JP3332614B2 - マーキングフィルム積層シート - Google Patents
マーキングフィルム積層シートInfo
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- JP3332614B2 JP3332614B2 JP27975794A JP27975794A JP3332614B2 JP 3332614 B2 JP3332614 B2 JP 3332614B2 JP 27975794 A JP27975794 A JP 27975794A JP 27975794 A JP27975794 A JP 27975794A JP 3332614 B2 JP3332614 B2 JP 3332614B2
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- layer
- marking film
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マーキングフィルム用
積層シート及びその製法に関するものである。
積層シート及びその製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マーキングフィルムは、一般的には、二
輪、四輪といった車輌関係がコンテナ類、更には、家
具、ドアー板、窓ワク等の建材類の装飾もしくは、表示
用ストライプステッカー類:看板、広告板類の広告用の
文字、図形模様などを表示するのに用いる広告用ステッ
カー類、交通標識、道路標識、案内板、危険予防標識、
商品用マーク類などの各種表示用ステッカー類などの広
汎な利用分野で使用されている。このようなマーキング
フィルムは、たとえば、その片面に適当な粘着剤層を設
け、該粘着剤層上に適当な剥離シートを付設するような
形態で供給され、使用に際し、剥離シートを剥離して所
望基材の所望部位に貼着せしめて使用されている。
輪、四輪といった車輌関係がコンテナ類、更には、家
具、ドアー板、窓ワク等の建材類の装飾もしくは、表示
用ストライプステッカー類:看板、広告板類の広告用の
文字、図形模様などを表示するのに用いる広告用ステッ
カー類、交通標識、道路標識、案内板、危険予防標識、
商品用マーク類などの各種表示用ステッカー類などの広
汎な利用分野で使用されている。このようなマーキング
フィルムは、たとえば、その片面に適当な粘着剤層を設
け、該粘着剤層上に適当な剥離シートを付設するような
形態で供給され、使用に際し、剥離シートを剥離して所
望基材の所望部位に貼着せしめて使用されている。
【0003】マーキングフィルムは、最終的に使用され
るまでの間に、マーキングフィルムだけを巻いた状態、
あるいはマーキングフィルムに粘着剤及び剥離シートを
積層したものを巻いた状態で保管される。いずれの場合
でも、マーキングフィルム表面には、該マーキングフィ
ルムの裏面あるいは剥離シートが接触するが、全面が密
着するわけではなく、通常巻き込まれた空気の存在によ
り、不均一に微小部分が接触する。その際接触部分と非
接触部分との間で経時で光沢差が生じ、まだら状の光沢
ムラとして認識され、フィルムの商品価値が著しく低下
する。特に光沢が高く、フィルムが柔軟な程、光沢ムラ
の度合いは大きく目立ちやすくなる。
るまでの間に、マーキングフィルムだけを巻いた状態、
あるいはマーキングフィルムに粘着剤及び剥離シートを
積層したものを巻いた状態で保管される。いずれの場合
でも、マーキングフィルム表面には、該マーキングフィ
ルムの裏面あるいは剥離シートが接触するが、全面が密
着するわけではなく、通常巻き込まれた空気の存在によ
り、不均一に微小部分が接触する。その際接触部分と非
接触部分との間で経時で光沢差が生じ、まだら状の光沢
ムラとして認識され、フィルムの商品価値が著しく低下
する。特に光沢が高く、フィルムが柔軟な程、光沢ムラ
の度合いは大きく目立ちやすくなる。
【0004】この問題を解決するために、PET等を後
工程で熱ラミすることも試みられた。しかしながら、一
旦マーキングフィルムを熱で軟化させ、これにPETフ
ィルムをラミネートするため、軟化時の熱ひずみがその
まま残るので、PET基材を剥離した時にマーキングフ
ィルムが収縮し、好ましくない。さらにマーキングフィ
ルムを一旦軟化する為にラミネートスピードを上げられ
ず、生産性が悪い、あるいは未軟化部分が生じるとエア
ーがみを生じ、外観不良を生じ、実用には乏しい。
工程で熱ラミすることも試みられた。しかしながら、一
旦マーキングフィルムを熱で軟化させ、これにPETフ
ィルムをラミネートするため、軟化時の熱ひずみがその
まま残るので、PET基材を剥離した時にマーキングフ
ィルムが収縮し、好ましくない。さらにマーキングフィ
ルムを一旦軟化する為にラミネートスピードを上げられ
ず、生産性が悪い、あるいは未軟化部分が生じるとエア
ーがみを生じ、外観不良を生じ、実用には乏しい。
【0005】
【発明の解決しようとする問題点】近年、マーキングフ
ィルムを使用する看板や自動車のアクセントストライブ
等の分野では、高光沢(60度鏡面光沢度で80%以
上)で、かつ曲面貼りができる、柔軟性のあるフィルム
のニーズが高まってきている。しかしながら、高光沢、
柔軟である程、前記巻物状態で保管されている期間中に
マーキングフィルム層の表面が変化し、結果として、施
工にあたって、マーキングフィルムの巻物からの巻き戻
し時にはフィルム表面の光沢ムラが発生しており、外観
変化が目立ちやすくなってきている。
ィルムを使用する看板や自動車のアクセントストライブ
等の分野では、高光沢(60度鏡面光沢度で80%以
上)で、かつ曲面貼りができる、柔軟性のあるフィルム
のニーズが高まってきている。しかしながら、高光沢、
柔軟である程、前記巻物状態で保管されている期間中に
マーキングフィルム層の表面が変化し、結果として、施
工にあたって、マーキングフィルムの巻物からの巻き戻
し時にはフィルム表面の光沢ムラが発生しており、外観
変化が目立ちやすくなってきている。
【0006】本発明の目的は、従来の技術が有していた
前述の欠点を解消するものであり、柔軟性があり、曲面
の被着体にもスムーズに貼着でき、高光沢が維持でき、
かつ光沢ムラの無いマーキングフィルム積層シートを、
低コストで提供することを目的とするものである。
前述の欠点を解消するものであり、柔軟性があり、曲面
の被着体にもスムーズに貼着でき、高光沢が維持でき、
かつ光沢ムラの無いマーキングフィルム積層シートを、
低コストで提供することを目的とするものである。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明は、前述の問題
点を解決すべくなされたものであり、保護フィルム層
が、粘着剤層(1)を介してマーキングフィルム層に積
層されてなる、少なくとも3層からなる積層シートであ
ることを特徴とするマーキングフィルム積層シートを提
供するものであり、
点を解決すべくなされたものであり、保護フィルム層
が、粘着剤層(1)を介してマーキングフィルム層に積
層されてなる、少なくとも3層からなる積層シートであ
ることを特徴とするマーキングフィルム積層シートを提
供するものであり、
【0008】好ましくは、該マーキングフィルム層の引
張り弾性率が20〜150kg/mm2の範囲内である
マーキングフィルム積層シートであり、好ましくは、該
マーキングフィルム層の表面の60度鏡面光沢が80%
以上であるマーキングフィルム積層シートであり、
張り弾性率が20〜150kg/mm2の範囲内である
マーキングフィルム積層シートであり、好ましくは、該
マーキングフィルム層の表面の60度鏡面光沢が80%
以上であるマーキングフィルム積層シートであり、
【0009】
【0010】好ましくは、該粘着剤層(1)がエチレン
−酢ビ共重合体樹脂、エチレンエチルアクリレート共重
合体樹脂及びエチレン−メチルメタクリレート共重合樹
脂から選ばれた少なくとも一種からなる樹脂であるマー
キングフィルム積層シートであり、好ましくは、粘着剤
層(2)及び剥離シート層が、該マーキングフィルム層
の該粘着剤層(1)が積層されていない表面に積層され
てなるマーキングフィルム積層シートを提供するもので
ある。
−酢ビ共重合体樹脂、エチレンエチルアクリレート共重
合体樹脂及びエチレン−メチルメタクリレート共重合樹
脂から選ばれた少なくとも一種からなる樹脂であるマー
キングフィルム積層シートであり、好ましくは、粘着剤
層(2)及び剥離シート層が、該マーキングフィルム層
の該粘着剤層(1)が積層されていない表面に積層され
てなるマーキングフィルム積層シートを提供するもので
ある。
【0011】更には、保護フィルム層が、粘着剤層
(1)を介してマーキングフィルム層に積層されてな
る、少なくとも3層からなるマーキングフィルム積層シ
ートであって、該保護フィルム層を該粘着剤層(1)を
介して該マーキングフィルム層に、30℃以下で積層す
ることを特徴とするマーキングフィルム積層シート製造
方法を提供するものである。
(1)を介してマーキングフィルム層に積層されてな
る、少なくとも3層からなるマーキングフィルム積層シ
ートであって、該保護フィルム層を該粘着剤層(1)を
介して該マーキングフィルム層に、30℃以下で積層す
ることを特徴とするマーキングフィルム積層シート製造
方法を提供するものである。
【0012】本発明のマーキングシート積層シートは、
少なくとも保護フィルム層、粘着剤層(1)、マーキン
グフィルム層の3層から構成され、好ましくは、マーキ
ングフィルム層の粘着剤層(1)が設けられない表面
に、マーキングフィルム層を被着体に貼着するための粘
着剤層(2)、更に粘着剤層(2)の表面に剥離シート
層が設けられる。
少なくとも保護フィルム層、粘着剤層(1)、マーキン
グフィルム層の3層から構成され、好ましくは、マーキ
ングフィルム層の粘着剤層(1)が設けられない表面
に、マーキングフィルム層を被着体に貼着するための粘
着剤層(2)、更に粘着剤層(2)の表面に剥離シート
層が設けられる。
【0013】上記保護フィルム層としては、ポリエチレ
ン樹脂、ポリプロピレン樹脂、などのポリオレフィン樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン樹脂などの塩
素系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリアマイド樹脂、酢酸ビニル
系樹脂等のフィルムの他、紙、不織布等が使用可能であ
るが、粘着性を有していないため、ポリオレフィン系樹
脂が好ましく、特にポリエチレン樹脂が好ましい。ポリ
エチレン樹脂中、柔軟性のある低密度のポリエチレン樹
脂がマーキングフィルム層の表面との密着性、追随性が
良く、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖低密度ポ
リエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(V
LDPE)の中から選ばれた1種以上の樹脂組成物が更
に好ましい。
ン樹脂、ポリプロピレン樹脂、などのポリオレフィン樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン樹脂などの塩
素系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリアマイド樹脂、酢酸ビニル
系樹脂等のフィルムの他、紙、不織布等が使用可能であ
るが、粘着性を有していないため、ポリオレフィン系樹
脂が好ましく、特にポリエチレン樹脂が好ましい。ポリ
エチレン樹脂中、柔軟性のある低密度のポリエチレン樹
脂がマーキングフィルム層の表面との密着性、追随性が
良く、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖低密度ポ
リエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(V
LDPE)の中から選ばれた1種以上の樹脂組成物が更
に好ましい。
【0014】保護フィルム層そのものが粘着性を有して
いると、保護フィルム層が積層されたマーキングフィル
ム積層シートを巻物状で保存すると、保護フィルム層
と、上部に重なったマーキングフィルム層あるいは剥離
シートとの間で接着するため、巻きもどした時に、本来
一体であるべきマーキングフィルム層と粘着剤層(1)
を介して積層された保護フィルム層との間で剥離を生
じ、好ましくない。
いると、保護フィルム層が積層されたマーキングフィル
ム積層シートを巻物状で保存すると、保護フィルム層
と、上部に重なったマーキングフィルム層あるいは剥離
シートとの間で接着するため、巻きもどした時に、本来
一体であるべきマーキングフィルム層と粘着剤層(1)
を介して積層された保護フィルム層との間で剥離を生
じ、好ましくない。
【0015】上記保護フィルム層には必要に応じ、紫外
線吸収剤、酸化防止剤、顔料等が添加される。保護フィ
ルム層の厚みとしては50μm以下が好ましく、100
μmを越えると、密着性が劣り好ましくない。また、保
護フィルム層の引張り弾性率は、マーキングフィルム層
の引張り弾性率よりも低い方がマーキングフィルム層と
密着性が良く、0.1〜50kg/mm2が好ましい。
線吸収剤、酸化防止剤、顔料等が添加される。保護フィ
ルム層の厚みとしては50μm以下が好ましく、100
μmを越えると、密着性が劣り好ましくない。また、保
護フィルム層の引張り弾性率は、マーキングフィルム層
の引張り弾性率よりも低い方がマーキングフィルム層と
密着性が良く、0.1〜50kg/mm2が好ましい。
【0016】本発明の粘着フィルム層(1)に使用され
る樹脂としては例えば、エチレン-酢酸ビニル共重合樹
脂(EVA)、エチレン−エチルアクリレート共重合樹
脂(EEA)、エチレン-メチルメタアクリレート共重
合樹脂(EMMA)、アイオノマー 樹脂、エチレン-メ
タクリル酸グリシジル共重合樹脂(EGMA)、エチレ
ン-無水マレイン酸重合樹脂(不飽和カルボン酸変成ポ
リオレフィン)、アモルファスポリオレフィン(AP
O)等のオレフィン系共重合樹脂、天然ゴム、イソプレ
ンゴム、スチレンブタジエンゴム、スチレンブタジエン
水素添加物、スチレンブタジエンブロック共重合樹脂、
スチレンブタジエンブロック共重合樹脂水素添加物、ス
チレンイソプレンブロック共重合樹脂、ブチルゴム、ポ
リイソブチレン、シリコンゴム、ポリビニルイソブチル
エーテル、クロロプレンゴム、ニトリルゴム等のゴム系
樹脂、ガラス転移点(Tg)が−10℃以下のアクリル
系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ
塩化ビニリデン樹脂が使用可能であるが、
る樹脂としては例えば、エチレン-酢酸ビニル共重合樹
脂(EVA)、エチレン−エチルアクリレート共重合樹
脂(EEA)、エチレン-メチルメタアクリレート共重
合樹脂(EMMA)、アイオノマー 樹脂、エチレン-メ
タクリル酸グリシジル共重合樹脂(EGMA)、エチレ
ン-無水マレイン酸重合樹脂(不飽和カルボン酸変成ポ
リオレフィン)、アモルファスポリオレフィン(AP
O)等のオレフィン系共重合樹脂、天然ゴム、イソプレ
ンゴム、スチレンブタジエンゴム、スチレンブタジエン
水素添加物、スチレンブタジエンブロック共重合樹脂、
スチレンブタジエンブロック共重合樹脂水素添加物、ス
チレンイソプレンブロック共重合樹脂、ブチルゴム、ポ
リイソブチレン、シリコンゴム、ポリビニルイソブチル
エーテル、クロロプレンゴム、ニトリルゴム等のゴム系
樹脂、ガラス転移点(Tg)が−10℃以下のアクリル
系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ
塩化ビニリデン樹脂が使用可能であるが、
【0017】被着体であるマーキングフィルム層と適度
な密着力が得られる点でオレフィン系共重合樹脂が好ま
しく、エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、エ
チレン−エチルアクリレート共重合樹脂(EEA)、エ
チレン-メチルメタアクリレート共重合樹脂(EMM
A)が特に好ましい。上記EVAにおいて樹脂中の酢酸
ビニル(VA)成分の含有量はマーキングフィルム層の
表面との密着力、剥離力において、10〜28重量%が
好ましく、15〜18重量%が更に好ましい。EEAに
おいては樹脂中のアクリル酸エチル(EA)含有量は7
〜20重量%が好ましく、EMMAにおいては樹脂中の
メタクリル酸メチル(MMA)含有量は9〜20重量%
が好ましい。粘着性付与剤、界面活性剤の添加は、マー
キングフィルム層表面に移行し、光沢低下、ブルーミン
グの原因となり好ましくない。
な密着力が得られる点でオレフィン系共重合樹脂が好ま
しく、エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、エ
チレン−エチルアクリレート共重合樹脂(EEA)、エ
チレン-メチルメタアクリレート共重合樹脂(EMM
A)が特に好ましい。上記EVAにおいて樹脂中の酢酸
ビニル(VA)成分の含有量はマーキングフィルム層の
表面との密着力、剥離力において、10〜28重量%が
好ましく、15〜18重量%が更に好ましい。EEAに
おいては樹脂中のアクリル酸エチル(EA)含有量は7
〜20重量%が好ましく、EMMAにおいては樹脂中の
メタクリル酸メチル(MMA)含有量は9〜20重量%
が好ましい。粘着性付与剤、界面活性剤の添加は、マー
キングフィルム層表面に移行し、光沢低下、ブルーミン
グの原因となり好ましくない。
【0018】本発明に使用されるマーキングフィルム層
は、特に材質を限定するものではなく、塩化ビニル樹
脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、アイオ
ノマー樹脂、ポリオレフィン樹脂等が使用されるが、曲
面貼付、経済性の観点から塩化ビニル樹脂、フッ化ビニ
リデン樹脂が好ましい。トップコート層を有するマーキ
ングフィルム層、部分印刷を施したマーキングフィルム
層も使用できる。
は、特に材質を限定するものではなく、塩化ビニル樹
脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、アイオ
ノマー樹脂、ポリオレフィン樹脂等が使用されるが、曲
面貼付、経済性の観点から塩化ビニル樹脂、フッ化ビニ
リデン樹脂が好ましい。トップコート層を有するマーキ
ングフィルム層、部分印刷を施したマーキングフィルム
層も使用できる。
【0019】特に曲面貼り適性の点において、引張り弾
性率が20〜150kg/mm2の範囲内にある柔軟な
フィルムが好ましい。また60度鏡面光沢が80%以上
の光沢を持つマーキングフィルム層が本発明を適応する
のに効果的である。貼り施工時に寸法変化が少ないため
には、80℃1Hr加熱後の収縮率が0.5%以下が好ま
しい。
性率が20〜150kg/mm2の範囲内にある柔軟な
フィルムが好ましい。また60度鏡面光沢が80%以上
の光沢を持つマーキングフィルム層が本発明を適応する
のに効果的である。貼り施工時に寸法変化が少ないため
には、80℃1Hr加熱後の収縮率が0.5%以下が好ま
しい。
【0020】マーキングフィルム層の成形は特別な制約
はなく、押出法やカレンダー法などの熱加工による方
法、あるいは当該組成分を、テトラハイドロフラン(T
HF)、メチルエチルケトン(MEK)等に溶解して流
延、乾燥してマーキングフィルム層を得る溶液キャスト
法、更に該組成分の固体成分をゾル状に分散し、これを
流延、熱溶融してマーキングフィルム層を得るゾルキャ
スト法などを挙げることができる。また厚みは特に限定
するものではない。
はなく、押出法やカレンダー法などの熱加工による方
法、あるいは当該組成分を、テトラハイドロフラン(T
HF)、メチルエチルケトン(MEK)等に溶解して流
延、乾燥してマーキングフィルム層を得る溶液キャスト
法、更に該組成分の固体成分をゾル状に分散し、これを
流延、熱溶融してマーキングフィルム層を得るゾルキャ
スト法などを挙げることができる。また厚みは特に限定
するものではない。
【0021】本発明のマーキングフィルム層を被着体に
貼り付けるための粘着剤層(2)に使用する粘着剤とし
ては、二液タイプの粘着剤、感圧タイプの粘着剤、感熱
タイプの粘着剤または接着剤等を挙げることができ、そ
の中でも、作業性、エージング時間の有無などを考え合
わせると、感圧タイプの粘着剤が好ましい。斯る接着剤
層は、特に制限されないが、耐候性、透明性及び耐黄変
性等の点からアクリル系樹脂が好ましい。
貼り付けるための粘着剤層(2)に使用する粘着剤とし
ては、二液タイプの粘着剤、感圧タイプの粘着剤、感熱
タイプの粘着剤または接着剤等を挙げることができ、そ
の中でも、作業性、エージング時間の有無などを考え合
わせると、感圧タイプの粘着剤が好ましい。斯る接着剤
層は、特に制限されないが、耐候性、透明性及び耐黄変
性等の点からアクリル系樹脂が好ましい。
【0022】上記アクリル系樹脂における単量体の主成
分は、アルキル基の炭素数が4〜14の(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルが好ましい。炭素数が4〜14の
範囲を逸脱すると樹脂層が硬くなって柔軟性に劣る處が
ある。また、上記アクリル系共重合体における単量体の
主成分は、50モル%以上含有されていることが好まし
い。その割合が50モル%未満になると上記アクリル系
樹脂が硬くなって柔軟性に劣る處がある。
分は、アルキル基の炭素数が4〜14の(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルが好ましい。炭素数が4〜14の
範囲を逸脱すると樹脂層が硬くなって柔軟性に劣る處が
ある。また、上記アクリル系共重合体における単量体の
主成分は、50モル%以上含有されていることが好まし
い。その割合が50モル%未満になると上記アクリル系
樹脂が硬くなって柔軟性に劣る處がある。
【0023】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
としては、例えば、n−ブチル(メタ)アクリレート、
イソブチル(メタ)アクリレート、2−メチルペンチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレート等が挙げる
ことができる。また、上記アクリル系樹脂と共重合する
他成分の単量体としては、例えばメチル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、アクリロニトリ
ル、酢酸ビニル、スチレン等を挙げることができる。
としては、例えば、n−ブチル(メタ)アクリレート、
イソブチル(メタ)アクリレート、2−メチルペンチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレート等が挙げる
ことができる。また、上記アクリル系樹脂と共重合する
他成分の単量体としては、例えばメチル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、アクリロニトリ
ル、酢酸ビニル、スチレン等を挙げることができる。
【0024】また、これらの樹脂に導入できる単量体の
官能基としては、(メタ)アクリル酸、イタコン酸等の
カルボキシル基、ヒドロキシ(メタ)アクリレート、n
−メチロールアクリルアミド等の水酸基、グリシジル
(メタ)アクリレート等のエポキシ基等を挙げることが
できるが、本発明では、一般的なポリイソシアネート架
橋剤を組み合わせたウレタン架橋方式を採用することが
好ましく、この場合には、カルボキシル基、水酸基が好
ましい。
官能基としては、(メタ)アクリル酸、イタコン酸等の
カルボキシル基、ヒドロキシ(メタ)アクリレート、n
−メチロールアクリルアミド等の水酸基、グリシジル
(メタ)アクリレート等のエポキシ基等を挙げることが
できるが、本発明では、一般的なポリイソシアネート架
橋剤を組み合わせたウレタン架橋方式を採用することが
好ましく、この場合には、カルボキシル基、水酸基が好
ましい。
【0025】これらの単量体を共重合する際に用いられ
る溶剤としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、酢酸エチ
ル、メタノール等の従来公知の溶剤が単独または二種以
上混合して用いることができ、また、重合開始剤として
は、例えば、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系開
始剤、ジ−t−ブチルパーオキサイド等の過酸化物系開
始剤等を用いることができる。
る溶剤としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、酢酸エチ
ル、メタノール等の従来公知の溶剤が単独または二種以
上混合して用いることができ、また、重合開始剤として
は、例えば、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系開
始剤、ジ−t−ブチルパーオキサイド等の過酸化物系開
始剤等を用いることができる。
【0026】上記アクリル系樹脂の重量平均分子量(M
w)は、好ましくは20万〜100万、より好ましくは
40万〜80万である。斯る分子量は、重合開始剤の量
によって、または連鎖移動剤を添加することによって調
整することができる。
w)は、好ましくは20万〜100万、より好ましくは
40万〜80万である。斯る分子量は、重合開始剤の量
によって、または連鎖移動剤を添加することによって調
整することができる。
【0027】尚、上記アクリル系樹脂には、必要に応じ
て粘着付与剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤等
の添加剤を添加することができる。このようにして得ら
れたアクリル系樹脂に架橋剤として、ポリイソシアネー
トを官能基に対して0.1グラム当量、好ましくは0.3
〜0.7グラム当量添加することにより、被着体への接
着力を強固にすることができる。また、この架橋反応に
際して必要に応じて反応促進剤を添加することができ
る。
て粘着付与剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤等
の添加剤を添加することができる。このようにして得ら
れたアクリル系樹脂に架橋剤として、ポリイソシアネー
トを官能基に対して0.1グラム当量、好ましくは0.3
〜0.7グラム当量添加することにより、被着体への接
着力を強固にすることができる。また、この架橋反応に
際して必要に応じて反応促進剤を添加することができ
る。
【0028】また、上記粘着剤層(2)は、その膜厚が
20〜100μmが好ましく、30〜70μmが更に好ま
しい。上記膜厚が上記下限値未満になると被着体からシ
ートが剥がれて被着体の屈曲等の加工適性が悪くなって
好ましくなく、また、膜厚が100μmを超えると接着
強度が高くなり過ぎて貼着適性に劣り、しかもコストが
高くなる。
20〜100μmが好ましく、30〜70μmが更に好ま
しい。上記膜厚が上記下限値未満になると被着体からシ
ートが剥がれて被着体の屈曲等の加工適性が悪くなって
好ましくなく、また、膜厚が100μmを超えると接着
強度が高くなり過ぎて貼着適性に劣り、しかもコストが
高くなる。
【0029】また、上記粘着剤層(2)の接着強度は、
被着体に25.4mm幅の該複合シートで貼り合わせて2
4時間放置した後、テンシロン引張試験機での剥離試験
で180゜折り返して剥離させる時の測定値が1.0kg
/25.4mm以上であるものが好ましい。上記接着強度
が1.0kg/ 25.4mm未満になると本複合マーキング
シートが粘着された被着体を屈曲成形すると被着体から
シートが剥がれる可能性がある。
被着体に25.4mm幅の該複合シートで貼り合わせて2
4時間放置した後、テンシロン引張試験機での剥離試験
で180゜折り返して剥離させる時の測定値が1.0kg
/25.4mm以上であるものが好ましい。上記接着強度
が1.0kg/ 25.4mm未満になると本複合マーキング
シートが粘着された被着体を屈曲成形すると被着体から
シートが剥がれる可能性がある。
【0030】上記粘着剤層(2)の表面に積層される剥
離シート層としては、支持力を有し、且つ上記粘着剤層
(2)から剥離が可能な剥離層を表面に有しているもの
であれば特に限定されるものではなく、例えば、不織
布、合成繊維、ネット、紙、プラスチックフィルム、又
はポリエチレンフィルム等のポリオレフィンフィルムと
紙との積層物等の各種シート状体に、剥離層を形成する
ための材料をコートしたものを好ましく挙げることがで
きる。
離シート層としては、支持力を有し、且つ上記粘着剤層
(2)から剥離が可能な剥離層を表面に有しているもの
であれば特に限定されるものではなく、例えば、不織
布、合成繊維、ネット、紙、プラスチックフィルム、又
はポリエチレンフィルム等のポリオレフィンフィルムと
紙との積層物等の各種シート状体に、剥離層を形成する
ための材料をコートしたものを好ましく挙げることがで
きる。
【0031】上記剥離層を形成する材料としては、例え
ば、シリコン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエステル、塩化ビニール、塩化ビニリデン、テトレフ
ルオロエチレン重合体、弗化ビニール、弗化ビニリデ
ン、アミノアルデヒド、セラック、ワックスパラフィン
類、塩化クロムステアレート、アルキル酸フォスフェー
ト、二酸化チタンとニトロセルロース、フルオロカーボ
ン、パーフルオロカーボンオキシリックアシッド、ポリ
ブタジエンとアクリルニトリル共重合体、アルギン酸ソ
ーダと含水珪酸ソーダとクレーブレンド、ポリビニール
ブチラールと硬化ヒマシ油とステアリン酸ブレンド、ビ
ニールピロリドンとビニールステアレート共重合物、ポ
リビニールアルコールとビニールステアレート共重合
物、ビニールステアリン酸塩と無水マレイン酸と酢酸ビ
ニール共重合物、高級アルキルアミン類、ポリビニール
オクタデシルウレタン、アクリル酸とアクリル酸オクタ
デシル共重合物、ポリビニールアルコールとNオクタデ
シルカルバメート共重合物、ポリビニールアルコールと
Nジヒドロパーフルオロアルキルイソシアネート共重合
物、カルバミン酸とポリビニールアルコールを挙げるこ
とができる。そして、特に好ましい例としては、シリコ
ーン樹脂コートした剥離シートやポリエステルフィル
ム、ポリプロピレンターポリマーコート紙などを挙げる
ことができる。図1には本発明のマーキングフィルム積
層シートの構造を模式的に示した。
ば、シリコン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエステル、塩化ビニール、塩化ビニリデン、テトレフ
ルオロエチレン重合体、弗化ビニール、弗化ビニリデ
ン、アミノアルデヒド、セラック、ワックスパラフィン
類、塩化クロムステアレート、アルキル酸フォスフェー
ト、二酸化チタンとニトロセルロース、フルオロカーボ
ン、パーフルオロカーボンオキシリックアシッド、ポリ
ブタジエンとアクリルニトリル共重合体、アルギン酸ソ
ーダと含水珪酸ソーダとクレーブレンド、ポリビニール
ブチラールと硬化ヒマシ油とステアリン酸ブレンド、ビ
ニールピロリドンとビニールステアレート共重合物、ポ
リビニールアルコールとビニールステアレート共重合
物、ビニールステアリン酸塩と無水マレイン酸と酢酸ビ
ニール共重合物、高級アルキルアミン類、ポリビニール
オクタデシルウレタン、アクリル酸とアクリル酸オクタ
デシル共重合物、ポリビニールアルコールとNオクタデ
シルカルバメート共重合物、ポリビニールアルコールと
Nジヒドロパーフルオロアルキルイソシアネート共重合
物、カルバミン酸とポリビニールアルコールを挙げるこ
とができる。そして、特に好ましい例としては、シリコ
ーン樹脂コートした剥離シートやポリエステルフィル
ム、ポリプロピレンターポリマーコート紙などを挙げる
ことができる。図1には本発明のマーキングフィルム積
層シートの構造を模式的に示した。
【0032】本発明のマーキングフィルム積層シート
は、粘着剤層(1)を積層した保護フィルム層をマーキ
ングフィルム層に積層した後、必要に応じ、粘着剤層
(2)、剥離シートを積層する方法、あるいは粘着剤剤
(2)、剥離シート層が積層されたマーキングフィルム
層表面に、粘着剤層(1)を積層した保護フィルム層を
マーキングフィルム層に積層する方法等により作られ
る。
は、粘着剤層(1)を積層した保護フィルム層をマーキ
ングフィルム層に積層した後、必要に応じ、粘着剤層
(2)、剥離シートを積層する方法、あるいは粘着剤剤
(2)、剥離シート層が積層されたマーキングフィルム
層表面に、粘着剤層(1)を積層した保護フィルム層を
マーキングフィルム層に積層する方法等により作られ
る。
【0033】上記粘着フィルム層(1)を積層した保護
フィルム層を得る方法はいずれの方法であってもよく、
例えば保護フィルム層上に粘着組成物の溶液を塗布乾燥
する方法、保護フィルム層と粘着フィルム層(1)とを
同時押し出し(多層共押し出し)により成型する方法な
どが使用できるが、経時による剥離性の変化が少ないた
め同時押し出しによる成型が好ましい。。
フィルム層を得る方法はいずれの方法であってもよく、
例えば保護フィルム層上に粘着組成物の溶液を塗布乾燥
する方法、保護フィルム層と粘着フィルム層(1)とを
同時押し出し(多層共押し出し)により成型する方法な
どが使用できるが、経時による剥離性の変化が少ないた
め同時押し出しによる成型が好ましい。。
【0034】保護フィルム層上に粘着組成物の溶液を塗
布乾燥して、粘着剤層(1)を積層した保護フィルム層
を得る場合には、前記粘着フィルム層(1)を形成する
配合組成物をテトラヒドロフラン、トルエン、キシレン
等の溶剤に溶解した後、保護フィルム層上に塗装乾燥す
る。保護フィルム層と粘着フィルム層(1)とを同時押
し出しにより成型する場合には、各層の配合組成物を押
出機に供給し、環状ダイスにてインフレーション成型あ
るいはTダイスにてフィルム成型を行う等により得るこ
とが可能である。
布乾燥して、粘着剤層(1)を積層した保護フィルム層
を得る場合には、前記粘着フィルム層(1)を形成する
配合組成物をテトラヒドロフラン、トルエン、キシレン
等の溶剤に溶解した後、保護フィルム層上に塗装乾燥す
る。保護フィルム層と粘着フィルム層(1)とを同時押
し出しにより成型する場合には、各層の配合組成物を押
出機に供給し、環状ダイスにてインフレーション成型あ
るいはTダイスにてフィルム成型を行う等により得るこ
とが可能である。
【0035】押出温度は150℃〜200℃が好適であ
り、成型性が良好で、樹脂の熱劣化によるヤケ等の発生
のトラブルが少ない。
り、成型性が良好で、樹脂の熱劣化によるヤケ等の発生
のトラブルが少ない。
【0036】粘着剤層(1)を積層した保護フィルム層
をマーキングフィルム層に積層するには、一般的には市
販のラミネーターを使用することができる。ラミネート
圧力を強くする、あるいは、ラミネート前のフィルムテ
ンションを大きくすると、応力ひずみが残り、保護フィ
ルム層とマーキングフィルム層の密着不良や、密着後の
経時での剥離あるいは、保護フィルム層を剥離した後の
マーキングフィルム層の収縮が大きくなり、好ましくな
い。
をマーキングフィルム層に積層するには、一般的には市
販のラミネーターを使用することができる。ラミネート
圧力を強くする、あるいは、ラミネート前のフィルムテ
ンションを大きくすると、応力ひずみが残り、保護フィ
ルム層とマーキングフィルム層の密着不良や、密着後の
経時での剥離あるいは、保護フィルム層を剥離した後の
マーキングフィルム層の収縮が大きくなり、好ましくな
い。
【0037】ラミネート前には、フィルムのテンション
カット機構を設けるのが好ましい。また熱をかけると、
熱ひずみが生じ保護フィルム層剥離後の収縮が大きくな
るため、30℃以下で貼り合わせを行なう。
カット機構を設けるのが好ましい。また熱をかけると、
熱ひずみが生じ保護フィルム層剥離後の収縮が大きくな
るため、30℃以下で貼り合わせを行なう。
【0038】マーキングフィルム層の粘着剤層(1)が
積層されていない表面に粘着剤層(2)及び剥離層を積
層するには、例えば、予め酢酸エチル、トルエン等で希
釈溶解された粘着剤樹脂と架橋剤、顔料等を添加混合
し、脱泡、濾過した後、剥離シート上に所望の厚みにな
るように塗布し、乾燥により溶剤を除去して、粘着剤層
(2)積層剥離シートを得、ニップロールにてマーキン
グフィルム層を連続的にラミネートする方法、あるいは
既に剥離シートに積層された両面テープをマーキングシ
ートに積層する方法等が使用される。
積層されていない表面に粘着剤層(2)及び剥離層を積
層するには、例えば、予め酢酸エチル、トルエン等で希
釈溶解された粘着剤樹脂と架橋剤、顔料等を添加混合
し、脱泡、濾過した後、剥離シート上に所望の厚みにな
るように塗布し、乾燥により溶剤を除去して、粘着剤層
(2)積層剥離シートを得、ニップロールにてマーキン
グフィルム層を連続的にラミネートする方法、あるいは
既に剥離シートに積層された両面テープをマーキングシ
ートに積層する方法等が使用される。
【0039】
【実施例】以下実施例により、更に詳しく説明するが、
本発明は実施例にのみ限定されるものではない。本発明
で使用された共通の試験方法を以下に示す。
本発明は実施例にのみ限定されるものではない。本発明
で使用された共通の試験方法を以下に示す。
【0040】1.試料作成 1−1.保護層/粘着剤層(1)からなる保護フィルム
積層シートの作成 保護層/粘着剤層(1)からなる保護フィルム積層シー
トを、同時押し出し成型法により作成する場合には以下
の如く行った。口径300mmφの三層共押出用ダイス
の外層を形成する樹脂の供給口には口径55mmφL/
D=28の押出機を接続し、中間層を形成する樹脂の供
給口には口径65mmφL/D=28の押出機を接続
し、内層を形成する樹脂の供給口には口径55mmφL
/D=28の押出機を接続した三層共押出インフレフィ
ルム装置を使用した。
積層シートの作成 保護層/粘着剤層(1)からなる保護フィルム積層シー
トを、同時押し出し成型法により作成する場合には以下
の如く行った。口径300mmφの三層共押出用ダイス
の外層を形成する樹脂の供給口には口径55mmφL/
D=28の押出機を接続し、中間層を形成する樹脂の供
給口には口径65mmφL/D=28の押出機を接続
し、内層を形成する樹脂の供給口には口径55mmφL
/D=28の押出機を接続した三層共押出インフレフィ
ルム装置を使用した。
【0041】各層の配合物をあらかじめヘンシェルミキ
サーで分散し、加圧ニーダで混練りし、ペレタイザーで
ペレット化した後、保護フィルム層を形成する配合物ペ
レットを外層を形成する樹脂の供給口から、粘着フィル
ム層(1)を形成する配合物ペレットを中間層を形成す
る樹脂の供給口から供給し、押出機の温度を外層用16
0℃、中間層用180℃、ダイス温度180℃としてブ
ロー比4.8で成型し、粘着剤層(1)一層、保護フィ
ルム層一層からなる二層フィルム試料を得た。なお、A
/B/Cなる表示はA、B及びCの3層からなり、Aと
Bとが接し、BとCとが接した積層状態を表し、2層及
び4層以上の場合も同様に表す。
サーで分散し、加圧ニーダで混練りし、ペレタイザーで
ペレット化した後、保護フィルム層を形成する配合物ペ
レットを外層を形成する樹脂の供給口から、粘着フィル
ム層(1)を形成する配合物ペレットを中間層を形成す
る樹脂の供給口から供給し、押出機の温度を外層用16
0℃、中間層用180℃、ダイス温度180℃としてブ
ロー比4.8で成型し、粘着剤層(1)一層、保護フィ
ルム層一層からなる二層フィルム試料を得た。なお、A
/B/Cなる表示はA、B及びCの3層からなり、Aと
Bとが接し、BとCとが接した積層状態を表し、2層及
び4層以上の場合も同様に表す。
【0042】1−2.マーキングフィルム層のシートの
作成 以下の原料をディスパーにて30分混合攪拌し、3本ロ
ールミルに通し、粒ゲージにて10μm以上の粒子が見
られないことを確認し、24時間放置して、樹脂分散液
を作成する。 塩化ビニル樹脂 P−540(三菱化成ビニル(株)製) 100重量部 ポリエステル系可塑剤 NS−3700(大日精化(株)製) 30重量部 バリウム/亜鉛系安定剤 AP−537(旭電化(株)製) 3重量部 着色剤 酸化チタン CR−90(石原産業(株)製) 10重量部 ブチルセロソルブ 50重量部
作成 以下の原料をディスパーにて30分混合攪拌し、3本ロ
ールミルに通し、粒ゲージにて10μm以上の粒子が見
られないことを確認し、24時間放置して、樹脂分散液
を作成する。 塩化ビニル樹脂 P−540(三菱化成ビニル(株)製) 100重量部 ポリエステル系可塑剤 NS−3700(大日精化(株)製) 30重量部 バリウム/亜鉛系安定剤 AP−537(旭電化(株)製) 3重量部 着色剤 酸化チタン CR−90(石原産業(株)製) 10重量部 ブチルセロソルブ 50重量部
【0043】上記樹脂分散液をポリエステル工程紙上に
流延し、140℃で2分乾燥した後、さらに200℃で
70秒加熱して、マーキングフィルム層を得た。得られ
たマーキングフィルム層の60度光沢は88%、引っ張
り弾性率は80kg/mm2、フィルム厚みは50μm、
収縮率は0.4%であった。なお、物性測定及び使用に
際しては、ポリエステル工程紙を剥離し、ポリエステル
工程紙に接していた面を表面とした。
流延し、140℃で2分乾燥した後、さらに200℃で
70秒加熱して、マーキングフィルム層を得た。得られ
たマーキングフィルム層の60度光沢は88%、引っ張
り弾性率は80kg/mm2、フィルム厚みは50μm、
収縮率は0.4%であった。なお、物性測定及び使用に
際しては、ポリエステル工程紙を剥離し、ポリエステル
工程紙に接していた面を表面とした。
【0044】1−3.マーキングフィルム積層シートの
作成 大成ラミネーター社製 ファーストラミネータ8B/5
5H(ゴムロール直径55mmφ)を使用し、ラインス
ピード3m/min、ラミネート圧力1.5kg/c
m、ロール温度20℃の条件で、前記(1−1)の保護
層/粘着剤層(1)からなる保護フィルム積層シート
と、前記(1−2)のマーキングフィルム層のシートと
を常温で積層し、保護フィルム層/粘着剤層(1)/マ
ーキングフィルム層からなるマーキングフィルム積層シ
ートを得た。
作成 大成ラミネーター社製 ファーストラミネータ8B/5
5H(ゴムロール直径55mmφ)を使用し、ラインス
ピード3m/min、ラミネート圧力1.5kg/c
m、ロール温度20℃の条件で、前記(1−1)の保護
層/粘着剤層(1)からなる保護フィルム積層シート
と、前記(1−2)のマーキングフィルム層のシートと
を常温で積層し、保護フィルム層/粘着剤層(1)/マ
ーキングフィルム層からなるマーキングフィルム積層シ
ートを得た。
【0045】試料の寸法は、保護フィルム層のシート、
マーキングフィルムのシートともに幅30cm、長さ5
mを使用し、積層後は、直径75mmの紙管に保護フィ
ルム層を外側にして、0.2kg/cmのテンションで
巻き、23℃、55%RH、1週間保存し、試料調整を
行なった。
マーキングフィルムのシートともに幅30cm、長さ5
mを使用し、積層後は、直径75mmの紙管に保護フィ
ルム層を外側にして、0.2kg/cmのテンションで
巻き、23℃、55%RH、1週間保存し、試料調整を
行なった。
【0046】2.物性テスト a)引張り弾性率 マーキングフィルム層のシートを、巾10mm、長さ1
00mmにカットし、引張り試験機を用い、つかみ間隔
50mm、引張り速度300mm/min、測定温度2
3℃、測定湿度55%RHで引張り試験を行なう。S−
Sカーブを記録し、5%伸長時までの引張り弾性率を測
定する。
00mmにカットし、引張り試験機を用い、つかみ間隔
50mm、引張り速度300mm/min、測定温度2
3℃、測定湿度55%RHで引張り試験を行なう。S−
Sカーブを記録し、5%伸長時までの引張り弾性率を測
定する。
【0047】b)表面光沢 セロテープを使用し、表面にシワが生じないように、平
らなアルミ板上に試料シートを固定し、スガ試験機(株)
製、デジタル変角光沢計により60度鏡面光沢度を測定
した。
らなアルミ板上に試料シートを固定し、スガ試験機(株)
製、デジタル変角光沢計により60度鏡面光沢度を測定
した。
【0048】c)光沢ムラ促進試験 マーキングフィルム積層シートを、10cm×10cm
角に切断後、10枚重ね合せた後、15cm×15c
m、厚み1cmのガラス板の巾上に置き、さらに同寸法
のガラス板をその上に重ねる。この上に5kgの分銅を
乗せ、これを40℃の恒温槽で1時間加熱する。取り出
し後、保護フィルム層のシートがある場合はこれを剥が
し、フィルム表面の光沢ムラを観察した。評価は以下の
ように5点法で評価した。 5 全く光沢ムラ及び光沢低下が認められない。 4 微かな班点状の微小部分の光沢低下が子細に観察す
ると認められる。 3 4状態よりも程度が大きいが、1m程度離れると認
められなくなる。 2 1m離れても光沢ムラあるいは光沢低下が認められ
る。 1 全体にはっきり光沢低下した部分が生じ、明らかな
光沢ムラもしくは全体的な光沢低下が目立つ。
角に切断後、10枚重ね合せた後、15cm×15c
m、厚み1cmのガラス板の巾上に置き、さらに同寸法
のガラス板をその上に重ねる。この上に5kgの分銅を
乗せ、これを40℃の恒温槽で1時間加熱する。取り出
し後、保護フィルム層のシートがある場合はこれを剥が
し、フィルム表面の光沢ムラを観察した。評価は以下の
ように5点法で評価した。 5 全く光沢ムラ及び光沢低下が認められない。 4 微かな班点状の微小部分の光沢低下が子細に観察す
ると認められる。 3 4状態よりも程度が大きいが、1m程度離れると認
められなくなる。 2 1m離れても光沢ムラあるいは光沢低下が認められ
る。 1 全体にはっきり光沢低下した部分が生じ、明らかな
光沢ムラもしくは全体的な光沢低下が目立つ。
【0049】d)剥離性試験 低速剥離 保護フィルム層が積層されたマーキングフィルム積層シ
ートを、幅25mm、長さ15cmに切断し、長手方向
の一端を一部剥離し、引張り試験機を用い、剥離部分の
保護フィルム層及びマーキングフィルム層を、それぞれ
掴み、引張り速度300mm/min、測定温度23
℃、測定湿度55%RHで剥離し、剥離荷重の値を測定
した。
ートを、幅25mm、長さ15cmに切断し、長手方向
の一端を一部剥離し、引張り試験機を用い、剥離部分の
保護フィルム層及びマーキングフィルム層を、それぞれ
掴み、引張り速度300mm/min、測定温度23
℃、測定湿度55%RHで剥離し、剥離荷重の値を測定
した。
【0050】高速剥離 東洋精機製作所製、高速剥離試験を使用し、剥離速度2
0m/minで、保護フィルム層をマーキングフィルム
層から剥離する。測定条件は23℃、55%RHで剥離
し、剥離荷重の値を測定した。
0m/minで、保護フィルム層をマーキングフィルム
層から剥離する。測定条件は23℃、55%RHで剥離
し、剥離荷重の値を測定した。
【0051】e)保護フィルム層剥離時のマーキングフ
ィルム層の伸び マーキングフィルム積層シートを25mm幅×15cm
長さに切断した後、20m/minの高速で保護フィル
ム層を剥離する。剥離後のマーキングフィルム層の加重
方向の伸びを測定する。元の長さに対する伸びの百分率
で保護フィルム層剥離時のマーキングフィルム層の伸び
を表した。
ィルム層の伸び マーキングフィルム積層シートを25mm幅×15cm
長さに切断した後、20m/minの高速で保護フィル
ム層を剥離する。剥離後のマーキングフィルム層の加重
方向の伸びを測定する。元の長さに対する伸びの百分率
で保護フィルム層剥離時のマーキングフィルム層の伸び
を表した。
【0052】f)保護フィルム層剥離後のマーキングフ
ィルム層収縮率 状態調節した基材を10cm×10cmに切断した後、
10μm単位まで正確に寸法を測定する。保護フィルム
層を剥がし、80℃、1時間加熱し、冷却後再度タテ、
ヨコの寸法を測定し、収縮率を測定する。(加熱前の寸
法 − 加熱後の寸法)を(加熱前の寸法)で割り、10
0倍した数値を収縮率とする。
ィルム層収縮率 状態調節した基材を10cm×10cmに切断した後、
10μm単位まで正確に寸法を測定する。保護フィルム
層を剥がし、80℃、1時間加熱し、冷却後再度タテ、
ヨコの寸法を測定し、収縮率を測定する。(加熱前の寸
法 − 加熱後の寸法)を(加熱前の寸法)で割り、10
0倍した数値を収縮率とする。
【0053】h)曲面貼り適性試験 マーキングフィルム積層シートの保護フィルムが積層さ
れていない面に厚み35μmの両面粘着テープを積層し
た後、幅5cm、長さ15cmに切断する。これを直径30
cmの球面に貼りつけ、貼り適性を評価する。評価は以下
の通り。 ○ 曲面に追随し、しわなくきれいに貼れる。 △ わずかにしわが入る。 × 多数しわが入り一部未接着部がみられる。
れていない面に厚み35μmの両面粘着テープを積層し
た後、幅5cm、長さ15cmに切断する。これを直径30
cmの球面に貼りつけ、貼り適性を評価する。評価は以下
の通り。 ○ 曲面に追随し、しわなくきれいに貼れる。 △ わずかにしわが入る。 × 多数しわが入り一部未接着部がみられる。
【0054】実施例1 保護フィルム層の原材料として、日本ユニカー(株)製
低密度ポリエチレンNUC-856 粘着剤層の原材
料として 日本ユニカー(株)製 エチレン−酢ビ共重
合樹脂DDJ-1868(酢酸ビニル含有量 18%)を
使用し、前記三層インフレフィルム装置を使用して同時
押出し成型し、保護フィルム層の厚みが20μm、粘着
剤層厚、10μmの保護フィルム層/粘着剤層(1)か
らなる保護フィルム積層シートを得た。
低密度ポリエチレンNUC-856 粘着剤層の原材
料として 日本ユニカー(株)製 エチレン−酢ビ共重
合樹脂DDJ-1868(酢酸ビニル含有量 18%)を
使用し、前記三層インフレフィルム装置を使用して同時
押出し成型し、保護フィルム層の厚みが20μm、粘着
剤層厚、10μmの保護フィルム層/粘着剤層(1)か
らなる保護フィルム積層シートを得た。
【0055】上記保護フィルム積層シートを前記(1−
2)で記載したマーキングフィルム層のシートに前記
(1−3)で記載した積層方法によって積層し、保護フ
ィルム層/粘着剤層(1)/マーキングフィルム層から
なるマーキングフィルム積層シートを得た。表1にフィ
ルム物性を示した。得られたマーキングフィルム積層シ
ートは曲面への貼り適性は良好であり、又光沢ムラ、外
観の変化がなく、更に保護フィルム層剥離後もフィルム
の伸び及び縮みが少なかった。
2)で記載したマーキングフィルム層のシートに前記
(1−3)で記載した積層方法によって積層し、保護フ
ィルム層/粘着剤層(1)/マーキングフィルム層から
なるマーキングフィルム積層シートを得た。表1にフィ
ルム物性を示した。得られたマーキングフィルム積層シ
ートは曲面への貼り適性は良好であり、又光沢ムラ、外
観の変化がなく、更に保護フィルム層剥離後もフィルム
の伸び及び縮みが少なかった。
【0056】実施例2 保護フィルム層の原材料として、日本ユニカー(株)製
低密度ポリエチレンNUC 8506(商標)と日本ユ
ニカー(株)製超低密度ポリエチレンDFDA1137
(商標)を1:1の重量割合でヘンシェルミキサーで混
合した混合物を使用した。粘着剤層の原材料としては日
本石油化学工業(株)製エチレンエチルアクリレート樹
脂レクスロンA4250(EEAエチルアクリレートコ
ンテント25%)を使用し、実施例1と同様の同時押出
し成型法により、粘着剤層(1)が積層された保護フィ
ルム層積層シートを得た。更に実施例1と同様の方法に
て上記保護フィルム積層シートをマーキングフィルム層
のシートに積層し、マーキングフィルム積層シートを得
た。
低密度ポリエチレンNUC 8506(商標)と日本ユ
ニカー(株)製超低密度ポリエチレンDFDA1137
(商標)を1:1の重量割合でヘンシェルミキサーで混
合した混合物を使用した。粘着剤層の原材料としては日
本石油化学工業(株)製エチレンエチルアクリレート樹
脂レクスロンA4250(EEAエチルアクリレートコ
ンテント25%)を使用し、実施例1と同様の同時押出
し成型法により、粘着剤層(1)が積層された保護フィ
ルム層積層シートを得た。更に実施例1と同様の方法に
て上記保護フィルム積層シートをマーキングフィルム層
のシートに積層し、マーキングフィルム積層シートを得
た。
【0057】実施例3 保護フィルム層の原材料として、日本ユニカー(株)製
低密度ポリエチレンNUC 8506(商標)を使用
し、インフレーションフィルム装置を使用し、厚さ40
μmの保護フィルム層のみのシートを製膜した。この保
護フィルム層のシートの上に、あらかじめTHFで固形
分10%に溶解した住友化学工業(株)製エチレン−酢
ビ共重合樹脂エバテートK2010(酢ビコンテント2
5%)をキャスティング法にて流延し、乾燥して、粘着
剤層(1)10μmが積層された保護フィルム積層シー
トを得た。以下実施例1と同様にマーキングフィルム層
のシートに積層し、マーキングフィルム積層シートを得
た。
低密度ポリエチレンNUC 8506(商標)を使用
し、インフレーションフィルム装置を使用し、厚さ40
μmの保護フィルム層のみのシートを製膜した。この保
護フィルム層のシートの上に、あらかじめTHFで固形
分10%に溶解した住友化学工業(株)製エチレン−酢
ビ共重合樹脂エバテートK2010(酢ビコンテント2
5%)をキャスティング法にて流延し、乾燥して、粘着
剤層(1)10μmが積層された保護フィルム積層シー
トを得た。以下実施例1と同様にマーキングフィルム層
のシートに積層し、マーキングフィルム積層シートを得
た。
【0058】実施例4 保護フィルム層の原材料として、日本ユニカー(株)製
低密度ポリエチレンNUC 8506(商標)を使用
し、添加剤として石原産業(株)製酸化チタンCR90
を低密度PE100重量部に対して5重量部及びチバガ
イギー(株)製紫外線吸収剤チヌビンPを3重量部をあ
らかじめヘンシェルミキサーで混合した。インフレーシ
ョンフィルム装置にて成型し、厚さ30μmの保護フィ
ルム層のみのシートを得た。
低密度ポリエチレンNUC 8506(商標)を使用
し、添加剤として石原産業(株)製酸化チタンCR90
を低密度PE100重量部に対して5重量部及びチバガ
イギー(株)製紫外線吸収剤チヌビンPを3重量部をあ
らかじめヘンシェルミキサーで混合した。インフレーシ
ョンフィルム装置にて成型し、厚さ30μmの保護フィ
ルム層のみのシートを得た。
【0059】この保護フィルム層のシートの上に、
(株)ニッセツ製アクリル系粘着剤KP1250 10
0重量部と架橋剤CK101(商標)3重量部をディス
パー(混合機)であらかじめ混合、脱泡したものを溶液
キャスト法にて、流延、乾燥し厚み8μmの粘着剤層
(1)が積層された保護フィルム層試料を得た。以下実
施例1と同様にマーキングフィルム層のシートを積層
し、マーキングフィルム積層シートを得た。
(株)ニッセツ製アクリル系粘着剤KP1250 10
0重量部と架橋剤CK101(商標)3重量部をディス
パー(混合機)であらかじめ混合、脱泡したものを溶液
キャスト法にて、流延、乾燥し厚み8μmの粘着剤層
(1)が積層された保護フィルム層試料を得た。以下実
施例1と同様にマーキングフィルム層のシートを積層
し、マーキングフィルム積層シートを得た。
【0060】実施例5 保護フィルム層の原材料として、あらかじめヘンシェル
ミキサーにて下記配合で混合した塩化ビニル樹脂配合物
を使用する以外は実施例1と同様の方法にて、保護フィ
ルム層15μm、粘着剤層(1)8μmの保護フィルム積
層シートを得た。 塩化ビニル 日本カーバイド工業(株) SG1100 100重量部 紫外線吸収剤 チバガイギー(株) チヌビン327 5 〃 Ba/Zn 系安定剤 旭電化(株) AP-537 3 〃 ポリエステル可塑剤 大日精化(株) NS3700 30 〃 以下実施例1と同様にマーキングフィルム層のシートを
積層し、マーキングフィルム積層シートを得た。
ミキサーにて下記配合で混合した塩化ビニル樹脂配合物
を使用する以外は実施例1と同様の方法にて、保護フィ
ルム層15μm、粘着剤層(1)8μmの保護フィルム積
層シートを得た。 塩化ビニル 日本カーバイド工業(株) SG1100 100重量部 紫外線吸収剤 チバガイギー(株) チヌビン327 5 〃 Ba/Zn 系安定剤 旭電化(株) AP-537 3 〃 ポリエステル可塑剤 大日精化(株) NS3700 30 〃 以下実施例1と同様にマーキングフィルム層のシートを
積層し、マーキングフィルム積層シートを得た。
【0061】実施例6 保護フィルム層の原材料として東燃化学工業(株)製ポ
リプロピレン樹脂、東燃ポリプロF409Bを使用し、
粘着剤層の原材料として日本合成ゴム(株)製スチレン
−ブタジエンブロック共重合樹脂水素添加物ダイナロン
1320Pを使用し、実施例1と同様の方法にて保護フ
ィルム層厚22μm、粘着剤層厚5μmの粘着剤層(1)
/保護フィルム層からなる保護フィルム積層シートを得
た。
リプロピレン樹脂、東燃ポリプロF409Bを使用し、
粘着剤層の原材料として日本合成ゴム(株)製スチレン
−ブタジエンブロック共重合樹脂水素添加物ダイナロン
1320Pを使用し、実施例1と同様の方法にて保護フ
ィルム層厚22μm、粘着剤層厚5μmの粘着剤層(1)
/保護フィルム層からなる保護フィルム積層シートを得
た。
【0062】前記(1−2)で記載したマーキングフィ
ルム層試料の作成方法において、着色剤である酸化チタ
ンCR−90(石原産業(株)製)10重量部に代え、
着色剤カーボンブラック リーガル330R(ギャブラ
ック(株)製)5重量部を使用する以外は(1−2)に
記載の方法と同様の方法にてマーキングフィルム層/ポ
リエステル工程紙からなるマーキングフィルム層のシー
トを得た。
ルム層試料の作成方法において、着色剤である酸化チタ
ンCR−90(石原産業(株)製)10重量部に代え、
着色剤カーボンブラック リーガル330R(ギャブラ
ック(株)製)5重量部を使用する以外は(1−2)に
記載の方法と同様の方法にてマーキングフィルム層/ポ
リエステル工程紙からなるマーキングフィルム層のシー
トを得た。
【0063】一方100重量部の(株)ニッセツ製アク
リル系粘着剤LP−1250A及び3重量部の架橋剤C
K101混合液を剥離紙OKW105(王子化工(株)
製)上に実施例4と同様に流延乾燥し、粘着剤層(2)
/剥離シート層からなる粘着積層シートを得た。上記マ
ーキングフィルム層のシートのポリエステル工程紙が積
層されていない面に、この粘着積層シートを積層し、ポ
リエステル工程紙/マーキングフィルム層/粘着剤層
(2)/剥離シート層からなるマーキングフィルム積層
シートを得た。粘着剤層(2)の厚みは30μmであっ
た。更に上記マーキングフィルム積層シートのポリエス
テル工程紙を剥離し、マーキングフィルム面に実施例1
で作成した粘着剤層(1)が積層された保護フィルム積
層シートを積層し、保護フィルム層/粘着剤層(1)/
マーキングフィルム層/粘着剤層(2)/剥離シート層
からなるマーキングフィルム積層シートを得た。
リル系粘着剤LP−1250A及び3重量部の架橋剤C
K101混合液を剥離紙OKW105(王子化工(株)
製)上に実施例4と同様に流延乾燥し、粘着剤層(2)
/剥離シート層からなる粘着積層シートを得た。上記マ
ーキングフィルム層のシートのポリエステル工程紙が積
層されていない面に、この粘着積層シートを積層し、ポ
リエステル工程紙/マーキングフィルム層/粘着剤層
(2)/剥離シート層からなるマーキングフィルム積層
シートを得た。粘着剤層(2)の厚みは30μmであっ
た。更に上記マーキングフィルム積層シートのポリエス
テル工程紙を剥離し、マーキングフィルム面に実施例1
で作成した粘着剤層(1)が積層された保護フィルム積
層シートを積層し、保護フィルム層/粘着剤層(1)/
マーキングフィルム層/粘着剤層(2)/剥離シート層
からなるマーキングフィルム積層シートを得た。
【0064】比較例1 実施例1と同じマーキングフィルム層のシートを使用
し、保護フィルム層を積層しない状態で各種試験を行な
った。表1にフィルム物性を示した。光沢ムラが生じ、
又外観が変化するため好ましくない。
し、保護フィルム層を積層しない状態で各種試験を行な
った。表1にフィルム物性を示した。光沢ムラが生じ、
又外観が変化するため好ましくない。
【0065】比較例2 実施例6と同じマーキングフィルム層のシートを使用
し、保護フィルム層を積層しない状態で各種試験を行な
った。光沢ムラが生じ、又外観が変化するため好ましく
ない。
し、保護フィルム層を積層しない状態で各種試験を行な
った。光沢ムラが生じ、又外観が変化するため好ましく
ない。
【0066】比較例3 実施例1と同じマーキングフィルム層のシートを使用
し、25μmPETフィルムを加熱積層した。積層条件
は、ラミネートロール温度を170℃に設定する以外は
前記(1−3)と同条件で積層した。保護フィルム層剥
離後の収縮が大きく好ましくない。
し、25μmPETフィルムを加熱積層した。積層条件
は、ラミネートロール温度を170℃に設定する以外は
前記(1−3)と同条件で積層した。保護フィルム層剥
離後の収縮が大きく好ましくない。
【0067】
【表1】
【0068】
【図1】は本発明のマーキング積層シートの1構成例で
ある。
ある。
【図2】は本発明のマーキング積層シートの粘着剤層
(2)及び剥離シートを有する1構成例である。
(2)及び剥離シートを有する1構成例である。
1 保護フィルム層 2 粘着剤層(1) 3 マーキングフィルム層 4 粘着剤層(2) 5 剥離シート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−107682(JP,A) 特開 昭62−55128(JP,A) 特開 平1−93343(JP,A) 特開 平4−67087(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 C09J 7/00 - 7/04 G09F 3/00 - 3/20
Claims (5)
- 【請求項1】厚さ50μm以下、引張り弾性率0.1〜
50kg/mm2の低密度ポリエチレン樹脂からなる保
護フィルム層が、粘着剤層(1)を介して、保護フィル
ム層の引張り弾性率より大であってかつ引張り弾性率2
0〜150kg/mm2のマーキングフィルム層に積層
されてなる、少なくとも3層からなるマーキング積層シ
ートであって、 該粘着剤層(1)が、エチレン−酢ビ共重合体樹脂、エ
チレンエチルアクリレート共重合体樹脂及びエチレン−
メチルメタクリレート共重合体樹脂から選ばれた少なく
とも一種からなる樹脂であるマーキングフィルム積層シ
ート。 - 【請求項2】該マーキングフィルム層の表面の60度鏡
面光沢が80%以上である請求項1記載のマーキングフ
ィルム積層シート。 - 【請求項3】粘着剤層(2)が該マーキングフィルム層
の該粘着剤層(1)が積層されていない表面に積層され
てなる請求項1〜請求項2いずれか記載のマーキングフ
ィルム積層シート。 - 【請求項4】剥離シート層が該粘着剤層(2)の該マー
キングフィルム層が積層されていない表面に積層されて
なる請求項3記載のマーキングフィルム積層シート。 - 【請求項5】保護フィルム層が、粘着剤層(1)を介し
てマーキングフィルム層に積層されてなる、少なくとも
3層からなるマーキングフィルム積層シートであって、
該保護フィルム層を粘着剤層(1)を介して該マーキン
グフィルム層に、30℃以下で積層することを特徴とす
るマーキングフィルム積層シート製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27975794A JP3332614B2 (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | マーキングフィルム積層シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27975794A JP3332614B2 (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | マーキングフィルム積層シート |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08118531A JPH08118531A (ja) | 1996-05-14 |
JP3332614B2 true JP3332614B2 (ja) | 2002-10-07 |
Family
ID=17615487
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27975794A Expired - Fee Related JP3332614B2 (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | マーキングフィルム積層シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3332614B2 (ja) |
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JP4865938B2 (ja) * | 2000-02-21 | 2012-02-01 | 株式会社フジシールインターナショナル | 断熱ラベル付き容器 |
JP4819218B2 (ja) * | 2000-12-27 | 2011-11-24 | 日東電工株式会社 | 印刷可能な粘着体および印刷方法 |
JP2004211070A (ja) * | 2002-12-18 | 2004-07-29 | Hitachi Chem Co Ltd | マーキングフィルム保護用粘着フィルム |
JP4628863B2 (ja) * | 2005-05-12 | 2011-02-09 | グンゼ株式会社 | 表面保護フィルム |
JP4633543B2 (ja) * | 2005-05-30 | 2011-02-16 | グンゼ株式会社 | 表面保護フィルム |
JP2007050599A (ja) * | 2005-08-18 | 2007-03-01 | Kaneka Corp | 寸法安定性に優れるフレキシブル金属張積層板およびその製造方法 |
JP2007269928A (ja) | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Lintec Corp | 高光沢粘着シート |
JP2007269927A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Lintec Corp | 高光沢粘着シート |
JP5231056B2 (ja) * | 2008-03-17 | 2013-07-10 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | マーキングフィルム及びその製造方法 |
-
1994
- 1994-10-20 JP JP27975794A patent/JP3332614B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08118531A (ja) | 1996-05-14 |
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