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JP3315130B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP3315130B2
JP3315130B2 JP11486891A JP11486891A JP3315130B2 JP 3315130 B2 JP3315130 B2 JP 3315130B2 JP 11486891 A JP11486891 A JP 11486891A JP 11486891 A JP11486891 A JP 11486891A JP 3315130 B2 JP3315130 B2 JP 3315130B2
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    • G11C11/21Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
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    • G11C11/40Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices using transistors
    • G11C11/401Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices using transistors forming cells needing refreshing or charge regeneration, i.e. dynamic cells
    • G11C11/4063Auxiliary circuits, e.g. for addressing, decoding, driving, writing, sensing or timing
    • G11C11/407Auxiliary circuits, e.g. for addressing, decoding, driving, writing, sensing or timing for memory cells of the field-effect type
    • G11C11/4074Power supply or voltage generation circuits, e.g. bias voltage generators, substrate voltage generators, back-up power, power control circuits

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般に、半導体集積
回路に関し、特に、基板バイアス発生回路を有する半導
体集積回路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ダイナミックランダムアクセス
メモリ(以下「DRAM」という)およびスタティック
ランダムアクセスメモリ(SRAM)などのような半導
体装置は、1つの半導体基板上に形成されたたくさんの
MOSトランジスタによって構成される。通常、このよ
うな半導体装置では、半導体基板の電位が常に予め定め
られた範囲内に維持されることが望ましいのであるが、
まず、以下に、その理由について説明する。
【0003】図5は、一般の半導体集積回路装置のブロ
ック図である。図5を参照して、この半導体装置100
は、単一の半導体基板上に形成された機能回路(または
内部回路)110および基板バイアス発生回路120を
含む。機能回路110は、この半導体装置100の必要
な機能を実現するため、たくさんのMOSトランジスタ
によって構成される。基板バイアス発生回路120も、
MOSトランジスタによって構成されており、半導体基
板130を予め定められた負の電位に維持するための基
板バイアス電圧VBBを発生する。
【0004】図6は、一般半導体集積回路装置の断面構
造の一部を示す断面構造図である。図5に示した機能回
路110も、図6に示した断面構造を含んでいる。図6
では、1個のMOSトランジスタおよびその周辺に形成
された配線が一例として示される。図6を参照して、M
OSトランジスタは、P型半導体基板130の主表面近
くに形成されたソースおよびドレインを構成するN型不
純物領域131および132と、ゲート電極133とを
含む。ゲート電極133と基板130との間にはゲート
酸化膜134が形成される。このゲート電極133に与
えられる電圧に応じて、ソース領域131およびドレイ
ン領域132の間にチャネルが形成される。配線領域を
構成するN型不純物領域135は、不純物領域131と
ある間隔を隔てて基板130の表面近くに形成される。
不純物領域131および135の間の基板130の表面
上には、厚いフィルタ絶縁膜137を介して信号線13
6が形成される。
【0005】動作において、このMOSトランジスタが
導通状態にもたらされたとき、ドレイン132の近傍
で、対をなすホットエレクトロンおよびホールが発生さ
れる。発生したホットエレクトロンの大半はドレイン1
32に流れる。一方、発生したホールの大半は基板13
0に流れる。これにより、基板130の電位が上昇す
る。基板130の電位の上昇により、次のような問題が
生じる。
【0006】ソース領域131およびドレイン領域13
2とP型基板130との間にPN接合が形成されている
ので、これらのPN接合が順バイアス状態にもたらされ
る。これに加えて、配線領域135と基板130との間
のPN接合もバイアス状態にもたらされる。したがっ
て、ソース領域131,ドレイン領域132および配線
領域135と基板130との間にリーク電流が流れる。
その結果、ソース領域131とドレイン領域132との
間にチャネルが形成されなくなったり、配線領域135
を介して伝送される信号が遅延されたりする。
【0007】これに加えて、配線136を介して、高レ
ベル、すなわち電源電圧レベルの信号が伝送されるとき
に、基板130の電位の上昇により、不純物領域131
および135の間の基板130表面近くに配線136の
電位に基づくチャネルが形成されやすい。すなわち、配
線136,絶縁膜137,N型領域131および135
によって寄生のMOSトランジスタが形成されることに
なる。寄生トランジスタが動作したとき、図5に示した
機能回路110の正常な動作が妨げられることになる。
【0008】さらには、基板130の電位の上昇がMO
Sトランジスタのしきい電圧Vthを変化させてしまう
ことも指摘される。図7は、P型半導体基板上に形成さ
れたNMOSトランジスタのしきい電圧VthとP型半
導体基板の電位VBBとの関係を示すグラフである。図7
を参照して、基板電位VBBが低い範囲、すなわち−V1
<VBB<−V2において、しきい電圧Vthがほぼ一定
に保たれる。しかしながら、基板電位VBBが上昇したと
き(VBB>−V1)、しきい電圧VthがVBBの値に応
答して変化する。このことは、基板電位VBBの上昇によ
り、MOSトランジスタが安定した動作を行なうことが
できないことを意味する。言い換えると、図5に示した
機能回路110は、基板電位VBBの上昇により、誤動作
を引起こす。
【0009】したがって、上記の問題が生じるのを防ぐ
ために、基板130の電位VBBを所定の範囲(−V1<
BB<−V2)内に維持するための基板バイアス発生回
路120が設けられる。
【0010】基板バイアス発生回路は、たとえばDRA
Mにおいても設けられる。図8は、従来のDRAMのブ
ロック図である。図8を参照して、このDRAM1は、
たくさんのメモリセルを備えたメモリセルアレイ85
と、外部的に与えられるアドレス信号A0ないしAnを
受けるアドレスバッファ81と、受信されたアドレス信
号に応答してメモリセルアレイ85の行および列をそれ
ぞれ指定するためのロウデコーダ82およびカラムデコ
ーダ83と、メモリセルから読出されたデータ信号を増
幅するためのセンスアンプ84とを含む。入力データD
iはデータインバッファ86を介して与えられる。出力
データDoはデータアウトバッファ87を介して出力さ
れる。DRAM1は、その中に設けられた様々な回路を
制御するためのクロック信号を発生するクロックジェネ
レータ88を含む。
【0011】このDRAMは、さらに、前述の基板バイ
アス電圧VBBを発生するための2つの基板バイアス発生
回路89および93を含む。基板バイアス発生回路89
は、図示されていないリングオシレータを備えており、
電源電圧Vccが供給された後は、リングオシレータか
ら発生されたクロック信号により常に駆動される。
【0012】一方、基板バイアス発生回路93は、外部
的に与えられるロウアドレスストローブ信号/RASに
より駆動される。すなわち、RAS入力バッファ92
は、外部的に与えられた信号/RASを受け、受信され
た信号をクロックジェネレータ88および基板バイアス
発生回路93に与える。回路93は、与えられた信号に
より駆動され、かつ基板バイアス電圧VBBを発生する。
【0013】DRAM1が基板バイアス発生回路89に
加えて回路93を備えている理由は次のとおりである。
一般に、DRAMは、外部的に与えられるクロック信号
/RASおよび/CASなどに応答して、スタンバイ状
態および活性化状態にもたらされる。活性化状態では、
通常の読出動作,書込動作,リードモディファイライト
動作,スタティックカラムモード動作,ページモード動
作などが行なわれる。活性化状態では、図8に示したD
RAM1内のたくさんの回路が活性化されるが、他方、
スタンバイ状態ではごくわずかの回路だけしか活性化さ
れない。このことは、活性化状態において、スタンバイ
状態と比較すると、基板電位が上昇しやすいことを意味
する。したがって、活性化状態において基板電位をより
強く低電位に維持する必要がある。それゆえに、活性化
状態において駆動され、かつ基板バイアス電圧VBBを発
生する回路93が追加的に設けられている。回路93
は、活性化状態において頻繁に変化する信号/RASに
より駆動される。図8に示した例では、基板バイアス発
生回路93が信号/RASにより駆動されているが、場
合によっては、回路93は外部的に与えられるカラムア
ドレスストローブ信号/CASにより駆動されることも
指摘される。
【0014】上記の説明では、信号/RASにより駆動
される基板バイアス発生回路93について記載したが、
アドレス遷移検出(以下「ATD」という)パルスによ
り駆動される基板バイアス発生回路95が場合によって
は設けられる。ATD回路94は、アドレスバッファ8
1に与えられた外部アドレス信号A0ないしAnの遷移
を検出し、ATDパルスを発生する。基板バイアス発生
回路95は、ATDパルスにより駆動され、かつ電圧V
BBを発生する。回路93の場合と同様に、基板バイアス
発生回路95も、DRAM1の活性化状態において電圧
BBを発生するのであるが、特に、回路95はスタティ
ックカラムモードのような信号/RASが変化しないと
きでも電圧VBBを発生できる点に特徴がある。すなわ
ち、活性化状態としてスタティックカラムモードも含ま
れているのであるが、このモードにおいて信号/RAS
が一定であるので回路93は駆動されない。しかしなが
ら、このモードにおいてもATDパルスが発生されるの
で、回路95が電圧VBBを発生させることができる。従
来のDRAMは、基板バイアス発生回路89に加えて、
回路93または95のいずれかを備えていることが指摘
される。
【0015】DRAMおよびSRAMは、パーソナルコ
ンピュータを初め様々な電気機器において用いられてい
る。特に、最近では、ノート型パーソナルコンピュータ
のような携帯型の電気機器がたくさんのDRAMを用い
ているため、DRAMの電力消費を減少させることが強
く望まれている。したがって、基板バイアス発生回路に
おいても電力消費を減少させる必要があることが指摘さ
れる。
【0016】図9は、図8に示した基板バイアス発生回
路93の回路図である。図9を参照して、この基板バイ
アス発生回路93は、入力クロック信号φ4の波形を整
形するためのカスケードされたインバータ25および2
6と、互いに反転されたクロック信号を出力するための
NANDゲート16,NORゲート17およびインバー
タ18と、2つのチャージポンプ回路50および51と
を含む。外部的に与えられる信号/RASは、RAS入
力バッファ92により受信され、受信された内部信号/
RASがクロックジェネレータ88に与えられる。内部
信号/RASは、前述の信号φ4として基板バイアス発
生回路93にも与えられる。
【0017】図10は、図9に示した基板バイアス発生
回路93の動作を説明するためのタイミングチャートで
ある。図9および図10を参照して、以下に基板バイア
ス発生回路93の動作について説明する。入力クロック
信号φ4が与えられるので、ノードEの電位は図10に
示すように変化する。したがって、NANDゲート16
の出力ノードFおよびNORゲート17の出力ノードC
も、図10に示すように変化する。NORゲート17の
出力信号は、インバータ18によって反転されるので、
インバータ18の出力ノードGは、図10に示すように
変化する。すなわち、チャージポンプ回路50および5
1は、入力クロック信号φ4によって得られた互いに反
転されたクロック信号をそれぞれ受ける。
【0018】チャージポンプ回路50は、インバータ1
8の出力ノードGと基板130との間に直列に接続され
たキャパシタ20およびPMOSトランジスタ23を含
む。キャパシタ20およびトランジスタ23の接続ノー
ドIと接地との間にPMOSトランジスタ24が接続さ
れる。同様に、チャージポンプ回路51も、NANDゲ
ート16の出力ノードFと基板130との間に直列に接
続されたキャパシタ19およびPMOSトランジスタ2
1を含む。キャパシタ19およびトランジスタ21の接
続ノードHと接地との間にPMOSトランジスタ22が
接続される。各トランジスタ23および21は、ダイオ
ード接続されている。トランジスタ22のオンおよびオ
フは、ノードIの電位によって制御される。トランジス
タ24のオンおよびオフも、ノードHの電位によって制
御される。トランジスタ21および22のバックゲート
には、NANDゲート16の出力電圧が与えられる。ト
ランジスタ23および24のバックゲートには、インバ
ータ18の出力電圧が与えられる。
【0019】チャージポンプ回路50において、ノード
Gの電位が電源電位Vccから接地電位に下がったと
き、ノードIの電位もキャパシタ20のカップリングに
より低下し始める。一方、チャージポンプ回路51で
は、ノードFの電位が接地電位から電源電位Vccに上
昇するので、ノードHの電位がキャパシタ19のカップ
リングによって上昇し始める。ノードHの電位上昇によ
ってトランジスタ24がオン状態になったとき、キャパ
シタ20の放電経路が遮断されるので、キャパシタ20
から放電された負の電荷がノードIに蓄積され始める。
これによって、ノードIの電位は接地電位以下に下降し
始め、最終的に、電源電位Vccと同じ絶対値を有する
負の電位(=−Vcc)となる。したがって、トランジ
スタ23がオン状態となるので、ノードIの電位(=−
Vcc)よりもPMOSトランジスタのしきい電圧Vt
hpだけ高い電圧(=−Vcc+Vthp)が基板13
0に基板バイアス電圧VBBとして与えられる。一方、ノ
ードIの電位降下に応答して、トランジスタ22が導通
するので、ノードHの電位はノードKの電位(=−Vc
c+Vthp)よりも高い電位となる。したがって、ト
ランジスタ21がオフ状態になる。トランジスタ23の
導通により、負の電圧(=−Vcc+Vthp)が基板
130に供給され、トランジスタ21のオフ状態がノー
ドGの低電位の期間(ノードFが高電位である期間)に
おいて維持される。
【0020】逆に、ノードFの電位が立下がるとき、チ
ャージポンプ回路51が、ノードGの電位が立下がった
ときのチャージポンプ回路50と同様に動作する。すな
わち、ノードFの電位が電源電位Vccから接地電位に
立下がったとき、ノードHの電位もキャパシタ19のカ
ップリングによって低下し始める。一方、チャージポン
プ回路50では、ノードIの電位がノードGの電位の立
上がりに応答して上昇するので、トランジスタ22がオ
フ状態になる。これにより、キャパシタ19の放電経路
が遮断されるので、ノードHの電位は電源電位Vccと
同じ絶対値を有する負の電位(=−Vcc)まで低下す
る。その結果、ノードKの電位は、最終的に、ノードH
の電位よりもしきい電圧Vthpだけ高い電位(=−V
cc+Vthp)となる。チャージポンプ回路50で
は、チャージポンプ回路51のノードHの電位降下によ
ってトランジスタ24が導通するので、ノードIが接地
電位にもたらされる。したがって、トランジスタ23が
オフ状態になる。トランジスタ23がオフ状態にあり、
かつトランジスタ21が基板130に負の電圧(=−V
cc+Vthp)を出力する状態は、ノードFが低電位
にある期間(ノードGが高電位にある期間)の間維持さ
れる。
【0021】図9に示した2つのチャージポンプ回路5
0および51が、与えられた2つのクロック信号に応答
して駆動されるので、その結果、基板バイアス発生回路
93が常に負の値を有する電圧VBB(=−Vcc+Vt
hp)を発生する。
【0022】図11は、図8に示した基板バイアス発生
回路95の回路図である。図11を参照して、この基板
バイアス発生回路95は、ATD回路94から発生され
るATDパルスを入力クロック信号φ3として受ける。
したがって、RAS入力バッファ92から出力される内
部信号/RASは、回路95に与えられない。ATD回
路94は、アドレスバッファ81に与えられた外部アド
レス信号A0ないしAnの遷移に応答してATDパルス
φ3を出力する。回路94は、図9に示した回路93と
同じ回路構成を有しかつ同様に動作するので、説明が省
略される。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、基板バ
イアス発生回路93および95は、与えられるクロック
信号φ4およびφ3に応答して駆動されるのであるが、
この与えられるクロック信号φ4およびφ3は高い周波
数を有している。したがって、次のような問題が生じて
いる。まず第1に、波形整形のためのインバータ25お
よび26がこの高い周波数を有する入力クロック信号φ
4およびφ3を受けるので、電力消費が増加されること
が指摘される。一般に、インバータはそれ自身の状態が
反転されるときにより多くの電流を消費する。このこと
は、インバータの反転の繰り返しの数が多いほど電流消
費が増加されることを意味する。したがって、図9およ
び図11に示したインバータ25および26は、高い周
波数を有するクロック信号φ4およびφ3に応答して動
作されるので、基板バイアス発生回路93および95の
消費電力を増加させている。
【0024】第2に、チャージポンプ回路50および5
1は、前述のように交互にチャージポンプ動作を行なう
のであるか、そのチャージポンプ動作における効率が低
下されることも指摘される。すなわち、チャージポンプ
動作のためにチャージポンプ回路50および51内に設
けられたキャパシタ19および20は充放電を繰返すの
であるが、入力クロック信号の周波数が高いとき、キャ
パシタ19および20の十分な充電および放電が行なえ
なくなる。言い換えると、短いクロック周期においてキ
ャパシタ19および20の充電および放電が行なわれる
ので、電荷がキャパシタ19および20に残されること
になる。その結果、チャージポンプ回路50および51
におけるチャージポンプ効率が低下される。
【0025】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、基板バイアス発生回路において
消費される電力を減少させることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体集
積回路は、半導体基板と、外部から与えられるストロー
ブ信号が入力されるバッファ手段と、半導体基板を予め
定められた範囲内の電位に維持する基板バイアス電圧発
生手段と、バッファ手段の出力信号を分周する分周動作
により分周信号を生成し、この分周信号により基板バイ
アス電圧発生手段を駆動するとともに、分周信号を遅延
させた信号を分周動作の1周期を規定する信号として用
いる分周器手段とを備える。 この発明の他の局面に係る
半導体集積回路は、半導体基板と、外部から与えられる
アドレス信号が入力されるバッファ手段と、半導体基板
を予め定められた範囲内の電位に維持する基板バイアス
電圧発生手段と、特定のアドレスアクセスモード信号に
より活性化され、バッファ手段の出力信号を分周する分
周動作により分周信号を生成し、この分周信号により基
板バイアス電圧発生手段を駆動するとともに、分周信号
を遅延させた信号を分周動作の1周期を規定する信号と
して用いる分周器手段とを備える。
【0027】
【作用】この発明による半導体集積回路では、基板バイ
アス電圧発生手段で形成される信号により分周器手段の
動作が制御される。したがって、基板バイアス発生手段
の動作状態に応じて分周器手段の動作が制御され、この
制御により基板電圧の発生をより効率的に行なうことが
できる。
【0028】
【実施例】図1は、この発明の一実施例を示す基板バイ
アス発生回路の回路図である。図1を参照して、基板バ
イアス発生回路10の前段に分周回路30が設けられ
る。信号/RASは、RAS入力バッファ92に与えら
れる。RAS入力バッファ92は、外部的に与えられた
信号/RASに応答して、内部信号/RASを出力し、
それをクロックジェネレータ88および分周回路30に
与える。分周回路30は、与えられた内部信号/RAS
を入力クロック信号φ1として受ける。これに加えて、
分周回路30は、チャージポンプ回路50から出力され
る分周された一周期を規定する信号Sgを受けるように
接続される。分周回路30は、入力クロック信号φ1を
予め定められた分周比で分周し、分周された出力クロッ
ク信号φ2を基板バイアス発生回路10に与える。基板
バイアス発生回路10は、与えられたクロック信号φ2
により駆動され、かつ基板バイアス電圧VBBを図示され
ていない基板に供給する。基板バイアス発生回路10の
動作は、図9に示した従来の回路93と同様であるので
説明が省略される。
【0029】図1に示した分周回路30の一例が、図2
に示される。図2を参照して、この分周回路30は、イ
ンバータ32,39,41および42と、キャパシタ3
3および38と、NMOSトランジスタ34および35
と、PMOSトランジスタ37とを含む。分周回路30
の動作を説明するためのタイミングチャートが図3に示
される。図2および図3を参照して、以下に分周回路3
0の動作について説明する。
【0030】まず、ノードN3がVccレベルの電位を
有するものと仮定する。ノードN1の電位は、インバー
タ32を介して与えられた入力クロック信号φ1に応答
して変化される。ノードN1の電位が高レベルになった
とき、ノードN2の電位も上昇しようとするが、トラン
ジスタ34のオンにより、ノードN2の電位はVthと
なる。ここでは、各トランジスタ34および35が同じ
しきい電圧Vthを有するものと仮定している。他方、
ノードN1の電位が低レベルになったとき、ノードN2
の電位は−Vcc+Vthになる。ノードN2の電位が
−Vth以下になったとき、ノードN3に蓄積された電
荷がトランジスタ35を介してノードN2に流れ込む。
ここで、キャパシタ38はキャパシタ33の数倍の容量
値を有するものと仮定する。したがって、ノードN2が
充電され、ノードN2の電位は−Vthになる。したが
って、ノードN3の電位は、VccからVcc−ΔVに
減少される。入力クロック信号φ1の1周期においてノ
ードN3の電位がΔVだけ減じられる。したがって、入
力クロック信号φ1の次の周期で、ノードN3の電位は
さらにΔVだけ減少される。ノードN3の電位は、さら
に次の周期でVcc−3ΔV(≒Vss)に達する。ノ
ードN3の電位がほぼVssに達したとき、ノードN4
の電位が高レベルになる。したがって、出力クロック信
号φ2が高レベルになる。
【0031】出力クロック信号φ2は、図1に示した基
板バイアス発生回路10に与えられる。基板バイアス発
生回路10内に設けられたチャージポンプ回路50のノ
ードGにおける信号Sgが分周回路30に与えられる。
与えられた信号Sgは、図2に示すように、インバータ
41を介してトランジスタ37のゲートに与えられる。
信号Sgは、図3に示すように、入力クロック信号φ1
周期に1回の割合で高レベルのパルスを含むので、
トランジスタ37はこのパルスに応答してオンされる。
したがって、ノードN3の電位は、入力クロック信号φ
1の周期に1回の割合で、Vccレベルまで充電され
る。
【0032】上記の動作が繰返されることにより、その
結果、与えられた入力クロック信号φ1の1/3に分周
された出力クロック信号φ2が得られる。
【0033】図1に示した分周回路30は、RAS入力
バッファ92から出力されたクロック信号φ1を受けて
いるが、RAS入力バッファ92に変えて、図8に示し
たCAS入力バッファ91から出力信号を供給されるこ
とも可能であることが指摘される。さらには、RAS入
力バッファ92に変えて、場合によっては、アドレス遷
移検出器(ATD)から発生されたATDパルスが供給
され得ることも指摘される。
【0034】図4は、この発明の別の実施例を示す基板
バイアス発生回路の回路図である。図4を参照して、図
1に示した回路と比較すると、分周回路30に変えて改
善された分周回路40が設けられている。分周回路40
は、ATD回路94から発生されるATDパルスを入力
クロック信号φ1′として受ける。これに加えて、分周
回路40は、クロックジェネレータ88から発生される
スタティックカラムモード信号/MSCを受ける。した
がって、分周回路40は、信号/MSCに応答して、ス
タティックカラムモードにおいてのみ与えられた入力ク
ロック信号φ1′を分周する。
【0035】図4に示した分周回路の一例が図12に示
される。図12を参照して、この分周回路40は、図2
に示した分周回路30と比較すると、回路31およびP
MOSトランジスタ36が追加され、インバータ32に
代えてNANDゲート43が設けられる。回路31は、
スタティックカラムモードが開始されるとき、開始パル
スφ0を発生する。これに加えて、回路31は、信号/
MSCの反転により得られる信号MSCを出力し、それ
をNANDゲート43の一方入力に与える。NANDゲ
ート43は、他方入力が入力クロック信号φ1′を受け
るように接続される。
【0036】再び図3を参照して、図12に示した分周
回路40の動作について説明する。スタティックカラム
モードが開始されたとき、信号/MSCが立下がる。し
たがって、反転された信号MSCが立上がる。NAND
ゲート43は、信号MSCが高レベルのときに、与えら
れた入力クロック信号φ1′を通過させる。言い換える
と、分周回路40はスタティックカラムモードにおいて
のみ入力クロック信号φ1′を分周し、分周されたクロ
ック信号φ2を出力する。
【0037】回路31は、信号/MSCの立下がりエッ
ジに応答して、負の初期パルス信号φ0を発生する。信
号φ0はトランジスタ36のゲートに与えられるので、
トランジスタ36がパルスφ0の負の期間においてオン
する。したがって、スタティックカラムモードが開始さ
れた直後に、ノードN3の電位が高レベルにもたらされ
る。図12に示した分周回路40の他の回路動作は図2
に示した回路30のものと同じであるので説明が省略さ
れる。
【0038】図4および図12に示した分周回路30お
よび40の分周比は、キャパシタ33および38の容量
値の比ならびにインバータ39のしきい電圧により決定
される。基板バイアス発生回路10を駆動するクロック
信号φ2の周波数が高いほど、回路10において消費さ
れる電力が増加される。他方、クロック信号φ2の周波
数が低すぎると、半導体基板を必要な範囲の電位に維持
することができない。したがって、図2および図12に
示した分周回路30および40の分周比は、基板を予め
定められた範囲内の電位に維持するという要求の下で、
消費される電力が最小となるように設定される。すなわ
ち、キャパシタ33および38の容量値の比ならびにイ
ンバータ39のしきい電圧が、この要求を満足するよう
に設定される。言い換えると、分周回路30または40
を新たに設けることにより、低消費電力の下で半導体基
板を許可され得る範囲内の電位に維持することが可能と
なる。ここで、許可され得る範囲内の電位は、たとえ
ば、図7を参照してすでに説明したように、半導体基板
内に設けられたMOSトランジスタが正しく動作され得
るような基板の電位である。
【0039】これに加えて、次のような利点も指摘され
る。すでに説明したようにチャージポンプ回路50およ
び51は、与えられたクロック信号、すなわち分周され
たクロック信号φ2に応答して、交互に駆動される。D
RAMの動作速度が高くなるに従って、一般に、信号/
RASおよびATDパルスの周波数が高くなるので、一
般にクロック信号φ2の周波数も高められる。したがっ
て、チャージポンプ回路50および51が高速に動作さ
れなければならない。分周回路30または40を新たに
設けることにより、チャージポンプ回路50および51
に要求される動作速度が低くなるので、これらの回路5
0および51における基板電圧VBBの発生における効率
が改善される。すなわち、チャージポンプ回路50およ
び51に設けられたキャパシタ19および20の充放電
が、分周回路30または40を設けることによって得ら
れたより長い時間において行なわれるので、キャパシタ
19および20の完全な充放電を行なうことが可能とな
る。
【0040】上記の実施例では、この発明がDRAMに
適用される場合について説明がなされたが、この発明
は、一般に半導体メモリおよびその他の半導体装置に広
く適用できることが指摘される。
【0041】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、基板
バイアス電圧発生手段で形成される信号により分周器手
段を制御しているので基板バイアス発生手段の動作状態
に応じて分周器手段の動作が制御され、基板電圧の発生
をより効率的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す基板バイアス発生回
路の回路図である。
【図2】図1に示した分周回路の回路図である。
【図3】図2に示した分周回路の動作を説明するための
タイミングチャートである。
【図4】この発明の別の実施例を示す基板バイアス発生
回路の回路図である。
【図5】一般の半導体集積回路装置のブロック図であ
る。
【図6】半導体集積回路装置の断面構造の一部を示す断
面構造図である。
【図7】MOSトランジスタのしきい電圧と基板電位と
の間の関係を示すグラフである。
【図8】従来のDRAMのブロック図である。
【図9】図8に示した基板バイアス発生回路の回路図で
ある。
【図10】図9に示した基板バイアス発生回路の動作を
説明するためのタイミングチャートである。
【図11】図8に示した基板バイアス発生回路95の回
路図である。
【図12】図4に示した分周回路の回路図である。
【符号の説明】
10 基板バイアス発生回路 30 分周回路 50 チャージポンプ回路 51 チャージポンプ回路 92 RAS入力バッファ 94 ATD回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 11/34 H01L 27/04 H01L 27/10 H03K 19/096

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 外部から与えられるストローブ信号が入力されるバッフ
    ァ手段と 記半導体基板を予め定められた範囲内の電位に維持す
    る基板バイアス電圧発生手段と 前記バッファ手段の出力信号を分周する分周動作により
    分周信号を生成し、この分周信号により前記基板バイア
    ス電圧発生手段を駆動するとともに、前記分周信号を遅
    延させた信号を前記分周動作の1周期を規定する信号と
    して用いる分周器手段とを備え る、半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 半導体基板と、 外部から与えられるアドレス信号が入力されるバッファ
    手段と、 前記半導体基板を予め定められた範囲内の電位に維持す
    る基板バイアス電圧発生手段と、 特定のアドレスアクセスモード信号により活性化され、
    前記バッファ手段の出力信号を分周する分周動作により
    分周信号を生成し、この分周信号により前記基板バイア
    ス電圧発生手段を駆動するとともに、前記分周信号を遅
    延させた信号を前記分周動作の1周期を規定する信号と
    して用いる分周器手段とを備える、半導体集積回路。
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