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JP3499086B2 - 包装装置 - Google Patents

包装装置

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JP3499086B2
JP3499086B2 JP19767296A JP19767296A JP3499086B2 JP 3499086 B2 JP3499086 B2 JP 3499086B2 JP 19767296 A JP19767296 A JP 19767296A JP 19767296 A JP19767296 A JP 19767296A JP 3499086 B2 JP3499086 B2 JP 3499086B2
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Japan
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packaged
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plate
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JP19767296A
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武 恒川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自然環境上好ましい
包装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種包装装置においては、
緩衝材に発泡スチロールが使用されてきた。しかしなが
ら、発泡スチロールは自然界で分解されないため、これ
が廃棄されると自然環境上好ましくなく、その使用を減
ずることが近年の課題となっている。
【0003】これに対し、特開平5−278762号公
報に記載されたものは上述の課題を解決すべくなされた
もので、これを図32及び図33に示す。このもので
は、底板1が段ボールにより形成され、その一辺部1a
と、これと対向する他の一辺部1bとが角筒状に折曲さ
れて、その各内部にのみ発泡スチロールから成る緩衝材
2が装填されている。
【0004】又、図34は上部緩衝体11をも示してお
り、この上部緩衝体11はいずれも発泡スチロール製に
て、被包装物12の両肩部に宛てられ、その上から段ボ
ール製の外装箱13が被せられるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のもののうち、図
32及び図33に示したものでは、発泡スチロールから
成る緩衝材2が底板1の四辺全部に使用されず、二辺部
にのみ使用されているから、発泡スチロールの使用が半
減されている。しかしながら、発泡スチロールの使用が
全廃されてはおらず、前述の課題を充分に解決してはい
ない。
【0006】又、緩衝材2は底板1の二辺の各中間部に
のみあって両端のコーナー部にはなく、該コーナー部は
空洞となっているため、落下の衝撃、特にコーナーから
の落下の衝撃による底板の損傷、変形が大きくて、被包
装物のコーナー部が破損するおそれを多分に有してい
る。このため、底板1には厚さが大きくて強度の大きい
高級グレードの段ボールを使用する必要が生じ、コスト
高となることを免れ得ない。一方、図34に示した上部
緩衝体11においても、発泡スチロールの使用が全廃さ
れてはおらず、前述の課題を充分に解決してはいない。
【0007】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、自然環境上好ましくない発
泡スチロールなどプラスチック製の緩衝材を全く使用せ
ず、それでいて強度も大きく、しかもコスト安な包装装
置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の包装装置においては、第1に、段ボール製
にて、周囲の辺部をそれぞれ被包装物が載置可能な角
筒状に折曲すると共にそれらの角筒部を隣り合うもの同
士嵌合して組合わせ、コーナー部に被包装物の脚を収納
する穴を有した底板と、段ボール製にて、各辺材により
井桁状に組まれ、全体に上記底板の角筒部に収納され
て、直交部を上記底板の穴下方の位置に配置した支え部
材と、を具備して成ることを特徴とする。
【0009】このものによれば、底板及び支え部材とも
に段ボール製にて、被包装物を載置する底板の角筒部を
支え部材が内部から支え、特に被包装物の脚を収納する
穴の部分を支え部材が井桁の直交部で内部から支えるこ
とにより、充分な強度を呈する。
【0010】本発明の包装装置においては、第2に、被
包装物の上部に宛てる上部緩衝体を、段ボールにより被
包装物の上部の上面、側面、及び前後面を包む凹部を有
するように形成され、その凹部の内上面部に、被包装物
天板のうちの外箱のフランジ部に取付けられた側の部分
に対してはそのフランジ部に取付けられた部分のみに当
接する当接部を有する中空の外板と、板紙をハニカム状
に貼付加工して形成され、上記外板の内部のうち上記被
包装物の上部の上面及び側面を覆う部分にはその一方側
から他方側へ一つで渡して設けられた緩衝材と、により
構成したことを特徴とする。
【0011】このものにおいても、上部緩衝体の外板及
び緩衝材がともに段ボール製にて、被包装物の上部を包
む外板をハニカム状の緩衝材が内部から支えることによ
り、上部緩衝体として充分な強度を呈する。又、特に緩
衝材は被包装物の上部の上面及び側面の二面に対して保
護機能を呈するものを一つで済ませることができる。
に、上方からの外力は、被包装物の天板のうちの外箱の
フランジ部に取付けられた側の部分に対しては、その外
箱のフランジ部に取付けられて支持された部分にのみ加
わって、そのほかの支持されていない部分に加わるのが
避けられるので、天板の破損を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につ
き、図1ないし図27を参照して説明する。まず図2に
は底板21を展開状態で示している。この底板21は段
ボール製で、矩形の中央部21aの四辺部から図中上下
左右の四方にフラップ部21b,21c,21d,21
eを延設し、更にそのうち上下のフラップ部21b,2
1cの根元部の左右両側方にそれぞれ小フラップ部21
f,21g、21h,21iを延設するように打抜き加
工したものである。
【0013】又、フラップ部21b〜21eのうち、フ
ラップ部21bには、中央部21aとの境界部から先方
へ折曲線22,23,24,25,26の加工を順に所
定間隔で施しており、フラップ部21cには、同じく中
央部21aとの境界部から先方へ折曲線27,28,2
9,30の加工を、フラップ部21dには、同じく中央
部21aとの境界部から先方へ折曲線31,32,3
3,34,35の加工を、フラップ部21eには、更に
同じく中央部21aとの境界部から先方へ折曲線36,
37,38,39,40の加工をそれぞれ順に所定間隔
で施している。
【0014】小フラップ部21f〜21iには、それぞ
れ中央部21aとの境界部に折曲線41,42,43,
44の加工を施している。このほか、フラップ部21b
には、折曲線25に沿って2つのスリット45,46を
形成し、折曲線25と折曲線26との間に2つの円形の
穴47,48を形成し、折曲線26を跨いでは2つのス
リット49,50を形成し、そして、先端縁部に4つの
切込部51,52,53,54を形成している。
【0015】又、フラップ部21cには、折曲線30に
沿って2つのスリット55,56を形成し、折曲線30
と先端縁部との間に右側に寄せて1つの円形の穴57を
形成し、先端縁部に2つの切込部58,59と、切欠部
60、及び突片61,62を形成している。なお、突片
61,62の根元部にはそれぞれ折曲線63,64の加
工を施している。
【0016】フラップ部21dには、折曲線34と折曲
線35との間に2つの円形の穴65,66を形成すると
共に、上下の両側縁部から少しく突出する突片67,6
8を形成し、先端縁部に2つの切込部69,70を形成
している。そして、フラップ部21eには、折曲線37
から折曲線39部分にかけて矩形の穴71を形成し、折
曲線39と折曲線40との間に上方に寄せて1つの円形
の穴72を形成すると共に、上下の両側縁部から少しく
突出する突片73,74を形成し、先端縁部に2つの切
込部75,76を形成している。
【0017】この構成で、図3に示すように、底板21
のフラップ部21b〜21eをそれぞれ折曲線22,2
7,31,36から谷折りし、折曲線23,28,3
2,37から山折りして、小フラップ部21f〜21i
をそれぞれ隣接するフラップ部21d,21eの根元部
(折曲線31,32間部分、及び折曲線36,37間部
分)にステープル77で止めることにより、浅底な矩形
箱状に形成している。
【0018】一方、図4には支え部材78を組立て途中
の状態で示している。この支え部材78は、2枚ずつの
辺材79,80,81,82から成るもので、それらは
いずれも段ボール製で、その詳細を図5に示している。
すなわち、辺材79は長尺板状で、下縁部の両側にそれ
ぞれ2つずつの切込部83,84を有し、上縁部の中央
部寄りに1つの切込部85を有していて、上縁部の両端
部には凸部86,87を有している。
【0019】これに対して、辺材80は辺材79と同様
で、長尺板状を成し、下縁部の両側にそれぞれ2つずつ
の切込部88,89を有し、上縁部の中央部寄りに1つ
の切込部90を有していて、上縁部の両端部には凸部9
1,92を有している。辺材81は辺材79,80より
短い長尺板状で、上縁部の両側にそれぞれ3つずつの切
込部93,94を有し、上縁部の両端部に凸部95,9
6を有している。辺材82は辺材81と同寸の長尺板状
で、上縁部の両側にそれぞれ3つずつの切込部97,9
8を有し、上縁部の両端部には凸部を有していない。
【0020】この構成で、図4に示すように、2枚ずつ
の辺材81,82に対して、2枚ずつの辺材79,80
を、それぞれ切込部93,94、97,98に切込部8
3,84、88,89を嵌合することによって結合し、
井桁状に組んでいる。
【0021】しかして、この井桁状に組んだ支え部材7
8は図1に示すように前述の浅底な矩形箱状に形成した
底板21内に収納しており、この状態で、支え部材78
の各辺材79〜82の直交部78aにはそれぞれ芯材9
9を収納している。この芯材99は図6に示すように矩
形の段ボールを多数枚積層して成るものである。
【0022】この後、図7に示すように、底板21のフ
ラップ部21b,21cを折曲線23,28から谷折り
し、折曲線24,29から山折りして、更に折曲線2
5,30から谷折りし、折曲線26から山折りして、切
込部51〜54を支え部材78の2枚ずつの辺材79,
80にそれぞれ嵌合することにより、2辺部に角筒部1
00,101を形成している。
【0023】次いで、底板21のフラップ部21d,2
1eを折曲線32,37から谷折りし、折曲線33,3
8から山折りして、更に折曲線34,39から谷折り
し、折曲線35,40から山折りして、フラップ部21
dの切込部69,70をフラップ部21bのスリット4
9とフラップ部21cの切込部58とに嵌合すると共
に、フラップ部21eの切込部75,76をフラップ部
21bのスリット50とフラップ部21cの切込部59
とに嵌合し、更にフラップ部21dの突片67,68を
フラップ部21bのスリット45とフラップ部21cの
スリット55とに差込むと共に、フラップ部21eの突
片73,74をフラップ部21bのスリット46とフラ
ップ部21cのスリット56とに差込んで、図8に示す
ように、他の2辺部に角筒部102,103を形成して
いる。
【0024】又、その結果、底板21のフラップ部21
bの穴47,48にはフラップ部21dの穴65とフラ
ップ部21eの穴72とが合致し、フラップ部21cの
切欠部60にフラップ部21dの穴66が合致して、フ
ラップ部21cの穴57がフラップ部21eの穴72と
は反対側の端部より外方で露出している。更に、角筒部
100〜103内には支え部材78が全体として配置さ
れ、中でも該支え部材78の直交部(芯材99を収納し
た部分)78aは上記各穴47,65、48,72、6
6(切欠部60)、57のそれぞれ下方位置に配置され
ている。
【0025】そして、底板21の角筒部100〜103
はそれぞれ外周部に隆起部100a〜103aを有して
おり、支え部材48は辺材79〜81の各両端の凸部8
6,87、91,92、95,96をその隆起部100
a〜103a内に位置させている。
【0026】このほか、図8には底板21のフラップ部
21eの穴71に差込んで接着剤により固定した差込部
材104を示している。この差込部材104は図9及び
図10に示すように、一枚の段ボールの4か所に設けた
折曲線105,106,107,108で順次谷折りし
て、その端部を粘着テープ109で止めることにより、
角筒状のスリーブ状に形成したものである。
【0027】図11には被包装物である食器洗浄機11
0を示している。この食器洗浄機110の外箱111
は、プラスチック製の台板112の上に載置して結合さ
れており、その台板112には背部に配管用の凹部11
3を形成し、且つ四隅部の外下方部に脚114を設けて
いて、そのうちの後部の図中左側の脚114を設けた部
分(脚支持部)115に上記配管用の凹部113が隣接
している。
【0028】又、各脚114を設けた部分に対して外箱
111の内面部にはそれぞれ例えば鉄製の補強板116
を設けていて、図12に代表して示すように、それらを
台板112にはねじ117で止めているが、それらの中
で、上記脚支持部115での補強板116のねじ止め部
分は配管用凹部113の隣接のため比較的荷重に弱く、
落下の衝撃でクラック118が発生するおそれを有して
いる。
【0029】そこで、図13に示すように、食器洗浄機
110の脚支持部115部分には補助支え部材119を
宛てており、配管用凹部113には芯材120を装填し
たスリーブ121を収納して、これらを粘着テープ12
2により止めている。このうち、補助支え部材119
は、図14及び図15に示すように、一枚の段ボールの
両側部にそれぞれ裏側と表側とから折曲線123、12
4,125,126の加工を施して、それらからそれぞ
れ蛇腹状に折曲することにより、上記食器洗浄機110
の脚支持部115の凹凸に合う凹凸(両側の蛇腹状の折
重ね部が凸、中間部が凹)を有するように形成したもの
である。
【0030】又、芯材120は、図16に示すように、
矩形の段ボールを多数枚積層して成るものである。更
に、スリーブ121は、図17及び図18に示すよう
に、一枚の段ボールの4か所に設けた折曲線127,1
28,129,130で順次内側に折曲して、その端部
を粘着テープ131で止めることにより、角筒状に形成
したものであり、その内部に芯材120を装填してい
る。
【0031】このような補助支え部材119及びスリー
ブ121を取付けた食器洗浄機110は、図13に示す
ように、脚114を前記底板21の穴65(47)、6
6、57、72(48)に挿入しつつ、台板112を角
筒部100〜103上に置き、差込部材104を台板1
12と底板21との間で挟み込むと共に、補助支え部材
119を同じく台板112と底板21との間で挟み込
む。
【0032】図19はこのときの底板21と食器洗浄機
110との関係を一部で代表して詳細に示しており、こ
の図19から明らかなように、脚114は底板21の穴
65(47)、66、57、72(48)を通じて支え
部材78の各直交部78aに収納した芯材99に直接載
置されて支持され、底板21の各角筒部100〜103
上面と食器洗浄機110の外下面(台板112の外下
面)との間には間隙Gをもたせている。
【0033】一方、食器洗浄機110の上部には上部緩
衝体132を設けている(図13参照)。この上部緩衝
体132は、図20に示すように、中空の外板133
と、これの内部に設けた緩衝材134とから成るもの
で、そのうちの外板133は図21に示すように一枚の
段ボールに折曲線134〜145と、切込部146〜1
49、及び矩形の穴150とを設けた構成である。
【0034】この構成の外板133を、折曲線134で
谷折りするのを初めとして、折曲線135,136でも
谷折りし、折曲線137では山折り、折曲線138〜1
43では谷折り、折曲線142,145では山折りし
て、最終的に重なり部分を接着剤で貼付することによ
り、凹部151を有するように形成しており、その周囲
部は中空状を成している。又、その凹部151の内上面
(図20では内下面)には、穴150の周囲部分の重な
りにより、段ボールの一枚分高い段差を有する当接部1
52を形成している。
【0035】これに対して、緩衝材134は、図22に
示すように、板紙(例えば段ボール原紙うちのライナー
に使用されるもの)をハニカム状に貼付加工して形成し
たもので、これを、上記外板133の凹部151を囲う
上面部(図20では下面部)、側面部、及び前・後面部
のうち上面部と側面部とには、図23に示すように、そ
の一方側から他方側へ一つで渡して設け、その両端を外
板133に接着剤で貼付することにより固定している。
【0036】又、外板133の凹部151を挟む前・後
面部には、図24に示すように、緩衝材134を四面に
接着剤で貼付して設けている。なお、かくして製造した
上部緩衝体132は、段ボール製の上板153の両側部
(図24は一側部のみ図示)にそれぞれ接着剤で貼付し
て、図25に示すように食器洗浄機110の上部の両側
部(両肩部)に宛てており、この状態で、外板133の
凹部151は緩衝材134とで食器洗浄機110の上部
の上面、側面、及び前後面を覆っている。
【0037】又、その状態で、上部緩衝体132は外板
133の当接部152により、食器洗浄機110の天板
154のうちの外箱111のフランジ部111a(図1
1参照)に取付けられた側(左右両側)の部分に対して
は、そのフランジ部111aに取付けられた部分154
aのみに当接している。
【0038】更に、上部緩衝体132は使用前あるいは
使用後には図26に示すごとく偏平化し得るもので、こ
の図26では起立している側片155も、外側に倒して
伏臥させることができる。又、この側片155は起立状
態(上部緩衝体132も起立状態)では、凹部151の
前・後面で緩衝材134を覆って食器洗浄機110にす
り傷が付くのを防止する保護部材としての機能を呈す
る。
【0039】しかして、その後、上部緩衝体132から
食器洗浄機110及び底板21には、図27に示すよう
に、段ボール製の外装箱156を被せ、その上から締付
バンド157を巻いて締付ける。
【0040】このように本構成のものでは、食器洗浄機
110の底部の包装に供する底板21と支え部材78と
がともに段ボール製で、発泡スチロールを全く使用して
いないので、自然環境上充分好ましくできる。しかも、
食器洗浄機110を載置する底板21の角筒部100〜
103を支え部材78が内部から支え、特に食器洗浄機
110の脚114を収納する穴65(47)、66、5
7、72(48)の部分を支え部材78が井桁の直交部
78aで内部から支えることにより、充分な強度を呈す
るので、落下の衝撃による食器洗浄機110の破損のお
それもない。このため、底板21と支え部材78とに、
ことさら厚さが大きくて強度の大きい高級グレードの段
ボールを使用する必要を生じず、コストを安く抑えるこ
とができる。
【0041】加えて、特に上記構成のものでは、支え部
材78の直交部78aに積層段ボールから成る芯材99
を収納しているので、底板21の穴65(47)、6
6、57、72(48)の部分、換言すれば食器洗浄機
110の脚114を支える部分の強度を増すことができ
て、落下の衝撃による食器洗浄機110の破損のおそれ
をより少なくすることができる。
【0042】又、食器洗浄機110は直接には芯材99
に載置して支持し、底板21の角筒部100〜103の
各上面と食器洗浄機110の外下面との間には間隙Gを
もたせているので、落下による衝撃が食器洗浄機110
の本体部(外箱111及び台板112)には直接加わら
ず、該本体部の破損のおそれを更に少なくすることがで
きる。
【0043】更に、底板21の角筒部100〜103が
隆起部100a〜103aを有し、支え部材78にはそ
の隆起部100a〜103a内に位置する凸部86,8
7、91,92、95,96を辺材79〜81に形成し
ているので、角筒部100〜103の周側方からの外力
に対して凸部86,87、91,92、95,96が角
筒部100〜103をより強く支える機能を奏し、食器
洗浄機110の本体部をその外力からより強く保護する
ことができる。
【0044】そして、食器洗浄機110の脚支持部11
5に宛てる補助支え部材119は、一枚の段ボールから
蛇腹状に折曲してその脚支持部115に合う凹凸を有す
るように形成しているので、脚支持部115の保護に効
果を奏するばかりか、補助支え部材119自体、容易に
作製でき、安価に提供できる。
【0045】そのほか、底板21の角筒部100〜10
3のうち、角筒部103には穴71を形成していて、こ
れに差込部材104を差込んでいるので、それにより食
器洗浄機110の支持がより確実にできるばかりか、角
筒部103(フラップ部21e)の折曲反力(スプリン
グバック)による戻り(開き)を阻止するのもでき、し
かも、この差込部材104は一枚の段ボールからスリー
ブ状に形成しているので、容易に作製でき、安価に提供
できる。
【0046】一方、食器洗浄機110の上部に宛てる上
部緩衝体132についても、外板133と緩衝材134
とがともに段ボール製であるから、発泡スチロールを全
く使用せず、自然環境上充分好ましくできる。しかも、
食器洗浄機110の上部を包む外板133をハニカム状
の緩衝材134が内部から支えることにより、上部緩衝
体132として充分な強度を呈するので、上方からの外
力による食器洗浄機110の破損のおそれがない。この
ため、外板133と緩衝材134とにも、ことさら厚さ
が大きくて強度の大きい高級グレードの段ボールを使用
する必要を生じず、コストを安く抑えることができる。
【0047】又、特にこのものの緩衝材134は、外板
133の内部のうち食器洗浄機110の上部の上面及び
側面を覆う部分にはその一方側から他方側へ一つで渡し
て設けていることで、食器洗浄機110の上部の上面及
び側面の二面に対して保護機能を呈するものを一つで済
ませることができるものであり、これによって、更にコ
ストを安く抑えることができる。
【0048】更に、外板133は当接部152により、
食器洗浄機110の天板154のうちの外箱111のフ
ランジ部111aに取付けられた側の部分に対しては、
そのフランジ部111aに取付けられた部分154aの
みに当接しているから、上方からの外力は天板154
上記部分には外箱111のフランジ部111aにより支
持されている部分にのみ加わって、そのほかの支持され
ていない部分に加わるのが避けられ、よって、天板15
4の破損(凹みなど)も防止することができる。
【0049】以上に対して、図28ないし図31は本発
明の第2実施例を示すもので、前述の支え部材78に代
え、各辺材161〜164をそれぞれ一枚の段ボールか
ら折曲して形成した支え部材165を用いるようにした
ものを示している。
【0050】詳細には、この場合、辺材161は、図2
8に示すように、段ボールにて前述の2枚の辺材79を
図中上下に対称的に連ねたような形態に作製しており、
従って、前述の切込部83,84相当の切込部166,
167、切込部85相当の切込部168、及び凸部8
6,87相当の凸部169,170を有し、そのほか、
折曲線171,172、173,174及び切込部17
5,176,177を有していて、折曲線171,17
2からそれぞれ山折りすると共に、折曲線173,17
4からもそれぞれ山折りすることにより、図30に示す
ごとく形成している。
【0051】又、辺材162も、図28に示すように、
段ボールにて前述の2枚の辺材80を図中上下に対称的
に連ねたような形態に作製しており、従って、前述の切
込部88,89相当の切込部178,179、切込部9
0相当の切込部180、及び凸部91,92相当の凸部
181,182を有し、そのほか、折曲線183,18
4,185,186及び切込部187,188,189
を有していて、折曲線183,184からそれぞれ山折
りすると共に、折曲線185,186からもそれぞれ山
折りすることにより、図30に示すごとく形成してい
る。
【0052】更に、辺材163は、図29に示すよう
に、段ボールにて前述の2枚の辺材81を図中上下に対
称的に連ねたような形態に作製しており、従って、前述
の切込部93,94相当の切込部190,191、及び
凸部95,96相当の凸部192,193を有し、その
ほか、折曲線194,195及び切込部196,19
7,198,199,200、201,202,20
3,204,205を有していて、折曲線194,19
5からそれぞれ谷折りすることにより、図30に示すご
とく形成している。
【0053】そして、辺材164も、図29に示すよう
に、段ボールにて前述の2枚の辺材82を図中上下に対
称的に連ねたような形態に作製しており、従って、前述
の切込部97,98相当の切込部206,207を有
し、そのほか、折曲線208,209、及び切込部21
0,211,212,213,214、215,21
6,217,218,219を有していて、折曲線20
8,209からそれぞれ谷折りすることにより、図30
に示すごとく形成している。
【0054】この構成で、図31に示すように、辺材1
63,164に対して、辺材161,162を、それぞ
れ切込部190,191、206,207に切込部16
6,167、178,179を嵌合することによって結
合し、井桁状に組んでいる。
【0055】このものでは、辺材161〜164の各2
枚分がそれぞれ一枚の段ボールで連なっている分、支え
部材165の強度を支え部材78よりも大きくでき、部
品管理も容易にできる利点を有している。
【0056】このほか、本発明は上記し且つ図面に示し
た実施例にのみ限定されるものではなく、特に、支え部
材78,165の各辺材は2枚ずつあるいは2枚分ずつ
に限られず、それより少ない1枚ずつや、逆に多い例え
ば3枚ずつあるいは3枚分ずつであっても良いもので、
被包装物としても食器洗浄機以外のものであっても良い
など、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得
る。
【0057】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおりのもので、
下記の効果を奏する。請求項1の包装装置によれば、底
板及び支え部材に発泡スチロールなどプラスチックを全
く使用せずして自然環境上好ましくでき、それでいて強
度も大きく、高級グレードの材料を使用する必要がない
ので、コストを安く抑えることができる。
【0058】請求項2の包装装置によれば、被包装物の
脚を支える部分の強度を増すことができて、落下の衝撃
による被包装物の破損のおそれをより少なくすることが
できる。請求項3の包装装置によれば、落下による衝撃
が被包装物の本体部に直接加わらないようにできて、該
本体部の破損のおそれを更に少なくすることができる。
【0059】請求項4の包装装置によれば、被包装物の
本体部を外力からより強く保護することができる。請求
項5の包装装置によれば、支え部材の強度を大きくでき
ると共に、部品管理も容易になすことができる。
【0060】請求項6の包装装置によれば、被包装物の
保護がより確実にできると共に、その保護をする補助支
え部材自体、容易に作製できて、安価に提供できる。請
求項7の包装装置によれば、被包装物の支持がより確実
にできると共に、底板の折曲により形成した角筒部の折
曲反力による戻りをも阻止でき、しかも、そのための差
込部材自体、容易に作製でき、安価に提供できる。
【0061】請求項8の包装装置によれば、上部緩衝体
に発泡スチロールなどプラスチックを全く使用せずして
自然環境上好ましくでき、それでいて強度も大きく、高
級グレードの材料を使用する必要がないので、コストを
安く抑えることができる。加えて、この場合、被包装物
の上部の上面及び側面の二面に対して保護機能を呈する
ものを一つで済ませることができ、これによって、更に
コストを安く抑えることができる。更に、上方からの外
力は、被包装物の天板のうちの外箱のフランジ部に取付
けられた側の部分に対しては、その外箱のフランジ部に
取付けられて支持された部分にのみ加わって、そのほか
の支持されていない部分に加わるのが避けられるので、
天板の破損を防止することができる。
【0062】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す底板及び支え部材部
分の組立途中その1状態の斜視図
【図2】底板単体の展開平面図
【図3】底板単体の組立途中状態の斜視図
【図4】支え部材単体の組立途中状態の斜視図
【図5】支え部材の各辺材の側面図
【図6】芯材単体の斜視図
【図7】底板及び支え部材部分の組立途中その2状態の
斜視図
【図8】底板及び支え部材部分の組立途中その3状態の
斜視図
【図9】差込部材単体の展開平面図
【図10】差込部材単体の斜視図
【図11】食器洗浄機(被包装物)の斜視図
【図12】食器洗浄機の一部の拡大斜視図
【図13】食器洗浄機の包装途中状態の斜視図
【図14】補助支え部材単体の展開平面図
【図15】補助支え部材単体の斜視図
【図16】異なる芯材単体の斜視図
【図17】スリーブ単体の展開斜視図
【図18】異なる芯材を装填したスリーブの斜視図
【図19】底板及び芯材と被包装物との関係を示す部分
縦断面図
【図20】上板に取付けた上部緩衝体の斜視図
【図21】上部緩衝体外板の展開平面図
【図22】上部緩衝体緩衝材の斜視図
【図23】上部緩衝体外板に対する緩衝材の取付けを示
す斜視図
【図24】上部緩衝体外板に対する異なる緩衝材の取付
け及び上板に対する上部緩衝体の取付けを示す斜視図
【図25】食器洗浄機の包装途中状態の斜視図
【図26】上板に取付けた上部緩衝体の偏平化の様子を
示す斜視図
【図27】食器洗浄機の包装完了状態の斜視図
【図28】本発明の第2実施例を示す図5部分相当図
【図29】異なる図5部分相当図
【図30】図4相当図
【図31】支え部材の組立完了状態の斜視図
【図32】従来例を示す図8相当図
【図33】図7相当図
【図34】異なる従来例を示す全体の分解斜視図
【符号の説明】
21は底板、21aは中央部、21b〜21eはフラッ
プ部、47,48,57,65,66,72は穴、78
は支え部材、78aは直交部、79〜82は辺材、8
6,87,91,92,95,96は凸部、99は芯
材、100〜103は角筒部、100a〜103aは隆
起部、104は差込部材、110は食器洗浄機(被包装
物)、111は外箱、112は台板、114は脚、11
5は脚支持部、119は補助支え部材、120は芯材、
121はスリーブ、Gは間隙、132は上部緩衝体、1
33は外板、151は凹部、152は当接部、153は
上板、154は天板、154aは天板の外箱フランジ部
に取付けられた部分、155は側片、161〜164は
各辺材、165は支え部材、169,170,181,
182,192,193は凸部を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−183565(JP,A) 特開 平7−76374(JP,A) 実開 平5−3158(JP,U) 実開 平5−77067(JP,U) 実開 昭51−42782(JP,U) 実開 昭58−17367(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 77/26 A B65D 81/06 102 Z

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段ボール製にて、周囲の辺部をそれぞ
    被包装物が載置可能な角筒状に折曲すると共にそれら
    の角筒部を隣り合うもの同士嵌合して組合わせ、コーナ
    ー部に被包装物の脚を収納する穴を有した底板と、 段ボール製にて、各辺材により井桁状に組まれ、全体に
    前記底板の角筒部に収納されて、直交部を前記底板の穴
    下方の位置に配置した支え部材と、を具備して成ること
    を特徴とする包装装置。
  2. 【請求項2】 支え部材の直交部に積層段ボールから成
    る芯材を収納することを特徴とする請求項1記載の包装
    装置。
  3. 【請求項3】 被包装物を芯材に直接載置して支持し、
    底板の角筒部上面と被包装物の外下面との間には間隙を
    もたせることを特徴とする請求項2記載の包装装置。
  4. 【請求項4】 底板の角筒部が隆起部を有し、支え部材
    にその隆起部内に位置する凸部を形成したことを特徴と
    する請求項1記載の包装装置。
  5. 【請求項5】 支え部材の各辺材を一枚の段ボールから
    折曲して形成したことを特徴とする請求項1記載の包装
    装置。
  6. 【請求項6】 一枚の段ボールから蛇腹状に折曲して被
    包装物に合う凹凸を有するように形成した補助支え部材
    を有することを特徴とする請求項1記載の包装装置。
  7. 【請求項7】 一枚の段ボールからスリーブ状に形成さ
    れて、底板の角筒部に形成された穴に差込まれる差込部
    材を有することを特徴とする請求項1記載の包装装置。
  8. 【請求項8】 被包装物の上部に宛てる上部緩衝体を、 段ボールにより被包装物の上部の上面、側面、及び前後
    面を覆う凹部を有するように形成され、その凹部の内上
    面部に、被包装物天板のうちの外箱のフランジ部に取付
    けられた側の部分に対してはそのフランジ部に取付けら
    れた部分のみに当接する当接部を有する中空の外板と、 板紙をハニカム状に貼付加工して形成され、前記外板の
    内部のうち前記被包装物の上部の上面及び側面を覆う部
    分にはその一方側から他方側へ一つで渡して設けられた
    緩衝材と、 により構成したことを特徴とする包装装置。
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