JP3449926B2 - ポジ型感光性樹脂組成物 - Google Patents
ポジ型感光性樹脂組成物Info
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Description
率のパターンを得ることができ、かつ封止樹脂との密着
性及び保存安定性に優れた高感度のポジ型感光性樹脂組
成物に関するものである。
縁膜には耐熱性が優れ、又卓越した電気特性、機械特性
等を有するポリイミド樹脂が用いられているが、近年半
導体素子の高集積化、大型化、パッケージの薄型化、小
型化、半田リフローによる表面実装への移行等により耐
熱サイクル性、耐熱ショック性等の著しい向上の要求が
あり、更に高性能の樹脂が必要とされるようになってき
た。一方、ポリイミド樹脂自身に感光性を付与する技術
が最近注目を集めてきており、例えば下記式(8)に示
される感光性ポリイミド樹脂が挙げられる。
簡略化でき、工程短縮および歩留まり向上の効果はある
が、現像の際にN−メチル−2−ピロリドン等の溶剤が
必要となるため、安全性、取扱い性に問題がある。そこ
で最近、アルカリ水溶液で現像ができるポジ型の感光性
樹脂が開発されている。例えば、特公平1−46862
号公報においてはベース樹脂であるポリベンゾオキサゾ
ール前駆体と感光材であるジアゾキノン化合物より構成
されるポジ型感光性樹脂が開示されている。これは高い
耐熱性、優れた電気特性、微細加工性を有し、ウェハー
コート用のみならず層間絶縁用樹脂としての可能性も有
している。このポジ型の感光性樹脂の現像メカニズム
は、未露光部のジアゾキノン化合物はアルカリ水溶液に
不溶であるが、露光することによりジアゾキノン化合物
が化学変化を起こし、アルカリ水溶液に可溶となる。こ
の露光部と未露光部との溶解性の差を利用し、露光部を
溶解除去することにより未露光部のみの塗膜パターンの
作成が可能となるものである。これら感光性樹脂を実際
に使用する場合、特に重要となるのは感光性樹脂の感度
である。低感度であると、露光時間が長くなりスループ
ットが低下する。そこで感光性樹脂の感度を向上させよ
うとして、例えばベース樹脂の分子量を小さくすると、
現像時に未露光部の膜減りが大きくなるために、必要と
される膜厚が得られなかったり、パターン形状が崩れる
といった問題が生じる。また、感光材として1,2−ナ
フトキノン−2−ジアジド−4−スルホン酸エステル化
合物を単独で使用する場合、露光部の溶解性が増すばか
りでなく、未露光部の溶解性も増大するためにパターン
形状が悪くなり、結果として低解像度となる問題が生じ
る。この様なことから、上記特性を満足しながら高感度
である感光性樹脂の開発が強く望まれている。又このよ
うな感光性樹脂を半導体素子の表面保護膜として用いた
場合、特に問題となるのは後工程でその上に成形される
パッケージ用封止樹脂との密着性である。密着性が悪い
とその界面で剥離が発生し、半導体パッケージがクラッ
クしたり、そのクラックに水が進入し半導体の電気的不
良を発生したりする。
高残膜率のパターンを得ることができ、かつ封止樹脂と
の密着性に優れており、波長が365nmの紫外線露光
において高感度であるポジ型感光性樹脂を提供すること
を目的とする。
で示されるポリアミド(A)100重量部と1,2−ナ
フトキノン−2−ジアジド−4−スルホン酸エステル化
合物(B)1〜50重量部と1,2−ナフトキノン−2
−ジアジド−5−スルホン酸エステル化合物(C)1〜
50重量部と一般式(2)で表されるフェノール化合物
(D)1〜30重量部とからなることを特徴とするポジ
型感光性樹脂組成物に関するものである。
るビスアミノフェノールとYの構造を有するジカルボン
酸と、更にEの構造を有する酸無水物からなり、このポ
リアミドを約300〜400℃で加熱すると脱水閉環
し、ポリベンゾオキサゾールという耐熱性樹脂に変化す
る。本発明のポリアミド(1)のXは、例えば、
い。これら中で特に好ましいものとしては、
は、例えば、
い。これらの中で特に好ましいものとしては、
は、例えば、
のではない。この中で特に好ましいものとしては、
造を有するジカルボン酸誘導体とXの構造を有するビス
アミノフェノールを反応させてポリアミドを合成した
後、式(1)のEに示すアルケニル基又はアルキニル基
を少なくとも1個有する酸無水物を用いて末端のアミノ
基をキャップするものである。更に、式(1)のZは、
例えば
い。式(1)のZは、例えば、シリコンウェハーのよう
な基板に対して、特に優れた密着性が必要な場合に用い
るが、その使用割合bは最大40.0モル%までであ
る。40.0モル%を越えると樹脂の溶解性が極めて低
下し、現像残り(スカム)が発生し、パターン加工がで
きない。なお、これらX、Y、E、Zの使用にあたって
は、それぞれ1種類であっても2種類以上の混合物であ
っても構わない。
−ジアジド化合物は、米国特許明細書第2,772,9
72号、第2,797,213号、第3,669,65
8号により公知の物質である。例えば、下記のものが挙
げられるがこれらに限定されるものではない。
ら好ましいものとしては下記のものが挙げられる。
ド−4−スルホン酸化合物(B)と1,2−ナフトキノ
ン−2−ジアジド−5−スルホン酸化合物(C)のポリ
アミド(A)への配合量は、ポリアミド100重量部に
対してそれぞれ1〜50重量部である。配合量が両方と
も1重量部未満だと樹脂のパターニング性が不良とな
り、逆に50重量部を越えると感度が大幅に低下するだ
けでなく、封止樹脂との密着性やフィルムの引っ張り伸
び率が著しく低下する。
−スルホン酸化合物(B)と1,2−ナフトキノン−2
−ジアジド−5−スルホン酸化合物(C)の配合比率
は、重量比で1≦(C)/(B)≦10の範囲内で使用
する。(C)/(B)が1未満の場合には、未露光部の
溶解性が増大するために良好なパターンが維持できずに
結果として低解像度となり、逆に(C)/(B)が10
を越えると高感度化への寄与は殆ど認められなくなる。
要により感光特性を高めるためにジヒドロピリジン誘導
体を加えることができる。ジヒドロピリジン誘導体とし
ては、例えば2,6−ジメチル−3,5−ジアセチル−
4−(2′−ニトロフェニル)−1,4−ジヒドロピリ
ジン、4−(2′−ニトロフェニル)−2,6−ジメチ
ル−3,5−ジカルボエトキシ−1,4−ジヒドロピリ
ジン、4−(2′,4′−ジニトロフェニル)−2,6
−ジメチル−3,5−ジカルボメトキシ−1,4−ジヒ
ドロピリジン等を挙げることができる。
は更に一般式(2)で示されるフェノール化合物を含有
させることが重要である。
物に添加する技術としては、例えば、特開平3−200
251号公報、特開平3−200252号公報、特開平
3−200253号公報、特開平3−200254号公
報、特開平4−1650号公報、特開平4−11260
号公報、特開平4−12356号公報、特開平4−12
357号公報に示されている。しかし、これらに示され
ているようなフェノール化合物は、本発明におけるポリ
アミドをベース樹脂としたポジ型感光性樹脂に用いても
感度向上の効果は小さい。しかし、本発明における一般
式(2)で表されるフェノール化合物を用いた場合、露
光部における溶解速度が増して感度が向上する。また分
子量を小さくして感度を上げた場合に見られるような未
露光部の膜減りも非常に小さい。また本発明において、
一般式(2)で表されるフェノール化合物を添加するこ
とによる新たな特性として、封止樹脂との密着性が向上
したポジ型感光性樹脂組成物が得られるということを見
いだした。
としては下記のものを挙げることが出来るがこれらに限
定されない。
で好ましいものとしては、
る化合物は単独、または混合物の形で全フェノール化合
物(D)中に50重量%以上含まれるものである。フェ
ノール化合物(D)の添加量は、一般式(1)で示され
るポリアミド100重量部に対して1〜30重量部が好
ましい。フェノール化合物の添加量が30重量部より多
いと、現像時に著しい残膜率の低下が起こったり、冷凍
保存中において析出が起こり実用性に欠ける。添加量が
1重量部未満では、封止樹脂との密着性が低下するばか
りか現像時における感度が低下する。
は、必要によりレベリング剤、シランカップリング剤等
の添加剤を添加することができる。本発明においてはこ
れらの成分を溶剤に溶解し、ワニス状にして使用する。
溶剤としては、N−メチル−2−ピロリドン、γ−ブチ
ロラクトン、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチル
スルホキシド、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレ
ングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル
アセテート、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、メ
チル−1,3−ブチレングリコールアセテート、1,3
−ブチレングリコール−3−モノメチルエーテル、ピル
ビン酸メチル、ピルビン酸エチル、メチル−3−メトキ
シプロピオネート等が挙げられ、単独でも混合して用い
てもよい。
法は、まず該組成物を適当な支持体、例えば、シリコン
ウェハー、セラミック基板、アルミ基板等に塗布する。
塗布量は、半導体装置の場合、硬化後の最終膜厚が0.
1〜20μmになるよう塗布する。膜厚が0.1μm以
下であると、半導体素子の保護表面膜としての機能を十
分に発揮することが困難となり、20μm以上である
と、微細な加工パターンを得ることが困難となるばかり
でなく、加工に時間がかかりスループットが低下する。
塗布方法としては、スピンナーを用いた回転塗布、スプ
レーコーターを用いた噴霧塗布、浸漬、印刷、ロールコ
ーティング等がある。次に、60〜130℃でプリベー
クして塗膜を乾燥後、所望のパターン形状に化学線を照
射する。化学線としては、X線、電子線、紫外線、可視
光線等が使用できるが、200〜500nmの波長のも
ので、特に365nmの波長が最も大きい効果を得るこ
とが出来て好ましい。次に照射部を現像液で溶解除去す
ることによりレリーフパターンを得る。現像液として
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモ
ニア水等の無機アルカリ類、エチルアミン、n−プロピ
ルアミン等の第1アミン類、ジエチルアミン、ジ−n−
プロピルアミン等の第2アミン類、トリエチルアミン、
メチルジエチルアミン等の第3アミン類、ジメチルエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン等のアルコールア
ミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テト
ラエチルアンモニウムヒドロキシド等の第4級アンモニ
ウム塩等のアルカリ類の水溶液、及びこれにメタノー
ル、エタノールのごときアルコール類等の水溶性有機溶
媒や界面活性剤を適当量添加した水溶液を好適に使用す
ることができる。現像方法としては、スプレー、パド
ル、浸漬、超音波等の方式が可能である。次に、現像に
よって形成したレリーフパターンをリンスする。リンス
液としては、蒸留水を使用する。次に加熱処理を行い、
オキサゾール環を形成し、耐熱性に富む最終パターンを
得る。本発明によるポジ型感光性樹脂組成物は、半導体
用途のみならず、多層回路の層間絶縁やフレキシブル銅
張板のカバーコート、ソルダーレジスト膜や液晶配向膜
等としても有用である。
る。 《実施例1》 *ポリアミドの合成 テレフタル酸0.8モルとイソフタル酸0.2モルと1
−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール2モル
とを反応させて得られたジカルボン酸誘導体360.4
g(0.9モル)とヘキサフルオロ−2,2−ビス(3
−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン366.
3g(1.0モル)とを温度計、攪拌機、原料投入口、
乾燥窒素ガス導入管を備えた4つ口のセパラブルフラス
コに入れ、N−メチル−2−ピロリドン3000gを加
えて溶解させた。その後オイルバスを用いて75℃にて
12時間反応させた。次にN−メチル−2−ピロリドン
500gに溶解させた5−ノルボルネン−2,3−ジカ
ルボン酸無水物32.8g(0.2モル)を加え、更に
12時間攪拌して反応を終了した。反応混合物をろ過し
た後、反応混合物を水/メタノール=3/1の溶液に投
入、沈殿物を濾集し水で充分洗浄した後、真空下で乾燥
し、一般式(1)で示され、Xが下記式X−1、Yが下
記式Y−1及びY−2の混合で、a=100、b=0か
らなる目的のポリアミド(A−1)を得た。
を有する1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−4−ス
ルホン酸エステル化合物(Q−1)10g、1,2−ナ
フトキノン−2−ジアジド−5−スルホン酸エステル化
合物(Q−2)15g、下記式の構造を有するフェノー
ル化合物(P−1)15gをN−メチル−2−ピロリド
ン200gに溶解した後、0.2μmのテフロンフィル
ターで濾過し感光性樹脂組成物を得た。
ピンコーターを用いて塗布した後、ホットプレートにて
120℃で4分乾燥し、膜厚約5μmの塗膜を得た。こ
の塗膜に凸版印刷(株)製マスク(テストチャートN
o.1:幅0.88〜50.0μmの残しパターンおよ
び抜きパターンが描かれている)を通して高圧水銀灯を
用いて、フィルターより取り出した365nmの紫外光
線を露光量を変化させて照射した。次に1.40%のテ
トラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液に60秒浸
漬することによって露光部を溶解除去した後、純水で3
0秒間リンスした。その結果、露光量170mJ/cm
2で照射した部分よりパターンが成形されていることが
確認できた。(感度は170mJ/cm2)。この時の
残膜率(現像後の膜厚/現像前の膜厚×100)は8
9.7%、解像度は4μmとそれぞれ非常に高い値を示
した。また、別にポジ型感光性樹脂組成物を同様にシリ
コンウエハー上に塗布し、プリベークした後、オーブン
中30分/150℃、30分/250℃、30分/35
0℃の順で加熱、樹脂を硬化させた後、この硬化膜の上
に半導体封止用エポキシ樹脂組成物(住友ベークライト
(株)製、EME−6300H)を2×2×2mm(横×
縦×高さ)の大きさに成形した。テンシロンを用いて、
ポリベンゾオキサゾール樹脂硬化膜上に成形した封止用
エポキシ樹脂組成物の剪断強度を測定した結果、3.5
kg/mm2であった。
フトキノン−2−ジアジド−4−スルホン酸エステル化
合物(Q−1)の添加量を12.5g、1,2−ナフト
キノン−2−ジアジド−5−スルホン酸エステル化合物
(Q−2)の添加量を12.5gに変えた他は実施例1
と同様の評価を行った。 《実施例3》実施例1における1,2−ナフトキノン−
2−ジアジド−4−スルホン酸エステル化合物(Q−
1)の添加量を5g、1,2−ナフトキノン−2−ジア
ジド−5−スルホン酸エステル化合物(Q−2)の添加
量を20gに変えた他は実施例1と同様の評価を行っ
た。 《実施例4》実施例1におけるフェノール化合物(P−
1)を(P−2)に替えて、更に該成分の添加量を表1
の様に変えた他は実施例1と同様の評価を行った。 《実施例5》実施例1におけるフェノール化合物(P−
1)の添加量を5gにして、更に各成分の添加量を表1
の様に変えた他は実施例1と同様の評価を行った。 《実施例6》実施例1におけるポリアミドの合成におい
て、テレフタル酸0.8モルとイソフタル酸0.2モル
の代わりに、ジフェニルエーテル−4,4’−ジカルボ
ン酸1モルに替えて、一般式(1)で示され、Xが下記
式X−1、Yが下記式Y−3で、a=100、b=0か
らなるポリアミド(A−2)を合成し、更に各成分の添
加量を表1の様に変えた他は実施例1と同様の評価を行
った。 《実施例7》実施例6におけるポリアミドの合成におい
て、ヘキサフルオロ−2,2−ビス(3−アミノ−4−
ヒドロキシフェニル)プロパン1モルの代わりに、3,
3‘−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキシジフェニルス
ルホン1モルを用いて、一般式(1)で示され、Xが下
記式X−2、Yが下記式Y−3で、a=100、b=0
からなるポリアミド(A−3)を合成した。更に、1,
2−ナフトキノン−2−ジアジド−4−スルホン酸エス
テル化合物(Q−1)を(Q−3)に、1,2−ナフト
キノン−2−ジアジド−5−スルホン酸エステル化合物
(Q−2)を(Q−4)に替え、更に各成分の添加量を
表1の様に変えた他は実施例1と同様の評価を行った。 《実施例8》実施例1におけるポリアミドの合成におい
て、ヘキサフルオロ−2,2−ビス(3−アミノ−4−
ヒドロキシフェニル)プロパンを348.0g(0.9
5モル)に減らし、代わりに1,3−ビス(3−アミノ
プロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサ
ン12.4g(0.05モル)を加え、一般式(1)で
示され、Xが下記式X−1、Yが下記式Y−1およびY
−2の混合、Zが下記式Z−1で、a=95、b=5か
らなるポリアミド(A−4)を合成した。更に各成分の
添加量を表1の様に変えた他は実施例1と同様の評価を
行った。
フトキノン−2−ジアジド−4−スルホン酸エステル化
合物(Q−1)の添加量を0g、1,2−ナフトキノン
−2−ジアジド−5−スルホン酸エステル化合物(Q−
2)の添加量を25gに変えた他は実施例1と同様の評
価を行った。 《比較例2》実施例1における1,2−ナフトキノン−
2−ジアジド−4−スルホン酸エステル化合物(Q−
1)の添加量を2g、1,2−ナフトキノン−2−ジア
ジド−5−スルホン酸エステル化合物(Q−2)の添加
量を23gに替え、更に各成分の添加量を表1の様に変
えた他は実施例1と同様の評価を行った。 《比較例3》実施例1における1,2−ナフトキノン−
2−ジアジド−4−スルホン酸エステル化合物(Q−
1)の添加量を20g、1,2−ナフトキノン−2−ジ
アジド−5−スルホン酸エステル化合物(Q−2)の添
加量を5gに替え、更に各成分の添加量を表1の様に変
えた他は実施例1と同様の評価を行った。 《比較例4》実施例6におけるフェノール化合物の添加
量を0.5gに減らし、更に各成分の添加量を表1の様
に変えた他は実施例1と同様の評価を行った。 《比較例5》実施例6におけるフェノール化合物の添加
量を40gに増やし、更に各成分の添加量を表1の様に
変えた他は実施例1と同様の評価を行った。 《比較例6》実施例1におけるフェノール化合物(P−
1)を(P−3)に変えた他は実施例1と同様の評価を
行った。以上実施例1〜8、比較例1〜6の評価結果を
表1に示す。
ノン−2−ジアジド−4−スルホン酸エステル化合物
(Q−1)と1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−5
−スルホン酸エステル化合物(Q−2)の添加量による
評価である。Q−1の添加量が0である比較例1は、高
感度の効果が認められない。10<(C)/(B)であ
る比較例2の場合も同様に高感度の効果が弱いために認
められない。(C)/(B)<1である比較例3では良
好な感度を示すも、Q−1の溶解性が高いために露光部
と未露光部の溶解度差がつきにくくなるために解像度が
低下している。実施例1、4、5と比較例4〜6は、フ
ェノール化合物の種類と量による評価である。P−1の
添加量が1重量部未満である比較例4の場合はあまり高
感度化していないばかりか、封止樹脂との密着性が低下
している。P−1の添加量が30重量部以上である比較
例5は、溶解性が高すぎるため残膜率が著しく低下して
いる。フェノール化合物の種類をP−3に代えた比較例
6は高残膜率なるも感度が低下している。
パターンを形成することができ、かつ封止樹脂との密着
性に優れており、波長が365nmの紫外線露光におい
て高感度であるポジ型感光性樹脂を得ることが出来る。
Claims (10)
- 【請求項1】 一般式(1)で示されるポリアミド
(A)100重量部と1,2−ナフトキノン−2−ジア
ジド−4−スルホン酸エステル化合物(B)1〜50重
量部と1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−5−スル
ホン酸エステル化合物(C)1〜50重量部と一般式
(2)で表されるフェノール化合物(D)1〜30重量
部とからなることを特徴とするポジ型感光性樹脂組成
物。 【化1】 【化2】 - 【請求項2】 一般式(1)のポリアミドにおけるX
が、下記より選ばれてなる請求項1記載のポジ型感光性
樹脂組成物。 【化3】 - 【請求項3】 一般式(1)のポリアミドにおけるY
が、下記より選ばれてなる請求項1又は2記載のポジ型
感光性樹脂組成物。 【化4】 - 【請求項4】 一般式(1)のポリアミドにおけるE
が、下記より選ばれてなる請求項1、2又は3記載のポ
ジ型感光性樹脂組成物。 【化5】 - 【請求項5】 1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−
4−スルホン酸エステル化合物(B)と1,2−ナフト
キノン−2−ジアジド−5−スルホン酸エステル化合物
(C)の配合比率が重量比で1≦(C)/(B)≦10
であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の
ポジ型感光性樹脂組成物。 - 【請求項6】 1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−
4−スルホン酸エステル化合物(B)が、下記より選ば
れてなる請求項1、2、3、4又は5記載のポジ型感光
性樹脂組成物。 【化6】 - 【請求項7】 1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−
5−スルホン酸エステル化合物(C)が、下記より選ば
れてなる請求項1、2、3、4、5又は6記載のポジ型
感光性樹脂組成物。 【化7】 - 【請求項8】 1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−
4−スルホン酸エステル化合物(B)と1,2−ナフト
キノン−2−ジアジド−5−スルホン酸エステル化合物
(C)が、それぞれ一般式(3)、(4)で表される化
合物である請求項6又は7記載のポジ型感光性樹脂組成
物。 【化8】 - 【請求項9】 フェノール化合物(D)が、一般式
(5)で表されるフェノール化合物である請求項1記載
のポジ型感光性樹脂組成物。 【化9】 - 【請求項10】 フェノール化合物(D)が、一般式
(6)又は(7)で表される化合物であり、単独又は混
合物の形で、フェノール化合物(D)全体の50重量%
以上を含む請求項1又は9記載のポジ型感光性樹脂組成
物。 【化10】
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