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JP3373719B2 - オーディオ信号記録方法及び媒体及び再生装置及び方法 - Google Patents

オーディオ信号記録方法及び媒体及び再生装置及び方法

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Publication number
JP3373719B2
JP3373719B2 JP06472296A JP6472296A JP3373719B2 JP 3373719 B2 JP3373719 B2 JP 3373719B2 JP 06472296 A JP06472296 A JP 06472296A JP 6472296 A JP6472296 A JP 6472296A JP 3373719 B2 JP3373719 B2 JP 3373719B2
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audio
audio signal
video
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signal
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JP06472296A
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英紀 三村
潤一 魚田
茂 富所
和彦 平良
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Publication date
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、デジタ
ルビデオディスクに記録されるオーディオ信号の記録方
法及び記録媒体及び再生のための信号処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、光学式ディスクとして、従来のオ
ーディオ用コンパクトディスク(以下CDと記す)に加
えて、デジタルビデオディスク及びその再生装置が開発
されている。このデジタルビデオディスクにおいても、
特に最近は、従来のCD(直径12cm)と同じ程度の
大きさで、約2時間分の映画情報を記録、再生可能なデ
ィスクが開発されている。またこのデジタルビデオディ
スクにおいては、映画情報に加えて、8種類の異なる言
語の音声又は音楽、32種類の異なる言語の字幕情報を
同一ディスクに記録できるようなフォーマットが考えら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、最近
ではメイン映画情報に加えて、多種の言語の音声又は音
楽を記録でき、しかも、その大きさが従来のCDと同じ
というデジタルビデオディスクが開発されている。
【0004】このようなデジタルビデオディスクが市場
に出回るようになった場合、当然、従来のCD専用のオ
ーディオプレーヤーと同様に、音楽や音声(オーディオ
信号)を再生したいという要望が出てくる。オーディオ
信号の記録方式としては、デジタル圧縮方式、リニアP
CM方式があるが、オーディオ専用プレーヤーにおいて
音楽や音声のオーディオ信号を再生可能なビデオディス
クを考えた場合、従来のCDと同様のリニアPCM方式
によるデータを記録することが有効である。
【0005】そこで、この発明では、オーディオ専用プ
レーヤー及びビデオプレーヤーのいずれにおいても再生
可能なオーディオ信号の記録方法及び記録媒体及びこの
種の記録媒体を再生可能な信号処理装置を提供すること
を目的とする。またこの場合、オーディオ専用プレーヤ
ーとしては、価格の低減が要望されるが価格を低減する
のに有効な記録方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、記録媒体に
情報を記録する方法において、デジタルビデオ信号を複
数のビデオパックに納め、第1のオーディオ信号を複数
のオーディオパックに納め、前記ビデオパック及び前記
オーディオパックを混在させ、また前記デジタルビデオ
信号及び前記第1のオーディオ信号を同期させて再生す
るために用いられる第1の管理情報をオーディオビデオ
領域に記録し、第2のオーディオ信号と少なくともこの
第2のオーディオ信号を再生するために必要な第2の管
理情報とをオーディオ専用領域に記録し、前記第2の管
情報にはさらに、前記オーディオビデオ領域の前記第
1のオーディオ信号を再生するために用いられる制御情
報を含めるようにしたものである。
【0007】前記第2の管理情報に応答する手段を有す
る再生装置を用いて、上記の記録媒体を再生した場合
は、前記オーディオ専用記録部の第2のオーディオ信号
の再生を行うことは勿論のこと、本来はビデオ信号と共
に再生されるべき第1のオーディオ信号をも再生を行う
ことができ、オーディオ記録情報を有効に活用すること
ができる。またオーディオ専用プレーヤとしては、第2
の管理情報のみを扱えばよいのでその記憶用のメモリ容
量も少なくて済むので価格低減に有効である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1(1a)には、この発明に
係わるデジタルビデオディスク(以下光ディスク10と
いう)が示されている。
【0009】まずこの光ディスク10の構造について説
明する。光ディスク10は、その両面のクランプ領域2
1の周囲に情報記録領域22を有する。情報記録領域2
2は、外周に情報が記録されてないリードアウト領域2
3を有し、また、クランプ領域21との境目に情報が記
録されていないリードイン領域24を有する。このリー
ドアウト領域23とリードイン領域24の間がデータ記
録領域25である。
【0010】データ記録領域25にはトラックがスパイ
ラル状に連続して形成される。このトラックは、複数の
物理的なセクタに分割され、そのセクタには連続番号が
付されている。トラックの信号形跡は、ピットとして形
成されている。読み出し専用の光ディスクでは、透明基
板にピット列がスタンパーで形成され、このピット列形
成面に反射膜が記録層として形成されている。2枚貼り
合わせタイプの光ディスクは、このような記録層が対向
するように2枚のディスクが接着層を介して合体され、
複合ディスクとされている。
【0011】次に、上記した光ディスク10の論理フォ
ーマットについて説明する。図1(1b)には、情報記
録領域22の情報区分である論理フォーマットを示して
いる。
【0012】この論理フォーマットは、特定の規格、例
えばマイクロUDF及びISO9660に準拠して定め
られている。以下の説明では、論理アドレスが、マイク
ロUDF及びISO9660で定められる論理セクタ番
号(LSN)を意味し、論理セクタは、先の物理セクタ
のサイズと同じ1論理セクタが2048バイトであり、
また論理セクタ番号(LSN)は、物理セクタ番号の昇
順とともに連続番号が付されているものとする。
【0013】論理フォーマットは、階層構造であり、ビ
デオマネージャージャー(第1の管理情報)領域、少な
くとも1つ以上のビデオタイトルセット領域、オーディ
オ専用制御信号(第2の管理情報)及びデジタルオーデ
ィオ信号領域を有する。
【0014】これらの領域は、論理セクタの境界上で区
分されている。1論理セクタは2048バイトである。
1論理ブロックも2048バイトであり、したがって、
1論理セクタは1論理ブロックと定義されている。
【0015】ビデオマネージャー領域は、マイクロUD
F及びISO9660で定められる管理領域を含み、こ
の領域の記述を介して、各種のビデオディスクの各種デ
ータが再生装置のシステムROM/RAM部に格納され
る。ビデオマネージャージャーは、ビデオタイトルセッ
トを管理するための情報が記述され、ファイル#0から
始める複数のファイルで構成されている。また、マネー
ジャー内の各種の情報のスタート及びエンドアドレスな
ども記述されている。また再生装置からの操作入力に対
応して応答するためのプログラムチェーンも記述されて
いる。プログラムチェーンは、再生すべきタイトルセッ
ト等をの順序を記述している。
【0016】ビデオタイトルセットには、圧縮されたビ
デオデータ、副映像データ、オーディオデータ及びこれ
らを再生するための再生制御情報が記録されている。複
数のビデオタイトルセットは、最大99個である。また
各ビデオタイトルセットは、複数のファイルで構成され
ており、このファイルは最大10個である。これらのフ
ァイルも論理セクタの境界で区分されている。
【0017】さらにこの光ディスク10には、オーディ
オ専用制御信号及びデジタルオーディオ信号(第2のオ
ーディオ信号)が記録されている。このオーディオ専用
制御信号(第2の管理情報)は、特にオーディオ再生専
用のプレーヤーに上記光ディスク10を装填した際に有
効な機能を奏する。オーディオ再生専用のプレーヤー
は、この第2の管理情報としてのオーディオ専用制御信
号を読み取るだけで、オーディオ信号の再生プログラム
を構築することができる。第1の管理情報のためのメモ
リ容量は必要としない。なおこの第2の管理情報により
管理されているオーディオ信号の領域には副映像情報も
記録されて、この情報が制御されるようになっていても
よい。
【0018】図1(1c)には、1つのビデオタイトル
セットを取り出して示している。このビデオタイトルセ
ットには、先頭にタイトルセット管理情報が含まれ、次
にビデオオブジェクトセットが配置され、次にタイトル
セット管理情報とまったく同じ内容のバックアップ管理
情報が含まれている。
【0019】ビデオオブジェクトセット(VOBS)
は、1個以上のビデオオブジェクト(VOB)の集合と
して定義される。通常、メニュー用のビデオオブジェク
トセット(VOBS)は、複数のメニュー画面を表示す
るためのビデオオブジェクト(VOB)として構成さ
れ、ビデオタイトルセット用のビデオオブジェクトセッ
ト(VOBS)は、通常の動画等を表示するためのビデ
オオブジェクト(VOB)として構成される。
【0020】ビデオオブジェクト(VOB)には、識別
番号(VOB IDN#j)が付されており、この識別
番号(VOB IDN#j)を利用してビデオオブジェ
クト(VOB)を特定することができる。1つのビデオ
オブジェクト(VOB)は、1つ又は複数のセルで構成
されている。同様にセルにも、識別番号(C IDN#
j)が付されており、この識別番号(C IDN#j)
を利用してセルを特定することができる。メニュー用の
ビデオオブジェクトは、1つのセルで構成されることも
ある。
【0021】さらに1つのセルは、1つ又は複数のビデ
オオブジェクトユニット(VOBU)から構成される。
そして1つのビデオオブジェクトユニット(VOBU)
は、1つのナビゲーションパック(NVパック)を先頭
に有するパック列として定義される。1つのビデオオブ
ジェクトユニット(VOBU)は、NVパックから次の
NVパックの直前まで記録される全パックの集まりとし
て定義されている。
【0022】ビデオオブジェクトユニット(VOBU)
の再生時間は、このVOBU内に含まれる単数または複
数個のGOP(グループオブピクチャー)から構成され
るビデオデータの再生時間に相当し、その再生時間は約
0.4秒以上で1秒以内に定められている。MPEGの
規格では、1GOPは、約0.5秒の再生時間に相当す
る画像データが圧縮されるとされている。
【0023】1つのビデオオブジェクトユニット(VO
BU)内には、上述したNVパックを先頭にして、ビデ
オパック(Vパック)、副映像パック(SPパック)、
オーディオパック(Aパック)(第1のオーディオ信
号)が配列されている。よって、1VOBU内の複数の
Vパックは、再生時間が1秒以内となる圧縮画像データ
が1GOPあるいは複数GPの形で構成されており、ま
たこの再生時間に相当するオーディオ信号が圧縮処理さ
れてAVパックとして配列されている。またこの再生時
間内に用いる副映像データが圧縮されてSPパックとし
て配列されている。但し、オーディオ信号は、例えば8
チャンネル、副映像としては例えば32チャンネル分の
データをパック化して記録されている。
【0024】図1(1c)には、ビデオタイトルセット
内のビデオオブジェクトセットからビデオオブジェク
ト、セル、ビデオオブジェクトユニット、パックとなる
階層構造の途中を省略し、ビデオオブジェクトセット内
にパックを記述して示している。
【0025】図1(1d)には、オーディオ専用制御信
号から光ディスク10の記録情報をみた状態を示してい
る。上記したようにこの光ディスク10には、ビデオ再
生用のビデオタイトルセットの他に、オーディオ専用制
御信号及びデジタルオーディオ信号が記録されている。
しかもオーディオ専用制御信号には、ビデオタイトルセ
ット領域に記録されているオーディオパックAの再生順
序を指定する情報も含まれるようになっている。このた
めに、通常のデジタルオーディオ信号の再生の他に、ビ
デオタイトルセット内に記録されているオーディオ信号
も有効に利用することができる。
【0026】次に、オーディオパックAの構造について
説明する。図2(2a)には、制御用のパック(DS
I)、ビデオパックV、サブピクチャーパックSV、オー
ディオパックA含むパックの配列例を示している。
【0027】図2(2b)にはオーディオパックを示
し、このオーディオパックは、パックヘッダと、パケッ
トからなり、パケットは、パケットヘッダ、サブストリ
ームID、オーディオフレーム情報、オーディオデータ
情報を含む。
【0028】1パックは、2048バイトとされ、これ
は固定である。1パックは、1パケットを含み、また1
パックはパックヘッダとパケットヘッダ、パケットデー
タ部とからなる。DSIには、各パックのスタートアド
レスやエンドアドレス等の再生時に各パックを制御する
ための情報が記述されている。
【0029】図2(2b)には、オーディオパックのみ
を取り出して示している。実際には、図2(2a)に示
すようにDSIパック、ビデオパック、オーディオパッ
クが混在して配置されるのであるが、図2(2b)には
パックをわかりやすくするために、オーディオパックを
取り出して示している。このシステムの規格では、DS
Iと次のDSIとの間を再生したときに約0.5秒とな
るだけの情報を配置することが規定されている。1パッ
クはパックヘッダとパケットヘッダ、パケットデータ部
とからなる。DSIには、システムクロックリファレン
ス、各パケットをコントロールするための情報が記述さ
れている。
【0030】ここでパックヘッダ、パケットヘッダ、サ
ブストリームID、オーディオフレーム情報、オーディ
オデータ情報には、オーディオのパックのサイズ、ビデ
オとの再生出力タイミングを取るためのプレゼンテーシ
ョンタイムスタンプ、チャンネル(ストリーム)の識別
コード、またオーディオ信号の種類(リニアPCM、ド
ルビーAC−3、MPEG等)、量子化ビット、サンプ
リング周波数、データのスタートアドレス、エンドアド
レス等のオーディオを再生するのに必要な情報が記載さ
れている。オーディオフレーム情報は、リニアPCMデ
ータ内におけるオーディオフレームの開始アドレスを示
している。
【0031】図3には、上記したようなオーディオ信号
が記録されている光ディスクを再生可能な再生装置の一
例を示している。光ディスク10の記録情報は、ピック
アップ部401により光学的に読み取られ、信号処理部
402に導かれる。信号処理部402は、所定の取決め
によりMEMORIメモリ403を用いてデータの誤り
訂正処理等を行う。そして読み取ったデータのうちオー
ディオ専用制御信号に含まれる制御データをシステム制
御部404に取り込む。システム制御部404は、操作
部405からの操作入力に応じて、ユーザが指定したオ
ーディオストリームが再生されるように信号処理部40
2のデータ処理を制御することになる。信号処理部40
2で取り出されたオーディオ情報は、デコーダ408に
入力されてデコードされ、復号されたオーディオ信号と
して出力端子409に出力される。
【0032】再生の途中では、サーボ回路406は、ピ
ックアップ部401を制御し、ピックアップのフォーカ
ス及びトラッキング、さらにはピックアップ位置を制御
する。またモータ駆動回路407を制御し、ディスク1
0を回転するためのモータ(図示せず)を制御する。サ
ーボ回路406には、信号処理部402からの再生信号
の情報、及びシステム制御部404からの制御情報が入
力されている。
【0033】図4には、上記の再生装置のシステム制御
部404に格納されているソフトウエアの一部を概略的
に示している。光ディスクが装填されて、再生操作が行
われると、オーディオ専用制御信号の読み取りを行う。
このオーディオ専用制御信号は、予め取決められた従来
の制御信号に、さらに、装填されている光ディスクがデ
ジタルビデオディスクであるかどうかの識別情報も追加
されている。このために、この再生装置は、オーディオ
専用制御信号からデジタルオーディオ信号領域に記録さ
れている曲数、曲目の認識とともに、装填された光ディ
スクが通常のCDであるかデジタルビデオディスクであ
るかどうかの判定を行う。またオーディオ信号を再生す
るための制御情報としてのオーディオ専用制御信号の各
種データをメモリに格納する(ステップS11〜S1
3)。
【0034】次に、再生装置は、再生のための曲番号が
入力されるのを待つ(ステップS14)。ここで、再生
のスタート操作が行われた場合は、予め決められている
曲の再生順序のデータに基づいて再生順序を決めるが、
曲番号がユーザの操作により入力された場合には、入力
された曲番号はデジタルオーディオ信号領域のものであ
るかどうかの判定を行う。入力された曲番号はデジタル
オーディオ信号領域のものである場合は、通常のリニア
PCMオーディオ信号の再生処理を行う(ステップS1
5、S16)。そして再生の途中で曲の終了を判定した
場合(ステップS17)は、ステップS14へ戻る。
【0035】なお、ステップS13において、装填され
あディスクが通常のCDであることを認識した場合(デ
ジタルビデオディスクではないことが認識された場合)
には、ステップS16にジャンプする。
【0036】次に、ステップS15において、入力され
た曲番号あるいは次に再生される曲の番号が、デジタル
オーディオ信号領域のものでないことが判明した場合、
ステップS18に移行する。
【0037】ステップS18においては、DSIの読み
取りを行う。これは前述したようにDSIがパックを処
理するための制御データを含むからである。そしてDS
Iに記述されている制御データに基づいて、オーディオ
パックを読み取るが、このオーディオパックとしては曲
や音声の異なる複数のストリームがある。そこで読み取
ったオーディオパックのパックヘッダ及びパケットヘッ
ダの情報を参照して、指定曲に対応するオーディオパッ
クが存在するかどうかの判定を行う(ステップS1
9)。指定曲に対応するオーディオパックが存在しない
場合は、エラー表示を行う。指定曲に対応するオーディ
オパックが存在した場合には、信号処理モード及びデコ
ードモードをそのオーディオパックのデータ復号化に適
したモードに切り換えてストリームの抽出と再生を行
う。そして曲の終了が検出されるとステップS14に戻
る。
【0038】上記の説明では、光ディスクのデジタルオ
ーディオ信号領域には従来と同様な方式でリニアPCM
オーディオ情報が記録され、ビデオオブジェクトセット
の領域には、パック形式のオーディオ情報が記録されて
いるとして説明したが、デジタルオーディオ信号領域に
パック形式のオーディオ情報が記録されていてもよいこ
とは勿論である。さらにまた副映像情報が記録されても
よく、この場合は副映像再生及びオーディオとの同期の
ための制御情報が第2の管理情報の中に含まれることに
なる。さらにまた、光ディスクのデジタルオーディオ信
号領域に従来と同様な方式でリニアPCMオーディオ情
報が記録されていた場合、従来のCDプレーヤーにおい
ても、少なくともこのデジタルオーディオ信号領域のオ
ーディオ信号を再生することができる。さらに、図4で
示したように、パック形式のオーディオ情報を処理する
ためのソフトウエアを追加すれば、容易に上記デジタル
ビデオディスクの音楽情報を有効に活用できることにな
る。
【0039】ビデオオブジェクトセットには複数のオー
ディオストリームがある。そこで、いずれのストリーム
を再生するのかは、再生すべき曲番号の指定入力があっ
たときにそのストリームのオーディオパックのヘッダに
制作者の意図により挿入されている再生許可、否許可を
示すフラッグを参照して決定されるようになっており、
許可のフラッグがあるときに再生が実行される。
【0040】次に、上記の光ディスクをデジタルビデオ
ディスクとして取り扱う再生装置について簡単に説明す
る。図5には光ディスク再生装置を示し、図6には、上
記したオーディオストリームが記録されている光ディス
ク10をドライブするディスクドライブ部30の基本構
成を示している。
【0041】図5の光ディスク再生装置を説明する。光
ディスク再生装置は、キー操作/表示部500を有す
る。光ディスク再生装置には、モニタ11、スピーカ1
2が接続される。光ディスク10から読み取られたピッ
クアップデータは、ディスクドライブ部501を介し
て、システム処理部504に送られる。光ディスク10
から読み取られたピックアップデータは、例えば映像デ
ータ、副映像データ及び音声データを含み、これらのデ
ータは、システム処理部504で分離される。分離され
た映像データは、ビデオバッファ506を介してビデオ
デコーダ508へ供給され、副映像データは副映像バッ
ファ507を介して副映像デコーダ509へ供給され、
音声データはオーディオバッファ512を介してオーデ
ィオデコーダ513へ供給される。ビデオデコーダ50
8でデコーダされた映像信号と、副映像デコーダ509
でデコードされた副映像信号とは合成部510で合成さ
れてD/A変換器511でアナログ映像信号として出力
されモニタ11に供給される。オーディオデコーダ51
3でデコードされたオーディオ信号は、D/A変換器5
14でアナログオーディオ信号となりスピーカ12に供
給される。
【0042】502はシステムCPUであり、再生装置
全体はこのシステムCPU502により管理されてい
る。したがって、システムCPU502は、ディスクド
ライブ部501、システム処理部504、キー操作/表
示部500と制御信号やタイミング信号等のやり取りを
行うことができる。システムCPU502には、システ
ムROM/RAM503が接続されており、このシステ
ムROM/RAM503には、システムCPU502が
データ処理を行うための固定プログラムが格納されると
ともに、光ディスク10から再生された管理データ等を
格納することもできる。
【0043】データRAM505は、システム処理部5
04に接続され、上述したデータの分離やエラー訂正等
を行うときのバッファとして用いられる。図6のディス
クドライブ部501を説明する。
【0044】ディスクモータ駆動回路531は、スピン
ドルモータ532を回転駆動する。スピンドルモータ5
32が回転すると光ディスク10が回転し、光学ヘッド
部533により光ディスクに記録されている記録データ
をピックアップすることが可能である。光学ヘッド部5
33により読み取られた信号は、ヘッドアンプ534に
供給され、このヘッドアンプ534の出力が先のシステ
ム処理部504に入力される。
【0045】フィードモータ535は、フィードモータ
駆動回路536により駆動される。フィードモータ53
5は、光ヘッド部533を光ディスク10の半径方向へ
駆動する。光ヘッド部533には、フォーカス機構及び
トラッキング機構が設けられており、これらの機構には
それぞれフォーカス回路537、トラッキング回路53
8からの駆動信号が与えらえる。
【0046】ディスクモータ駆動回路531、フィード
モータ駆動回路536、フォーカス回路537、トラッ
キング回路538に対しては、サーボ処理部539から
制御信号が入力されている。これにより、ディスクモー
タ532は、ピックアップ信号の周波数が所定の周波数
であるように光ディスク10を回転制御し、フォーカス
回路537は、光ヘッド部533の光学ビームの焦点が
光ディスク10に最良の焦点を結ぶように、光学系のフ
ォーカス機構を制御し、またトラッキング回路538
は、光学ビームが所望の記録トラックの中央に照射され
るようにトラッキング機構を制御する。
【0047】図7には、情報記録領域25の情報区分で
ある論理フォーマットを示している。この論理フォーマ
ットは、図1(1b)で説明した通りである。この光デ
ィスク10には、前述したようにオーディオ専用制御信
号及びデジタルオーディオ信号が記録されている。
【0048】図8においてビデオマネージャージャー7
1について説明する。ビデオマネージャージャー71
は、ボリウムマネージャー情報(VMGI)75、ビデ
オマネージャー情報メニューのためのビデオオブジェク
トセット(VMGM VOBS)76及びボリウムビデ
オマネージャー情報のバックアップ(VMGI BU
P)77で構成される。VMGI71、VMGI BU
P77は必須の項目であり、VNGM VOBS76は
オプションである。
【0049】VMGM VOBS76には、ビデオマネ
ージャー71が管理する当該光ディスクのボリウムに関
するメニューのためのビデオデータ、オーディオデー
タ、及び副映像データが格納されている。即ちボリウム
名、ボリウム名表示に伴う音声及び副映像による説明情
報や、選択項目表示を得ることができる。例えば、光デ
ィスクが語学学習用の英会話を格納したものである場
合、英会話のボリウム名、レッスン例が再生表示される
とともに、テーマソングが音声で再生され、副映像では
どのレベルの教材であるか等が表示される。また選択項
目としては、レッスンの番号(レベル)の選択が表示さ
れ、視聴者の操作入力を待つようになる。このような利
用のためにVMGM VOBS76が用いられる。
【0050】図9は、ビデオオブジェクトセット(VO
BS)82の例を示している。ビデオオブジェクトセッ
ト(VOBS)としては、メニュー用として2つのタイ
プ、ビデオ用のタイトル用として1つのタイプがあるが
いずれも同様な構造である。
【0051】ビデオオブジェクトセット(VOBS)8
2は、1個以上のビデオオブジェクト(VOB)83の
集合として定義され、VOBは同一の用途に用いられ
る。通常、メニュー用のビデオオブジェクトセット(V
OBS)は、複数のメニュー画面を表示するためのビデ
オオブジェクト(VOB)として構成され、ビデオタイ
トルセット用のビデオオブジェクトセット(VOBS)
は、通常の動画等を表示するためのビデオオブジェクト
(VOB)として構成される。
【0052】ビデオオブジェクト(VOB)には、識別
番号(VOB IDN#j)が付されており、この識別
番号(VOB IDN#j)を利用してビデオオブジェ
クト(VOB)を特定することができる。1つのビデオ
オブジェクト(VOB)は、1つ又は複数のセル84で
構成されている。同様にセルにも、識別番号(C ID
N#j)が付されており、この識別番号(C IDN#
j)を利用してセルを特定することができる。メニュー
用のビデオオブジェクトは、1つのセルで構成されるこ
ともある。
【0053】さらに1つのセルは、1つ又は複数のビデ
オオブジェクトユニット(VOBU)から構成される。
そして1つのビデオオブジェクトユニット(VOBU)
は、1つのナビゲーションパック(NVパック)を先頭
に有するパック列として定義される。1つのビデオオブ
ジェクトユニット(VOBU)は、NVパック(先のD
SIに相当)ら次のNVパックの直前まで記録される全
パックの集まりとして定義されている。
【0054】ビデオオブジェクトユニット(VOBU)
の再生時間は、このVOBU内に含まれる単数または複
数個のGOP(グループオブピクチャー)から構成され
るビデオデータの再生時間に相当し、その再生時間は約
0.4秒以上で1秒以内に定められている。MPEGの
規格では、1GOPは、約0.5秒の再生時間に相当す
る画像データが圧縮されるとされている。したがって、
MPEGの規格に合わせると、オーディオも映像も約
0.5秒分の情報が配置されることになる。
【0055】1つのビデオオブジェクトユニット(VO
BU)内には、上述したNVパックを先頭にして、ビデ
オパック(Vパック)、副映像パック(SPパック)、
オーディオパック(Aパック)が配列されている。よっ
て、1VOBU内の複数のVパックは、再生時間が1秒
以内となる圧縮画像データが1GOPあるいは複数GO
Pの形で構成されており、またこの再生時間に相当する
オーディオ信号が圧縮処理されてAパックとして配列さ
れている。またこの再生時間内に用いる副映像データが
圧縮されてSPパックとして配列されている。但し、オ
ーディオ信号は、例えば8チャンネル、副映像としては
例えば32チャンネル分のデータをパック化して記録さ
れている。
【0056】図8に戻って説明する。ボリウムマネージ
ャー情報(VMGI)75としては、ビデオタイトルを
サーチするための情報が記述されており、少なくとも3
つのテーブル78、79、80が含まれている。
【0057】ボリウム管理情報管理テーブル(VMGI
MAT)は、ビデオマネージャー(VMG)71のサ
イズ、ビデオマネージャー内の各情報のスタートアドレ
ス、ビデオマネージャーメニュー用のビデオオブジェク
トセット(VMGM VOBS)に関する属性情報等が
記述されてる。
【0058】タイトルサーチポインターテーブル(TT
SRPT)は、装置のキー操作及び表示部500から
のタイトル番号の入力に応じて選定可能な当該光ディス
クのボリウムに含まれるビデオタイトルのエントリープ
ログラムチェーン(EPGC)が記述されている。
【0059】図10においてプログラムチェーンを説明
する。プログラムチェーン87とは、あるタイトルのス
トーリーを再現するためにプログラム番号の集合であっ
て、プログラムチェーンが連続して再生されることによ
りある1つのタイトルのストーリ章あるいはストーリー
が完結される。また1つのプログラム番号は、複数のセ
ル識別番号から構成されている。セル識別番号は、VO
BS内のセルを特定することができる。
【0060】ビデオタイトルセット属性テーブル(VT
ART)80は、当該光ディスクのボリウム中のビ
デオタイトルセット(VTS)に定められた属性情報が
記載されている。属性情報としては、VTSの数、番
号、ビデオの圧縮方式、オーディオの符号化モード、副
映像の表示タイプ等がこのテーブルに記述されてる上記
の装置において、図4に示した処理ルーチンを設けるこ
とは容易である。したがって、この発明は、光ディスク
をデジタルビデオディスクとして取り扱う再生装置にも
適用できるものである。
【0061】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
オーディオ専用のプレーヤー及びビデオプレーヤーのい
ずれにおいても再生可能であり、記録されるオーディオ
情報を有効に活用できる方法及び装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本的な実施の形態を示す説明図。
【図2】図1のオーディオパックの構成を示す説明図。
【図3】この発明の装置の構成を示す図。
【図4】図3の装置の動作例を説明するために示したフ
ローチャート。
【図5】ディスク再生装置のブロック構成図。
【図6】ディスクドライブ部の説明図。
【図7】光ディスクの論理フォーマットを示す説明図。
【図8】図7のビデオマネージャーの説明図。
【図9】図7のビデオオブジェクトの説明図。
【図10】プログラムチェーンの説明図。
【符号の説明】
10…光ディスク V…ビデオパック A…オーディオパック SP…サブピクチャーパック 401…ピックアップ部 402…信号処理部 403…メモリ 404…システム制御部 405…操作部 406…サーボ回路 407…モータ駆動回路 408…デコーダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富所 茂 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内 (72)発明者 平良 和彦 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−85605(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 27/00 G11B 20/12

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体に情報を記録する方法において、 デジタルビデオ信号を複数のビデオパックに納め、第1
    のオーディオ信号を複数のオーディオパックに納め、
    ビデオパック及び前記オーディオパックを混在させ、
    また前記デジタルビデオ信号及び前記第1のオーディオ
    信号を同期させて再生するために用いられる第1の管理
    情報をオーディオビデオ領域に記録し、 第2のオーディオ信号と少なくともこの第2のオーディ
    オ信号を再生するために必要な第2の管理情報とをオー
    ディオ専用領域に記録し、 前記第2の管理情報にはさらに、前記オーディオビデオ
    領域の前記第1のオーディオ信号を再生するために用い
    られる制御情報を含めるようにしたことを特徴とするオ
    ーディオ信号記録方法。
  2. 【請求項2】前記第1及び第2のオーディオ信号は、リ
    ニアPCM方式の信号であることを特徴とする請求項1記
    載のオーディオ信号記録方法。
  3. 【請求項3】デジタルビデオ信号が複数のビデオパック
    に納められ、第1のオーディオ信号が複数のオーディオ
    パックに納められ、前記ビデオパック及び前記オーディ
    オパックが混在し、また前記デジタルビデオ信号及び
    第1のオーディオ信号を同期させて再生するために用
    いられる第1の管理情報が記録されているオーディオビ
    デオ領域と、 第2のオーディオ信号と少なくともこの第2のオーディ
    オ信号を再生するために必要な第2の管理情報とが記録
    されたオーディオ専用領域と、 前記第2の管理情報に含められ、前記オーディオビデオ
    領域の前記第1のオーディオ信号を再生するために用い
    られる制御情報とを具備したことを特徴とするコンピュ
    ータを用いた制御装置で読み取り可能なオーディオ信号
    記録媒体。
  4. 【請求項4】前記第1及び第2のオーディオ信号は、リ
    ニアPCM方式の信号であることを特徴とする請求項3記
    載のオーディオ信号記録媒体。
  5. 【請求項5】デジタルビデオ信号が複数のビデオパック
    に納められ、第1のオーディオ信号が複数のオーディオ
    パックに納め、前記ビデオパック及び前記オーディオパ
    ックが混在し、また前記デジタルビデオ信号及び前記第
    1のオーディオ信号を同期させて再生するために用いら
    れる第1の管理情報が記録されているオーディオビデオ
    領域と、 第2のオーディオ信号と少なくともこの第2のオーディ
    オ信号を再生するために必要な第2の管理情報とが記録
    されたオーディオ専用領域と、 前記第2の管理情報に含められ、前記オーディオビデオ
    領域の前記第1のオーディオ信号を再生するために用い
    られる制御情報とを設けた記録媒体を再生する装置であ
    って、 前記第2の管理情報に含まれる前記制御情報を読取る読
    み取り手段と、 前記第1のオーディオ信号を再生する指定入力があった
    ときに、前記読み取り手段が読取った前記制御情報に基
    づいて、前記オーディオビデオ領域の前記第1のオーデ
    ィオ信号を読み取り再生出力する手段とを具備したこ
    とを特徴とするオーディオ信号再生装置。
  6. 【請求項6】前記再生出力する手段は、リニアPCM方
    式の信号を再生して出力する手段であることを特徴とす
    る請求項5記載のオーディオ信号再生装置。
  7. 【請求項7】デジタルビデオ信号が複数のビデオパック
    に納められ、第1のオーディオ信号が複数のオーディオ
    パックに納められ、ビデオパック及びオーディオパック
    が混在し、また前記デジタルビデオ信号及び第1のオー
    ディオ信号を同期させて再生するために用いられる第1
    の管理情報が記録されているオーディオビデオ領域と、 第2のオーディオ信号と少なくともこの第2のオーディ
    オ信号を再生するために必要な第2の管理情報とが記録
    されたオーディオ専用領域と、 前記第2の管理情報に含められ、前記オーディオビデオ
    領域の前記第1のオーディオ信号を再生するために用い
    られる制御情報とを設けた記録媒体を再生する方法であ
    って、 前記第2の管理情報に含まれる前記制御情報を読取り、
    前記第1のオーディオ信号を再生する指定入力があった
    ときに、読取った前記制御情報に基づいて、前記オーデ
    ィビデオ領域の前記第1のオーディオ信号を読み取り再
    出力することを特徴とするオーディオ信号再生方
    法。
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