JP3387207B2 - プレス用カム型 - Google Patents
プレス用カム型Info
- Publication number
- JP3387207B2 JP3387207B2 JP10906994A JP10906994A JP3387207B2 JP 3387207 B2 JP3387207 B2 JP 3387207B2 JP 10906994 A JP10906994 A JP 10906994A JP 10906994 A JP10906994 A JP 10906994A JP 3387207 B2 JP3387207 B2 JP 3387207B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cam
- slide
- driver
- press
- cam slide
- Prior art date
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- Expired - Fee Related
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21D—WORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21D28/00—Shaping by press-cutting; Perforating
- B21D28/24—Perforating, i.e. punching holes
- B21D28/32—Perforating, i.e. punching holes in other articles of special shape
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Punching Or Piercing (AREA)
- Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
- Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は傾斜したカム面を有する
カムを利用してプレス機械の下向き等の方向の加圧力
を、これと交差する横下向き等の方向の加圧力に変え
て、孔明け、剪断、曲げ等の加工を行うプレス用カム型
に関する。
カムを利用してプレス機械の下向き等の方向の加圧力
を、これと交差する横下向き等の方向の加圧力に変え
て、孔明け、剪断、曲げ等の加工を行うプレス用カム型
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のプレス用カム型では、斜め下方
に面して傾斜したカム面を有したカムスライドをプレス
機械の上型に移動自在に支持し、斜め上方に面して傾斜
したカム面を有したカムドライバをプレス機械の下型に
固着し、カムスライドをカムドライバに向かって下降さ
せて、カムスライドのカム面をカムドライバのカム面に
当接させて、カムドライバのカム面に対するカムスライ
ドのカム面の摺動により、カムスライドを下向き方向と
交差する斜め横下向きに移動させて、カムスライドの先
端に取り付けられた工具により孔明けなどの作業をプレ
ス中の被加工物に同時に行うようにしている。そして上
記のようなプレス用カム型では、カムドライバをプレス
機械の下型に固着しているため、前工程からのプレス工
程への被加工物の搬入及びそれからの後工程への搬出
は、作業ラインに沿って配されたグリッパーと呼ばれる
自動機械により、また、搬入された被加工物の下型への
載置及び下型からの被加工物の除去は、下型に設けられ
たリフターによりそれぞれ自動的に行われている。
に面して傾斜したカム面を有したカムスライドをプレス
機械の上型に移動自在に支持し、斜め上方に面して傾斜
したカム面を有したカムドライバをプレス機械の下型に
固着し、カムスライドをカムドライバに向かって下降さ
せて、カムスライドのカム面をカムドライバのカム面に
当接させて、カムドライバのカム面に対するカムスライ
ドのカム面の摺動により、カムスライドを下向き方向と
交差する斜め横下向きに移動させて、カムスライドの先
端に取り付けられた工具により孔明けなどの作業をプレ
ス中の被加工物に同時に行うようにしている。そして上
記のようなプレス用カム型では、カムドライバをプレス
機械の下型に固着しているため、前工程からのプレス工
程への被加工物の搬入及びそれからの後工程への搬出
は、作業ラインに沿って配されたグリッパーと呼ばれる
自動機械により、また、搬入された被加工物の下型への
載置及び下型からの被加工物の除去は、下型に設けられ
たリフターによりそれぞれ自動的に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記のような
プレス用カム型では、カムドライバをプレス機械の下型
に固着しているため、搬入された被加工物の下型への載
置及び下型からの被加工物の除去は、リフターを大きく
上下作動させて行わなければならず、このようにリフタ
ーの上下作動が大きいと、被加工物の安定性が悪くな
り、ミスグリップの虞がある。そしてミスグリップが生
じると、被加工物をプレス機械からうまく搬出すること
が困難となり、その上、下型にリフター用の開口を形成
しなければならない上に、グリッパーの作業時間にリフ
ターの作業時間が加算されているため、プレス作業時間
が比較的長くなる等の問題を有している。
プレス用カム型では、カムドライバをプレス機械の下型
に固着しているため、搬入された被加工物の下型への載
置及び下型からの被加工物の除去は、リフターを大きく
上下作動させて行わなければならず、このようにリフタ
ーの上下作動が大きいと、被加工物の安定性が悪くな
り、ミスグリップの虞がある。そしてミスグリップが生
じると、被加工物をプレス機械からうまく搬出すること
が困難となり、その上、下型にリフター用の開口を形成
しなければならない上に、グリッパーの作業時間にリフ
ターの作業時間が加算されているため、プレス作業時間
が比較的長くなる等の問題を有している。
【0004】本発明は前記諸点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、リフターの上下作動
を小さくし得る上に、場合によりリフターを省き得て、
グリッパーとリフターとの組合せに起因する上記の問題
を解決し得るプレス用カム型を提供することにある。
あって、その目的とするところは、リフターの上下作動
を小さくし得る上に、場合によりリフターを省き得て、
グリッパーとリフターとの組合せに起因する上記の問題
を解決し得るプレス用カム型を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、斜め下方に面して傾斜したカム面を有したカムスラ
イドと、上型に対してカムスライドを移動自在に支持す
る支持手段と、カムスライドを初期位置に付勢するばね
手段と、カムスライドのカム面と摺動自在に面接触す
る、斜め上方に面して傾斜したカム面を有したカムドラ
イバと、このカムドライバの横方向移動を規制すると共
に、カムドライバを上型に上下動自在に吊り下げる吊り
下げ手段とを具備したプレス用カム型によって達成され
る。
は、斜め下方に面して傾斜したカム面を有したカムスラ
イドと、上型に対してカムスライドを移動自在に支持す
る支持手段と、カムスライドを初期位置に付勢するばね
手段と、カムスライドのカム面と摺動自在に面接触す
る、斜め上方に面して傾斜したカム面を有したカムドラ
イバと、このカムドライバの横方向移動を規制すると共
に、カムドライバを上型に上下動自在に吊り下げる吊り
下げ手段とを具備したプレス用カム型によって達成され
る。
【0006】支持手段の一つの例は、上型に固定される
基台と、この基台に両端がそれぞれ支持されてカムスラ
イドを貫通したロッドとを具備しており、ここで、ロッ
ドが貫通するカムスライドの貫通孔に、外周面がカムス
ライドに固着されて内周面がロッドの外周面と摺動自在
に接するブッシュを配してもよい。また、支持手段をロ
ッドから形成する場合、ロッドと同心に配されたコイル
ばねでばね手段を構成すると、コンパクトなプレス用カ
ム型を提供し得る。なお、支持手段をロッドで形成しな
い場合でも、コイルばねでばね手段を構成してもよい。
更に、基台とロッドとで支持手段を形成する場合、角ロ
ッド、楕円ロッド等でロッドを構成し、これによりロッ
ドの周りでカムスライドが回転しないようにしてもよい
が、これに代えて、カムスライドの上面が摺動自在に接
してカムスライドの移動を案内すると共にカムスライド
のロッド周りでの回転を阻止する案内面を基台に形成し
てもよい。
基台と、この基台に両端がそれぞれ支持されてカムスラ
イドを貫通したロッドとを具備しており、ここで、ロッ
ドが貫通するカムスライドの貫通孔に、外周面がカムス
ライドに固着されて内周面がロッドの外周面と摺動自在
に接するブッシュを配してもよい。また、支持手段をロ
ッドから形成する場合、ロッドと同心に配されたコイル
ばねでばね手段を構成すると、コンパクトなプレス用カ
ム型を提供し得る。なお、支持手段をロッドで形成しな
い場合でも、コイルばねでばね手段を構成してもよい。
更に、基台とロッドとで支持手段を形成する場合、角ロ
ッド、楕円ロッド等でロッドを構成し、これによりロッ
ドの周りでカムスライドが回転しないようにしてもよい
が、これに代えて、カムスライドの上面が摺動自在に接
してカムスライドの移動を案内すると共にカムスライド
のロッド周りでの回転を阻止する案内面を基台に形成し
てもよい。
【0007】好ましい例の吊り下げ手段は、一端が上型
に連結され、他端がカムドライバに形成された上下方向
溝に移動自在に係合した第一の連結部材と、一端がカム
スライドに固着され、他端がカムドライバに形成された
傾斜溝に移動自在に係合した第二の連結部材とを具備
し、第一の連結部材によりカムドライバの横方向移動が
規制されるようになっている。
に連結され、他端がカムドライバに形成された上下方向
溝に移動自在に係合した第一の連結部材と、一端がカム
スライドに固着され、他端がカムドライバに形成された
傾斜溝に移動自在に係合した第二の連結部材とを具備
し、第一の連結部材によりカムドライバの横方向移動が
規制されるようになっている。
【0008】なお本発明によれば、上記構成に更に、下
型とカムドライバの下部との間には、下降されたカムド
ライバを位置決めする位置決め手段が設けられていても
よい。この位置決め手段の好ましい例としては、カムド
ライバの下部に形成された三角形条溝と、この三角形条
溝に嵌合する三角形突条を有して、下型に固定された位
置決め台とを具備しているものを挙げることができる
が、これに代えて、カムドライバの下部に三角形突条
を、位置決め台の上部に、カムドライバの三角形突条に
嵌合する三角形溝を形成したものであってもよい。
型とカムドライバの下部との間には、下降されたカムド
ライバを位置決めする位置決め手段が設けられていても
よい。この位置決め手段の好ましい例としては、カムド
ライバの下部に形成された三角形条溝と、この三角形条
溝に嵌合する三角形突条を有して、下型に固定された位
置決め台とを具備しているものを挙げることができる
が、これに代えて、カムドライバの下部に三角形突条
を、位置決め台の上部に、カムドライバの三角形突条に
嵌合する三角形溝を形成したものであってもよい。
【0009】
【作用】本発明に従うプレス用カム型では、カムスライ
ドが上型に支持手段を介して取り付けられ、プレス機械
のラムの作動と共に下降される。この下降において、吊
り下げ手段により上型に吊り下げられたカムドライバが
下型に当接するとカムドライバの下降は停止される。こ
の停止で、ばね手段により初期位置に配されたカムスラ
イドは、カムドライバのカム面に案内されて斜め下方に
滑動され、これによりカムスライドの先端に設けられた
工具により例えば孔明けが行われる。孔明け後、カムス
ライドが上昇されると、カムドライバもまた上昇され
る。
ドが上型に支持手段を介して取り付けられ、プレス機械
のラムの作動と共に下降される。この下降において、吊
り下げ手段により上型に吊り下げられたカムドライバが
下型に当接するとカムドライバの下降は停止される。こ
の停止で、ばね手段により初期位置に配されたカムスラ
イドは、カムドライバのカム面に案内されて斜め下方に
滑動され、これによりカムスライドの先端に設けられた
工具により例えば孔明けが行われる。孔明け後、カムス
ライドが上昇されると、カムドライバもまた上昇され
る。
【0010】次に本発明を、図面に示す好ましい具体例
を参照して更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら
具体例に何等限定されないのである。
を参照して更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら
具体例に何等限定されないのである。
【0011】
【具体例】図1から図4において、本例のプレス用カム
型1は、斜め下方に面して傾斜したカム面2を有したカ
ムスライド3と、上型4にカムスライド3をA方向に移
動自在に支持する支持手段5と、カムスライド3を初期
位置に付勢するばね手段6と、カムスライド3のカム面
2と摺動自在に面接触する、斜め上方に面して傾斜した
カム面7を有したカムドライバ8と、カムドライバ8の
横方向Bの移動を規制すると共に、カムドライバ8を上
型に上下動自在に吊り下げる吊り下げ手段9とを具備し
ている。
型1は、斜め下方に面して傾斜したカム面2を有したカ
ムスライド3と、上型4にカムスライド3をA方向に移
動自在に支持する支持手段5と、カムスライド3を初期
位置に付勢するばね手段6と、カムスライド3のカム面
2と摺動自在に面接触する、斜め上方に面して傾斜した
カム面7を有したカムドライバ8と、カムドライバ8の
横方向Bの移動を規制すると共に、カムドライバ8を上
型に上下動自在に吊り下げる吊り下げ手段9とを具備し
ている。
【0012】支持手段5は、ボルト21により上型4に
固定された基台22と、両端23及び24がそれぞれ基
台22に形成された貫通孔25及び26に挿入されて基
台22に支持された丸ロッド27とを具備しており、ロ
ッド27は、カムスライド3に形成された貫通孔28を
貫通して、カムスライド3をA方向に移動自在に支持し
ている。貫通孔28には、外周面31がカムスライド3
に固着されて内周面32がロッド27の外周面33と摺
動自在に接するブッシュ34が配されている。なお、ロ
ッド27が基台22に対して回動しないように、ロッド
27の一端23には平坦面23aが形成されており、貫
通孔25にも平坦面23aに対応して平坦面が形成され
ている。
固定された基台22と、両端23及び24がそれぞれ基
台22に形成された貫通孔25及び26に挿入されて基
台22に支持された丸ロッド27とを具備しており、ロ
ッド27は、カムスライド3に形成された貫通孔28を
貫通して、カムスライド3をA方向に移動自在に支持し
ている。貫通孔28には、外周面31がカムスライド3
に固着されて内周面32がロッド27の外周面33と摺
動自在に接するブッシュ34が配されている。なお、ロ
ッド27が基台22に対して回動しないように、ロッド
27の一端23には平坦面23aが形成されており、貫
通孔25にも平坦面23aに対応して平坦面が形成され
ている。
【0013】カムスライド3は、基台22の平坦な案内
面35と摺動自在に接する平坦な上面36を有してお
り、作動において、案内面35に案内されてカムスライ
ド3はA方向に移動される。尚、本例では、A方向は横
方向Bに対して若干斜め上方に向いているが、本発明は
これに必ずしも限定されず、A方向はB方向と平行であ
ってもよい。カムスライド3の先端には、孔明け工具3
7等が取り付けられるようになっている。
面35と摺動自在に接する平坦な上面36を有してお
り、作動において、案内面35に案内されてカムスライ
ド3はA方向に移動される。尚、本例では、A方向は横
方向Bに対して若干斜め上方に向いているが、本発明は
これに必ずしも限定されず、A方向はB方向と平行であ
ってもよい。カムスライド3の先端には、孔明け工具3
7等が取り付けられるようになっている。
【0014】ばね手段6はロッド27と同心に配された
コイルばね41からなり、コイルばね41の一端42
は、基台22の側壁43に、その他端44は、カムスラ
イド3に形成された円形凹所45の壁面46にそれぞれ
当接している。カムスライド3はコイルばね41のばね
力により初期位置では基台22の側壁面47に当接して
いる。
コイルばね41からなり、コイルばね41の一端42
は、基台22の側壁43に、その他端44は、カムスラ
イド3に形成された円形凹所45の壁面46にそれぞれ
当接している。カムスライド3はコイルばね41のばね
力により初期位置では基台22の側壁面47に当接して
いる。
【0015】本例の吊り下げ手段9は、一端50が基台
22にボルト51により固着され、他端52がカムドラ
イバ8に形成された上下方向溝53に上下方向Cに移動
自在に係合した第一の連結部材54と、それぞれの一端
55及び56がカムスライド3の側面57及び58にボ
ルト59及び60により固着され、それぞれの突出した
他端61及び62がカムドライバ8の側面63及び64
に形成された傾斜溝65及び66にD方向に摺動自在に
係合した一対の第二の連結部材67及び68とを具備し
ており、連結部材54は、その側面71へのカムドライ
バ8の側面72の当接によりカムドライバ8の横方向B
の移動を規制している。連結部材54の一端50の突起
73は、基台22に形成された溝74に、連結部材67
及び68の突出した一端75及び76は、カムスライド
3の側面57及び58に形成された溝77及び78に嵌
入されている。
22にボルト51により固着され、他端52がカムドラ
イバ8に形成された上下方向溝53に上下方向Cに移動
自在に係合した第一の連結部材54と、それぞれの一端
55及び56がカムスライド3の側面57及び58にボ
ルト59及び60により固着され、それぞれの突出した
他端61及び62がカムドライバ8の側面63及び64
に形成された傾斜溝65及び66にD方向に摺動自在に
係合した一対の第二の連結部材67及び68とを具備し
ており、連結部材54は、その側面71へのカムドライ
バ8の側面72の当接によりカムドライバ8の横方向B
の移動を規制している。連結部材54の一端50の突起
73は、基台22に形成された溝74に、連結部材67
及び68の突出した一端75及び76は、カムスライド
3の側面57及び58に形成された溝77及び78に嵌
入されている。
【0016】本例のプレス用カム型1は、更に、下型8
1とカムドライバ8の下部83との間に設けられた位置
決め手段84を具備しており、下降されたカムドライバ
8を位置決めする位置決め手段84は、カムドライバ8
の下部83に形成された三角形条溝85と、三角形条溝
85に嵌合する三角形突条86を有して、下型81にボ
ルト87により固定された位置決め台88とを具備して
いる。
1とカムドライバ8の下部83との間に設けられた位置
決め手段84を具備しており、下降されたカムドライバ
8を位置決めする位置決め手段84は、カムドライバ8
の下部83に形成された三角形条溝85と、三角形条溝
85に嵌合する三角形突条86を有して、下型81にボ
ルト87により固定された位置決め台88とを具備して
いる。
【0017】以上のように形成されたプレス用カム型1
の動作を図5から図7をも参照して説明すると、まず、
初期位置では上型4及びカムスライド3は、図5に示す
ように、上方に配されており、基台22及びカムスライ
ド3を介して上型4に吊り下げられたカムドライバ8も
また上方に配されている。この状態で、被加工物91が
グリッパー92に把持されて前工程から移動されて下型
81上に搬入され、更にグリッパー92の下降と共に被
加工物91は下型81に載置される。この載置後、プレ
ス機械のラムの作動と共に上型4、カムスライド3及び
カムドライバ8は下降され、この下降により、図6に示
すように、カムドライバ8が位置決め台88に位置決め
されながら当接し、カムドライバ8の下降が阻止され
る。この結果、カムスライド3は、カム面2及び7同志
の面接触によりカム面7に案内されて、図7に示すよう
に、D方向に滑動して、孔明け工具37を被加工物91
に向かって押しだし、而して孔明け工具37により被加
工物91に孔明けが行われる。この孔明け後、プレス機
械のラムの前記と逆作動により、上型4、カムスライド
3及び吊り下げられたカムドライバ8は上昇され、この
上昇中、コイルばね41に付勢されるカムスライド3
は、カム面7に案内されて初期位置に復帰し、したがっ
て、吊り下げられたカムドライバ8はカムスライド3に
対して相対的に下降される。最後に図5に示す初期位置
にカムスライド3等は配される。その後再びグリッパー
92の作動により被加工物91は把持されて下型81か
ら持ち上げられて除去され、次にグリッパー92の移動
と共に被加工物91は搬出される。以上の動作が新たな
被加工物91に対して繰り返される。
の動作を図5から図7をも参照して説明すると、まず、
初期位置では上型4及びカムスライド3は、図5に示す
ように、上方に配されており、基台22及びカムスライ
ド3を介して上型4に吊り下げられたカムドライバ8も
また上方に配されている。この状態で、被加工物91が
グリッパー92に把持されて前工程から移動されて下型
81上に搬入され、更にグリッパー92の下降と共に被
加工物91は下型81に載置される。この載置後、プレ
ス機械のラムの作動と共に上型4、カムスライド3及び
カムドライバ8は下降され、この下降により、図6に示
すように、カムドライバ8が位置決め台88に位置決め
されながら当接し、カムドライバ8の下降が阻止され
る。この結果、カムスライド3は、カム面2及び7同志
の面接触によりカム面7に案内されて、図7に示すよう
に、D方向に滑動して、孔明け工具37を被加工物91
に向かって押しだし、而して孔明け工具37により被加
工物91に孔明けが行われる。この孔明け後、プレス機
械のラムの前記と逆作動により、上型4、カムスライド
3及び吊り下げられたカムドライバ8は上昇され、この
上昇中、コイルばね41に付勢されるカムスライド3
は、カム面7に案内されて初期位置に復帰し、したがっ
て、吊り下げられたカムドライバ8はカムスライド3に
対して相対的に下降される。最後に図5に示す初期位置
にカムスライド3等は配される。その後再びグリッパー
92の作動により被加工物91は把持されて下型81か
ら持ち上げられて除去され、次にグリッパー92の移動
と共に被加工物91は搬出される。以上の動作が新たな
被加工物91に対して繰り返される。
【0018】ところでプレス用カム型1では、従来のよ
うに下型81にカムドライバ8が設けられていなく、カ
ムスライド3の初期位置では吊り下げられて上方に配さ
れるため、下型81の上面付近は十分な広い空間とな
り、グリッパー92はカムドライバ8の回避動作なし
に、換言すればリフターを介することなしに直接被加工
物91を下型81上に搬入して、これを下型81に載置
し得、更に、被加工物91の除去、搬出もリフターを介
することなしにグリッパー92で行うことができる。ま
たリフターを設ける場合でも、リフターの上下作動を小
さくし得る結果、リフターに載置される被加工物91の
安定性を得ることができる。
うに下型81にカムドライバ8が設けられていなく、カ
ムスライド3の初期位置では吊り下げられて上方に配さ
れるため、下型81の上面付近は十分な広い空間とな
り、グリッパー92はカムドライバ8の回避動作なし
に、換言すればリフターを介することなしに直接被加工
物91を下型81上に搬入して、これを下型81に載置
し得、更に、被加工物91の除去、搬出もリフターを介
することなしにグリッパー92で行うことができる。ま
たリフターを設ける場合でも、リフターの上下作動を小
さくし得る結果、リフターに載置される被加工物91の
安定性を得ることができる。
【0019】なお、プレス用カム型1では位置決め手段
84を具備せしめたが、図8に示すように、位置決め手
段84を省いて、直接カムドライバ8の下面を下型81
に当接させて、上記と同様の動作を行わせるようにして
もよい。
84を具備せしめたが、図8に示すように、位置決め手
段84を省いて、直接カムドライバ8の下面を下型81
に当接させて、上記と同様の動作を行わせるようにして
もよい。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、カムドラ
イバを吊り下げているため、下型の上面を広いスペース
とし得る結果、グリッパーのみでもって被加工物をプレ
ス機械に対して搬入、搬出することができる上に、被加
工物を下型に対して載置、除去することができ、而して
リフターを省き得る結果、リフターとの間のミスグリッ
プの虞もなく、プレス作業を高速に行うことができ、生
産性を向上させることができる。また、リフターを設け
る場合でも、リフターの上下作動を小さくし得るため、
被加工物の安定性を増すことができ、ミスグリップの虞
をなくし得ると共に、リフターの上下作動時間を短縮し
得る結果、プレス作業を高速化し得、生産性を向上させ
ることができる。
イバを吊り下げているため、下型の上面を広いスペース
とし得る結果、グリッパーのみでもって被加工物をプレ
ス機械に対して搬入、搬出することができる上に、被加
工物を下型に対して載置、除去することができ、而して
リフターを省き得る結果、リフターとの間のミスグリッ
プの虞もなく、プレス作業を高速に行うことができ、生
産性を向上させることができる。また、リフターを設け
る場合でも、リフターの上下作動を小さくし得るため、
被加工物の安定性を増すことができ、ミスグリップの虞
をなくし得ると共に、リフターの上下作動時間を短縮し
得る結果、プレス作業を高速化し得、生産性を向上させ
ることができる。
【図1】本発明の好ましい一具体例の側面説明図であ
る。
る。
【図2】図1に示す具体例のII−II線断面図であ
る。
る。
【図3】図1に示す具体例のIII−III線断面図で
ある。
ある。
【図4】図1に示す具体例の左側面図である。
【図5】図1に示す具体例の動作説明図である。
【図6】図1に示す具体例の動作説明図である。
【図7】図1に示す具体例の動作説明図である。
【図8】本発明の好ましい他の具体例の説明図である。
1 プレス用カム型
2 カム面
3 カムスライド
4 上型
5 支持手段
6 ばね手段
7 カム面
8 カムドライバ
9 吊り下げ手段
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(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B21D 37/08
B21D 5/01
B21D 28/34
Claims (8)
- 【請求項1】 斜め下方に面して傾斜したカム面を有し
たカムスライドと、上型に対してカムスライドを移動自
在に支持する支持手段と、カムスライドを初期位置に付
勢するばね手段と、カムスライドのカム面と摺動自在に
面接触する、斜め上方に面して傾斜したカム面を有した
カムドライバと、このカムドライバの横方向移動を規制
すると共に、カムドライバを上型に上下動自在に吊り下
げる吊り下げ手段とを具備しており、吊り下げ手段は、
一端が上型に連結され、他端がカムドライバに形成され
た上下方向溝に移動自在に係合した第一の連結部材と、
一端がカムスライドに固着され、他端がカムドライバに
形成された傾斜溝に摺動自在に係合した第二の連結部材
とを具備しており、第一の連結部材は、その側面へのカ
ムドライバの側面の当接によりカムドライバの横方向移
動を規制しているプレス用カム型。 - 【請求項2】 支持手段は、上型に固定される基台と、
この基台に両端がそれぞれ支持されてカムスライドを貫
通したロッドとを具備している請求項1に記載のプレス
用カム型。 - 【請求項3】 ロッドが貫通するカムスライドの貫通孔
には、外周面がカムスライドに固着されて内周面がロッ
ドの外周面と摺動自在に接するブッシュが配されている
請求項2に記載のプレス用カム型。 - 【請求項4】 基台には、カムスライドの上面が摺動自
在に接してカムスライドの移動を案内する案内面が形成
されている請求項2又は3に記載のプレス用カム型。 - 【請求項5】 ばね手段は、ロッドと同心に配されたコ
イルばねからなる請求項2から4のいずれか一項に記載
のプレス用カム型。 - 【請求項6】 ばね手段はコイルばねからなる請求項1
に記載のプレス用カム型。 - 【請求項7】 下型とカムドライバの下部との間には、
下降されたカムドライバを位置決めする位置決め手段が
設けられている請求項1から6のいずれか一項に記載の
プレス用カム型。 - 【請求項8】 位置決め手段は、カムドライバの下部に
形成された三角形条溝と、この三角形条溝に嵌合する三
角形突条を有して、下型に固定された位置決め台とを具
備している請求項7に記載のプレス用カム型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10906994A JP3387207B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | プレス用カム型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10906994A JP3387207B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | プレス用カム型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07290168A JPH07290168A (ja) | 1995-11-07 |
JP3387207B2 true JP3387207B2 (ja) | 2003-03-17 |
Family
ID=14500816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10906994A Expired - Fee Related JP3387207B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | プレス用カム型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3387207B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101095056B1 (ko) | 2009-04-07 | 2011-12-19 | (주)신영하이테크 | 멀티 캠 유닛 |
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KR100478104B1 (ko) * | 1997-12-10 | 2005-06-16 | 유믹스 가부시키가이샤 | 프레스장치 |
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DE50013358D1 (de) * | 2000-10-13 | 2006-10-05 | Harald Weigelt | Keiltrieb |
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IT1397576B1 (it) * | 2009-04-14 | 2013-01-16 | Omcr S R L | Camma aerea per stampi |
FR2959142B1 (fr) * | 2010-04-26 | 2012-08-17 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Coulisseau pour presse d'emboutissage |
KR101139272B1 (ko) * | 2011-02-16 | 2012-04-26 | 주식회사 루보 | 캠슬라이드의 편심구동방지수단이 구비된 에어리얼 캠 유니트 |
KR101603444B1 (ko) * | 2014-12-09 | 2016-03-14 | 김홍달 | 캠 유니트 |
CN104801596A (zh) * | 2015-05-20 | 2015-07-29 | 安徽江淮汽车股份有限公司 | 一种冲孔模具及其斜楔机构 |
-
1994
- 1994-04-25 JP JP10906994A patent/JP3387207B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101095056B1 (ko) | 2009-04-07 | 2011-12-19 | (주)신영하이테크 | 멀티 캠 유닛 |
Also Published As
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JPH07290168A (ja) | 1995-11-07 |
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