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JP3385308B2 - 熱式流量計および燃料制御装置 - Google Patents

熱式流量計および燃料制御装置

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JP3385308B2
JP3385308B2 JP15156098A JP15156098A JP3385308B2 JP 3385308 B2 JP3385308 B2 JP 3385308B2 JP 15156098 A JP15156098 A JP 15156098A JP 15156098 A JP15156098 A JP 15156098A JP 3385308 B2 JP3385308 B2 JP 3385308B2
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/68Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using thermal effects

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、感熱抵抗体を用
いて流体の流量を検出する熱式流量計に関し、特に、流
体の流量に対応したパルス状の信号を出力する熱式流量
計およびこの熱式流量計を用いた例えば内燃機関等の燃
料制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱式流量計の信号を例えば内燃
機関の燃料制御装置で流量変換する場合、非常に高い精
度が要求される。このため、燃料制御装置内に高精度基
準電源を設け、この基準電源に対する流量信号を基にA
/D変換を行っている。
【0003】図9はその出力形態が電圧である従来の熱
式流量計を内燃機関の燃料制御装置に用いた例を示す構
成図である。図において、熱式流量計1は燃料噴射制御
装置2に接続され、この燃料噴射制御装置2は、高精度
基準電源3、A/D変換器4、マイクロコンピュータ5
を備える。なお、熱式流量計1は増幅器(図示せず)を
備え、入力される流量信号を増幅して出力するようにな
されている。
【0004】ここで、熱式流量計1から出力された電圧
信号は燃料噴射制御装置2内のA/D変換器4に入力さ
れ、この入力された電圧信号は高精度基準電源3を基準
としてA/D変換され、この変換されたデジタル信号を
元にマイクロコンピュータ5で燃料噴射量の処理を行
う。
【0005】また、図10は例えば特開平2−2164
20号公報に示された、その出力形態が電流である従来
の熱式流量計を内燃機関の燃料制御装置に用いた例を示
す構成図である。図において、A/D変換器4の入力側
とグランド間に高精度基準抵抗6が設けられ、その他の
構成は図1の場合と同様である。ここで、熱式流量計1
から出力された電流信号は燃料噴射制御装置2内の高精
度基準抵抗6で電流/電圧変換(I/V変換)された
後、A/D変換器4に入力され、この入力された電圧信
号は高精度基準電源3を基準としてA/D変換され、こ
の変換されたデジタル信号を元にマイクロコンピュータ
5で燃料噴射量の処理を行う。因に、高精度基準抵抗6
の抵抗値が温度特性或いは個体毎の抵抗値のバラツキ等
を有していると、そのまま流量の誤差となる。従って、
通常、高精度基準抵抗6は高価な高精度のものを使用し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の熱式
流量計の場合、燃料噴射制御装置に接続されて用いると
きにA/D変換時の誤差を抑えるため、燃料噴射制御装
置内のA/D変換器に高精度基準電源が必要になり、ま
た、熱式流量計が電流出力型の場合では、電流/電圧変
換時の誤差を抑えるため、例えば温度特性に優れた、或
いは個体毎のバラツキ(温度特性、抵抗値等)が小さい
高精度基準抵抗が必要になり、この結果、高価になると
いう問題点があった。
【0007】この発明は、前記のような問題点を解消す
るためになされたもので、高精度かつ安価な信頼性の高
い熱式流量計およびこの熱式流量計を用いた内燃機関の
燃料制御装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る熱
式流量計は、流量信号を検出する流量検出部と、基準信
号を発生する基準電源と、上記流量検出部からの流量信
号と上記基準電源からの基準信号を切り換え出力する切
換手段とを備え、上記流量信号に含まれる周波数・DU
TY・電圧レベルのうち複数のファクタを用いて複数の
情報を単一の伝送線で出力するようにしたものである。
【0009】請求項2の発明に係る熱式流量計は、請求
項1の発明において、タイミング信号発生手段を備え、
上記切換手段は上記タイミング信号発生手段からのタイ
ミング信号に基づいて上記流量信号と上記基準信号とを
切り換え出力するようにしたものである。
【0010】請求項3の発明に係る熱式流量計は、請求
項1または2の発明において、上記流量信号と上記基準
信号とを増幅して電圧信号として出力する増幅手段を備
えたものである。
【0011】請求項4の発明に係る熱式流量計は、請求
項1または2の発明において、上記流量信号と上記基準
信号とを増幅して電流信号として出力する増幅手段を備
えたものである。
【0012】
【0013】請求項の発明に係る燃料制御装置は、流
量信号を検出する流量検出部、基準信号を発生する基準
電源および上記流量検出部からの流量信号と上記基準電
源からの基準信号を切り換え出力する切換手段を有し、
上記流量信号に含まれる周波数・DUTY・電圧レベル
のうち複数のファクタを用いて複数の情報を単一の伝送
線で出力するようにした熱式流量計と、該熱式流量計か
らの流量信号と基準信号に基づいて燃料流量を算出する
信号処理手段とを備えたものである。
【0014】請求項の発明に係る燃料制御装置は、請
求項の発明において、上記信号処理手段が、上記熱式
流量計からの入力信号を判別し、該入力信号が上記流量
信号範囲外であれば基準信号として扱うようにしたもの
である。
【0015】請求項の発明に係る燃料制御装置は、請
求項の発明において、上記信号処理手段が、上記熱式
流量計からの入力信号が所定値を越えかつ所定時間継続
した場合に上記熱式流量計がフェイルと判定するように
したものである。
【0016】請求項の発明に係る燃料制御装置は、請
求項の発明において、上記信号処理手段の入力インピ
ーダンスを低くするようにしたものである。
【0017】請求項の発明に係る燃料制御装置は、請
求項5乃至8のいずれかの発明において、上記信号処理
手段を、A/D変換器とマイクロコンピュータで構成し
たものである。
【0018】請求項10の発明に係る燃料制御装置は、
請求項の発明において、上記熱式流量計からの基準信
号をホールドし、該基準信号を上記A/D変換器の基準
電圧とするようにしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態
を、一例として内燃機関の燃料制御装置に適用した場合
を例に取り、図を参照して説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1を示す構
成図である。図1において、図9と対応する部分には同
一符号を付し、その詳細説明を省略する。図において、
燃料制御装置は、電圧出力型の熱式流量計1Aと燃料噴
射制御装置2Aを備え、この燃料噴射制御装置2Aは、
A/D変換器4とマイクロコンピュータ5Aを有する。
なお、A/D変換器4とマイクロコンピュータ5Aは信
号処理手段を構成する。
【0020】図2は熱式流量計1Aの内部構成の一例を
示すブロック図である。図において、熱式流量計1A
は、基準信号を発生する基準電源7、流量信号を発生す
る流量検出部としてのセンサ部8、所定の周期でH(ハ
イレベル)/L(ローレベル)の信号を交互に出力する
タイミング信号発生手段としての発振器9、この発信器
9の出力に応じて基準信号と流量信号とを切り換える信
号切換手段10、この信号切換手段10から切換出力さ
れる基準信号と流量信号を増幅する増幅手段としての増
幅器11およびセンサ部8の出力側と増幅器11の入力
側の間に設けられたジャンパ線12を備える。
【0021】次に、動作について、図3および図4を参
照して説明する。熱式流量計1Aは、図3のように発振
器9からの矩形波の信号PSのタイミング(例えば立ち
下がり)で信号切換手段10により基準信号VR’と流
量信号VQ’の切換を行い増幅器11に交互に入力し、
増幅器11は入力された信号を所定の増幅率で増幅し、
増幅後の基準信号VRと流量信号VQとして出力する。
ここで、増幅器11の増幅率をG、基準電源7からの基
準信号をVR’、センサ部8からの流量信号をVQ’と
すると、増幅器11の出力側即ち熱式流量計1Aの出力
側には、それぞれ次式で表される増幅された基準信号V
Rと流量信号VQが出力される。
【0022】 VR=VR’×G (1) VQ=VQ’×G (2)
【0023】ここで、増幅率Gは後述する下記の(6)
式と同様に考えると、増幅率Gによる誤差要因は相殺さ
れるため、Gの誤差は含まれない。よって、増幅器11
には精度は要求されず、安価な構成で実現できる。な
お、増幅器11は不要としてもよい。また、ここでは、
熱式流量計1A内部に発振器9を設けることにより、外
部から信号を取り込む必要がなく、コネクタ端子数が削
減できる。また、熱式流量計1A内部に発振器9を設け
たくない場合、外部から発振信号またはタイミング信号
を取り込んでもよい。また、インターフェイスを従来仕
様と同等としたい場合は、図2において基準電源7、発
振器9、信号切換手段10を削除し、センサ部8、増幅
器11をジャンパ線12で直結することにより、従来仕
様としてもよい。このジャンパ線12により、従来仕様
とこの発明の仕様とのH/Wの共通化を図ることができ
る。
【0024】さて、熱式流量計1Aから出力された信号
は、いずれも後述されるように基準信号VRと流量信号
VQをそれぞれインピーダンス変換した後の基準信号V
rと流量信号Vqとして燃料噴射制御装置2AのA/D
変換器4に入力され、ここでA/D変換された後マイク
ロコンピュータ5Aにデジタル信号として交互に伝送さ
れる。マイクロコンピュータ5Aはそれぞれのデジタル
信号を図4に示すように信号の分別、記憶を行う。
【0025】即ち、図4において、マイクロコンピュー
タ5AはA/D変換器4からのデジタル信号を入力信号
Viとして取り込み(ステップS1)、その入力信号V
iの変化(立ち上がり、立ち下がり)を見て(ステップ
S2)、その入力信号Viの変化が流量信号範囲QR
(図3参照)内にあるか否かを判別する(ステップS
3)。そして、入力信号Viの変化が流量信号範囲QR
内にあればその入力信号Viは流量信号Vqと見做して
一旦メモリ(図示せず)に記憶し(ステップS4)、入
力信号Viの変化が流量信号範囲QR内になければその
入力信号Viは基準信号Vrと見做して同様に一旦メモ
リに記憶する(ステップS5)。次いで、ステップS6
において、下記の(3)式で求めた結果を基に燃料噴射
量の計算を行う。
【0026】 流量=Vq/Vr (3)
【0027】いま、熱式流量計1Aと燃料噴射制御装置
2Aの間のインターフェイスの信号線インピーダンスを
Rs、燃料噴射制御装置2Aの入力インピーダンスをR
iとし、熱式流量計1A内の基準信号電圧レベルをV
R、流量信号電圧レベルをVQとし、A/D変換器4に
入力される信号の基準信号電圧レベルをVr、流量信号
電圧レベルをVqとすると、それぞれ次式が得られる。
【0028】 Vr={Ri/(Rs+Ri)}×VR (4) Vq={Ri/(Rs+Ri)}×VQ (5)
【0029】故に、上記(4)式および(5)式を上記
(3)式に代入すると次式が得られる。
【0030】 流量=Vq/Vr={Ri/(Rs+Ri)}×VQ/[{Ri/( Rs+Ri)}×VR]=VQ/VR (6)
【0031】よって、信号線および入力インピーダンス
の影響は同一部品構成となり、完全に相殺されるため、
流量信号/基準信号という信号は熱式流量計1A→A/
D変換器4→マイクロコンピュータ5Aと正確に伝達さ
れる。また、電圧出力形態の場合、入力インピーダンス
Riを小さくすることによることで、精度を犠牲にする
ことなく信号線の電流量を増大させることができ、コネ
クタの接触抵抗等の信号伝達系の接触信頼性および耐ノ
イズ性の向上を実現できる。また、矩形波により基準信
号と流量信号とを1本の信号線で送出するようにしてい
るので、基準電源を熱式流量計1A側に設けたにも拘わ
らず、熱式流量計1Aから燃料噴射制御装置2Aに基準
信号を伝送するための信号線およびコネクタを増設する
必要がない。
【0032】また、図3に示すように基準信号を流量信
号の出力範囲外とすることにより、基準信号と流量信号
の判別を行い、信号の分別を行うことで容易に信号判別
ができる。また、A/D変換時、例えば5Vを10bi
tで分割する場合1bit≒5mVの分解能(デジタル
誤差)があるが、図3では流量信号の出力範囲よりも高
い信号としているため、流量信号/基準信号の計算時、
基準信号を流量信号の出力範囲よりも低い信号とした場
合に比べ、基準信号のデジタル誤差による影響を軽減で
きる。
【0033】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2を示す構成図である。図5において、図1と対応す
る部分には同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
図において、燃料制御装置は、電流出力型の熱式流量計
1Bと燃料噴射制御装置2Bを備え、この燃料噴射制御
装置2Bは、A/D変換器4と、マイクロコンピュータ
5Bと、A/D変換器4の入力側とグランド間に設けら
れた基準抵抗6とを有する。なお、A/D変換器4とマ
イクロコンピュータ5Bは信号処理手段を構成する。
【0034】図6は熱式流量計1Bの内部構成の一例を
示すブロック図である。この熱式流量計1Bも図1の増
幅器11が増幅器・V/I変換器13に置き換えられた
以外は図2の熱式流量計1Aと同様である。
【0035】次に、動作について説明する。熱式流量計
1Bは、図3のように発振器9からの矩形波の信号PS
のタイミング(例えば立ち下がり)で信号切換手段10
により基準信号VR’と流量信号VQ’の切換を行い増
幅器・V/I変換器13に交互に入力し、増幅器・V/
I変換器13は入力された信号を所定の増幅率で増幅
し、増幅後の信号を更にV/I変換して基準信号IRと
流量信号IQとして出力する。
【0036】さて、熱式流量計1Bから出力された信号
即ち基準信号IRと流量信号IQは、燃料噴射制御装置
2BのA/D変換器4に入力される前に、基準抵抗6に
より実質的に電圧信号に変換されてA/D変換器4に供
給され、ここでA/D変換された後マイクロコンピュー
タ5Bにデジタル信号として交互に伝送される。従っ
て、その後のマイクロコンピュータ5Bに於ける信号処
理は、実施の形態1と同様に行うことができる。
【0037】かくして、本実施の形態では、実施の形態
1において入力インピーダンスRiを実質的に基準抵抗
6におきかえて考えればよく、よって、実施の形態1と
同様に流量信号/基準信号という信号は、熱式流量計1
B→基準抵抗6によるI/V変換→A/D変換器4→マ
イクロコンピュータ5Bと伝達される。そして、この場
合も、流量信号/基準信号=Vq/Vr=VQ/VRで
表され、実質的に入力インピーダンスRiの項が相殺さ
れるので、図10に示される従来装置のように高価で高
精度の抵抗を必要はない。従って、本実施の形態では、
I/V変換を行う基準抵抗6の精度如何に拘わらず、信
号は正確に伝達されるとともに、熱式流量計1Bと燃料
噴射制御装置2B間のGND電位に電位差があっても誤
差要因とはならず、以て、上記実施の形態1の効果に加
えて、さらに高精度の信号伝達を実現できる。
【0038】実施の形態3.図7はこの発明の実施の形
態3を示すフローチャートである。なお、本実施の形態
の回路構成については、上記実施の形態1または2のも
のを用いればよいので、その記載を省略する。本実施の
形態は熱式流量計の故障を判定するフェイル識別する場
合の一例である。従来であれば、伝送信号は流量信号の
みであり、クロストーク等で発生するノイズ成分を除け
ば、伝送信号は所定の流量出力範囲内であり、流量出力
範囲外の信号は熱式流量計、または、伝送線の断線・シ
ョートという故障信号として燃料噴射制御装置はフェイ
ル判定を行っていたため、例えば図4において伝送線の
断線、地絡の場合は流量出力範囲よりも低い信号とな
り、従来の方法で故障信号を判定できるが、天絡の場合
は故障判定信号レベルを基準信号とほぼ同レベルに設定
した場合、判定ができなくなる。
【0039】そこで、本実施の形態では、図3に示すよ
うに、熱式流量計の故障を判定する際の信号判別の閾値
Vfを流量信号Vqと基準信号Vrの間に設定し、信号
の識別はこの閾値Vfと比較して行う。このときに基準
信号の周期よりも十分長い時間、流量信号が燃料噴射制
御装置に入力されない場合は熱式流量計は故障と判断
し、フェイル処理を行うことができる。
【0040】この動作を、回路構成として実施の形態1
の図1および図2を用いた場合を例に取り、図7のフロ
ーチャートを参照して説明する。マイクロコンピュータ
5AはA/D変換器4からのデジタル信号を入力信号V
iとして取り込み(ステップS11)、その入力信号V
iの変化(立ち上がり、立ち下がり)を見て(ステップ
S12)、その入力信号Viが閾値Vfより大きいか否
かを判別する(ステップS13)
【0041】そして、入力信号Viが閾値Vfより小さ
ければその入力信号Viは流量信号Vqと見做して一旦
メモリ(図示せず)に記憶し(ステップS14)、入力
信号Viが閾値Vfより大きければ所定時間例えば基準
信号の周期よりも十分長い時間内にその入力信号Viの
変化があったか否かを判別し(ステップS15)、変化
があればその入力信号Viは基準信号Vrと見做して同
様に一旦メモリに記憶する(ステップS16)。そし
て、ステップS17において、上記(3)式で求めた結
果即ち検出された流量を基に燃料噴射量の計算を行う。
【0042】一方、ステップS15で所定時間内に入力
信号Viの変化がなければ、つまり入力信号Viが変化
することなく一定時間継続するようであれば、フェイル
と判定し、換言すれば、例えば基準信号の周期よりも十
分長い時間、熱式流量計から流量信号が燃料噴射制御装
置に入力されない場合はその熱式流量計は故障と判断し
(ステップS18)、熱式流量計1Aはフェイルとして
燃料噴射量の計算を行う(ステップS19)。このよう
に、本実施の形態では、フェイル判定条件に時間要素を
追加することで、基準信号がフェイル判定域にあって
も、フェイル誤判定とならない。
【0043】実施の形態4.図1および図5では図示し
ていないけれども、通常伝送信号系の例えばノイズ除去
のために、入力インピーダンスRiや基準抵抗6と並列
にコンデンサが挿入されており、そのために入力信号の
波形の立ち上がり・立ち下がりのエッジがなまってく
る。図4および図7では信号判断を入力信号Viの変化
で識別を行っているが、この場合入力信号Viの変化直
後の信号を検出・記憶しないで、入力信号Viが変化し
た後所定時間経過後の信号を検出・記憶するようにして
もよい。
【0044】実施の形態5.図4および図7では入力信
号Viの変化で基準信号/流量信号の判別を行うソフト
ウェアによる判別方法であるが、ハードウェアで例えば
比較器を使用してもよい。また、基準信号のホールドを
行い、A/D変換器4の基準信号入力端子に上記ホール
ドされた基準信号を入力する、つまり、A/D変換器4
のA/D変換の際の基準に熱式流量計からの基準信号を
用いてもよい。これにより、熱式流量計からの基準信号
とA/D変換器4の基準信号は実質的に同じと見做すこ
とができるので、マイクロコンピュータ内で、流量信号
/基準信号の割り算処理をする必要がなく、演算処理の
高速化が可能となる。
【0045】実施の形態6.図8はこの発明の実施の形
態6を示す波形図である。ここでは、実質的にパルス状
の信号を出力する熱式流量計の信号波形を示している。
このパルス状の信号は周波数(1/T1)・DUTY
(T2/T1)・「H(ハイレベル)」電圧(Voh)
・「L(ローレベル)」電圧(Vol)の4種類の信号
成分を含み、本実施の形態では、この各々の信号に熱式
流量計内の情報を持たせている。
【0046】一例として、大気圧センサ、温度センサを
内蔵したカルマン渦式流量計の場合、例えば流量情報を
周波数とし、大気圧情報をVohとし、温度情報をDU
TYとして伝送した場合、燃料噴射制御装置は周波数を
検出することにより流量情報を検知でき、Vohを検出
することにより大気圧情報を検知でき、DUYTを検出
することにより温度情報を検知でき、信号線を1本で構
成できるため、構造上の小型化と伝送系の信頼性を向上
することができる。また、例えば実施の形態1におい
て、周波数またはDUTYをそれぞれ温度情報または大
気圧情報としてもよい。
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、流量信号を検
出する流量検出部と、基準信号を発生する基準電源と、
上記流量検出部からの流量信号と上記基準電源からの基
準信号を切り換え出力する切換手段とを備え、上記流量
信号に含まれる周波数・DUTY・電圧レベルのうち複
数のファクタを用いて複数の情報を単一の伝送線で出力
するようにしたので、流量信号と基準信号とを同一の信
号線で伝送でき、線間やインターフェイスの抵抗成分等
の影響を受けず、高精度の信号を伝達でき、さらに伝送
線の本数を低減できるという効果がある。
【0048】請求項2の発明によれば、タイミング信号
発生手段を備え、上記切換手段は上記タイミング信号発
生手段からのタイミング信号に基づいて上記流量信号と
上記基準信号とを切り換え出力するようにしたので、外
部からのタイミング信号を入力する必要がなく伝送線の
本数を低減できるという効果がある。
【0049】請求項3の発明によれば、上記流量信号と
上記基準信号とを増幅して電圧信号として出力する増幅
手段を備えたので、増幅手段の精度の影響を受けないで
流量の計測が可能になるという効果がある。
【0050】請求項4の発明によれば、上記流量信号と
上記基準信号とを増幅して電流信号として出力する増幅
手段を備えたので、熱式流量計とこれに接続される例え
ば燃料制御装置とのGND間電位差の影響を受けなくな
るという効果がある。
【0051】
【0052】請求項の発明によれば、流量信号を検出
する流量検出部、基準信号を発生する基準電源および上
記流量検出部からの流量信号と上記基準電源からの基準
信号を切り換え出力する切換手段を有し、上記流量信号
に含まれる周波数・DUTY・電圧レベルのうち複数の
ファクタを用いて複数の情報を単一の伝送線で出力する
ようにした熱式流量計と、該熱式流量計からの流量信号
と基準信号に基づいて燃料流量を算出する信号処理手段
とを備えたので、燃料制御系内の電流検出抵抗の精度の
影響も受けないで流量の制御が可能になるという効果が
ある。
【0053】請求項の発明によれば、上記信号処理手
段が、上記熱式流量計からの入力信号を判別し、該入力
信号が上記流量信号範囲外であれば基準信号として扱う
ようにしたので、両者の信号判別が容易になるという効
果がある。
【0054】請求項の発明によれば、上記信号処理手
段が、上記熱式流量計からの入力信号が所定値を越えか
つ所定時間継続した場合に上記熱式流量計がフェイルと
判定するようにしたので、フェイル判定条件に実質的に
時間要素が追加され、基準信号がフェイル判定域にあっ
ても、フェイル誤判定とならないという効果がある。
【0055】請求項の発明によれば、上記信号処理手
段の入力インピーダンスを低くするようにしたので、特
に、電圧出力形態の場合、精度を犠牲にすることなく信
号線の電流量を増大させることができ、コネクタの接触
抵抗等の信号伝達系の接触信頼性および耐ノイズ性の向
上を実現できるという効果がある。
【0056】請求項の発明によれば、上記信号処理手
段を、A/D変換器とマイクロコンピュータで構成した
ので、構成の簡略化を図ることができるという効果があ
る。
【0057】請求項10の発明によれば、上記熱式流量
計からの基準信号をホールドし、該基準信号を上記A/
D変換器の基準電圧とするようにしたので、燃料流量の
計算時に割り算を行う必要がなく演算処理が高速となる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す構成図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態1の要部を示す構成図
である。
【図3】 この発明の実施の形態1の動作説明に供する
ための図である。
【図4】 この発明の実施の形態1の動作説明に供する
ためのフローチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態2を示す構成図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態2の要部を示す構成図
である。
【図7】 この発明の実施の形態の動作説明に供する
ためのフローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態6を説明するための図
である。
【図9】 従来の燃料制御装置を示す構成図である。
【図10】 従来の燃料制御装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1A,1B 熱式流量計、2A,2B 燃料噴射制
御装置、4 A/D変換器、5A,5B マイクロコ
ンピュータ、7 基準電源、8 センサ部9 発
振器、10 信号切換手段、11 増幅器、12
ジャンパ線、13 増幅器・V/I変換器。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流量信号を検出する流量検出部と、 基準信号を発生する基準電源と、 上記流量検出部からの流量信号と上記基準電源からの基
    準信号を切り換え出力する切換手段とを備え 上記流量信号に含まれる周波数・DUTY・電圧レベル
    のうち複数のファクタを用いて複数の情報を単一の伝送
    線で出力するようにし たことを特徴とする熱式流量計。
  2. 【請求項2】 タイミング信号発生手段を備え、上記切
    換手段は上記タイミング信号発生手段からのタイミング
    信号に基づいて上記流量信号と上記基準信号とを切り換
    え出力するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    熱式流量計。
  3. 【請求項3】 上記流量信号と上記基準信号とを増幅し
    て電圧信号として出力する増幅手段を備えたことを特徴
    とする請求項1または2記載の熱式流量計。
  4. 【請求項4】 上記流量信号と上記基準信号とを増幅し
    て電流信号として出力する増幅手段を備えたことを特徴
    とする請求項1または2記載の熱式流量計。
  5. 【請求項5】 流量信号を検出する流量検出部、基準信
    号を発生する基準電源および上記流量検出部からの流量
    信号と上記基準電源からの基準信号を切り換え出力する
    切換手段を有し、 上記流量信号に含まれる周波数・DUTY・電圧レベル
    のうち複数のファクタを用いて複数の情報を単一の伝送
    線で出力するようにした熱式流量計と、 該熱式流量計からの流量信号と基準信号に基づいて燃料
    流量を算出する信号処理手段と を備えたことを特徴とす
    る燃料制御装置。
  6. 【請求項6】 上記信号処理手段は、上記熱式流量計か
    らの入力信号を判別し、該入力信号が上記流量信号範囲
    外であれば基準信号として扱うようにしたことを特徴と
    する請求項5の燃料制御装置。
  7. 【請求項7】 上記信号処理手段は、上記熱式流量計か
    らの入力信号が所定値を越えかつ所定時間継続した場合
    に上記熱式流量計がフェイルと判定するようにしたこと
    を特徴とする請求項5の燃料制御装置。
  8. 【請求項8】 上記信号処理手段の入力インピーダンス
    を低くするようにしたことを特徴とする請求項5の燃料
    制御装置。
  9. 【請求項9】 上記信号処理手段を、A/D変換器とマ
    イクロコンピュータで構成したことを特徴とする請求項
    5〜8のいずれかに記載の燃料制御装置。
  10. 【請求項10】 上記熱式流量計からの基準信号をホー
    ルドし、該基準信号を上記A/D変換器の基準電圧とす
    るようにしたことを特徴とする請求項9記載の燃料制御
    装置。
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