JP3387435B2 - 回路遮断器用ベースの製造方法 - Google Patents
回路遮断器用ベースの製造方法Info
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Description
機複合組成物を用いた回路遮断器用ベースの製造方法に
関するものである。
公報には、ポリエステル、ガラス繊維、炭酸カルシウ
ム、水酸化アルミニウム、ハロゲン系難燃剤、酸化アン
チモンを含有させた難燃性材料が記載されている。
な難燃性を有するが、ハロゲン系難燃剤を含有している
ため、構造材料として使用した場合、経時的にハロゲン
系難燃剤が材料中から析出し、金属部品を腐食する問題
が生じた。特に開閉器等に使用した場合には、接点腐食
や電子部品腐食による導通不良などの問題があった。ま
た、難燃性材料として、高価である等の問題点もあっ
た。
低下原因としては、消弧室を中心とした周辺部に熱分解
した炭素が付着することによるものと考えられていた。
着物を詳細に分析した結果、上記遊離炭素以外に開閉器
の電極開閉時に接点および開閉器内部構成金属部品より
発生する昇華金属、ならびに飛散する溶融金属液滴より
なる金属層が形成されており、この付着金属層が絶縁抵
抗低下に大きく寄与していることが判明した。加えて、
消弧室を中心とした周辺部のみならず、ハンドル、クロ
スバー、トリップバー、消弧室から離れた筐体からも遊
離炭素が発生していることが判明した。
として、従来の付着炭素の付着抑制だけでは対策不十分
であり、特に、開閉器の小型化、高遮断容量化を図る上
では大きな障害となっている。
ためになされたもので、機械的強度に優れ、金属腐食す
る成分が析出することがなく、難燃性に優れるととも
に、アーク発生後の絶縁低下を防止でき、絶縁性能の優
れた回路遮断器用ベースの製造方法を提供することを目
的とする。
器用ベースの製造方法は、樹脂、150°C以上で脱水
反応する無機化合物、及び強化材を含有する有機無機複
合組成物からなる成形品を圧縮成形用金型の回路遮断器
用ベースにおける電源側に設置し、熱硬化性樹脂からな
る材料を上記圧縮成形用金型の上記回路遮断器用ベース
における負荷側に設置し、圧縮により成形するものであ
る。また、樹脂、150°C以上で脱水反応する無機化
合物、及び強化材を含有する有機無機複合組成物は熱硬
化性であって、当該有機無機複合組成物からなる材料を
圧縮成形用金型の回路遮断器用ベースにおける電源側に
設置し、熱硬化性樹脂からなる材料を上記圧縮成形用金
型の回路遮断器用ベースにおける負荷側に設置し、圧縮
により成形するものである。また、樹脂、150°C以
上で脱水反応する無機化合物、及び強化材を含有する有
機無機複合組成物は熱硬化性かつシート状、構造用組成
物は熱硬化性かつシート状であって、上記シート状の有
機無機複合組成物に上記シート状の構造用組成物を重ね
て、上記有機無機複合組成物及び構造用組成材料を圧縮
して成形するものである。
は、構造用組成物により機械的強度を保持するととも
に、有機無機複合組成物により金属腐食する成分が析出
することがなく、アーク発生後の絶縁低下を防止する回
路遮断器用ベースを提供することができる。
150゜C以上で脱水反応をする1種類以上の無機化合
物と1種類以上の強化材と熱硬化性樹脂とを含有してい
る。
該エポキシ樹脂が15〜65wt%であり、前記150
゜C以上で脱水反応をする1種類以上の無機化合物が、
80〜30wt%含有され、かつ前記強化材が5〜55
wt%である事が好ましい。前記150゜C以上で脱水
反応をする1種類以上の無機化合物が30wt%未満の
場合、または前記強化材が55wt%を越える場合、難
燃性が不充分となる傾向がある。前記150゜C以上で
脱水反応をする1種類以上の無機化合物が80wt%を
越える場合、または前記強化材が5wt%未満の場合、
耐圧強度が不充分となる傾向がある。
合には、当該ポリエステルが15〜40wt%であり、
前記150゜C以上で脱水反応をする1種類以上の無機
化合物が、80〜35wt%含有され、かつ前記強化材
が5〜50wt%である事が好ましい。前記150゜C
以上で脱水反応をする1種類以上の無機化合物が35w
t%未満の場合、または前記強化材が50wt%を越え
る場合、難燃性が不充分となる傾向がある。前記150
゜C以上で脱水反応をする1種類以上の無機化合物が8
0wt%を越える場合、または前記強化材が5wt%未
満の場合、耐圧強度が不充分となる傾向がある。
場合には、当該フェノール樹脂が25〜60wt%であ
り、前記150゜C以上で脱水反応をする1種類以上の
無機化合物が、70〜35wt%含有され、かつ前記強
化材が5〜40wt%である事が好ましい。前記150
゜C以上で脱水反応をする1種類以上の無機化合物が3
5wt%未満の場合、または前記強化材が40wt%を
越える場合、難燃性が不充分となる傾向がある。前記1
50゜C以上で脱水反応をする1種類以上の無機化合物
が70wt%を越える場合、または前記強化材が5wt
%未満の場合、耐圧強度が不充分となる傾向がある。
ミン樹脂、メラミンフェノール樹脂、ジアリルフタレー
ト樹脂のいずれかの場合には、当該樹脂が30〜65w
t%であり、前記150゜C以上で脱水反応をする1種
類以上の無機化合物が、65〜30wt%含有され、か
つ前記強化材が5〜40wt%である事が好ましい。前
記150゜C以上で脱水反応をする1種類以上の無機化
合物が30wt%未満の場合、または前記強化材が40
wt%を越える場合、難燃性が不充分となる傾向があ
る。前記150゜C以上で脱水反応をする1種類以上の
無機化合物が65wt%を越える場合、または前記強化
材が5wt%未満の場合、耐圧強度が不充分となる傾向
がある。
は、200゜C以上で脱水反応をする1種類以上の無機
化合物と1種類以上の強化材と熱可塑性樹脂とを含有し
ている。
ール系ポリマーアロイのいずれかの場合、樹脂が65〜
80wt%であり、前記200゜C以上で脱水反応をす
る1種類以上の無機化合物が、30〜15wt%含有さ
れ、かつ前記強化材が5〜20wt%である事が好まし
い。前記200゜C以上で脱水反応をする1種類以上の
無機化合物が、15wt%未満の場合、または前記強化
材が20wt%を越える場合、難燃性が不充分となる傾
向がある。前記200゜C以上で脱水反応をする1種類
以上の無機化合物が30wt%を越える場合、または前
記強化材が5wt%未満の場合、耐圧強度が不充分とな
る傾向がある。
は、250゜C以上で脱水反応をする1種類以上の無機
化合物と1種類以上の強化材と熱可塑性樹脂とを含有し
ている。
ト、ナイロン6、ナイロンMXD6のいずれかの場合お
よび、これらのポリマーアロイのいずれかの場合、樹脂
が45〜80wt%であり、かつ前記250゜C以上で
脱水反応をする1種類以上の無機化合物が、50〜15
wt%含有され、かつ前記強化材が5〜40wt%であ
る事が好ましい。前記250゜C以上で脱水反応をする
1種類以上の無機化合物が、15wt%未満の場合、ま
たは前記強化材が40wt%を越える場合、難燃性が不
充分となる傾向がある。前記250゜C以上で脱水反応
をする1種類以上の無機化合物が50wt%を越える場
合、または前記強化材が5wt%未満の場合、耐圧強度
が不充分となる傾向がある。
は、340゜C以上で脱水反応する1種類以上の無機化
合物と1種類以上の強化材と熱可塑性樹脂とを含有して
いる。
ト、ナイロン66、ポリフェニレンサルファイド、ナイ
ロン46、ナイロン6Tのいずれかの場合、およびこれ
らのポリマーアロイの場合には樹脂が35〜80wt%
であり、かつ前記340゜C以上で脱水反応する1種類
以上の無機化合物が45〜15wt%含有され、かつ前
記強化材が5〜50wt%である事が好ましい。前記3
40゜C以上で脱水反応をする1種類以上の無機化合物
が15wt%未満の場合、または前記強化材が50wt
%を越える場合、難燃性が不充分となる傾向がある。前
記340゜C以上で脱水反応する1種類以上の無機化合
物が45wt%を越える場合、または前記強化材が5w
t%未満の場合、耐圧強度が不充分となる傾向がある。
複合組成物が燃焼にさらされた際に、有機無機複合組成
物中に含有された無機化合物が熱分解で発生する水蒸気
によって燃焼を押さえ、同時に水蒸気が発生する際の吸
熱反応によって、燃焼熱を奪い取るものである。
にさらされた場合、当該組成物の温度が徐々に上昇し、
有機ポリマーが分解し、その分解ガスが燃焼に至る温度
約400〜600゜Cに到達するまでの温度、つまり約
150〜380゜Cで、150゜C以上で脱水反応する
無機化合物が熱分解により、不燃性ガスである水蒸気を
発生する。同時に水蒸気が発生する際の吸熱反応によっ
て、燃焼熱を奪い取る。この事により、前記有機無機複
合組成物は優れた難燃性を有するものである。
機無機複合組成物は、ハロゲン系難燃剤を含有していな
いため、析出物がなく、金属腐食を発生しない。
脱水反応する無機化合物の例としては、ホウ酸亜鉛(2
ZnO,3B2O3,3.5H2O)、ドーソナイト(N
aAl(OH)2CO3)、水酸化アルミニウム(Al
(OH)3)、水酸化カルシウム(Ca(OH)2)、カ
ルシウムアルミネート(Ca3Al2(OH)12)、水酸
化マグネシウム(Mg(OH)2)、ハイドロタルサイ
ト類(Mg4Al(OH) 12CO3・3H2O)、塩基性
炭酸マグネシウム(Mg4(CO3)3(OH)2・4H2
O)、ポリリン酸アンモニウム((NH4PO3)n)など
があげられる。これらは、粒子状、繊維状、リン片状な
どの形状を有する。
ミニウム、水酸化カルシウム、カルシウムアルミネー
ト、水酸化マグネシウム、ハイドロタルサイト類、塩基
性炭酸マグネシウムが無毒という点から好ましい。
/g)、カルシウムアルミネート(340cal/
g)、水酸化マグネシウム(320cal/g)、塩基
性炭酸マグネシウム(295cal/g)が、脱水反応
時の吸熱量が比較的大きいという点から好ましい。
化アルミニウムが成形材料として適度な粘性を有するた
め、好ましい。
時に前記無機化合物が脱水反応することを防止するため
に、前記無機化合物の脱水反応する温度は、200゜C
以上であることが望ましい。
は、ホウ酸亜鉛、ドーソナイト、水酸化アルミニウム、
水酸化カルシウム、カルシウムアルミネート、水酸化マ
グネシウム、塩基性炭酸マグネシウムなどがあげられ
る。
は、ホウ酸亜鉛、水酸化カルシウム、カルシウムアルミ
ネート、水酸化マグネシウムなどがあげられる。
は、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムなどがあげ
られる。
ウムアルミネート、水酸化マグネシウムが無毒という点
から好ましい。
で用いてもよく、また2種類以上併用してもよい。
平均粒子径は特に限定はない。
機無機複合組成物からなる成形品は、150゜C以上で
脱水反応をする1種類以上の無機化合物と1種類以上の
強化材と熱硬化性樹脂とを含有している。
該エポキシ樹脂が15〜65wt%であり、前記150
゜C以上で脱水反応をする1種類以上の無機化合物が、
80〜30wt%含有され、かつ前記強化材が5〜55
wt%である事が好ましい。前記150゜C以上で脱水
反応をする1種類以上の無機化合物が30wt%未満の
場合、または前記強化材が55wt%を越える場合、開
閉器の電極開閉後の絶縁性能が不充分となる傾向があ
る。前記150゜C以上で脱水反応をする1種類以上の
無機化合物が80wt%を越える場合、または前記強化
材が5wt%未満の場合、耐圧強度が不充分となる傾向
がある。
合には、当該ポリエステルが15〜40wt%であり、
前記150゜C以上で脱水反応をする1種類以上の無機
化合物が、80〜35wt%含有され、かつ前記強化材
が5〜50wt%である事が好ましい。前記150゜C
以上で脱水反応をする1種類以上の無機化合物が35w
t%未満の場合、または前記強化材が50wt%を越え
る場合、開閉器の電極開閉後の絶縁性能が不充分となる
傾向がある。前記150゜C以上で脱水反応をする1種
類以上の無機化合物が80wt%を越える場合、または
前記強化材が5wt%未満の場合、耐圧強度が不充分と
なる傾向がある。
の場合には、当該フェノール樹脂が25〜60wt%で
あり、前記150゜C以上で脱水反応をする1種類以上
の無機化合物が、70〜35wt%含有され、かつ前記
強化材が5〜40wt%である事が好ましい。前記15
0゜C以上で脱水反応をする1種類以上の無機化合物が
35wt%未満の場合、または前記強化材が40wt%
を越える場合、開閉器の電極開閉後の絶縁性能が不充分
となる傾向がある。前記150゜C以上で脱水反応をす
る1種類以上の無機化合物が70wt%を越える場合、
または前記強化材が5wt%未満の場合、耐圧強度が不
充分となる傾向がある。
ラミン樹脂、メラミンフェノール樹脂、ジアリルフタレ
ート樹脂のいずれかの場合には、当該樹脂が30〜65
wt%であり、前記150゜C以上で脱水反応をする1
種類以上の無機化合物が、65〜30wt%含有され、
かつ前記強化材が5〜40wt%である事が好ましい。
前記150゜C以上で脱水反応をする1種類以上の無機
化合物が30wt%未満の場合、または前記強化材が4
0wt%を越える場合、開閉器の電極開閉後の絶縁性能
が不充分となる傾向がある。前記150゜C以上で脱水
反応をする1種類以上の無機化合物が65wt%を越え
る場合、または前記強化材が5wt%未満の場合、耐圧
強度が不充分となる傾向がある。
有機無機複合組成物からなる成形品は、200゜C以上
で脱水反応をする1種類以上の無機化合物と1種類以上
の強化材と熱可塑性樹脂とを含有している。
ール系ポリマーアロイのいずれかの場合、樹脂が65〜
80wt%であり、前記200゜C以上で脱水反応をす
る1種類以上の無機化合物が30〜15wt%含有さ
れ、かつ前記強化材が5〜20wt%である事が好まし
い。前記200゜C以上で脱水反応をする1種類以上の
無機化合物が15wt%未満の場合、または前記強化材
が20wt%を越える場合、開閉器の電極開閉後の絶縁
性能が不充分となる傾向がある。前記200゜C以上で
脱水反応をする1種類以上の無機化合物が30wt%を
越える場合、または前記強化材が5wt%未満の場合、
耐圧強度が不充分となる傾向がある。
有機無機複合組成物からなる成形品は、250゜C以上
で脱水反応をする1種類以上の無機化合物と1種類以上
の強化材と熱可塑性樹脂とを含有している。
ト、ナイロン6、ナイロンMXD6のいずれかの場合お
よび、これらのポリマーアロイのいずれかの場合、樹脂
が45〜80wt%であり、かつ前記250゜C以上で
脱水反応をする1種類以上の無機化合物が、50〜15
wt%含有され、かつ前記強化材が5〜40wt%であ
る事が好ましい。前記250゜C以上で脱水反応をする
1種類以上の無機化合物が15wt%未満の場合、また
は前記強化材が40wt%を越える場合、開閉器の電極
開閉後の絶縁性能が不充分となる傾向がある。前記25
0゜C以上で脱水反応をする1種類以上の無機化合物が
50wt%を越える場合、または前記強化材が5wt%
未満の場合、耐圧強度が不充分となる傾向がある。
有機無機複合組成物からなる成形品は、340゜C以上
で脱水反応をする1種類以上の無機化合物と1種類以上
の強化材と熱可塑性樹脂とを含有している。
ト、ナイロン66、ポリフェニレンサルファイド、ナイ
ロン46、ナイロン6Tいずれかの場合、およびこれら
のポリマーアロイの場合には、樹脂が35〜80wt%
であり、かつ前記340゜C以上で脱水反応する1種類
以上の無機化合物が45〜15wt%含有され、かつ前
記強化材が5〜50wt%である事が好ましい。前記3
40゜C以上で脱水反応をする1種類以上の無機化合物
が、15wt%未満の場合、または前記強化材が50w
t%を越える場合、開閉器の電極開閉後の絶縁性能が不
充分となる傾向がある。前記340゜C以上で脱水反応
する1種類以上の無機化合物が45wt%を越える場
合、または前記強化材が5wt%未満の場合、耐圧強度
が不充分となる傾向がある。
電極開閉時に接点間で発弧する際に、そのアークによ
り、開閉器筐体および開閉器内部構成有機材料から発生
する遊離炭素、ならびに接点および開閉器内部構成金属
材料から発生する昇華金属や飛散する溶融金属液滴を、
同じくアークにより脱水反応する無機化合物から発生す
る絶縁性付与ガスにより絶縁体化するものである。
接点間でアークが発生し、通常4000〜6000゜C
程度の温度になる。この結果、電極、接点および開閉器
内部構成金属材料が加熱され、当該金属から金属蒸気や
溶融金属液滴が発生して飛散する。この時、アークのみ
ならず、これら金属蒸気や溶融金属液滴によって、開閉
器筐体および開閉器内部構成有機材料が分解され、遊離
炭素も発生する。また有機無機複合組成物からなる成形
品中に含有された無機化合物から絶縁性付与ガスが発生
する。
素、金属蒸気および溶融金属液滴を絶縁体化させる性質
を有するガスの事である。
滴と反応するガスが発生した場合には、かかるガスと遊
離炭素、金属蒸気および溶融金属液滴とが反応し、当該
ガスと遊離炭素、金属蒸気および溶融金属液滴との反応
生成物が飛翔し、このように絶縁体化されたものや本来
絶縁性のものが開閉器筐体内部表面や開閉器内部構成部
品表面に付着する。
寄与していた遊離炭素、金属蒸気および溶融金属液滴が
絶縁体化され、電気抵抗の低下が防止され、アーク発生
後の絶縁低下が抑制される。
液滴が絶縁体化される際には、発生した絶縁性付与ガス
は、アークによって高圧蒸気が発生し膨張するため、接
点付近に近づく事ができず、当該接点部分には遊離炭
素、金属蒸気および溶融金属液滴が絶縁体化した層は形
成されず、通電を妨げることはない。
合物の例としては、ホウ酸亜鉛(2ZnO,3B2O3,
3.5H2O)、ドーソナイト(NaAl(OH)2CO
3)、水酸化アルミニウム(Al(OH)3)、水酸化カ
ルシウム(Ca(OH)2)、カルシウムアルミネート
(Ca3Al2(OH)12)、水酸化マグネシウム(Mg
(OH)2)、ハイドロタルサイト類(Mg4Al(O
H)12CO3・3H2O)、塩基性炭酸マグネシウム(M
g4(CO3)3(OH)2・4H2O)、ポリリン酸アン
モニウム((NH4PO3)n)などがあげられる。これら
は、粒子状、繊維状、リン片状などの形状を有する。
なければ脱水反応しないため、金型温度が約140゜C
付近で成形される熱硬化性樹脂に含有されても分解せ
ず、成形品が消弧用絶縁材料組成物としての前記機能を
十分発揮できる。
ミニウム、水酸化カルシウム、カルシウムアルミネー
ト、水酸化マグネシウム、ハイドロタルサイト類、塩基
性炭酸マグネシウムが無毒という点から好ましい。
化アルミニウムが成形材料として適度な粘性を有するた
め、好ましい。
時に前記無機化合物が脱水反応することを防止するため
に、前記無機化合物の脱水反応する温度は、200゜C
以上であることが望ましい。さらには、250゜C以上
である事が好ましい。さらには、340゜C以上である
事が好ましい。
は、ホウ酸亜鉛、ドーソナイト、水酸化アルミニウム、
水酸化カルシウム、カルシウムアルミネート、水酸化マ
グネシウム、塩基性炭酸マグネシウムなどがあげられ
る。
は、ホウ酸亜鉛、水酸化カルシウム、カルシウムアルミ
ネート、水酸化マグネシウムなどがあげられる。
は、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムなどがあげ
られる。
ウムアルミネート、水酸化マグネシウムが無毒という点
から好ましい。
滴と反応する絶縁性付与ガスを発生する無機化合物は、
単独で用いてもよく、また2種類以上併用してもよい。
化合物の平均粒子径は特に限定はない。
られる強化材について以下説明する。強化材とは、ガラ
ス繊維、無機鉱物、セラミック繊維からなる群から選択
された1種類以上のものである。
上のために用いられる。
i、Na、K、Rb、Cs、Fr)の化合物がM2O
(Na2O、Li2Oなど)のかたちになっている金属
の化合物の合計含有量が1%以下である。1%を越えて
含有する場合には、消弧性能が低下する。前記金属の化
合物の合計含有量は0.6%以下、さらには0.15%
以下であるのが消弧性能の点からは好ましい。
ことをいい、前記周期律表1A族の金属の化合物の合計
含有量を満足していれば、特に限定はされない。ガラス
素材としては、Eガラス、Sガラス、Dガラス、Tガラ
スまたはシリカガラスなどがあげられる。
またはグラスウールなどがあげられる。熱可塑性樹脂の
強化材としては短繊維が好ましい。熱硬化性樹脂の強化
材としては、特に限定はしないが、シート状のポリエス
テル樹脂などに用いる場合は特に長繊維が、材料製造過
程に繊維が切断されにくい点や、成形品の耐圧強度を向
上させる点から好ましい。
クト比が10以上であることが耐圧強度の点から好まし
い。また、ガラス繊維には、シランカップリング剤など
の処理剤が加工されているのが、耐圧強度の点から好ま
しい。
ム、クレー、タルク、マイカ、過酸化バリウム、酸化ア
ルミニウム、ジルコン、コーディエライト、ムライト、
ウォラストナイト、白雲母、炭酸マグネシウム、ドロマ
イト、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、硫酸カリ
ウム、硫酸バリウム、フッ化亜鉛、フッ化マグネシウム
などが、挙げられ、熱変形温度、寸法安定性を向上させ
るという利点を有する。
の合計含有量を満足しているという点からは、炭酸カル
シウム、タルク、ウォラストナイト、過酸化バリウム、
酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウ
ム、硫酸アルミニウム、硫酸カリウム、硫酸バリウム、
フッ化亜鉛、フッ化マグネシウムなどが好ましい。
とする脂肪酸などの表面改質剤により、樹脂中への分散
性を向上させたものが耐圧強度の点から好ましい。
ことをいい、前記周期律表1A族の金属の化合物の合計
含有量を満足していれば、特に限定はされない。セラミ
ック繊維の具体例としては、ケイ酸アルミニウム繊維、
ホウ酸アルミニウム繊維、ホウ酸アルミニウムウィス
カ、アルミナウィスカなどが、消弧性能の向上、耐圧強
度の点から好ましい。
スペクト比が10以上であることが、耐圧強度の点から
好ましい。
用いられる。2種類以上が用いられる場合には、前記ガ
ラス繊維と前記無機鉱物、前記ガラス繊維と前記セラミ
ック繊維、前記無機鉱物と前記セラミック繊維、前記ガ
ラス繊維どうし、前記無機鉱物どうし、前記セラミック
ス繊維どうし、前記ガラス繊維と前記無機鉱物と前記セ
ラミック繊維との組合せがあり、特に限定はしないが、
前記ガラス繊維と前記無機鉱物との組合せが、原料コス
トが安価であるという利点がある。
熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂である。
ン樹脂、メラミンフェノール樹脂、ジアリルフタレート
樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂からなる群か
ら選択された1種である。
保持性、消弧性の向上を図るために用いられる。
香環を有さないため、消弧性の向上が図れ、耐熱形状保
持性を満足するために用いられる。
造内に有するため、消弧性の向上が図れると同時に耐圧
強度、耐熱形状保持性の向上を図るために用いられる。
熱形状保持性の向上を図るために用いられる。強化剤と
して、ガラス繊維を用いると一層の耐圧強度、耐熱形状
保持性の向上が得られる。
持性の向上を図るために用いられる。フェノール樹脂内
に木粉や布などを添加する事により、材料コストが安価
になるという利点も有する。
保持性の向上を図るために用いられる。特にシート状の
原材料とした場合は、長繊維のガラス繊維の含有も可能
で耐圧強度、耐熱形状保持性の一層の向上が可能であ
る。
分とするものであるが、エラストマーあるいはゴムを、
ブレンドまたは共重合する場合がある。
ラストマーあるいはゴムは耐衝撃性の向上を図るために
用いられる。
ラストマーとしては、ポリオレフィン系エラストマー、
ポリエステル系エラストマーなどがあるが、なかでもポ
リオレフィン系エラストマーが耐圧強度の点から好まし
い。
ムとしては、ブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴ
ム、アクリル酸ゴム、ニトリルブタジエンゴムなどがあ
るが、なかでもニトリルブタジエンゴムが耐圧強度の点
から好ましい。
性樹脂100部(重量部、以下同様)に対して、耐熱
性、耐圧強度の点からエラストマーおよびゴムいずれの
場合も、5〜30部さらには10〜25部が好ましい。
る。
が、開閉器の使用環境や使用条件を考慮すると、耐油性
のある材料が好ましい。具体的には、ポリアセタール、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイドおよ
び、これらのポリマーアロイ材料が耐熱性、耐圧強度の
点から好ましい。
タール、ポリアミドが芳香環を有さないため、消弧性の
向上の点では特に好ましい。
の向上を図ると同時に、部品の薄肉化、複雑形状に対応
が可能であり、成形時間の短縮を図るために用いられ
る。
有機無機複合組成物からなる成形品として、開閉器の構
成部品である筺体、クロスバー、ハンドル、トリップバ
ーに適用した例について説明する。
す概略斜視図、図2はカバーを取り除いた状態を示す概
略斜視図である。図において、1は筺体で、ベース2と
カバー3とで構成されている。4は各極の固定接点(図
示せず)とそれぞれ接離する可動接触子で、いずれもク
ロスバー5に共通に支持されている。6は可動接触子4
の前方に設けられた消弧装置で、消弧板6aと消弧側板
6bとで構成されている。7は筺体1から外部へ突出さ
れたハンドルで、開閉機構部8を介して可動接触子4を
開閉操作するものである。9は引き外し装置10を構成
するトリップバーである。図3は圧縮2重成形により形
成されたベースの一部を切断した状態を示す概略斜視図
である。図において、ベース2は開閉機構部8、両方の
接触子、消弧装置6およびトリップバー9を収容する部
分が2重成形され、本発明の有機無機複合組成物で形成
されたベース内側2aと、構造用組成物で形成されたベ
ース外側2bを有している。ここで、構造用組成物と
は、例えば熱硬化性樹脂からなる材料で形成されたもの
であり、有機無機複合組成物に比較し、強度に優れると
ともに廉価である。
に、電極の接点間でアークが発生し、内部構成有機材料
から発生する遊離炭素および内部構成金属部品から発生
する金属蒸気や溶融金属液滴が、ベース内側2aを形成
している有機無機複合組成物に含有している150゜C
以上で脱水反応する無機化合物から発生する絶縁性付与
ガスにより絶縁体化される。これにより、ベース内面の
電気抵抗の低下が防止され、開閉器の電極相互間の電極
開閉後の絶縁性能が向上する。また、同時にアークによ
って発生した高圧蒸気による筐体のベースの破損を、ベ
ース外側2bを形成している構造用組成物により防止す
るという利点がある。
機無機複合組成物を用いた筺体のベースの圧縮2重成形
方法を示す概略説明図である。図において、11はシー
ト状有機無機複合組成物、12はシート状構造用組成
物、13aは下型、13bは上型である。まず、シート
状有機無機複合組成物11を下型13aに載置し、その
上からシート状有機無機複合組成物11を完全に覆うよ
うにシート状構造用組成物12を設置すれば良い。この
製造方法により、ベース内側2aが本発明の有機無機複
合組成物、ベース外側2bが構造用組成物からなる筺体
のベース2が容易に得られる。また、カバーも同様な方
法を用いて得ることができる。
より形成されたクロスバーの一部を切断した状態を示す
概略斜視図である。図において、クロスバー5は本発明
の有機無機複合組成物で形成された表層部5aと構造用
組成物で形成された内層部5bを有している。
に電極の接点間でアークが発生する事によって生じる遊
離炭素、金属蒸気、溶融金属液滴が、クロスバー表層部
5aを形成している有機無機複合組成物に含有している
150゜C以上で脱水反応する無機化合物から発生する
絶縁性付与ガスにより絶縁体化される。これにより、開
閉器相間にかかるクロスバー表面も電気抵抗の低下が防
止され、開閉器相間の絶縁性が向上するという利点があ
る。同時にアークによって発生した高圧蒸気によるクロ
スバーの破損をクロスバーの内層部5bを形成している
構造用組成物により防止するという利点もある。
より形成されたトリップバーの一部を切断した状態を示
す概略斜視図である。図において、トリップバー9は本
発明の有機無機複合組成物で形成され表層部9aと、構
造用組成物で形成され内層部9bを有している。
に電極の接点間でアークが発生する事によって生じる遊
離炭素、金属蒸気、溶融金属液滴が、トリップバー表層
部9aを形成している有機無機複合組成物に含有してい
る150゜C以上で脱水反応する無機化合物から発生す
る絶縁性付与ガスにより絶縁体化される。これにより、
開閉器相間にかかるトリップバー表面も電気抵抗の低下
が防止され、開閉器相間の絶縁性が向上するという利点
がある。同時にアークによって発生した高圧蒸気による
トリップバーの破損をトリップバーの内層部9bを形成
している構造用組成物により防止するという利点もあ
る。
より形成されたハンドルの一部を切断した状態を示す概
略斜視図である。図において、ハンドル7は、本発明の
有機無機複合組成物で形成され表層部7aと、構造用組
成物で形成された内層部7bを有している。
に電極の接点間でアークが発生する事によって生じる遊
離炭素、金属蒸気、溶融金属液滴が、ハンドル表層部7
aを形成している有機無機複合組成物に含有している1
50゜C以上で脱水反応する無機化合物から発生する絶
縁性付与ガスにより絶縁体化される。これにより、ハン
ドル7の表面も電気抵抗の低下が防止され、開閉器の絶
縁性が向上するという利点がある。同時にアークによっ
て発生した高圧蒸気によるハンドルの破損をハンドルの
内層部7bを形成している構造用組成物により防止する
という利点もある。
成されたハンドルの一部を切断した状態を示す概略斜視
図である。図において、ハンドル7は本発明の有機無機
複合組成物で形成された内側部71aと、構造用組成物
で形成された外側部71bを有している。電極の接点間
でアークが発生する事によって生じる遊離炭素、金属蒸
気、溶融金属液滴が付着し、電気抵抗を低下させる部分
は、主に開閉器内部である。開閉器内部に面するハンド
ル71a以外を構造用組成物で形成する事により、ハン
ドルの開閉繰り返し強度を向上させる利点がある。
ある。図において、筺体のベース2は、3極開閉器の筺
体のベースの接点周辺部位21aすなわち中央極部位
を、本発明の有機無機複合組成物で形成し、ベースのそ
の他の部分21bは構造用組成物で形成されている。
合、各極の接点間でアークが発生する事によって生じる
遊離炭素、金属蒸気、溶融金属液滴が付着することに起
因する電気抵抗の低下のみならず、元来、電気的に導通
する金属材料で構成された開閉器の機構部が中央極にあ
るため、左右両極と比較して、中央極の電源側/負荷側
の電気抵抗の低下が著しく悪い傾向にあった。べースの
接点周辺部位21aすなわち中央極部位を本発明の有機
無機複合組成物で形成することにより、中央極の電源側
/負荷側の絶縁抵抗の低下を向上させる利点がある。同
時にアークによって発生した高圧蒸気による筐体の破損
を、筐体のその他の部分21bを形成している構造用組
成物により防止するという利点がある。なお、これは3
極の開閉器に限定されたものではなく、2極や4極の開
閉器でも同様の効果がある。
る成形品は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれでも
よい。あらかじめ成形していた接点周辺部位の成形品を
射出2色成形する事により、容易に筺体のベースが得ら
れる。あるいは、有機無機複合組成物からなる材料また
は有機無機複合組成物からなる成形品を用いて、圧縮2
重成形する事により容易に筺体のベースが得られる。
機無機複合組成物からなる成形品または有機無機複合組
成物からなる材料21を圧縮成形用金型の接点周辺部位
相当位置に設置し、熱硬化性樹脂の構造用組成物22を
その他の位置に設置して成形する圧縮2重成形方法を示
す概略説明図である。この方法により、容易に筺体のベ
ースが得られる。
機無機複合組成物からなる成形品または材料211を、
圧縮成形用金型の接点周辺部位相当位置に設置し、熱硬
化性樹脂からなるシート状の材料212即ちシート状の
構造用組成物で接点周辺部位の有機無機複合材料からな
る成形品または材料211を覆って成形する圧縮2重成
形方法を示す概略説明図である。この方法により、容易
に筺体のベースが得られ、同時に金型の接点周辺部位相
当位置に設置した本発明の有機無機複合組成物が、筺体
のベースの外側に現れることがなく、ベースの外側を熱
硬化性樹脂からなるシート状の材料212即ちシート状
の構造用組成物で覆うため、アークによって発生した高
圧蒸気による筐体の破損を防止する利点がある。
である。図において、筺体のベース2は電源側2cを本
発明の有機無機複合組成物で形成している。
を本発明の有機無機複合組成物で形成する事により、電
極の接点間でアークが発生する事によって生じる遊離炭
素、金属蒸気、溶融金属液滴が付着することに起因する
電気抵抗の低下を防止する利点があると同時に、開閉器
の負荷側を材料単価が安価な構造用組成物で形成する事
による経済性の利点も有する。
で筺体のベースの電源側を形成する製造方法について説
明する。
樹脂、熱硬化性樹脂のいずれでもよい。あらかじめ成形
していたベースの電源側の成形品を、射出2色成形する
事により容易に筺体のベースが得られる。また、有機無
機複合組成物からなる成形品を、圧縮成形用金型の電源
側に設置し、圧縮成形用金型の負荷側を熱硬化性樹脂か
らなる材料を設置して成形する事により、容易に筺体の
ベースが得られる。また、本発明の熱硬化性樹脂の有機
無機複合組成物からなる材料を圧縮成形用金型の電源側
に設置し、圧縮成形用金型の負荷側に熱硬化性樹脂から
なる材料を設置して成形する事により、容易に筺体のベ
ースが得られるが、生産性の面からは、この製造方法が
好ましい。
合組成物からなる筺体、クロスバー、ハンドル、トリッ
プバーの少なくとも一つを有する開閉器について、次の
遮断試験及びメグ測定試験を行った。
0V/30KAの過剰の電流を流して、可動接点を開離
させ、アーク電流を発生させ、このアーク電流の遮断の
成功、および遮断後に回路遮断器の内部部品、筐体の破
損や亀裂がない事をもって合格とする試験。
抵抗をJIS C1302に記載の絶縁抵抗計を用いて
測定する試験。結果は絶縁抵抗の最低値を示す。実施試
料が筐体の場合には、各端子間、各電源負荷間の絶縁抵
抗を測定した。実施試料がハンドルの場合には、カバー
とハンドルとの間隙と、主回路間の絶縁抵抗を測定し
た。実施試料がトリップバーまたはクロスバーの場合に
は、当該部品の各端子間の表層の絶縁抵抗を測定した。
る試験片を用いて、次の燃焼性試験を行った。
試験および水平燃焼試験。垂直試験に基づき、結果をV
−0相当、V−1相当、V−2相当で示す。水平試験結
果に基づき、結果をHB相当で示す。
る。表1及び表2に記載した配合の有機無機複合組成物
で図6に示すようなトリップバーを作製した。樹脂は酸
無水物系エポキシ樹脂を用いた。150゜C以上で脱水
反応する無機化合物は水酸化アルミニウムを用いた。強
化材はガラス繊維、炭酸カルシウムを用いた。比較例と
して、樹脂がポリブチレンテレフタレートを70wt%
含有し、強化材としてガラス繊維を30wt%含有した
組成物のトリップバーを用いた。
ず、エポキシ樹脂の主剤および硬化剤、水酸化アルミニ
ウム、炭酸カルシウム、ガラス繊維、ブラックカーボン
を120゜C恒温槽にて約2時間、予備加熱した。つぎ
に、エポキシ樹脂の主剤、水酸化アルミニウム、炭酸カ
ルシウム、ガラス繊維を恒温槽から取り出し、水酸化ア
ルミニウム、炭酸カルシウムとガラス繊維とが均一にな
るように十分撹拌し、当該混合品を再び120゜C恒温
槽にて30分間再加熱を行った。つづいて、当該混合品
およびエポキシ樹脂の硬化剤を恒温槽から取り出し、エ
ポキシ樹脂の硬化剤を当該混合品に加え、十分撹拌し
た。このあとブラックカーボンを加え十分に撹拌した。
このようにして得られた有機無機複合組成物を真空脱泡
した。つづいて、この有機無機複合組成物を、あらかじ
め120゜C恒温槽で予備加熱していたトリップバーの
金型に注ぎ、真空脱泡した。つぎに120゜C恒温槽で
24時間硬化させた。金型からトリップバーの成形品を
取り出し、更に120゜C恒温槽で24時間加熱し、試
料とした。
路遮断器に取り付け、前記の遮断試験を実施した。遮断
試験後、トリップバーの外観状態の目視観察、各端子間
のメグ測定を実施した。
ように試料1〜14で得られた本発明の有機無機複合組
成物からなるトリップバーは、遮断試験後に目視観察し
たところ、損傷がほとんどなく、メグ測定値も0.5M
Ω以上あり、良好であった。
下記の表3〜4に記載した配合の有機無機複合組成物で
図7に示すようなハンドルを作製した。樹脂はメラミン
樹脂を用いた。150゜C以上で脱水反応する無機化合
物は水酸化アルミニウムを用いた。強化材はガラス繊
維、炭酸カルシウムを用いた。比較例として、樹脂がポ
リブチレンテレフタレートを70wt%含有し、強化材
としてガラス繊維を30wt%含有した組成物のハンド
ルを用いた。
ず、固体粉末状のメラミン樹脂、酸性触媒、カーボンブ
ラック、水酸化アルミニウム、ガラス繊維、炭酸カルシ
ウムをポリエチレン袋に入れ、十分に混練した。つぎ
に、当該混練物を100゜Cに保持したロールで5分間
混練し、室温で冷却後、粗粉砕機で5分間、更に微粉砕
機で5分間粉砕し、有機無機複合組成物を得た。
このようにして得られたハンドルを回路遮断器に取り付
け、前記遮断試験を実施した。遮断試験後、ハンドルの
外観状態の目視観察、メグ測定を実施した。
ように試料15〜31で得られた本発明の有機無機複合
組成物からなるハンドルは、遮断試験後に目視観察した
ところ、損傷がほとんどなく、各端子間のメグ測定値も
0.5MΩ以上あり、良好であった。なお、メラミン樹
脂のかわりに、ユリア樹脂、メラミンフェノール樹脂、
ジアリルフタレート樹脂を用いても同様の良好な結果が
得られた。
下記の表5〜6に記載した配合の有機無機複合組成物で
図12に示す筺体のベースを作製した。樹脂はノボラッ
ク系フェノール樹脂を用いた。150゜C以上で脱水反
応する無機化合物は水酸化アルミニウムを用いた。強化
材はガラス繊維、炭酸カルシウムを用いた。比較例とし
て、樹脂がポリエステルを25wt%、強化材としてガ
ラス繊維を15wt%、同じく炭酸カルシウムを60w
t%含有した組成物からなる筺体のベースを用いた。
ず、フェノール、ホルマリン、酸性触媒を100リット
ルの反応釜で温度80〜100゜Cで約6時間反応させ
た。その後、前記反応釜の真空脱水を約1時間行い、液
状のフェノールレジンを得た。この液状フェノールレジ
ンを空気中にて冷却し、固化させ粉砕した。粉砕したフ
ェノールレジン、ヘキサメチレンテトラアミン、カーボ
ンブラック、水酸化アルミニウム、ガラス繊維、炭酸カ
ルシウムを、約40゜Cに保った100リットルのボー
ルミルに入れ、10分間混合した。次に、この混合物を
110゜Cに保ったロール機で5分間混練し、粗粉砕機
で5分間、更に微粉砕機で5分間粉砕し、有機無機複合
組成物を得た。つぎに図12に示す筺体のベースを作製
した。
いて前記遮断試験を実施した。遮断試験後、筺体のベー
スの外観状態の目視観察、各端子間のメグ測定実施し
た。
ように試料32〜43で得られた本発明の有機無機複合
組成物からなる筺体のベースは、遮断試験後に目視観察
したところ、損傷がほとんどなく、各端子間のメグ測定
値も0.5MΩ以上あり、良好であった。
下記の表7〜9に記載した配合の有機無機複合組成物で
図12に示す筺体のベースを作製した。樹脂はポリエス
テルを用いた。150゜C以上で脱水反応する無機化合
物は水酸化アルミニウム用いた。強化材はガラス繊維、
炭酸カルシウム、タルク、ウォラストナイトを用いた。
比較例として、樹脂がポリエステルを25wt%、強化
材としてガラス繊維を15wt%、同じく炭酸カルシウ
ムを60wt%含有した組成物の筺体のベースを用い
た。
ず、不飽和ポリエステル、スチレンビーズ、スチレンモ
ノマー、有機過酸化物、離型剤、増粘剤、カーボンブラ
ック、炭酸カルシウムまたはタルクまたはウォラストナ
イトを40゜Cに保持したニーダーに入れ、40分間混
練した。その後、当該混練物にガラス繊維を加え、さら
に5分間混練した。つぎに、ニーダーから混練物を取り
出し、室温で冷却した。その後、冷却した混練物をポリ
エチレン袋で密閉し、20゜Cの恒温室で72時間保持
し、これを有機無機複合組成物とした。つぎに圧縮成形
にて図12に示す筺体のベースを作製した。
いて前記の遮断試験を実施した。遮断試験後、筐体の外
観状態の目視観察、各端子間のメグ測定を実施した。
に試料44〜73で得られた本発明の有機無機複合組成
物からなる筺体のベースは、遮断試験後に目視観察した
ところ、損傷がほとんどなく、各端子間のメグ測定値も
0.5MΩ以上あり、良好であった。
下記の表10に記載した配合の有機無機複合組成物で図
8に示すようなハンドルを作製した。樹脂はポリアセタ
ールを用いた。200゜C以上で脱水反応する無機化合
物はカルシウムアルミネートを用いた。強化材はガラス
繊維を用いた。比較例として、樹脂としてポリブチレン
テレフタレートを70wt%含有し、強化材としてガラ
ス繊維を30wt%含有した組成物からなるハンドル用
いた。
ず、ポリアセタールペレット(径2.5mm×長さ2.5
mm)、カルシウムアルミネート、ガラス繊維、離型剤と
してステアリン酸マグネシウム(0.2wt%)、安定
剤(0.4wt%)をビニール袋に入れ、手動にて十分
混合する。当該混合物を2軸3条練り押し出し機に入
れ、195゜Cで30秒間練る。当該混練物を2軸3条
練り押し出し機ノズルから出し、水槽にて冷却させなが
ら、カッティングし、有機無機複合組成物のペレット
(径1.5〜2.5mm×長さ2.5mm)を得た。つぎ
に、当該有機無機複合組成物のペレットからなるハンド
ルを作製した。
断器に取り付け、前記遮断試験を実施した。遮断試験
後、ハンドルの外観状態の目視観察、メグ測定を実施し
た。
試料74〜78で得られた本発明の有機無機複合組成物
からなるハンドルは、遮断試験後に目視観察したとこ
ろ、損傷がほとんどなく、メグ測定値も0.5MΩ以上
あり、良好であった。なお、ポリアセタールのかわりに
ポリアセタール系ポリマーアロイを用いても同様の良好
な結果が得られた。
下記の表11に記載した配合の有機無機複合組成物で図
8に示すようなハンドルを作製した。樹脂はナイロン6
を用いた。250゜C以上で脱水反応する無機化合物は
水酸化マグネシウムを用いた。強化材はガラス繊維を用
いた。比較例として、樹脂がポリブチレンテレフタレー
トを70wt%含有し、強化材としてガラス繊維を30
wt%含有した組成物からなるハンドルを用いた。
ず、ナイロン6ペレット(径2.5mm×長さ2.5m
m)、水酸化マグネシウム、ガラス繊維、離型剤として
ステアリン酸マグネシウム(0.2wt%)、安定剤
(0.4wt%)をビニール袋に入れ、手動にて十分混
合する。当該混合物を2軸3条練り押し出し機に入れ、
255゜Cで30秒間練る。当該混練物を2軸3条練り
押し出し機ノズルから出し、水槽にて冷却させながら、
カッティングし、有機無機複合組成物のペレット(径
1.5〜2.5mm×長さ2.5mm)を得た。つぎに、当
該有機無機複合組成物のペレットからなるハンドルを作
製した。
断器に取り付け、前記遮断試験を実施した。遮断試験
後、ハンドルの外観状態の目視観察、メグ測定を実施し
た。
に試料79〜85で得られた本発明の有機無機複合組成
物からなるハンドルは、遮断試験後に目視観察したとこ
ろ、損傷がほとんどなく、メグ測定値も0.5MΩ以上
あり、良好であった。なお、ナイロンのかわりにポリブ
チレンテレフタレート、ナイロンMXD6、これらのポ
リマーアロイ、いずれを用いても同様の良好な結果が得
られた。
下記の表12に記載した配合の有機無機複合組成物で図
8に示すようなハンドルを作製した。樹脂はナイロン4
6を用いた。340゜C以上で脱水反応する無機化合物
はカルシウムアルミネートを用いた。強化材はガラス繊
維を用いた。比較例として、樹脂がポリブチレンテレフ
タレートを70wt%含有し、強化材としてガラス繊維
を30wt%含有した組成物からなるハンドルを用い
た。
ず、ナイロン46ペレット(径2.5mm×長さ2.5m
m)、カルシウムアルミネート、ガラス繊維、離型剤と
してステアリン酸マグネシウム(0.2wt%)、安定
剤(0.4wt%)をビニール袋に入れ、手動にて十分
混合する。当該混合物を2軸3条練り押し出し機に入
れ、330゜Cで30秒間練る。当該混練物を2軸3条
練り押し出し機ノズルから出し、水槽にて冷却させなが
ら、カッティングし、有機無機複合組成物のペレット
(径1.5〜2.5mm×長さ2.5mm)を得た。つぎ
に、当該有機無機複合組成物のペレットからなるハンド
ルを作製した。
断器に取り付け、前記遮断試験を実施した。遮断試験
後、ハンドルの外観状態の目視観察、メグ測定を実施し
た。
試料86〜96で得られた本発明の有機無機複合組成物
からなるハンドルは、遮断試験後に目視観察したとこ
ろ、損傷がほとんどなく、メグ測定値も0.5MΩ以上
あり、良好であった。なお、ナイロン46のかわりにポ
リフェニレンサルファイド、ナイロン6T、ナイロン6
6、ポリエチレンテレフタレート、これらのポリマーア
ロイ、いずれを用いても同様の良好な結果が得られた。
造方法は、樹脂、150°C以上で脱水反応する無機化
合物、及び強化材を含有する有機無機複合組成物からな
る成形品を圧縮成形用金型の回路遮断器用ベースにおけ
る電源側に設置し、熱硬化性樹脂からなる材料を上記圧
縮成形用金型の上記回路遮断器用ベースにおける負荷側
に設置し、圧縮により成形するので、回路遮断器用ベー
スの電源側が難燃性に優れ、アーク発生後の絶縁低下を
防止でき、絶縁性能に優れるとともに、容易に短時間で
成形することができる。また、樹脂、150°C以上で
脱水反応する無機化合物、及び強化材を含有する有機無
機複合組成物は熱硬化性かつシート状、構造用組成物は
熱硬化性かつシート状であって、上記シート状の有機無
機複合組成物に上記シート状の構造用組成物を重ねて、
上記有機無機複合組成物及び構造用組成材料を圧縮して
成形するので、回路遮断器用ベースの内側が難燃性に優
れ、アーク発生後の絶縁低下を防止でき、絶縁性能に優
れる。
る。
示す、一部を切断した概略斜視図である。
ースの圧縮2重成形方法を示す概略説明図である。
ーを示す、一部を切断した概略斜視図である。
バーを示す、一部を切断した概略斜視図である。
を示す、一部を切断した概略斜視図である。
す、一部を切断した概略斜視図である。
説明図である。
説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 樹脂、150°C以上で脱水反応する無
機化合物、及び強化材を含有する有機無機複合組成物か
らなる成形品を圧縮成形用金型の回路遮断器用ベースに
おける電源側に設置し、熱硬化性樹脂からなる材料を上
記圧縮成形用金型の上記回路遮断器用ベースにおける負
荷側に設置し、圧縮により成形することを特徴とする回
路遮断器用ベースの製造方法。 - 【請求項2】 樹脂、150°C以上で脱水反応する無
機化合物、及び強化材を含有する有機無機複合組成物は
熱硬化性であって、当該有機無機複合組成物からなる材
料を圧縮成形用金型の回路遮断器用ベースにおける電源
側に設置し、熱硬化性樹脂からなる材料を上記圧縮成形
用金型の回路遮断器用ベースにおける負荷側に設置し、
圧縮により成形することを特徴とする回路遮断器用ベー
スの製造方法。 - 【請求項3】 樹脂、150°C以上で脱水反応する無
機化合物、及び強化材を含有する有機無機複合組成物は
熱硬化性かつシート状、構造用組成物は熱硬化性かつシ
ート状であって、上記シート状の有機無機複合組成物に
上記シート状の構造用組成物を重ねて、上記有機無機複
合組成物及び構造用組成材料を圧縮して成形することを
特徴とする回路遮断器用ベースの製造方法。
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---|---|---|---|
JP4125999A JP3387435B2 (ja) | 1999-02-19 | 1999-02-19 | 回路遮断器用ベースの製造方法 |
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---|---|---|---|
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