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JP3477268B2 - 画像信号入力装置 - Google Patents

画像信号入力装置

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JP3477268B2
JP3477268B2 JP03012895A JP3012895A JP3477268B2 JP 3477268 B2 JP3477268 B2 JP 3477268B2 JP 03012895 A JP03012895 A JP 03012895A JP 3012895 A JP3012895 A JP 3012895A JP 3477268 B2 JP3477268 B2 JP 3477268B2
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JP
Japan
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image
recording medium
electro
optical system
signal input
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JP03012895A
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晴美 青木
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ペンタックス株式会社
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Publication date
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばスチルカメラに
設けられ、撮影レンズにより得られた光学像を可視像と
して保持するとともに、この可視像に応じた画像信号を
生成する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来光学像を記録する材料として、銀塩
写真材料が広く用いられている。銀塩写真材料は、光感
度および解像度が高く、また経済性も優れている等の特
徴を備えているが、現像処理が煩雑であるだけでなく、
可視像が撮影と同時に得られないという欠点もある。現
像処理を簡単にするために乾式現像法が開発されている
が、この現像法においても、即時現像化すなわち撮影時
に可視像を得ることは不可能である。
【0003】一方、非銀塩写真材料としては、電子写真
材料、ジアゾ写真材料、フリーラジカル写真材料等が知
られている。しかし、これらの写真材料において、銀塩
写真材料のような特徴を備えていると同時に即時現像化
が可能なものはない。なお、電子写真材料は乾式現像が
でき、露光により得られた静電潜像をトナー等によって
即時に現像できるので、複写機を中心として広く普及し
てきた。
【0004】さて、このような電子写真技術において近
年、銀塩写真材料のように記録媒体自体が直接電子的に
現像され、かつその現像された可視像が即時に得られる
写真材料が開発されてきている。このような電子的に現
像される記録媒体を、この明細書では電子現像型記録媒
体と呼ぶ。
【0005】例えば特開平5−2280号公報には、静
電情報記録媒体と電荷保持媒体とを組み合わせた記録媒
体が開示されており、静電情報記録媒体は光導電層と無
機酸化物層を有し、電荷保持媒体は液晶表示素子を有し
ている。この構成では、静電情報記録媒体と電荷保持媒
体に電圧が印加された状態で静電情報記録媒体が露光さ
れると、入射光量に応じた電荷が静電情報記録媒体に生
成される。静電情報記録媒体に対向して配置された液晶
表示素子にかかる電界の強さは、その生成電荷に応じて
変化するので、液晶表示素子には光量分布に応じた画像
が表示すなわち現像される。
【0006】特開平5−150251号公報には、液晶
表示素子にかかる電界を除去しても液晶表示素子に表示
された画像が保持される、分散型液晶表示素子が開示さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来、このよう
な即時現像化ができる電子写真材料をカメラ等の光学機
械に応用したものはなく、この電子写真材料により得ら
れた画像を例えば電気的な信号に変換して出力する、構
成が簡単でコンパクトな装置の開発が望まれていた。
【0008】本発明は、簡単な構成によって静止画像の
信号を生成することができ、コンパクトな画像信号入力
装置を提供することを目的としている。
【0009】
【問題を解決するための手段】本発明に係る画像信号入
力装置は、上記課題を解決するため、撮像光学系によっ
て結像された光学像を、その光学像の光強度分布を示す
光学情報として記録する電子現像型記録媒体と、光学像
の電子現像型記録媒体への露光および記録動作を制御す
る記録制御手段と、電子現像型記録媒体を照明して光学
情報を光学像として再生する光源と、所定方向に並べら
れた光電変換素子群からなり、その受光面が光源の発光
面と同一方向を向いて配置され、光源の電子現像型記録
媒体を介して入射する光を光電変換し、光学像に対応し
た電気的な画像情報を得る撮像素子と、電子現像型記録
媒体を透過した光を撮像素子の受光面に導く中継光学系
と、撮像素子と電子現像型記録媒体を所定方向とは直交
する方向に相対移動させる副走査機構と、撮像素子およ
び副走査機構を駆動して光学像に対応した電気的な画像
情報を読み出す画像情報読出し手段とを有することを特
徴としている。
【0010】
【実施例】以下図示実施例により本発明を説明する。図
1は本発明の一実施例を適用したスチルビデオカメラの
外観図である。カメラ本体11を前方から見ると、前面
の略中央には撮影レンズ等を備えた撮像光学系12が設
けられ、撮像光学系12の右上方にはストロボ13が配
設されている。またストロボ13とは反対側にはレリー
ズスイッチ14が設けられている。ファインダ15はカ
メラ本体11の上面の中央部に設けられ、スキャンスタ
ートスイッチ16等の操作スイッチはファインダ15の
側方に設けられている。このカメラにより得られた画像
信号を外部の記録装置等に出力するため、カメラ本体1
1の側面の下部には出力端子17が配設されている。
【0011】図2はスチルビデオカメラのブロック図で
ある。システムコントロール回路20はマイクロコンピ
ュータであり、本スチルビデオカメラの全体の制御を行
う。
【0012】撮像光学系12には複数のレンズ群の他、
絞り12aが設けられている。撮像光学系12の後方に
は、後述する電子現像型記録媒体30が配設され、撮像
光学系12と電子現像型記録媒体30の間にはクイック
リターンミラー21が設けられ、クイックリターンミラ
ー21と電子現像型記録媒体30の間にはシャッタ22
が設けられている。クイックリターンミラー21の上方
にはファインダ光学系23のピント板23aが配設され
ている。
【0013】絞り12a、クイックリターンミラー21
およびシャッタ22は、それぞれアイリス駆動回路2
4、ミラー駆動回路25およびシャッタ駆動回路26に
よって駆動され、これらの回路24、25、26は露出
制御回路27により制御される。露出制御回路27はシ
ステムコントロール回路20から出力される指令信号に
従って動作する。すなわち、露出制御時、測光センサ2
8からの出力信号に基づく露出制御回路27の制御に従
って、絞り12aはアイリス駆動回路24により開度を
調整される。クイックリターンミラー21は通常、ダウ
ン位置(実線により示される傾斜状態)に定められ、撮
像光学系12を通過した光をファインダ光学系23に導
いているが、撮影動作時、露出制御回路27の制御に従
い、ミラー駆動回路25によって上方に回動せしめられ
アップ位置(破線により示される水平状態)に定められ
る。シャッタ22は通常閉塞しているが、撮影動作時、
露出制御回路27の制御に従って、シャッタ駆動回路2
6によって所定時間開放され、これにより撮像光学系1
2を通過した光が電子現像型記録媒体30の受光面に照
射される。
【0014】電子現像型記録媒体30は記録媒体駆動回
路41の制御に基づいて電圧を印加され、この電圧印加
の間に露光されることによって電子現像型記録媒体30
には、後述するように、撮像光学系12によって結像さ
れた光学像が可視像として現像され、また、その光学像
の光強度分布を示す光学情報として記録形成される。な
お記録媒体駆動回路41は、システムコントロール回路
20から出力される指令信号に従って動作する。
【0015】電子現像型記録媒体30の近傍には副走査
機構50が設けられている。副走査機構50には、例え
ば蛍光灯から成る光源42とラインセンサ44がそれぞ
れ支持されており、これらは副走査機構50による副走
査によって電子現像型記録媒体30に沿って移動する。
ラインセンサ44は、所定方向に並べられた光電変換素
子群からなり、光源42の電子現像型記録媒体30を介
して入射する光を光電変換し、光学像に対応した電気的
な画像情報(画素信号)を得る撮像素子であり、例えば
2000画素のCCD1次元センサ等が用いられる。こ
のラインセンサ44により、光源42の電子現像型記録
媒体30を介して入射する光は光電変換され、電子現像
型記録媒体30に記録された光学像に対応した電気的な
画像情報に変換される。
【0016】スキャナ光学系43(中継光学系)は、ス
キャナレンズ43a、第1全反射ミラー43bおよび第
2全反射ミラー43cにより構成され、これらは電子現
像型記録媒体30を透過した光の経路の途中に設けられ
る。スキャナ光学系43は、光源42の照明により電子
現像型記録媒体30を透過した光をラインセンサ44の
受光面に導いている。このラインセンサ44はスキャナ
光学系43による画像の結像面44a上を移動する。
【0017】副走査機構50による副走査において、電
子現像型記録媒体30は光源とラインセンサ44の間に
位置し、したがって電子現像型記録媒体30により記録
形成された光学情報は、光源42によって照明されて光
学像として再生され、スキャナ光学系43の作用によっ
てラインセンサ44の受光面に結像される。
【0018】撮影動作以外の時、副走査機構50の移動
部材52(図3)は撮像光学系12と電子現像型記録媒
体30の間の光路から外れた位置、例えば電子現像型記
録媒体30よりも下方に位置している。撮像動作が完了
して電子現像型記録媒体30において画像が現像される
と、後述するように、スキャン駆動モータ(図示せず)
が回動し、移動部材52が上昇してラインセンサ44に
よる副走査が行われ、ラインセンサ44はその長手方向
に直交する方向に走査する。
【0019】光源42のオンオフ制御は照明光源駆動回
路45により行われ、ラインセンサ44に発生した画素
信号の読出し動作等の制御はラインセンサ駆動回路47
により行われる。副走査機構50の移動の制御はスキャ
ナ系駆動回路46により行われる。これらの回路45、
46、47はシステムコントロール回路20により制御
される。
【0020】ラインセンサ44から読み出された画素信
号は、アンプ61により増幅され、A/D変換器62に
よってデジタル信号に変換される。デジタルの画素信号
は、システムコントロール回路20の制御に従って、画
像処理回路63においてシェーディング補正、ドロップ
アウト補正およびガンマ補正等の処理を施された後、メ
モリ64に一時的に格納される。なおメモリ64は、ラ
インセンサ44から出力される1水平走査線分だけの記
憶容量を有していてもよいが、1フレーム分の記憶容量
を有するメモリであってもよい。また、メモリ64はシ
ェーディング補正等の補正値を格納するEEPROMを
備えていてもよい。
【0021】メモリ64から読み出された画素信号は、
画像処理回路63からインターフェイス回路65に入力
されてフォーマットの変換等の所定の処理を施され、出
力端子17を介して外部のディスプレイ装置(図示せ
ず)等に出力可能である。また画像処理回路63から出
力された画素信号は、記録装置制御回路66において、
画像圧縮あるいはフォーマットの変換等の所定の処理を
施され、画像記録装置67において例えばICメモリカ
ード等の記録媒体に記録可能である。インターフェイス
回路65と記録装置制御回路66はシステムコントロー
ル回路20からの指令信号に従って動作する。
【0022】システムコントロール回路20には、レリ
ーズスイッチ14とスキャンスタートスイッチ16が接
続され、これらのスイッチ14、16の操作に従って、
撮像動作および画像信号の読出し動作等が行われる。ま
たシステムコントロール回路20には、このスチルビデ
オカメラの種々の設定状態等を表示するための表示素子
68と、ストロボ13の発光制御を行うためのストロボ
駆動回路69が接続されている。
【0023】図3は、副走査機構50およびスキャナ光
学系43の近傍の構成を示す図である。光源42とライ
ンセンサ44は、副走査機構50の移動部材52に固定
され、この副走査機構50の副走査により同一方向に移
動する。すなわちキャリジである移動部材52には、ラ
インセンサ44と、このラインセンサ44の長手方向に
沿って延びる線状の光源42とが長手方向と直交する方
向で間隔Dだけ離間して載置される。この移動部材52
は、スキャナ系駆動回路46によりラインセンサ44の
長手方向とは直交する方向に駆動される。光源42およ
びラインセンサ44は、スキャナ光学系43に対して同
じ側、すなわち図において左側に位置している。光源4
2は、シャッタ22の前面すなわち電子現像型記録媒体
30の前面に沿って移動可能であり、ラインセンサ44
は結像面44aに沿って移動可能に設けられている。ま
た、ラインセンサ44の受光面と光源42の発光面と
は、同一方向を向いており、さらに電子現像型記録媒体
30の像面30aとラインセンサ44の受光面は同一平
面上に配置される。
【0024】スキャナ光学系43を構成するスキャナレ
ンズ43a(集光光学系)、第1全反射ミラー43bお
よび第2全反射ミラー43cは、それぞれ移動しないよ
うにカメラ本体11の支持枠に固定されており、静止し
ている。第1全反射ミラー43bおよび第2全反射ミラ
ー43cは、入射する光を全反射するミラーであり、ス
キャナレンズ43aに対して互いに対称的に配置され
る。第1全反射ミラー43bによって偏向されるスキャ
ナレンズ43aの光軸と第2全反射ミラー43cによっ
て偏向されるスキャナレンズ43aの光軸とは、上記間
隔Dだけ離間している。さらに詳述すると、第1全反射
ミラー43bは、図において45度左上がりの状態で固
定されており、左方向から来る光を下方に導いている。
第2全反射ミラー43cは、第1全反射ミラー43bの
下方であって、45度右下がり、すなわち第1全反射ミ
ラー43bに対して上下対称に配置され、スキャナレン
ズ43aは、第1全反射ミラー43bおよび第2全反射
ミラー43cの間であって、これらから等距離の位置に
位置決めされる。
【0025】このように構成されるスキャナ光学系43
の作用により、電子現像型記録媒体30の像面30aに
記録形成されている光学情報は、結像面44aに結像さ
れる。スキャナ光学系43の倍率はほぼ1:1に定めら
れており、これにより結像面44aは、この像面30a
の下方であって像面30aとほぼ同一平面上に形成され
る。光源42による照明光の照明方向とラインセンサ4
4の受光面の法線方向とは同一であり、照明光の光軸と
法線は平行である。なお、上述した像面30aは、後述
する液晶40に相当する。
【0026】光源42により電子現像型記録媒体30が
照射されると、電子現像型記録媒体30の像面30aを
透過した透過光は、第1全反射ミラー43bにより反射
し、スキャナレンズ43aに導かれ、第2全反射ミラー
43cにより反射してラインセンサ44の受光面に結像
する。
【0027】例えば、35mmのフィルムサイズ程度の
領域を数μm程度の解像度を保ったまま結像させようと
すると、像面30aから結像面44aの間には、通常1
00mm以上の物像間隔が必要となる。仮に第1全反射
ミラー43b、第2全反射ミラー43cを設けない構成
では、結像面44aに配置されるラインセンサ44と光
源42は少なくとも物像間隔以上離間する必要があり、
ラインセンサ44と光源42を支持する部材が大きくな
って、その結果副走査機構50は複雑かつ大型化し、装
置全体の構成も複雑かつ大型化せざるを得ない。
【0028】本実施例では、電子現像型記録媒体30を
透過した透過光を第1全反射ミラー43bおよび第2全
反射ミラー43cにより反射させてラインセンサ44の
受光面に結像させているため、光源42とラインセンサ
44を相対的に近い位置、例えばスキャナ光学系43に
対して同じ側に配置することができる。したがって光源
42およびラインセンサ44を支持する副走査機構50
の構成を簡単かつコンパクトにすることができ、ひいて
は装置自体を簡素かつコンパクトにすることができる。
【0029】またスキャナレンズ43aを移動する必要
がないため、スキャナ光学系43の精度が向上するとと
もに、本装置の構造が簡素化される。
【0030】さらに、本実施例では、スキャナ光学系4
3の倍率がほぼ1:1であり、また照明光の照明方向と
ラインセンサ44の受光面の法線方向が同一、かつ照明
光の光軸と受光面の法線が平行となっているため、光源
42とラインセンサ44を一体的に同一方向に移動して
も、光源42の照明光により電子現像型記録媒体30を
透過した透過光がラインセンサ44から外れることはな
い。
【0031】なお、本実施例ではラインセンサ44と光
源42を一体的に駆動する構成を示したが、ラインセン
サ44と光源42を固定して電子現像型記録媒体30の
みを駆動させる構成であってもよい。また光源や光学系
によって生じるラインセンサ長手方向の受光光量むらお
よび各光電変換素子群毎の感度のばらつき等は、前述の
ように、画像処理回路63にてシェーディング補正処理
において一様性補正が施されて除去されている。光源4
2は、上記構成に代え、線状の発光素子と、その長手方
向と直交する方向に曲率を有するシリンドリカルレンズ
とから構成してもよい。
【0032】図4は電子現像型記録媒体30の構成を示
す図であり、これは特開平5−2280号公報に開示さ
れたものと同じである。
【0033】すなわち電子現像型記録媒体30は静電情
報記録媒体31と電荷保持媒体32と電源33とを備え
ている。静電情報記録媒体31は、基板34、電極層3
5、無機酸化物層36および光導電層37を積層して成
り、光導電層37は電荷発生層37aと電荷輸送層37
bを重合させて構成される。電荷保持媒体32は、液晶
支持体38と液晶電極層39の間に液晶40を封入して
構成される。静電情報記録媒体31の電荷輸送層37b
と電荷保持媒体32の液晶支持体38とは微小間隙をも
って対向している。
【0034】電源33は記録媒体駆動回路41によりオ
ンオフ制御され、電源33がオン状態のとき、電極層3
5と液晶電極層39の間、すなわち静電情報記録媒体3
1と電荷保持媒体32に電圧が印加される。この電圧印
加状態で静電情報記録媒体31が露光されると、静電情
報記録媒体31には、画像に応じた電荷が発生する。こ
の電荷に応じて、液晶40に作用する電界の強さが変化
するため、液晶40には、その画像が可視像として表示
され、被写体像が現像される。この電荷保持媒体32は
分散型液晶表示素子であり、記録形成された可視像は電
界を除去しても保持される。分散型液晶表示素子は、加
熱装置(図示せず)を用いて所定の温度に加熱すること
により、記録形成された光学情報を消去させることもで
き、その場合は繰り返し同一記録媒体を用いることもで
きる。
【0035】図5は、撮像動作とラインセンサ44から
の画素信号の読出し動作とを示すタイミングチャート、
図6は撮像動作のフローチャート、図7は画素信号の読
出し動作のフローチャートである。これらの図を参照し
て、本実施例の作用を説明する。
【0036】ステップ101においてレリーズスイッチ
14が押下されたことが検知されると(符号S11)、
ステップ102において、測光センサ28からの出力信
号すなわち測光値が検出される。ステップ103では、
この測光値に基づいて露出演算が開始される(符号S1
2)。また、レリーズスイッチ14が押下されてから所
定時間が経過した後、ステップ104において記録媒体
活性化信号が出力され(符号S13)、これにより電源
33がオン状態となって静電情報記録媒体31と電荷保
持媒体32に電圧が印加される。ステップ105におい
て露出演算が完了したことが確認されると(符号S1
4)、この演算結果に従って、ステップ106以下にお
いて撮像動作が行われる。
【0037】ステップ106では、絞り12aの開度が
全開状態から所定開度まで変化し(符号S15)、また
クイックリターンミラー21がダウン状態からアップ状
態に変化する(符号S16)。ステップ107において
ミラー21のアップ状態への変化と絞り12aの開度調
整が完了したことが確認されると、ステップ108にお
いて、シャッタ22が開放する(符号S17)。露出演
算により求められた露出期間が経過し、ステップ109
において露出が完了したことが検出されると、ステップ
110において、シャッタ22が閉じる(符号S1
8)。このシャッタ22の閉塞動作の完了に伴い、ステ
ップ111が実行され、ミラー21がダウン状態に変化
するとともに(符号S19)、絞り12aが全開状態ま
で開放する(符号S20)。ステップ112では記録媒
体活性化信号の出力が停止される(符号S21)。
【0038】すなわち、記録媒体活性化信号は少なくと
もシャッタ22が開放している間出力され、この間、電
子現像型記録媒体30に所定の電圧が印加される。そし
て、この状態で露光されることにより、電子現像型記録
媒体30には被写体像が光学情報として現像される。こ
の光学情報は記録媒体活性化信号の出力が停止しても保
持される。
【0039】ステップ113において、ミラー21と絞
り12aが初期状態に復帰したことか確認されると、ス
テップ114においてミラー21と絞り12aの駆動が
停止され、この撮像動作ルーチンは終了する。
【0040】次いで、スキャンスタートスイッチ16が
押されると、副走査機構50による副走査が開始し、次
に述べる読出し動作ルーチンが実行される。
【0041】ステップ201においてスキャナ駆動指令
信号が出力されたことが確認されると(符号S31)、
ステップ202においてシャッタ22が開放され(符号
S32)、ステップ203において光源42が点灯され
る(符号S33)。そして、ステップ204ではスキャ
ナ系駆動信号が出力されて(符号S34)、スキャン駆
動モータが正転し、副走査機構50の移動部材52が電
子現像型記録媒体30の下方位置から上昇し始める(符
号S35)。ステップ205ではラインセンサ駆動電源
がオン状態となる(符号S36)。
【0042】ステップ206においてラインセンサ44
が読み出し開始位置に定められたことが確認されると、
ステップ207においてスキャナ系駆動信号の出力が停
止され(符号S37)、スキャン駆動モータが停止され
る(符号S38)。この停止動作は、例えばスキャン駆
動モータを回転駆動するためのパルス信号を計数するこ
と等によって制御される。
【0043】次いで、ステップ208ではラインセンサ
44に対する露出が開始され、電荷蓄積が行われる(符
号S39)。ステップ209において、例えば一定時間
が経過したことを検知することにより、ラインセンサ4
4の露出が完了したことが確認されると、ステップ21
0においてラインセンサ44の読み出し走査が開始さ
れ、1水平走査線分の画素信号の出力が開始される(符
号S40)。またステップ211では、スキャン駆動モ
ータを正転させるスキャナ系駆動信号が出力されて(符
号S41)、移動部材52がさらに上昇し始める(符号
S42)。
【0044】この移動部材52の移動中において、ステ
ップ212においてラインセンサ44の読み出し走査が
終了したことが確認されると、ステップ213において
その読み出し走査が停止される(符号S43)。なお、
この読み出し走査の終了は、例えばラインセンサ駆動回
路47から出力されるラインセンサ44を駆動するため
のパルス信号を計数することにより制御される。ステッ
プ212において読み出し走査の終了が確認されなかっ
た場合、ステップ213がスキップされてステップ21
4が実行され、ラインセンサ44が次の水平走査線の位
置すなわち次の読み出し位置に定められたか否かが判定
される。ラインセンサ44が次の水平走査線の位置に定
められていない場合、ステップ212〜214が再び実
行される。
【0045】ステップ214においてラインセンサ44
が次の水平走査線の位置に定められたことが確認される
と、ステップ215においてスキャナ系駆動信号の出力
が停止され(符号S44)、スキャン駆動モータが停止
される(符号S45)。この停止動作は、例えばスキャ
ン駆動モータを回転駆動するためのパルス信号を計数す
ること等によって制御される。次いでステップ216で
は、ステップ212と同様にラインセンサ44の読み出
し走査の終了が確認され、ステップ217において読み
出し走査が停止される。すなわち、ステップ213を実
行することなくステップ212〜214のループを抜け
た場合であっても、ステップ217においてラインセン
サ44の読み出し走査が終了される。
【0046】ステップ218では全水平走査線に関する
読み出し動作が完了したか否かが判定される。全水平走
査線の数は例えば2000であり、例えばステップ21
3においてカウントアップされるカウンタを設け、この
カウンタの値を判定することにより行われる。全水平走
査線の読み出しが完了していない場合、ステップ208
へ戻り、上述した動作が繰り返される。
【0047】このように本実施例では、ラインセンサ4
4が副走査機構50によって所定時間の停止と所定量の
移動とを繰り返しつつ、スキャナ光学系43による結像
面44a上を走査することにより、電子現像型記録媒体
30によって記録形成された画像信号が読み出される。
【0048】このようにして全水平走査線の読み出しが
完了すると(符号S51)、ステップ218からステッ
プ219へ移り、ラインセンサ44の駆動電源がオフ状
態に切り換えられるとともに、ステップ220において
光源42が消灯される(符号S52)。また、ステップ
221ではシャッタ22が閉塞され(符号S53)、ス
テップ222では、スキャン駆動モータを逆転させるス
キャナ系駆動信号が出力されて(符号S54)、移動部
材52が下降し始める(符号S55)。
【0049】この移動部材52の下降動作中に、ステッ
プ223においてラインセンサ44が初期位置に復帰し
たことが確認されると、ステップ224においてスキャ
ナ系駆動信号の出力が停止され(符号S56)、スキャ
ン駆動モータが停止される(符号S57)。なおステッ
プ223における初期位置の検知動作は、例えば移動部
材52の一部がフォトインタラプタ(図示せず)を横切
ることによって出力される信号に基づいて行われる。
【0050】このように本実施例によれば、レリーズス
イッチ14を操作することによって電子現像型記録媒体
30の電荷保持媒体32(分散型液晶表示素子)に被写
体像が現像され、この被写体像は、その後、ラインセン
サ44を副走査させることにより検出され、画像記録装
置67等によってICメモリカード等の記録媒体に記録
される。電子現像型記録媒体30とラインセンサ44と
の組合せから成る画像信号検出系は、CCDから成る2
次元センサ(エリアセンサ)と比較して小形かつ安価で
あり、したがって、特に高精細画像を得る場合にその効
果は大きい。また電荷保持媒体32に画像が保持される
ため、ラインセンサ44による画像の読み取り動作は比
較的遅くてもよく、読み出された画像信号を処理するた
めの回路構成を複雑にする必要はない。
【0051】なお、電子現像型記録媒体30は上述した
構成のものに限定されず、画像を電子的に現像するもの
であれば、他の構成であってもよい。
【0052】また本発明は、上記実施例のように一眼レ
フカメラに限定されず、レンズシャッタ式カメラにも適
用できる。なおレンズシャッタ式カメラの場合には、上
記実施例のようにスキャナ系駆動時に再びシャッタ22
を開放する必要はない。
【0053】光源42は発光素子(LED)であっても
よく、スキャナ光学系43は、単レンズの他、マイクロ
レンズアレー、セルフォックスレンズアレー等を利用す
ることができる。
【0054】さらに、画像記録装置67に装着される記
録媒体はハードディスク等の磁気記録媒体や光磁気ディ
スク等の光磁気記録媒体であってもよい。
【0055】またラインセンサ44は、電子現像型記録
媒体30において反射した光を検出するように配設され
ていてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、簡単な構
成によって静止画像の信号を生成することができるコン
パクトな画像信号入力装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用したスチルビデオカメ
ラの外観図である。
【図2】図1のスチルビデオカメラの回路構成を示すブ
ロック図である。
【図3】副走査機構およびスキャナ光学系の近傍の構成
を示す図である。
【図4】電子現像型記録媒体の構成を示す図である。
【図5】撮像動作とラインセンサ44からの画素信号の
読出し動作とを示すタイミングチャートである。
【図6】撮像動作のフローチャートである。
【図7】画素信号の読出し動作のフローチャートの前半
部分である。
【図8】画素信号の読出し動作のフローチャートの後半
部分である。
【符号の説明】
12 撮像光学系 30 電子現像型記録媒体 30a 像面 42 光源 43 スキャナ光学系(中継光学系) 43a スキャナレンズ(集光光学系) 43b 第1全反射ミラー 43c 第2全反射ミラー 44a 結像面 44 ラインセンサ(撮像素子) 50 副走査機構

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像光学系によって結像された光学像
    を、その光学像の光強度分布を示す光学情報として記録
    する電子現像型記録媒体と、 前記光学像の電子現像型記録媒体への露光および記録動
    作を制御する記録制御手段と、 前記電子現像型記録媒体を照明して前記光学情報を光学
    像として再生する光源と、 所定方向に並べられた光電変換素子群からなり、その受
    光面が光源の発光面と同一方向を向いて配置され、前記
    光源の前記電子現像型記録媒体を介して入射する光を光
    電変換し、前記光学像に対応した電気的な画像情報を得
    る撮像素子と、 前記電子現像型記録媒体を透過した光を前記撮像素子の
    受光面に導く中継光学系と、 前記撮像素子と前記電子現像型記録媒体を前記所定方向
    とは直交する方向に相対移動させる副走査機構と、 前記撮像素子および前記副走査機構を駆動して前記光学
    像に対応した電気的な画像情報を読み出す画像情報読出
    し手段とを有することを特徴とする画像信号入力装置。
  2. 【請求項2】 前記電子現像型記録媒体が、画像に応じ
    た電荷が発生する静電情報記録媒体と、この電荷に応じ
    て可視像が発生するとともにこの可視像を保持可能な電
    荷保持媒体とを有することを特徴とする請求項1に記載
    の画像信号入力装置。
  3. 【請求項3】 前記電荷保持媒体が分散型液晶表示素子
    であることを特徴とする請求項2に記載の画像信号入力
    装置。
  4. 【請求項4】 照明光の照明方向と前記撮像素子の受光
    面の法線方向とが同一であって、かつ前記照明光の光軸
    と前記法線が平行であることを特徴とする請求項1に記
    載の画像信号入力装置。
  5. 【請求項5】 前記中継光学系の倍率がほぼ1:1であ
    って、前記光源と撮像素子が同一方向に移動可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像信号入力装置。
  6. 【請求項6】 前記電子現像型記録媒体の像面と前記撮
    像素子の受光面とが、ほぼ同一平面上に位置することを
    特徴とする請求項5に記載の画像信号入力装置。
  7. 【請求項7】 前記光源および撮像素子が、前記中継光
    学系に対して同じ側に位置することを特徴とする請求項
    1に記載の画像信号入力装置。
  8. 【請求項8】 前記中継光学系が、固定され、静止して
    いることを特徴とする請求項1に記載の画像信号入力装
    置。
  9. 【請求項9】 前記副走査機構は、前記撮像素子とこの
    撮像素子の長手方向に沿って延びる線状の前記光源とが
    長手方向と直交する方向で所定間隔離間して載置された
    移動部材と、この移動部材を前記撮像素子の長手方向と
    は直交する方向に駆動する駆動手段とから構成されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像信号入力装置。
  10. 【請求項10】 前記中継光学系は、集光光学系と、こ
    の集光光学系に対して対称に配置された第1および第2
    の全反射ミラーとからなり、前記第1の全反射ミラーに
    よって偏向される集光光学系の光軸と前記第2の全反射
    ミラーによって偏向される集光光学系の光軸との間隔
    が、前記所定間隔とほぼ一致していることを特徴とする
    請求項9に記載の画像信号入力装置。
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