JP3452297B2 - 3次元仮想空間表示方法 - Google Patents
3次元仮想空間表示方法Info
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Description
加者が端末を使いネットワークを介して通信し、互いの
利用者が仮想空間を共有するシステムに関し、特に仮想
空間及びその空間内に存在する物体を明示的に利用者の
端末画面に表示する方法に関する。
の分身は単一形態で表現されており、ある参加利用者の
視点から遠方に存在する利用者は端末画面の解像度の限
界からその分身の詳細は表示されない。しかし分身は単
一形態で表現されているため表示のための計算は内部的
には行われており、仮想空間の利用参加者の増加に伴っ
て画面表示速度を低下させる。
を介して参加できる利用者参加型のシステムは相手の様
子や行動が把握できるため遠隔コミュニケーションシス
テムとしても優れている。この場合現実世界でのコミュ
ニケーションと比較して不便さを利用者に感じさせない
ために、利用者の仮想空間内の各分身は通常のコミュニ
ケーションに必要な視線、表情、見ぶりなどといった非
言語的情報を保持している必要性が生じる。しかしこの
場合、自分自身の視点からは直接コミュニケーションが
とれないような仮想空間上の遠距離に存在する他の利用
者の分身にまで一番近くにいる利用者の分身と同量の情
報を保持させていることは、常に多量の情報を保持する
ためのコストがかかると同時に解像度の限界以上の情報
を計算機に処理させようとする画面表示能力の利用効率
上問題がある。
ウインドウの中に表示されるため利用者がウインドウの
大きさを変更することを考慮すると常にそのウインドウ
の大きさに応じて動的にかつ利用者から見て最適になる
ように仮想空間内の他の利用者の分身を表示する必要が
ある。
に応じて仮想空間の利用者の分身について適切な画像表
示が行われ、画像表示速度の向上が図られる3次元仮想
空間表示方法を提供することである。
表示方法は、複数の端末がネットワークを介して通信
し、端末のウインドウに表示されている3次元仮想空間
を端末利用者の間で共有する利用者参加型システムにお
ける3次元仮想空間表示方法であって、前記仮想空間内
の前記システムの端末利用者の視点から前記仮想空間内
に存在する対人距離を求めるステップと、前記仮想空間
内の前記視点から距離に応じて複数の対人距離帯を設定
するステップと、前記対人距離から、仮想空間内の人物
を前記対人距離帯に対応して表示するステップと、前記
システムの端末利用者が使用している端末に表示される
ウインドウの大きさに対応して前記対人距離帯を設定す
るステップと、を有する。
離帯に対応して表示するステップは、遠方の領域の人物
ほど表示精度および映像品質を下げて表示するステップ
を有する。
離帯に対応して表示するステップは、前記視点から最も
遠距離にある対人距離帯の外の領域に存在する人物の画
像処理を行わず、前記ウインドウに表示しないステップ
を有する。
用している端末に表示されるウインドウの大きさに対応
して前記対人距離帯を設定するステップは、前記表示さ
れるウインドウの一辺の長さに比例して、前記視点から
前記対人距離帯のそれぞれの境界までの距離を変更する
ステップと、前記対人距離はそのまま変更しないステッ
プを有する。
ニケーションに適した形態で相手の仮想空間における分
身を表現するために、自分の仮想空間内における視点か
らの距離に応じて複数の対人距離帯を仮想空間内に設け
る。自分の仮想空間内における視点からそれぞれの領域
の境界までの距離は、利用者の端末画面上の仮想空間を
表示しているウインドウの大きさに応じて動的に設定す
る。それぞれの部分領域に所属する利用者の分身は自分
の視点からの距離に見合った量の情報を有する形態で画
面表示される。
ウのサイズを変更する、あるいは仮想空間を管理してい
るサーバ側がクライアントの画面上の仮想空間を表示し
ているウインドウのサイズを変更した場合にウインドウ
に映し出された人物の形態をコミュニケーションに必要
な形で動的に設定できる。
態の切り替えを、遠方の領域の人物ほど表示精度および
品質を下げるという制御と組み合わせることによってウ
インドウサイズを縮小したにもかかわらず、初期設定の
まま仮想空間内の遠方まで詳細に人物を表示することに
よる保持情報の増大および画面表示速度の低下を防ぐこ
とができる。
る。
ーチャート図であり、図2はウインドウサイズに対応し
て対人距離帯の境界距離の設定方法を示すフローチャー
ト図である。図3はE.T.Hallの研究における対
人距離帯とその具体的距離を示す図である。図4本発明
の実施例の表示画面を示す図で、(a)はウインドウサ
イズを拡大および縮小したときのシステム利用参加者の
端末画面の見えを示す図である。ウインドウサイズを変
更するとその中に表示される分身の表示形態が視点から
近いほど詳しく、視点から遠いほど粗く表示される様子
を示す。(b)は(a)のようにウインドウサイズを変
更したときの仮想空間内における各対人距離帯が動的に
変更されることを示す図である。
1により、詳細に説明する。
して通信し、端末のウインドウに表示されている3次元
仮想空間を端末利用者の間で共有する利用者参加型シス
テムの3次元仮想空間表示方法であって、仮想空間内の
端末利用者の視点から仮想空間内に存在する相手までの
距離を求め(S1)、視点から距離に応じて、例えば3
つの対人距離帯に分割設定し(S2)、それぞれの対人
距離帯に存在する相手の人物像をその対人距離帯に対応
して、例えば、視点の近い対人距離帯の人物像はその表
情が分かる程度に精細に、視点から遠い対人距離帯の人
物像は小さく、粗く、表示する(S3)。また、端末利
用者が使用している端末のウインドウの大きさに対応し
て、対人距離帯が動的に設定される(S4)。
2に示すとおり、特定の利用者から見た空間を利用者に
近い順に個体距離、社会距離、公共距離の3つの領域を
設定する。この範囲の定め方は文化人類学者E.T.H
allの人間が実空間でコミュニケーションを取る上で
相手との関係に応じてとる距離に関する社会心理学的研
究に基づく。それぞれの距離の意味と実際の距離は図3
に示すとおりである。
した場合はその利用者の仮想空間における表示形態を変
更する。
仮想空間の表示は端末画面上のウインドウに表示され
る。このウインドウはその大きさを動的に設定できるた
め、その大きさに応じて仮想空間は縮小、あるいは拡大
して表示される。
ウ内の利用者の見えに応じて上記の個体距離、社会距
離、公共距離の利用者自身からそれぞれの境界までの距
離を図4に示すように動的に変更する。これらの対人距
離帯の変更にしたがって所属する対人距離帯が変更され
た分身はより近くの対人距離帯に変更された分身は詳細
を表示するように、より遠くの対人距離帯に変更された
分身は詳細を表示しないようにその表示形態を変更す
る。
い公共距離の外に存在する場合には対人距離のチェック
は行われるが、人物の画像処理は行われず、ウインドウ
に表示されない。
したときのシステム利用参加者の端末画面の見えを示す
図である。(a)はウインドウサイズを変更するとその
中に表示される分身の表示形態が視点から近いほど詳し
く、視点から遠いほど粗く表示される様子を示してお
り、(b)は(a)のようにウインドウサイズを変更し
たときの仮想空間内における各対人距離帯が動的に変更
されることを示している。
ドウの横幅に対して線形にそれぞれの距離が変化するよ
うに設定した。ここで式中のX距離は個体距離、社会距
離、あるいは公共距離を示すものとする。
インドウサイズの横幅)本実施例ではウインドウサイズ
の横幅に応じて各対人距離帯の境界位置を変更している
が、ウインドウサイズの縦幅や対角線の長さを使うこと
もできる。
ンドウを縮小した場合にも端末画面上の仮想空間内の人
物は必要以上に遠方まで何が移されているか判別できな
い顔画像の表示が行われるが、本発明を用いれば、個体
距離内にいる仮想空間の利用者の分身について適切な顔
画像の表示が行われ、画像表示速度の向上も図られる。
図である。
その具体的距離である。
たときのシステム利用参加者の端末画面の見えを示す図
である。ウインドウサイズを変更するとその中に表示さ
れる分身の表示形態が視点から近いほど詳しく、視点か
ら遠いほど粗く表示される様子を示す。 (b)は(a)のようにウインドウサイズを変更したと
きの仮想空間内における各対人距離帯が動的に変更され
ることを示す図である。
分身である。 32 自分自身以外のシステム利用参加者の仮想空間
内における分身である。 33 図4(a)におけるウインドウサイズ拡大時の
仮想空間における個体距離と社会距離の境界である。 34 図4(a)におけるウインドウサイズ拡大時の
仮想空間における社会距離と公共距離の境界である。 35 図4(a)におけるウインドウサイズ縮小時の
仮想空間における個体距離と社会距離の境界である。 36 図4(a)におけるウインドウサイズ縮小時の
仮想空間における社会距離と公共距離の境界である。
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の端末がネットワークを介して通信
し、端末のウインドウに表示されている3次元仮想空間
を端末利用者の間で共有する利用者参加型システムにお
ける3次元仮想空間表示方法であって、 前記仮想空間内の前記システムの端末利用者の視点から
前記仮想空間内に存在する対人距離を求めるステップ
と、 前記仮想空間内の前記視点から距離に応じて複数の対人
距離帯を設定するステップと、 前記対人距離から、仮想空間内の人物を前記対人距離帯
に対応して表示するステップと、 前記システムの端末利用者が使用している端末に表示さ
れるウインドウの大きさに対応して前記対人距離帯を設
定するステップと、 を有する3次元仮想空間表示方法。 - 【請求項2】 前記仮想空間内の人物を前記対人距離帯
に対応して表示するステップが、 遠方の領域の人物ほど表示精度および映像品質を下げて
表示するステップを有する請求項1に記載の3次元仮想
空間表示方法。 - 【請求項3】 前記仮想空間内の人物を前記対人距離帯
に対応して表示するステップが、 前記視点から最も遠距離にある対人距離帯の外の領域に
存在する人物の画像処理を行わず、前記ウインドウに表
示しないステップを有する請求項1に記載の3次元仮想
空間表示方法。 - 【請求項4】前記システムの端末利用者が使用している
端末に表示されるウインドウの大きさに対応して前記対
人距離帯を設定するステップが、 前記表示されるウインドウの一辺の長さに比例して、前
記視点から前記対人距離帯のそれぞれの境界までの距離
を変更するステップと、 前記対人距離はそのまま変更しないステップを有する請
求項1に記載の3次元仮想空間表示方法。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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Family
ID=16329787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19476096A Expired - Fee Related JP3452297B2 (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | 3次元仮想空間表示方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (5)
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JP4487159B2 (ja) * | 2000-04-28 | 2010-06-23 | ソニー株式会社 | 情報処理装置および方法、並びに格納媒体 |
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-
1996
- 1996-07-24 JP JP19476096A patent/JP3452297B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
箕浦大祐,山名岳志,"3次元仮想空間における集団コミュニケーション環境の一検討",「電子情報通信学会技術研究報告」,社団法人電子情報通信学会,1996年 6月21日,Vol.96,No.116,p.63−68,IE96−24 |
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JPH1040423A (ja) | 1998-02-13 |
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