JP3487163B2 - 内燃機関の蒸発燃料処理装置 - Google Patents
内燃機関の蒸発燃料処理装置Info
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Description
処理装置に関する。
一時的に蓄えるキャニスタと内燃機関の吸気通路とを連
通するパージ通路内に設けられたパージ制御弁と、内燃
機関の運転状態に応じてパージ制御弁の開弁量を制御す
るパージ制御手段と、空燃比を検出するためのO2 セン
サと、吸気通路内に蒸発燃料が導入されることにより変
化する空燃比を目標空燃比に調整する空燃比調整手段と
を具備する内燃機関の蒸発燃料処理装置が知られてい
る。この内燃機関の蒸発燃料処理装置は、更に、蒸発燃
料の濃度(以下「ベーパ濃度」という)を算出するベー
パ濃度算出手段を具備している。ベーパ濃度算出手段
は、まず、内燃機関の始動時等にベーパ濃度の初期値を
設定し、次いで、O2 センサにより検出された空燃比の
値に基づいて、空燃比調整の基準となる係数であるフィ
ードバック補正係数の値を算出し、次いで、一定数以上
のフィードバック補正係数の値に基づいてフィード補正
係数の平均値を算出し、次いで、フィード補正係数の平
均値に基づいて、ベーパ濃度を更新するためのベーパ濃
度更新値を算出し、次いで、ベーパ濃度の初期値とベー
パ濃度更新値とに基づいてベーパ濃度を更新し、以下こ
の更新を繰り返すことによりベーパ濃度を算出する。こ
の種の内燃機関の蒸発燃料処理装置の例としては、例え
ば特開平7−305662号公報に記載されたものがあ
る。
305662号公報に記載された内燃機関の蒸発燃料処
理装置は、上述したように、O2 センサにより空燃比を
検出し、次いで、フィードバック補正係数を算出し、次
いで、フィードバック補正係数の平均値を算出し、次い
で、ベーパ濃度更新値を算出する工程を経て、このベー
パ濃度更新値に基づいてベーパ濃度を更新(以下「ベー
パ濃度学習」という)する。つまり、ベーパ濃度の更新
の必要性が生じてから、実際にベーパ濃度が更新される
まで、即ち、ベーパ濃度学習が実行される間にかなりの
時間を要してしまう。そのため、例えば内燃機関の過渡
運転時等のような、内燃機関に吸入される吸入空気量が
急変する時、つまり、吸入空気量の変化に伴って、燃料
タンク内のベーパ及びキャニスタに吸着されたベーパが
吸気通路内にパージされるパージ流量が急変する時に、
実際のベーパ濃度(以下「実際ベーパ濃度」という)に
対して、算出されたベーパ濃度(以下「算出ベーパ濃
度」という)が時間遅れを有してしまう。
経過後等のように、キャニスタから脱離したベーパより
も燃料タンクから蒸発したベーパの影響度が高くなっ
て、時間当たりのベーパ濃度の変化量が大きくなると、
上述した時間遅れに伴って、実際ベーパ濃度と算出ベー
パ濃度とが大きく異なってしまう。
く異なってしまうと、フィードバック補正係数の値が荒
れてしまう。つまり、算出ベーパ濃度が実際ベーパ濃度
よりも大きくなると、フィードバック補正係数の値は不
必要に大きくなってしまい、一方、算出ベーパ濃度が実
際ベーパ濃度よりも小さくなると、フィードバック補正
係数の値は不必要に小さくなってしまう。上述したよう
に、フィードバック補正係数は空燃比調整の基準となる
係数であるため、フィードバック補正係数の値が適切な
値に維持されていないと、空燃比が適切に調整されなく
なってしまい、その結果、良好な空燃比制御が行われな
くなってしまう。
の急変に伴うパージ流量の急変時であって、キャニスタ
から脱離したベーパよりも燃料タンクから蒸発したベー
パの影響度が高い時であっても、算出ベーパ濃度を実際
ベーパ濃度に適切に近づけることにより、フィードバッ
ク補正係数が不適切な値とされるのを防止し、それゆ
え、良好な空燃比制御を行うことができる内燃機関の蒸
発燃料処理装置を提供することを目的とする。
よれば、燃料タンク内で発生する蒸発燃料を一時的に蓄
えるキャニスタと、前記キャニスタ及び前記燃料タンク
から吸気通路内にパージされる燃料ベーパのパージ流量
を制御するパージ制御弁と、空燃比を検出するための空
燃比検出手段と、前記パージ制御弁の開弁量に基づいて
パージ流量を算出するパージ流量算出手段と、内燃機関
に吸入される吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段
とを具備する内燃機関の蒸発燃料処理装置において、前
記キャニスタ及び前記燃料タンクから前記吸気通路内に
パージされる燃料ベーパ中に占める前記燃料タンクから
の燃料ベーパの割合が大きく、かつ、吸入空気量の変化
に伴うパージ流量の変化率が大きい第一状態時に、パー
ジ流量の変化率に基づいてベーパ濃度を算出し、前記燃
料タンクからの燃料ベーパの割合が小さい、又は、吸入
空気量の変化に伴うパージ流量の変化率が小さい第二状
態時に、空燃比に基づいてベーパ濃度を算出するベーパ
濃度算出手段と、ベーパ濃度に基づいて空燃比を目標空
燃比に調整する空燃比調整手段とを具備することを特徴
とする内燃機関の蒸発燃料処理装置が提供される。
ジ制御弁のデューティ比に基づいてパージ流量を算出す
ることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の蒸発燃
料処理装置が提供される。
料処理装置は、キャニスタ及び燃料タンクから吸気通路
内にパージされる燃料ベーパ中に占める燃料タンクから
の燃料ベーパの割合が大きく、かつ、吸入空気量の変化
に伴うパージ流量の変化率が大きい第一状態時に、空燃
比に基づいてベーパ濃度を算出する、つまり、ベーパ濃
度学習を行うのではなく、パージ流量の変化率に基づい
て直接ベーパ濃度を算出する。そのため、吸入空気量の
変化に伴うパージ流量の変化率が大きく、かつ、キャニ
スタ及び燃料タンクから吸気通路内にパージされる燃料
ベーパ中に占める燃料タンクからの燃料ベーパの割合が
大きい時、つまり、パージ流量の変化に伴ってベーパ濃
度が大きく変化してしまう時であっても、実際ベーパ濃
度を正確に算出することができる。そのため、フィード
バック補正係数が不適切な値とされるのを防止でき、良
好な空燃比制御を行うことができる。
ジ流量の変化率はなまし処理がなされた値であることを
特徴とする請求項1に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装
置が提供される。
装置は、パージ流量の変化率をなまし処理するため、パ
ージ流量の急変時に、パージ流量の変化率に基づいて算
出されるベーパ濃度がオーバーシュートしてしまうのを
防止することができる。
状態時に、前記ベーパ濃度算出手段が、パージ流量の変
化率に基づくと共に、前記キャニスタから前記吸気通路
内にパージされる燃料ベーパの濃度に基づいて、前記キ
ャニスタ及び前記燃料タンクから前記吸気通路内にパー
ジされる全体の燃料ベーパの濃度を算出することを特徴
とする請求項1に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置が
提供される。
装置は、吸入空気量の変化に伴うパージ流量の変化率が
大きい時にベーパ濃度の変化が大きい燃料タンクからの
燃料ベーパの性質と、ベーパ濃度がそれほど変化しない
キャニスタからの燃料ベーパの性質とを考慮して全体の
燃料ベーパの濃度を算出するため、正確にベーパ濃度を
算出することができる。
状態時であって、パージ作用停止後にパージ作用が再開
されるパージ再開時に、前記ベーパ濃度算出手段が、パ
ージ流量の変化率に基づいてベーパ濃度を算出すると共
に、ベーパ濃度をリッチ側に補正することを特徴とする
請求項1に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置が提供さ
れる。
装置は、パージ作用停止中にキャニスタに吸着された燃
料ベーパがパージ再開時に脱離するのを考慮してベーパ
濃度を補正するため、正確なベーパ濃度を得ることがで
きる。
パ濃度算出手段が、パージ作用停止時間に基づいてベー
パ濃度を補正することを特徴とする請求項5に記載の内
燃機関の蒸発燃料処理装置が提供される。
装置は、パージ作用停止時間に応じて、パージ作用停止
中にキャニスタに吸着されてパージ再開時に脱離する燃
料ベーパの量が異なることを考慮してベーパ濃度を補正
するため、正確なベーパ濃度を得ることができる。
状態時に、前記ベーパ濃度算出手段は、燃料ベーパが前
記パージ制御弁から前記内燃機関の燃焼室まで流れるの
に要する時間に基づいてベーパ濃度を算出することを特
徴とする請求項1に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置
が提供される。
装置は、燃料ベーパの流動時間を考慮することにより、
内燃機関の燃焼室における実際ベーパ濃度と算出ベーパ
濃度とが異なるのを防止することができる。
実施形態について説明する。図1は本発明の内燃機関の
蒸発燃料処理装置の第一の実施形態の概略構成図であ
る。図1において、1は機関本体、2は吸気枝管、3は
排気マニホルド、4は各吸気枝管2に夫々取付けられた
燃料噴射弁を示す。各吸気枝管2は共通のサージタンク
5に連結され、このサージタンク5は吸気ダクト6およ
びエアフローメータ7を介してエアクリーナ8に連結さ
れる。吸気ダクト6内にはスロットル弁9が配置され
る。また、図1に示されるように内燃機関は活性炭10
を内蔵したキャニスタ11を具備する。このキャニスタ
11は活性炭10の両側に夫々燃料蒸気室12と大気室
13とを有する。燃料蒸気室12は一方では導管14を
介して燃料タンク15の上部空間に連結され、他方では
導管16を介してサージタンク5内に連結される。導管
16内には電子制御ユニット20の出力信号に制御され
るパージ制御弁17が配置される。燃料タンク15内で
発生した燃料蒸気は導管14を介してキャニスタ11内
に送り込まれて活性炭10に吸着される。パージ制御弁
17が開弁すると空気が大気室13から活性炭10内を
通って導管16内に送り込まれる。空気が活性炭10内
を通過する際に活性炭10に吸着されている燃料蒸気が
活性炭10から脱離され、斯くして燃料蒸気を含んだ空
気、即ち燃料ベーパが導管16を介してサージタンク5
内にパージされる。
ュータからなり、双方向性バス21によって相互に接続
されたROM(リードオンリメモリ)22、RAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)23、CPU(マイクロプロセ
ッサ)24、入力ポート25および出力ポート26を具
備する。エアフローメータ7は吸入空気量に比例した出
力電圧を発生し、この出力電圧が対応するAD変換器2
7を介して入力ポート25に入力される。スロットル弁
9にはスロットル弁9がアイドリング開度のときにオン
となるスロットルスイッチ28が取付けられ、このスロ
ットルスイッチ28の出力信号が入力ポート25に入力
される。機関本体1には機関冷却水温に比例した出力電
圧を発生する水温センサ29が取付けられ、この水温セ
ンサ29の出力電圧が対応するAD変換器27を介して
入力ポート25に入力される。排気マニホルド3には空
燃比センサ(以下「O2 センサ」という)30が取付け
られ、このO2 センサ30の出力信号が対応するAD変
換器27を介して入力ポート25に入力される。
圧力センサ32に連結され、この圧力センサ32によっ
て燃料蒸気室12内の圧力が検出される。この圧力セン
サ32は燃料蒸気室12内の圧力、即ち燃料タンク15
の上部空間又は燃料タンク15の上部空間からパージ制
御弁17に至る導管16の圧力に比例した出力電圧を発
生し、この出力電圧は対応するAD変換器27を介して
入力ポート25に入力される。更に入力ポート25には
クランクシャフトが例えば30度回転する毎に出力パル
スを発生するクランク角センサ33が接続される。CP
U24ではこの出力パルスに基づいて機関回転数が算出
される。一方、出力ポート26は夫々対応する駆動回路
34を介して燃料噴射弁4およびパージ制御弁17に接
続される。
る内燃機関の空燃比制御方法のメインルーチンを示すフ
ローチャートである。蒸発燃料処理装置は、予め決定さ
れた周期毎にメインルーチンを実行する。メインルーチ
ンの実行を開始すると、まずステップ201にて、空燃
比制御の基礎となる補正係数であるフィードバック補正
係数FAFを算出する。
F算出ルーチンを示したフローチャートである。図3に
示すように、まず初めにステップ300において空燃比
のフィードバック制御条件が成立しているか否かが判別
される。フィードバック制御条件が成立していないとき
にはステップ313に進んでフィードバック補正係数F
AFが1.0に固定され、次いでステップ314におい
てフィードバック補正係数の平均値FAFAVが1.0
に固定される。次いでステップ312に進む。これに対
してフィードバック制御条件が成立しているときにはス
テップ301に進む。
電圧Vが0.45(V)よりも高いか否か、即ちリッチ
であるか否かが判別される。V≧0.45(V)のと
き、即ちリッチのときにはステップ302に進んで前回
の処理サイクル時にリーンであったか否かが判別され
る。前回の処理サイクル時にリーンのとき、即ちリーン
からリッチに変化したときにはステップ303に進んで
フィードバック補正係数FAFがFAFLとされ、ステ
ップ304に進む。ステップ304ではフィードバック
補正係数FAFからスキップ値Sが減算され、従って、
フィードバック補正係数FAFはスキップ値Sだけ急激
に減少せしめられる。次いでステップ305ではFAF
LとFAFRの平均値FAFAVが算出される。つま
り、平均値FAFAVとは、フィードバック補正係数F
AFの変動平均値であり、FAFLとFAFRとの平均
値である。次いでステップ306ではスキップフラグが
セットされる。次いでステップ312に進む。一方、ス
テップ302において前回の処理サイクル時にはリッチ
であったと判別されたときはステップ307に進んでフ
ィードバック補正係数FAFから積分値K(K≪S)が
減算され、次いで312に進む。従って、フィードバッ
ク補正係数FAFは徐々に減少せしめられる。
5(V)であると判断されたとき、即ちリーンのときに
はステップ308に進んで前回の処理サイクル時にリッ
チであったか否かが判別される。前回の処理サイクル時
にリッチのとき、即ちリッチからリーンに変化したとき
にはステップ309に進んでフィードバック補正係数F
AFがFAFRとされ、ステップ310に進む。ステッ
プ310ではフィードバック補正係数FAFにスキップ
値Sが加算され、従って、フィードバック補正係数FA
Fはスキップ値Sだけ急激に増大せしめられる。次いで
ステップ305ではFAFLとFAFRの平均値FAF
AVが算出される。一方、ステップ308において前回
の処理サイクル時にはリーンであったと判別されたとき
はステップ311に進んでフィードバック補正係数FA
Fに積分値Kが加算される。従って、フィードバック補
正係数FAFは徐々に増大せしめられる。
数FAFが変動許容範囲の上限1.2と下限0.8によ
りガードされる。即ち、FAFが1.2よりも大きくな
らず、0.8よりも小さくならないようにFAFの値が
ガードされる。後述するように空燃比がリッチとなって
FAFが小さくなると燃料噴射時間TAUが短かくな
り、空燃比がリーンとなってFAFが大きくなると燃料
噴射時間TAUが長くなるので空燃比が理論空燃比に維
持されることになる。ステップ312が終了すると、フ
ィードバック補正係数FAF算出ルーチンを終了する。
ているときのO2 センサ30の出力電圧Vとフィードバ
ック補正係数FAFとの関係を示したグラフである。図
4に示されるようにO2 センサ30の出力電圧Vが基準
電圧、例えば0.45(V)よりも高くなると、即ち空
燃比がリッチになるとフィードバック補正係数FAFは
スキップ量Sだけ急激に低下せしめられ、次いで積分定
数Kでもって徐々に減少せしめられる。これに対してO
2 センサ30の出力電圧Vが基準電圧よりも低くなる
と、即ち空燃比がリーンになるとフィードバック補正係
数FAFはスキップ量Sだけ急激に増大せしめられ、次
いで積分定数Kでもって徐々に増大せしめられる。
ック補正係数FAFが減少せしめられるので燃料噴射量
が減少せしめられ、空燃比がリーンになるとフィードバ
ック補正係数FAFが増大せしめられるために燃料噴射
量が増大せしめられ、斯くして空燃比が理論空燃比に制
御されることになる。図4に示されるようにこのときフ
ィードバック補正係数FAFは基準値、即ち1.0を中
心として上下動する。
ーンからリッチになったときのフィードバック補正係数
FAFの値を示しており、FAFRは空燃比がリッチか
らリーンになったときのフィードバック補正係数FAF
の値を示している。
ステップ202にて空燃比の学習を実行する。図5は図
2の空燃比学習ルーチンを示したフローチャートであ
る。図5に示すように、まず初めにステップ520にお
いて空燃比の学習条件が成立しているか否かが判別され
る。空燃比の学習条件が成立していないときにはステッ
プ528にジャンプし、空燃比の学習条件が成立してい
るときにはステップ521に進む。ステップ521では
スキップフラグがセットされているか否かが判別され、
スキップフラグがセットされていないときにはステップ
528にジャンプする。これに対してスキップフラグが
セットされているときにはステップ522に進んでスキ
ップフラグがリセットされ、次いでステップ523に進
む。即ち、フィードバック補正係数FAFがスキップせ
しめられる毎にステップ523に進むことになる。
あるか否か、即ちパージ作用が行われているか否かが判
別される。パージ率PGRが零でないとき、即ちパージ
作用が行われているときには、図7に示されるベーパ濃
度の学習ルーチンへ進む。これに対してパージ率PGR
が零のとき、即ちパージ作用が行われていないときには
ステップ524に進んで空燃比の学習が行われる。
フィードバック補正係数の平均値FAFAVが1.02
よりも大きいか否かが判別される。FAFAV≧1.0
2のときにはステップ527に進んで学習領域jに対す
る空燃比の学習値KGjに一定値Xが加算される。即
ち、本実施形態では機関負荷に応じて複数個の学習領域
jが予め定められており、各学習領域jに対して夫々空
燃比の学習値KGjが設けられている。従ってステップ
527では機関負荷に応じた学習領域jの空燃比の学習
値KGjが更新される。次いでステップ528に進む。
<1.02であると判別されたときにはステップ525
に進んでフィードバック補正係数の平均値FAFAVが
0.98よりも小さいか否かが判別される。FAFAV
≦0.98のときにはステップ526に進んで機関負荷
に応じた学習領域jの空燃比の学習値KGjから一定値
Xが減算される。一方、ステップ525においてFAF
AV>0.98であると判別されたとき、即ちFAFA
Vが0.98と1.02との間にあるときには空燃比の
学習値KGjを更新することなくステップ528にジャ
ンプする。
ベーパ濃度を学習するための初期化処理が行われる。即
ち、ステップ528では機関始動中であるか否かが判別
され、機関始動中のときにはステップ529に進んで単
位パージ率当りのベーパ濃度FGPGが零とされ、パー
ジ実行時間カウント値CPGRがクリアされる。次いで
図8に示される燃料噴射時間の算出ルーチンに進む。一
方、始動時でない場合には図8に示される燃料噴射時間
の算出ルーチンに直接進む。
ーパ濃度の学習及び/又は燃料噴射時間の算出を行う。
図7は図2及び図5のベーパ濃度学習ルーチンを示した
フローチャート、図8は図2、図5及び図7の燃料噴射
時間算出ルーチンを示したフローチャートである。
前に、図6を参照して燃料ベーパ濃度学習の考え方につ
いて説明する。図6はベーパ濃度学習の考え方を説明す
るグラフである。燃料ベーパ濃度の学習は単位パージ率
当りのベーパ濃度を正確に求めることから始まる。この
単位パージ率当りのベーパ濃度が図6においてFGPG
で示されている。パージA/F補正係数(パージ空燃比
補正係数)FPGはFGPGにパージ率PGRを乗算す
ることによって得られる。単位パージ率当りのベーパ濃
度FGPGはフィードバック補正係数FAFがスキップ
(図4のS)する毎に次式に基づいて算出される。
の更新量を示しており、FAFAVはフィードバック補
正係数の平均値(=(FAFL+FAFR)/2)を示
しており、本実施形態ではaは2に設定されている。
チとなるために空燃比を理論空燃比とすべくフィードバ
ック補正係数FAFが小さくなる。次いで時刻t1 にお
いてO2 センサ30により空燃比がリッチからリーンに
切替ったと判断されるとフィードバック補正係数FAF
は増大せしめられる。この場合、パージが開始されてか
ら時刻t1 に至るまでのフィードバック補正係数FAF
の変化量ΔFAF(ΔFAF=(1.0−FAF))は
パージ作用による空燃比の変動量を表しており、この変
動量ΔFAFは時刻t1 における燃料ベーパ濃度を表わ
している。
維持され、その後空燃比が理論空燃比からずれないよう
にフィードバック補正係数の平均値FAFAVを1.0
まで戻すために単位パージ率当りのベーパ濃度FGPG
がフィードバック補正係数FAFのスキップ毎に徐々に
更新される。このときのFGPGの一回当りの更新量t
FGは1.0に対するフィードバック補正係数の平均値
FAFAVのずれ量の半分とされ、従ってこの更新量t
FGは上述した如くtFG=(1−FAFAV)/(P
GR・2)となる。
が数回繰返されるとフィードバック補正係数の平均値F
AFAVは1.0に戻り、その後は単位パージ率当りの
ベーパ濃度FGPGは一定となる。このようにFGPG
が一定になるということはこのときのFGPGが単位パ
ージ率当りのベーパ濃度を正確に表わしていることを意
味しており、従ってベーパ濃度の学習が完了したことを
意味している。一方、実際の燃料ベーパ濃度は単位パー
ジ率当りのベーパ濃度FGPGにパージ率PGRを乗算
した値となる。従って実際の燃料ベーパ濃度を表わすパ
ージA/F補正係数FPG(=FGPG・PGR)は図
6に示されるようにFGPGが更新される毎に更新さ
れ、パージ率PGRが増大するにつれて増大する。
一旦完了した後においてもベーパ濃度が変化すればフィ
ードバック補正係数FAFは1.0からずれ、このとき
にも上述のtFG(=(1−FAFAV)/(PGR・
a))を用いてFGPGの更新量が算出される。
ついて説明する。図7のベーパ濃度学習ルーチンは、上
述した図5のステップ523においてパージ作用が行わ
れていると判断されたときに開始される。図7に示すよ
うに、まず初めにステップ730において、フィードバ
ック補正係数の平均値FAFAVが一定範囲内にあるか
否か、即ち1.02>FAFAV>0.98であるか否
かが判別される。フィードバック補正係数の平均値FA
FAVが設定範囲内にあるとき、即ち1.02>FAF
AV>0.98であるときにはステップ732に進んで
単位パージ率当りのパージ濃度FGPGの更新量tFG
が零とされ、次いでステップ733に進む。従ってこの
ときにはベーパ濃度FGPGは更新されない。
ック補正係数の平均値FAFAVが一定範囲を越えてい
ると判断されたとき、即ちFAFAV≧1.02である
か又はFAFAV≦0.98であるときにはステップ7
31に進んで次式に基づきベーパ濃度FGPGの更新量
tFGが算出される。
均値FAFAVが設定範囲(0.98と1.02との
間)を越えると1.0に対するFAFAVのずれ量の半
分が更新量tFGとされる。次いでステップ733に進
む。ステップ733ではベーパ濃度FGPGに更新量t
FGが加算される。次いでステップ734ではベーパ濃
度FGPGの更新回数を表している更新回数カウンタC
FGPGが1だけインクリメントされる。次いで図8に
示される燃料噴射時間の算出ルーチンに進む。
した図5のステップ528及び/又はステップ529が
終了したとき、あるいは、図7のステップ734が終了
したときに開始される。図8に示すように、まず初めに
ステップ840において機関負荷Q/Nおよび機関回転
数Nに基づき基本燃料噴射時間TPが算出される。次い
でステップ841では暖機増量等のための補正係数FW
が算出される。次いでステップ842では単位パージ率
当りのベーパ濃度FGPGにパージ率PGRを乗算する
ことによってパージ空燃比補正係数FGR(←FGPG
・PGR)が算出される。次いでステップ843では次
式に基づいて燃料噴射時間TAUが算出され、燃料噴射
時間算出ルーチンを終了すると共に、図2のメインルー
チンを終了する。
空燃比とするのに必要な実験により求められた噴射時間
であってこの基本燃料噴射時間TPは機関負荷Q/N
(吸入空気量Q/機関回転数N)および機関回転数Nの
関数として予めROM22内に記憶されている。補正係
数FWは暖機増量係数や加速増量係数を一まとめにして
表わしたもので増量補正する必要がないときにはFW=
1.0となる。
サ30の出力信号に基づいて空燃比を目標空燃比に制御
するために設けられている。パージA/F補正係数FP
Gは機関の運転が開始されてからパージが開始されるま
での間はFPG=0とされ、パージ作用が開始されると
燃料ベーパ濃度が高くなるほど大きくなる。なお、機関
運転中においてパージ作用が一時的に停止されたときは
パージ作用の停止期間中、FPG=0とされる。
正係数FAFはO2 センサ30の出力信号に基づいて空
燃比を目標空燃比に制御するためのものである。この場
合、目標空燃比としてはどのような空燃比を用いてもよ
いが図1に示す実施形態では目標空燃比が理論空燃比と
されており、従って以下目標空燃比を理論空燃比とした
場合について説明する。なお、目標空燃比が理論空燃比
であるときには空燃比センサ30として排気ガス中の酸
素濃度に応じ出力電圧が変化するO2 センサが使用され
る。このO2 センサ30は空燃比が過濃側のとき、即ち
リッチのとき0.9(V)程度の出力電圧を発生し、空
燃比が希薄側のとき、即ちリーンのとき0.1(V)程
度の出力電圧を発生する。
ンルーチンに対して、例えば後述すいるデューティ比計
算周期に対応して100msec毎に割り込み実行される本
実施形態の内燃機関の蒸発燃料処理装置の割り込みルー
チンについて説明する。図9は本実施形態の内燃機関の
蒸発燃料処理装置の割り込みルーチンを示したフローチ
ャートである。図9に示すように、蒸発燃料処理装置
は、割り込みルーチンを開始すると、まずステップ90
1にてパージ率を算出する。
ーチンを示したフローチャートである。図10及び図1
1に示すように、まず初めにステップ1050において
パージ制御弁17の駆動パルスのデューティ比の計算時
期か否かが判別される。本実施形態ではデューティ比の
計算は100msec毎に行われる。デューティ比の計算時
期でないときには、このままパージ率算出ルーチンを終
了する。これに対してデューティ比の計算時期であると
きにはステップ1051に進んでパージ条件1が成立し
ているか否か、例えば暖機が完了したか否かが判別され
る。パージ条件1が成立していないときにはステップ1
064に進んで初期化処理が行われ、次いでステップ1
065ではデューティ比DPGおよびパージ率PGRが
零とされ、パージ率算出ルーチンを終了する。これに対
してパージ条件1が成立しているときにはステップ10
52に進んでパージ条件2が成立しているか否か、例え
ば空燃比のフィードバック制御が行われているか否かお
よび燃料の供給が停止されていないか否かが判別され
る。パージ条件2が成立していないときにはステップ1
065に進み、パージ条件2が成立しているときにはス
テップ1053に進む。
Qと吸入空気量Gaとの比である全開パージ率PG10
0(←(KPQ/Ga)・100)が算出される。ここ
で全開パージ流量KPQはパージ制御弁17を全開にし
たときのパージ流量を表わしており、吸入空気量Gaは
エアフローメータ7(図1)により検出される。全開パ
ージ率PG100は例えば機関負荷Q/N(吸入空気量
Ga/機関回転数N)と機関回転数Nの関数であって予
め実験により求められており、下表に示すようなマップ
の形で予めROM22内に記憶されている。
Gaに対する全開パージ流量KPQは大きくなるので表
1に示されるように全開パージ率PG100は機関負荷
Q/Nが低くなるほど大きくなり、また機関回転数Nが
低くなるほど吸入空気量Gaに対する全開パージ流量K
PQは大きくなるので表1に示されるように全開パージ
率PG100は機関回転数Nが低くなるほど大きくな
る。
ク補正係数FAFが上限値KFAF15(=1.15)
と下限値KFAF85(=0.85)との間にあるか否
かが判別される。KFAF15>FAF>KFAF85
のときには、即ち空燃比が理論空燃比にフィードバック
制御されているときにはステップ1057に進む。ステ
ップ1057ではパージ率PGRに一定値KPGRuを
加算することによって目標パージ率tPGR(←PGR
+KPGRu)が算出される。即ち、KFAF15>F
AF>KFAF85のときには目標パージ率tPGRが
100msec毎に徐々に増大せしめられることがわかる。
なお、この目標パージ率tPGRに対しては上限値P
(Pは例えば6%)が設定されており、従って目標パー
ジ率tPGRは上限値Pまでしか上昇できない。次いで
ステップ1059に進む。
KFAF15であるか又はFAF≦KFAF85である
と判別されたときにはステップ1058に進み、パージ
率PGRから一定値KPGRdを減算することによって
目標パージ率tPGR(←PGR−KPGRd)が算出
される。即ち、燃料ベーパのパージ作用により空燃比を
理論空燃比に維持しえないときには目標パージ率tPG
Rが減少せしめられる。なお、目標パージ率tPGRに
対しては下限値S(S=0%)が設定されている。次い
でステップ1059に進む。
Rを全開パージ率PG100により除算することによっ
てパージ制御弁17の駆動パルスのデューティ比DPG
(←(tPGR/PG100)・100)が算出され
る。従ってパージ制御弁17の駆動パルスのデューティ
比DPG、即ちパージ制御弁17の開弁量は全開パージ
率PG100に対する目標パージ率tPGRの割合に応
じて制御されることになる。このようにパージ制御弁1
7の開弁量を全開パージ率PG100に対する目標パー
ジ率tPGRの割合に応じて制御すると目標パージ率t
PGRがどのようなパージ率であったとしても機関の運
転状態にかかわらず実際のパージ率が目標パージ率に維
持される。
あり、現在の運転状態における全開パージ率PG100
が10%であったとすると駆動パルスのデューティ比D
PGは20%となり、このときの実際のパージ率は2%
となる。次いで運転状態が変化し、変化後の運転状態に
おける全開パージ率PG100が5%になったとすると
駆動パルスのデューティ比DPGは40%となり、この
ときの実際のパージ率は2%となる。即ち、目標パージ
率tPGRが2%であれば機関の運転状態にかかわらず
に実際のパージ率は2%となり、目標パージ率tPGR
が変化して4%になれば機関の運転状態にかかわらずに
実際のパージ率は4%に維持される。
PG100にデューティ比DPGを乗算することによっ
て実際のパージ率PGR(←PG100・(DPG/1
00))が算出される。即ち、前述したようにデューテ
ィ比DPGは(tPGR/PG100)・100で表わ
され、この場合目標パージ率tPGRが全開パージ率P
G100よりも大きくなるとデューティ比DPGは10
0%以上となる。しかしながらデューティ比DPGは1
00%以上にはなりえず、このときデューティ比DPG
は100%とされるために実際のパージ率PGRは目標
パージ率tPGRよりも小さくなる。従って実際のパー
ジ率PGRは上述した如くPG100・(DPG/10
0)で表わされることになる。
DPGがDPGOとされ、パージ率PGRがPGROと
される。次いでステップ1062ではパージが開始され
てからの時間を表しているパージ実行時間カウンタCP
GRが1だけインクリメントされ、パージ率算出ルーチ
ンを終了する。
てパージ制御弁17の駆動処理が行われる。図12は図
9のパージ制御弁駆動処理ルーチンを示したフローチャ
ートである。図12に示すように、パージ制御弁駆動処
理ルーチンでは、まず初めにステップ1266において
デューティ比の出力周期か否か、即ちパージ制御弁17
の駆動パルスの立上り周期であるか否かが判別される。
このデューティ比の出力周期は100msecである。デュ
ーティ比の出力周期であるときにはステップ1267に
進んでデューティ比DPGが零であるか否かが判別され
る。DPG=0のときにはステップ1271に進んでパ
ージ制御弁17の駆動パルスYEVPがオフとされる。
これに対してDPG=0でないときにはステップ126
8に進んでパージ制御弁17の駆動パルスYEVPがオ
ンにされる。次いでステップ1269では現在の時刻T
IMERにデューティ比DPGを加算することによって
駆動パルスのオフ時刻TDPG(←DPG+TIME
R)が算出され、パージ制御弁駆動処理ルーチンを終了
する。
ィ比の出力周期ではないと判別されたときにはステップ
1270に進んで現在の時刻TIMERが駆動パルスの
オフ時刻TDPGであるか否かが判別される。TDPG
=TIMERになるとステップ71に進んで駆動パルス
YEVPがオフとされてパージ制御弁駆動処理ルーチン
を終了し、一方、TDPG=TIMERでないときは、
そのままパージ制御弁駆動処理ルーチンを終了する。
テップ903にてベーパ濃度修正制御を行う。図13は
ベーパ濃度修正制御ルーチンを示したフローチャートで
ある。図13に示すように、蒸発燃料処理装置は、まず
ステップ1301にて、不図示の吸気枝管内負圧検出手
段により検出した吸気枝管内負圧と図14に示すマップ
とから全開パージ流量KPQを算出する。図14は吸気
枝管内負圧と全開パージ流量KPQとの関係を示したグ
ラフであり、この値は予め電子制御ユニット20のRO
M22内に格納されている。図14に示すように、全開
パージ流量KPQは吸気枝管内負圧の増加に従って増加
している。
て、全開パージ流量KPQと現在のデューティ比DPG
とから実際のパージ流量PQを算出する。続いてステッ
プ1303にて、キャニスタ11及び燃料タンク15か
ら吸気枝管2内にパージされる燃料ベーパ中に占める燃
料タンク15からの燃料ベーパの割合が大きいか否かを
判定し、NOの時にはステップ1304にて現在のパー
ジ流量PQをベーパ濃度補正用パージ流量PQSMとす
る。一方YESの時にはステップ1305に進む。尚、
ステップ1303における判定方法の詳細については、
図32を参照して後で説明する。
て、パージ率PGRが零であるか否かを判定し、YES
の時にはそのままベーパ濃度修正制御ルーチンを終了
し、NOの時にはステップ1306に進む。ステップ1
306では、ステップ1302で算出された現在のパー
ジ流量PQを、実際に内燃機関の燃焼室内に吸入される
パージ流量tPQSMとみなす。続いてステップ130
7にて、前回のルーチンで算出されたパージ流量PQS
Mとステップ1306で算出された今回のパージ流量t
PQSMとからパージ流量変化率KPQSM(←PQS
M/tPQSM)を算出する。続いてステップ1308
及びステップ1309にて、パージ流量の変化が大きい
か否かを判定する。詳細には、パージ流量変化率KPQ
SMが1.1以上であるか、0.9以下である時には、
パージ流量の変化が大きいと判定してステップ1310
に進み、パージ流量変化率KPQSMに基づいてベーパ
濃度FGPGを修正する(FGPG←FGPG×KPQ
SM)。つまり、本実施形態では、キャニスタ11及び
燃料タンク15から吸気枝管2内にパージされる燃料ベ
ーパ中に占める燃料タンク15からの燃料ベーパの割合
が大きい時であって、吸入空気量の変化に伴うパージ流
量の変化が大きい時に、図7に示したベーパ濃度学習ル
ーチンを経ることなくベーパ濃度FGPGを迅速に修正
することができる。それゆえ、実際のベーパ濃度FGP
Gが大きく変化した時であっても、実際のベーパ濃度F
GPGを正確に算出することができる。図13に戻り、
続いてステップ1311に進む。
09にて、パージ流量の変化が小さいと判定すると、そ
のままステップ1311に進む。ステップ1311で
は、ベーパ濃度補正用パージ流量PQSMを、ステップ
1306で算出された今回のパージ流量tPQSMで更
新してベーパ濃度修正制御ルーチンを終了し、図9の割
り込みルーチンを終了する。
通過する燃料ベーパに関する内燃機関のアイドル運転中
及び加速運転中のベーパ濃度及びパージ流量を示したグ
ラフである。図15に示すように、アイドル運転中と加
速運転中とで燃料タンク15から流出する燃料ベーパの
パージ流量Bは変化しない、又は、あまり変化しない
が、キャニスタ11から流出する燃料ベーパのパージ流
量Cは、アイドル運転中よりも加速運転中に大きくなる
(図15(b))。また、燃料タンク15から流出する
燃料ベーパのベーパ濃度B及びキャニスタ11を介して
流出する燃料ベーパのベーパ濃度Cは、アイドル運転中
と加速運転中とで変化しない(図15(c))。そのた
め、燃料タンク15及びキャニスタ11から流出して合
流した燃料ベーパのベーパ濃度Aは、パージ流量に反比
例して、アイドル運転中よりも加速運転中の方が低くな
る。
の効果を示したグラフである。図16において、図16
(a)は従来の蒸発燃料処理装置のベーパ濃度学習ルー
チンのみに基づくベーパ濃度修正制御の様子を示してお
り、図16(b)は本実施形態の蒸発燃料処理装置のベ
ーパ濃度学習ルーチン及びベーパ濃度修正制御ルーチン
に基づくベーパ濃度修正制御の様子を示している。図1
6(a)に示すように、従来の蒸発燃料処理装置では、
時刻t1 の加速開始時に、吸入空気量の増加に伴ってパ
ージ流量PQが増加してもベーパ濃度は即座には減少さ
れない。それゆえ、空燃比(A/F)がリーンになるの
に伴ってフィードバック補正係数FAFが増加する。こ
こで初めてベーパ濃度FGPGは減少され始める(a’
→b’)。同様に、時刻t2 の加速終了時に、吸入空気
量の減少に伴ってパージ流量PQが減少してもベーパ濃
度は即座には増加されない。それゆえ、空燃比がリッチ
になるのに伴ってフィードバック補正係数FAFが減少
する。ここで初めてベーパ濃度FGPGは増加され始め
る(c’→d’)。
形態の蒸発燃料処理装置では、時刻t1 の加速開始時
に、吸入空気量の増加に伴ってパージ流量PQが増加す
ると即座にベーパ濃度は減少される(a→b)。それゆ
え、空燃比はあまりリーンにならず、フィードバック補
正係数FAFもあまり荒れない。同様に、時刻t2 の加
速終了時に、吸入空気量の減少に伴ってパージ流量PQ
が減少すると即座にベーパ濃度は増加される(c→
d)。それゆえ、空燃比はあまりリッチにならず、フィ
ードバック補正係数FAFもあまり荒れない。
装置の第二の実施形態のベーパ濃度修正制御ルーチンの
一部を示したフローチャートである。図17には第一の
実施形態と異なる部分のみ示してある。図17に示すよ
うに、本実施形態では、ベーパ濃度FGPGの過剰な補
正を避けるために、ステップ1302で算出された現在
のパージ流量PQを前回のパージ流量PQSMによりな
ました平均値を、実際に内燃機関の燃焼室内に吸入され
るパージ流量tPQSMとみなす(tPQSM←(PQ
+PQSM)/KSM2、ここでKSM2はなまし係
数)。
パージ流量tPQSM及び第二の実施形態により算出さ
れるパージ流量tPQSMを示したグラフである。図1
8に示すように、時刻tにおいて、第一の実施形態では
パージ流量tPQSMは急激に大きく変化する(図中破
線)が、第二の実施形態では、パージ流量tPQSM
は、ステップ1706にてなまし処理されるために第一
の実施形態ほど大きく変化しない(図中実線)。このな
まし処理によれば、パージ流量PQの急変時に、パージ
流量の変化率に基づいて算出されるベーパ濃度FGPG
がオーバーシュートしてしまうのを防止することができ
る。
装置の第二の実施形態の変形例のベーパ濃度修正制御ル
ーチンの一部を示したフローチャートである。図19に
は第一の実施形態と異なる部分のみ示してある。図19
に示すように、本変形例では、ベーパ濃度FGPGの過
剰な補正を避けるために、以下の式に基づいて実際に内
燃機関の燃焼室内に吸入されるパージ流量tPQSMを
算出する。 tPQSM←PQSM+(PQ−PQSM)/KSM ここで、KSMはなまし係数
パージ流量tPQSM及び第二の実施形態の変形例によ
り算出されるパージ流量tPQSMを示したグラフであ
る。図20に示すように、時刻tにおいて、第一の実施
形態ではパージ流量tPQSMは急激に大きく変化する
(図中破線)が、第二の実施形態の変形例では、パージ
流量tPQSMは、ステップ1906にてなまし処理さ
れるために第一の実施形態ほど大きく変化しない(図中
実線)。このなまし処理によっても、パージ流量PQの
急変時に、パージ流量の変化率に基づいて算出されるベ
ーパ濃度FGPGがオーバーシュートしてしまうのを防
止することができる。
装置の第三の実施形態のベーパ濃度修正制御ルーチンの
一部を示したフローチャートである。図21には第一の
実施形態と異なる部分のみ示してある。図21に示すよ
うに、本実施形態ではステップ2101にて、全開パー
ジ流量KPQの値にかかわらず、現在のデューティ比D
PGのみから実際のパージ流量PQ(←DPG)を算出
する。本実施形態によれば、全開パージ流量KPQの値
があまり変化しない内燃機関の運転領域において、第一
の実施形態に比べて計算を簡略化しつつ、第一の実施形
態と同様の効果を奏することができる。
発燃料処理装置の第四の実施形態のベーパ濃度修正制御
ルーチンの一部を示したフローチャートである。図22
及び図23を説明する前に、本実施形態を適用する理由
について説明する。上述したように、第一の実施形態で
は、パージ流量変化率KPQSMに基づいてベーパ濃度
FGPGを修正制御しており、キャニスタ11から脱離
する燃料ベーパの脱離量を考慮していない。ところが、
キャニスタ11から脱離する燃料ベーパの脱離量が多い
時と少ない時とではベーパ濃度FGPGは異なってしま
う。そこで、本実施形態では、パージ流量変化率KPQ
SMに基づくだけでなく、キャニスタ11から脱離する
燃料ベーパの脱離量にも基づいてベーパ濃度FGPGを
修正制御する。
説明する。本実施形態では、キャニスタからの燃料ベー
パの脱離に伴うベーパ濃度の増加分を、燃料ベーパを含
むパージ流量の減少に伴うベーパ濃度の増加分に換算し
てベーパ濃度を修正制御する。つまり、キャニスタから
の燃料ベーパの脱離量の増加又は減少に伴ってベーパ濃
度が増加又は減少した時に、燃料ベーパを含むパージ流
量の減少又は増加に伴ってベーパ濃度が増加又は減少し
たとみなす。尚、本実施形態では、キャニスタからの燃
料ベーパの脱離量分に相当するパージ流量の低下分を低
下予測空気量KPQOFと定義する。
態が第一の実施形態と異なる部分のみについて説明す
る。図22及び図23に示すように、蒸発燃料処理装置
は、ステップ1303にて、キャニスタ11及び燃料タ
ンク15から吸気枝管2内にパージされる燃料ベーパ中
に占める燃料タンク15からの燃料ベーパの割合が大き
いか否かを判定し、NOの時にはステップ2300に
て、低下予測空気量KPQOFの初期値を設定するため
に、基本空気量PQmaxと低下予測空気量算出係数K
QRとから低下予測空気量KPQOF(←PQmax×
KQR)を算出する。ここで、基本空気量PQmaxは
パージ制御弁17の全開時に相当するパージ流量であ
る。低下予測空気量算出係数KQRは、本実施形態では
0.5であるが、他の実施形態では必要に応じて他の値
に設定可能である。ステップ2300に続いて、あるい
は、ステップ1305にてパージ率PGRが零であると
判定した時には、ステップ2301において、なましパ
ージ流量PQSM32の初期値を設定するために、ステ
ップ1302で算出されたパージ流量PQをなましパー
ジ流量PQSM32とみなし、ステップ1304に進
む。
ないと判定した時には、ステップ2302にてベーパ濃
度修正方向の検出を行う。図24は図22のベーパ濃度
修正方向検出ルーチンを示したフローチャートである。
図24に示すように、蒸発燃料処理装置は、まずステッ
プ2401にて、次式により今回のなましパージ流量P
QSM32を算出する。尚、このステップにおけるなま
しの程度は、パージ流量変化に対してベーパ濃度変化の
影響が残る程度に適合されたものである。PQSM32
←PQSM32+(PQ−PQSM)/KSM32ここ
で、KSM32はなまし係数
3にて、なましパージ流量PQSM32が増加したか否
かを判定し、なましパージ流量PQSM32が、減少し
た時にはステップ2404及びステップ2405に進
み、あまり変化していない時にはステップ2406及び
ステップ2407に進み、増加した時にはステップ24
08及びステップ2409に進む。ステップ2404及
びステップ2405では、ベーパ濃度を増加させるよう
に修正すべきであることを示すベーパ濃度+修正フラグ
を立て(XFGPGU←1)、ステップ2406及びス
テップ2407では、ベーパ濃度を増加又は減少させる
べきでないことを示すフラグを立て(XFGPGD←
0、XFGPGU←0)、ステップ2408及びステッ
プ2409では、ベーパ濃度を減少させるように修正す
べきであることを示すベーパ濃度−修正フラグを立てて
(XFGPGD←1)、ベーパ濃度修正方向検出ルーチ
ンを終了する。
2303及びステップ2304では、フィードバック補
正係数FAFが所定範囲(0.92〜1.08)内にあ
るか否かを判定し、フィードバック補正係数FAFが
0.92以下である時にはステップ2305に進み、フ
ィードバック補正係数FAFが0.92より大きくかつ
1.08より小さい時にはステップ2315に進み、フ
ィードバック補正係数FAFが1.08以上である時に
はステップ2310に進む。ステップ2305ではO2
センサ30の出力値が0.45V以上であるか否かを判
定し、YESの時にはステップ2306に進み、NOの
時にはステップ2315に進む。ステップ2306では
XFGPGU=1であるか否かを判定し、YESの時に
はステップ2308にて低下予測空気量KPQOFを所
定量KQだけ減少させ(KPQOF←KPQOF−K
Q)、NOの時にはステップ2307に進む。ステップ
2307ではXFGPGD=1であるか否かを判定し、
YESの時にはステップ2309にて低下予測空気量K
PQOFを所定量KQだけ増加させ(KPQOF←KP
QOF+KQ)、NOの時にはステップ2315に進
む。一方、ステップ2310ではO2 センサ30の出力
値が0.45Vより小さいか否かを判定し、YESの時
にはステップ2311に進み、NOの時にはステップ2
315に進む。ステップ2311ではXFGPGU=1
であるか否かを判定し、YESの時にはステップ231
4にて低下予測空気量KPQOFを所定量KQだけ増加
させ(KPQOF←KPQOF+KQ)、NOの時には
ステップ2312に進む。ステップ2312ではXFG
PGD=1であるか否かを判定し、YESの時にはステ
ップ2313にて低下予測空気量KPQOFを所定量K
Qだけ減少させ(KPQOF←KPQOF−KQ)、N
Oの時にはステップ2315に進む。つまり、空燃比が
リッチであってXFGPGU=1である時にはステップ
2308にて低下予測空気量KPQOFを所定量KQだ
け減少させ、空燃比がリッチであってXFGPGD=1
である時にはステップ2309にて低下予測空気量KP
QOFを所定量KQだけ増加させ、空燃比がリーンであ
ってXFGPGU=1である時にはステップ2314に
て低下予測空気量KPQOFを所定量KQだけ増加さ
せ、空燃比がリーンであってXFGPGD=1である時
にはステップ2313にて低下予測空気量KPQOFを
所定量KQだけ減少させる。
8では、低下予測空気量KPQOFを最小値KPQMI
Nから最大値KPQMAXの範囲内に設定する。続いて
ステップ1906ではtPQSMを算出し、ステップ2
319では、低下予測空気量KPQOFを考慮した前回
のパージ流量(PQSM−KPQOF)と今回のパージ
流量(tPQSM−KPQOF)とからパージ流量変化
率KPQSM(←(PQSM−KPQOF)/(tPQ
SM−KPQOF))を算出する。本実施形態によれ
ば、キャニスタ11からの燃料ベーパの脱離分を考慮し
ない場合よりも、正確にパージ流量変化率KPQSMを
算出することができる。
離がある時の図15と同様のグラフである。図25に示
すように、図1中の位置Aにおけるベーパ濃度は、キャ
ニスタCからの燃料ベーパの脱離分だけ図15の場合よ
りも濃くなる。図26はキャニスタからのベーパ燃料の
脱離を考慮した場合と考慮しない場合を比較した今回又
は前回のパージ流量を示したグラフである。図26に示
すように、キャニスタからのベーパ燃料の脱離を考慮し
た場合、前回のパージ流量(PQSM−KPQOF)又
は今回のパージ流量(tPQSM−KPQOF)は低下
予測空気量KPQOFの増加に伴って減少する。一方、
キャニスタからのベーパ燃料の脱離を考慮しない場合、
前回のパージ流量PQSM又は今回のパージ流量tPQ
SMは低下予測空気量KPQOFと無関係である。
の作用効果を示したグラフである。図27に示すよう
に、キャニスタから脱離する燃料ベーパの脱離量が多い
間(時刻t以前)、低下予測空気量KPQOFは大きな
値とされているが、キャニスタから脱離する燃料ベーパ
の脱離量が少なくなると(時刻t)、低下予測空気量K
PQOFの値は、図23のステップ2308にて小さく
される。
装置の第五の実施形態のベーパ濃度修正制御ルーチンの
一部を示したフローチャートである。図28には第四の
実施形態と異なる部分のみ示してある。図28に示すよ
うに、蒸発燃料処理装置は、ステップ2800にて図2
8(b)に示すマップに基づいて低下予測空気量KPQ
OFを算出する。図28(b)はベーパ濃度FGPGと
低下予測空気量KPQOFとの関係を示したマップであ
り、この数値は予めROM22内に格納されている。図
28(b)に示すように、ベーパ濃度FGPGの薄いと
きはパージ流量中の空気量が多いため、低下予測空気量
KPQOFは、ベーパ濃度FGPGが薄い程小さな値に
なるように設定されている。
装置の第六の実施形態のベーパ濃度修正制御ルーチン
(図示せず)においてディレイ処理して算出された今回
のパージ流量tPQSMを示したグラフである。本実施
形態では、導管(パージ通路)16を通過している燃料
ベーパが実際に内燃機関の燃焼室内に流入するまでのデ
ィレイを考慮して、今回のパージ流量tPQSMの算出
時にディレイ処理を加える。図29に示すように、本実
施形態においてディレイ処理して算出される今回のパー
ジ流量tPQSM(図中実線)は、ステップ1302に
て算出されるパージ流量PQ(図中破線)に比べてディ
レイ分だけ遅れて変化する。
装置の第七の実施形態のベーパ濃度修正制御ルーチンの
一部を示したフローチャートである。図30には第一の
実施形態と異なる部分のみ示してある。図30に示すよ
うに、蒸発燃料処理装置は、ステップ1305において
パージ率PGRが零でないと判定した時には、ステップ
3001にて、XFGPG=1であるか否か、つまり、
ベーパ濃度学習が完了しているか否かを判定する。YE
Sである時にはステップ1306に進み、NOである時
にはステップ3002に進む。ステップ3002ではフ
ィードバック補正係数スキップカウンタCSKIPが例
えば3以上であるか否かを判定し、YESである時には
ステップ3003に進み、NOである時にはステップ1
304に進む。ステップ3003ではフィードバック補
正係数の平均値FAFAVが例えば±2%の範囲内にあ
るか否かを判定し、YESである時にはステップ300
4に進んでベーパ濃度学習完了フラグを立て(XFGP
G←1)、NOである時、つまり、ベーパ濃度とパージ
流量との関係が不安定である時にはステップ1304に
進む。本実施形態によれば、例えば内燃機関の運転状態
が不安定であって、ベーパ濃度学習完了前にベーパ濃度
修正制御を行ってしまうとベーパ濃度FGPGがオーバ
ーシュートしてしまうような時に、ベーパ濃度修正制御
が実行されるのを防止することができる。
の作用効果を示したグラフである。図31に示すよう
に、本実施形態では、ステップ1303にて、キャニス
タ11及び燃料タンク15から吸気枝管2内にパージさ
れる燃料ベーパ中に占める燃料タンク15からの燃料ベ
ーパの割合が大きくなった(XTNK=1)と判定した
直後(時刻t1 )にベーパ濃度修正制御を開始するので
はなく、ベーパ濃度学習が完了した(XFGPG=1)
と判定してから(時刻t2 以降に)ベーパ濃度修正制御
を開始する。
必要なXTNK=1フラグを立てるためのルーチンを示
したフローチャートである。図32に示すステップ32
01〜ステップ3205は、図2のメインルーチン中の
どこに挿入してもよいが、上述した第一から第七の実施
形態では、図7のステップ733の前に挿入されてい
る。蒸発燃料処理装置は、まずステップ3201にてパ
ージ実行カウンタCPGRが所定値KCPGR以上であ
るか否かを判定し、YESの時にはステップ3202に
進み、NOの時にはXTNK=1フラグを立てることな
くこのルーチンを終了する。ステップ3202では、パ
ージ率PGRが所定値KPGR以上であるか否かを判定
し、YESの時にはステップ3203に進み、NOの時
にはこのルーチンを終了する。ステップ3203ではデ
ューティ比DPGが所定値KDPG20以上であるか否
かを判定し、YESの時にはステップ3204に進み、
NOの時にはこのルーチンを終了する。尚、ステップ3
203の代わりに、パージ流量PQが所定値KPQ以上
であるか否か、あるいは、アイドル中(XIDL=1)
であるか否かを判定してもよい。続いてステップ320
4ではフィードバック補正係数FAFが所定値KFAF
09以下であるか否か、つまり、空燃比が所定空燃比よ
りもリッチであるか否かを判定し、YESの時にはXT
NK=1フラグを立て、NOの時にはこのルーチンを終
了する。尚、図示していないが、XTNK=1フラグ
は、内燃機関の始動時にイニシャルルーチンでクリアさ
れる。
図32のステップ3203とステップ3204との間に
挿入されるルーチンを示したフローチャートである。こ
のルーチンは連続走行中でもベーパ濃度変化フラグXT
NKを操作できるようにした、パージ流量の制御例であ
る。つまり、一定以上走行した時、キャニスタからの燃
料ベーパの脱離が進む一方、燃料タンクから流出する燃
料ベーパが多くなるため、従来のパージ制御を中断し
て、ステップ3306にてデューティ比(パージ流量)
を小さくするものである。
ら発生する燃料ベーパがキャニスタに吸着することを考
慮した、本発明の内燃機関の蒸発燃料処理装置の第八の
実施形態のベーパ濃度修正制御ルーチンを示したフロー
チャートである。図34に示すように、蒸発燃料処理装
置は、まずステップ3401にて、キャニスタ11及び
燃料タンク15から吸気枝管2内にパージされる燃料ベ
ーパ中に占める燃料タンク15からの燃料ベーパの割合
が大きい(XTNK=1)か否かを判定し、NOの時に
はステップ3411にてデューティ比DPG1をベーパ
濃度補正用デューティ比DPGSMとし(DPGSM←
DPG1)、ステップ3412に進む。一方、YESの
時にはステップ3402に進む。
零であるか否かを判定し、YESの時にはステップ34
12に進み、NOの時にはステップ3403に進む。ス
テップ3403では、前回のデューティ比DPG1が零
であるか否か、つまり、本ルーチンの実行がパージ作用
再開後の最初のものであるか否かを判定し、NOの時に
はステップ3405に進み、YESの時にはステップ3
404に進む。ステップ3404では、パージカット中
に燃料タンクから発生する燃料ベーパがキャニスタに吸
着することを考慮して、前回のデューティ比とみなされ
るデューティ比DPG1を、今回のデューティ比DPG
よりも小さな値とする(DPG1←DPG×KDPGD
(ここでKDPGDは1よりも小さい係数))とすると
共に、DPG1を最小値KDPGminでガードする。
つまり、ステップ3404は、デューティ比DPG1を
小さくする、つまり、パージ流量PQを小さくみなすこ
とにより、パージ再開後のベーパ濃度FGPGを大きな
値とする。続いてステップ3405に進む。
又は前回のルーチンのステップ3410で得られた前回
のデューティ比DPGSMと、ステップ3401又は前
回のルーチンのステップ3412で得られたDPG1と
なまし係数KSMとから今回のデューティ比tDPGS
M(←DPGSM+(DPG1−DPGSM)/KS
M)を算出する。続いてステップ3406にて、前回の
デューティ比DPGSMとステップ3405で算出され
た今回のデューティ比tDPGSMとからデューティ比
変化率KDPGSM(←DPGSM/tDPGSM)を
算出する。続いてステップ3407及びステップ340
8にて、デューティ比の変化が大きいか否かを判定す
る。詳細には、デューティ比変化率KDPGSMが1.
1以上であるか、0.9以下である時には、デューティ
比の変化が大きいと判定してステップ3409に進み、
デューティ比変化率KPQSMに基づいてベーパ濃度F
GPGを修正する(FGPG←FGPG×KDPGS
M)。つまり、本実施形態では、パージ作用停止中にキ
ャニスタに吸着された燃料ベーパがパージ作用再開後に
脱離するのを考慮してベーパ濃度を濃くなる側に補正す
るため、正確なベーパ濃度を得ることができる。続いて
ステップ3410ではDPGSMをtDPGSMにより
更新し、ステップ3412ではDPG1をDPGにより
更新してこのルーチンを終了する。尚、本実施形態の変
形例として、ステップ3404の代わりに、DPGから
所定値tKDを減じたものをDPG1としてもよい(D
PG1←DPG−tKD)。
の効果を示したグラフである。図35において、図35
(a)は時間とベーパ濃度FGPGとの関係を示してお
り、図35(b)はDPGSM及びDPG1と時間との
関係を示している。図35(b)に示すように、パージ
作用再開直後のDPG1の値は、パージカット直前のD
PG1の値よりも小さくなっている。その影響により、
DPGSMの値は、パージ作用再開後に減少される。そ
れゆえ、図35(a)に示すように、ベーパ濃度FGP
Gの値はパージ作用再開後に増加される。
通過する燃料ベーパに関するパージカット前及びパージ
作用再開後のベーパ濃度及びパージ流量を示したグラフ
である。図36に示すように、パージカット前とパージ
作用再開後とで燃料タンク15から流出する燃料ベーパ
のパージ流量B及びキャニスタ11から流出する燃料ベ
ーパのパージ流量Cは共に、変化しない、又は、あまり
変化しない(図36(b))。一方、燃料タンク15か
ら流出する燃料ベーパのベーパ濃度Bは、パージカット
前とパージ作用再開後とで変化しないが、キャニスタ1
1を介して流出する燃料ベーパのベーパ濃度Cは、パー
ジカット中にキャニスタに吸着した燃料ベーパがパージ
作用再開後にキャニスタから脱離する影響により、パー
ジ作用再開後の方がパージカット前よりも濃くなる(図
36(c))。そのため、燃料タンク15及びキャニス
タ11から流出して合流した燃料ベーパのベーパ濃度A
も、パージ作用再開後の方がパージカット前よりも濃く
なる(図36(a))。
装置の第九の実施形態のベーパ濃度修正制御ルーチンの
一部を示したフローチャートである。図37には第七の
実施形態と異なる部分のみ示してある。図37に示すよ
うに、本実施形態では、ステップ3402でYESと判
断した時に、ステップ3501にて係数KDPGDを所
定値KDだけ減少させると共に最小値KDminでガー
ドする。本実施形態によれば、パージカット中に本ルー
チンが実行される毎(例えば10msec毎)に係数K
DPGDが減少されていき、パージカット時間が長くな
るに従って係数KDPGDの値は小さくなる。そのた
め、パージカット時間が長い時に、キャニスタに吸着さ
れた燃料ベーパがキャニスタから脱離する量が多くなる
ことを考慮して、パージ作用再開後のベーパ濃度をより
リッチに修正することができる。
の効果を示したグラフである。図38において、図38
(a)は時間とベーパ濃度FGPGとの関係を示してお
り、図38(b)はDPGSM及びDPG1と時間との
関係を示している。図38(a)及び図38(b)に示
すように、パージ作用再開後のベーパ濃度FGPGは、
パージカット時間が長くなるに従って濃くなる。
従ってパージ作用再開後のベーパ濃度が濃くなることを
考慮した第九の実施形態の変形例としての、本発明の内
燃機関の蒸発燃料処理装置の第十の実施形態のベーパ濃
度修正制御ルーチンを示したフローチャートである。図
39に示すように、蒸発燃料処理装置は、まずステップ
3401にて、キャニスタ11及び燃料タンク15から
吸気枝管2内にパージされる燃料ベーパ中に占める燃料
タンク15からの燃料ベーパの割合が大きい(XTNK
=1)か否かを判定し、NOの時にはステップ3411
にてデューティ比DPG1をベーパ濃度補正用デューテ
ィ比DPGSMとし(DPGSM←DPG1)、ステッ
プ3412に進む。一方、YESの時にはステップ34
02に進む。
零であるか否かを判定し、YESの時には、ステップ3
902にてDPGSMを所定値KUだけ増加させると共
に最大値KUMAXでガードし、NOの時にはステップ
3601に進む。ステップ3601では、前回のデュー
ティ比DPG1が零であるか否か、つまり、本ルーチン
の実行がパージ作用再開後の最初のものであるか否かを
判定し、NOの時にはステップ3405に進み、YES
の時にはステップ3406に進む。
2、ステップ3411、又は前回のルーチンのステップ
3410で得られた前回のデューティ比DPGSMと、
前回のルーチンのステップ3412で得られたDPG1
となまし係数KSMとから今回のデューティ比tDPG
SM(←DPGSM+(DPG1−DPGSM)/KS
M)を算出する。続いてステップ3406にて、前回の
デューティ比DPGSMとステップ3405で算出され
た今回のデューティ比tDPGSMとからデューティ比
変化率KDPGSM(←DPGSM/tDPGSM)を
算出する。つまり、パージカット中にステップ3602
にてDPGSMの値が大きくされると、デューティ比変
化率KDPGSMは大きくなる。
08にて、デューティ比の変化が大きいか否かを判定す
る。詳細には、デューティ比変化率KDPGSMが1.
1以上であるか、0.9以下である時には、デューティ
比の変化が大きいと判定してステップ3409に進み、
デューティ比変化率KPQSMに基づいてベーパ濃度F
GPGを修正する(FGPG←FGPG×KDPGS
M)。つまり、パージカット時間が長い時、ステップ3
602にてDPGSMの値が大きくされ、ステップ34
06にてデューティ比変化率KDPGSMの値が大きく
され、それゆえ、本ステップにてベーパ濃度FGPGの
値が大きくされる。続いてステップ3410ではDPG
SMをtDPGSMで更新し、ステップ3412ではD
PG1をDPGで更新して、このルーチンを終了する。
の効果を示したグラフである。図40において、図40
(a)は時間とベーパ濃度FGPGとの関係を示してお
り、図40(b)はDPGSM及びDPG1と時間との
関係を示している。図40(b)に示すように、DPG
SMの値はパージカット中に増加される。そのため、図
40(a)に示すように、パージ作用再開後のベーパ濃
度FGPGは、パージカット時間が長くなるに従って濃
くなる。
装置の第十一の実施形態のベーパ濃度修正制御ルーチン
の一部を示したフローチャートである。本実施形態は上
述した第四の実施形態の考え方と第十の実施形態の考え
方とを使用したものである。そのため、以下、本実施形
態が第四の実施形態と異なる部分のみについて説明す
る。図41に示すように、蒸発燃料処理装置は、ステッ
プ1303にてNOであると判定すると、ステップ13
04において、ステップ1302で算出されたパージ流
量PQをPQSMとする(PQSM←PQ)。一方、ス
テップ1303にてYESであると判定すると、ステッ
プ1305にてパージ率PGRが零であるか否かを判定
する。NOの時にはステップ4101に進み、YESの
時にはステップ4106に進む。
ージ流量tPQSMを算出し、tPQSM←PQSM+
(PQ−PQSM)/KSM続いてステップ4102で
は次式によりパージ流量変化率KPQSMを算出する。 KPQSM←(PQSM−KPQOF)/(tPQSM
−KPQOF)×RKPQOF ここで、RKPQOFはパージ空気量低下予測変化比
09にて、パージ流量の変化が大きいか否かを判定す
る。詳細には、パージ流量変化率KPQSMが1.1以
上であるか、0.9以下である時には、パージ流量の変
化が大きいと判定してステップ1310に進み、パージ
流量変化率KPQSMに基づいてベーパ濃度FGPGを
修正する(FGPG←FGPG×KPQSM)。一方、
ステップ1308及びステップ1309にて、パージ流
量の変化が小さいと判定すると、そのままステップ13
11に進む。ステップ1311では、ベーパ濃度補正用
パージ流量PQSMを、ステップ4101で算出された
今回のパージ流量tPQSMで更新する。
したマップから低下予測空気量KPQOFを算出する。
図42はベーパ濃度FGPGと低下予測空気量KPQO
Fとの関係を示したマップであり、このマップ値は予め
ROM22内に格納されている。図42に示すように、
低下予測空気量KPQOFは、ベーパ濃度FGPGの値
が小さい程小さくされると共に、パージ流量PQの値が
小さい時よりも大きい時の方が大きくされる。図41に
戻り、続いてステップ4104ではKPQOFの値をK
PQOF1とし(KPQOF1←KPQOF)、ステッ
プ4105では1.0の値をRKPQOFとし(RKP
QOF←1.0)、このルーチンを終了する。
テップ3902と同様の考え方に基づいて、低下予測空
気量KPQOFの値を所定値KPQaだけ増加させる。
続いてステップ4107において、ステップ4106で
更新されたKPQOFと、ステップ4104で更新され
たKPQOF1とからパージ空気量低下予測変化比RK
PQOF(←KPQOF/KPQOF1)を算出し、こ
のルーチンを終了する。
ベーパが脱離するとベーパ濃度が濃くなることを考慮し
たステップ4102と、パージカット時間が長くなると
パージ作用再開後のベーパ濃度が濃くなることを考慮し
たステップ4106及びステップ4107とにより、キ
ャニスタから燃料ベーパが脱離する場合又はパージカッ
トされる場合であっても、正確にベーパ濃度を算出する
ことができる。
の効果を示したグラフである。図43において、図43
(a)は従来の蒸発燃料処理装置によるパージカット前
後のベーパ濃度修正制御の様子を示しており、図43
(b)は本実施形態の蒸発燃料処理装置によるパージカ
ット前後のベーパ濃度修正制御の様子を示している。図
43(a)に示すように、従来の蒸発燃料処理装置は、
パージカット(時刻t1〜時刻t2 )が実行されても、
パージカット中にキャニスタに吸着された燃料ベーパが
パージ作用再開後にキャニスタから脱離することを考慮
しないため、パージ作用再開時(時刻t2 )にベーパ濃
度FGPGがあまり大きくされず、それゆえ、フィード
バック補正係数FAFが大きく変動してしまう。一方、
図43(b)に示すように、本実施形態の蒸発燃料処理
装置は、パージカット(時刻t1 〜時刻t2 )が実行さ
れると、パージカット中にキャニスタに吸着された燃料
ベーパがパージ作用再開後にキャニスタから脱離するこ
とを考慮するため、パージ作用再開時(時刻t2 )にベ
ーパ濃度FGPGを増加させ、それゆえ、フィードバッ
ク補正係数FAFが大きく変動してしまうのを防止する
ことができる。
吸入空気量の変化に伴うパージ流量の変化率が大きく、
かつ、キャニスタ及び燃料タンクから吸気通路内にパー
ジされる燃料ベーパ中に占める燃料タンクからの燃料ベ
ーパの割合が大きい時、つまり、パージ流量の変化に伴
ってベーパ濃度が大きく変化してしまう時であっても、
実際ベーパ濃度を正確に算出することができる。そのた
め、フィードバック補正係数が不適切な値とされるのを
防止でき、良好な空燃比制御を行うことができる。
量の急変時に、パージ流量の変化率に基づいて算出され
るベーパ濃度がオーバーシュートしてしまうのを防止す
ることができる。
量の変化に伴うパージ流量の変化率が大きい時にベーパ
濃度の変化が大きい燃料タンクからの燃料ベーパの性質
と、ベーパ濃度がそれほど変化しないキャニスタからの
燃料ベーパの性質とを考慮して全体の燃料ベーパの濃度
を算出するため、正確にベーパ濃度を算出することがで
きる。
用停止中にキャニスタに吸着された燃料ベーパがパージ
再開時に脱離するのを考慮してベーパ濃度を補正するた
め、正確なベーパ濃度を得ることができる。
用停止時間に応じて、パージ作用停止中にキャニスタに
吸着されてパージ再開時に脱離する燃料ベーパの量が異
なることを考慮してベーパ濃度を補正するため、正確な
ベーパ濃度を得ることができる。
パの流動時間を考慮することにより、内燃機関の燃焼室
における実際ベーパ濃度と算出ベーパ濃度とが異なるの
を防止することができる。
実施形態の概略構成図である。
の空燃比制御方法のメインルーチンを示すフローチャー
トである。
チンを示したフローチャートである。
2 センサの出力電圧Vとフィードバック補正係数FAF
との関係を示したグラフである。
ートである。
る。
チャートである。
ーチャートである。
の割り込みルーチンを示したフローチャートである。
チャートである。
チャートである。
たフローチャートである。
フローチャートである。
関係を示したグラフである。
料ベーパに関する内燃機関のアイドル運転中及び加速運
転中のベーパ濃度及びパージ流量を示したグラフであ
る。
を示したグラフである。
の実施形態のベーパ濃度修正制御ルーチンの一部を示し
たフローチャートである。
tPQSM及び第二の実施形態により算出されるパージ
流量tPQSMを示したグラフである。
の実施形態の変形例のベーパ濃度修正制御ルーチンの一
部を示したフローチャートである。
tPQSM及び第二の実施形態の変形例により算出され
るパージ流量tPQSMを示したグラフである。
の実施形態のベーパ濃度修正制御ルーチンの一部を示し
たフローチャートである。
の実施形態のベーパ濃度修正制御ルーチンの一部を示し
たフローチャートである。
の実施形態のベーパ濃度修正制御ルーチンの一部を示し
たフローチャートである。
示したフローチャートである。
の図15と同様のグラフである。
た場合と考慮しない場合を比較した今回又は前回のパー
ジ流量を示したグラフである。
効果を示したグラフである。
の実施形態のベーパ濃度修正制御ルーチンの一部を示し
たフローチャートである。
の実施形態のベーパ濃度修正制御ルーチンにおいてディ
レイ処理して算出された今回のパージ流量tPQSMを
示したグラフである。
の実施形態のベーパ濃度修正制御ルーチンの一部を示し
たフローチャートである。
効果を示したグラフである。
NK=1フラグを立てるためのルーチンを示したフロー
チャートである。
テップ3203とステップ3204との間に挿入される
ルーチンを示したフローチャートである。
の実施形態のベーパ濃度修正制御ルーチンを示したフロ
ーチャートである。
を示したグラフである。
料ベーパに関するパージカット前及びパージ作用再開後
のベーパ濃度及びパージ流量を示したグラフである。
の実施形態のベーパ濃度修正制御ルーチンの一部を示し
たフローチャートである。
を示したグラフである。
の実施形態のベーパ濃度修正制御ルーチンを示したフロ
ーチャートである。
を示したグラフである。
一の実施形態のベーパ濃度修正制御ルーチンの一部を示
したフローチャートである。
OFとの関係を示したマップである。
果を示したグラフである。
Claims (7)
- 【請求項1】 燃料タンク内で発生する蒸発燃料を一時
的に蓄えるキャニスタと、前記キャニスタ及び前記燃料
タンクから吸気通路内にパージされる燃料ベーパのパー
ジ流量を制御するパージ制御弁と、空燃比を検出するた
めの空燃比検出手段と、前記パージ制御弁の開弁量に基
づいてパージ流量を算出するパージ流量算出手段と、内
燃機関に吸入される吸入空気量を検出する吸入空気量検
出手段とを具備する内燃機関の蒸発燃料処理装置におい
て、前記キャニスタ及び前記燃料タンクから前記吸気通
路内にパージされる燃料ベーパ中に占める前記燃料タン
クからの燃料ベーパの割合が大きく、かつ、吸入空気量
の変化に伴うパージ流量の変化率が大きい第一状態時
に、パージ流量の変化率に基づいてベーパ濃度を算出
し、前記燃料タンクからの燃料ベーパの割合が小さい、
又は、吸入空気量の変化に伴うパージ流量の変化率が小
さい第二状態時に、空燃比に基づいてベーパ濃度を算出
するベーパ濃度算出手段と、ベーパ濃度に基づいて空燃
比を目標空燃比に調整する空燃比調整手段とを具備する
ことを特徴とする内燃機関の蒸発燃料処理装置。 - 【請求項2】 前記パージ制御弁のデューティ比に基づ
いてパージ流量を算出することを特徴とする請求項1に
記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。 - 【請求項3】 前記パージ流量の変化率はなまし処理が
なされた値であることを特徴とする請求項1に記載の内
燃機関の蒸発燃料処理装置。 - 【請求項4】 前記第一状態時に、前記ベーパ濃度算出
手段が、パージ流量の変化率に基づくと共に、前記キャ
ニスタから前記吸気通路内にパージされる燃料ベーパの
濃度に基づいて、前記キャニスタ及び前記燃料タンクか
ら前記吸気通路内にパージされる全体の燃料ベーパの濃
度を算出することを特徴とする請求項1に記載の内燃機
関の蒸発燃料処理装置。 - 【請求項5】 前記第一状態時であって、パージ作用停
止後にパージ作用が再開されるパージ再開時に、前記ベ
ーパ濃度算出手段が、パージ流量の変化率に基づいてベ
ーパ濃度を算出すると共に、ベーパ濃度をリッチ側に補
正することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の蒸
発燃料処理装置。 - 【請求項6】 前記ベーパ濃度算出手段が、パージ作用
停止時間に基づいてベーパ濃度を補正することを特徴と
する請求項5に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。 - 【請求項7】 前記第一状態時に、前記ベーパ濃度算出
手段は、燃料ベーパが前記パージ制御弁から前記内燃機
関の燃焼室まで流れるのに要する時間に基づいてベーパ
濃度を算出することを特徴とする請求項1に記載の内燃
機関の蒸発燃料処理装置。
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