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JP3471518B2 - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents

重荷重用空気入りタイヤ

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JP3471518B2
JP3471518B2 JP08692096A JP8692096A JP3471518B2 JP 3471518 B2 JP3471518 B2 JP 3471518B2 JP 08692096 A JP08692096 A JP 08692096A JP 8692096 A JP8692096 A JP 8692096A JP 3471518 B2 JP3471518 B2 JP 3471518B2
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JP
Japan
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groove
lateral
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tire
center
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寛 遠藤
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラックやバス等
に用いられる重荷重用空気入りタイヤに関し、更に詳し
くは、3本の主溝により区分されたリブを有する重荷重
用空気入りタイヤにおいて、高いトラクション性を確保
しながら、中央の主溝に面する両リブの内端側が早期に
摩耗するのを改善するようにした重荷重用空気入りタイ
ヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トラックやバス等に用いられる重
荷重用空気入りタイヤとして、例えば、トレッド面にタ
イヤ周方向に延びる3本の太い主溝を設け、それら主溝
により複数のリブを区分形成し、両側の主溝よりタイヤ
外側の両リブにラグ溝をそれぞれタイヤ周方向に所定の
ピッチで配置したリブラグパターンのものがある。
【0003】このようなタイヤは、一般に横溝をタイヤ
周方向に所定のピッチで配置し、そのエッジ効果により
良好なトラクション性を持たせるようにしている。しか
し、トラクション性確保のために、単に横溝を配置した
だけでは、中央の主溝に面する両リブの内端側が早期に
偏って摩耗するセンター摩耗が発生するという問題があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、トレ
ッド面に設けたタイヤ周方向に延びる3本の主溝により
リブを形成した重荷重用空気入りタイヤにおいて、高い
トラクション性を確保しながら、中央の主溝に面する両
リブの内端側が早期に偏って摩耗するセンター摩耗の改
善を図ることが可能な重荷重用空気入りタイヤを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、トレッド面にタイヤ周方向に延びる3本の主溝を
設け、それら主溝により区分された複数のリブを形成し
た重荷重用空気入りタイヤにおいて、両外側の主溝間に
形成された各リブに、その両側から一方のみが主溝に連
通してタイヤ幅方向に延びる横溝をタイヤ周方向に所定
のピッチで設け、中央の主溝に連通するセンター側の横
溝の溝幅と前記両外側の主溝に連通する外側の横溝の溝
幅とを異ならせると共に、該外側の横溝の方をその溝幅
を狭くし、かつそれらセンター側及び外側の横溝を対向
して配置したことを特徴とする。
【0006】このように主溝間に挟まれたトレッドセン
ター部の各リブに横溝を配置するので、その横溝のエッ
ジ効果により良好なトラクション性を得ることができる
ことに加えて、外側及びセンター側の横溝を対向して配
置することにより、それら横溝を略同一線上に配列する
ことができるため、ずらして配置した場合よりも横溝の
エッジ効果を連続的に発揮させながらそれを効果的に高
めることができ、高いトラクション性の確保が可能にな
る。
【0007】また、外側の横溝の溝幅をセンター側の横
溝の溝幅より狭くなるように異ならせるため、中央の主
溝に面する両リブの内端側における有効接地長と、両外
側の主溝に面する両リブの外端側における有効接地長と
の差が小さくなり、それによって、リブの両端側にかか
る接地圧を均一する方向にバランスさせることができ
る。その結果、リブの両端部を同じような割合で摩耗さ
せることが可能になるため、中央の主溝に面する両リブ
の内端側が早期に偏って摩耗するセンター摩耗を改善す
ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
重荷重用空気入りタイヤの一例を示し、1はトレッド面
で、このトレッド面1にはタイヤ周方向Tに沿って延び
る3本の主溝2が設けられている。これらの主溝3は共
にジグザグ状に形成され、タイヤ赤道線CL上に1本、
所定の間隔をおいてその両側にそれぞれ各1本配置され
ている。
【0009】トレッド面1には、それら3本の主溝2に
より区分されたタイヤ周方向Tに沿って延在する複数の
リブ3が形成されている。両外側の主溝2Aよりタイヤ
外側の両リブ3Aには、その外側端部側に、タイヤ接地
端Eを越えてタイヤ外側に延びるラグ溝4がタイヤ周方
向Tに沿って所定のピッチでそれぞれ配設され、トレッ
ドパターンがリブラグパターンになっている。
【0010】本発明では、上記のような構成の重荷重用
空気入りタイヤにおいて、両外側の主溝2A間に形成さ
れたトレッドセンター部の各リブ3Bに、その両側から
一方のみが主溝2に連通してタイヤ幅方向に延びる横溝
5がタイヤ周方向Tに沿って所定のピッチで設けられて
いる。上記横溝5はストレート状に形成され、タイヤ周
方向Tに対し大きく傾斜し、また、タイヤ幅方向に対し
ても傾斜して延在している。両外側の主溝2Aに連通す
る外側の各横溝5Aと、中央の主溝2Bに連通するセン
ター側の各横溝5Bとは、その溝幅が異なり、外側の横
溝5Aの方がセンター側の横溝5Bよりも溝幅を狭くし
た構成になっている。それらの異なる溝幅は、中央の主
溝2Bに面する両リブ3Bの内端側の有効接地長と、両
外側の主溝2Aに面する両リブ3Bの外端側の有効接地
長とが同じになるように、タイヤにより適宜設定するこ
とができる。
【0011】また、センター側の各横溝5Bと外側の各
横溝5Aは互いに対向するように配置され、それら横溝
5A,5Bの溝幅間における中心線m,nは略同一線上
に配列されている。外側の横溝5Aはセンター側の横溝
5Bよりも長く延在している。このように両外側の主溝
2A間の各リブ3Bに横溝5を設け、該横溝5のエッジ
効果により良好なトラクション性を得ることができるこ
とに加えて、それら外側及びセンター側の横溝5A,5
Bを対向して配置し、略同一線上となるように配列した
ので、ずらして配置した場合よりも横溝5A,5Bのエ
ッジ効果を連続的に発揮させながらそれを効果的に高め
ることができ、それによって高いトラクション性を確保
することができる。
【0012】また、外側の横溝5Aの溝幅とセンター側
の横溝5Bの溝幅とを、外側の横溝5Aの方が狭くなる
ように異ならせることにより、中央の主溝2Bに面する
両リブ3Bの内端側の有効接地長と、両側の主溝2Aに
面する両リブ3Bの外端側の有効接地長との差を小さく
し、リブ3Bの両端部にかかる接地圧を同じようにする
ことができる。そのため、リブ3Bの両端部を同様な割
合で摩耗させることができ、中央の主溝2Bに面する両
リブ3Bの内端側が早期に偏って摩耗するセンター摩耗
の改善が可能になる。
【0013】また更に、対向して配置した横溝5A,5
Bを連通させずに離間させているので、横溝5A,5B
により区画されたリブ部分前後におけるリブ剛性が大き
く低下することがなく、横溝5を配置したことによるリ
ブ部分前後の耐偏摩耗性も良好にすることができる。ま
た、操縦安定性も良好である。上記外側の横溝5Aの長
さL1 とセンター側の横溝5Bの長さL2 、及びそれら
の合計長さL1 +L2 は、それらが形成されるリブ3B
のリブ幅L3 に対し、0.3L3 <L1 <0.5L3
0.2L3 <L2 <0.5L3 、0.5L3 <L1 +L
2 <0.9L3 の関係にするのが好ましい。
【0014】長さL1,L2,L1 +L2 が上記下限設定値
以下であると、トラクション性が悪化し、逆に上記上限
設定値以上になると、横溝5A,5Bにより区画された
リブ部分前後におけるヒールアンドトウ摩耗の発生が顕
著となる。また、長さL1,L 2 が上記上限設定値以上に
なると、操縦安定性も低下する。これらの長さL1,L2,
1 +L2 を上記の溝幅と共にコントロールすることに
より、リブ3Bの両端部の接地圧をより適性化すること
ができる。
【0015】また、上記横溝5A,5Bは、タイヤ周方
向Tに対する傾斜角度θを45〜90°の範囲にして傾
斜配置するのが、横溝5A,5Bにより区画されたリブ
部分前後におけるヒールアンドトウ摩耗の発生を抑制す
る上で好ましい。本発明では、上述した実施形態におい
て、主溝3をジグザグ状に形成したが、それに限定され
ず、ストレート状の主溝であってもよい。
【0016】また、図1では、両リブ3Bに形成された
横溝5A,5Bが同じ傾斜方向となるように配置されて
いる(ラグ溝4も含めて)が、一方のリブ3Bに設けら
れる横溝5A,5Bを(その側のラグ溝4も含めて)逆
方向に傾斜させる構成にしてもよい。なお、本発明にお
けるリブ3Bのリブ幅L3 とは、横溝5が設けられる位
置における最小長さをいう。また、横溝5A,5Bの長
さL1,L2 とは、その最小長さ方向における横溝5A,
5Bの長さである。
【0017】
【実施例】タイヤサイズを11R22.5で共通にし、
図1に示す構成の本発明タイヤと、図2に示す構成の従
来タイヤとをそれぞれ作製した。本発明タイヤにおい
て、長さL1,L2 はそれぞれ0.25L3 、0.4
3 、傾斜角度θは70°である。図2において、12
はタイヤ周方向に延在するジグザグ状の主溝、13はリ
ブ、14はラグ溝、15は横溝である。
【0018】これら各試験タイヤをリムサイズ22.5
×7.50のリムに装着し、空気圧を700kPa にし
て、以下に示す測定条件により、トラクション性と耐セ
ンター摩耗性の評価試験を行ったところ、表1に示す結
果を得た。 トラクション性 10ton 車の全輪に各試験タイヤを装着し、ドライ路面
のテストコースにおいて、初速40km/hからの制動(ロ
ック時)距離を測定し、その結果を従来タイヤを100
とする指数値で評価した。その値が大きいほどトラクシ
ョン性が優れている。 耐センター摩耗性 各試験タイヤを10ton 車に取付け、一般車道を5万km
走行後における両外側の主溝間の各リブの両端部の摩耗
量差を測定し、その結果を従来タイヤを100とする指
数値で評価した。その値が大きいほど耐センター摩耗性
が優れている。
【0019】
【表1】 表1から明らかなように、本発明タイヤは、3本の主溝
によりリブを形成した重荷重用空気入りタイヤにおい
て、高いトラクション性を確保しながら、耐センター摩
耗性を高めることができるのが判る。
【0020】
【発明の効果】上述のように本発明は、トレッド面にタ
イヤ周方向に延びる3本の主溝を設け、それら主溝によ
り区分された複数のリブを形成した重荷重用空気入りタ
イヤにおいて、両外側の主溝間に形成された各リブに、
その両側から一方のみが主溝に連通してタイヤ幅方向に
延びる横溝をタイヤ周方向に所定のピッチで設け、中央
の主溝に連通するセンター側の横溝の溝幅と前記両外側
の主溝に連通する外側の横溝の溝幅とを異ならせると共
に、該外側の横溝の方をその溝幅を狭くし、かつそれら
センター側及び外側の横溝を対向して配置したので、高
いトラクション性を確保しながら、中央の主溝に面する
両リブの内端側が早期に偏って摩耗するセンター摩耗の
改善を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の重荷重用空気入りタイヤの一例を示す
トレッド面の要部展開図である。
【図2】従来タイヤのトレッド面の要部展開図である。
【符号の説明】
1 トレッド面 2 主溝 2A 外側の主溝 2B 中央の主溝 3 リブ 4 ラグ溝 5 横溝 5A 外側の横溝 5B センター側の横溝 T タイヤ周方向

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッド面にタイヤ周方向に延びる3本
    の主溝を設け、それら主溝により区分された複数のリブ
    を形成した重荷重用空気入りタイヤにおいて、 両外側の主溝間に形成された各リブに、その両側から一
    方のみが主溝に連通してタイヤ幅方向に延びる横溝をタ
    イヤ周方向に所定のピッチで設け、中央の主溝に連通す
    るセンター側の横溝の溝幅と前記両外側の主溝に連通す
    る外側の横溝の溝幅とを異ならせると共に、該外側の横
    溝の方をその溝幅を狭くし、かつそれらセンター側及び
    外側の横溝を対向して配置した重荷重用空気入りタイ
    ヤ。
  2. 【請求項2】 前記外側の横溝の長さL1 と前記センタ
    ー側の横溝の長さL 2 とをリブ幅L3 に対し、0.3L
    3 <L1 <0.5L3 、0.2L3 <L2 <0.5L3
    の関係にし、かつ外側及びセンター側の横溝の長さL1,
    2 の合計長さL1 +L2 を0.5L3 <L1 +L2
    0.9L3 にした請求項1記載の重荷重用空気入りタイ
    ヤ。
  3. 【請求項3】 前記センター側及び外側の横溝をタイヤ
    周方向に対し、45〜90°に傾斜して配置した請求項
    1または2記載の重荷重用空気入りタイヤ。
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