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JP3416610B2 - 移動電話装置及び通信プロトコルの処理手順切り換え方法 - Google Patents

移動電話装置及び通信プロトコルの処理手順切り換え方法

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JP3416610B2
JP3416610B2 JP2000089523A JP2000089523A JP3416610B2 JP 3416610 B2 JP3416610 B2 JP 3416610B2 JP 2000089523 A JP2000089523 A JP 2000089523A JP 2000089523 A JP2000089523 A JP 2000089523A JP 3416610 B2 JP3416610 B2 JP 3416610B2
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JP
Japan
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message
processing
communication protocol
base station
protocol
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守彦 住野
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Priority to CA 2342116 priority patent/CA2342116C/en
Priority to CNB011124172A priority patent/CN100499923C/zh
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/02Terminal devices
    • H04W88/06Terminal devices adapted for operation in multiple networks or having at least two operational modes, e.g. multi-mode terminals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W8/00Network data management
    • H04W8/18Processing of user or subscriber data, e.g. subscribed services, user preferences or user profiles; Transfer of user or subscriber data
    • H04W8/183Processing at user equipment or user record carrier

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Communication Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、携帯電話システ
ムに設置された基地局と無線通信を行う移動電話装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話システムのインフラスト
ラクチャは、日欧米等の先進国を初め、世界中の様々な
国々で整備されつつある。一般に携帯電話システムの無
線通信方式には、時分割多元接続方式(TDMA方式)、周波
数分割多元接続方式(FDMA方式)、符号分割多元接続方式
(CDMA方式)がある。その中でもとりわけCDMA方式の携帯
電話システムは、マルチパスフェージング対策に秀でて
おり、都市部での通信を良好に行なえることから、その
将来性が多いに期待されている。
【0003】CDMA方式の携帯電話システムは、米国クア
ルコム社が開発した方式が、93年に米国の標準方式の1
つ「IS95」に採用されたことから本格的な運用が開始さ
れており、これ以降、IS95方式の携帯電話システムは、
95年9月には香港、96年1月には韓国というように世界中
の様々な国に普及することとなる。一方IS95は、IS-95
→IS-95A→IS-95Bという改訂を経て現在に至っており、
日本国では、IS-95Aをベースにして策定されたARIB STD
-T53(一般にT53と呼ばれる。)に準じてCDMA方式の携帯
電話システムが運用されている。
【0004】携帯電話システムのインフラストラクチャ
が各国で整備されるにつれ、国際ローミングが可能な移
動電話装置の登場が期待されつつある。国際ローミング
が可能な移動電話装置とは、第1国での使用が可能であ
り、それと共に、第1国から第2国に持ち出された場合
に、第2国での動作も可能となる移動電話装置をいう。
ここで、米国のIS95方式の携帯電話システムにて通話可
能な移動電話装置を、香港、韓国で使用すること、いわ
ゆる米国−香港、米国−韓国間の国際ローミングは可能
なように考えられる。何故なら香港、韓国では、米国と
同じくIS95方式の携帯電話システムが運用されているの
で、移動電話装置はIS95に準拠した処理手順を行う限
り、携帯電話システムと通信を行うことができるからで
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで米国のIS95方
式の携帯電話システムにて通話可能な移動電話装置を、
ARIB STD-T53の通信プロトコルにて携帯電話システムが
運用されている我が国に持ち込んだ場合、移動電話装置
側はIS95に準拠した処理手順で通信を行おうとし、シス
テム側はT53に準拠した処理手順で通信を行おうとす
る。この場合、移動電話装置側の処理手順と、システム
側の処理手順とが不一致となるので、我が国に持ち込ま
れた移動電話装置は、通信を行うことができない。この
ことから、米国−日本間の国際ローミングは不可能とな
る。
【0006】もっとも、移動電話装置において通信プロ
トコルに応じて行うべき処理手順は、プログラムコード
にて実現されるので、IS95−T53の双方の処理手順を行
うプログラムコードを予め移動電話装置に実装しておけ
ば、日本−米国間のように、運用プロトコルが異なる国
間での国際ローミングは可能になるとも考えられる。し
かし、IS95−T53の双方の処理手順を行うプログラムコ
ードを実装しようとすると、個々の通信プロトコルに対
応するプログラムコードを移動電話装置に実装する場合
と比較して、プログラムコードのコードサイズは倍増す
ることとなる。コードサイズが倍増すれば、それを格納
するメモリ規模も倍必要になるので移動電話装置の製造
コストの高騰を招いてしまう。
【0007】本発明の目的は、相異なる通信プロトコル
にて運営されている携帯電話システム間のローミングを
低廉に実現する移動電話装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の
移動電話装置は、上記の目的を達成するために、移動電
話システムにて運用されている通信プロトコルの種別を
示すプロトコルリビジョンを含むメッセージを基地局か
ら受信する受信手段と、プロトコルリビジョンに第1通
信プロトコルが示されている場合、複数の処理手順を実
行することにより、基地局との無線通信を制御する第1
処理手段と、プロトコルリビジョンに第2通信プロトコ
ルが示されている場合、前記複数の処理手順とは一部の
処理手順が異なる複数の処理手順を実行することによ
り、基地局との無線通信を制御する第2処理手段とを具
備し、前記受信手段は、前記メッセージに後続して基地
局から送信されるメッセージを順次受信し、前記第2処
理手段は、更に、受信されたメッセージが、第1通信プ
ロトコルと第2通信プロトコルとでフィールドフォーマ
ットが共通しているメッセージであるか、フィールドフ
ォーマットに差違点が有るメッセージであるかを判定す
る判定部と、フィールドフォーマットが共通しているメ
ッセージと判定された場合、第1処理手段により実行さ
れる複数の処理手順と共通の処理手順を実行する第1実
行部と、フィールドフォーマットに差違点があるメッセ
ージと判定された場合、第1処理手段により実行される
複数の処理手順と異なる処理手順を実行する第2実行部
とを具備することを特徴とする。請求項2に係る本発明
の移動電話装置は、請求項1に記載の移動電話装置にお
いて、第1通信プロトコルと第2通信プロトコルとでフ
ィールドのフォーマットに差違点を有するメッセージ
は、移動電話装置の近傍に位置する複数基地局を通知す
る近傍基地局リストメッセージ、チャネル割り当てを通
知するチャネル割当メッセージ、通話モード決定を行う
サービスオプション要求命令を含むメッセージ、ハンド
オフ処理のためのハンドオフダイレクションメッセー
ジ、リンガ制御を行うためのメッセージの何れかである
ことを特徴とする。請求項3に係る本発明の移動電話装
置は、請求項1又は請求項2に記載の移動電話装置にお
いて、前記第1通信プロトコルを運用している基地局は
前記プロトコルリビジョンを含むメッセージを第1周波
数が割り当てられたチャネルにて送信し、第2通信プロ
トコルを運用している基地局は前記プロトコルリビジョ
ンを含むメッセージを第2周波数が割り当てられたチャ
ネルにて送信しており、前記受信手段は、前記第1周波
数及び第2周波数が割り当てられたチャネルの双方をス
キャンすることにより、基地局により発せられるプロト
コルリビジョンを含むメッセージを受信することを特徴
とする。請求項4に係る本発明の通信プロトコルの処理
手順切り換え方法は、移動電話システムにて運用されて
いる通信プロトコルの処理手順切り換え方法であって、
前記通信プロトコルの種別を示すプロトコルリビジョン
を含むメッセージを基地局から受信する受信ステップ
と、プロトコルリビジョンに第1通信プロトコルが示さ
れている場合、複数の処理手順を実行することにより、
基地局との無線通信を制御する第1処理ステップと、プ
ロトコルリビジョンに第2通信プロトコルが示されてい
る場合、前記複数の処理手順とは一部の処理手順が異な
る複数の処理手順を実行することにより、基地局との無
線通信を制御する第2処理ステップとを含み、前記受信
ステップは、前記メッセージに後続して基地局から送信
されるメッセージを順次受信し、前記第2処理ステップ
は、更に、受信されたメッセージが、第1通信プロトコ
ルと第2通信プロトコルとでフィールドフォーマットが
共通しているメッセージであるか、フィールドフォーマ
ットに差違点が有るメッセージであるかを判定する判定
ステップと、フィールドフォーマットが共通しているメ
ッセージと判定された場合、第1処理ステップにより実
行される複数の処理手順と共通の処理手順を実行する第
1実行ステップと、フィールドフォーマットに差違点が
あるメッセージと判定された場合、第1処理ステップに
より実行される複数の処理手順と異なる処理手順を実行
する第2実行ステップとを含むことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以降、図面を参照しながら、移動
電話装置の実施形態について説明する。図1は、本実施
形態に係る移動電話装置の内部構成を示す図である。本
図に示すように、移動電話装置はCDMA処理部1と、ユー
ザインターフェイス部2と、メッセージ処理部3とを備
える。
【0010】CDMA処理部1は、4,5本のCDMA方式の受信
系統11と、送信系統12とを含み、基地局との間でメ
ッセージの送受信を行う。
【0011】CDMA方式の受信系統11は、PN符号系列を
発生するPN符号発生回路13と、アンテナに誘起した受
信信号に、発生したPN符号系列を掛け合わせることによ
り、受信信号の逆拡散を行う逆拡散回路14と、逆拡散
された受信信号を一次復調して、基地局が発したメッセ
ージを得る復調回路15と、復調信号のうち、特定の周
波帯の成分のみを透過するフィルタ16と、フィルタ1
6からの出力信号の振幅に応じて、符号系列の発生タイ
ミングの変更をPN符号発生回路13に指示することによ
り、基地局の同期捕捉を行うタイミング変更回路17と
を含む。4,5本の受信系統11の集まりはFingerと呼ば
れ、複数の基地局から到来する電波やマルチパスを受信
する。
【0012】CDMA方式の送信系統12は、PN符号系列を
発生するPN符号発生回路18と、基地局に出力すべき出
力信号(メッセージ)を一次変調する変調器19と、発
生したPN符号系列を掛け合わせることにより、一次変調
された出力信号の拡散を行い、アンテナを介して基地局
に送信させる拡散回路20とを含む。
【0013】ユーザインターフェイス部2は、文字列、
記号を表示する液晶ディスプレィ(LCD)21、操作者か
らの操作を受け付けるキーボード部22、スピーカ2
3、マイク24とを含む。
【0014】メッセージ処理部3は、基地局から送信さ
れるメッセージやユーザインターフェイス部2に対する
操作者の操作に従って、図2に示すInitステート〜Traf
ficchannelステート間の状態遷移を行い、CDMA処理部1
を介したメッセージの送受信の統合制御を行う。
【0015】図2は、移動電話装置における状態遷移の
概要を示す図である。
【0016】Initializationステート(以下、Initステ
ートと呼ぶ)においてメッセージ処理部3は、移動電話
装置に電波が到来する基地局をできる限り多く発見し、
そのうち、受信電界強度が一定レベル以上のものを選択
する。かかる基地局を選択すれば、Syncチャネルにて基
地局の同期捕捉を行った後にIdleステートに移行する。
【0017】Idleステートにおいてメッセージ処理部3
は、待ち受け状態を行う。即ち、Pagingチャネル上のメ
ッセージを監視して、自装置当ての着呼メッセージや、
各種パラメータが送信されるのを待ち受ける。本ステー
トにおいてアイドルハンドオフがなされたり、Pagingチ
ャネル上のメッセージの受信が不可能であれば、Initス
テートに戻る(矢印y1)。移動電話装置に対してオンフッ
ク操作がなされた場合、又は、自装置宛着呼メッセージ
を受信した場合、System Accessステートに移行する(矢
印y2)。
【0018】System Accessステートにおいてメッセー
ジ処理部3は、自装置に対してオンフック操作及び電話
番号の押下がなされた場合、Pagingチャネルにて発呼メ
ッセージを基地局に送信する。一方、自装置に対する着
呼メッセージを受信した場合、Pagingチャネルにて着呼
応答メッセージの送信を行う。発呼又は着呼以外のアク
ノリッジを受信した場合は、Idleステートに戻る(矢印y
3)。発呼メッセージ又は着呼応答メッセージを送信した
後、基地局に対して位置登録を行い、呼接続が完了すれ
ば、Traffic channel ステートに移行する(矢印y4)。
【0019】Traffic channel ステートにおいてメッセ
ージ処理部3は、呼接続がなされた後、Trafficチャネ
ルを用いて基地局と通話又はデータ通信を行う。また通
話又はデータ通信の実行中に移動電話装置の位置が移動
すれば、それに伴いハンドオフを行う。操作者によりオ
フフック操作等がなされれば、通話又はデータ通信を終
了して、Initステートに移行する(矢印y5)。
【0020】続いて、上述した各ステートにおいて、基
地局と移動電話装置との間で送受信されるメッセージに
ついて説明し、併せてIS95とT53との間の共通点、差違
点について説明する。Initステートにおける共通点は、
図3に示すSyncチャネルメッセージを用いて、基地局と
の同期捕捉を行う点である。図3に示すSyncチャネルメ
ッセージのうち重要なのは、携帯電話システムにおいて
運用されている通信プロトコルがIS95であるか、T53で
あるかがP_REV(Protocol Reveison)フィールドにて示さ
れている点である。即ち、このSyncチャネルメッセージ
を受信して、P_REVフィールドを参照すれば、携帯電話
システムにおいて運用されている通信プロトコルが、IS
95−T53の何れであるかを移動電話装置は知ることがで
きる。
【0021】Initステートにおける差違点は、Syncチャ
ネルに対する上り−下りの周波数割り当てが逆になって
いる点である(上りとは、移動電話装置→基地局の方向
をいい、下りとは、基地局→移動電話装置の方向をい
う)。T53において上りに825.030MHz、下りに870.030MH
zが割り当てられているのなら、IS95には、上りに870.0
30MHz、下りに825.030MHzが割り当てられることにな
る。しかるにT53の携帯電話システムにおいて、上述し
たSyncチャネルメッセージが870.030MHzにて送信されて
いるのなら、IS95の携帯電話システムでは、上述したSy
ncチャネルメッセージが825.030MHzにて送信されること
となる。
【0022】続いてIdleステート、System Accessステ
ートにおける共通点、差違点について説明する。Idleス
テート、System Accessステートにおいて、図4に示すP
agingチャネルメッセージを用いて、基地局との協調処
理を行う点は、T53−IS95間で共通である。一方、これ
らのPagingチャネルメッセージのうち、〜に示すメ
ッセージのフィールドフォーマットは、T53−IS95間で
異なる。
【0023】に示すNeighbor Listメッセージとは、
端末の周辺にある基地局の情報リスト(Neighbor List)
を移動電話装置に通知するためのメッセージであり、メ
ッセージ処理部3は、このNeighbor Listと共に、Activ
e List(実際に捕捉している基地局のリスト)、Remain L
ist(過去に捕捉したことがある基地局のリスト)を参
照しながら、最善の通信状態の維持が可能な基地局の探
索を行う。
【0024】T53におけるNeighbor List メッセージ
は、周波数情報を含んでおり、周波数の違う基地局の捕
捉も可能となる。一方、IS95におけるNeighbor List メ
ッセージは、周波数情報を含まず、周波数の違う基地局
の捕捉は不可能となる。
【0025】に示すChannel Assignmentメッセージ
は、Pagingチャネル、Trafficチャネルの割り当て処理
を行うためのメッセージである。
【0026】以上でIdleステート、System Accessステ
ートについての説明を終え、続いてTraffic channelス
テートについて説明する。
【0027】Traffic channelステートでは、図5
(a)に示すForward Trafficチャネルメッセージを用
いる点がT53−IS95間で共通しており、これらのForward
Trafficチャネルメッセージのうち、〜に示すフィ
ールドの構造が、T53−IS95間で異なる。
【0028】に示すAlert With Informationメッセー
ジとは、トーン(ダイヤル発信音や話中音等)制御処理
を行うためのメッセージである。
【0029】に示すHandoff Directionメッセージと
は、ハンドオフ処理を行うためのメッセージである(ハ
ンドオフとは、操作者ーが移動したときに、捕捉してい
る基地局を切り替える処理である。)。
【0030】他にも、Orderメッセージに含まれるServi
ce Option Request Orderのフィールドフォーマットが
異なる。図5(b)は、Pagingチャネルメッセージ及び
Forward Trafficチャネルメッセージに含まれるOrderメ
ッセージを示す図であり、その中のに示すService Op
tion Request Orderは、i. 音声通話、ii.データ通信、
iii.ショートメッセージ通信等、色々な通話モードを決
める処理、いわゆる、サービスオプション制御処理を行
う命令である。
【0031】以上の共通点、差違点に基づけば、以下の
ような処理を行うことにより、T53−IS95の双方が運用
されている携帯電話システムにおいて、移動電話装置は
通信を行うことができる。即ち、870.030MHz、825.030M
Hzの何れかで送信されているSyncチャネルメッセージを
受信して、そのSyncチャネルメッセージのP_REVフィー
ルドを参照することにより、移動電話装置が配置された
地域の携帯電話システム、基地局で運用されている通信
プロトコルがIS95であるか、T53であるかを知得する。
その後Idleステート〜Traffic channelステートに移行
すれば、これらのステートにおいて上述した〜に示
すメッセージの送受信時に行うべき処理のみを、切り換
えて実行する。IS95とT53とは、上り−下りの周波数割
り当てが逆になっているので、本実施形態に係るメッセ
ージ処理部3は、図6に示すような接続切り換えをソフ
トウェアにて実現することにより、上り−下りの周波数
割り当てを変更できるようにしている。接続切り換えを
図6(a)のように行えば、上りに870.030MHz、下りに
825.030MHzが割り当てられ、図6(b)のように行え
ば、上りに825.030MHz、下りに870.030MHzが割り当てら
れることとなる。例えば、メッセージ処理部3は、図6
(a)のような周波数割り当てを行って基地局の捕捉を
試行し、もし図6(a)の周波数割り当てにて基地局の
捕捉に成功すれば、InitステートからIdleステートに移
行する。図6(a)の周波数割り当てでは、基地局の捕
捉が不可能ならば、図6(b)のような周波数割り当て
を行って基地局の捕捉を試行する。
【0032】かかる処理を行う場合のメッセージ処理部
3の手順を図7、図8のフロ−チャ−トを参照しながら
説明する。
【0033】図7は、Initステートにおけるメッセージ
処理部3の処理内容を示すフロ−チャ−トであり、図8
は、Idleステート、System Accessステート、Traffic c
hannelステートにおけるメッセージ処理部3の処理内容
を示すフローチャートである。以降、これらのフローチ
ャートを参照しながら、メッセージ処理部3の処理内容
を説明する。
【0034】ステップS1においてメッセージ処理部3
は、下りに割り当てられた周波数帯に対して、Syncチャ
ネルのチャネルスキャンを行い、ステップS2において
メッセージ処理部3はSyncチャネル捕捉を行う。ステッ
プS3においてメッセージ処理部3はSyncチャネルの捕
捉に成功したか否かを判定する。捕捉成功ならばステッ
プS5に移行し、失敗ならばステップS4において上り
下りチャネルに対する周波数割当を反転してから再度ス
テップS1に移行する。例えば図6(a)のような周波
数割り当てにて基地局捕捉に失敗したのなら、図6
(b)のような周波数割り当てを行う。また図6(b)
のような周波数割り当てにて基地局捕捉に失敗したのな
ら、図6(a)のような周波数割り当てを行う。
【0035】ステップS1〜ステップS4の処理を経て
基地局捕捉に成功すれば、ステップS5に移行して、メ
ッセージ処理部3は、Syncチャネルメッセージにおける
P_REVフィールドを参照して、移動電話装置が配された
携帯電話システムにおいて運用されている通信プロトコ
ルが、IS95であるか、T53であるかを判定する。何れか
のプロトコルが判定されれば、P_REVフラグの設定を行
う。P_REVフラグとは、移動電話装置が配された地域の
携帯電話システムにおいて運用されている通信プロトコ
ルがIS95である場合"1"に設定され、通信プロトコルがT
53である場合"0"に設定されるフラグである。ステップ
S5においてIS95と判定されればステップS7において
P_REVフラグは"1"に設定され、ステップS5においてT5
3と判定されればステップS6においてP_REVフラグは"
0"に設定される。
【0036】図8は、Idle、System Access、Traffic c
hannelステートにおけるメッセージ処理部3の処理内容
を示すフローチャートである。ステップS11におい
て、メッセージの受信待ちを行い、もしメッセージを受
信すれば、ステップS12においてメッセージの種別判
定を行う。ステップS13では、受信したメッセージが
Neighbor List Message/Channel Assignment Mess
age/Alert With Infomation Message/Handoff Di
rection Message/Service Option Request Orderを
含むOrder Messageの何れであるかを判定し、何れにも
該当しなければ、ステップS13はNoとなりステップS
15に移行する。ステップS15においてメッセージ処
理部3は、T53の通信プロトコルに準拠した処理手順を
行う。一方、受信したメッセージが〜の何れかであ
れば、ステップS13からステップS14に移行して、
P_REVフラグを参照する。P_REVフラグが"0"に設定され
ているのなら、ステップS15に移行してT53の通信プ
ロトコルに準拠した処理手順を行う。P_REVフラグが"1"
に設定されているのなら、ステップS16に移行してIS
95に準拠した処理手順を行う。
【0037】以上のように本実施形態によれば、携帯電
話システムにおいて運用されている通信プロトコルがIS
95である場合、Idleステート〜Traffic channelステー
トにおいて、メッセージの受信時に行うべき複数の処理
手順の全てを切り換えるのではなく、複数の処理手順の
うち一部を別の処理手順に切り換えるという、部分切り
換えを行うので、本実施形態の移動電話装置において実
装に必要なプログラムコード量は『複数の処理手順 +
一部の処理手順』となり、2つの通信プロトコルにおい
て共通して用いられるメッセージが多ければ多いほど、
総プログラムコード量は少なくなる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明に係る移動電話装置
は、移動電話システムにて運用されている通信プロトコ
ルの種別を示すプロトコルリビジョンを含むメッセージ
を基地局から受信する受信手段と、プロトコルリビジョ
ンに第1通信プロトコルが示されている場合、複数の処
理手順を実行することにより、基地局との無線通信を制
御する第1処理手段と、プロトコルリビジョンに第2通
信プロトコルが示されている場合、前記複数の処理手順
とは一部の処理手順が異なる複数の処理手順を実行する
ことにより、基地局との無線通信を制御する第2処理手
段とを備えているので、携帯電話システムにおいて運用
されている通信プロトコルが第2通信プロトコルである
場合、複数の処理手順の全てを切り換えるのではなく、
複数の処理手順のうち一部を別の処理手順に切り換える
という、部分切り換えを行う。よって、本発明の移動電
話装置において実装に必要なプログラムコード量は『複
数の処理手順 + 一部の処理手順』となり、2つの通信
プロトコルにおいて共通している処理手順が多ければ多
いほど、総プログラムコード量は少なくなる。
【0039】特に、第1通信プロトコル及び第2通信プ
ロトコルのうち何れか一方が他方をベースにして策定さ
れている場合、これら2つの通信プロトコルは、共通し
ている処理手順が多くなるので、プログラムコード量を
少なくすることができる。これにより、例えば米国−日
本間の国際ローミングを、少ないプログラムコード量で
実現することができる。
【0040】また、処理手順の切り換えは、基地局にお
いて運用されている通信プロトコルの種別を示すプロト
コルリビジョンを、受信したプロトコルリビジョンを含
むメッセージから読み取ることにより行われるので、国
際ローミングに必要な処理を、操作者からの操作を一切
介さずに実行することができる。これにより、操作者
は、面倒な操作に煩わされることなく、移動電話装置を
第2国又は第1国に持ち込むことができる。
【0041】また、前記受信手段は、前記メッセージに
後続して基地局から送信されるメッセージを順次受信
し、前記第2処理手段は、受信されたメッセージが、第
1通信プロトコルと第2通信プロトコルとでフィールド
フォーマットが共通しているメッセージであるか、フィ
ールドフォーマットに差違点が有るメッセージであるか
を判定する判定部と、フィールドフォーマットが共通し
ているメッセージと判定された場合、第1処理手段によ
り実行される複数の処理手順と共通の処理手順を実行す
る第1実行部と、フィールドフォーマットに差違点があ
るメッセージと判定された場合、第1処理手段により実
行される複数の処理手順と異なる処理手順を実行する第
2実行部とを備えていてもよい。このように構成した場
合、フィールドフォーマットが共通するメッセージに対
応するプログラムコードを共用することができる。よっ
て、通信プロトコル毎に個別に設けるプログラムコード
は、フィールドフォーマットが異なるメッセージに対応
するプログラムコードのみとなる。通信プロトコル毎に
個別に設けるプログラムコードを少なくすることによ
り、コードサイズを削減することができるので、併せ
て、メモリの記憶容量を削減することができる。
【0042】ここで前記受信手段は、前記第1周波数及
び第2周波数が割り当てられたチャネルの双方をスキャ
ンすることにより、基地局により発せられるプロトコル
リビジョンを含むメッセージを受信しても良い。このよ
うに構成した場合、IS95の通信プロトコル−T53の通信
プロトコルのように、上り、下りの周波数割り当てが逆
転している場合であっても、基地局捕捉を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る移動電話装置の内部構成を
示す図である。
【図2】 移動電話装置における状態遷移の概要を示す
図である。
【図3】 Syncチャネルメッセージのデータフォーマッ
トを示す図である。
【図4】 Pagingチャネルメッセージのデータフォーマ
ットを示す図である。
【図5】(a)Forward Trafficチャネルメッセージの
データフォーマットを示す図である。 (b)Orderメッセージの一例を示す図である。
【図6】(a)(b)上り−下りチャネルに対する周波
数割り当ての一例を示す図である。
【図7】Initステートにおけるメッセージ処理部3の処
理内容を示すフロ−チャ−トである。
【図8】Idleステート、System Accessステート、Traff
ic channel ステートにおけるメッセージ処理部3の処
理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CDMA処理部 2 ユーザインターフェイス部 3 メッセージ処理部 11 受信系統 12 送信系統 13 PN符号発生回路 14 逆拡散回路 15 復調回路 16 フィルタ 17 タイミング変更回路 18 PN符号発生回路 19 変調器 20 拡散回路 21 LCD 22 キーボード部 23 スピーカ 24 マイク

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動電話システムにて運用されている通信
    プロトコルの種別を示すプロトコルリビジョンを含むメ
    ッセージを基地局から受信する受信手段と、プロトコル
    リビジョンに第1通信プロトコルが示されている場合、
    複数の処理手順を実行することにより、基地局との無線
    通信を制御する第1処理手段と、プロトコルリビジョン
    に第2通信プロトコルが示されている場合、前記複数の
    処理手順とは一部の処理手順が異なる複数の処理手順を
    実行することにより、基地局との無線通信を制御する第
    2処理手段とを具備し、前記受信手段は、前記メッセー
    ジに後続して基地局から送信されるメッセージを順次受
    信し、前記第2処理手段は、更に、受信されたメッセー
    ジが、第1通信プロトコルと第2通信プロトコルとでフ
    ィールドフォーマットが共通しているメッセージである
    か、フィールドフォーマットに差違点が有るメッセージ
    であるかを判定する判定部と、フィールドフォーマット
    が共通しているメッセージと判定された場合、第1処理
    手段により実行される複数の処理手順と共通の処理手順
    を実行する第1実行部と、フィールドフォーマットに差
    違点があるメッセージと判定された場合、第1処理手段
    により実行される複数の処理手順と異なる処理手順を実
    行する第2実行部とを具備すること、を特徴とする移動
    電話装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の移動電話装置において、
    第1通信プロトコルと第2通信プロトコルとでフィール
    ドのフォーマットに差違点を有するメッセージは、移動
    電話装置の近傍に位置する複数基地局を通知する近傍基
    地局リストメッセージ、チャネル割り当てを通知するチ
    ャネル割当メッセージ、通話モード決定を行うサービス
    オプション要求命令を含むメッセージ、ハンドオフ処理
    のためのハンドオフダイレクションメッセージ、リンガ
    制御を行うためのメッセージの何れかであること、を特
    徴とする移動電話装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載の移動電話装
    置において、前記第1通信プロトコルを運用している基
    地局は前記プロトコルリビジョンを含むメッセージを第
    1周波数が割り当てられたチャネルにて送信し、第2通
    信プロトコルを運用している基地局は前記プロトコルリ
    ビジョンを含むメッセージを第2周波数が割り当てられ
    たチャネルにて送信しており、前記受信手段は、前記第
    1周波数及び第2周波数が割り当てられたチャネルの双
    方をスキャンすることにより、基地局により発せられる
    プロトコルリビジョンを含むメッセージを受信するこ
    と、を特徴とする移動電話装置。
  4. 【請求項4】移動電話システムにて運用されている通信
    プロトコルの処理手順切り換え方法であって、前記通信
    プロトコルの種別を示すプロトコルリビジョンを含むメ
    ッセージを基地局から受信する受信ステップと、プロト
    コルリビジョンに第1通信プロトコルが示されている場
    合、複数の処理手順を実行することにより、基地局との
    無線通信を制御する第1処理ステップと、プロトコルリ
    ビジョンに第2通信プロトコルが示されている場合、前
    記複数の処理手順とは一部の処理手順が異なる複数の処
    理手順を実行することにより、基地局との無線通信を制
    御する第2処理ステップとを含み、前記受信ステップ
    は、前記メッセージに後続して基地局から送信されるメ
    ッセージを順次受信し、前記第2処理ステップは、更
    に、受信されたメッセージが、第1通信プロトコルと第
    2通信プロトコルとでフィールドフォーマットが共通し
    ているメッセージであるか、フィールドフォーマットに
    差違点が有るメッセージであるかを判定する判定ステッ
    プと、フィールドフォーマットが共通しているメッセー
    ジと判定された場合、第1処理ステップにより実行され
    る複数の処理手順と共通の処理手順を実行する第1実行
    ステップと、フィールドフォーマットに差違点があるメ
    ッセージと判定された場合、第1処理ステップにより実
    行される複数の処理手順と異なる処理手順を実行する第
    2実行 ステップとを含むこと、を特徴とする通信プロト
    コルの処理手順切り換え方法。
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