続したデータとして管理できるようにすると共
に、高速アクセスを可能にした磁気ディスク装置を提供
することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明では、第1に、
磁気ディスクに対応する記録・再生を行う磁気ヘッドと
を有する磁気ディスク装置において、データを連続して
いない領域からリードまたは連続していない領域へライ
トするときに位置情報を記憶する位置情報管理テーブル
をRAM内に格納し、上記位置情報管理テーブルに記憶
される位置情報の一つは、データ連続情報(上記位置情
報管理テーブルに格納された位置情報のデータが他の上
記位置情報管理テーブルに格納された位置情報のデータ
と連続していることを示す第1の情報)と、データリー
ド情報(データの一部、または全部がバッファRAM内
に存在することを示す第2の情報)と、データ常駐情報
(データを常にバッファRAM内にリードしておくこと
を示す第3の情報)とを含むフラグ領域と、スタートセ
クタ番号と、セクタ数と、データが格納されているバッ
ファRAMのスタートアドレスとエンドアドレスとで示
されるバッファアドレスとから構成され、データのリー
ドまたはライト動作時に、上記位置情報管理テーブルの
位置情報を管理するように構成している。
【0018】
【0019】第に、上記第1の磁気ディスク装置にお
いて、上記位置情報管理テーブルから、次にリードされ
るデータが記録されている位置を検索し、磁気ヘッドを
移動させる記録位置検索・ヘッド移動手段と、検索した
位置のセクタのデータを磁気ディスク装置のバッファR
AM内にリードするリード手段、とを備えた構成であ
る。
【0020】第に、上記第1の磁気ディスク装置にお
いて、上記位置情報におけるデータ連続情報を作成する
ときの連続したデータのリードまたはライトの終了を、
命令の種類が変わった時点で判断する判断手段を備え、
その判断手段によって連続したデータのリードまたはラ
イトの終了を検知するように構成している。
【0021】第に、上記第1の磁気ディスク装置にお
いて、上記位置情報におけるデータ連続情報を作成する
ときの連続したデータのリードまたはライトの終了を、
リードまたはライト命令の実行間隔から判断する判断手
段を備え、その判断手段によって連続したデータのリー
ドまたはライトの終了を検知するように構成している。
【0022】第に、上記第5の磁気ディスク装置にお
いて、リードまたはライト命令の終了を判断する実行間
隔を、上位装置から設定する実行間隔設定手段を備え、
その実行間隔設定手段によって、上位装置から実行間隔
を設定するように構成している。
【0023】
【作用】この発明では、従来、大容量のデータをリード
またはライトする場合で、特に、1つのデータを連続し
ていない領域にリードまたはライトするときは、複数回
のリードまたはライト命令に分けて実行している点に着
目し、位置情報管理テーブルに、複数回に分割されたデ
ータのリードまたはライトを行ったときの位置を、デー
タ連続情報として記憶しておき、次のデータのリードま
たはライト時に、利用するようにしている(請求項1の
発明)
【0024】第に、キャッシュ機能とプリフェッチ機
能を向上させるために、位置情報に基いて、リード命令
で指定される位置のデータが、バッファ内にある(常駐
指定あるいはプリフェッチ機能でリード済み)ときに
は、バッファ内のデータを転送し、ディスク上のデータ
のリードは行わない。さらに、リード動作の終了後は、
次のデータの位置を検索し、バッファ内にデータをリー
ドしておく(請求項3の発明)。
【0025】ところで、磁気ディスク装置それ自身で
は、複数回に分割されたデータのライト動作の終了を判
定することはできない。そこで、第に、1つの連続し
たデータに対して、複数回のリードまたはライト命令が
実行されたときは、その一連のリードまたはライトの終
了を判断するために、命令の種類が変わった時点(例え
ば、リードの場合には、リード以外の命令)で、一連の
リードまたはライト動作が終了した、と判断する(請求
の発明)。
【0026】第に、磁気ディスク装置それ自身が、複
数回に分割されたデータのリードまたはライト動作の終
了を判定することはできないので、リードまたはライト
命令が一定時間、あるいは上位装置から設定された時間
内に実行されないときは、一連のリードまたはライトが
終了した、と判断する(請求項と請求項の発明)。
【0027】
【実施例1】次に、この発明の磁気ディスク装置につい
て、図面を参照しながら、その実施例を詳細に説明す
る。この実施例は、主として請求項1の発明に対応して
いるが、請求項2から請求項の発明にも関連する。
【0028】この発明の磁気ディスク装置では、1つの
データを、連続していない領域へリード/ライトするた
めに、位置情報管理テーブを使用して位置情報を記憶す
る点に特徴を有している。そこで、この発明の磁気ディ
スク装置で使用する位置情報管理テーブル(後出の図2
のRAM24に記憶されるテーブル)について説明す
る。
【0029】図2は、この発明の磁気ディスク装置で使
用される位置情報管理テーブルについて、その位置情報
のフォーマットの一例を示す図である。図において、A
はフラグ、Bはスタートセクタ番号、Cはセクタ数、D
はバッファアドレス(スタート)、Eはバッファアドレ
ス(エンド)を示す。
【0030】この図2に示すように、位置情報管理テー
ブルは、N個の位置情報の格納が可能であるように構成
されている。それぞれの位置情報管理テーブル(1〜
N)に記憶される位置情報は、フラグA、スタートセク
タ番号B、セクタ数C、バッファアドレス(スタート)
D、バッファアドレス(エンド)E、によって構成され
る。
【0031】フラグAには、次の3つの情報が含まれて
いる。 1)データ連続情報 m(1≦m<N)番目の位置情報のデータが、(m+
1)番目の位置情報のデータと連続であることを示す情
報(第1の情報)。
【0032】2)データリード情報 位置情報のスタートセクタ番号Bからのデータの一部ま
たは全部が、バッファアドレスD,Eで示されるバッフ
ァRAM25内に存在することを示す情報(第2の情
報)。
【0033】3)データ常駐情報 位置情報のスタートセクタ番号Bからのデータは、優先
的にバッファRAM25内にリードしておくことを示す
情報(第3の情報)。
【0034】この発明の磁気ディスク装置では、このよ
うな位置情報を使用して、データのリード/ライト動作
を行う。位置情報は、図2に示したように、フラグA、
スタートセクタ番号B、セクタ数C、バッファアドレス
(スタート)D、バッファアドレス(エンド)E、から
構成されている。
【0035】この位置情報は、リード/ライト動作が終
了する度ごとに、一時的にバッファRAMに記憶された
位置情報で更新される。したがって、位置情報管理テー
ブルに記憶される位置情報によって、不連続の領域に記
録されたデータを連続したデータとして管理することが
できる。
【0036】図1は、この発明の磁気ディスク装置につ
いて、上位装置と接続されたディスク装置の要部構成の
一実施例を示す機能ブロック図である。図において、1
は上位装置、2は磁気ディスク装置で、21はI/F
(インターフェース)コントローラ、22はCPU、2
3はROM、24はRAM、25はバッファRAM、2
6はリード/ライト制御回路、3は磁気ディスクを示
す。
【0037】この図1に示したこの発明の磁気ディスク
装置は、RAM24に、位置情報を管理するためのテー
ブル(位置情報管理テーブル)を記憶させる点を除け
ば、基本的な構成は、従来の装置と同様であり、また、
磁気ディスク装置2が、上位装置1と接続されてファイ
リングシステムを構成することも公知である。この図1
の装置では、上位装置1が、磁気ディスク装置2に対し
て、リード/ライト命令を実行する。
【0038】I/Fコントローラ21は、磁気ディスク
装置2と上位装置1との間でインターフェースを制御す
る。ROM23には、磁気ディスク装置2の制御ソフト
ウェア(ファームウェア)が格納されている。
【0039】RAM24には、この発明の磁気ディスク
装置で使用するためのテーブル、すなわち、位置情報を
管理するためのテーブル(管理テーブル)を記憶する。
バッファRAM25は、リード/ライトするデータを一
時的に記憶するメモリである。
【0040】リード/ライト制御回路26は、磁気ディ
スク3へのリード/ライトの制御を行う機能を有してい
る。最初に、データのライト時の動作を説明する。この
データのライト動作は、1回のデータのライトの場合で
ある。
【0041】図3は、この発明の磁気ディスク装置にお
いて、データのライト時の主要な処理の流れを示すフロ
ーチャートである。図において、#1〜#5はステップ
を示す。
【0042】ステップ#1で、上位装置1が、磁気ディ
スク装置2に対して、ライト命令を実行する。次のステ
ップ#2で、磁気ディスク装置2は、データを磁気ディ
スク3にライトする。
【0043】ステップ#3で、そのときの位置情報を一
時的にRAM24内の位置情報管理テーブルに記憶す
る。ステップ#4で、ライト位置のデータをバッファR
AM25内にリードするかどうか判断する。
【0044】もし、リードしておくときは、次のステッ
プ#5へ進み、ライトデータをバッファRAM25内に
保持して、この図3のフローを終了する。また、ステッ
プ#4で判断した結果、ライト位置のデータをバッファ
RAM25内にリードしない場合は、そのまま、この図
3のフローを終了する。
【0045】以上のステップ#1〜#5の処理によっ
て、1回のデータのライト動作が実行される。なお、常
に、ライト位置のデータを、バッファRAM25内にリ
ードする(読み込む)ように設定されているときは、ス
テップ#4を省略する。
【0046】次に、データのリード時の動作を説明す
る。このデータのリード動作も、1回のデータのリード
の場合である。
【0047】図4は、この発明の磁気ディスク装置にお
いて、データのリード時の主要な処理の流れを示すフロ
ーチャートである。#11〜#16はステップを示す。
【0048】ステップ#11で、上位装置1が、磁気デ
ィスク装置2に対して、リード命令を実行する。ステッ
プ#12で、磁気ディスク装置2は、バッファRAM2
5内にデータがあるかどうかチェックする。
【0049】もし、バッファRAM25内にデータがな
ければ、次のステップ#13で、磁気ディスク3からデ
ータをリードして、上位装置1へデータを転送する。先
のステップ#12で判断した結果、バッファRAM25
内にデータがあるときは、ステップ#14へ進む。
【0050】ステップ#14で、バッファRAM25内
のデータを上位装置1へ転送する。ステップ#15へ進
み、上位装置1へデータを転送した後、そのときの位置
情報を、一時的にRAM24に記憶する。ステップ#1
6で、位置情報管理テーブルから、次にリードされるセ
クタのデータを、磁気ディスク3からバッファRAM2
5にリードする。
【0051】この位置情報のリードは、次のいずれかの
状態になるまで続けられる。 1) 上位装置1が磁気ディスク装置2をアクセスする
まで。 2) 位置情報管理テーブルで示されるセクタのデータ
を全てバッファRAM25にリードするまで。 3) バッファRAM25が一杯になるまで。
【0052】以上のステップ#11〜#16の処理によ
って、1回のデータのリード動作が実行される。このよ
うに、この発明の磁気ディスク装置では、位置情報管理
テーブルの位置情報によって、一連のデータのライト/
リード動作を行う。
【0053】そして、先の図3や図4に示したフローに
よって、一連のデータのライト/リード動作が終了する
と、RAM24内に一時的に記憶しておいた位置情報
で、位置情報管理テーブルの内容を更新し、一時的に記
憶しておいた位置情報をクリアする。次に、位置情報管
理テーブルの更新動作を説明する。
【0054】図5は、この発明の磁気ディスク装置にお
いて、位置情報管理テーブルの更新時における主要な処
理の流れを示すフローチャートである。図において、#
21〜#23はステップを示す。
【0055】ステップ#21で、一連のデータライト/
データリードが終了したかどうか判断する。終了したと
きは、次のステップ#22で、一時的に記憶しておいた
位置情報によって、位置情報管理テーブルの内容を更新
する。
【0056】ステップ#23で、一時的に記憶しておい
た位置情報をクリアして、この図5のフローを終了す
る。また、先のステップ#21で、一連のデータライト
/データリードが終了していないと判断したときは、直
ちにこの図5のフローを終了する。
【0057】以上のステップ#21〜#23の処理によ
って、1回のデータのライト/リード動作が終了した後
の位置情報管理テーブルの更新が行われる。この発明の
磁気ディスク装置では、位置情報を、必要最小限の情報
で構成しているので、位置情報管理テーブルのためのR
AM領域の使用を最小限にすることができると共に、こ
の位置情報は、データ連続情報を有しているので、不連
続の領域に記録されたデータを連続したデータとして管
理することもできる。
【0058】
【この発明の参考となる磁気ディスク装置の例】この発
明の参考となる磁気ディスク装置について説明する
【0059】この例では、先の実施例で説明した位置情
報を上位装置から設定することができるようにして、リ
ード命令実行時のプリフェッチ機能が、即座に有効にさ
れるようにしている。次に、上位装置1によって、磁気
ディスク装置2へ位置情報を設定するための動作を説明
する。
【0060】図6は、この磁気ディスク装置において、
上位装置1が磁気ディスク装置2に対して位置情報を設
定するときの主要な処理の流れを示すフローチャートで
ある。図において、#31〜#32はステップを示す。
【0061】ステップ#31で、上位装置1は、磁気デ
ィスク装置2に対して、位置情報設定命令を実行する。
ステップ#32で、上位装置1は、位置情報を位置情報
管理テーブルに登録する。
【0062】以上のステップ#31〜#32の処理によ
って、上位装置1の磁気ディスク装置2に対する位置情
報の設定動作が終了する。このように、位置情報を上位
装置から設定することにより、すなわち、磁気ディスク
装置が接続された上位装置が、データが分割されて記憶
されていることを知っているときは、上位装置が、連続
情報として磁気ディスク装置に設定しておくことによ
り、リード命令実行時のプリフェッチ機能を、即座に有
効にすることができる。
【0063】
【実施例2】この発明の磁気ディスク装置について、第
の実施例を説明する。この実施例は、請求項の発明
に対応している。
【0064】この第の実施例では、連続したデータの
リード/ライト動作の終了を、命令が変わったことによ
って判断しているので、連続したデータの位置情報管理
テーブルを正確に作成することができる。次に、連続し
たデータのリード/ライト動作の終了の判断について説
明する。
【0065】図7は、この発明の磁気ディスク装置にお
いて、連続したデータのリード/ライト動作終了の判断
の主要な処理の流れを示すフローチャートである。図に
おいて、#41〜#43はステップを示す。
【0066】ステップ#41で、リードまたはライト命
令が終了した後、次の命令が他の命令(例えば、リード
時のときはリード命令以外の命令、同様に、ライト時の
ときはライト命令以外の命令)かどうか判断する。次の
命令が他の命令のときは、ステップ#43へ進み、位置
情報管理テーブルの容内を更新する動作を行って、この
図7のフローを終了する。
【0067】先のステップ#41で判断した結果、次の
命令が他の命令でないときは、ステップ#42へ進み、
リードまたはライト命令が終了した後、一定時間経過し
たかどうか判断する。もし、一定時間が経過したとき
は、連続したデータのリード/ライトが終了したものと
判断して、ステップ#43へ進み、位置情報管理テーブ
ルの容内を更新する動作を行って、この図7のフローを
終了する。
【0068】また、先のステップ#42で判断した結
果、一定時間が経過していなければ、再び、先のステッ
プ#41へ戻り、同様の処理を繰り返えす。以上のステ
ップ#41〜#43の処理によって、連続したデータの
リード/ライトの終了が、命令が変わったことによって
判断されるので、連続したデータの位置情報管理テーブ
ルを正確に作成することができる。
【0069】
【実施例3】この発明の磁気ディスク装置について、第
の実施例を説明する。この実施例は、請求項の発明
に対応しているが、請求項の発明にも関連する。請求
の発明では、連続したデータのリード/ライトの終
了を、リード/ライト命令の実行間隔から判断するよう
にしているので、命令が変わらない場合にも、連続した
データの位置情報管理テーブルを正確に作成することが
できる。
【0070】この第の実施例では、請求項の発明に
加え、連続したデータのリード/ライトの終了を判断す
る実行間隔(時間)を、上位装置から設定することがで
きるようにしているので、上位装置のシステム(OS:
オペレーティングシステム)に合わせたリード/ライト
命令の終了を判断することが可能になる。次に、上位装
置1が、連続したデータのライト/リード動作の終了を
判断するための時間を設定する動作について説明する。
【0071】図8は、この発明の磁気ディスク装置にお
いて、上位装置1が連続したデータのライト/リード動
作の終了を判断するための時間を設定するときの主要な
処理の流れを示すフローチャートである。図において、
#51〜#52はステップを示す。
【0072】ステップ#51で、上位装置1は、磁気デ
ィスク装置2へリード/ライトの終了間隔の時間設定命
令を実行する。ステップ#52で、終了判定間隔の時間
を転送する。
【0073】以上のステップ#51〜#52の処理によ
って、上位装置1の磁気ディスク装置2に対する連続し
たデータのライト/リード動作の終了を判断するための
時間の設定動作が終了する。このように、連続したデー
タのリード/ライトの終了を判断する実行間隔(時間)
を、上位装置から設定することができるようにしている
ので、、上位装置のシステム(OS:オペレーティング
システム)に合わせたリード/ライト命令の終了を判断
することが可能になる。
【0074】
【発明の効果】請求項1の磁気ディスク装置では、リー
またはライトしたときの位置情報は、必要最小限の情
報で構成されている。したがって、位置情報管理テーブ
ルのためのRAM領域の使用を最小限にすることができ
る。また、位置情報は、データ連続情報を有しているの
で、不連続の領域に記録されたデータを連続したデータ
として管理することもできる。
【0075】
【0076】請求項の磁気ディスク装置では、次にリ
ードされるデータが記録されている位置へ磁気ヘッドを
移動(シーク)させ、次にリードされるデータをバッフ
ァRAM内にリードしておく。したがって、次に実行さ
れるリード命令に対して、直ちにデータを転送すること
ができる。
【0077】請求項の磁気ディスク装置においては、
連続したデータのリードまたはライトの終了を、命令が
変わったことによって判断している。したがって、連続
したデータの位置情報管理テーブルを正確に作成するこ
とができる。
【0078】請求項の磁気ディスク装置においては、
連続したデータのリードまたはライトの終了を、リード
またはライト命令の実行間隔から判断するようにしてい
る。したがって、命令が変わらない場合にも、連続した
データの位置情報管理テーブルを正確に作成することが
できる。
【0079】請求項の磁気ディスク装置によれば、連
続したデータのリードまたはライトの終了を判断する実
行間隔(時間)を、上位装置から設定することができ
る。したがって、上位装置のシステム(OS:オペレー
ティングシステム)に合わせたリードまたはライト命令
の終了を判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の磁気ディスク装置について、上位装
置と接続されたディスク装置の要部構成の一実施例を示
す機能ブロック図である。
【図2】この発明の磁気ディスク装置で使用される位置
情報管理テーブルについて、その位置情報のフォーマッ
トの一例を示す図である。
【図3】この発明の磁気ディスク装置において、データ
のライト時の主要な処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【図4】この発明の磁気ディスク装置において、データ
のリード時の主要な処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【図5】この発明の磁気ディスク装置において、位置情
報管理テーブルの更新時における主要な処理の流れを示
すフローチャートである。
【図6】この発明の参考となる磁気ディスク装置におい
て、上位装置1が磁気ディスク装置2に対して位置情報
を設定するときの主要な処理の流れを示すフローチャー
トである。
【図7】この発明の磁気ディスク装置において、連続し
たデータのリード/ライト動作終了の判断の主要な処理
の流れを示すフローチャートである。
【図8】この発明の磁気ディスク装置において、上位装
置1が連続したデータのライト/リード動作の終了を判
断するための時間を設定するときの主要な処理の流れを
示すフローチャートである。
【図9】リード命令の実行時におけるバッファRAM内
にリードするシーケンスの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 上位装置 2 磁気ディスク装置 21 I/Fコントローラ 22 CPU 23 ROM 24 RAM 25 バッファRAM 26 リード/ライト制御回路 3 磁気ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/06 - 3/08 G06F 12/08 G11B 20/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスクに対応する記録・再生を行
    う磁気ヘッドとを有する磁気ディスク装置において、 データを連続していない領域からリードまたは連続して
    いない領域へライトするときに位置情報を記憶する位置
    情報管理テーブルをRAM内に格納し、前記位置情報管
    理テーブルに記憶される位置情報の一つは、データ連続
    情報(前記位置情報管理テーブルに格納された位置情報
    のデータが他の前記位置情報管理テーブルに格納された
    位置情報のデータと連続していることを示す第1の情
    報)と、データリード情報(データの一部、または全部
    がバッファRAM内に存在することを示す第2の情報)
    と、データ常駐情報(データを常にバッファRAM内に
    リードしておくことを示す第3の情報)とを含むフラグ
    領域と、スタートセクタ番号と、セクタ数と、データが
    格納されているバッファRAMのスタートアドレスとエ
    ンドアドレスとで示されるバッファアドレスと、から構
    成され、 データのリードまたはライト動作時に、前記位置情報管
    理テーブルの位置情報を管理することを特徴とする磁気
    ディスク装置
  2. 【請求項2】 請求項1の磁気ディスク装置において、 前記位置情報管理テーブルから、次にリードされるデー
    タが記録されている位置を検索し、磁気ヘッドを移動さ
    せる記録位置検索・ヘッド移動手段と、検索した位置の
    セクタのデータを磁気ディスク装置のバッファRAM内
    にリードするリード手段、とを備えたことを特徴とする
    磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の磁気ディスク装置において、 前記位置情報におけるデータ連続情報を作成するときの
    連続したデータのリードまたはライトの終了を、命令の
    種類が変わった時点で判断する判断手段を備え、該判断
    手段によって連続したデータのリードまたはライトの終
    了を検知することを特徴とする磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の磁気ディスク装置において、 前記位置情報におけるデータ連続情報を作成するときの
    連続したデータのリードまたはライトの終了を、リード
    またはライト命令の実行間隔から判断する判断手段を備
    え、該判断手段によって連続したデータのリードまたは
    ライトの終了を検知することを特徴とする磁気ディスク
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項の磁気ディスク装置において、 リードまたはライト命令の終了を判断する実行間隔を、
    上位装置から設定する実行間隔設定手段を備え、該実行
    間隔設定手段によって、上位装置から実行間隔を設定す
    ることを特徴とする磁気ディスク装置。
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