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JP3489581B2 - 画像符号化装置及び符号化方法 - Google Patents

画像符号化装置及び符号化方法

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JP3489581B2
JP3489581B2 JP2002092882A JP2002092882A JP3489581B2 JP 3489581 B2 JP3489581 B2 JP 3489581B2 JP 2002092882 A JP2002092882 A JP 2002092882A JP 2002092882 A JP2002092882 A JP 2002092882A JP 3489581 B2 JP3489581 B2 JP 3489581B2
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cbp
vlc
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Sony Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動画像信号を符号化す
る画像信号符号化装置及び符号化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像をディジタル化して記録及び伝送
する場合、そのデータ量が膨大となるためにデータの符
号化(圧縮)が行なわれる。代表的な符号化方式として
は、MPEG(Moving Picture Expert Group)1があ
る。MPEG1とは、ISO(国際標準化機構)とIE
C(国際電気標準会議)のJTC(Joint TechnicalCom
mittee)1のSC(Sub Committee)29のWG(Worki
ng Group)11において進行してきた動画像符号化方式
の通称である。MPEG1では、動き補償予測符号化と
DCT(Discrete Cosine Transform)符号化を組み合
わせたハイブリッド(Hybrid)方式が採用されている。
【0003】動き補償予測符号化は、画像信号の時間軸
方向の相関を利用した方法であり、すでに復号再生され
てわかっている画像信号から、現在入力された画像を予
測し、上記復号再生されてわかっている画像信号を信号
の動きに合わせ移動し、その時の動き情報(動き予測ベ
クトル)とその時の予測誤差を伝送することで、符号化
に必要な情報量を圧縮する方法である。 MPEG1で
は、1画像(ピクチャ)を小ブロック(MB,マクロブ
ロックと呼ばれ、16ライン×16画素で構成される)
に分割し、その小ブロック単位で動き補償予測符号化を
行なう。
【0004】このときの動き補償予測誤差信号をDCT
変換する。DCT符号化は、画像信号の持つ画像内の2
次元相関性を利用して、ある特定の周波数成分に信号電
力を集中させ、この集中分布した係数のみを符号化する
ことで情報量の圧縮を可能とする。MPEG1では、D
CTを8ライン×8画素から構成されるブロック単位に
かける。
【0005】図1に、MPEG1でのMBとブロックの
関係を示す。MPEG1では、画像のフォーマットが
4:2:0フォーマットのコンポーネント信号である
為、MBは、左右及び上下に隣あった4つの輝度ブロッ
クと、画像上では同じ位置にあたるCb ,Cr それぞれ
の色差ブロックの全部で6つのブロックで構成される。
伝送の順はY0,Y1,Y2,Y3,Cb,Crである。
【0006】MPEG1では、このMB層の動き補償予
測誤差信号を伝送する場合に、そのMB内の6つのブロ
ックが伝送すべき非零のDCT係数を持つかどうかを表
すCBP(Coded Block Pattern)と呼ばれる可変長符号
(VLC,Variable LengthCode)をMB層のヘッダーに
付加して伝送する。CBPは、MB中の6つのブロック
が1つでも非零の係数をもてば存在する。
【0007】図4に、このときのVLCのテーブルを示
す。(Y0,Y1,Y2,Y3,Cb,Cr)のブロック順に、そ
れぞれのブロックについて非零係数あり'1',なし'0'
として、MSB(Most Significant Bit)から並べて2進
数表示としたときの値をCBP値とし、それぞれの値に
対応するVLCコードを与えている。復号化において
は、VLCを図4より、2進数表示に変換し、MSBよ
り(Y0,Y1,Y2,Y3,Cb,Cr)の順に見て"1"となる
ブロックに非零係数があることになる。
【0008】例えば、最も短い"111"のVLCコード
は、Y0,Y1,Y2,Y3のブロックにだけ非零の係数が存
在することを表す(Cb,Crのブロックには、非零の係
数は存在しない)。MPEG1での4:2:0フォーマ
ットのコンポーネント信号のためのCBPのVLCテー
ブル構成は、色差信号ブロック(Cb, Crブロック)に非零
係数が存在しない場合に短いVLCが割り当てられてい
る。
【0009】なお、このVLCテーブルにおいて、b
は、それ以前の数字が2進数であることを表し、括弧内
の数字は、2進数で表されたコードを10進数で表現し
たものである。
【0010】近年、MPEG1の後を受けたMPEG2
において、符号化する画像信号を4:2:0フォーマッ
トのコンポーネント信号だけでなく、(4:2:2)フ
ォーマットのコンポーネント信号や(4:4:4)フォ
ーマットのコンポーネント信号まで対象とする方式が検
討されている。特に、(4:2:2)フォーマットのコ
ンポーネント信号は、CCIR(国際無線通信諮問委員
会)のRecommendation601(Rec.601)として広
く知られているフォーマットであり、放送局などで使用
される画像信号の記録フォーマットとして広く用いられ
ていることもあり、MPEG2での動向が注目されてい
る。
【0011】図2及び図3に、(4:2:2)及び
(4:4:4)フォーマットのコンポーネント信号のそ
れぞれの場合でのMBとブロックの関係を示す。(4:
2:2)フォーマットのコンポーネント信号では、MB
は、左右及び上下に隣あった4つの輝度ブロックと、画
像上では同じ位置にあたるCb0, Cb1, Cr0, Cr1それ
ぞれの色差ブロックの全部で8つのブロックで構成され
る。伝送の順はY0,Y1,Y2,Y3,Cb0,Cr0,Cb1,Cr1
である。
【0012】(4:4:4)フォーマットのコンポーネ
ント信号では、MBは、左右及び上下に隣あった4つの
輝度ブロックと、画像上では同じ位置にあたるCb0,Cb
1,Cb2,Cb3,Cr0,Cr1,Cr2,Cr3それぞれの色差ブロ
ックの全部で12個のブロックで構成される。伝送の順
はY0,Y1,Y2,Y3, Cb0,Cr0, Cb1,Cr1, Cb2,Cr
2,Cb3,Cr3 である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】(4:2:0)及び
(4:2:2)及び(4:4:4)フォーマットのコン
ポーネント信号を符号化する上での問題点の1つとし
て、上述したCBPの取扱いがある。これは、MB内に
含まれるブロック数がそれぞれのフォーマット間で異な
るためであり、従来あるMPEG1での(4:2:0)
フォーマットのコンポーネント信号用のVLCテーブル
(図4参照。)を(4:2:2)及び(4:4:4)フ
ォーマットのコンポーネント信号では使用できないとい
う問題である。
【0014】上記の問題を解決するために、(4:2:
0)及び(4:2:2)及び(4:4:4)フォーマッ
トのコンポーネント画像信号のための符号化効率が良
く、かつその符号化及び復号化装置が簡単であるCBP
(Coded Block Pattern)コードの符号化技術が求められ
ている。
【0015】一般に、コンポーネント画像信号をハイブ
リッド符号化方法により符号化すると、マクロブロック
内の動き補償予測誤差信号は、輝度信号ブロック(Yブ
ロック)にのみ非零係数が存在し、色差信号ブロック
(Cb,Cr ブロック)には非零係数が存在しない場合が
多い。
【0016】このため、より効率的にCBP符号を符号
化及び復号化するには、上記の性質を上手く利用する必
要がある。
【0017】そこで、本発明はこのような状況に鑑みて
なされたものであり、(4:2:0)及び(4:2:
2)及び(4:4:4)フォーマットのコンポーネント
画像信号のためのCBPの符号化を効率化することを可
能とする画像信号符号化装置び符号化方法並びに符号化
された動画像信号を復号化する画像信号復号化装置及び
復号化方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述したような目的を達
成するために提案される本発明は、入力画像信号を符号
化する画像信号符号化装置において、上記入力画像信号
の1画面を複数の画素からなるマクロブロックに分割
し、この各マクロブロックを単位として圧縮処理のため
の所定の変換を行い変換係数を出力する圧縮手段と、上
記変換係数を可変長符号化する可変長符号化手段とを備
える。この画像信号符号化装置において、上記可変長符
号化手段は、上記マクロブロックを更に分割した小ブロ
ックの何れに非零の変換係数が存在するかを表すための
CBP符号を、輝度信号ブロックでのCBP値と色差信
号ブロックでのCBP値とに分けて求め、上記輝度信号
ブロックでのCBP値を輝度信号用VLCテーブルで可
変長符号化して第1のVLCコードを出力し、上記色差
信号ブロックでのCBP値を色差信号用VLCテーブル
で可変長符号化して第2のVLCコードを出力する。
【0019】
【0020】 また、本発明は、入力画像信号を符号化
する画像信号符号化方法において、上記入力画像信号の
1画面を複数の画素からなるマクロブロックに分割し、
この各マクロブロックを単位として圧縮処理のための所
定の変換を行い変換係数を出力する圧縮ステップと、上
記変換係数を可変長符号化する可変長符号化ステップと
からなる。この画像信号符号化方法において、上記可変
長符号化ステップは、上記マクロブロックを更に分割し
た小ブロックの何れに非零の変換係数が存在するかを表
すためのCBP符号を、輝度信号ブロックでのCBP値
と色差信号ブロックでのCBP値とに分けて求め、上記
輝度信号ブロックでのCBP値を輝度信号用VLCテー
ブルで可変長符号化して第1のVLCコードを出力し、
上記色差信号ブロックでのCBP値を色差信号用VLC
テーブルで可変長符号化して第のVLCコードを出力す
る。
【0021】
【0022】
【作用】本発明に係る画像信号符号化装置及び符号化方
法によれば、(4:2:0)、(4:2:2)及び
(4:4:4)フォーマットのそれぞれのコンポーネン
ト画像信号において、マクロブロック内の輝度信号ブロ
ックは同じ構成であるので、輝度信号ブロック用のCB
Pは、コンポーネント画像信号のフォーマットに関係な
く共有できる。このため、VLCテーブル及び復号化時
の逆VLCテーブルを小さくすることができる。
【0023】また、色差信号ブロック用のCBPのVL
Cテーブルを(4:2:0)と(4:2:2)フォーマ
ットで共有することにより、CBP値の可変長符号化に
おいては、これら2つのフォーマットの違いを区別して
テーブルを用いる必要がなくなり、効率的に処理でき
る。なお、(4:4:4)フォーマットの場合には、色
差信号用のCBPのVLCを2回適用して効率的に処理
している。
【0024】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について、図
面を参照しながら説明する。
【0025】本発明に係るCBP符号の符号化手段をも
った動画像符号化装置について、その実施例を図6に基
づいて説明する。
【0026】本符号化装置では、入力された画像を図5
に示したようなMPEG1でのデータ構造に基づいて符
号化を行なう。それぞれのデータ層について以下に簡単
に説明する。
【0027】1.ブロック層 ブロックは、輝度又は色差の隣あった例えば8ライン×
8画素から構成される。例えば、DCT(Discrete Cos
ine Transform)はこの単位で実行される。
【0028】2.MB(マクロブロック)層 MBのブロック構成は、図1,図2,図3に示した通り
である。 動き補償モードに何を用いるか、予測誤差を
送らなくても良いかなどは、この単位で判断される。
【0029】3.スライス層 画像の走査順に連なる1つ又は複数のマクロブロックで
構成される。スライスの頭では、最初のマクロブロック
は画像内での位置を示すデータを持っており、エラーが
起こった場合でも復帰できるように考えられている。そ
のためスライスの長さ、始まる位置は任意で、伝送路の
エラー状態によって変えられるようになっている。
【0030】4.ピクチヤ層 ピクチヤつまり1枚1枚の画像は、少なくとも1つ又は
複数のスライスから構成される。そして符号化される方
式にしたがって、Iピクチヤ、Pピクチヤ、Bピクチヤ
に分類される。
【0031】5.GOP層 GOPは、1又は複数枚のIピクチヤと0又は複数枚の
非Iピクチヤから構成される。
【0032】6.ビデオシーケンス層 ビデオシーケンスは、画像サイズ、画像レート等が同じ
1又は複数のGOPから構成される。
【0033】本符号化装置の基本的な動作を制御するた
めの情報は、メモリー18に記憶されている。これら
は、画枠サイズ,符号化情報の出力ビットレート,動き
予測補償方法などである。これらの情報は、S25とし
て出力される。
【0034】符号化される動画像は、画像入力端子10
より入力される。入力された画像信号はフィールドメモ
リー群11へ供給される。フィールドメモリー群11か
らは、現在符号化対象のマクロブロック信号S1が、ハ
イブリッド符号化器12に供給される。
【0035】ハイブリッド符号化器12では、動画像の
高能率符号化方式として代表的なものである動き補償予
測符号化とDCT(Discrete Cosine Transform)等の
変換符号化を組み合わせたハイブリッド(hybrid)符号化
を行なう。その構成については、本発明の主眼とすると
ころに影響を与えないので、ここでは説明を省略する。
【0036】ハイブリッド符号化器12から出力される
MB層の動き補償予測誤差信号S2は、VLC器(可変
長符号化器)13にてハフマン符号などに可変長符号化
される。このとき、そのMB内のブロックが伝送すべき
非零のDCT係数を持つかどうかを表すCBP(Coded B
lock Pattern)と呼ばれる可変長符号をMB層のヘッダ
ーに付加して伝送する。CBPは、MB中のブロックが
1つでも非零の係数をもてば伝送される。CBPは、動
き補償予測誤差信号S2の入力を受けて、CBP構成器
16にて構成される。CBP構成器16において、CB
Pは輝度信号ブロックでの値と色差信号ブロックでのC
BP値に分けて求められる。
【0037】MBの輝度信号ブロックの構成は、(4:
2:0)、(4:2:2)、(4:4:4)フォーマッ
トのそれぞれのコンポーネント画像信号において、すべ
て同じであり、CBPは(Y0,Y1,Y2,Y3)のブロック
順に、それぞれのブロックについて非零係数あり'1',
なし'0'として、MSB(Most Significant Bit)から並
べて4ビットの2進数表示としたときの値をCBP値と
する。
【0038】MBの色差信号ブロックの構成は、(4:
2:0)、(4:2:2)、(4:4:4)フォーマッ
トのそれぞれのコンポーネント画像信号において、すべ
て異なるが、ここでは輝度信号ブロックの場合と同様に
して、色差信号ブロックのCBPを4ビットの2進数コ
ードを単位として表す。すわわち、(4:2:0)フォ
ーマットでは、(Cb,Cr,*,*)として4ビットコード化
する。ここで"*"は、Don't Care、即ち、任意のコード
で良いことを意味するものである。(4:2:2)フォ
ーマットでは、(Cb0,Cr0,Cb1,Cr1)として4ビットコー
ド化する。(4:4:4)フォーマットでは、(Cb0,Cr
0,Cb1,Cr1)と(Cb2,Cr2, Cb3,Cr3)の2つの4ビットコー
ドを構成する。
【0039】このようにして求まった輝度信号ブロック
のCBPと色差信号ブロックのCBP値に対してVLC
器13にて各々VLCをあてはめる。このときの可変長
符号テーブルを図8及び図9に示す。ここでは、コンポ
ーネント画像信号の(4:2:0)、(4:2:2)、
(4:4:4)のフォーマットに関係なく、輝度信号ブ
ロック用と色差信号ブロック用のCBPのVLCテーブ
ルを共有する。そのためCBPのVLC化においてVL
C器13は、(4:2:0)、(4:2:2)フォーマ
ット間でフォーマットの違いを区別する必要がない。な
お、(4:4:4)フォーマットの場合には、色差信号
用のCBPのVLCを2回、適用する。2回適用するか
否かは、入力画像信号のフォーマットによって判定す
る。なお、前記テーブルにおいて、括弧内の数字は2進
数で表されたコードを10進数で表現したものである。
【0040】ここで注意として、輝度信号ブロックのC
BPのVLC"000000"と色差信号ブロックのCB
PのVLC"0"の組合せは無意味であるので、そのパタ
ーンの発生は禁止することが望ましい。
【0041】上記の例では、符号化器の簡単性を優先さ
せたが、(4:2:0)フォーマットでのCBP符号化
効率を最優先させるならば、図10のような(4:2:
0)の色差信号ブロック用のCBPのVLCテーブルを
用意する。図9のテーブルは、(4:2:2)と(4:
4:4)フォーマットに対して用いるようにする。以上
のようにして、CBPを構成し、それらをVLC化す
る。
【0042】VLC器13から出力される可変長符号
は、バッファメモリ14に蓄積された後、出力端子15
からビットストリームが一定の伝送レートで送出され
る。
【0043】次に、上述の動画像符号化装置に対応する
動画像復号化装置について図7に基づいて説明する。
【0044】入力端子50より入力されたビットストリ
ーム信号は、バッファメモリ51に蓄積された後、そこ
から、逆VLC器52に供給される。
【0045】符号化装置の説明で述べたようにビットス
トリームは、6つの層(レイヤー)、すなわちビデオシ
ーケンス,GOP,ピクチャ,スライス,マクロブロッ
ク,ブロックの各層から構成される。ビデオシーケン
ス,GOP,ピクチャ,スライスの層は、それぞれの層
の先頭にそれらが始まることを示すスタートコードが受
信され、その後に画像の復号化を制御するヘッダー情報
が受信される。逆VLC器52は、それぞれのスタート
コードを受信すると、それぞれの層のヘッダー情報を復
号化し、得られた画像復号化のための制御情報をメモリ
ー201に記憶する。これらの情報は、S104として
出力される。
【0046】逆VLC器から供給されるMB層の動き補
償予測誤差信号S80は、ハイブリッド復号化器53に
供給される。ハイブリッド復号化器53では、動画像の
高能率符号化方式として代表的なものである動き補償と
逆DCT(Invers DiscreteCosine Transform)等の変
換符号化を組み合わせたハイブリッド(hybrid)復号化を
行なう。その構成については、本発明の主眼とするとこ
ろに影響を与えないので、ここでは説明を省略する。
【0047】このとき、そのMB内のどこのブロックが
非零のDCT係数を持つかどうかを表すCBPのVLC
が、MB層のヘッダーで受信される。CBPは、輝度信
号ブロック用と色差ブロック用に独立して、図8と図9
のテーブルを参照して復号される。
【0048】MBの輝度信号ブロックの構成は、(4:
2:0)、(4:2:2)、(4:4:4)フォーマッ
トのそれぞれのコンポーネント画像信号において、すべ
て同じであり、CBPは(Y0,Y1,Y2,Y3)のブロック
順に見て"1"となるブロックに非零係数があることにな
る。
【0049】MBの色差信号ブロックの構成は、(4:
2:0)、(4:2:2)、(4:4:4)フォーマッ
トのそれぞれのコンポーネント画像信号において、すべ
て異なるが、ここでは輝度信号ブロックの場合と同様に
して色差信号ブロックのCBPは4ビットの2進数コー
ドを単位として得られる。すわわち、(4:2:0)フ
ォーマットでは、(Cb,Cr,*,*)として4ビットコード
が復号される。ここで"*"は、Don't Care、即ち、任意
のコードである。
【0050】(4:2:2)フォーマットでは、(Cb0,C
r0,Cb1,Cr1)として4ビットコード復号される。(4:
4:4)フォーマットでは、(Cb0,Cr0,Cb1,Cr1)と(Cb2,
Cr2,Cb3,Cr3)の2つの4ビットコードが復号される。C
BPは、先頭ビットから見て"1"となるブロックに非零
係数があることになる。
【0051】この方法によれば、コンポーネント画像信
号の(4:2:0)、(4:2:2)、(4:4:4)
のフォーマットに関係なく、輝度信号ブロック用と色差
信号ブロック用のCBPのVLCテーブルを共有するこ
とができる。そのため、CBPの復号化において逆VL
C器52は、(4:2:0)、(4:2:2)フォーマ
ット間で、これら2つのフォーマットの違いを区別する
必要がない。なお、(4:4:4)フォーマットの場合
には、色差信号用のCBPの逆VLCを2回連続して、
適用する。
【0052】なお、符号化器側において、(4:2:
0)の色差信号ブロック用のCBP値をVLC化する際
に、図10のVLCテーブルを使用した場合は、逆VL
C器でもそれに対応する。この場合、図9のテーブル
は、(4:2:2)と(4:4:4)フォーマットの色
差信号ブロックに対して用いるようにする。以上のよう
にして、CBPは復号される。
【0053】CBPに基づいて、復号されたマクロブロ
ック層のデータS81は、端子55から出力される。以
上のようにして、ビットストリームデータから画像デー
タを復元する。
【0054】
【発明の効果】以上の方法により、本発明を用いること
により、(4:2:0)及び(4:2:2)及び(4:
4:4)フォーマットのコンポーネント画像信号のため
のCBP値を効率良く伝送することが可能となる。
【0055】(4:2:0)、(4:2:2)、(4:
4:4)フォーマットのそれぞれのコンポーネント画像
信号において、マクロブロック内の輝度信号ブロックは
同じ構成であるので、輝度信号ブロック用のCBPは、
コンポーネント画像信号のフォーマットに関係なく共有
できる。
【0056】色差信号ブロック用のCBPのVLCテー
ブルを(4:2:0)と(4:2:2)フォーマットで
共有することにより、CBP値の可変長符号化及び復号
化においては、これら2つのフォーマットの違いを区別
する必要がなくなる。
【0057】CBPの可変長テーブルのサイズが、MP
EG1に比べて64エントリーから32エントリーに減
少する。また、可変長符号の最大ビット長もMPEG1
に比べて9ビット幅から7ビット幅へ減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(4:2:0)フォーマット信号でのMBのブ
ロック構成を表す図である。
【図2】(4:2:2)フォーマット信号でのMBのブ
ロック構成を表す図である。
【図3】(4:4:4)フォーマット信号でのMBのブ
ロック構成を表す図である。
【図4】MPEG1でのCBPのVLCテーブルであ
る。
【図5】MPEG1でのデータ構造を表す図である。
【図6】本実施例でのエンコーダーのブロック図であ
る。
【図7】本実施例でのデコーダーのブロック図である。
【図8】本実施例での輝度信号ブロック用のCBPのV
LCテーブルを示す図である。
【図9】本実施例での色差信号ブロック用のCBPのV
LCテーブルを示す図である。
【図10】(4:2:0)フォーマット専用の色差信号
ブロック用のCBPのVLCテーブルを示す図である。
【符号の説明】
11 フィールドメモリー群、 12 ハイブリッド符
号化器、 13 VLC器(可変長符号化器)、 14
バッファメモリ、 16 CBP構成器、メモリー、
51 バッファメモリ、 52 逆VLC器、 ハイ
ブリッド復号化器、 201 メモリー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像信号を符号化する画像信号符号化
    装置において、 上記入力画像信号の1画面を複数の画素からなるマクロ
    ブロックに分割し、この各マクロブロックを単位として
    圧縮処理のための所定の変換を行い変換係数を出力する
    圧縮手段と、 上記変換係数を可変長符号化する可変長符号化手段とを
    備え、 上記可変長符号化手段は、 上記マクロブロックを更に分割した小ブロックの何れに
    非零の変換係数が存在するかを表すためのCBP符号
    を、輝度信号ブロックでのCBP値と色差信号ブロック
    でのCBP値とに分けて求め、 上記輝度信号ブロックでのCBP値を輝度信号用VLC
    テーブルで可変長符号化して第1のVLCコードを出力
    し、 上記色差信号ブロックでのCBP値を色差信号用VLC
    テーブルで可変長符号化して第2のVLCコードを出力
    することを特徴とする画像信号符号化装置。
  2. 【請求項2】入力画像信号を符号化する画像信号符号化
    方法において、 上記入力画像信号の1画面を複数の画素からなるマクロ
    ブロックに分割し、この各マクロブロックを単位として
    圧縮処理のための所定の変換を行い変換係数を出力する
    圧縮ステップと、 上記変換係数を可変長符号化する可変長符号化ステップ
    とからなり、 上記可変長符号化ステップは、 上記マクロブロックを更に分割した小ブロックの何れに
    非零の変換係数が存在するかを表すためのCBP符号
    を、輝度信号ブロックでのCBP値と色差信号ブロック
    でのCBP値とに分けて求め、 上記輝度信号ブロックでのCBP値を輝度信号用VLC
    テーブルで可変長符号化して第1のVLCコードを出力
    し、 上記色差信号ブロックでのCBP値を色差信号用VLC
    テーブルで可変長符号化して第のVLCコードを出力す
    ることを特徴とする画像信号符号化方法。
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