JP3329801B2 - インクジェット式記録ヘッド - Google Patents
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Description
ェットプロッタなどとして用いられるインクジェット式
記録装置の記録ヘッドに関するものである。さらに詳し
くは、インクジェット式記録ヘッドにおけるノズル開口
の配列構造及び共通インク室(リザーバ)の配列構造に
関するものである。
どとして用いられるインクジェット記録装置では、記録
ヘッドにおいて、ノズル開口に連通する圧力発生室内の
インクを加圧してノズル開口からインク滴を吐出する。
つまり、記録ヘッドを主走査方向(記録媒体幅方向)に
移動させながら、ドットパターンにより規定されるタイ
ミングでインク滴を吐出させる。記録ヘッドが幅方向の
終端に達したら、紙等の記録媒体を副走査方向(紙送り
方向)に移動させ、記録ヘッドを再度主走査方向に移動
させながらインク滴を吐出させる。
クチュエータユニットと流路ユニットとを積層して構成
したものがある。アクチュエータユニットは、同一列を
成して配置された複数の圧力発生室と、複数の圧力発生
室の内部のインクを加圧する複数の圧力発生手段と、を
有する。流路ユニットは、複数の圧力発生室に連通する
複数のノズル開口であって、圧力発生手段により圧力発
生室の内部のインクを加圧したときにインク滴が吐出さ
れる複数のノズル開口と、複数の圧力発生室に連通し、
複数の圧力発生室に供給するインクを貯留する共通イン
ク室とを有する。
ヘッドにはいくつかの問題がある。
は同種類のインクしか吐出できない記録ヘッドにおいて
は、例えば同じ記録ヘッドから多色のインクを吐出しよ
うとすると、複数の圧力発生室から成る列の数が増加し
て、記録ヘッドの大型化を招いてしまうという問題があ
った。
んでいる複数の圧力発生室を、それらが並んでいる方向
に沿ってグループ分けし、各グループ毎に共通インク室
を設けるようとすると、安定したインク吐出を実現させ
るために、隣接する共通インク室同士の間に比較的厚い
仕切り壁を確保する必要があり、この仕切り壁を形成す
るために、圧力発生室およびノズル開口のうちのいくつ
か(例えば4つ分位)を犠牲にしなければならない。こ
のため、1つの色グループに属するノズル開口が数がそ
の分、少なくなるので、カラー印刷の品位を高めるのが
容易でないという問題があった。
インク誘導路を、共通インク室が形成されている面に設
ける必要上、複数のインク誘導路を並べて配置するた
め、共通インク室を形成する基板の面積が大きくなり、
記録ヘッドの幅サイズが肥大化するという問題があっ
た。
て、その目的とするところは、複数種類のインクを吐出
できると共に小型化が可能であり、しかも高画質が得ら
れるインクジェット式記録ヘッドを提供することにあ
る。
ット式記録ヘッドは、同一列を成して配置された複数の
圧力発生室と、前記複数の圧力発生室の内部のインクを
加圧する複数の圧力発生手段と、を有するアクチュエー
タユニットと、前記複数の圧力発生室に連通する複数の
ノズル開口であって、前記圧力発生手段により前記圧力
発生室の内部のインクを加圧したときにインク滴が吐出
される複数のノズル開口と、前記複数の圧力発生室に連
通し、前記複数の圧力発生室に供給するインクを貯留す
る少なくとも2つの共通インク室と、を有する流路ユニ
ットと、を備え、前記複数の圧力発生室は、前記同一列
に沿って複数のグループに区分され、前記グループ毎に
前記共通インク室が設けられていることを特徴とする。
板に形成されており、前記少なくとも2つの共通インク
室は他の単一の基板に形成されており、前記アクチュエ
ータユニットと前記流路ユニットとは積層されている。
れ、第1端部及び第2端部を含み、前記複数のノズル開
口は前記第1端部又は前記第2端部に連通し、前記共通
インク室は前記第2端部又は前記第1端部に連通し、同
一の前記グループ内においては、前記第1端部及び前記
第2端部のうちの前記ノズル開口に連通させる端部が共
通し、隣接する前記グループ同士においては前記第1端
部及び前記第2端部のうちの前記ノズル開口に連通させ
る端部が異なる。
の基板、第3の基板、及び第4の基板を備え、前記第1
の基板は、前記複数の圧力発生室をそれぞれ形成する複
数の圧力発生室形成用孔を含み、前記第2の基板は、前
記圧力発生室の前記第1端部及び前記第2端部のそれぞ
れに連通する一対の連通孔を複数対含み、前記第3の基
板は、前記一対の連通孔の一方に連通する複数のインク
供給孔と、前記一対の連通孔の他方に連通し、前記少な
くとも2つの共通インク室を形成する少なくとも2つの
共通インク室形成用孔と、を含み、前記第4の基板は、
前記複数のノズル開口を含む。
との間に設けられた第5の基板をさらに有し、前記第5
の基板は、前記第3の基板に形成された前記共通インク
室形成用孔と重なる領域に、前記共通インク室内のイン
クの圧力変動を吸収するコンプライアンス部を付与する
ための薄肉部を含む。
室のうちの少なくとも1つは、前記圧力発生室の形成領
域と重なる領域に形成され、残りの前記共通インク室は
前記圧力発生室の形成領域から外れた領域に形成されて
いる。
の圧電振動子と、前記複数の圧電振動子のそれぞれに電
圧を印加するための複数の配線接続用端子とを含み、前
記少なくとも2つの共通インク室は、前記複数の配線接
続用端子が形成されている領域から外れた領域に形成さ
れている。
に配置された複数の圧力発生室をさらに有し、前記他の
一列を成して配置された複数の圧力発生室に供給するす
べてのインクを貯留する共通インク室をさらに有する。
士の間には、前記圧力発生室の略1つ分の幅に相当する
仕切り壁が設けられている。
とも2つの共通インク室にインクを誘導する少なくとも
2つのインク誘導路をさらに有し、前記複数の圧力発生
室は、それぞれ、第1端部及び第2端部を含み、前記ノ
ズル開口は前記第1端部に連通し、前記共通インク室は
前記第2端部に連通し、前記少なくとも2つの共通イン
ク室のうちの少なくとも1つは、前記複数の圧力発生室
の複数の前記第2端部の配列線に関して、他の前記共通
インク室とは反対側に形成されている。
れた領域に形成されている前記共通インク室は、前記圧
力発生室の前記第2端部から遠ざかるにつれて幅が狭く
なっている。
れた領域に形成されている前記共通インク室は、前記イ
ンク誘導路の上流端から遠い側に位置して前記共通イン
ク室を形成する下流側の壁を有し、前記下流側の壁は、
前記複数の圧力発生室の前記第2端部の配列線に対して
30゜から45゜の角度を成している。
れた領域に形成されている前記共通インク室は、前記イ
ンク誘導路の上流端に近い側に位置して前記共通インク
室を形成する上流側の壁を有し、前記上流側の壁は、前
記複数の圧力発生室の前記第2端部の配列線に対して略
直角に形成されている。
ク室と同一平面上に形成されている。
つ有し、それらのうちの少なくとも2つは、前記圧力発
生室の形成領域から外れた領域に形成され且つこれらの
共通インク室に連通する少なくとも2つの前記インク誘
導路は互いに略同心円弧状に配置されている。
れた領域に形成された少なくとも2つの前記共通インク
室に連通する少なくとも2つの前記インク誘導路同士の
間隔が、それらの略全長にわたって略均一である。
ンク室に近い部分の前記インク誘導路は、それらの一部
が、それらの内部のインクの圧力に応じて弾性変形する
薄肉部によって形成されている。
路のそれぞれは、その略全長にわたって略均一幅で形成
されている。
ル開口から吐出するインクの色に応じて区分されたもの
である。
記複数の圧力発生室を複数列備えている。
ヘッドによれば、同一列を成して配置された複数の圧力
発生室は、前記同一列に沿って複数のグループに区分さ
れ、グループ毎に共通インク室が設けられているので、
複数種類のインクを吐出できると共に高画質を達成する
ことができ、しかも、小型化が可能である。加えて、圧
力発生室を含むアクチュエータユニットと、共通インク
室を含む流路ユニットとを積層することにより、記録ヘ
ッドの仕様の変更を容易化することができる。
発生室においては、圧力発生室の第1端部及び第2端部
のうちのノズル開口に連通させる端部が共通し、隣接す
るグループ同士においては第1端部及び第2端部のうち
のノズル開口に連通させる端部が異なるようにしたの
で、共通インク室間を仕切るために厚い仕切り壁を設け
る必要がなく、犠牲となる圧力発生室が少なくて済む。
このため、圧力発生室の1つのグループに属するノズル
開口の数が多くなり、画質の向上を図ることができる。
分類されている場合、異色のノズル群が近接していない
ので、クリーニング時などに発生するノズル相互間の混
色の影響を最小限に抑えることができる。
室のうちの少なくとも1つを、インク供給口の配列線に
関して、他の共通インク室とは反対側に配置したので、
共通インク室の外側への広がりを抑えて、共通インク室
を基板内にて可及的に小さなデッドスペースで配置で
き、これにより幅方向のサイズが小さな記録ヘッドを実
現することができる。
式記録ヘッドを備えたインクジェット式記録装置の要部
を示す斜視図である。
ブロック図である。
た駆動信号の波形図である。
録ヘッドの断面図である。
ジェット式記録ヘッドをそれぞれ別の圧力発生室に沿っ
て切断したときの断面図である。
おける圧力発生室、ノズル開口、共通インク室の位置関
係を示す平面図である。
ノズル列に沿って切断したときの断面図である。
式記録ヘッドを形成するために積層される各基板の構成
を示す分解斜視図である。
式記録ヘッドをそれぞれ別の圧力発生室に沿って切断し
たときの断面図である。
における圧力発生室、ノズル開口、共通インク室の位置
関係を示す平面図である。
をノズル列に沿って切断したときの断面図である。
ンクジェット式記録ヘッドをそれぞれ別の圧力発生室に
沿って切断したときの断面図である。
ト式記録ヘッドにおける圧力発生室、ノズル開口、共通
インク室の位置関係を示す平面図である。
ト式記録ヘッドをノズル列に沿って切断したときの断面
図である。
示す平面図である。
ドにおいて、アクチュエータユニットの外側から連通す
るリザーバを備えた圧力発生室の長手方向の断面構造
を、アクチュエータユニットと、流路形成ユニットとを
分離して示す図である。
ドにおいて、アクチュエータユニットの内側から連通す
るリザーバを備えた圧力発生室の長手方向の断面構造
を、アクチュエータユニットと、流路形成ユニットとを
分離して示す図である。
ドを構成するアクチュエータユニットに形成されている
圧力発生室の配列構造を示すものである。
ドのアクチュエータユニットと流路形成ユニットを接着
する接着フィルムを示す図である。
ドに使用するリザーバ形成基板を示す図である。
ドに使用するノズルプレートを示す図である。
ユニットとリザーバとの関係で示す平面図である。
記録ヘッドについて図面を参照して説明する。
ドを備えたインクジェット式記録装置(インクジェット
式プリンタ)の要部を示す斜視図である。図1に示すよ
うに、インクジェット式記録装置1では、カラーのイン
クジェット方式のプリンタ本体100にコンピュータ
(図示せず。)が接続され、このコンピュータに所定の
プログラムがロードされ、実行されることにより、プリ
ンタ本体100においてカラー印刷が行われる。
ングベルト102を介してキャリッジ機構12のキャリ
ッジモータ103に接続され、ガイド部材104に案内
されて記録用紙105の紙幅方向に往復動するように構
成されている。プリンタ本体100には、紙送りローラ
106を用いた紙送り機構11が形成されている。キャ
リッジ101には記録用紙105と対向する面、この図
に示す例では下面にインクジェット式の記録ヘッド10
が取り付けられている。記録ヘッド10は、キャリッジ
101の上部に載置されている2つのインクカートリッ
ジ107K、107Fからインクの補給を受けてキャリ
ッジ101の移動に合わせて記録用紙105にインク滴
を吐出してドットを形成し、記録用紙105に画像や文
字を印刷する。ここで、インクカートリッジ107Kに
は、黒(B)のインクを収容するインク収容部107
K′が形成され、黒のインクを記録ヘッド10に供給す
る。
であり、各色のインクをそれぞれ収容しておく複数のイ
ンク収容部107C、107M、107Yが形成されて
いる。これらのインク収容部107C、107M、10
7Yには、それぞれシアン(C)、マゼンダ(M)、イエ
ロー(Y)のインクが独立して収容され、各色のインク
をそれぞれ独立して記録ヘッド10に供給する。
域)には、キャッピング装置108が構成され、印刷の
休止中に記録ヘッド10のノズル開口を封止する。従っ
て、印刷の休止中、インクから溶媒が飛散することによ
ってインクが増粘あるいはインク膜を形成することを抑
制することができる。それ故、印刷の休止中にノズルに
目詰まりが発生するのを防止できる。また、キャッピン
グ装置108は、印刷動作中に行われるフラッシング動
作による記録ヘッド10からのインク滴を受ける。キャ
ッピング装置108の近傍にはワイピング装置109が
配置され、このワイピング装置109は、記録ヘッド1
0の表面をブレードなどでワイピングすることにより、
そこに付着したインク滓や紙粉を拭き取るように構成さ
れている。
図である。
トローラ40とプリントエンジン5とから構成されてい
る。プリントコントローラ40は、コンピュータ(図示
せず。)からの多値階層情報を含む記録データなどを受
信するインターフェース43と、多値階層情報を含む記
録データなどの各種データの記憶を行うRAM44と、
各種データ処理を行うためのルーチンなどを記憶したR
OM45と、CPUなどからなる制御部46と、発振回
路47と、記録ヘッド10への駆動信号COMを発生さ
せる駆動信号発生回路8と、この駆動信号発生回路8
と、ドットパターンデータに展開された印字データおよ
び駆動信号をプリントエンジン5に送信するためのイン
ターフェース49とを備えている。
録データはインターフェース43を介して記録装置内部
の受信バッファ44Aに保持される。受信バッファ44
Aに保持された記録データは、コマンド解析が行われて
から中間バッファ44Bへ送られる。中間バッファ44
B内では、制御部46によって中間コードに変換された
中間形式としての記録データが保持され、各文字の印字
位置、修飾の種類、大きさ、フォントのアドレスなどが
付加される処理が制御部46によって実行される。次
に、制御部46は、中間バッファ44B内の記録データ
を解析し、後述するように階層データをデコード化した
後の2値化されたドットパターンデータを出力バッファ
44Cに展開し、記憶させる。
ーンデータが得られると、このドットパターンデータ
は、インターフェース49を介して記録ヘッド10にシ
リアル転送される。出力バッファ44Cから1スキャン
分に相当するドットパターンデータが出力されると、中
間バッファ44Bの内容が消去されて、次の中間コード
変換が行われる。
送り機構11と、前記のキャリッジ機構12とを備えて
いる。紙送り機構11は、記録紙などの記録媒体を順次
送り出して副走査を行うものであり、キャリッジ機構1
2は、記録ヘッド10を主走査させるものである。
からインク滴を吐出させるものであり、駆動信号発生回
路8で生成された駆動信号COMは、インターフェース
49を介して記録ヘッド10の素子駆動回路50に出力
される。
スについて説明する。図3において、記録動作中、圧電
振動子17(図2参照)を作動させるための駆動信号C
OMは、中間電位Vmを所定時間だけ維持した後(ホー
ルドパルス113)、最低電位VLSまで一定の勾配で
下降し(第1の信号/放電パルス114)、この最低電
位VLSを所定時間だけ維持した後(第2の信号/ホー
ルドパルス115)、最高電位VPまで一定の勾配で上
昇し、それを所定時間だけ保持し(第3の信号/充電パ
ルス116)、しかる後に、中間電位Vmまで再び下降
する(第4の信号/放電パルス117)。
生手段17(図4参照)に印加すると、ホールドパルス
113によって所定時間にわたって撓んだ状態に維持さ
れた振動板36(図4参照)は、放電パルス114によ
って伸長され、これにより圧力発生室310内にインク
が充填される。次に、ホールドパルス115によって振
動板36の伸長状態が所定時間にわたって維持された
後、充電パルス116によって振動板36が圧力発生室
310の内側に大きく撓み、これにより、ノズル開口2
3(図4参照)からインク滴が吐出される。
500の構成を、図4乃至図7を参照して説明する。こ
こで、図4は、記録ヘッドに形成したアクチュエータ等
の断面図である。図5A、5B、5Cはそれぞれ、記録
ヘッドをそれぞれ別の圧力発生室(キャビティ)に沿っ
て切断したときの断面図、図6は、記録ヘッドの圧力発
生室、ノズル開口、共通インク室の位置関係を示す平面
図、図7は、記録ヘッドをノズル列に沿って切断したと
きの断面図である。なお、図5A、5B、5Cに示す各
断面は、図6のH−H′線、図6のI−I′線、および
図6のJ−J′線における断面に相当し、図7に示す断
面は、図6のK−K′線における断面に相当する。
310を形成する圧力発生室形成用孔310′が形成さ
れた第1の基板31と、圧力発生室310の両端部にそ
れぞれ連通する2つで一対の連通孔321、322が形
成された第2の基板32と、この対をなす2つの連通孔
321、322のうちの一方の連通孔322に連通して
共通インク室(リザーバ)330を形成する共通インク
室形成用孔330′、および他方の連通孔321に連通
するインク供給孔331が形成された第3の基板(リザ
ーバプレート)33と、インク供給孔331に連通する
ノズル開口23が形成された第4の基板(ノズルプレー
ト)34とが積層された構造になっている。
る振動板36や圧力発生手段17が、第1の基板31の
表面に搭載されてアクチュエータユニット(ACTユニ
ット)501を構成する。また、共通インク室330及
びインク供給孔331が形成された第3の基板(リザー
バプレート)33、ノズル開口23を含む第4の基板
(ノズルプレート)34、及び次述する第5の基板(供
給プレート)35は、流路ユニット502を構成する。
35(供給プレート)が挟まれており、この第5の基板
35において、第3の基板33の共通インク室330と
重なる領域には、共通インク室330の壁面を肉薄なも
のにして、共通インク室330内のインクの圧力変動を
吸収するコンプライアンス部を付与するための孔352
が形成されている。また、第5の基板35において、第
3の基板33の共通インク室330と第2の基板32の
連通孔322とが重なる部分、および第3の基板33の
インク供給孔331と第2の基板32の連通孔321と
が重なる部分には、貫通孔351、353がそれぞれ形
成されている。
17としての圧電振動子が設けられている。この圧力発
生手段17は、振動板36とともにたわみ振動型のアク
チュエータを構成しており、振動板36を振動させる。
従って、圧力発生室310が収縮して圧力発生室310
内のインクが加圧されると、圧力発生室310内のイン
クは、第2の基板32に形成されている連通孔321、
第5の基板35に形成されている貫通孔353、第3の
基板33に形成されているインク供給孔331、および
第4の基板34に形成されているノズル開口23から吐
出される。また、圧力発生室310が膨張すると、共通
インク室330内のインクは、第5の基板35に形成さ
れている貫通孔351、第2の基板32に形成されてい
る連通孔322を介して圧力発生室310内に流れ込
む。
生室310は、記録ヘッド500において2列に配置さ
れており、2列に並ぶ圧力発生室310を1つのアクチ
ュエータで駆動する。
発生室310において2色以上のインクを扱うように構
成されている。つまり、同一列に属する複数の圧力発生
室310及びノズル開口23は、それらが並んでいる方
向に向かって色別に区分けされて使用される。この際
に、各圧力発生室310の一方側で並ぶ各端部には、色
グループ毎に、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー
(Y)の各色のインクを供給するための3つの共通イン
ク室330(C)、(M)、(Y)を連通させ、各圧力発
生室310の他方側で並ぶ端部には、各色のインク滴を
吐出するノズル開口23を連通させる。共通インク室3
30(C)、(M)、(Y)にはインクカートリッジ(図
示せず。)からインクが供給される。
力発生室310やノズル開口23を3色にグループ分け
するにあたっては、図6および図7に示すように、隣接
するグループ間で各共通インク室330の側面壁を構成
する仕切り壁335によって一定以上の厚さを確保して
いる。これにより、一定の共通インク室330での圧力
変化が仕切り壁335を通して他方の共通インク室33
0に伝わるのを防止している。
500では、2列に並ぶ圧力発生室310のうちの一方
の列は、シアン、マゼンダ、イエローの3つの色グルー
プに区分けされているが、他方の列においては、全ての
圧力発生室310が黒(K)用に構成されている。この
ため、この列の圧力発生室310に対しては、一方で並
ぶ全ての端部に黒用の共通インク室330(K)が連通
し、他方で並ぶ全ての端部に黒用のノズル開口23が連
通している。この共通インク室330(K)にはインク
カートリッジ(図示せず。)から黒のインクが供給され
る。
基板31に圧力発生室310を形成したアクチュエータ
ユニット501と、単一の基板33に複数の共通インク
室330及びインク供給口331を形成した流路ユニッ
ト502とを積層して構成した。このため、それぞれの
ユニットをセラミックの焼成等により製造でき、紙送り
方向の同一列に多数個の圧力発生室を備えたものを容
易、かつ安価に製造することができる。
エータユニット501又は流路ユニット502のいずれ
か一方のみの仕様を変更し、或いは各ユニットを構成す
る複数の基板のうちの一部のみの仕様を変更するだけ
で、記録ヘッドの仕様を簡単に変更することができる。
異なる基板上に形成されている(つまり、同一平面上に
ない)ので、図6に示したように両者を立体的に重ねて
配置することができる。これにより、記録ヘッドの小型
化を図ることができる。
力発生室を複数にグループ分けするとともに、それぞれ
の圧力発生室310のグループに異なるインクを供給す
る複数の共通インク室330を流路ユニット502に設
けたことにより、フルカラー印刷用の小型の記録ヘッド
を得ることができる。
記録ヘッドについて図面を参照して説明する。
構造を、図8、図9A、9B、9C、図10および図1
1を参照して説明する。図8は、記録ヘッドを形成する
ために積層される各基板の構成を示す分解斜視図であ
る。図9A、9B、9Cはそれぞれ、記録ヘッドをそれ
ぞれ別の圧力発生室(キャビティ)に沿って切断したと
きの断面図、図10は、記録ヘッドの圧力発生室、ノズ
ル開口、共通インク室の位置関係を示す平面図、図11
は、記録ヘッドをノズル列に沿って切断したときの断面
図である。なお、図9A、9B、9Cに示す各断面は、
図10のA−A′線、図10のB−B′線、および図1
0のC−C′線における断面に相当し、図11に示す断
面は、図10のD−D′線における断面に相当する。
乃至図7を参照して説明した第1実施形態の記録ヘッド
と基本的な構成が共通し、記録ヘッド10における圧力
発生室310、ノズル開口23、共通インク室330の
位置関係のみが相違する。それ故、以下の説明では、上
記第1実施形態と共通する機能を有する部分には同一の
符号を付して説明することとし、アクチュエータを説明
する際には、図8とともに図4を参照して行う。
した第1実施形態の記録ヘッド500と同様に、圧力発
生室310を形成する圧力発生室形成用孔310′が形
成された第1の基板31と、圧力発生室310の第1端
部310a及び第2端部310bにそれぞれ連通する2
つで一対の連通孔321、322が形成された第2の基
板32と、この対をなす2つの連通孔321、322の
うちの一方の連通孔322に連通して共通インク室33
0を形成する共通インク室形成用孔330′、および他
方の連通孔321に連通するインク供給孔331が形成
された第3の基板33と、インク供給孔331に連通す
るノズル開口23が形成された第4の基板34とが接着
剤や融着フィルムなどによって積層された構造になって
いる。
との間に、3層構造の第5の基板35が挟まれており、
この第5の基板35において、第3の基板33の共通イ
ンク室330と重なる領域は、3層のうちの1層が除去
され、共通インク室330の壁面を肉薄なものにして、
共通インク室330内のインクの圧力変動を吸収するコ
ンプライアンス部を付与するための孔(薄肉部)352
が形成されている。また、第5の基板35において、第
3の基板33の共通インク室330と第2の基板32の
連通孔322とが重なる部分、および第3の基板33の
インク供給孔331と第2の基板32の連通孔321と
が重なる部分には、貫通孔351、353がそれぞれ形
成されている。
(圧力発生素子)17としての圧電振動子が形成されて
いる。この圧電振動子では、第1の基板31の圧力発生
室310を覆うように、厚さが6μm程度のジルコニア
(ZrO2)の薄板などからなる振動板(弾性板)36
が被せられ、この振動板36の表面には、一方の極とな
る共通電極37が形成されている。また、共通電極37
の表面には、PZT用の圧電体層38が積層され、さら
にその表面にはAuなどの比較的柔軟な金属の層からな
る駆動電極39が形成されている。
1対1で対応する個別電極であり、図8に示すテープキ
ャリアパッケージ(TCP)60を介して信号供給され
る。このように構成した圧力発生手段17は、振動板3
6とともに、たわみ振動型のアクチュエータを構成し、
圧力発生手段17は、充電されると収縮して圧力発生室
310の体積を縮めて圧力発生室310内のインクを加
圧する変形を行い、放電されると伸長して圧力発生室3
10の体積を元に拡げる方向に変形するようになってい
る。従って、圧力発生手段17を所定の駆動信号で駆動
することにより、振動板36を振動させ、圧力発生室3
10が収縮して圧力発生室310内のインクが加圧され
ると、圧力発生室310内のインクは、第2の基板32
に形成されている連通孔321、第5の基板35に形成
されている貫通孔353、第3の基板33に形成されて
いるインク供給孔331、および第4の基板34に形成
されているノズル開口23から吐出される。
330内のインクは、第5の基板35に形成されている
貫通孔351、第2の基板32に形成されている連通孔
322を介して圧力発生室310内に流れ込むので、圧
力発生室310内は常にインクで満たされる。
生室310は、図8、図9A、9B、9Cおよび図10
に示すように、記録ヘッド10において0.2mm位の
間隔で並列に配置され、圧力発生室310の長手方向の
両端部に共通インク室330およびノズル開口23に連
通する構成になっている。さらに、一列に並ぶ複数の圧
力発生室310において2色以上のインクを扱うことを
目的に、圧力発生室310が並んでいる方向に向かって
圧力発生室310やノズル開口23を色別に区分けして
使用される。このため、圧力発生室310の両端部に対
して、色グループ毎に、シアン(C)、マゼンダ(M)、
イエロー(Y)の各色のインクを供給するための3つの
共通インク室330(C)、(M)、(Y)、および各色
のインク滴を吐出するノズル開口23が連通している。
は、記録ヘッド10において圧力発生室310などが形
成されている領域から記録ヘッド10の端部にまで延び
ており、その先端部分にはインクカートリッジ(図示せ
ず。)からインクが供給される。ここで、図10に示し
たように、共通インク室330(C)、(M)、(Y)
は、圧力発生素子17に対する配線接続用の端子300
が形成されている領域を避けるように形成されている。
このため、端子300に基板を接続する際に、加わった
力で共通インク室330(C)、(M)、(Y)が変形せ
ず、かつ、共通インク室330(C)、(M)、(Y)の
存在によって端子300が形成されている部分の平坦性
が損なれることもない。
力発生室310のうちの一方の列は、シアン、マゼン
ダ、イエローの3つの色グループに区分けされている
が、他方の列においては、全ての圧力発生室310が黒
(K)用に構成されている。このため、この列の圧力発
生室310に対しては、一方で並ぶ全ての端部に黒用の
共通インク室330(K)が連通し、他方で並ぶ全ての
端部に黒用のノズル開口23が連通している。この共通
インク室330(K)も、記録ヘッド10の端部にまで
延びており、この共通インク室330(K)の端部には
インクカートリッジ(図示せず。)から黒のインクが供
給される。ここでも、共通インク室330(K)は、圧
力発生手段17に対する配線接続用の端子300が形成
されている領域を避けるように形成されている。このた
め、端子300に基板を接続する際に、加わった力で共
通インク室330(K)が変形せず、かつ、共通インク
室330(K)の存在によって端子300が形成されて
いる部分の平坦性が損なれることもない。
では、同色のグループ内においては、第1端部310a
及び第2端部3310bのうちのノズル開口23に連通
させる端部が共通し、隣接するグループ同士においては
第1端部310a及び第2端部310bのうちのノズル
開口23に連通させる端部が異なる。
ダ用およびイエロー用のいずれの圧力発生室310で
も、両端部310a、310bのうち、黒用のノズル開
口23が形成されている側の端部310aに対してノズ
ル開口23が連通し、それとは反対側の端部310bに
共通インク室330が連通している。これに対して、図
9Cおよび図10に示すように、マゼンダ用とイエロー
用との間に形成されたシアン用のいずれの圧力発生室3
10でも、両端部310a、310bのうち、黒用のノ
ズル開口23が形成されている側の端部310aに対し
て共通インク室330が連通し、それとは反対側の端部
310bにノズル開口23が連通している。すなわち、
図9Bと図9Cとを比較すればわかるように、第1およ
び第2の基板31、32における孔開けパターンは、マ
ゼンダ用とシアン用との間で同一であるが、第3、第4
および第5の基板33、34、35における孔開けパタ
ーンは、マゼンタ用とシアン用との間では相違してい
る。
2つの色グループのうち、一方のグループに属するノズ
ル開口23が並んでいる側では、他方の色グループの共
通インク室330が配置されることになる。
て、隣接する色グループの共通インク室330同士が記
録ヘッド10の副走査方向に並ぶことがない。それ故、
圧力発生室310の端部が並ぶ領域に、圧力発生室31
0を仕切る厚い仕切り壁が不要であり、図10および図
11に示すように、圧力発生室310の1つ位が犠牲と
なる0.1mm程度の薄い仕切り壁336でよい。それ
故、圧力発生室310が並ぶ方向で圧力発生室310を
複数の色グループに区分けして小型化およびアクチュエ
ータの削減を図った記録ヘッド10であっても、1つの
色グループに属するノズル開口23の数がその分、多い
ので、印字速度を低下させることなく品位の高いカラー
印刷を行うことができる。
ーニング時などに発生するノズル相互間の混色の影響を
最小限に抑えることができる。
いし第5の基板31〜35を積層して記録ヘッド10を
形成しているので、圧力発生室310の両端部310
a、310bのいずれの側に位置する端部に対して共通
インク室330およびノズル開口23を連通させるかを
設定するときでも、第1ないし第5の基板31〜35に
対する孔開けパターンを変えるだけでよいので、記録ヘ
ッド10を容易に、かつ、安価に製造できるという利点
がある。
室330(C)、330(M)は圧力発生室310の形
成領域と重なる領域に形成され、共通インク室330
(Y)は圧力発生室310の形成領域から外れた領域に
形成されている。
コンパクトにすることができる。
を、図12A、12B、図13および図14を参照して
説明する。図12A、12Bはそれぞれ、記録ヘッドを
それぞれ別の圧力発生室(キャビティ)に沿って切断し
たときの断面図、図13は、記録ヘッドの圧力発生室、
ノズル開口、共通インク室の位置関係を示す平面図、図
14は、記録ヘッドをノズル列に沿って切断したときの
断面図である。なお、図12A、12Bに示す各断面
は、図13のE−E′線、および図13のF−F′線に
おける断面に相当し、図14に示す断面は、図13のG
−G′線における断面に相当する。
した第1及び第2実施形態に係るインクジェット式記録
ヘッドと基本的な構成が共通し、圧力発生室310、ノ
ズル開口23、共通インク室330の位置関係のみが相
違する。それ故、以下の説明では、上記第1及び第2実
施形態と共通する機能を有する部分には同一の符号を付
して、それらの詳細な説明を省略する。
に係る記録ヘッド10においても、圧力発生室310
は、記録ヘッド10において並列に配置され、圧力発生
室310の両端部310a、310bに共通インク室3
30およびノズル開口23に連通する構成になってい
る。さらに、一列に並ぶ複数の圧力発生室310におい
て2色以上のインクを扱うことを目的に、圧力発生室3
10が並んでいる方向に沿って圧力発生室310やノズ
ル開口23を色別に区分けして使用される。このため、
一方の列で並ぶ圧力発生室310の両端部310a、3
10bに対しては、色グループ毎に、黒(K)、シアン
(C)の各色のインクを供給するための2つの共通イン
ク室330(K)、(C)、および各色のインク滴を吐出
するノズル開口23が連通している。
0a、310bに対しては、色グループ毎に、マゼンダ
(M)、イエロー(Y)の各色のインクを供給すための
2つの共通インク室330(M)、(Y)、および各色の
インク滴を吐出するノズル開口23が連通している。
(Y)は、記録ヘッド10において圧力発生室310な
どが形成されている領域から記録ヘッド10の端部にま
で延びており、その先端部分にはインクカートリッジ
(図示せず。)からインクが供給される。本形態でも、
共通インク室330(K)、(C)、(M)、(Y)は、
圧力発生手段17に対する配線接続用の端子300が形
成されている領域を避けるように形成されている。この
ため、端子300に基板を接続する際に、加わった力で
共通インク室330(K)、(C)、(M)、(Y)が変
形せず、かつ、共通インク室330(K)、(C)、
(M)、(Y)の存在によって端子300が形成されて
いる部分の平坦性が損なれることもない。
では、同色のグループ内においては、第1端部310a
及び第2端部3310bのうちのノズル開口23に連通
させる端部が共通し、隣接するグループ同士においては
第1端部310a及び第2端部310bのうちのノズル
開口23に連通させる端部が異なる。
の圧力発生室310は、マゼンダ用およびイエロー用の
ノズル開口23が形成されている側の端部310aにノ
ズル開口23が連通し、それとは反対側の端部310b
に共通インク室330(K)が連通している。これに対
して、図12Bおよび図13に示すように、シアン用の
圧力発生室310は、マゼンダ用およびイエロー用のノ
ズル開口23が形成されている側の端部310aに対し
て共通インク室330(C)が連通し、それとは反対側
の端部310bにノズル開口23が連通している。
ように、第1および第2の基板31、32における孔開
けパターンは、黒用とシアン用との間で同一であるが、
第3、第4および第5の基板33、34、35における
孔開けパターンは、黒用とシアン用との間では相違して
いる。
の圧力発生室310でも、両端部310a、310bの
うち、黒用およびシアン用のノズル開口23が形成され
ている側の端部310aに対してノズル開口23が連通
し、それとは反対側の端部310bに共通インク室33
0(Y)が連通している。これに対して、マゼンダ用の
いずれの圧力発生室310でも、両端部310a、31
0bのうち、黒用およびシアン用のノズル開口23が形
成されている側の端部310aに対して共通インク室3
30(M)が連通し、それとは反対側の端部310bに
ノズル開口23が連通している。
ループ内では、圧力発生室310の両端部310a、3
10bのいずれの側に位置する端部に対して共通インク
室330およびノズル開口23がそれぞれ同一端部で連
通されているが、隣接する色グループ間では、圧力発生
室310の両端部310a、310bのいずれの側に位
置する端部に対して共通インク室330およびノズル開
口23がそれぞれ反対の端部で連通されている。このた
め、隣接する2つの色グループのうち、一方のグループ
に属するノズル開口23が並んでいる側には、他方の色
グループの共通インク室330が配置されることにな
る。
て、隣接する色グループの共通インク室330同士が並
ぶことがない。それ故、圧力発生室310の端部が並ぶ
領域に、圧力発生室310を仕切る厚い仕切り壁が不要
であり、図13および図14に示すように、圧力発生室
310の1つ位が犠牲となる程度の薄い仕切り壁336
でよい。それ故、圧力発生室310が並ぶ方向で圧力発
生室310を複数の色グループに区分けして小型化およ
びアクチュエータの削減を図った記録ヘッド10であっ
ても、1つの色グループに属するノズル開口23の数が
その分、多いので、品位の高いカラー印刷を行うことが
できるなど、第2実施形態と同様な効果を奏する。
記録ヘッドについて図面を参照して説明する。
あって、図中符号401は、インクを加圧するアクチュ
エータユニットを示し、後述する流路形成ユニット40
2に積層されて固定されている。
連通するリザーバ(「共通インク室」とも言う。)を備
えた圧力発生室の長手方向における断面構造A−Aを、
図17は図15のアクチュエータユニットの内側から連
通するリザーバを備えた圧力発生室の長手方向における
断面構造B−Bをそれぞれアクチュエータユニットと、
流路形成ユニットとを分離して示すものである。また、
図18は上述したアクチュエータユニットに形成されて
いる圧力発生室の配列構造を示すものである。
00μm程度の圧力発生室411を構成するのに適した
厚みを持つジルコニア(ZrO2)などのセラミックス
板からなる。圧力発生室411は、第1端部411a及
び第2端部411bを含んでいる。
と一体に焼成したときに十分な接合力を発揮するととも
に、後述する圧電振動体413のたわみ振動により弾性
変形する材料、例えば厚さ7μmのジルコニアの薄板で
構成されている。
面に形成されている下電極414の表面に、圧電材料の
グリーンシートを圧力発生室411に対向させて貼付
し、その後に焼結し、さらに表面に上電極415を作り
付けて構成されている。また、符号416は下電極41
4、上電極415に駆動信号を供給する端子を示す。
口418、ノズル開口429とを連通する連通孔42
0、421を備えた連通孔基板で例えば厚さ150μm
程度のジルコニア(ZrO2)などのセラミックス板か
らなる。
一体に固定されて図18に示したアクチュエータユニッ
ト401が構成されている。
エータユニット401の固定基板を兼ねる前述の流路形
成ユニットで、アクチュエータユニット401が、図1
9に示したような、例えば厚さ20μm程度のポリオレ
フィンからなる接着フィルム424により貼着、固定さ
れるインク供給口形成基板425と、リザーバ形成基板
(リザーバプレート)426と、図21に示したノズル
プレート427を積層して構成されている。
テンレス鋼の薄板からなり、ノズルプレート427のノ
ズル開口429と圧力発生室411とを接続する通孔4
19と、後述するリザーバ450、452(451、4
53)と圧力発生室411とを接続し、かつインク滴を
吐出させることができる程度の流体抵抗を備えたインク
供給口418とを穿設して構成されている。またリザー
バ450、452(451、453)から離れた位置に
は、キャリッジ移動方向同一直線上に並ぶように4つの
インク導入口454〜457が形成されている。
成基板426は、リザーバ450、452(451、4
53)を構成するのに適した例えば150μmのステン
レス鋼などの耐蝕性を備えた板材に、図中左側に配置さ
れる圧力発生室411全体にインクを供給するリザーバ
453と、アクチュエータユニットの図中右側に位置す
る圧力発生室411に独立してインクを供給する3つの
リザーバ450、451、452を形成するとともに、
圧力発生室411とノズル開口429とを接続するノズ
ル連通孔428を形成して構成されている。
ユニット401の図中右側に、紙送り方向(図中上下方
向)に並ぶ複数の圧力発生室411を3等分した個数、
この実施形態では15個の圧力発生室411に連通する
インク供給口418と連通できるサイズに形成されてい
る。これら複数のリザーバ450〜452の内、1つの
もの452はインク供給口418を対称線とするように
圧力発生室411の形成領域に重なる領域に形成されて
いる。
成基板425に形成されたインク導入口454、45
5、456、457にインク誘導路450a〜453a
により連通されている。リザーバ450、451に連通
するインク誘導路450a、451aは、圧力発生室4
11の形成領域に重ならないように外側に二列平行に形
成され、またリザーバ452に連通するインク誘導路4
52aは圧力発生室411の形成領域に重なる領域、つ
まり内側からインク導入口456に延長されている。
の領域をリザーバ形成領域として利用することにより、
図20に示したように最外側のインク誘導路450aの
形成位置をインク誘導路の幅分程度wだけ内側に寄せる
ことができ、ヘッドの幅方向のサイズが小さくなる。
452にはイエロ、マゼンタ、及びシアンのインクが供
給可能になっていて、リザーバ450、451において
はインク導入口454、455からインク供給口418
へつながるインク誘導路450a、451aの幅がほぼ
全長にわたってほぼ均一になっている。
給口418間のインクの流速がほぼ一定に保たれ、イン
ク流速の不均一による流れの淀みを防止することがで
き、誘導路を含めたリザーバ内の気泡排出性が良好にな
る。
のそれぞれインク導入口454、455に最も近い側
(図中下方側)に位置する上流側の壁450c、451
cが、部分的にインク供給口列に対し直角に形成されて
いて、アクチュエータ端子部416の形成領域と重なる
領域において、隣接したリザーバ間の隔壁の面積を部分
的に拡大して、可及的に大きな領域A1、A2を確保し
ている。
供給口形成板425との間のアクチュエータ端子部41
6下にGAP材を配置しての接着フィルムでの接合が可能
となり、接着フィルム424の過度の潰れによるインク
供給口418への接着フィルムのはみ出しが防止され
る。
導入口454、455から最も遠い側に位置する下流側
の壁450b、451bの部分のリザーバの角度θ1、
θ2がインク供給口列418に対し30゜以上、45゜
以下となるように構成されている。
泡がはまり込みやすく、またθ1、θ2が45゜より大き
いとインクの流れの淀みが生じる。
路450a、451aの形状が円弧状であるため、イン
クの流れが淀むことなくスムーズに流れ、誘導路を含め
たリザーバ内の気泡残りが防止される。
形成されていて、隣接するインク誘導路450a、45
1a間の隔壁の幅がほぼ一定に保たれているので、隔壁
の幅を形成板の剛性、接着フィルムの接合代の面で最低
限必要な均一な広さにすることができ、隔壁にデッドス
ペースが生じない。
ータユニット401にノズル連通孔420、419、4
28を介して連通するノズル開口429を形成して構成
されている。なお、図16、図17中符号458〜46
1は、インク供給口形成基板425に形成された薄肉部
からなる、各リザーバ450〜453に付与されたコン
プライアンス領域である。一般に、供給口付近のリザー
バの面積が小さいため、リザーバ450、451だけで
は十分なコンプライアンスを確保することが困難である
が、リザーバ450、451だけではなくインク誘導路
450a、451aのリザーバ450、451側の領域
まで、インク圧力により弾性変形ができるように薄肉部
458〜461にしているため、インク滴吐出に不都合
をきたさない程度のコンプライアンスを確保することが
できる。
副走査方向、つまり紙送り方向に一致するようにキャリ
ッジに搭載して、流路形成ユニット402のリザーバ4
53にブラックのインクを、また右側の3つのリザーバ
450、451、452にイエロ、シアン、マゼンタの
各インクを供給する。そしてブラックのドット形成信号
をアクチュエータユニット401の図中左側に配列され
た圧力発生手段(圧力発生素子)である圧電振動子41
3に、またカラードット形成信号をアクチュエータユニ
ット401の図中右側に配列された圧電振動子413に
供給する。
に連通する圧力発生室411の圧電振動子413に、ま
たマゼンタのドット形成信号はリザーバ451に連通す
る圧力発生室411の圧電振動子413に、さらにシア
ンのドット形成信号はリザーバ452に連通する圧力発
生室411の圧電振動子413に供給する。
中左側の圧電振動子413が圧力発生室側にたわみ変位
して図中左側の圧力発生室411のインクを加圧する。
加圧された黒インクは流路形成ユニット402のノズル
連通孔420、419、428を経由してノズル開口4
29からインク滴として吐出する。
ると、圧力発生室411が膨張する。これにより当該圧
力発生室411とインク供給口418を介して接続する
リザーバ453からインクが圧力発生室411に流れ込
む。
右側の圧電振動子413が圧力発生室側にたわみ変位し
て図中右側の圧力発生室411のインクを加圧する。加
圧されたカラーのインクは流路形成ユニット402のノ
ズル連通孔420、419、428を経由してノズル開
口429からインク滴として吐出する。
ると、圧力発生室411が膨張する。これにより当該圧
力発生室411とインク供給口418を介して接続する
リザーバ450〜452の色インクが圧力発生室411
に流れ込む。
29は、紙送り方向にほぼ15ドット分ずつ位置がずれ
ているので、記録用紙の送り量を各色の記録幅に一致さ
せることにより、同一位置に各色のドットを形成するこ
とができる。以下、このような過程を繰り返して印刷を
実行する。
る場合には、図中左側の紙送り方向に配列されている圧
力発生室411の圧電振動子413にだけ駆動信号を供
給すると、カラー印刷時の約3倍程度の紙送り方向の幅
に印刷することができる。
ユニットを用いて記録ヘッドを構成する場合に例を採っ
て説明したが、圧力発生室の数が極めて多く形成された
ものや、また2個以上のアクチュエータを紙送り方向に
配列したものを用いても、どちらか片側に配列されたも
のをブラックに、また他側のものを複数に分割して、各
領域に独立してインクを供給することができる構造であ
れば同様の作用を奏することは明らかである。
て、本実施形態によるインクジェット式記録ヘッドは、
上記第4実施形態の構成を一部変更して、最大6種類の
インクを吐出することができるようにしたものである。
一線上に位置するようにインク導入口471、472、
473、474、475、476が形成されており、各
インク導入口471〜476には、各インク誘導路47
7a、478a、479a、480a、481a、48
2aの上流端が連通している。
411から成る列が2列設けられており、各列の圧力発
生室411はそれぞれ3等分されている。つまり、圧力
発生室411は合計6つのグループに区分されており、
各グループ毎にリザーバ477、478、479、48
0、481、482が設けられている。そして、リザー
バ477、478、481、482がアクチュエータユ
ニットの外側から、またリザーバ479、480がアク
チュエータユニットの内側から連通するように形成され
ている。
6には、色の異なるインク、つまりブラック、イエロ、
濃マゼンタ、淡マゼンタ、濃シアン、淡シアンのインク
を外部から供給することにより、6色のインクによるカ
ラー印刷が可能な記録装置を主走査方向のサイズを可能
な限り抑えて構成することができる。
動子のたわみ振動により膨張、収縮させるユニットを複
数使用した記録ヘッドに例を採って説明したが、縦振動
モードの圧電振動子の一端を弾性板に当接させたり、ま
た圧力発生室を発熱素子により加熱して加圧するものに
適用しても同様の作用を奏する。
ェットプロッタなどとして用いられるインクジェット式
記録装置の記録ヘッドに広く適用することができる。
Claims (21)
- 【請求項1】同一列を成して配置された複数の圧力発生
室と、前記複数の圧力発生室の内部のインクを加圧する
複数の圧力発生手段と、を有するアクチュエータユニッ
トと、 前記複数の圧力発生室に連通する複数のノズル開口であ
って、前記圧力発生手段により前記圧力発生室の内部の
インクを加圧したときにインク滴が吐出される複数のノ
ズル開口と、前記複数の圧力発生室に連通し、前記複数
の圧力発生室に供給するインクを貯留する少なくとも2
つの共通インク室と、を有する流路ユニットと、を備
え、 前記複数の圧力発生室は、前記同一列に沿って複数のグ
ループに区分され、前記グループ毎に前記共通インク室
が設けられており、 前記複数の圧力発生室は単一の基板に形成されており、 前記少なくとも2つの共通インク室は他の単一の基板に
形成されており、 前記アクチュエータユニットと前記流路ユニットとは積
層されている、ことを特徴とするインクジェット式記録
ヘッド。 - 【請求項2】前記複数の圧力発生室は、それぞれ、第1
端部及び第2端部を含み、 前記複数のノズル開口は前記第1端部又は前記第2端部
に連通し、 前記共通インク室は前記第2端部又は前記第1端部に連
通し、 同一の前記グループ内においては、前記第1端部及び前
記第2端部のうちの前記ノズル開口に連通させる端部が
共通し、隣接する前記グループ同士においては前記第1
端部及び前記第2端部のうちの前記ノズル開口に連通さ
せる端部が異なることを特徴とする請求の範囲第1項に
記載のインクジェット式記録ヘッド。 - 【請求項3】前記流路ユニットは、前記少なくとも2つ
の共通インク室にインクを誘導する少なくとも2つのイ
ンク誘導路をさらに有し、 前記複数の圧力発生室は、それぞれ、第1端部及び第2
端部を含み、 前記ノズル開口は前記第1端部に連通し、 前記共通インク室は前記第2端部に連通し、 前記少なくとも2つの共通インク室のうちの少なくとも
1つは、前記複数の圧力発生室の複数の前記第2端部の
配列線に関して、他の前記共通インク室とは反対側に形
成されていることを特徴とする請求の範囲第1項にイン
クジェット式記録ヘッド。 - 【請求項4】同一列を成して配置された複数の圧力発生
室と、前記複数の圧力発生室の内部のインクを加圧する
複数の圧力発生手段と、を有するアクチュエータユニッ
トと、 前記複数の圧力発生室に連通する複数のノズル開口であ
って、前記圧力発生手段により前記圧力発生室の内部の
インクを加圧したときにインク滴が吐出される複数のノ
ズル開口と、前記複数の圧力発生室に連通し、前記複数
の圧力発生室に供給するインクを貯留する少なくとも2
つの共通インク室と、を有する流路ユニットと、を備
え、 前記複数の圧力発生室は、前記同一列に沿って複数のグ
ループに区分され、前記グループ毎に前記共通インク室
が設けられており、 前記複数の圧力発生室は、それぞれ、第1端部及び第2
端部を含み、 前記複数のノズル開口は前記第1端部又は前記第2端部
に連通し、 前記共通インク室は前記第2端部又は前記第1端部に連
通し、 同一の前記グループ内においては、前記第1端部及び前
記第2端部のうちの前記ノズル開口に連通させる端部が
共通し、隣接する前記グループ同士においては前記第1
端部及び前記第2端部のうちの前記ノズル開口に連通さ
せる端部が異なることを特徴とするインクジェット式記
録ヘッド。 - 【請求項5】順次積層された第1の基板、第2の基板、
第3の基板、及び第4の基板を備え、 前記第1の基板は、前記複数の圧力発生室をそれぞれ形
成する複数の圧力発生室形成用孔を含み、 前記第2の基板は、前記圧力発生室の前記第1端部及び
前記第2端部のそれぞれに連通する一対の連通孔を複数
対含み、 前記第3の基板は、前記一対の連通孔の一方に連通する
複数のインク供給孔と、前記一対の連通孔の他方に連通
し、前記少なくとも2つの共通インク室を形成する少な
くとも2つの共通インク室形成用孔と、を含み、 前記第4の基板は、前記複数のノズル開口を含む、こと
を特徴とする請求の範囲第2項又は第4項に記載のイン
クジェット式記録ヘッド。 - 【請求項6】前記第2の基板と前記第3の基板との間に
設けられた第5の基板をさらに有し、前記第5の基板
は、前記第3の基板に形成された前記共通インク室形成
用孔と重なる領域に、前記共通インク室内のインクの圧
力変動を吸収するコンプライアンス部を付与するための
薄肉部を含むことを特徴とする請求の範囲第5項に記載
のインクジェット式記録ヘッド。 - 【請求項7】前記少なくとも2つの共通インク室のうち
の少なくとも1つは、前記圧力発生室の形成領域と重な
る領域に形成され、残りの前記共通インク室は前記圧力
発生室の形成領域から外れた領域に形成されていること
を特徴とする請求の範囲第2項、第4項乃至第6項のい
ずれか一項に記載のインクジェット式記録ヘッド。 - 【請求項8】前記複数の圧力発生手段は、複数の圧電振
動子と、前記複数の圧電振動子のそれぞれに電圧を印加
するための複数の配線接続用端子とを含み、 前記少なくとも2つの共通インク室は、前記複数の配線
接続用端子が形成されている領域から外れた領域に形成
されていることを特徴とする請求の範囲第2項、第4項
乃至第7項のいずれか一項に記載のインクジェット式記
録ヘッド。 - 【請求項9】前記同一列と平行な他の同一列上に配置さ
れた複数の圧力発生室をさらに有し、前記他の一列を成
して配置された複数の圧力発生室に供給するすべてのイ
ンクを貯留する共通インク室をさらに有することを特徴
とする請求の範囲第2項、第4項乃至第8項のいずれか
一項に記載のインクジェット式記録ヘッド。 - 【請求項10】前記圧力発生室の前記グループ同士の間
には、前記圧力発生室の略1つ分の幅に相当する仕切り
壁が設けられていることを特徴とする請求の範囲第2
項、第4項乃至第9項のいずれか一項に記載のインクジ
ェット式記録ヘッド。 - 【請求項11】同一列を成して配置された複数の圧力発
生室と、前記複数の圧力発生室の内部のインクを加圧す
る複数の圧力発生手段と、を有するアクチュエータユニ
ットと、 前記複数の圧力発生室に連通する複数のノズル開口であ
って、前記圧力発生手段により前記圧力発生室の内部の
インクを加圧したときにインク滴が吐出される複数のノ
ズル開口と、前記複数の圧力発生室に連通し、前記複数
の圧力発生室に供給するインクを貯留する少なくとも2
つの共通インク室と、を有する流路ユニットと、を備
え、 前記複数の圧力発生室は、前記同一列に沿って複数のグ
ループに区分され、前記グループ毎に前記共通インク室
が設けられており、 前記流路ユニットは、前記少なくとも2つの共通インク
室にインクを誘導する少なくとも2つのインク誘導路を
さらに有し、 前記複数の圧力発生室は、それぞれ、第1端部及び第2
端部を含み、 前記ノズル開口は前記第1端部に連通し、 前記共通インク室は前記第2端部に連通し、 前記少なくとも2つの共通インク室のうちの少なくとも
1つは、前記複数の圧力発生室の複数の前記第2端部の
配列線に関して、他の前記共通インク室とは反対側に形
成されていることを特徴とするインクジェット式記録ヘ
ッド。 - 【請求項12】前記圧力発生室の形成領域から外れた領
域に形成されている前記共通インク室は、前記圧力発生
室の前記第2端部から遠ざかるにつれて幅が狭くなって
いることを特徴とする請求の範囲第3項又は第11項に
記載のインクジェット式記録ヘッド。 - 【請求項13】前記圧力発生室の形成領域から外れた領
域に形成されている前記共通インク室は、前記インク誘
導路の上流端から遠い側に位置して前記共通インク室を
形成する下流側の壁を有し、前記下流側の壁は、前記複
数の圧力発生室の前記第2端部の配列線に対して30゜
から45゜の角度を成していることを特徴とする請求の
範囲第12項に記載のインクジェット式記録ヘッド。 - 【請求項14】前記圧力発生室の形成領域から外れた領
域に形成されている前記共通インク室は、前記インク誘
導路の上流端に近い側に位置して前記共通インク室を形
成する上流側の壁を有し、前記上流側の壁は、前記複数
の圧力発生室の前記第2端部の配列線に対して略直角に
形成されている請求の範囲第12項又は第13項に記載
のインクジェット式記録ヘッド。 - 【請求項15】前記インク誘導路が前記共通インク室と
同一平面上に形成されていることを特徴とする請求の範
囲第3項、第11項乃至第14項のいずれか一項に記載
のインクジェット式記録ヘッド。 - 【請求項16】前記共通インク室を少なくとも3つ有
し、それらのうちの少なくとも2つは、前記圧力発生室
の形成領域から外れた領域に形成され且つこれらの共通
インク室に連通する少なくとも2つの前記インク誘導路
は互いに略同心円弧状に配置されていることを特徴とす
る請求の範囲第15項に記載のインクジェット式記録ヘ
ッド。 - 【請求項17】前記圧力発生室の形成領域から外れた領
域に形成された少なくとも2つの前記共通インク室に連
通する少なくとも2つの前記インク誘導路同士の間隔
が、それらの略全長にわたって略均一であることを特徴
とする請求の範囲第16項に記載のインクジェット式記
録ヘッド。 - 【請求項18】前記共通インク室及び前記共通インク室
に近い部分の前記インク誘導路は、それらの一部が、そ
れらの内部のインクの圧力に応じて弾性変形する薄肉部
によって形成されていることを特徴とする請求の範囲第
3項、第11項乃至第17項のいずれか一項に記載のイ
ンクジェット式記録ヘッド。 - 【請求項19】前記少なくとも2つのインク誘導路のそ
れぞれは、その略全長にわたって略均一幅で形成されて
いることを特徴とする請求の範囲第3項、第11項乃至
第18項のいずれか一項に記載のインクジェット式記録
ヘッド。 - 【請求項20】前記複数のグループは、前記ノズル開口
から吐出するインクの色に応じて区分されたものである
ことを特徴とする請求の範囲第1項乃至第19項のいず
れか一項に記載のインクジェット式記録ヘッド。 - 【請求項21】前記同一列を成して配置された前記複数
の圧力発生室を複数列備えていることを特徴とする請求
の範囲第1項乃至第20項のいずれか一項に記載のイン
クジェット式記録ヘッド。
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