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JP3418013B2 - 熱可塑性オレフィン系エラストマー組成物およびその製造方法 - Google Patents

熱可塑性オレフィン系エラストマー組成物およびその製造方法

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JP3418013B2
JP3418013B2 JP23559194A JP23559194A JP3418013B2 JP 3418013 B2 JP3418013 B2 JP 3418013B2 JP 23559194 A JP23559194 A JP 23559194A JP 23559194 A JP23559194 A JP 23559194A JP 3418013 B2 JP3418013 B2 JP 3418013B2
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weight
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resin
ethylene
propylene
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JP23559194A
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善一郎 泉
策好 中上
幸博 久永
信幸 御手洗
晃一 山本
裕 横山
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昭和電工株式会社
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面外観に優れた低光沢
の熱可塑性オレフィン系エラストマー組成物およびその
製造方法に関するものである。更に詳しくは、とくに、
射出成形に好適な表面外観の良好な光沢が低下した、ゴ
ムが部分的に架橋された熱可塑性オレフィン系エラスト
マー組成物およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】柔軟性を有し、しかも熱可塑性材料に通
常用いられる装置及び方法を用いて得られるオレフィン
系熱可塑性エラストマーは近年幅広い分野で用いられて
いる。特に、自動車、電気ケーブル及びスポーツ用品の
分野においてその用途が見いだされている。
【0003】これらの組成物は例えば特公昭53−21
021に示されるが如く結晶性ポリオレフィンの存在下
でエチレンプロピレンゴムを動的に熱処理して得られ
るものである。このような製造方法において得られた組
成物の射出成形体は艶消しされる事が知られている。し
かしながら汎用プラスチックに比べ流動性に著しく劣っ
ており、射出成形品においては顕著なフローマークを生
じ易く外観の良好な製品が得られない。
【0004】上記欠点を改良したものとして部分架橋さ
れたオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)にポ
リオレフィン樹脂を追添する製造法が特開昭53−14
5857に開示されている。しかしながら、該公報記載
の製造法は成形外観を改善する事は目的に挙げられては
いるが、光沢の高い組成物を得る事を主目的としてい
る。また、実質的に追添するオレフィン系樹脂のMFR
は190℃で5〜100g/10分であって、TPO1
00重量部に対して30重量部以上と多量に追添してい
るためにTPO固有の特性が損なわれる傾向にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はTPO固有の
特性を損なう事なく、表面外観に優れた低光沢の熱可塑
性オレフィン系エラストマーを提供する事およびその経
済的製造方法を提供する事を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは表面外観に
優れた低光沢の熱可塑性オレフィン系エラストマー組成
物を得るべく検討を重ねた結果 [1] (e)エチレン−プロピレン共重合体ゴム、
(f)結晶性プロピレン系樹脂、(c)軟化剤から成る
混合物を有機過酸化物の存在下で動的に熱処理し、つい
該被処理物100重量部に対し、(g)MFRが0.
01〜2.0g/10分である結晶性プロピレン系樹脂
を2〜10重量部配合して得られる樹脂組成物であっ
て、(a)架橋されたエチレン−プロピレン共重合体ゴ
ム 35〜85重量部、(b)GPCによる分子量分布
Mw/Mnが3.0以上で且つ分子量5×105以上の
成分が1.0〜10.0重量%である結晶性プロピレン
系重合体65〜15重量部((a)+(b)=100重
量部になるように選ぶ)及び(c)軟化剤 (a)10
0重量部に対して5〜200重量部を含有することを特
徴とする熱可塑性オレフィン系エラストマー組成物。 [2] 前記動的に熱処理した被処理物が(e)エチレ
ン−プロピレン共重合体ゴム、(f)結晶性プロピレン
系樹脂、(c)軟化剤からなる混合物を有機過酸化物の
存在下で動的に熱処理してなることを特徴とする上記
[1]に記載の熱可塑性オレフィン系エラストマー組成
物。 [3] (f)結晶性プロピレン系樹脂に(d)結晶造
核剤を含有させたことを特徴とする上記[2]に記載の
熱可塑性オレフィン系エラストマー組成物。 [4] (e)エチレン−プロピレン共重合体ゴム、
(f)結晶性プロピレン系樹脂、(c)軟化剤から成る
混合物を有機過酸化物の存在下で動的に熱処理し、つい
で該被処理物100重量部に対し、(g)MFRが0.
01〜2.0g/10分である結晶性プロピレン系樹脂
を2〜10重量部を均一に配合することを特徴とする熱
可塑性オレフィン系エラストマー組成物の製造方法。 [5] (e)エチレン−プロピレン共重合体ゴムおよ
び(f)結晶性プロピレン系樹脂の成分として、(h)
少なくともエチレン−プロピレン共重合体ゴムと結晶性
プロピレン系樹脂とからなる平均粒径10μm以上、嵩
比重0.2g/ml以上である重合体粒子を用いる上記
[4]に記載の熱可塑性オレフィン系エラストマーの製
造方法。 [6] (e)エチレン−プロピレン共重合体ゴム、
(f)結晶性プロピレン系樹脂、(c)軟化剤から成る
混合物を有機過酸化物の存在下で動的に熱処理した被処
理物100重量部に対し、(g)MFR 0.01〜
2.0g/10分である結晶性プロピレン系樹脂2〜1
0重量部を配合するに際し、該(g)結晶性ポリプロピ
レン系樹脂を2軸押出機の中間部分から供給する上記
[4]または[5]に記載の熱可塑性オレフィン系エラ
ストマーの製造方法。を開発することにより上記の目的
を達成した。
【0007】以下、本発明について詳述する。本発明に
おいて、(a)架橋されたエチレン−プロピレン共重合
体ゴムとは、後述する(e)エチレン−プロピレン共重
合体ゴムと(f)結晶性プロピレン系樹脂と(c)軟化
剤から成る混合物を有機過酸化物の存在下で動的に熱処
理して得られるエチレン−プロピレン共重合体ゴムから
誘導される23℃、シクロヘキサン中の不溶分である。
【0008】通常、23℃におけるシクロヘキサン不溶
分量は仕込みのエチレン−プロピレン共重合体ゴムを基
準として80%以上であり、90%以上である事が好ま
しい。不溶分が少ない場合には光沢を低下させるのに十
分でない。(a)成分は本組成物の光沢、柔軟性を制御
するのに重要である。また、シクロヘキサン不溶分量が
少ないと耐熱性が低下し、光沢が上昇する。
【0009】架橋されたエチレン−プロピレン共重合体
ゴムを誘導するための成分である(e)エチレン−プロ
ピレン共重合体ゴムとは、エチレンを40〜80重量%
含有するエチレンとプロピレンの共重合体である。さら
に好ましいエチレンの含有量は40〜70重量%であ
る。この範囲をはずれると成形体の低温特性が損なわれ
るか、または柔軟性が乏しくなる。所望によりエチレ
ン、プロピレン以外のアルファオレフィン、またはジエ
ンを含んでも構わない。アルファオレフィンとしては、
例えば、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、2
−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、
5−メチル−1−ヘキセンが挙げられる。また、ジエン
としては、例えば、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘ
キサジエン、シクロオクタジエン、メチレンノルボルネ
ン、エチリデンノルボルネンが挙げられる。なかでも、
エチリデンノルボルネンが好ましい。
【0010】エチレン−プロピレン共重合体ゴムとして
好ましいMFRの範囲はJIS K7210により荷重
2.16kg、230℃で測定した値で、2.0g/1
0分以下、更に好ましくは0.5g/10分以下、より
更に好ましくは0.01g/10分以下である。
【0011】本発明を構成する成分である(b)GPC
による分子量分布Mw/Mn(重量平均分子量/数平均
分子量)が3.0以上で且つ分子量5×105 以上の成
分が1.0〜10.0重量%である事を特徴とする結晶
性プロピレン系重合体は、本発明の組成物の流動性、耐
熱性、成形性を維持するのに重要である。特に、良好な
成形外観を得るためにはGPCによる分子量分布Mw/
Mnが3.5以上である事が好ましく、分子量5×10
5 以上の成分が1.5重量%以上である事が好ましい。
これ以外ではフローマークの発生が激しくなるなど、製
品として供するのに不適当である。
【0012】ここで、用いられる結晶性プロピレン系樹
脂なる語は、立体規則性の指標であるmmトライアドが
0.90以上、好ましくは0.95以上であるプロピレ
ンの単独重合体であるか、プロピレンとCH2 =CHR
(ただし、RはHまたは2−6個の炭素原子を有する直
鎖または枝分かれアルキル鎖である)との結晶性プロピ
レン共重合体であってプロピレンを85重量%以上含み
かつmmトライアドが0.85以上の重合体を意味す
る。
【0013】(a)と(b)の量比は、柔軟性、流動
性、外観等の観点から(a)が35〜85重量部であ
り、(b)が65〜15重量部であって、(a)と
(b)の合算が100重量部である。好ましくは(a)
が45〜75重量部、(b)が55〜25重量部であ
る。
【0014】本発明中の(c)軟化剤は、本発明の熱可
塑性オレフィン系エラストマー組成物の流動性、柔軟性
を改善するために添加されるもので、パラフィン系、ナ
フテン系、芳香族系、ポリブテン系等があるが、本発明
の目的には、パラフィン系、ナフテン系、ポリブテン系
が好ましい。(c)は(a)100重量部に対して5〜
200重量部である。5重量部未満では効果がなく、2
00重量部を越えると軟化剤のブリードが問題となるの
で好ましくない。
【0015】(f)結晶性プロピレン系樹脂の(d)
晶造核剤は、成形品の外観の品質をより向上させるのに
有効である。具体的には、成形体の肉厚部、例えばリブ
部、光沢上昇抑え、成形品の光沢むらを抑制する。ここ
でいう造核剤とは、DSCを用いた測定において、無添
加の結晶性プロピレン系樹脂を溶融状態から20℃/分
の降温速度で結晶化させたときの結晶化温度として観測
されるピークを高温側にシフトさせる効果のあるものを
いう。造核剤の添加量は(a)、(b)、(c)の合算
重量100重量部に対して通常0.001〜10重量部
であり、好ましくは0.01〜1重量部である。
【0016】本発明の目的には、造核剤としては公知の
ものが利用できる。具体的には、例えば、ジベンジリデ
ンソルビトール、パラメチルジベンジリデンソルビトー
ル、パラエチルジベンジリデンソルビトール、パラクロ
ルジベンジリデンソルビトール、イソプロピルジベンジ
リデンソルビトール等のジベンジリデンソルビトールの
誘導体、
【0017】ジ安息香酸アルミニウム、塩基性ジパラ−
t−ブチル安息香酸アルミニウム、パラ−t−ブチル安
息香酸ソーダ、β−ナフトエン酸ソーダ、1,2−シク
ロヘキサンジカルボン酸ソーダ等の芳香族カルボン酸金
属塩、コハク酸ソーダ、グルタル酸ソーダ、カプロン酸
ソーダ、リン酸2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t
−ブチルフェニル)ソーダ等の有機化合物あるいはフタ
ロシアニン、
【0018】キナクリドン等の有機系顔料、ミョウバ
ン、チタンホワイト、タルク等の無機系物質、ポリビニ
ルシクロヘキサン、ポリビニルシクロペンタン、ポリ3
−メチルブテン−1、ポリ3−メチルペンテン−1等の
結晶性の高融点の炭化水素高分子化合物、
【0019】無水マレイン酸やアクリル酸などの不飽和
カルボン酸またはその酸無水物がグラフトされた結晶性
プロピレン系重合体、リン酸2,2’−メチレンビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ナトリウム、リン
酸ビス(4−t−ブチルフェニル)ナトリウム等のフォ
スフェート化合物が挙げられる。
【0020】本発明の組成物は、(e)エチレン−プロ
ピレン共重合体ゴム、(f)結晶性プロピレン系樹脂、
(c)軟化剤から成る混合物を有機過酸化物の存在下で
動的に熱処理し、ついで該被処理物100重量部に対
し、(g)MFRが0.1〜2.0g/10分である結
晶性プロピレン系樹脂を2〜15重量部を均一に配合す
る事で得られる。
【0021】ここでいう結晶性プロピレン系樹脂は先に
詳述した結晶性プロピレン樹脂と同義である。(f)と
して好ましいMFRの範囲はJIS K7210により
荷重2.16kg、230℃で測定した値で、0.1g
/10分〜200g/10分である。
【0022】ここで用いられる有機過酸化物としては、
例えば、ジクミルペルオキシド、ジ−tert−ブチルペル
オキシド、 2,5−ジメチル− 2,5−ジ−(tert−ブチル
ペルオキシ)ヘキサン、 1,3−ビス−(tert−ブチルペ
ルオキシ−イソプロピル)−ベンゼン、tert−ブチルク
ミルペルオキシド、 2,5−ジメチル− 2,5−ジ−(tert
−ブチルペルオキシ)−ヘキシン、 3,1,1−ジ−tert−
ブチルペルオキシ− 3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、tert−ブチルペルオキシベンゾエート、tert−ブチ
ルペルオキシイソプロピルカーボネート等を挙げること
ができる。
【0023】これらの有機過酸化物は、可塑剤、炭酸カ
ルシウム、ホワイトカーボンまたは多孔質のポリオレフ
ィン系樹脂等の不活性物質で希釈されていても構わな
い。配合量は(e)、(f)、(c)合算100重量部
に対して0.05〜2.0重量部である。
【0024】本発明の組成物の製造においては、前記有
機過酸化物と併用して架橋助剤を用いる事ができる。例
えば、硫黄、p−キノンジオキシム、p,p’−ジベン
ゾイルキノンジオキシム、エチレングリコールジメタク
リレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、
1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、トリメ
チロールプロパントリメタクリレート、ジビニルベンゼ
ン、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレ
ート、ジアリルフタレート、ジアリルテレフタレート、
ポリエチレングリコールジメタクリレート、1,2−ポ
リブタジエン、N,N’−m−フェニレンビスマレイミ
ド、無水マレイン酸、ネオペンチルグリコールジアクリ
レート、グリシジルメタクリレートを挙げることができ
る。このうちとくに、樹脂およびゴムとの相容性の観点
と取扱いのしやすさからジアリルテレフタレートが好ま
しい。
【0025】本発明において動的に熱処理するとは以下
の事を示す。結晶性プロピレン系樹脂を軟化させるに充
分な温度で、(e)、(f)、(c)からなる配合物の
混合中もしくは混合後に有機過酸化物および必要に応じ
て架橋助剤を加えついでこのブレンドを架橋温度で架橋
が完了するまで、通常の素練り装置例えばバンバリーミ
キサー、ブラベンダーミキサー、ニーダー、連続ミキサ
ーあるいは単軸または多軸の押出機を使用することであ
る。たとえば、同方向2軸スクリュータイプの押出機を
用いることも可能である。この架橋過程に於て混合を中
断することなく行なうのが重要であり、ここでいう混合
とは該ブレンド物が剪断を受けている状態にあることで
ある。
【0026】該被処理物に加えて用いられる(g)結晶
性プロピレン系樹脂は、該被処理物の外観、特に、成形
品に表れるフローマークを改善する目的で加えられる。
(g)成分は、該被処理物の動的熱処理が実質的に完全
に終わったところで加えられるのが重要である。MFR
は0.01〜2.0g/10分である。好ましくは、
0.1〜1.0g/10分である。MFRが2.0g/
10分を越えると少量の添加ではフローマークを改善す
る効果が全くない。動的に熱処理された被処理物に対す
る(g)成分の添加量は、該被処理物100重量部に対
して2〜10重量部であり、好ましくは、3〜9重量部
である。2重量部未満では外観改良の効果が現れない。
また、10重量部を越えると、該被処理物の特性を損な
い、硬度が変化する事になる。いずれにしても最終的な
組成物中の結晶性プロピレン系樹脂のGPCによる分子
量分布Mw/Mnが3.0以上で、かつ分子量5×10
5 以上の成分が1.0〜10.0重量%であるように配
合される。
【0027】一般に、有機過酸化物の存在下で動的に熱
処理された結晶性プロピレン系重合体由来の成分は、激
しい分子切断を受けているために分子量が低下し、分子
量分布が狭くなっている。分子量低下によって流動性は
著しく向上するが、該成分の分子量分布が狭くなる事で
外観が不良になると考えられている。そのため分子量分
布を広げかつ流動性を犠牲にしない範囲のMFRおよび
配合量を選択するのが重要である。
【0028】本組成物の好ましい製造方法としては、先
に挙げた動的に熱処理する過程において2軸混練機また
は2軸押出機を用いる方法である。2軸押出機を用いた
場合には、L/Dが20以上である事が好ましい。特
に、中間部に供給口を有する2軸押出機を用いた場合に
は、2軸押出機の主供給部分から主原料すなわち
(e)、(f)、(c)および有機過酸化物等を供給
し、該2軸押出機の中間部の供給口から(g)成分を追
添する事が可能であるために経済的である。このような
場合においても先に述べた如く(g)は該被処理物の動
的熱処理が実質的に完全に終わったところで加えられる
のが重要である。
【0029】本発明における更に好ましい製造方法は
(h)少なくともエチレン−プロピレン共重合体ゴムと
結晶性プロピレン系樹脂とからなる平均粒径10μm以
上、嵩比重0.2g/ml以上である重合体粒子を
(e)エチレン−プロピレン共重合体ゴム、(f)結晶
性プロピレン系樹脂の成分として用いる事である。この
様な粒子は通常多段の反応槽を用いたスラリーまたは気
相重合により得られる。重合体粒子を用いる利点とし
て、(e)と(f)が予め細かく分散しているために有
機過酸化物の存在下における動的に熱処理をする過程に
おいて消費するエネルギーを少なくする事ができる点が
挙げられる。
【0030】この様な重合体粒子の様態は、以下のよう
である。即ち、平均粒径が10μm以上、好ましくは1
0〜5000μm、更に好ましくは100〜4000μ
m、特に好ましくは300〜3000μmである。重合
体粒子の嵩比重が0.2g/ml以上であり、好ましく
は0.3g/ml以上、更に好ましくは0.3g/ml
以上、特に好ましくは0.4〜0.48g/mlであ
る。
【0031】重合体粒子は、結晶性の部分と非晶性の部
分が微細に分散した構造形態をとっており、通常その構
造の平均の大きさは電子顕微鏡の観察によると2μm以
下である。このような重合体粒子は、23℃でのキシレ
ン不溶分と可溶分に分けられる。その内キシレン不溶分
の135℃のテトラヒドロナフタレン中における極限粘
度は、0.5〜5.0dl/g、好ましくは、1.0〜
3.0dl/g、更に好ましくは、1.0〜2.0dl
/gである。
【0032】キシレン可溶分の135℃のテトラヒドロ
ナフタレン中における極限粘度は、1.0〜8.0dl
/g、好ましくは、2.0〜6.0dl/g、更に好ま
しくは3.0〜6.0dl/gである。このような重合
体粒子の製造方法は、特開平3−97747に記載され
ている。
【0033】本発明の組成物は、本発明の主旨を逸脱し
ない範囲内において、必要に応じて或いは不可避的に、
本発明に詳述された成分以外に樹脂、ゴム、フィラー、
添加剤等の他の成分を含んでもよい。
【0034】例えば、そのような樹脂、ゴムとして、エ
チレン単独重合体、エチレンとCH2 =CHR(ただ
し、Rは4〜6個の炭素原子を有する直鎖または枝分か
れアルキル鎖である)との共重合体などのオレフィン系
重合体樹脂やゴムが挙げられる。
【0035】フィラーとしては炭酸カルシウム、タル
ク、シリカ、カオリン、クレー、ケイソウ土、珪酸カル
シウム、雲母、アスベスト、アルミナ、硫酸バリウム、
硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、炭素繊維、ガラス繊維、ガラス球、硫化モリブデ
ン、グラファイト、シラスバルーン等を挙げる事ができ
る。
【0036】また、添加剤としては耐熱安定剤、耐候安
定剤、着色剤、帯電防止剤、難燃剤、滑剤、スリップ
剤、ブロッキング防止剤などである。耐熱安定剤として
はフェノール系、リン系、硫黄系などの公知のものが使
用可能である。また耐候安定剤としてはヒンダードアミ
ン系、トリアゾール系などの公知のものが使用可能であ
る。着色剤としてはカーボンブラック、チタンホワイ
ト、亜鉛華、べんがら、アゾ化合物、ニトロソ化合物、
フタロシアニン化合物などが挙げられる。帯電防止剤、
難燃剤、滑剤、スリップ剤、ブッロキング防止剤などに
ついても、いずれも公知のものが使用可能である。
【0037】本発明により得られた組成物は、熱可塑性
樹脂に通常用いられる装置及び方法を用いて賦形するこ
とが可能である。特に、本発明によって得られる組成物
は、射出成形に好適である。このようにして得られた成
形体は、各種工業用部品例えば、自動車のバンパー、コ
ーナーバンパー、バンパーエアーダムスカート、マッド
ガード、サイドモール、ホイールキャップ、スポイラ
ー、サイドステップ、ドアミラーベース等の自動車外装
部品、インスツルメントパネル、レバー、ノブ、ダッシ
ュボード、ドアライナー等の自動車内装部品、ケーブ
ル、コネクター、キャッププラグ、冷蔵庫、照明器具、
オーディオ機器、OA機器等の電気製品などに用いられ
る。特に、自動車用外装部品中でもバンパー、マッドガ
ードとして好適に用いられる。
【0038】
【実施例】以下に実施例を示すが本発明はこれらに限定
されるものではない。測定方法は以下の通りである。
【0039】(MFR)JIS K7210により荷重
2.16kg、230℃で測定した。 (HLMFR)JIS K7210に準拠し荷重21.
6kg、230℃で測定した。
【0040】(曲げ弾性率)JIS K7203に準
じ、試験片の厚み6.4mm、幅12.7mm、支点間
距離100mm、歪速度20mm/分で5点測定し平均
値を求めた。
【0041】(表面光沢)東芝製射出成形機IS170
F により鏡面仕上げされた金型を用いてシリンダー温
度200℃にて、幅11cm、長さ15cm、厚さ2m
mの平板を成形した。この平板を用いJIS Z874
1に従って、日本電色工業社製デジタル変角光沢計VG
S−1Dを用いてGs(60°)を求めた。
【0042】(成形および外観観察)上述の成形機を用
い200℃にて、車両用マッドガードの成形体(成形体
の平均肉厚2mm、体積135cc、リブ及びコーナー
あり)を成形した。成形品の外観を目視により判定し
た。
【0043】(重合体粒子の23℃でのキシレン可溶分
の定量)撹拌機を備えた容器中のキシレン250ml中
に組成物2.5gを溶解し、それを撹拌下に20分間1
35℃で加熱する。撹拌を続けながら溶液を25℃に冷
却し、次いで固体が沈降出来るように30分撹拌しない
で放置する。固体を濾紙で濾過し、残存溶液を窒素流で
処理する事により蒸発させ、固体残留物を恒量に達する
まで80℃で真空乾燥する。この残留物の初期重量に対
する割合をキシレン可溶分量とする。
【0044】(重合体粒子の平均粒子径の測定)重合体
粒子100gを深さ45mmのふるい(目開きが3.3
5、2.8、2.36、1.4、0.85mmの5段の
ふるいを重ね、最下段に受け皿を置いたもの)の最上段
におき、蓋をした後20分振とうさせた。その後各ふる
い上の重合体粒子の重量を測定し、測定値を対数確率紙
にプロットした。該プロットの積算重量50%における
粒子径(D50)を求め、この値を平均粒子径とした。
【0045】(嵩比重)JIS K6721に準拠して
測定した。
【0046】(分子量分布および分子量の測定)組成物
を0.5mmの厚みにした後、約1gを秤量し、300
メッシュの金網で包含した。これをソックスレーを用い
てキシレンで抽出し、抽出液を室温まで冷却したのち、
濾紙を用いて濾過した。得られた不溶分を乾燥して秤量
し、1,2,4−トリクロロベンゼンの0.1%溶液に
して0.5μmの焼結フィルターで濾過し、GPC(ゲ
ルパーミエーションクロマトグラフィー)を用いて分子
量、分子量分布を測定した。
【0047】実施例1 MFR20g/10分のホモポリプロピレン37重量
部、MFR0.03g/10分、エチレン62wt%の
エチレン−プロピレン共重合体ゴム47重量部、パラフ
ィン系オイル(出光興産製、PW380)16重量部、
ジアリルテレフタレート(DATP)0.5重量部、有
機過酸化物として2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t
−ブチルパーオキシ)ヘキサン0.5重量部からなる配
合物をヘンシェルミキサーを用いて混合し、KTX−3
7(神戸製鋼、かみ合い型同方向2軸押出機、L/D=
30)を用いてシリンダー温度160℃、スクリュー回
転数250rpmの条件で動的に熱処理しペレットとし
た。得られたペレット101重量部に対してMFR0.
5g/10分のホモポリプロピレン5重量部と造核剤と
してパラ−t−ブチル安息香酸ソーダ0.3重量部をヘ
ンシェルミキサーで混合し、KTX−37を用いてシリ
ンダー温度160℃、スクリュー回転数250rpmの
条件で押出しペレットとした。結果を表1に示す。成形
品には、フローマークは発生せず良好な外観であった。
また、リブ部の表面(肉厚部)においても薄肉部と遜色
のない外観であった。後述する比較例2と比べて表面光
沢が小さく低光沢であった。
【0048】実施例2 実施例1で用いたMFR0.5g/10分のホモポリプ
ロピレンをMFR0.5g/10分、エチレン4wt%
のランダムポリプロピレンに変えた以外は、実施例1と
同様に行った。
【0049】実施例3 実施例1で用いたMFR0.5g/10分のホモポリプ
ロピレン5重量部を10重量部に変えた以外は、実施例
1と同様に行った。
【0050】比較例1 実施例1で用いたMFR0.5g/10分のホモポリプ
ロピレンをMFR4g/10分のホモポリプロピレンに
変えた以外は、実施例1と同様に行った。フローマーク
が顕著であり光沢むらが目立った。
【0051】比較例2 実施例1で用いたMFR0.5g/10分のホモポリプ
ロピレンを用いずに動的に熱処理された組成物をそのま
ま用いた。フローマークが顕著であり、光沢斑、肉厚部
の光沢が実施例1に比べて大きかった。
【0052】実施例4 平均粒子径1.8mm、嵩比重0.41g/cc、エチ
レン−プロピレン共重合体ゴムよりなるキシレン可溶分
50wt%(エチレン50wt%、極限粘度3.5dl
/g)、キシレン不溶分50wt%(極限粘度1.0、
エチレン性結晶を有するエチレン−プロピレン重合体樹
脂/ホモプロピレン樹脂=20/80の重量比からな
る)である重合体粒子88重量部にパラフィン系オイル
12重量部、ジアリルテレフタレート(DATP)1.
0重量部、有機過酸化物として2,5−ジメチル−2,
5−ジ−(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン0.3重量
部を配合し実施例1と同一の条件で動的に熱処理し、ペ
レットを得た。得られたペレット101.3重量部に対
してMFR0.5g/10分のホモポリプロピレン5重
量部と造核剤としてパラ−t−ブチル安息香酸ソーダ
0.3重量部をヘンシェルミキサーで混合し、KTX−
37を用いてシリンダー温度160℃、スクリュー回転
数250rpmの条件で押出しペレットとした。低光沢
で外観に優れた組成物が得られた。
【0053】比較例3 MFR0.5g/10分のホモポリプロピレン5重量部
を加えなかった他は実施例4と同様に行った。
【0054】実施例5 平均粒子径1.8mm、嵩比重0.41g/cc、エチ
レン−プロピレン共重合体ゴムよりなるキシレン可溶分
50wt%(エチレン50wt%、極限粘度3.5dl
/g)、キシレン不溶分50wt%(極限粘度1.0、
エチレン性結晶を有するエチレン−プロピレン重合体樹
脂/ホモプロピレン樹脂=20/80の重量比からな
る)である重合体粒子88重量部にパラフィン系オイル
12重量部、ジアリルテレフタレート(DATP)1.
0重量部、有機過酸化物として2,5−ジメチル−2,
5−ジ−(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン0.3重量
部を配合し実施例1と同一の条件で動的に熱処理し反応
を終了させ、該熱処理物を該押出機の出口から排出する
前に該熱処理物101.3重量部に対して5.3重量部
になるようにMFR0.5g/10分のホモポリプロピ
レン/パラ−t−ブチル安息香酸ソーダ=50/3の重
量比からなる配合物を該2軸押出機の中間部に設けられ
た供給口より供給し、混練をおこなってペレットを得
た。結果は、測定誤差の範囲内で実施例4と同様の結果
を示した。
【0055】
【表1】
【0056】
【発明の効果】本発明のオレフィン系熱可塑性エラスト
マー組成物は、従来熱可塑性エラストマーが有していた
性能を損ねる事なく低い光沢を有し、外観に優れ、流動
性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 御手洗 信幸 大分県大分市大字中の洲2番地 昭和電 工株式会社 大分研究所内 (72)発明者 山本 晃一 大分県大分市大字中の洲2番地 昭和電 工株式会社 大分研究所内 (72)発明者 横山 裕 大分県大分市大字中の洲2番地 昭和電 工株式会社 大分研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−66740(JP,A) 特開 平6−240153(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 23/00 - 23/36 C08K 3/00 - 13/08 C08J 3/24

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (e)エチレン−プロピレン共重合体ゴ
    ム、(f)結晶性プロピレン系樹脂、(c)軟化剤から
    成る混合物を有機過酸化物の存在下で動的に熱処理し、
    ついで該被処理物100重量部に対し、(g)MFRが
    0.01〜2.0g/10分である結晶性プロピレン系
    樹脂を2〜10重量部配合して得られる樹脂組成物であ
    って、(a)架橋されたエチレン−プロピレン共重合体
    ゴム35〜85重量部、(b)GPCによる分子量分布
    Mw/Mnが3.0以上で且つ分子量5×105以上の
    成分が1.0〜10.0重量%である結晶性プロピレン
    系重合体 65〜15重量部((a)+(b)=100
    重量部になるように選ぶ)及び(c)軟化剤 (a)1
    00重量部に対して5〜200重量部を含有することを
    特徴とする熱可塑性オレフィン系エラストマー組成物。
  2. 【請求項2】 前記動的に熱処理した被処理物が(e)
    エチレン−プロピレン共重合体ゴム、(f)結晶性プロ
    ピレン系樹脂、(c)軟化剤からなる混合物を有機過酸
    化物の存在下で動的に熱処理してなることを特徴とする
    請求項1に記載の熱可塑性オレフィン系エラストマー組
    成物。
  3. 【請求項3】 (f)結晶性プロピレン系樹脂に(d)
    結晶造核剤を含有させたことを特徴とする請求項2
    載の熱可塑性オレフィン系エラストマー組成物。
  4. 【請求項4】 (e)エチレン−プロピレン共重合体ゴ
    ム、(f)結晶性プロピレン系樹脂、(c)軟化剤から
    成る混合物を有機過酸化物の存在下で動的に熱処理し、
    ついで該被処理物100重量部に対し、(g)MFRが
    0.01〜2.0g/10分である結晶性プロピレン系
    樹脂2〜10重量部を均一に配合することを特徴とす
    熱可塑性オレフィン系エラストマー組成物の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 (e)エチレン−プロピレン共重合体ゴ
    ムおよび(f)結晶性プロピレン系樹脂の成分として、
    (h)少なくともエチレン−プロピレン共重合体ゴムと
    結晶性プロピレン系樹脂とからなる平均粒径10μm以
    上、嵩比重0.2g/ml以上である重合体粒子を用い
    る請求項4に記載の熱可塑性オレフィン系エラストマー
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 (e)エチレン−プロピレン共重合体ゴ
    ム、(f)結晶性プロピレン系樹脂、(c)軟化剤から
    成る混合物を有機過酸化物の存在下で動的に 熱処理した
    被処理物100重量部に対し、(g)MFR 0.01
    〜2.0g/10分である結晶性プロピレン系樹脂2〜
    10重量部を配合するに際し、該(g)結晶性ポリプロ
    ピレン系樹脂を2軸押出機の中間部分から供給する請求
    項4または5に記載の熱可塑性オレフィン系エラストマ
    ーの製造方法。
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