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JP3480174B2 - 車両用表示装置 - Google Patents

車両用表示装置

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JP3480174B2
JP3480174B2 JP07244396A JP7244396A JP3480174B2 JP 3480174 B2 JP3480174 B2 JP 3480174B2 JP 07244396 A JP07244396 A JP 07244396A JP 7244396 A JP7244396 A JP 7244396A JP 3480174 B2 JP3480174 B2 JP 3480174B2
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vehicle
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英樹 奥山
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Denso Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、TFT型液晶表
示装置を組み込んだ車両用表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、カーナビゲーションシステム
やカーテレビの普及により、グラフィック表示のアイテ
ムとして、例えばTFT型液晶表示装置をメータに内蔵
する車両用表示装置の要望がある。このような車両用表
示装置は、展示会等には多数出展されてはいるが、車両
用表示装置のメータ表示部全体をグラフィック表示をす
ることはメータパネルのコストが高くなりすぎるため、
未だ実用化には至っていない。
【0003】そこで、図4に示したように、4〜5イン
チサイズのTFT型液晶表示装置101を、速度計やエ
ンジン回転数をアナログ表示するアナログ式メータ表示
部102の文字板103の中央部分に嵌め込んでTFT
型液晶表示装置101の画像(表示像)104をグラフ
ィック表示するようにした車両用表示装置100が検討
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の車両
用表示装置100においては、TFT型液晶表示装置1
01の表示枠105がアナログ式メータ表示部102の
文字板103の中央部分に鮮明に表れるため、デザイン
上一体感が損なわれ、美観を低下させるという問題があ
り、実用化に至っていないのが現状である。
【0005】
【発明の目的】この発明は、カラー印刷を施した文字板
を用いた第1の表示部で表示される情報の背景色と液晶
表示装置を用いた第2の表示部で表示される情報の背景
色とを同じ色データで作ることにより、デザイン上一体
感のある車両用表示装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、液晶表示装置を用いた第2の表示部と接する、
第1の表示部の文字板に施されたカラー印刷の色データ
を液晶表示装置の背景色と同系色にすることにより、T
FT型液晶表示装置の表示枠が文字板に表れず、不鮮明
となり、デザイン上一体感のある車両用表示装置となる
という効果が得られる。
【0007】請求項2に記載の発明によれば、第1の表
示部または第2の表示部で表示される情報をハーフミラ
ーにより第2の表示部または第1の表示部の位置に虚像
として投影することにより、文字板の背景に液晶表示装
置の虚像を重ねて認識することができるので、より一体
感のある車両用表示装置となるという効果が得られる。
請求項3に記載の発明によれば、第1の表示部の文字板
の背景が発光することにより、更に一体感のある車両用
表示装置となるという効果が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】
〔実施例の構成〕図1ないし図3はこの発明の実施例を
示したもので、図1は車両用表示装置を示した図で、図
2は本発明によるメータの表示像を示した図で、図3は
車両用表示装置にTFT型液晶画像ディスプレーが組み
込まれた時の表示像を示した図である。
【0009】車両用表示装置1は、車両の車室内の前方
に設けられたインストルメントパネル2に取り付けら
れ、車速やエンジン回転数等をアナログ表示するアナロ
グ式メータ表示部3と、燃料残量や映像をグラフィック
表示するグラフィック表示部4と、アナログ式メータ表
示部3とグラフィック表示部4との間に斜めに取り付け
られたハーフミラー5とを備えている。
【0010】アナログ式メータ表示部3は、本発明の第
1の表示部であって、速度計やエンジン回転計等の計器
本体6、数字、文字や意匠が施された文字板7、および
計器本体6を収容するケース8等から構成されている。
【0011】計器本体6は、ケース8の底面にスクリュ
ー(図示せず)により固定され、その上端面には文字板
7が取り付けられている。計器本体6の中央部には、回
転軸10が突出して設けられ、その回転軸10には車速
またはエンジン回転数に応じて文字板7に施された目盛
りを指示する指針(ポインタ)11が取り付けられてい
る。
【0012】文字板7は、例えば板厚が0.5mmのア
クリル系樹脂等の光透過性樹脂よりなり、文字板7の裏
側に取り付けられた光源(直管状冷陰極管)12と透明
樹脂製の導光体(プリズム)13により模様および背景
を発光させることができる。文字板7の背景色は、赤
色、青色、黄色の三原色を用いてフルカラー印刷するこ
とにより特定の色データに着色されている。この文字板
7には、車速を表す目盛り、エンジン回転数を表す目盛
り、シートベルト警告灯、半ドア警告灯、ブレーキ警告
灯、エアバック警告灯、排気温警告灯、メインビーム表
示灯、ターンシグナル表示灯等の模様が印刷されてい
る。
【0013】ケース8は、例えばポリプロピレン樹脂や
ABS樹脂等の樹脂よりなり、前方側に取り付けられた
ウインドプレート14と共に箱体形状に形成されてい
る。ウインドプレート14の前方側は開放されている。
その開放されたウインドプレート14と枠体形状のクラ
スタ15との間には、ハーフミラー5が運転者の視線に
対して傾斜するように取り付けられている。なお、クラ
スタ15は、運転者の顔写りをなくしたり、外部からの
光が文字板7に当たらないようにするものである。
【0014】グラフィック表示部4は、本発明の第2の
表示部であって、運転者にカーナビ映像やテレビ映像等
の表示像をグラフィック表示する4〜5インチサイズの
TFT型液晶表示装置(以下TFT型液晶画像ディスプ
レーと呼ぶ)9を用いている。TFT型液晶画像ディス
プレー9は、インストルメントパネル2側のクラスタ1
5の内部に取り付けられたケース20に固定されてい
る。
【0015】このTFT型液晶画像ディスプレー9は、
ハーフミラー5の上方に配置されており、図3に示した
ように、方形状の表示枠21内に表示像22が写るよう
に構成されている。また、表示枠21内の背景、および
燃料計のグラフィック表示、シフトポジションのディジ
タル表示、トリップ計のディジタル表示は光源(図示せ
ず)により発光する。
【0016】ここで、文字板7にはフルカラー印刷が施
されているため、文字板7の表面に施される模様を容易
にパーソナルコンピュータで作成することができる。そ
して、この実施例では、文字板7の背景色とTFT型液
晶画像ディスプレー9の表示像22の背景色および表示
枠21の色が同系色(同一色、例えば青色、黒色等)と
なるように、パーソナルコンピュータで絵柄を作成して
いる。
【0017】ハーフミラー5は、図1に示したように、
運転者の視線と平行方向の光を透過させ、運転者の視線
に対して傾斜した方向の光を反射する半透鏡である。こ
のハーフミラー5は、TFT型液晶画像ディスプレー9
の表示像を文字板7の中央部分に虚像として投影するた
めのものである。図1の破線部分はTFT型液晶画像デ
ィスプレー9の表示像の虚像が投影される虚像表示部2
3を示し、本例では虚像表示部23は文字板7の中央部
分に設けられている。
【0018】〔実施例の作用〕次に、この実施例の車両
用表示装置1の作用を図1ないし図3に基づいて簡単に
説明する。
【0019】キースイッチを回してエンジンを始動して
車両用表示装置1の光源12等を点灯してアナログ式メ
ータ表示部3を発光させると、運転者が車速やエンジン
回転数等を認識する。そして、TFT型液晶画像ディス
プレー9に表示像22を表示させると、図1に示したよ
うに、TFT型液晶画像ディスプレー9の表示像22は
ハーフミラー5により虚像表示部23に虚像として投影
される。
【0020】これにより、運転者がアナログ式メータ表
示部3の文字板7の中央部分にTFT型液晶画像ディス
プレー9の表示像22の虚像(グラフィック表示)とア
ナログ式メータ表示部3のアナログ式メータ表示(車速
やエンジン回転数等)とを重ねて認識することができ
る。
【0021】〔実施例の効果〕以上のように、車両用表
示装置1は、文字板7の背景色とTFT型液晶画像ディ
スプレー9の表示像22の背景色および表示枠21の色
が同系色となるように、パーソナルコンピュータで絵柄
を作成し、文字板7の背景色が発光しているので、TF
T型液晶画像ディスプレー9の表示枠21の色および表
示像22の背景色と文字板7の背景色とを同化させるこ
とができる。
【0022】これにより、アナログ式メータ表示部3の
文字板7の中央部分に虚像として投影されるTFT型液
晶画像ディスプレー9の表示枠21が文字板7の背景色
と同化するので、表示枠21を気にすることなく、車両
用表示装置1の各表示像を認識することができる。した
がって、TFT型液晶画像ディスプレー9を用いたグラ
フィック表示とアナログ式メータ表示部3を用いたアナ
ログ表示(メータ表示)とを重ねて認識でき、且つデザ
イン上一体感のある車両用表示装置1を提供することが
できる。
【0023】〔変形例〕この実施例では、本発明を運転
者に車両の運転状態を認識させるメータ表示装置として
の車両用表示装置1に適用したが、本発明を車両乗員に
時刻を認識させる車両用時計装置に適用しても良い。こ
の場合には、時計装置のアナログ式目盛りを施した文字
板を用いた第1の表示部と、グラフィック表示を行うT
FT型液晶画像ディスプレー9等の液晶表示装置を用い
た第2の表示部とを備える。また、本発明を車両の車室
内の空調状態を認識させるエアコン表示部とカーナビシ
ステムとを一体化したものに適用しても良い。
【0024】この実施例では、第1の表示部としてアナ
ログ式メータ表示部3を用いたが、第1の表示部として
ディジタル式メータ表示部を用いても良い。なお、車両
用計器として水温計、油圧計、油温計、電圧計、アンメ
ータを用いても良い。
【0025】この実施例では、TFT型液晶画像ディス
プレー9によってカーナビ映像やテレビ映像等の表示像
をグラフィック表示するようにしたが、TFT型液晶画
像ディスプレー9等の液晶表示装置によって車速やエン
ジン回転数等の表示像をグラフィック表示するようにし
ても良い。
【0026】この実施例では、TFT型液晶画像ディス
プレー9の虚像を文字板7の中央部分に投影するように
したが、TFT型液晶画像ディスプレー9の虚像を文字
板7のコーナ部分、あるいは速度計やエンジン回転計の
目盛りの内側に投影するようにしても良い。この実施例
では、液晶表示装置としてTFT型液晶画像ディスプレ
ー9を用いたが、MIM型、DSTN型液晶画像ディス
プレー等の液晶表示装置を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用表示装置を示した断面図である(実施
例)。
【図2】図2は本発明によるメータの表示像を示した正
面図である(実施例)。
【図3】車両用表示装置にTFT型液晶画像ディスプレ
ーが組み込まれた時の表示像を示した正面図である(実
施例)。
【図4】車両用表示装置を示した正面図である(従来
例)。
【符号の説明】
1 車両用表示装置 3 アナログ式メータ表示部(第1の表示部) 4 グラフィック表示部(第2の表示部) 5 ハーフミラー 7 文字板 9 TFT型液晶画像ディスプレー(液晶表示装置) 21 表示枠 22 表示像 23 虚像表示部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 13/02 G12B 11/02 G01D 11/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー印刷を施した文字板を用いて情報を
    表示する第1の表示部と、液晶表示装置を用いて情報を
    表示する第2の表示部とを備えた車両用表示装置におい
    て、 前記第1の表示部は、前記第2の表示部と接するカラー
    印刷の色データを前記液晶表示装置の背景色と同系色に
    したことを特徴とする車両用表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用表示装置におい
    て、 前記車両用表示装置は、前記第1の表示部と前記第2の
    表示部との間に、前記第1の表示部または前記第2の表
    示部で表示された情報を虚像にて車両乗員に認識させる
    ハーフミラーを配置し、前記第1の表示部で表示される
    情報と前記第2の表示部で表示される情報とを重ねて表
    示することを特徴とする車両用表示装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の車両用表
    示装置において、 前記第1の表示部の文字板は、背景が発光することを特
    徴とする車両用表示装置。
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