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JP3383360B2 - Dna解析法 - Google Patents

Dna解析法

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JP3383360B2
JP3383360B2 JP15553493A JP15553493A JP3383360B2 JP 3383360 B2 JP3383360 B2 JP 3383360B2 JP 15553493 A JP15553493 A JP 15553493A JP 15553493 A JP15553493 A JP 15553493A JP 3383360 B2 JP3383360 B2 JP 3383360B2
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和子 川本
秀記 神原
宏子 古山
和宣 岡野
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  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、DNA等の核酸の塩基
配列を生物学的な手法を用いることなく決定する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ヒトや他生物の塩基配列を決定す
る場合、莫大な長さのDNAを制限酵素で切断し、大腸
菌や酵母などの微生物に1断片ずつ組み込んで、1微生
物由来のコロニーを形成し、各DNA断片の選択を行っ
ていた。さらに、それぞれのコロニーを培養すること
で、DNA断片を増幅し、塩基配列決定操作に必要な、
大量で単一なDNA断片を得ていた。この方法は、クロ
ーニングと呼ばれ、生物学的な手法であるため、培養な
どの手間がかかり、また、自動化に不適であるという難
点があった。このような、従来技術に関しては、モレキ
ュラークローニング、ア、ラボラトリーマニュアル(第
2版 1〜4章、9章)(1989年コールドスプリングハ
ーバー発行) に記載がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、塩基配列決定操作で必要とする単一なDNA断片
は、大腸菌や酵母などを用い生物学的に調製されてい
た。この手法は、DNA断片を大腸菌や酵母のDNAに
組み込んで、増幅、選択を行うため、P2と呼ばれる特
別な施設を必要としていた。また、微生物の培養やコロ
ニー選択など、自動化に適さない手法を含んでいるた
め、これらの方法は手間がかかる等の難点があった。
【0004】本発明の目的は、塩基配列の解析を試験管
レベルで全てが行えるようにし、増幅、選択操作の自動
化などに適用可能な方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、被解析DNA
の特定配列を切断して3’末端に既知の配列を有するD
NA断片を調製するプロセスおよびこのDNA断片にお
いて3'末端の既知のDNAの配列へと続く所望数、好
ましくは2〜6の塩基配列の特徴を利用して特定のDN
A断片のみの塩基配列を選択的に読み取るプロセスを含
むことを特徴とするDNA解析法である。
【0006】そして、被解析DNAの特定配列の切断
は、例えば制限酵素等の酵素あるいは化学的方法等によ
り行われる。上記DNA断片においては、その末端塩基
に蛍光標識を導入することができる。このDNA断片の
末端塩基への蛍光標識の導入は蛍光標識オリゴヌクレオ
チドのライゲーションによる方法あるいは蛍光標識ヌク
レオチドのポリメラーゼ反応による相補鎖合成による方
法を用いることができる。
【0007】上記特定のDNA断片のみの塩基配列の選
択的な読み取りは、DNA断片における3’末端の既知
のDNA配列とそれへと続く2〜6塩基の配列とからな
るオリゴポリヌクレオチドと相補的塩基配列を有するオ
リゴポリヌクレオチドをプライマーとして用いて特定の
DNA断片のみの塩基配列を選択的に塩基配列相補鎖合
成反応を行こなわしめることにより行われる。そして、
前記塩基配列相補鎖合成反応は、好ましくは60℃以上
で行うことができる。
【0008】以下、本発明を詳しく説明する。莫大な長
さのDNAを解析する手法の第1段階として、特定の配
列を手がかりにするために、その配列を認識し切断する
性質をもつ制限酵素を用いてDNAを切断した。ここで
用いる制限酵素はいずれでもよく、例えば Hind III、N
ot Iなどが用いられる。生成した多種類のDNA断片
について、その分離分取を容易にするために前記DNA
断片の末端塩基を蛍光体等で標識することができる(図
2)。この標識物としては、FITC(fluoresceine isothi
ocyanate:発光波長525nm)、Texas Red(sulforhodamine
101:発光波長613nm)等の蛍光体、化学発光体、あるい
は、RIなどが用いられる。さらに、生成した多種類の
DNA断片はそれぞれを高効率に増幅するために、必要
に応じて予め分離分取操作を行う。この分離分取は、厳
密なものでなくてもよく、ゲル電気泳動、液体クロマト
グラフあるいはアフィニティクロマトグラフを用いるこ
とにより1つの分画あたりDNA5〜6種以下となるよ
うにする。次に更に必要に応じて、塩基配列決定操作に
必要な量のDNA断片は、前記分離分取操作により得ら
れた各分画のDNA断片を得るために両末端の既知配列
を利用して、PCR(Polymerase Chain Reaction ) 法
等の酵素を用いた相補鎖伸長反応を繰返し行うことがで
きる。
【0009】この段階で得られるDNA断片は、数種の
DNA断片が混合しているが、さらに厳密に1種のDN
A断片を選択し、塩基配列を決定する。その選択塩基配
列決定操作は次のように行う。数種のDNA断片の混合
物に前記1種のDNA断片における3’末端の制限酵素
切断部の既知のDNA配列とそれへと続く2〜6塩基の
配列とからなるオリゴポリヌクレオチドと相補的塩基配
列を有するオリゴポリヌクレオチドをプライマーとして
加え、アデニン(A)、チミジン(T)、グアニン
(G)およびシトシン(C)の4種の塩基、ddATP、
ddTTP、ddGTP及びddCTP並びにDNA合成酵素
の存在下に特定の鋳型DNAだけを選択して相補鎖合成
を行わしめ、得られる3’末端がアデニン、チミジン、
グアニンおよびシトシンであるそれぞれのDNA断片群
について電気泳動に掛けることより選択的に塩基配列の
決定を行う。さらに、前記プライマーの選択性を高める
ために、プライマーの結合能力を弱める60℃以上で相
補鎖合成反応を行うことができる。これは、前記プライ
マーとDNA断片の対合が水素結合によるため、反応温
度を上げると、プライマーの3’末端配列部分で安定を
保てるのは、それらの対合が完全に一致する配列を持っ
たものだけになる。従って、対合反応温度(アニーリン
グ温度)を60℃以上にすると、より効率的に選択が行
われる。これにより、より高選択性が得られる。
【0010】上記選択塩基配列決定の原理を図1及び図
5で説明する。図1の最後の工程の塩基配列決定操作に
おいて、多種類の鋳型9または11と、1種類のプライ
マー10を混合し、対合反応をさせてプライマー10と
完全に対合できる鋳型9だけが塩基配列決定されるもの
である。さらに詳しくは、図1において5〜6種類から
なるDNA断片群7は、両末端の制限酵素切断部の既知
配列部と中央の未知配列部から構成された2本鎖DNA
である。このDNA断片を、熱により図5の1本鎖DN
A9または11にして、制限酵素切断部の既知配列部に
相補的な配列と、それへと続く未知配列部の5’末端2
塩基と相補的な塩基配列で構成されたプライマー10を
付着させる。1本鎖DNA9または11の既知配列部に
続く5’末端側2塩基は、未知であり、DNA断片の種
類により配列が異なる。従って、DNAの種類により、
完全に対合するプライマーの種類が異なる。このこと
は、1種類のプライマーに対しては、1種類のDNA断
片のみ〔図5の(1)の場合〕が対合し、したがって1
種類の塩基配列のみが選択的に読み取られ解析、決定で
きる。なお、3’末端の制限酵素切断部の既知のDNA
配列とそれへと続く所望数の塩基における所望数の塩基
数は、プライマーが機能するための塩基数は少なくとも
6塩基であるから、ライゲーションにより結合する既知
塩基配列部を必要とするのは未知配列部が6塩基以下の
場合である。未知配列部が6塩基以上の場合には既知配
列部を必要とない。
【0011】
【作用】制限酵素で切断し、ライゲーションで既知配列
のオリゴマーを結合させることにより、配列が未知のD
NA断片の両側に、既知のDNA配列を導入することが
できる。DNA断片に蛍光体を標識するプロセスは、分
離分取操作を容易にすることができる。分離分取後は、
各フラクション中に含まれるDNA断片の種類は、5〜
6種類以下であり、次のDNA増幅、選択塩基配列決定
を容易にすることができる。分離分取されたDNAは既
知配列ではさまれた未知配列を持つため、広く用いられ
ているPCR法により酵素的に増幅することができる。
共通配列に続く2〜6塩基まで含んだプライマーを使用
することにより選択的に相補鎖合成を行い、特定のDN
A断片の配列だけを、読み取ることができる。相補鎖伸
長の選択性は、温度にも依存しており、反応温度を60
℃以上に高めることで選択性を高めることができる。
【0012】以下、本発明を実施例により具体的に説明
する。ただし、この実施例により本発明の技術的範囲が
限定されるものではない。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図6を用いて
説明する。図1は、新しい塩基配列決定法のフローを示
したものである。図2〜図6は、各工程の技術を詳細に
示したものである。配列を知りたい被解析DNA1を、
特定の配列を認識して切断する制限酵素(Hind III) 2
を用いて切断する。この操作により、末端の塩基配列
決まったDNA断片群3が生成する。
【0014】このDNA断片の末端塩基に、必要に応じ
て、図2に示した方法で蛍光体4を標識する。図2にお
いて、(1)は、蛍光体を標識したDNAのモノマー12
をDNA合成酵素を用いてDNA断片3の末端に取り込
む方法である。DNAモノマー12の標識物には、FITC
(fluoresceine isothiocyanate:発光波長525nm)を使用
した。(2)は、制限酵素2で切断された末端の1本鎖の
突出した部分と、結合可能な突出を持つ短いDNA断片
13を、DNA連結酵素により連結する方法である。短
いDNA断片13には、あらかじめ、アミノ基などを介
して蛍光体4が標識されている。この標識物には、Texa
s Red(sulforhodamine 101:発光波長613nm)を使用し
た。
【0015】作成されたDNA断片群は、必要に応じ
て、図3に示したようにゲル14を用いて電気泳動によ
り分離分取される。本実施例では、内径2mmのガラス管
15につめた8%T,3%Cのアクリルアミドゲルを分
離部に用いた。DNA断片20は、短いものほど早く移
動するので、短い断片から順番に分注容器19中に分取
される。ガラス管中の一定の位置に照射したレーザ21
は、DNA断片が通過すると標識した蛍光体4を励起す
る。この時、蛍光の移動をモニターすることにより、分
取されたDNA断片の長さ、混合本数などを推定するこ
とができる。分離分取操作は、DNA断片の分子量の違
い、または、塩基配列の特異性の違いを利用することに
より行われる。この分離分取操作は、次のPCR操作を
行う場合にそれを効率的にするための前処理として効果
的な操作である。PCRも、得られたDNA断片の量よ
り、塩基配列決定操作に必要な量を得るために、必要に
応じて行われる。
【0016】PCR法は、図4に示したように、DNA
断片3を酵素的に増幅する方法である。制限酵素(Hind
III) 2で切断され、分離分取されたDNA断片群6
は、温度を上昇することにより、1本鎖DNA22に解
離される。それぞれの3’末端側は、既知配列であるた
め、これに結合可能なDNA鎖(プライマー)23を、温
度を低下させることにより結合させる。プライマー23
を始点として、それぞれの相補鎖を合成し、もとのDNA
のコピー8を作成する。再び温度を上げることにより作
成されたDNA鎖を1本鎖に解離して、このサイクルを
n回繰り返すと2のn乗倍に増幅される。
【0017】この様な方法を用いて大量に得られた5〜
6種類からなるDNA断片群7は、図5に示す選択塩基
配列決定法により1種類だけ選択されて、塩基配列が決
定される。図1のように5〜6種類からなるDNA断片
群7は、両末端の制限酵素切断部の既知配列部と中央の
未知配列部から構成される。このDNA断片を熱によ
り、図5のように1本鎖DNA9または11にして、次
いでこれに前記既知配列部とそれへと続く5’末端側2
塩基とから構成される塩基配列と相補的な塩基配列から
なるプライマー10を付着させる。DNA断片の5’末
側2個の塩基は未知配列であり、DNA断片の種類に
より塩基配列の種類が異なる。従って、DNA断片の種
類によりそれぞれに完全に結合するプライマーの種類も
異なってくる。図5中で(1)は、DNA断片9に完全に対合
した場合を表し、(2)はDNA断片1に完全に対合しな
い場合を表している。即ち、(1)は、相補鎖合成反応が
進行するが(2)は、相補鎖合成反応が進まない。このよ
うにして、5〜6種類からなるDNA断片群7から1種
類のDNA断片のみが選択的にその塩基配列を決定する
ことができる。
【0018】この選択塩基配列決定操作に必要なプライ
マーの構造について、例えば未知配列部の3’末端の配
列が2塩基である場合を図6に示す。DNA断片の3’
末端の既知配列部に対合する部分28はライゲーション
などにより新たに連結された既知配列に対合する部分2
6と制限酵素認識配列に対合する部分27により構成さ
れている。これに続く3’末端側は、未知配列部分に結
合するため、全ての場合に対応できるよう1塩基目4種
類、2塩基目4種類の4×4計16種類用意される。
【0019】上記プライマーとDNA断片の対合は、水
素結合によるものであるから対合反応温度を上げると、
3’末端配列部分で対合が安定を保てるのは、それら対
合が完全に一致する配列を持ったものだけになる。従っ
て、対合反応温度(アニーリング温度)を60℃以上に
すると、より効率的に選択が行われ選択性が高められ
る。
【0020】これらに従って既知配列部と未知配列部分
を持つDNAと選択プライマーを用いて、次の通り通常
行われている塩基配列決定操作を行った。10 mM Tris-H
Cl, pH 8.5, 6 mM MgCl2 存在下で、1pmolのプライマ
ーとサンプルDNA 0.45 pmolと、耐熱性の酵素である
AmpliTaq R DNA polymerase1ユニットを 15 μl
に混合する。予め、0.5 mlのサンプルチューブに、DN
Aの基質である dATP、 dCTP、 dGTP、 dTT
Pにストップ基質であるddATPを総量1μl に調製し
て分注したA反応チューブ、ddCTPを含んだC反応チ
ューブ、ddGTPを含んだG反応チューブ、ddTTPを
含んだT反応チューブを用意しておく。それぞれのA、
C、G、Tチューブにプライマーとサンプルの混合液を
3.5μl ずつ分注する。さらに、ミネラルオイルを1〜
2滴加え、DNAサーマルサイクラにセットする。サイ
クル反応条件は、1〜15サイクルは、95℃ 30sec、72℃
1min を繰り返す。15〜30サイクルは、95℃ 30sec、72
℃1min を繰り返す。このサイクル反応により、DNA
相補鎖合成を行い、3’末端がA、C、G、TであるD
NA断片を生成する。サイクル反応終了後、反応停止液
であるホルムアミドを2μl 加え、蛍光式DNAシーク
エンサーにセットされたゲルにロードする。40 cm のゲ
ルに1400Vの電圧を加えてDNA断片を分離して、塩基
配列の決定を行う。
【0021】この場合は、対合反応温度(アニーリング
温度)を60℃以上にするために、耐熱性酵素として、
タックポリメラーゼを用いたタックサイクルシーケンシ
ングを行った。その他の耐熱性酵素を用いることも可能
である。また、配列や、鋳型の混合状態により対合反応
温度(アニーリング温度)を60℃以上でなくても選択
対合が行われる場合がある。このような場合には、耐熱
性酵素でないポリメラーゼを用いて塩基配列決定操作を
行うともできる。プライマーに標識がされていない場合
には、ストップ基質に標識して反応を行うターミネータ
ーシーケンシング法を用いても選択的塩基配列決定は達
成される。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、塩基配列決定の一連の
操作を無生物学的に行えるため特別な施設を必要とせず
に簡便に塩基配列決定操作が行える。また、培養を行わ
ないため、短時間に塩基配列決定操作が行える。また、
全て試験管中で行えるため、自動化にも適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塩基配列決定法のフロー図。
【図2】DNA断片への蛍光標識方法を示す図。
【図3】DNA断片の分離分取方法を示す図。
【図4】PCR法を用いたDNA断片の増幅方法示す
図。
【図5】選択塩基配列決定方法の基本反応図。
【図6】選択塩基配列決定方法に用いるプライマーの構
造を示す図。
【符号の説明】
1・・・被解析DNA、2・・・制限酵素、3・・・末
端が決まった配列をもつDNA断片群、4・・・蛍光
体、5・・・制限酵素で切断され、蛍光標識されたDN
A断片群、6・・・分離分取されたDNA断片群、7・
・・増幅されたDNA断片群、8・・・コピーされたD
NA断片、9・・・1本鎖に分離され選択されたDN
A、10・・・選択プライマー、11・・・1本鎖に分離さ
れ選択されないDNA、12・・・蛍光体などを標識した
DNAモノマー、13・・・切断されたDNA断片の突出
した1本鎖の部分と結合可能な突出をもつ短いDNA断
片、14・・・ゲル、15・・・ガラス管、16・・・上部バ
ッファー槽、17・・・下部バッファー槽、18・・・電
極、19・・・分注容器、20・・・分子量分離されたDN
A断片群、21・・・蛍光体励起レーザ、22・・・1本鎖
に分離されたDNA断片、23・・・DNA増幅用プライ
マー、24・・・1本鎖DNA断片の5’側の既知配列、
25・・・1本鎖DNA断片の3’側の既知配列、26・・
・ライゲーションなどにより新たに連結された配列と結
合する部分、27・・・制限酵素認識配列に結合する部
分、28・・・DNA断片の5’末端側の既知配列部に結
合する部分、29・・・既知配列部とそれへと続く3’末
端側に結合する未知配列部に結合する2〜6塩基部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡野 和宣 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社 日立製作所 中央研究所内 (56)参考文献 国際公開93/6239(WO,A1) DNA Seq.,Vol.2,N o.5(1992)p.281−287 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12Q 1/68 BIOSIS/WPI(DIALOG) PubMed

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の工程: (1)制限酵素でDNAを切断して3'末端に既知配列
    をもつ複数のDNA断片を得る工程と、 (2)該既知配列と、該既知配列の5'末端に続く所望
    の数の塩基で構成される塩基配列とからなる領域に相補
    的な配列のみからなるプライマーと、該複数のDNA断
    片の中の特定のDNA断片との間で選択的に相補鎖合成
    反応を行なう工程と、 (3)該特定のDNA断片の塩基配列を決定する工程と
    を有することを特徴とするDNA解析方法。
  2. 【請求項2】 前記所望の数が、2から6であることを
    特徴とする請求項1記載のDNA解析方法。
  3. 【請求項3】 前記2から6の塩基が、2塩基から6塩
    基の全ての組合わせを含むことを特徴とする請求項2記
    載のDNA解析方法。
  4. 【請求項4】 前記相補鎖合成反応が、60℃以上で行
    なわれることを特徴とする請求項1記載のDNA解析方
    法。
  5. 【請求項5】 前記特定のDNA断片が、蛍光標識され
    ていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に
    記載のDNA解析方法。
  6. 【請求項6】 前記蛍光標識が、前記DNA断片の末端
    への蛍光標識されたDNAモノマー又は蛍光標識された
    DNA断片の連結により行われるものであることを特徴
    とする請求項5記載のDNA解析方法。
  7. 【請求項7】 前記相補鎖合成反応が、蛍光標識ヌクレ
    オチドを用いて行われるものである請求項1記載のDN
    A解析方法。
  8. 【請求項8】 以下の工程: (1)DNAを制限酵素で切断して3'末端に既知配列
    をもつ複数のDNA断片を得る工程と、 (2)該既知配列、及び該既知配列の5'末端に続く2
    塩基から6塩基で構成される塩基配列とからなる領域に
    相補的な配列のみからなるプライマーと、前記複数のD
    NA断片の中の特定のDNA断片との間で選択的に相補
    鎖合成反応を行なう工程と、 (3)前記特定のDNA断片の塩基配列を決定する工程
    とを有することを特徴とするDNA解析方法。
JP15553493A 1993-06-25 1993-06-25 Dna解析法 Expired - Fee Related JP3383360B2 (ja)

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