JP3495446B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents
毛髪化粧料Info
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Description
の変化等のダメージを防止することができ、感触が良好
で、安定性及び安全性に優れた毛髪化粧料に関する。
常に環境に晒され、紫外線、空気の乾燥、熱等によりパ
サついたり、赤茶色に変色するなど、ダメージを受けや
すい。このとき、毛髪は活性酸素により表面酸化を受け
ていると考えられ、様々な環境因子の中でも紫外線は活
性酸素の発生要因として重要であることがわかってい
る。
る目的で、高重合ジメチルポリシロキサンと、紫外線防
止剤としてベンゾフェノン類を含有した毛髪化粧料(特
開平4−224508号)、高分子シリコーンと酸化防
止剤を含有した毛髪化粧料(特開平1−211515
号)等が提案されている。しかしながら、これらの毛髪
化粧料は、ダメージ防止効果等の点で充分満足できるも
のではなく、しかも光安定性や安全性の点でも問題があ
った。
毛髪のダメージを防止することができ、安定性及び安全
性に優れた毛髪化粧料を提供することにある。
発明者らは鋭意研究を行った結果、不揮発性シリコーン
類と特定の植物、その抽出物又は圧搾物を組合わせて用
いれば、活性酸素による毛髪の損傷、色調の変化等のダ
メージを抑えることができ、しかも感触が良好で、安定
性及び安全性に優れた毛髪化粧料が得られることを見出
し、本発明を完成した。
(B): (A)不揮発性シリコーン類、 (B)ゴマ、ブルーベリー及びハマメリスから選ばれる
植物、その抽出物又は圧搾物を含有し、水溶性キチン誘
導体、ビニルピロリドンとジアルキルアミノアルキルメ
タクリレートの共重合体、ピロリドンカルボン酸、乳
酸、プロリン及び酸性アミノ酸を含まない、シャンプ
ー、リンス及びヘアコンディショナーから選ばれる毛髪
化粧料を提供するものである。
シリコーン類としては、不揮発性のものであれば特に制
限されず、例えばジメチルポリシロキサン、メチルフェ
ニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、ア
ミノ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコ
キシ変性シリコーン等が挙げられる。
メチルフェニルポリシロキサンとしては、25℃におけ
る粘度が1000cs以上、特に10万cs以上のものが、
毛髪に付着した後、容易に脱落し難いので好ましい。こ
のような高粘度のシリコーン類を使用する場合には、低
粘度(500cs以下)のジメチコーンや揮発性環状シリ
コーン、揮発性イソパラフィン等で希釈して低粘度化し
て用いてもよい。
は、例えば次の一般式(1)〜(4)で表わされるもの
が挙げられる。
を示し、aは0〜35の数、bは1〜45の数、cは0
〜1000の数を示す)
のアルキル基又は基−OCiH2i(iは1〜6の数を示
す)を示し、dは2〜500(好ましくは20〜80)
の数、eは1〜50(好ましくは1〜30)の数、fは
0〜50(好ましくは1〜30)の数、gは0〜50
(好ましくは0〜35)の数、hは1〜6(好ましくは
2〜3)の数を示す〕
H2)l−(OC2H4)m−(OC3H6)n−OHを示し、
jは1〜500(好ましくは10〜200)の数、kは
0〜100(好ましくは0〜10)の数、lは0〜6
(好ましくは2〜3)の数、mは1〜100(好ましく
は0〜10)の数、nは0〜100(好ましくは0〜2
0)の数を示す〕
50)の数、pは0〜6(好ましくは2〜3)の数、q
は1〜50(好ましくは2〜20)の数、rは0〜50
(好ましくは0〜20)の数、sは2〜500(好まし
くは2〜50)の数を示す〕
の一般式(5)〜(6)で表わされるものが挙げられ
る。
基を示し、R5 はメチル基又は水素原子を示し、R6 は
アルキルアミノ基又はアルケニルアミノ基を示し、R7
はヒドロキシル基、ヒドロキシアルキル基、オキシアル
キレン基又はポリオキシアルキレン基を示し、t、u及
びvはそれぞれ分子量に依存する整数を示す) これらのアミノ変性シリコーンのうち、特に次の一般式
(7)で表わされるものが好ましい。
を示す) このようなアミノ変性シリコーンの代表的なものは、次
の式(8)で表わされ、重合体の平均分子量が約3,0
00〜100,000のものであり、これはアモジメチ
コーン(Amodimethikone)の名称でCTFA辞典(米国
Cosmetic Ingredient Dictionary)第3版中に記載され
ている。
00,000に依存する整数を示す)
例えば次の一般式(9)〜(10)で表わされるものが
挙げられる。
ル基を示し、a1 及びb1 はそれぞれ1〜1000(好
ましくは1〜200)の数を示す〕
は、例えば次の一般式(11)で表わされるものが挙げ
られる。
は12〜22)のアルキル基を示し、R12はメチル基又
はフェニル基を示し、c1 は0〜6の数、d1 は1〜
3,000の数、e1 及びf1 はe1 +f1 =1〜50
0となる数を示す〕 これらのアルコキシ変性シリコーンのうち、特に次の一
般式(12)で表わされるものが好ましい。
1 は1〜100の数、h1 は1〜50の数を示す)
は、特にジメチルポリシロキサン、アミノ変性シリコー
ンが好ましい。
上を組合わせて用いることができ、その配合量は特に制
限されないが、全組成中に0.5〜50重量%(以下、
単に%で示す)配合するのが好ましく、特に1〜30
%、更に2〜10%配合すると、シリコーン類の毛髪で
の皮膜形成性に優れ、活性酸素ケア効果、パサツキ防止
効果等の性能をより発揮することができ、好ましい。
ブルーベリー及びハマメリスから選ばれる植物、その抽
出物又は圧搾物である。これらの植物は、その葉、根、
茎、花等をそのまま、又は細かくきざんだり、乾燥させ
て粉末状にしたり、すりつぶしたりして使用することが
できる。また、これらの植物の抽出物を得る方法として
は、例えばこれらの植物の葉、根、茎、花等を、水又は
親水性有機溶媒で抽出して抽出液を得る方法、更にこの
抽出液を乾燥させ、粉末を得る方法等が挙げられる。親
水性有機溶媒としては、例えばメタノール、エタノー
ル、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコー
ル等が挙げられる。これらの溶媒は単独でも、2種以上
組合わせて使用してもよく、水とこれらの溶媒を混合し
て使用してもよい。更に、ゴマはヘキサン等の有機溶媒
で抽出するか、又は圧搾することにより、ゴマ油を得る
ことができる。
ち、ゴマ圧搾物、ハマメリスの抽出物が好ましい。
を組合わせて用いることができる。成分(B)として植
物を用いる場合、全組成中に乾燥固形分として0.01
〜20%、特に0.1〜10%、更に0.1〜5%配合
するのが製品中安定に配合できるので好ましく、植物抽
出物を用いる場合、全組成中に乾燥固形分として0.1
〜20%、特に0.2〜10%、更に0.25〜5%配
合するのが好ましく、植物の圧搾物を用いる場合、全組
成中に乾燥固形分として0.1〜20%、特に0.1〜
10%、更に0.1〜5%配合するのが好ましい。これ
らの範囲内であると、より優れたダメージ防止効果が得
られ、しかも安定であるので好ましい。
線吸収剤を配合すると、紫外線防止効果が増し、活性酸
素防御能が向上し、ヘアケア効果及び安定性がより向上
するので好ましい。かかる紫外線吸収剤としては、通常
の化粧料等に用いられるものであれば特に制限されず、
例えばオクチルメトキシシンナメート、ベンゾフェノ
ン、ベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸類、ベ
ンゾイルメタン類等が挙げられる。これらの市販品とし
ては、オクチルメトキシシンナメートとしてパーソール
MCX(ジボダン社製);ベンゾフェノン誘導体のう
ち、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンとし
てUvinul M−40(BASF社製);ベンゾフ
ェノンスルホン酸としてUvinul MS−40(B
ASF社製);ベンゾフェノンスルホン酸ナトリウムと
してUvinul MS−40のナトリウム塩;パラア
ミノ安息香酸類としては、パラジメチルアミノ安息香酸
としてエスカロール507(Dan Dyk社製)、オ
クチルトリアゾンとしてUvinul T−150(B
ASF社製);ベンゾイルメタン類としては、ブチルメ
トキシジベンゾイルメタンとしてパーソール1789
(ジボダン社製)等を使用することができる。
吸収効果を充分に得るために、全組成中に0.1〜20
%、特に0.2〜10%配合するのが好ましい。
か、目的に応じて通常の毛髪化粧料に配合される成分、
例えばカチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、非イ
オン界面活性剤等の界面活性剤;直鎖又は分岐鎖のアル
キル基又はアルケニル基を有する高級アルコール類;流
動パラフィン、ワセリン等の炭化水素類;液状ラノリ
ン、ラノリン脂肪酸等のラノリン誘導体;レシチン等の
リン脂質;コレステロール等のステロール及びその誘導
体;コラーゲン分解ペプチド誘導体;パーフルオロポリ
エーテル;高級アルコール高級脂肪酸エステル類、高級
脂肪酸類、アルキル基又はアルケニル基を有する長鎖ア
ミドアミン等の油脂類;ミンクオイル、オリーブ油等の
動植物油脂類;スタイリング性付与ポリマー;アルコー
ル類、プロピレングリコール等の溶剤;抗フケ剤、殺菌
剤、ビタミン類等の薬効剤;パラベン類等の防腐剤;水
溶性高分子等の増粘剤;染料及び顔料等の着色剤、収れ
ん剤、香料、色素、pH調整剤、エアゾール噴射剤等を、
本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することがで
きる。
し、通常の方法に従って製造することができ、シャンプ
ー、リンス又はヘアコンディショナーとすることができ
る。
キ、表面の酸化、色調の変化などのダメージを防止する
ことができ、優れたヘアケア効果を有するものであり、
しかも感触が良好で、安定性及び安全性にも優れてい
る。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、実施例において用いた植物抽出物等の配合量は、
乾燥固形分としての値で示した。
℃で均一に混合した後、冷却し、パール状のシャンプー
組成物を得た。
℃で均一に混合した後、冷却し、クリーム状のヘアコン
ディショナー組成物を得た。
ス又はヘアコンディショナーは、いずれも紫外線による
毛髪のダメージを抑えることができ、しかも感触が良好
で、安定性及び安全性に優れたものであった。
Claims (3)
- 【請求項1】 次の成分(A)及び(B): (A)不揮発性シリコーン類、 (B)ゴマ、ブルーベリー及びハマメリスから選ばれる
植物、その抽出物又は圧搾物を含有し、水溶性キチン誘
導体、ビニルピロリドンとジアルキルアミノアルキルメ
タクリレートの共重合体、ピロリドンカルボン酸、乳
酸、プロリン及び酸性アミノ酸を含まない、シャンプ
ー、リンス及びヘアコンディショナーから選ばれる毛髪
化粧料。 - 【請求項2】 成分(A)の不揮発性シリコーン類が、
ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコー
ン、アルキル変性シリコーン及びアルコキシ変性シリコ
ーンから選ばれるものである請求項1記載の毛髪化粧
料。 - 【請求項3】 更に、オクチルメトキシシンナメート、
ベンゾフェノン、ベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安
息香酸及びベンゾイルメタン類から選ばれる紫外線吸収
剤を含有する請求項1又は2記載の毛髪化粧料。
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