JP3399588B2 - Ink for writing implements - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筆記具に関するもので
あ、特に、筆記具用のインクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクを用いた筆記具には、万年筆、ボ
ールペン、サインペン等が広く使われている。使われる
インクとしては、水溶性の物と油性の物とがあり、それ
ぞれ水溶性ないしは油性の、染料や、顔料が分散された
物がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のインクには次に
示すような欠点を有している。水溶性インクでは、使わ
れている染料が水溶性であるため、記録した文字や絵が
記録した後にも水によって滲んでしまう。更に、紙質の
悪い低質紙を記録用紙とした場合、インクが紙に必要以
上に浸透してしまいペン先よりも大きく滲みを発生して
しまう。また、油性インクにおいても、先の水溶性の場
合と同様に紙質の悪い低質紙を記録用紙とした場合、イ
ンクが紙に必要以上に浸透してしまいペン先よりも大き
く滲みを発生してしまう。更に、油性の場合、溶剤とし
て、有機溶剤が使用されており、その中には、人体に悪
影響を及ぼす可能性のある物質も含まれていることがあ
る。また、地球環境問題が大きく取り上げられている昨
今、有機溶剤の使用は歓迎されるものではない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録紙上での
インクの滲みを無くし、かつ、極めて良好な画像濃度を
得ることの可能な筆記具用のインクを提供するものであ
る。即ち本発明は、常温にて水に不溶の染料によって着
色された、20〜500eq/tonの範囲でイオン性
基を含有するポリエステル粒子を分散質とする水分散体
であることを特徴とする筆記具用インクである。本発明
は、高い画像濃度を得るという課題に対して、染色が容
易であるポリエステルを着色粒子として用いることによ
って解決をした。また、該ポリエステルは、エマルジョ
ンであるために、記録紙に付着した場合、滲みも少なく
する効果もある。
【0005】本発明に用いられる、ポリエステル着色粒
子は、エマルジョン状態であることが好ましいが、より
好ましくは、粒径が1ミクロン以下が良い。さらに本発
明ポリエステル着色粒子に用いられるポリエステル樹脂
は、多価カルボン酸類と多価アルコ−ル類からなる。ポ
リエステル樹脂に用いられる多価カルボン酸類として
は、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタ
ル酸、1,5−ナフタルレンジカルボン酸、2,6−ナ
フタレンジカルボン酸、ジフェン酸、スルホテレフタル
酸、5−スルホイソフタル酸、4−スルホフタル酸、4
−スルホナフタレン−2,7ジカルボン酸、5〔4−ス
ルホフェノキシ〕イソフタル酸、スルホテレフタル酸、
およびまたはそれらの金属塩、アンモニウム塩などの芳
香族ジカルボン酸、p−オキシ安息香酸、p−(ヒドロ
キシエトキシ)安息香酸などの芳香族オキシカルボン
酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ドデカンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸、フ
マ−ル酸、マレイン酸、イタコン酸、ヘキサヒドロフタ
ル酸、テトラヒドロフタル酸、等の不飽和脂肪族、およ
び、脂環族ジカルボン酸等を、また多価カルボン酸とし
ては他にトリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット
酸等の三価以上の多価カルボン酸等を例示できる。
【0006】ポリエステル樹脂に用いられる多価アルコ
−ル類としては脂肪族多価アルコ−ル類、脂環族多価ア
ルコ−ル類、芳香族多価アルコ−ル類等を例示できる。
脂肪族多価アルコ−ル類としては、エチレングリコ−
ル、プロピレングリコ−ル、1,3−プロパンジオ−
ル、2,3−ブタンジオ−ル、1,4−ブタンジオ−
ル、1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−ヘキサンジオ
−ル、ネオペンチルグリコ−ル、ジエチレングリコ−
ル、ジプロピレングリコ−ル、2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオ−ル、ポリエチレングリコ−
ル、ポリプロピレングリコ−ル、ポリテトラメチレング
リコ−ル等の脂肪族ジオ−ル類、トリメチロ−ルエタ
ン、トリメチロ−ルプロパン、グリセリン、ペンタエル
スリト−ル等のトリオ−ルおよびテトラオ−ル類等を例
示できる。
【0007】脂環族多価アルコ−ル類としては1,4−
シクロヘキサンジオ−ル、1,4−シクロヘキサンジメ
タノ−ル、スピログリコ−ル、水素化ビスフェノ−ル
A、水素化ビスフェノ−ルAのエチレンオキサイド付加
物およびプロピレンオキサイド付加物、トリシクロデカ
ンジオ−ル、トリシクロデカンジメタノ−ル等を例示で
きる。芳香族多価アルコ−ル類としてはパラキシレング
リコ−ル、メタキシレングリコ−ル、オルトキシレング
リコ−ル、1,4−フェニレングリコ−ル、1,4−フ
ェニレングリコ−ルのエチレンオキサイド付加物、ビス
フェノ−ルA、ビスフェノ−ルAのエチレンオキサイド
付加物およびプロピレンオキサイド付加物等を例示でき
る。
【0008】さらにポリエステルポリオ−ルとして、ε
−カプロラクトン等のラクトン類を開環重合して得られ
る、ラクトン系ポリエステルポリオ−ル類等を例示する
ことができる。これらの他、ポリエステル高分子末端の
極性基を封鎖する目的にて単官能単量体がポリエステル
に導入される場合がある。単官能単量体としては、安息
香酸、クロロ安息香酸、ブロモ安息香酸、パラヒドロキ
シ安息香酸、スルホ安息香酸モノアンモニウム塩、スル
ホ安息香酸モノナトリウム塩、シクロヘキシルアミノカ
ルボニル安息香酸、n-ドデシルアミノカルボニル安息香
酸、タ−シャルブチル安息香酸、ナフタレンカルボン
酸、4−メチル安息香酸、3メチル安息香酸、サリチル
酸、チオサリチル酸、フェニル酢酸、酢酸、プロピオン
酸、酪酸、イソ酪酸、オクタンカルボン酸、ラウリル
酸、ステアリル酸、およびこれらの低級アルキルエステ
ル、等のモノカルボン酸類、あるいは脂肪族アルコ−
ル、芳香族アルコ−ル、脂環族アルコ−ル等のモノアル
コ−ルを用いることができる。
【0009】本発明においてはこれらのうち不飽和単量
体を用いた方が好ましい。他の成分はポリエステル樹脂
のガラス転移温度、モノマ−との相溶性、等により適宜
選択される。
【0010】ポリエステルに導入されるイオン性基とし
ては、スルホン酸アルカリ金属塩基あるいはスルホン酸
アンモニウム塩基を有するモノあるいはジカルボン酸等
を好ましく用いることができるほか、例えばカルボン酸
アルカリ金属塩基あるいはカルボン酸アンモニウム塩基
を有する単量体、硫酸基、リン酸基、ホスホン酸基、ホ
スフィン酸基もしくはそれらのアンモニウム塩、金属塩
等のアニオン性基、または第1級ないし第3級アミン基
等のカチオン性基単量体などをもちいることができる。
【0011】カルボン酸アルカリ金属塩基あるいはカル
ボン酸アンモニウム塩基を導入する場合には、ポリエス
テルの重合末期にトリメリット酸等の多価カルボン酸を
系内に導入することにより高分子末端にカルボキシル基
を付加し、さらにこれをアンモニア、水酸化ナトリウム
等にて中和することによりカルボン酸塩の基に交換する
方法を用いることができる。また、スルホン酸アルカリ
金属塩基あるいはスルホン酸アンモニウム塩基を有する
モノあるいはジカルボン酸を含有することによりこれら
のイオン性基をポリエステル樹脂に導入することができ
る。塩としてはアンモニウム系イオン、Li、Na、
K、Mg、Ca、Cu、Fe等の塩があげられ、特に好
ましいものはK塩またはNa塩である。本発明では5−
ナトリウムスルホイソフタル酸、あるいはメタナトリウ
ムスルホ安息香酸を用いることが好ましい。
【0012】本発明におけるポリエステル樹脂のより具
体的な例として、イオン性基含有単量体以外の成分例と
して以下に示される。
a)芳香族系単量体を80mol%以上含有する多価カルボン
酸類、と、
b)エチレングリコ−ル0〜90mol%、プロピレングリコ
−ル100〜10mol%とから得られるポリエステル樹
脂、または
a)芳香族系単量体を80mol%以上含有する多価カルボン
酸類、と、
b)2,3−ブタンジオ−ル5〜80mol%、エチレングリ
コ−ル20〜95mol%とから得られるポリエステル樹
脂、または
a)芳香族系単量体を80mol%以上含有する多価カルボン
酸類、と、
b)C2 〜C4 の脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol%、
c)トリシクロデカン骨格を有するモノand/or多価アルコ
−ル類5〜30mol%とから得られるポリエステル樹脂、
または
a)芳香族系単量体を80mol%以上含有する多価カルボン
酸類、と、
b)C2 〜C4 の脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol%、
c)ヒドロキシメチルトリシクロデカン5〜30mol%とか
ら得られるポリエステル樹脂、または
【0013】a)芳香族系単量体を80mol%以上含有する
多価カルボン酸類、と、
b)C2 〜C4 の脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol%、
c)トリシクロデカンジメタノ−ル5〜30mol%とから得
られるポリエステル樹脂、または
a)芳香族系単量体を80mol%以上含有する多価カルボン
酸類、と、
b)C2 〜C4 の脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol%、
c)シクロヘキサン骨格を有するモノand/or多価アルコ−
ル類5〜30mol%とから得られるポリエステル樹脂、ま
たは
a)芳香族系単量体を80mol%以上含有する多価カルボン
酸類、と、
b)C2 〜C4 の脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol%、
c)シクロヘキサンジオ−ル5〜30mol%とから得られる
ポリエステル樹脂、または
a)芳香族系単量体を80mol%以上含有する多価カルボン
酸類、と、
b)C2 〜C4 の脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol%、
c)水添ビフェノ−ル5〜30mol%とから得られるポリエ
ステル樹脂、または
【0014】a)芳香族系単量体を80mol%以上含有する
多価カルボン酸類、と、
b)C2 〜C4 の脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol%、
c)水添ビスフェノ−ルA5〜30mol%とから得られるポ
リエステル樹脂、または
a)ナフタレン骨格を有するモノand/or二価以上のカルボ
ン酸1〜20mol%を含む芳香族系単量体を80mol%以上
含有する多価カルボン酸類、と、
b)C2 〜C4 の脂肪族系グリコ−ル類70〜100mol
%、
c)脂環族系単量体0〜30mol%を含有する多価アルコ−
ル類、とから得られるポリエステル樹脂等を例示するこ
とができる。
さらに、ここに示される、「a)芳香族系単量体」はテレ
フタル酸あるいはイソフタル酸であることが好ましい。
テレフタル酸とイソフタル酸の比率は、テレフタル酸含
有率/イソフタル酸含有率=90〜40/10〜60
[mol%]が好ましく、さらに、テレフタル酸含有率/イ
ソフタル酸含有率=80〜50/20〜50[mol%]、
またさらにテレフタル酸含有率/イソフタル酸含有率=
85〜60/15〜40[mol%]が好ましい。
【0015】イオン性基含有単量体をポリエステル樹脂
に導入し、ポリエステル樹脂にイオン性基を与えた場
合、ポリエステル樹脂が水分散性を発現する。イオン性
基含有単量体としては前述したスルホン酸アルカリ金属
塩基あるいはスルホン酸アンモニウム塩基を有するモノ
あるいはジカルボン酸等を好ましく用いることができる
ほか、例えばカルボン酸アルカリ金属塩基あるいはカル
ボン酸アンモニウム塩基を有する単量体、硫酸基、リン
酸基、ホスホン酸基、ホスフィン酸基もしくはそれらの
アンモニウム塩、金属塩等のアニオン性基、または第1
級ないし第3級アミン基等のカチオン性基単量体などを
もちいることができる。カルボン酸アルカリ金属塩基あ
るいはカルボン酸アンモニウム塩基を導入する場合に
は、ポリエステルの重合末期にトリメリット酸等の多価
カルボン酸を系内に導入することにより高分子末端にカ
ルボキシル基を付加し、さらにこれをアンモニア、水酸
化ナトリウム等にて中和することによりカルボン酸塩の
基に交換する方法を用いることができる。
【0016】なおこれらカルボン酸アルカリ金属塩基あ
るいはカルボン酸アンモニウム塩基は前述の「酸価」に
は含めない(酸価とはカルボキシル基価であり、カルボ
ン酸塩は含めない)。これらイオン性基の含有量は、ス
ルホン酸基およびまたはその塩の基をふくめ、該ポリエ
ステル樹脂に対し、20〜500m当量/1000gで
あり、好ましくは50〜200m当量/1000g、で
ある。イオン性基の含有量が所定の量より少ない場合に
は十分なる水分散性が得られない。
【0017】染料としては「常温にて水に不溶の染料」
を用いる。これらは一般に分散染料、あるいは油溶性染
料に分類されるものである。より具体的には、
・C.I.Disperse Yellow 198
・C.I.Disperse Yellow 42
・C.I.Disperse Red 92
・C.I.Disperse Violet 26
・C.I.Disperse Violet 35
・C.I.Disperse Blue 60
・C.I.Disperse Blue 87
から選択される少なくとも1種の染料が好ましく用いら
れる。これらは特に耐光堅牢度、昇華堅牢度、色相、彩
度に優れるものであり、プロセスカラ−用三原色として
好ましいものである。他に色相の微調整のために公知の
染顔料を併用してもよい。
【0018】染料をポリエステル樹脂に含有させる方法
としては高温分散染色法を用いることができる。染料原
体を樹脂に直接練り込む方法は、加熱による染料のダメ
−ジを考慮したばあいに好ましい方法ではない。本発明
のポリエステル樹脂はイオン性基の作用により水中にて
良好なる安定分散性を示すため、粒子状を保持したまま
高濃度な染色が可能である。本発明の筆記具用インク
は、水中に分散された着色ポリエステル粒子を、1〜5
0wt%で含まれる。また、本発明の筆記具用インクは、
着色ポリエステル粒子の他に、必要に応じて、分散剤、
分散安定助剤である、界面活性剤や高分子分散安定剤を
添加しても良い。また、粒子の湿潤性を高めるために、
エチレングリコール、グリセリン、各種多価アルコール
類を添加しても良い。更に、インク中に混入する金属イ
オンを封鎖するために、各種キレート化剤等を添加して
も良い。さらに、インクの保存安定性を向上するため
に、各種殺菌剤や防カビ剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤
等も添加しても良い。
【0019】
【実施例1】
(ポリエステル樹脂の合成)温度計、撹拌機を備えたオ
−トクレ−ブ中に、
ジメチルテレフタレ−ト 130重量部、
ジメチルイソフタレ−ト 56重量部、
無水トリメリット酸 8重量部、
エチレングリコ−ル 159重量部、
トリシクロデカンジメタノール 30重量部、
テトラブトキシチタネ−ト 0.1重量部、
を仕込み180〜230℃で120分間加熱してエステ
ル交換反応を行った。ついで反応系を240℃まで昇温
し、系の圧力1〜10mmHgとして60分間反応を続
けた結果、共重合ポリエステル樹脂を得た。次に、得ら
れたポリエステル樹脂340重量部、メチルエチルケト
ン150重量部、テトラヒドロフラン140重量部、染
料 C.I.Disperse Blue 87 のコ
ンクケ−キ 30重量部を80℃にて溶解した後80℃
の水680部を添加し、粒子径約0.15μmの共重合
ポリエステル樹脂の水系ミクロ分散体を得た。さらに得
られた水系ミクロ分散体を蒸留用フラスコに入れ、留分
温度が100℃に達するまで蒸留し、冷却後に水を加え
固形分濃度を30%とした。以下、染料を、
・C.I.Disperse Yellow 198
・C.I.Disperse Red 92
に代えて同様に染色し、水系ミクロ分散体を得た。
【0020】この様にして得た水系ミクロ分散体を万年
筆のインクとして使用した。使用した紙は、中質紙であ
った。その結果、本発明によるインクを用いた場合イン
クの滲みは全く無かった。また、乾燥後に水滴をおとし
て見たが、水に再度しむことはなかった。また製作した
水系ミクロ分散体は、室温で3カ月以上放置しても沈澱
物の発生や、染料の析出等は発生せず極めて良好な安定
性を示した。これに対してスチレン重合体を乳化重合し
て製作した後染色した分散体は、その着色濃度も低く、
さらに分散体の安定性が悪く室温で3カ月以上放置した
場合、染料の析出が見られた。
【0021】
【発明の効果】本発明により、記録紙上のインクの滲み
が全く無くかつ、極めて良好な画像濃度が得られるよう
になった。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a writing instrument, and more particularly to an ink for a writing instrument. [0002] Fountain pens, ballpoint pens, felt-tip pens and the like are widely used as writing implements using ink. The ink used includes a water-soluble substance and an oil-based substance, and includes a water-soluble or oil-based substance in which a dye or a pigment is dispersed. [0003] The above-mentioned ink has the following disadvantages. In the case of the water-soluble ink, since the dye used is water-soluble , the recorded characters and pictures are blurred by water even after recording. Further, when low-quality paper having poor paper quality is used as recording paper, ink penetrates the paper more than necessary, and bleeding occurs more than the pen tip. Also, in the case of oil-based ink, when low-quality paper of poor paper quality is used as the recording paper, as in the case of the water-soluble ink, the ink penetrates the paper more than necessary and bleeds more than the pen tip. . Furthermore, in the case of oiliness, an organic solvent is used as a solvent, and in some cases, a substance that may have a bad influence on the human body is contained. In addition, the use of organic solvents has not been welcomed in recent years when global environmental issues have been widely taken up. SUMMARY OF THE INVENTION [0004] The present invention provides an ink for writing implements that can eliminate ink bleeding on recording paper and can obtain an extremely good image density. That is, the present invention is a writing implement characterized in that it is an aqueous dispersion containing a polyester particle containing an ionic group in the range of 20 to 500 eq / ton, which is colored with a dye that is insoluble in water at normal temperature. It is ink for use. The present invention has solved the problem of obtaining a high image density by using polyester, which can be easily dyed, as colored particles. Further, since the polyester is an emulsion, when it adheres to recording paper, it also has the effect of reducing bleeding. [0005] The polyester colored particles used in the present invention are preferably in the form of an emulsion, and more preferably the particle size is 1 micron or less. Further, the polyester resin used for the polyester colored particles of the present invention comprises a polyvalent carboxylic acid and a polyvalent alcohol. Examples of the polycarboxylic acids used in the polyester resin include, for example, terephthalic acid, isophthalic acid, orthophthalic acid, 1,5-naphthalenedicarboxylic acid, 2,6-naphthalenedicarboxylic acid, diphenic acid, sulfoterephthalic acid, Sulfoisophthalic acid, 4-sulfophthalic acid, 4
-Sulfonaphthalene-2,7 dicarboxylic acid, 5 [4-sulfophenoxy] isophthalic acid, sulfoterephthalic acid,
And / or their metal salts, aromatic dicarboxylic acids such as ammonium salts, aromatic oxycarboxylic acids such as p-oxybenzoic acid, p- (hydroxyethoxy) benzoic acid, succinic acid, adipic acid, azelaic acid, sebacic acid, Aliphatic polycarboxylic acids such as dodecane dicarboxylic acid, unsaturated fatty acids such as fumaric acid, maleic acid, itaconic acid, hexahydrophthalic acid, tetrahydrophthalic acid, etc., and alicyclic dicarboxylic acids; Other examples of the carboxylic acids include trivalent or higher polyvalent carboxylic acids such as trimellitic acid, trimesic acid, and pyromellitic acid. Examples of the polyhydric alcohols used for the polyester resin include aliphatic polyhydric alcohols, alicyclic polyhydric alcohols, and aromatic polyhydric alcohols.
Aliphatic polyhydric alcohols include ethylene glycol
, Propylene glycol, 1,3-propanediol-
2,3-butanediol, 1,4-butanediol
1,5-pentaneddiol, 1,6-hexanediol, neopentyl glycol, diethylene glycol
, Dipropylene glycol, 2,2,4-trimethyl-1,3-pentaneddiol, polyethylene glycol
Examples include aliphatic diols such as toluene, polypropylene glycol and polytetramethylene glycol, and triols and tetraols such as trimethylolethane, trimethylolpropane, glycerin and pentaerthritol. it can. [0007] Alicyclic polyvalent alcohols include 1,4-
Cyclohexanediol, 1,4-cyclohexanedimethanol, spiroglycol, hydrogenated bisphenol A, ethylene oxide adducts and hydrogenated bisphenol A adducts of propylene oxide, tricyclodecanediol, Tricyclodecane dimethanol and the like can be exemplified. Examples of aromatic polyhydric alcohols include para-xylene glycol, meta-xylene glycol, ortho-xylene glycol, 1,4-phenylene glycol, and ethylene oxide adduct of 1,4-phenylene glycol. , Bisphenol A, and ethylene oxide adducts and propylene oxide adducts of bisphenol A. Further, as a polyester polyol, ε
-Lactone-based polyester polyols obtained by ring-opening polymerization of lactones such as caprolactone. In addition, a monofunctional monomer may be introduced into the polyester for the purpose of blocking the polar group at the terminal of the polyester polymer. Monofunctional monomers include benzoic acid, chlorobenzoic acid, bromobenzoic acid, parahydroxybenzoic acid, monoammonium sulfobenzoate, monosodium sulfobenzoate, cyclohexylaminocarbonylbenzoic acid, n-dodecylaminocarbonylbenzoate Acid, tert-butylbenzoic acid, naphthalenecarboxylic acid, 4-methylbenzoic acid, 3-methylbenzoic acid, salicylic acid, thiosalicylic acid, phenylacetic acid, acetic acid, propionic acid, butyric acid, isobutyric acid, octanecarboxylic acid, lauric acid, stearyl acid And monocarboxylic acids such as lower alkyl esters thereof, or aliphatic alcohols.
Monoalcohols such as alcohols, aromatic alcohols and alicyclic alcohols can be used. In the present invention, it is preferable to use unsaturated monomers among these. Other components are appropriately selected depending on the glass transition temperature of the polyester resin, compatibility with the monomer, and the like. As the ionic group to be introduced into the polyester, a mono- or dicarboxylic acid having an alkali metal sulfonate or ammonium sulfonate can be preferably used. , A sulfate group, a phosphate group, a phosphonate group, a phosphinate group or an anionic group such as an ammonium salt or a metal salt thereof, or a cationic group such as a primary to tertiary amine group. You can use a monomer or the like. When an alkali metal carboxylate or ammonium carboxylate is introduced, a carboxyl group is added to the polymer terminal by introducing a polyvalent carboxylic acid such as trimellitic acid into the system at the end of polymerization of the polyester. Then, a method of neutralizing this with ammonia, sodium hydroxide, or the like to exchange the group with a carboxylate group can be used. Further, by containing a mono- or dicarboxylic acid having a sulfonic acid alkali metal base or a sulfonic acid ammonium base, these ionic groups can be introduced into the polyester resin. As salts, ammonium ions, Li, Na,
Salts such as K, Mg, Ca, Cu, Fe and the like are mentioned, and particularly preferred are K salts and Na salts. In the present invention, 5-
It is preferable to use sodium sulfoisophthalic acid or metasodium sulfobenzoic acid. More specific examples of the polyester resin in the present invention are shown below as component examples other than the ionic group-containing monomer. a) a polyvalent carboxylic acid containing at least 80 mol% of an aromatic monomer, and b) a polyester resin obtained from 0 to 90 mol% of ethylene glycol and 100 to 10 mol% of propylene glycol, or a) A polyvalent carboxylic acid containing at least 80 mol% of an aromatic monomer, and b) a polyester resin obtained from 5 to 80 mol% of 2,3-butanediol and 20 to 95 mol% of ethylene glycol, or a A) polyhydric carboxylic acids containing at least 80 mol% of an aromatic monomer, b) 70-95 mol% of C2-C4 aliphatic glycols, c) mono and / or mono- and / or having a tricyclodecane skeleton Polyester resin obtained from 5 to 30 mol% of polyhydric alcohols,
Or a) a polycarboxylic acid containing at least 80 mol% of an aromatic monomer, b) 70 to 95 mol% of a C2 to C4 aliphatic glycol, c) 5 to 30 mol of hydroxymethyltricyclodecane A) a polyhydric carboxylic acid containing at least 80 mol% of an aromatic monomer, and b) 70 to 95 mol% of a C2 to C4 aliphatic glycol. C) a polyester resin obtained from 5 to 30 mol% of tricyclodecanedimethanol, or a) a polycarboxylic acid containing at least 80 mol% of an aromatic monomer, and b) a C2 to C4 fat. Group-based glycols 70 to 95 mol%, c) mono-and / or polyvalent alcohol having cyclohexane skeleton
A) a polyvalent carboxylic acid containing at least 80 mol% of an aromatic monomer, and b) a C2 to C4 aliphatic glycol 70 to 70 mol%. 95 mol%, c) 5-30 mol% of cyclohexanediol, or a) a polycarboxylic acid containing at least 80 mol% of an aromatic monomer, and b) a C2 -C4 aliphatic. A polyester resin obtained from 70 to 95 mol% of a systemic glycol, c) 5 to 30 mol% of a hydrogenated biphenol, or a) a polycarboxylic acid containing an aromatic monomer in a proportion of 80 mol% or more. And b) 70 to 95 mol% of C2 to C4 aliphatic glycols, c) 5 to 30 mol% of hydrogenated bisphenol A, or a) mono and / or having a naphthalene skeleton Aromatic system containing 1 to 20 mol% of divalent or higher carboxylic acid Polyhydric carboxylic acids containing at least 80 mol% of monomers; and b) 70-100 mol of C2 -C4 aliphatic glycols.
%, C) a polyvalent alcohol containing 0 to 30 mol% of an alicyclic monomer.
And polyester resins obtained from them. Further, the “a) aromatic monomer” shown here is preferably terephthalic acid or isophthalic acid.
The ratio of terephthalic acid to isophthalic acid is as follows: terephthalic acid content / isophthalic acid content = 90 to 40/10 to 60
[Mol%] is preferable, and furthermore, terephthalic acid content / isophthalic acid content = 80 to 50/20 to 50 [mol%],
Further, terephthalic acid content / isophthalic acid content =
85-60 / 15-40 [mol%] is preferable. When an ionic group-containing monomer is introduced into a polyester resin to give an ionic group to the polyester resin, the polyester resin exhibits water dispersibility. As the ionic group-containing monomer, a mono- or dicarboxylic acid having an alkali metal sulfonic acid group or an ammonium sulfonic acid salt described above can be preferably used. Monomer, a sulfate group, a phosphate group, a phosphonate group, a phosphinate group or an anionic group such as an ammonium salt or a metal salt thereof;
A cationic group monomer such as a tertiary or tertiary amine group can be used. When an alkali metal carboxylate or ammonium carboxylate is introduced, a carboxyl group is added to the polymer terminal by introducing a polyvalent carboxylic acid such as trimellitic acid into the system at the end of the polymerization of the polyester, and A method can be used in which this is neutralized with ammonia, sodium hydroxide, or the like, and exchanged with a carboxylate group. These alkali metal carboxylate bases or ammonium carboxylate bases are not included in the above "acid value" (the acid value is the carboxyl group value and does not include the carboxylate) . The content of these ionic groups including sulfonic acid groups and or groups of a salt thereof, the polyester resin to, 20 to 500 m in equivalent / 1000 g
And preferably 50 to 200 meq / 1000 g. When the content of the ionic group is less than a predetermined amount, sufficient water dispersibility cannot be obtained. As the dye, "a dye insoluble in water at normal temperature"
Is used. These are generally classified as disperse dyes or oil-soluble dyes. More specifically, C.I. I. Disperse Yellow 198 C.I. I. Disperse Yellow 42 C.I. I. Disperse Red 92 C.I. I. Disperse Violet 26 C.I. I. Disperse Violet 35 C.I. I. Disperse Blue 60 C.I. I. At least one dye selected from Disperse Blue 87 is preferably used. These are particularly excellent in light fastness, sublimation fastness, hue and saturation, and are preferable as three primary colors for process colors. In addition, known dyes and pigments may be used in combination for fine adjustment of hue. As a method for incorporating the dye into the polyester resin, a high-temperature dispersion dyeing method can be used. The method of directly kneading the dye precursor into the resin is not a preferable method in consideration of the damage of the dye by heating. Since the polyester resin of the present invention shows good stable dispersibility in water due to the action of the ionic group, high-density dyeing is possible while maintaining the particle shape. The ink for writing implements of the present invention comprises colored polyester particles dispersed in water,
It is contained at 0 wt%. Further, the writing instrument ink of the present invention,
In addition to the colored polyester particles, if necessary, a dispersant,
A surfactant or a polymer dispersion stabilizer, which is a dispersion stabilizing aid, may be added. Also, to increase the wettability of the particles,
Ethylene glycol, glycerin and various polyhydric alcohols may be added. Further, various chelating agents may be added to block metal ions mixed in the ink. Further, in order to improve the storage stability of the ink, various germicides, fungicides, ultraviolet absorbers, antioxidants and the like may be added. Example 1 (Synthesis of polyester resin) In an autoclave equipped with a thermometer and a stirrer, 130 parts by weight of dimethyl terephthalate, 56 parts by weight of dimethyl isophthalate, 8 parts by weight of melitic acid, 159 parts by weight of ethylene glycol, 30 parts by weight of tricyclodecane dimethanol, and 0.1 part by weight of tetrabutoxy titanate were charged and heated at 180 to 230 ° C. for 120 minutes to effect a transesterification reaction. Was done. Then, the temperature of the reaction system was raised to 240 ° C., and the reaction was continued at a system pressure of 1 to 10 mmHg for 60 minutes, thereby obtaining a copolymerized polyester resin. Next, 340 parts by weight of the obtained polyester resin, 150 parts by weight of methyl ethyl ketone, 140 parts by weight of tetrahydrofuran, dye C.I. I. Dissolve 30 parts by weight of the cake of Disperse Blue 87 at 80 ° C.
Was added to obtain an aqueous microdispersion of a copolymerized polyester resin having a particle diameter of about 0.15 μm. Further, the obtained aqueous microdispersion was placed in a distillation flask and distilled until the fraction temperature reached 100 ° C. After cooling, water was added to adjust the solid concentration to 30%. Hereinafter, the dye is represented by: C.I. I. Disperse Yellow 198 C.I. I. Dyeing was carried out in the same manner as in the case of Disperse Red 92 to obtain an aqueous microdispersion. The aqueous microdispersion thus obtained was used as a fountain pen ink. The paper used was medium quality paper. As a result, when the ink according to the present invention was used, there was no bleeding of the ink. After drying, the water droplets were observed, but did not soak in the water again. In addition, the produced aqueous microdispersion showed extremely good stability without generation of a precipitate or precipitation of a dye even when left at room temperature for 3 months or more. On the other hand, a dispersion that is prepared by emulsion polymerization of a styrene polymer and then dyed has a low coloring concentration,
Further, when the dispersion was poor in stability and left at room temperature for 3 months or longer, precipitation of dye was observed. According to the present invention, there is no bleeding of the ink on the recording paper and an extremely good image density can be obtained.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−340835(JP,A) 特開 平1−234479(JP,A) 特開 昭63−182384(JP,A) 特開 昭60−26070(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 - 11/20 ──────────────────────────────────────────────────続 き Continuation of the front page (56) References JP-A-6-340835 (JP, A) JP-A-1-234479 (JP, A) JP-A-63-182384 (JP, A) JP-A-60-1985 26070 (JP, A) (58) Field surveyed (Int. Cl. 7 , DB name) C09D 11/00-11/20
Claims (1)
た、20〜500eq/tonの範囲でイオン性基を含
有するポリエステル粒子を分散質とする水分散体である
ことを特徴とする筆記具用インク。(57) Claims 1. An aqueous dispersion containing polyester particles containing an ionic group in the range of 20 to 500 eq / ton and colored with a dye insoluble in water at normal temperature. An ink for writing implements, which is a body.
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