JP3377483B2 - 屋根下地骨組み構造 - Google Patents
屋根下地骨組み構造Info
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- JP3377483B2 JP3377483B2 JP2000019071A JP2000019071A JP3377483B2 JP 3377483 B2 JP3377483 B2 JP 3377483B2 JP 2000019071 A JP2000019071 A JP 2000019071A JP 2000019071 A JP2000019071 A JP 2000019071A JP 3377483 B2 JP3377483 B2 JP 3377483B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根下地骨組み構
造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の屋根下地骨組み構造は、軒先と平
行な方向に配設した梁のような横材1の上に複数の木製
のたる木2を並設して構成し、けらば側においてはけら
ば斜材からけらば斜材に対して直角に木製の腕木を突設
し、木製の腕木の先端にけらば端部に位置するたる木を
固定していた。しかしながら、多雪地においては屋根に
大きな積雪荷重がかかるため、けらば部分においては木
製の腕木の突出先端に木製のたる木2を固着した構成で
は大きな積雪荷重を支持できないという問題があった。 【0003】そのため、従来にあっては、図7に示すよ
うに、木製のたる木2と平行な木製の側枠材3を複数の
木製の連結材4で連結して形成した平面視略はしご形状
をしたけらば下地枠体5bを形成し、屋根下地骨組み7
のけらば側の端部においては、上記けらば下地枠体5b
をけらば斜材6上にけらば斜材6を跨いで配設して取付
けて屋根下地骨組み7におけるけらば側の下地骨組み8
を構成するようにしている。この場合、軒先のけらば側
端部においては、けらば斜材6の延長線上に柱15の上
端から片持梁20を突設し、この片持梁20上に上記け
らば下地枠体5bの軒先側の突出部分を載設支持するよ
うにしている。 【0004】上記の従来例にあって、軒天井を形成する
には水平な軒天井は片持梁に邪魔されることなく形成で
きるが、後側程上となるように傾斜した傾斜軒天井を形
成しようとすると、軒先のけらば側端部のみに上記片持
梁が突出しているため、この片持梁が邪魔になって、傾
斜軒天井が形成できないという問題があった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、多雪地において簡単な構造で
積雪荷重を支持でき、軒天井として水平な軒天井、傾斜
軒天井のいずれであっても支障なく形成できる屋根下地
骨組み構造を提供することを課題とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る屋根下地骨組み構造は、梁のような横材
1の上に複数のたる木2を並設して構成する屋根下地骨
組み構造であって、たる木2と平行な側枠材3を複数の
連結材4で連結してけらば下地枠体5を構成し、けらば
側の端部において、けらば下地枠体5をけらば斜材6上
にけらば斜材6を跨いで配設して屋根下地骨組み7にお
けるけらば側の下地骨組み8を構成し、軒先側に位置す
るけらば下地枠体5aを金属製の側枠材3と金属製の連
結材4とで枠組みした枠主体9に木質材よりなる木質枠
材10を取着して構成すると共に木質枠材10の上面を
枠主体9の上面と面一又は枠主体9の上面よりも高く
し、軒先側に位置するけらば下地枠体5a以外のけらば
下地枠体5bを木製の側枠材3を複数の木製の連結材4
で連結して枠組みして形成し、上記木質枠材10、木製
の側枠材3、木製の連結材4の上面をたる木2の上面を
面一として成ることを特徴とするものである。このよう
な構成とすることで、多雪地であっても屋根のけらば部
分をたる木2と平行な側枠材3を複数の連結材4で連結
して構成したけらば下地枠体5により積雪荷重を支持で
きるものであり、特に、軒先側に位置するけらば下地枠
体5aを金属製の側枠材3と金属製の連結材4とで構成
してあることで支持強度が強く、従来のように軒先に片
持梁を設けなくても、屋根のけらばの軒先部分において
積雪荷重を支持できるものである。また、屋根下地骨組
み7上に屋根パネルや野地板等を敷設するに当たり、た
る木2、木質枠材10、あるいはけらばの軒先以外の部
位では木製の側枠材3、木製の連結材4を枠組みした木
製のけらば下地枠体5b上に支障なく載置して敷設して
釘打ち等により簡単に屋根パネルや野地板等を連結する
ことができるものであり、この結果、軒先側に配設する
けらば下地枠体5aの枠主体9を金属製の側枠材3と金
属製の連結材4とで構成することで、けらば軒先側端部
において積雪荷重を支持できるような構成としたにもか
かわらず、けらばの軒先のけらば下地枠体5a及びけら
ばの軒先以外のけらば下地枠体5bに屋根パネルや野地
板等を釘打ち等により簡単に取付けることができるもの
である。 【0007】 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。 【0009】図5には屋根下地骨組み7を示す平面図が
示してあり、図6には図5の屋根下地骨組み7に屋根葺
きをした屋根19の平面図を示している。また、図5、
図6においてAで示す部分は2階部分を示している。図
5に示すように、梁のような横材1の上に横材1に対し
て直角に複数のたる木2が並設してある。ここでたる木
2は木製のものが使用される。上記のようにたる木2を
並設して構成する屋根下地骨組み7のけらば側の端部に
おいては、けらば下地枠体5をけらば斜材6上にけらば
斜材6を跨いで配設してあって、この部分が屋根下地骨
組み7におけるけらば側の下地骨組み8となっている。 【0010】けらば下地枠体5はたる木2と平行な側枠
材3を複数の連結材4で連結して構成したものであっ
て、平面視略はしご状をしている。そして、この枠状パ
ネルよりなるけらば下地枠体5をけらば側の端部におい
て小屋組みのトラス構造の上斜材を構成するけらば斜材
6の上にけらば斜材6を跨ぐように配設し、連結材4を
けらば斜材6に接続することで、けらば下地枠体5に取
付ける(また、一側側の側枠材3は隣接するたる木2と
接続する)ものであるが、この場合、複数の連結材4が
けらば斜材6上に載置されて直交し、この複数の連結材
4で側枠材3が連結支持されることで、けらば部分にお
ける積雪荷重を支持できるようになっている。 【0011】ここで、軒先側に位置するけらば下地枠体
5以外のけらば下地枠体5は従来のけらば下地枠体5b
と同様の構造であり、木製の側枠材3を複数の木製の連
結材4で連結して枠組み形成してあり、木製の側枠材3
や木製の連結材4は木製のたる木2と同じ大きさのもの
が使用され、これにより木製の側枠材3や木製の連結材
4の上面がたる木2の上面と面一となるように構成して
ある。 【0012】一方、軒先側に位置するけらば下地枠体5
aは金属製の側枠材3と金属製の連結材4とで金属製の
枠主体9が構成してあり、この金属製の枠主体9には木
質材よりなる木質枠材10を取着してある。ここで、枠
主体9は図3に示すようなもので、枠主体9の側枠材3
は両側及び中央にそれぞれ配置してある。連結材4は断
面コ字状をした金属材により形成してあり、また、側枠
材3は断面コ字状をした金属材を2枚背中合わせにして
固着することで断面H字状に形成してある。 【0013】木質枠材10のうち両側の側枠材3の外側
に配設して取付けられる側木質枠材10aはたる木2と
同じ断面形状のものが使用され、また、側枠材3間に配
設されて側枠材3に取付けられる横木質枠材10bはた
る木2よりも上下厚みが薄いものが使用され、側木質枠
材10a横木質枠材10bの上面は面一となっており、
この木質枠材10の上面を枠主体9の上面と面一又は枠
主体9の上面よりも高くしてある(添付図面に示す実施
形態では木質枠材10の上面を枠主体9の上面よりも高
くしてある)。また、枠主体9の軒先側の端部に位置す
る連結材4の前面には木製の鼻板下地材12が取付けて
ある。 【0014】しかして、梁のような横材1の上に横材1
に対して直角に複数のたる木2を並設して屋根下地骨組
み7を形成するに当たり、けらば側の端部においては、
けらば下地枠体5をけらば斜材6上にけらば斜材6を跨
いで配設して取付けることで屋根下地骨組み7における
けらば側の下地骨組み8を構成するものであるが、この
場合、図1、図2に示すように、軒先側に位置するけら
ば下地枠体5aとして上記のように、枠主体9が金属製
のものを使用するものである。けらば下地枠体5aは中
央の側枠材3の軒先側と反対側が図1に示すようにけら
ば斜材6の上面に載置されてボルト13、ナット14に
固着してあり、また、けらば下地枠体5aは軒梁のよう
な横材1に対しては図4に示すような連結金具17を用
いて、ボルト13、ナット14により固着してある。 【0015】上記のようにして、けらば下地枠体5をけ
らば斜材6上にけらば斜材6を跨いで配設して取付ける
ことで屋根下地骨組み7におけるけらば側の下地骨組み
8を構成するものである。この状態で、軒先側に位置す
るけらば下地パネル5の金属製の枠主体9に取着した木
質枠材10の上面がたる木2の上面と面一となってお
り、また、軒先側以外のけらば下地枠体5の上面もたる
木2の上面及び木質枠材10の上面と面一となってい
る。 【0016】このようにけらば側の下地骨組み8の上面
を屋根下地骨組み7の他の部分の上面(つまりたる木2
の上面)と面一とすることで、屋根下地骨組み7上に屋
根パネルや野地板等を敷設するに当たり、たる木2、木
質枠材10、あるいはけらばの軒先以外の部位では木製
のけらば下地枠体5b上に支障なく載置して敷設でき、
また、けらば下地枠体5aは枠主体9を金属により形成
したにもかかわらず、木質枠材10部分において屋根下
地骨組み7の他の部分と同様に釘打ち等により簡単に屋
根パネルや野地板等を連結することができるものであ
る。屋根パネルや野地板上には屋根材が葺設されて図6
に示すように屋根19が形成される。図6において矢印
は屋根勾配方向を示し、矢印方向の先端側程下となるよ
うに屋根19が傾斜している。また、木製の鼻板下地材
12の前面側に鼻板を配置して釘打ち等により鼻板を木
製の鼻板下地材12に取付けることができるものであ
る。 【0017】しかして、けらば下地枠体5aをけらば斜
材6上にけらば斜材6を跨いで配設して屋根下地骨組み
7におけるけらば側の下地骨組み8を構成するので、積
雪地であっても、けらば部分で積雪荷重を支持でき、特
に、けらば側の下地骨組み8の軒先側に配設するけらば
下地枠体5aを金属製の側枠材3と金属製の連結材4と
で構成してあるので、従来のように、軒先のけらば側端
部においては、けらば斜材6の延長線上に柱の上端から
片持梁を突設して、この片持梁上にけらば下地枠体の軒
先側の突出部分を載設支持する必要がなく、確実に積雪
荷重を支持できることになる。 【0018】このように本発明はけらばの軒先部分にお
いて、従来のようにけらば下地枠体5を支持するための
片持梁を必要としないので、軒天井を形成するに当た
り、水平な軒天井を形成できるのはもちろんのこと、後
側程上となるように傾斜した傾斜軒天井を形成すること
ができるものである。 【0019】 【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発
明にあっては、たる木と平行な側枠材を複数の連結材で
連結してけらば下地枠体を構成し、けらば側の端部にお
いて、けらば下地枠体をけらば斜材上にけらば斜材を跨
いで配設して屋根下地骨組みにおけるけらば側の下地骨
組みを構成し、軒先側に位置するけらば下地枠体を金属
製の側枠材と金属製の連結材とで枠組みした枠主体に木
質材よりなる木質枠材を取着して構成すると共に木質枠
材の上面を枠主体の上面と面一又は枠主体の上面よりも
高くし、軒先側に位置するけらば下地枠体以外のけらば
下地枠体を木製の側枠材を複数の木製の連結材で連結し
て枠組みして形成し、上記木質枠材、木製の側枠材、木
製の連結材の上面をたる木の上面を面一としてあるの
で、多雪地であっても屋根のけらば部分をたる木と平行
な側枠材を複数の連結材で連結して構成したけらば下地
枠体により積雪荷重を支持できるものであり、特に、軒
先側に位置するけらば下地枠体を金属製の側枠材と金属
製の連結材とで構成してあることで、従来のように軒先
に片持梁を設けなくても、屋根のけらばの軒先部分にお
いて積雪荷重を支持できるものであり、この結果、軒天
井として水平な軒天井、傾斜軒天井のいずれであっても
支障なく形成できるものである。また、屋根下地骨組み
上に屋根パネルや野地板等を敷設するに当たり、たる
木、木質枠材、あるいはけらばの軒先以外の部位では木
製の側枠材、木製の連結材を枠組みした木製のけらば下
地枠体上に支障なく載置して敷設して釘打ち等により簡
単に屋根パネルや野地板等を連結することができるもの
であり、この結果、軒先側に配設するけらば下地枠体の
枠主体を金属製の側枠材と金属製の連結材とで構成する
ことで、けらば軒先側端部において積雪荷重を支持でき
るような構成としたにもかかわらず、けらばの軒先のけ
らば下地枠体及びけらばの軒先以外のけらば下地枠体に
屋根パネルや野地板等を釘打ち等により簡単に取付ける
ことができるものである。 【0020】
造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の屋根下地骨組み構造は、軒先と平
行な方向に配設した梁のような横材1の上に複数の木製
のたる木2を並設して構成し、けらば側においてはけら
ば斜材からけらば斜材に対して直角に木製の腕木を突設
し、木製の腕木の先端にけらば端部に位置するたる木を
固定していた。しかしながら、多雪地においては屋根に
大きな積雪荷重がかかるため、けらば部分においては木
製の腕木の突出先端に木製のたる木2を固着した構成で
は大きな積雪荷重を支持できないという問題があった。 【0003】そのため、従来にあっては、図7に示すよ
うに、木製のたる木2と平行な木製の側枠材3を複数の
木製の連結材4で連結して形成した平面視略はしご形状
をしたけらば下地枠体5bを形成し、屋根下地骨組み7
のけらば側の端部においては、上記けらば下地枠体5b
をけらば斜材6上にけらば斜材6を跨いで配設して取付
けて屋根下地骨組み7におけるけらば側の下地骨組み8
を構成するようにしている。この場合、軒先のけらば側
端部においては、けらば斜材6の延長線上に柱15の上
端から片持梁20を突設し、この片持梁20上に上記け
らば下地枠体5bの軒先側の突出部分を載設支持するよ
うにしている。 【0004】上記の従来例にあって、軒天井を形成する
には水平な軒天井は片持梁に邪魔されることなく形成で
きるが、後側程上となるように傾斜した傾斜軒天井を形
成しようとすると、軒先のけらば側端部のみに上記片持
梁が突出しているため、この片持梁が邪魔になって、傾
斜軒天井が形成できないという問題があった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、多雪地において簡単な構造で
積雪荷重を支持でき、軒天井として水平な軒天井、傾斜
軒天井のいずれであっても支障なく形成できる屋根下地
骨組み構造を提供することを課題とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る屋根下地骨組み構造は、梁のような横材
1の上に複数のたる木2を並設して構成する屋根下地骨
組み構造であって、たる木2と平行な側枠材3を複数の
連結材4で連結してけらば下地枠体5を構成し、けらば
側の端部において、けらば下地枠体5をけらば斜材6上
にけらば斜材6を跨いで配設して屋根下地骨組み7にお
けるけらば側の下地骨組み8を構成し、軒先側に位置す
るけらば下地枠体5aを金属製の側枠材3と金属製の連
結材4とで枠組みした枠主体9に木質材よりなる木質枠
材10を取着して構成すると共に木質枠材10の上面を
枠主体9の上面と面一又は枠主体9の上面よりも高く
し、軒先側に位置するけらば下地枠体5a以外のけらば
下地枠体5bを木製の側枠材3を複数の木製の連結材4
で連結して枠組みして形成し、上記木質枠材10、木製
の側枠材3、木製の連結材4の上面をたる木2の上面を
面一として成ることを特徴とするものである。このよう
な構成とすることで、多雪地であっても屋根のけらば部
分をたる木2と平行な側枠材3を複数の連結材4で連結
して構成したけらば下地枠体5により積雪荷重を支持で
きるものであり、特に、軒先側に位置するけらば下地枠
体5aを金属製の側枠材3と金属製の連結材4とで構成
してあることで支持強度が強く、従来のように軒先に片
持梁を設けなくても、屋根のけらばの軒先部分において
積雪荷重を支持できるものである。また、屋根下地骨組
み7上に屋根パネルや野地板等を敷設するに当たり、た
る木2、木質枠材10、あるいはけらばの軒先以外の部
位では木製の側枠材3、木製の連結材4を枠組みした木
製のけらば下地枠体5b上に支障なく載置して敷設して
釘打ち等により簡単に屋根パネルや野地板等を連結する
ことができるものであり、この結果、軒先側に配設する
けらば下地枠体5aの枠主体9を金属製の側枠材3と金
属製の連結材4とで構成することで、けらば軒先側端部
において積雪荷重を支持できるような構成としたにもか
かわらず、けらばの軒先のけらば下地枠体5a及びけら
ばの軒先以外のけらば下地枠体5bに屋根パネルや野地
板等を釘打ち等により簡単に取付けることができるもの
である。 【0007】 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。 【0009】図5には屋根下地骨組み7を示す平面図が
示してあり、図6には図5の屋根下地骨組み7に屋根葺
きをした屋根19の平面図を示している。また、図5、
図6においてAで示す部分は2階部分を示している。図
5に示すように、梁のような横材1の上に横材1に対し
て直角に複数のたる木2が並設してある。ここでたる木
2は木製のものが使用される。上記のようにたる木2を
並設して構成する屋根下地骨組み7のけらば側の端部に
おいては、けらば下地枠体5をけらば斜材6上にけらば
斜材6を跨いで配設してあって、この部分が屋根下地骨
組み7におけるけらば側の下地骨組み8となっている。 【0010】けらば下地枠体5はたる木2と平行な側枠
材3を複数の連結材4で連結して構成したものであっ
て、平面視略はしご状をしている。そして、この枠状パ
ネルよりなるけらば下地枠体5をけらば側の端部におい
て小屋組みのトラス構造の上斜材を構成するけらば斜材
6の上にけらば斜材6を跨ぐように配設し、連結材4を
けらば斜材6に接続することで、けらば下地枠体5に取
付ける(また、一側側の側枠材3は隣接するたる木2と
接続する)ものであるが、この場合、複数の連結材4が
けらば斜材6上に載置されて直交し、この複数の連結材
4で側枠材3が連結支持されることで、けらば部分にお
ける積雪荷重を支持できるようになっている。 【0011】ここで、軒先側に位置するけらば下地枠体
5以外のけらば下地枠体5は従来のけらば下地枠体5b
と同様の構造であり、木製の側枠材3を複数の木製の連
結材4で連結して枠組み形成してあり、木製の側枠材3
や木製の連結材4は木製のたる木2と同じ大きさのもの
が使用され、これにより木製の側枠材3や木製の連結材
4の上面がたる木2の上面と面一となるように構成して
ある。 【0012】一方、軒先側に位置するけらば下地枠体5
aは金属製の側枠材3と金属製の連結材4とで金属製の
枠主体9が構成してあり、この金属製の枠主体9には木
質材よりなる木質枠材10を取着してある。ここで、枠
主体9は図3に示すようなもので、枠主体9の側枠材3
は両側及び中央にそれぞれ配置してある。連結材4は断
面コ字状をした金属材により形成してあり、また、側枠
材3は断面コ字状をした金属材を2枚背中合わせにして
固着することで断面H字状に形成してある。 【0013】木質枠材10のうち両側の側枠材3の外側
に配設して取付けられる側木質枠材10aはたる木2と
同じ断面形状のものが使用され、また、側枠材3間に配
設されて側枠材3に取付けられる横木質枠材10bはた
る木2よりも上下厚みが薄いものが使用され、側木質枠
材10a横木質枠材10bの上面は面一となっており、
この木質枠材10の上面を枠主体9の上面と面一又は枠
主体9の上面よりも高くしてある(添付図面に示す実施
形態では木質枠材10の上面を枠主体9の上面よりも高
くしてある)。また、枠主体9の軒先側の端部に位置す
る連結材4の前面には木製の鼻板下地材12が取付けて
ある。 【0014】しかして、梁のような横材1の上に横材1
に対して直角に複数のたる木2を並設して屋根下地骨組
み7を形成するに当たり、けらば側の端部においては、
けらば下地枠体5をけらば斜材6上にけらば斜材6を跨
いで配設して取付けることで屋根下地骨組み7における
けらば側の下地骨組み8を構成するものであるが、この
場合、図1、図2に示すように、軒先側に位置するけら
ば下地枠体5aとして上記のように、枠主体9が金属製
のものを使用するものである。けらば下地枠体5aは中
央の側枠材3の軒先側と反対側が図1に示すようにけら
ば斜材6の上面に載置されてボルト13、ナット14に
固着してあり、また、けらば下地枠体5aは軒梁のよう
な横材1に対しては図4に示すような連結金具17を用
いて、ボルト13、ナット14により固着してある。 【0015】上記のようにして、けらば下地枠体5をけ
らば斜材6上にけらば斜材6を跨いで配設して取付ける
ことで屋根下地骨組み7におけるけらば側の下地骨組み
8を構成するものである。この状態で、軒先側に位置す
るけらば下地パネル5の金属製の枠主体9に取着した木
質枠材10の上面がたる木2の上面と面一となってお
り、また、軒先側以外のけらば下地枠体5の上面もたる
木2の上面及び木質枠材10の上面と面一となってい
る。 【0016】このようにけらば側の下地骨組み8の上面
を屋根下地骨組み7の他の部分の上面(つまりたる木2
の上面)と面一とすることで、屋根下地骨組み7上に屋
根パネルや野地板等を敷設するに当たり、たる木2、木
質枠材10、あるいはけらばの軒先以外の部位では木製
のけらば下地枠体5b上に支障なく載置して敷設でき、
また、けらば下地枠体5aは枠主体9を金属により形成
したにもかかわらず、木質枠材10部分において屋根下
地骨組み7の他の部分と同様に釘打ち等により簡単に屋
根パネルや野地板等を連結することができるものであ
る。屋根パネルや野地板上には屋根材が葺設されて図6
に示すように屋根19が形成される。図6において矢印
は屋根勾配方向を示し、矢印方向の先端側程下となるよ
うに屋根19が傾斜している。また、木製の鼻板下地材
12の前面側に鼻板を配置して釘打ち等により鼻板を木
製の鼻板下地材12に取付けることができるものであ
る。 【0017】しかして、けらば下地枠体5aをけらば斜
材6上にけらば斜材6を跨いで配設して屋根下地骨組み
7におけるけらば側の下地骨組み8を構成するので、積
雪地であっても、けらば部分で積雪荷重を支持でき、特
に、けらば側の下地骨組み8の軒先側に配設するけらば
下地枠体5aを金属製の側枠材3と金属製の連結材4と
で構成してあるので、従来のように、軒先のけらば側端
部においては、けらば斜材6の延長線上に柱の上端から
片持梁を突設して、この片持梁上にけらば下地枠体の軒
先側の突出部分を載設支持する必要がなく、確実に積雪
荷重を支持できることになる。 【0018】このように本発明はけらばの軒先部分にお
いて、従来のようにけらば下地枠体5を支持するための
片持梁を必要としないので、軒天井を形成するに当た
り、水平な軒天井を形成できるのはもちろんのこと、後
側程上となるように傾斜した傾斜軒天井を形成すること
ができるものである。 【0019】 【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発
明にあっては、たる木と平行な側枠材を複数の連結材で
連結してけらば下地枠体を構成し、けらば側の端部にお
いて、けらば下地枠体をけらば斜材上にけらば斜材を跨
いで配設して屋根下地骨組みにおけるけらば側の下地骨
組みを構成し、軒先側に位置するけらば下地枠体を金属
製の側枠材と金属製の連結材とで枠組みした枠主体に木
質材よりなる木質枠材を取着して構成すると共に木質枠
材の上面を枠主体の上面と面一又は枠主体の上面よりも
高くし、軒先側に位置するけらば下地枠体以外のけらば
下地枠体を木製の側枠材を複数の木製の連結材で連結し
て枠組みして形成し、上記木質枠材、木製の側枠材、木
製の連結材の上面をたる木の上面を面一としてあるの
で、多雪地であっても屋根のけらば部分をたる木と平行
な側枠材を複数の連結材で連結して構成したけらば下地
枠体により積雪荷重を支持できるものであり、特に、軒
先側に位置するけらば下地枠体を金属製の側枠材と金属
製の連結材とで構成してあることで、従来のように軒先
に片持梁を設けなくても、屋根のけらばの軒先部分にお
いて積雪荷重を支持できるものであり、この結果、軒天
井として水平な軒天井、傾斜軒天井のいずれであっても
支障なく形成できるものである。また、屋根下地骨組み
上に屋根パネルや野地板等を敷設するに当たり、たる
木、木質枠材、あるいはけらばの軒先以外の部位では木
製の側枠材、木製の連結材を枠組みした木製のけらば下
地枠体上に支障なく載置して敷設して釘打ち等により簡
単に屋根パネルや野地板等を連結することができるもの
であり、この結果、軒先側に配設するけらば下地枠体の
枠主体を金属製の側枠材と金属製の連結材とで構成する
ことで、けらば軒先側端部において積雪荷重を支持でき
るような構成としたにもかかわらず、けらばの軒先のけ
らば下地枠体及びけらばの軒先以外のけらば下地枠体に
屋根パネルや野地板等を釘打ち等により簡単に取付ける
ことができるものである。 【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断面図である。
【図2】同上の一部破断した平面図である。
【図3】同上に用いる軒先側に位置するけらば下地枠体
を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面断面図で
あり、(c)は側面断面図である。 【図4】同上に用いる連結金具を示し、(a)は側面図
であり、(b)は平面図である。 【図5】屋根下地骨組みの一例を示す平面図である。 【図6】同上の屋根の平面図である。 【図7】従来例のけらば側の下地骨組み部分を示す斜視
図である。 【符号の説明】 1 横材 2 たる木 3 側枠材 4 連結材 5 けらば下地枠体 5a けらば下地枠体 6 けらば斜材 7 屋根下地骨組み 8 下地骨組み 9 枠主体
を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面断面図で
あり、(c)は側面断面図である。 【図4】同上に用いる連結金具を示し、(a)は側面図
であり、(b)は平面図である。 【図5】屋根下地骨組みの一例を示す平面図である。 【図6】同上の屋根の平面図である。 【図7】従来例のけらば側の下地骨組み部分を示す斜視
図である。 【符号の説明】 1 横材 2 たる木 3 側枠材 4 連結材 5 けらば下地枠体 5a けらば下地枠体 6 けらば斜材 7 屋根下地骨組み 8 下地骨組み 9 枠主体
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平5−18033(JP,A)
特開 平10−18493(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
E04B 7/02
E04B 7/04
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 梁のような横材の上に複数の木製のたる
木を並設して構成する屋根下地骨組み構造であって、た
る木と平行な側枠材を複数の連結材で連結してけらば下
地枠体を構成し、けらば側の端部において、けらば下地
枠体をけらば斜材上にけらば斜材を跨いで配設して屋根
下地骨組みにおけるけらば側の下地骨組みを構成し、軒
先側に位置するけらば下地枠体を金属製の側枠材と金属
製の連結材とで枠組みした枠主体に木質材よりなる木質
枠材を取着して構成すると共に木質枠材の上面を枠主体
の上面と面一又は枠主体の上面よりも高くし、軒先側に
位置するけらば下地枠体以外のけらば下地枠体を木製の
側枠材を複数の木製の連結材で連結して枠組みして形成
し、上記木質枠材、木製の側枠材、木製の連結材の上面
をたる木の上面を面一として成ることを特徴とする屋根
下地骨組み構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000019071A JP3377483B2 (ja) | 2000-01-27 | 2000-01-27 | 屋根下地骨組み構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000019071A JP3377483B2 (ja) | 2000-01-27 | 2000-01-27 | 屋根下地骨組み構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001207580A JP2001207580A (ja) | 2001-08-03 |
JP3377483B2 true JP3377483B2 (ja) | 2003-02-17 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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JP (1) | JP3377483B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5939443B2 (ja) * | 2012-11-30 | 2016-06-22 | 積水ハウス株式会社 | 勾配屋根の補強構造 |
JP6280024B2 (ja) * | 2014-12-09 | 2018-02-14 | 株式会社エヌ・シー・エヌ | 屋根構造 |
-
2000
- 2000-01-27 JP JP2000019071A patent/JP3377483B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001207580A (ja) | 2001-08-03 |
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