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JP3388104B2 - シールドコネクタ - Google Patents

シールドコネクタ

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JP3388104B2
JP3388104B2 JP22694896A JP22694896A JP3388104B2 JP 3388104 B2 JP3388104 B2 JP 3388104B2 JP 22694896 A JP22694896 A JP 22694896A JP 22694896 A JP22694896 A JP 22694896A JP 3388104 B2 JP3388104 B2 JP 3388104B2
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JP
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shield
connector housing
connector
flange
shield shell
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JP22694896A
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English (en)
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文祥 谷川
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Priority to JP22694896A priority Critical patent/JP3388104B2/ja
Priority to US08/924,082 priority patent/US5904595A/en
Priority to CN97117897A priority patent/CN1176506A/zh
Priority to EP97114948A priority patent/EP0827238A3/en
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/648Protective earth or shield arrangements on coupling devices, e.g. anti-static shielding  
    • H01R13/658High frequency shielding arrangements, e.g. against EMI [Electro-Magnetic Interference] or EMP [Electro-Magnetic Pulse]
    • H01R13/6591Specific features or arrangements of connection of shield to conductive members
    • H01R13/6592Specific features or arrangements of connection of shield to conductive members the conductive member being a shielded cable
    • H01R13/6593Specific features or arrangements of connection of shield to conductive members the conductive member being a shielded cable the shield being composed of different pieces
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
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    • H01R13/627Snap or like fastening
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/629Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances

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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールドコネクタ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シールドコネクタでは、シールド電線の
芯線に接続したターミナルをコネクタハウジング内に収
容し、このコネクタハウジングの周囲にシールドシェル
を装着と、シールド電線のシールド層に固着したシール
ドカバーをシールドシェルに嵌合することによりシール
ド層から突出している芯線とターミナルをシールドする
構造がとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかるシールドコネク
タにおいてシールドカバーをシールドシェルに嵌合する
際には、シールドカバーを軸方向に移動させ、シールド
カバーの内周面がシールドシェルの外周面に沿って擦る
ようにして組み付けられるので、シールドカバーの先端
縁とシールドシェルの先端縁とが殆ど隙間を空けずにす
れ違うことになる。このため、シールドカバーがシール
ドシェルに対して僅かに位置がすれただけで、シールド
カバーとシールドシェルの先端面同士が突き当たって嵌
合に支障を来すことになる。特に、シールドカバーの先
端の内向きのバリが残っている場合には、バリがシール
ドシェルに引っ掛かって嵌合がますます困難になる。
【0004】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、シールドカバーとシールドシェルの嵌合操
作性の向上を図ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、シー
ルド電線の芯線に接続されるターミナルを収容可能な樹
脂製のコネクタハウジングと、このコネクタハウジング
にその外周を囲むように装着されるシールドシェルと、
前記シールド電線のシールド層に固着され、前記シール
ドシェルに対して軸方向に変位しつつ外嵌されることに
より前記シールド層と前記シールドシェルとの間をシー
ルドするシールドカバーとを備えたものであって、前記
コネクタハウジングの外周における前記シールドカバー
が外嵌される側の端縁には前記シールドシェルの外周に
連なるフランジが形成され、このフランジには前記シー
ルドカバーの先端縁を前記シールドシェルの外周面に誘
導するテーパ状の誘導斜面が形成されている構成とした
ところに特徴を有する。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記コネクタハウジングが嵌入される樹脂製のホル
ダには、前記フランジにおける前記誘導斜面の形成され
ていない部位と係合することにより前記コネクタハウジ
ングの抜けを規制可能なランスが形成され、前記フラン
ジにおける前記ランスとの係合部はその周面と端面とが
角張って接続するように成形されている構成としたとこ
ろに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明においては、シ
ールドカバーをシールドシェルに外嵌する際にシールド
カバーの先端縁が誘導斜面の傾斜によってシールドシェ
ルの外周面へ誘導される。たとえシールドカバーの先端
に内向きのバリが存在していても、誘導斜面によってシ
ールドカバーをシールドカバーの外周面へ誘導すること
ができる。これにより、シールドカバーのシールドシェ
ルへの外嵌操作を円滑に行うことができる。
【0008】請求項2の発明においては、コネクタハウ
ジングをホルダに嵌入したときにランスが係合するの
は、金属製のシールドシェルではなくて樹脂製のフラン
ジであるから、コネクタハウジングに引張り力が作用し
てもランスが金属との係合によって剪断される虞がな
い。しかも、フランジにおけるランスとの係合部は、フ
ランジの周面と端面とが角張って接続するように成形さ
れているから、樹脂同士の係合であってもその係合作用
の信頼性が高く、コネクタハウジングのホルダからの抜
けが確実に防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>以下、本発明を具体化した一実施形態を
図1乃至図13を参照して説明する。本実施形態のシー
ルドコネクタは、互いに嵌合可能な雄コネクタ10Mと
雌コネクタ10Fからなり、各コネクタ10M,10F
は、シールド電線Wの端末に接続したターミナル45を
収容可能なコネクタハウジング11M,11Fと、この
コネクタハウジング11M,11Fの外周に嵌装される
シールドシェル20M,20Fと、シールド電線Wとコ
ネクタハウジング11M,11Fとの間をシールド可能
なシールドカバー30と、これらの部品を収容可能なホ
ルダ40M,40Fとから構成される。
【0010】また、シールド電線Wは、各別に樹脂被覆
を施された複数本の芯線Waと、これらの芯線Waを囲
むように導電性金属細線を筒形網状に編んだシールド層
Wbと、このシールド層Wbを囲むように設けたシース
Wcとからなる。このシールド電線Wは、ターミナル4
5M,45Fとの接続のために、シースWcを剥いてシ
ールド層Wbを露出させると共に、そのシールド層Wb
を折り返して芯線Waを露出させた状態に準備されてい
る。
【0011】まず、雄コネクタ10Mについて説明す
る。シールド電線Wの各芯線Waの端末には圧着によっ
て雄ターミナル45Mが接続されるようになっている。
この雄ターミナル45Mはコネクタハウジング11Mに
後方から1本ずつ挿入されるようになっているため、2
本目以降の雄ターミナル45Mを挿入方向に向けてコネ
クタハウジング11Mの後方に位置させる必要がある。
したがって、シールド層Wbの端末からの芯線Waの延
出長さは、雄ターミナル45Mの長さ分の寸法に少しの
余裕分の寸法を併せた長さが確保されている。
【0012】コネクタハウジング11Mは、合成樹脂材
料からなり、図3に示すように、全体として円柱形をな
している。コネクタハウジング11M内にはその前後両
端面に開口する複数のキャビティ12Mが形成されてお
り、各キャビティ12M内には後方の開口から挿入した
雄ターミナル45Mが収容され、その雄ターミナル45
Mの先端のタブ46Mが前方の開口からコネクタハウジ
ング11Mの前方へ突出するようになっている。
【0013】コネクタハウジング11Mの外周には、そ
の後端から前方に向かって一定長さだけ細長く延びるリ
ブ13Mが周方向にほぼ90°の角度間隔を空けて2条
形成されている。これらのリブ13Mは、コネクタハウ
ジング11Mに対して後述するシールドシェル20Mを
位置決めするためのものである。コネクタハウジング1
1Mの外周には、その後端縁に沿って拡径したフランジ
15Mが全周に亘って形成されている。このフランジ1
5Mの一部は上記リブ13Mと交差している。フランジ
15Mの直径は後述するシールドシェル20Mの外径と
同じ寸法に設定されている。このフランジ15Mの外周
面における所定の2位置には、先端に拡径部を有する係
合突起14Mが上記2条のリブ13Mに対してほぼ18
0°の角度間隔を空けて形成されている。これらの係合
突起14Mは、後述するシールドカバー30の係合溝3
3と係合することによりそのシールドカバー30とコネ
クタハウジング11Mとを連結させる。
【0014】後述するシールドカバー30は、一方のリ
ブ13Mから両係合突起14Mを含んで他方のリブ13
Mに亘るほぼ270°の領域内に嵌合される。そして、
このシールドカバー30の嵌合領域におけるフランジ1
5Mの後端縁部には、シールドカバー30の嵌合方向
(軸方向)に対して傾斜したテーパ状の誘導斜面18M
が形成されている。この誘導斜面18Mは、シールドカ
バー30の嵌合を円滑に行わせるための機能する。
【0015】また、上記シールドカバー30の嵌合領域
以外の両係合突起14Mを含まないほぼ90°の領域で
は、フランジ15Mの後端縁が後述するランス41Mと
の係合部19Mとなっている。この係合部19Mを構成
しているフランジ15Mの後端面はシールドカバー30
の嵌合方向に対して直交し、係合部19Mにおける後端
面と外周面とは角張った状態に接合されている。コネク
タハウジング11Mの前端面には、その周縁部から外周
にかけて切欠することにより2つの位置決め凹部16M
が180°の角度間隔を空けて形成されている。この位
置決め凹部16Mは、後述するホルダ40Mに対してコ
ネクタハウジング11Mを周方向において位置決めする
ためのものである。
【0016】シールドシェル20Mは、導電性の金属材
料からなり、図4に示すように、全体として円筒形をな
している。シールドシェル20Mの前後方向の長さはコ
ネクタハウジング11Mよりもフランジ15Mの寸法分
だけ短く設定されており、シールドシェル20Mの内径
寸法はコネクタハウジング11Mの外形寸法と同じに設
定されている。かかるシールドシェル20Mはコネクタ
ハウジング11Mに対してその前方から嵌め込むことに
よって嵌装される。
【0017】このシールドシェル20Mには、その後端
縁における上記リブ13Mと整合する2位置から前方へ
向かって切欠することによりガイド溝21Mが形成され
ており、このガイド溝21Mにはシールドシェル20M
がコネクタハウジング11Mに嵌装された状態において
リブ13Mに嵌合される。シールドシェル20Mとコネ
クタハウジング11Mとがその前後両端同士を合致させ
る正規嵌合状態になると、リブ13Mの前端にガイド溝
21Mの奥端が突き当たるとともに、フランジ15Mの
前端にシールドシェル20Mの後端が突き当たり、もっ
て、シールドシェル20Mの正規位置よりも後方への移
動が規制される。また、ガイド溝21Mに前方へ向かっ
て次第に幅が狭まるように形成した抜止部22Mがリブ
13Mの側面に食い込むことにより、シールドシェル2
0Mの前方への抜けが規制されるようになっている。
【0018】シールドシェル20Mの前端縁には、その
90°の角度間隔を空けた4位置から前方へ突出する接
触用突部24Mが形成されている。これらの接触用突部
24Mは、後述する雌コネクタ10Fのシールドシェル
20Mと電気的導通可能に接触するためのものである。
シールドカバー30は、導電性の金属板材を曲げ成形し
てなり、図5に示すように、半円筒形の本体部31とこ
の本体部31の後方に連続して設けた圧着部32とを備
えている。本体部31は、その内周がシールドシェル2
0Mの外周に密着可能な径寸法を有する。この本体部3
1は、上記両リブ13Mの間の両係合突起14Mを含む
270°の嵌合領域の範囲内においてコネクタハウジン
グ11M及びシールドシェル20Mに外嵌される。ま
た、本体部31の前後方向の長さ寸法は、シールドカバ
ー30をシールド電線Wに圧着すると共に芯線Waを真
っ直ぐ伸ばした状態において雄ターミナル45Mが本体
部31の前方へ完全に突き出すように設定されている。
【0019】本体部31には、その前端縁における上記
コネクタハウジング11Mの係合突起14Mと整合する
2位置から後方に向かって延びる係合溝33が形成され
ている。この係合溝33は、本体部31の後端縁から後
方へ向かって真っ直ぐに延びる導入部33aと、この導
入部33aの後端から向きを変えて周方向に延びる転向
部33bと、この転向部33bの奥端から導入部33a
側へ斜め前方に鋭角に屈曲して僅かに延びる保持部33
cとから構成される。シールドカバー30をシールドシ
ェル20Mに外嵌したときには、係合突起14Mと保持
部33cとが嵌合されることによりシールドカバー30
のシールドシェル20Mからの離脱が規制される。
【0020】圧着部32は、本体部31の後端から内周
側へ突出する屈曲部32aと、この屈曲部32aの先端
から後方へ延びるバレル部32bとからなる。バレル部
32bにはシールド電線Wのシールド層Wbが包まれる
ように圧着され、もって、シールド層Wbとシールドカ
バー30とが電気的導通可能に接続されるようになって
いる。また、圧着状態においては、シールド電線Wがシ
ールドカバー30に対してほぼ同心に配置されるように
なる。尚、このシールドカバー30は雄コネクタ10M
だけに用いられるものではなくて雌コネクタ10Fにも
用いられる共通部品となっている。
【0021】ホルダ40Mは、全体として筒形をなし、
図1に示すように、その内部には上記コネクタハウジン
グ11M、シールドシェル20M、シールドカバー30
及びシールド電線Wの端末部を組み付けたものが後方か
ら挿入されて収容されるようになっている。ホルダ40
Mの前端内周には、コネクタハウジング11Mが正規位
置に挿入されたときにその位置決め凹部16Mと嵌合す
る位置決め突部(図示せず)が形成されている。この位
置決め突部と位置決め凹部16Mが嵌合することによ
り、コネクタハウジング11Mがホルダ40に対して周
方向及び前方への遊動を規制された状態に位置決めされ
る。
【0022】また、ホルダ40Mの内周には、後方へ片
持ち状に延出して先端に内向きの爪を備えたランス41
Mが形成されている。このランス41Mはコネクタハウ
ジング11Mの挿入途中ではシールドシェル20Mの外
周に爪を係合させることにより外側へ弾性的に撓み、コ
ネクタハウジング11Mが正規挿入位置に達すると、ラ
ンス41Mが弾性復帰してその爪がコネクタハウジング
11Mの後端部のフランジ15Mに係合し、もってコネ
クタハウジング11Mの後方へ抜けが規制される。この
ときにランス41Mの爪が係合する位置はフランジ15
Mの誘導斜面18Mではなく係合部19Mとなる。
【0023】ホルダ40Mには、その前方へ突出する嵌
合筒部42Mが形成されており、この嵌合筒部42Mに
は雌側のホルダ40Fが嵌合されるようになっている。
さらに、この嵌合筒部42Mには、雌側のホルダ40F
のロックアーム43Fと係合することにより両ホルダ4
0M,40Fを嵌合状態に保持可能なロック孔43Mが
形成されている。次に、雌コネクタ10Fについて説明
する。この雌コネクタ10Fの一部は上記雄コネクタ1
0Mと同様の構成になるため、同様の構成部分について
は、上記雄コネクタ10Mに付した符号中の数字部分を
共通にすると共にアルファベット部分の「M」を「F」
に替えた符号を付し、説明は省略する。また、シールド
カバー30については、雄コネクタ10Mと共通である
ため、同一符号を付して説明は省略する。
【0024】以下、雄コネクタ10Mとは異なる構成に
ついて説明する。図8に示すように、コネクタハウジン
グ11Fの前端部外周には、雄側の接触用突部24Mと
整合する4つの逃がし凹部17Fが形成されている。そ
して、図9に示すように、シールドシェル20Fの前端
部には、雄側の接触用突部24Mに相当するものに替え
て、接触用凹部24Fが形成されている。この接触用凹
部24Fは、コネクタハウジング11Fの逃がし凹部1
7Fに嵌合されると共に、雄側の接触用突部24Mと電
気的導通可能状態に嵌合可能となっている。図1に示す
ように、ホルダ40Fには、雄側のホルダ40Mの嵌合
筒部42Mに相当するものは設けられておらず、前端部
が嵌合筒部42Mに嵌入されてそのロック孔43Mにロ
ックアーム43Fの突起44Fを係合させることによ
り、嵌合状態に保持されるようになっている。
【0025】次に、本実施形態のシールドコネクタの組
付け構造について説明する。まず、雄コネクタ10Mの
組付けについて説明すると、図6に示すように、シール
ド電線Wの各芯線Waへの雄ターミナル45Mの圧着
と、シールドカバー30のシールド層Wbへの圧着と、
各雄ターミナル45Mのコネクタハウジング11Mへの
挿入と、シールドシェル20Mのコネクタハウジング1
1Mへの嵌装とを行う。尚、これらの工程の順序につい
ては、雄ターミナル45Mを芯線Waに圧着した後にコ
ネクタハウジング11Mに挿入すること以外は、任意に
設定することが可能である。
【0026】このように組み付けて芯線Waを真っ直ぐ
に伸ばした状態においては、雄ターミナル45Mがシー
ルドカバー30の前端よりも前方へ突出した位置にあ
り、シールドカバー30の前端とコネクタハウジング1
1Mの後端との間に間隔が空いている。この状態からシ
ールドカバー30をコネクタハウジング11Mに対して
相対的に軸方向に接近させ、シールドカバー30の本体
部31をフランジ15M及びシールドシェル20Mに外
嵌させると共に係合溝33に係合突起14Mを嵌入させ
る。
【0027】このとき、本体部31はフランジ15Mの
誘導斜面18Mの形成されている領域に嵌合されるた
め、たとえ本体部31の先端縁がシールドシェル20M
に対して径方向へ位置ズレしても、本体部31は誘導斜
面18Mの傾斜によりフランジ15Mの外周面及びシー
ルドシェル20Mの外周面へ誘導される。そして、係合
突起14Mが係合溝33の導入部33aの奥端に当たる
までシールドカバー30をコネクタハウジング11Mに
対して前方へ移動させた後、係合突起14Mが係合溝3
3の転向部33bの端部に当たるまでシールドカバー3
0を回転させ、最後にシールドカバー30を戻り方向へ
回転させつつ後方へ引っ張る。これにより、係合突起1
4Mが係合溝33の最奥端の保持部33cに係合される
ことになり、この状態でシールドカバー30が後方へ引
っ張られてもコネクタハウジング11Mから抜けること
はない(図7を参照)。
【0028】上記の組付け工程においては、シールドカ
バー30をコネクタハウジング11Mに接近させるのに
伴って芯線Waが曲げられ、この芯線Waの復元力によ
ってシールドカバー30がコネクタハウジング11Mに
対して後方へ離間する方向の力を受けることになる。こ
の離間方向の力により、上記係合突起14Mは係合溝3
3からの抜けを規制された状態に確実に保持され、もっ
て、コネクタハウジング11M、シールドシェル20
M、シールドカバー30及びシールド電線Wの端末が一
体に組み付けられる。
【0029】この組付け状態においては、シールドカバ
ー30がシールドシェル20Mに電気的導通可能に接触
し、シールド層Wbの端末からコネクタハウジング11
Mの前端に至る領域はこのシールドカバー30とシール
ドシェル20Mとによってシールドされる。尚、雄ター
ミナル45Mの先端のタブ46Mはコネクタハウジング
11Mの前方に突出しているが、このタブ46Mは後述
する雌ターミナル45F内に嵌入することにより雌側の
シールドシェル20Fによってシールドされるようにな
る。
【0030】また、シールド層Wbの端末からコネクタ
ハウジング11Mの後端までの前後方向の長さ寸法につ
いてみると、上述したように芯線Waの延出寸法は最短
でも雄ターミナル45Mの長さ分の寸法が必要であるこ
とからかなり長く確保されており、シールドカバー30
をコネクタハウジング11Mに組み付ける前の状態で
は、図6に示すように、この長い芯線Waの延出寸法が
ほぼそのままシールド層Wbとコネクタハウジング11
Mとの間の寸法Lとなっている。これに対し、図7に示
す組付け状態では芯線Waが曲げられているため、上記
芯線Waの延出長さよりも短い寸法Sになっている。
【0031】このように各部品を一体的に組み付けたコ
ネクタハウジング11Mは、ホルダ40M内に後方から
挿入されて所定の位置及び姿勢に位置決めされる。挿入
した状態では、ランス41Mの先端の爪がフランジ15
Mの係合部19Mに後方から係合することによってコネ
クタハウジング11Mの後方への抜けが規制される。こ
のランス41Mとの係合部19Mにおいては、その後端
面がコネクタハウジング11Mの抜け方向に対して直交
しているとともにフランジ15Mの外周面に対して角張
った状態で接続しているため、ランス41Mが係合部1
9Mから外れにくくなっている。
【0032】コネクタハウジング11Mを挿入した後
は、予めシールド電線Wに外装しておいた防水用のゴム
栓50と押さえリング51とをホルダ40Mの後端部に
嵌装する。以上により、雄コネクタ10Mの組付けが完
了する。一方、雌コネクタ10Fについても組付けが行
われる。この雌コネクタ10Fの組付けは上記雄コネク
タ10Mの組付けと同じ要領で行われるため、図10及
び図11において図示することとし、説明は省略する。
また、雄コネクタ10Mと同じ理由により、組付け状態
におけるシールド層Wbとコネクタハウジング11Mと
の間の寸法Sが、組付け前の寸法Lよりも短い寸法とな
っている。
【0033】組み付けが済んだ雄コネクタ10Mと雌コ
ネクタ10Fとは互いに嵌合される(図1を参照)。こ
の状態では、雄ターミナル45Mと雌ターミナル45F
とが嵌合して電気的導通可能に接続されると共に、雄側
のシールドシェル20Mの接触突部24Mと雌側のシー
ルドシェル20Mの接触凹部24Fとが嵌合して接触す
ることにより双方のシールドシェル20M,24F同士
が電気的導通可能に接続される。これにより、雄側のシ
ールド層Wbから雌側のシールド層Wbに亘る全領域が
シールドカバー30とシールドシェル20M,20Fに
よってシールドされることになる。
【0034】上述のように本実施形態のシールドコネク
タは、シールドカバー30の本体部31が外嵌される領
域にコネクタハウジング11M,11Fと一体の樹脂製
のフランジ15M,15Fを形成するととともに、その
フランジ15M,15Fに誘導斜面18M,18Fを形
成している。これにより、嵌合時に本体部31の位置が
シールドシェル20M,20Fに対して径方向へずれて
いたとしても、誘導斜面18M,18Fの傾斜によって
本体部31の先端はシールドシェル20M,20Fの外
周面に引っ掛かりを生じることなく誘導される。したが
って、シールドカバー30の嵌合操作を容易に行うこと
ができる。また、本体部31の先端縁に内向きのバリが
存在していたとしても、やはり、誘導斜面18M,18
Fの傾斜によって本体部31は引っ掛かりを生じること
なくシールドシェル20M,20Fの外周面に誘導され
るようになる。
【0035】また、ホルダ40M,40F内に挿入した
コネクタハウジング11M,11Fを抜け規制するため
の樹脂製のランス41M,41Fが係合するのは、同じ
く樹脂製のフランジ15M,15Fの係合部19M,1
9Fとなっている。したがって、金属製のシールドシェ
ル20M,20Fの端縁に係合する場合のように強い抜
け力の作用によってランス41M,41Fが剪断され
る、という虞がなく、ランス41M,41Fの係合機能
の信頼性が高められている。
【0036】さらに、係合部19M,19Fの後端面は
コネクタハウジング11M,11Fの抜け方向に対して
直交しているとともに、その後端面と外周面と接続部分
が角張った形状に成形されている。これにより、コネク
タハウジング11M,11Fに抜け力が作用しても、ラ
ンス41M,41Fには係合部19M,19Fから外れ
る方向の力が作用することがなく、この点においても係
合機能の信頼性向上が図られている。尚、コネクタハウ
ジング11M,11Fをホルダ40M,40Fから抜き
取るときには、ホルダ40M,40Fの後方から治具
(図示せず)を差し込んでランス40M,41Fを係合
部19M,19Fから外れ方向へ撓ませるようにすれば
よい。
【0037】また、本実施形態のシールドコネクタは、
芯線Waを曲げた状態で組み付けるようになっているか
ら、組付け状態におけるシールド層Wbとコネクタハウ
ジング11Mとの間の間隔Sを芯線Waのシールド層W
bからの延出長さよりも短い寸法にすることができ、芯
線Waを伸ばした状態で組み付けていた従来のシールド
コネクタに比べると前後方向の長さが短くなって小型化
されている。尚、本実施形態では、シールドカバー30
の本体部31が半円筒形をなしているために、シールド
層Wbとシールドシェル20M,20Fとの間において
は芯線Waに対して図1の上側からのシールドがされな
い状態となっているが、シールド層Wbとシールドシェ
ル20M,20Fとの間隔Sは芯線Waの曲げによって
狭くなっているため、シールド効果が大きく低減する虞
はない。
【0038】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では、シールド層Wbとシールドシ
ェル20M,20Fとの間に配されるシールドカバー3
0の本体部31が半円筒形をなしている場合について説
明したが、芯線Waを全周に亘って囲むような円筒形と
してもよい。
【0039】(2)上記実施形態では導電性金属細線を
筒形網状に編んだ編組によってシールド層を構成した
が、本発明は、シールド層として、金属箔を巻いたり、
蒸着・メッキ・プラズマ溶射によりコーティングを施し
たり、金属線材を螺旋巻きする等の方法によってシール
ド層を構成したものにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の組付け状態を示す断面図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】雄側のコネクタハウジングの斜視図
【図4】雄側のシールドシェルの斜視図
【図5】シールドカバーの斜視図
【図6】雄コネクタの組付け途中の状態を示す一部切欠
側面図
【図7】雄コネクタの組付けが一部完了した状態を示す
一部切欠側面図
【図8】雌側のコネクタハウジングの斜視図
【図9】雌側のシールドシェルの斜視図
【図10】雌コネクタの組付け途中の状態を示す一部切
欠側面図
【図11】雌コネクタの組付けが一部完了した状態を示
す一部切欠側面図
【図12】雄コネクタ側における誘導斜面をあらわす部
分拡大断面図
【図13】雄コネクタ側における係合部をあらわす部分
拡大断面図
【符号の説明】
11M,11F…コネクタハウジング 15M,15F…フランジ 18M,18F…誘導斜面 19M,19F…係合部 20M,20F…シールドシェル 30…シールドカバー 40M,40F…ホルダ 41M,41F…ランス 45M…雄ターミナル 45F…雌ターミナル W…シールド電線 Wa…芯線 Wb…シールド層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−88051(JP,A) 特開 平9−22755(JP,A) 特開 平6−203919(JP,A) 特開 平8−138798(JP,A) 特開 平8−124630(JP,A) 実開 平4−23081(JP,U) 実開 平1−148678(JP,U) 実開 昭63−176274(JP,U) 実開 平5−57779(JP,U) 実開 平6−41075(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/648

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド電線の芯線に接続されるターミ
    ナルを収容可能な樹脂製のコネクタハウジングと、この
    コネクタハウジングにその外周を囲むように装着される
    シールドシェルと、前記シールド電線のシールド層に固
    着され、前記シールドシェルに対して軸方向に変位しつ
    つ外嵌されることにより前記シールド層と前記シールド
    シェルとの間をシールドするシールドカバーとを備えた
    ものであって、 前記コネクタハウジングの外周における前記シールドカ
    バーが外嵌される側の端縁には前記シールドシェルの外
    周に連なるフランジが形成され、このフランジには前記
    シールドカバーの先端縁を前記シールドシェルの外周面
    に誘導するテーパ状の誘導斜面が形成されていることを
    特徴とするシールドコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記コネクタハウジングが嵌入される樹
    脂製のホルダには、前記フランジにおける前記誘導斜面
    の形成されていない部位と係合することにより前記コネ
    クタハウジングの抜けを規制可能なランスが形成され、
    前記フランジにおける前記ランスとの係合部はその周面
    と端面とが角張って接続するように成形されていること
    を特徴とする請求項1記載のシールドコネクタ。
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