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JP3365818B2 - プリント濃度制御方法 - Google Patents

プリント濃度制御方法

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JP3365818B2
JP3365818B2 JP12045593A JP12045593A JP3365818B2 JP 3365818 B2 JP3365818 B2 JP 3365818B2 JP 12045593 A JP12045593 A JP 12045593A JP 12045593 A JP12045593 A JP 12045593A JP 3365818 B2 JP3365818 B2 JP 3365818B2
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金城  直人
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は撮影用カメラ及び写真プ
リンタにおけるプリント濃度制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】写真フィルムの画像を感光材料(印画
紙)に露光して画像を形成する写真プリンタでは、写真
フィルムの画像の平均濃度(例えばLATD測定値)に
基づいて算出される基本露光量に対し、各コマのシーン
内容に対応して補正量を算出し、最終露光量を設定して
いる。このプリント濃度制御アルゴリズムは、プリンタ
の機種ごとに設定されており、写真プリントの品質はこ
の設定されたプリント濃度制御アルゴリズムに依存す
る。顧客が写真店に写真フィルムの現像とプリントを依
頼した場合、写真プリントの品質が顧客の好みに一致す
るとは限らず、同時プリント後に顧客からプリントの露
光修正要求があることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、顧客の修正
要求が千差万別であっても、プリンタのプリント濃度
御アルゴリズムが同じであると、多数の顧客から同じよ
うな修正を要求されることがある。しかし、プリント濃
制御アルゴリズムが一定であると、作業者は同じよう
な修正のために、その都度、修正作業を行う必要があ
り、プリント作業が煩雑になるという問題がある。
【0004】このような修正要求が生じる要因として
は、地域的な要因と、季節的な要因とがある。例えば、
写真プリンタにおいて写真プリントを日本人好みの肌色
に仕上げるようにプリント濃度制御アルゴリズムが設定
されていた場合、同じ機種のプリンタを同じプリント濃
制御アルゴリズムのままで欧州で使用すると、欧州人
にとっては好みの色とならないことがある。また、日本
での太陽光による撮影を基準にプリント濃度制御アルゴ
リズムが設定されていた場合、日本と緯度が大幅に異な
る地域で同じ機種の写真プリンタを同じプリント濃度
御アルゴリズムで使用すると、この地域では日本と太陽
光量も異なるので、日本と同じ品質のプリントを得るこ
とができない。
【0005】一方、撮影側のカメラにはオート露出制
御、オートフォーカス機能等が付加されているものもあ
り、専門的知識や熟練を必要とせずに最適露出で容易に
撮影することができる。しかし、最適条件で撮影できた
としても、プリンタのプリント濃度制御が画一的では、
カメラの機能が十分に反映されないことになる。本発明
の目的は、上記従来の問題を解決することにあり、高品
質のプリントが容易に得られ、撮影者の意図やカメラの
機能が正確に反映されるプリント濃度制御方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成される。(1)プリンタにより写真プリントを作成する際のプリ
ント濃度制御方法において、前記プリンタは撮影シーン
を分類し、前記プリンタに設定された基本のプリント濃
度制御アルゴリズムによる出力を修正するための濃度修
正量算出式を前記シーン分類ごとに設定し、かつ各コマ
との任意の濃度修正量を含む濃度情報を前記シーン分
類ごとに蓄積し、前記蓄積に際しては、蓄積した濃度情
報数が所定コマ数分に達するごとに最新の濃度情報を蓄
積し、濃度情報の蓄積回数が所定数に達するごとに各シ
ーン分類に対応した前記濃度修正量算出式を、蓄積した
濃度情報に基づき統計的に処理して更新し、前記濃度修
正量算出式と前記プリンタ固有のプリント濃度制御アル
ゴリズムとに基づいて最終濃度を設定することを特徴と
するプリント濃度制御方法。
【0007】(2)写真プリントを作成する際のプリン
ト濃度制御方法において、前記プリンタは撮影シーンを
分類し、前記プリンタに設定された基本のプリント濃度
制御アルゴリズムによる出力を修正するための濃度修正
量算出式を前記シーン分類ごとに設定し、かつ各コマご
との任意の濃度修正量を含む濃度情報を前記シーン分類
ごとに蓄積し、前記蓄積に際しては、蓄積した濃度情報
数が所定コマ数分に達するごとに最新の濃度情報を蓄積
し、濃度情報の蓄積回数が所定数に達するごとに各シー
ン分類に対応した前記濃度修正量算出式を、蓄積した濃
度情報に基づき統計的に処理して更新し、上記各工程に
従って顧客ごとに前記濃度修正量算出式を更新すること
を特徴とするプリント濃度制御方法。
【0008】(3)オート露出制御機能と、撮影情報記
録機能とを備えたカメラにより撮影するとともに撮影情
報を記録し、プリンタにより写真プリントを作成する際
のプリント濃度制御方法において、前記カメラは、前記
撮影情報に基づいて撮影シーンを分類し、前記プリンタ
に設定された基本のプリント濃度制御アルゴリズムによ
る出力を修正するための濃度修正量算出式を前記シーン
分類ごとに設定し、かつ各コマごとの任意の濃度修正量
を含む濃度情報を前記シーン分類ごとに蓄積し、前記蓄
積に際しては、蓄積した濃度情報数が所定コマ数分に達
するごとに最新の濃度情報を蓄積し、 濃度情報の蓄積回
数が所定数に達するごとに各シーン分類に対応した前記
濃度修正量算出式を、蓄積した濃度情報に基づき統計的
に処理して更新し、前記カメラに装填してプリント濃度
制御に用いる顧客別記録媒体に前記濃度修正量算出式を
記録し、前記記録媒体に記録した前記濃度修正量算出式
に基づいて撮影時の露出量を設定することを特徴とする
プリント濃度制御方法。
【0009】(4)前記撮影シーン分類ごとに前記濃度
情報の蓄積及び前記プリント濃度制御アルゴリズムの最
適化を行うことを特徴とするプリント濃度制御方法。
【0010】(5)前記濃度情報の蓄積及び前記プリン
ト濃度制御アルゴリズムの最適化を顧客別に行うことを
特徴とするプリント濃度制御方法。
【0011】(6)前記濃度情報は、新しい濃度情報を
優先して記憶することにより、常に最新の濃度情報が蓄
積されること特徴とするプリント濃度制御方法。
【0012】(7)前記蓄積された濃度情報を、カメラ
のオート露出制御にフィードバックすることを特徴とす
るプリント濃度制御方法。
【0013】(8)前記蓄積された濃度情報のフィード
バックは、前記プリンタ側で濃度修正量算出式を最適化
した後に、カメラに装填される記憶媒体に記録すること
を特徴とするプリント濃度制御方法。
【0014】(9)前記蓄積された濃度情報のフィード
バックは、前記カメラ本体内で前記濃度修正量算出式を
最適化することを特徴とするプリント濃度制御方法。
【0015】(10)前記撮影シーンの分類に際して
は、カメラ撮影情報又は画像特徴量を用いることを特徴
とするプリント濃度制御方法。
【0016】(11)前記プリント濃度制御アルゴリズ
ムの最適化に際しては、前記濃度修正量と、カメラ撮影
情報又は画像特徴量を蓄積した蓄積情報群を用いること
を特徴とするプリント濃度制御方法。
【0017】以下の説明においては、プリンタに設定さ
れた基本プリント濃度制御アルゴリズムの出力を基準露
光量という。撮影シーンを分類するには、撮影時の情報
が用いられ、情報としては、例えばストロボのON/O
FF情報、多分割測光輝度情報、撮影距離情報、撮影倍
率情報、ネガ濃度情報(平均濃度、最大濃度、最小濃
度、色データ等)等のパラメータを用いる。分類するに
は、2種の情報に基づいてこれらを各軸とした2次元平
面内で分類を設定したり、3種の情報に基づいてこれら
を各軸とした3次元空間内で分類を設定したり、更には
4種以上の情報に基づいて4次元以上の空間内で分類を
設定できる。
【0018】本発明において、濃度修正量算出式を統計
的に処理するには、多数の撮影情報を重回帰させて修正
量算出式を導出する方式が高精度であるので好ましく、
これ以外にも簡単な方法としては、多数の濃度修正量の
平均値、中間値、加重平均値等を算出する式を導出する
方式を用いることもできる。
【0019】処理するコマ数が増えるに従って撮影情報
数も増加するので、撮影情報数が増えるごとに濃度修正
量算出式を統計的に処理する必要がある。しかし、常に
濃度修正量算出式を統計的に処理する必要はなく、撮影
情報の蓄積回数が所定数に達するごとに、濃度修正量算
出式を逐次、統計的に処理して更新する。情報蓄積回数
が所定数に達するまでは、濃度修正量算出式は一定でよ
く、情報蓄積回数が所定数に達したところで、濃度修正
量算出式を逐次更新することにより、常に最新の撮影情
報に基づく濃度修正量算出式が得られる。例えば、撮影
情報の蓄積回数が10を超えるごとに、濃度修正量算出
式を統計的に処理するアルゴリズムを起動させて新しい
濃度修正量算出式を算出する(このとき、蓄積回数カウ
ンタは0にリセット)。
【0020】ここで、蓄積される撮影情報数にも限度が
あり、後続の撮影情報のすべてを蓄積することはできな
い。そこで、撮影情報の蓄積量が許容限度に達したら、
蓄積されている撮影情報を古い順に破棄していき、後続
の新しい撮影情報を優先して記憶して行く。これによ
り、常に最新の撮影情報が濃度修正量算出式に反映さ
れ、プリント濃度制御に反映されることになる。
【0021】このような統計的処理はプリンタごとに行
われるが、撮影シーン分類ごとに得られた濃度修正量算
出式を撮影用カメラへフィードバックし、該カメラでこ
濃度修正量算出式に基づいて算出した濃度修正量を考
慮した上で露出を制御して撮影することにより、次回か
らのプリント処理においては、地域性や顧客の好みを既
に取り入れたプリント濃度制御を行うことができる。
【0022】このために、前記撮影情報を顧客ごとに更
に分別して蓄積し、顧客ごとに蓄積した撮影情報に基づ
いて統計的に処理した濃度修正量算出式を、該顧客が使
用しているカメラ用の記録媒体(ICカード、磁気テー
プ、フロッピーディスク等)に記録する。すると、該顧
客は次回の撮影時に、自分の好みの仕上がりとなる条件
で撮影することになり、プリント時に特に濃度を修正し
なくても、顧客の好みに応じてプリントが仕上がる。
【0023】
【作用】濃度修正量算出式が撮影情報に基づいて逐次統
計的に更新されるので、出現頻度の高いシーンや、補正
頻度の高いシーンの濃度修正量算出式は、地域性や顧客
の好みに適合したよりよい品質を得るための修正量へと
収束して行く。したがって、プリンタのプリント濃度
御アルゴリズムが一定であっても、地域性及び顧客の好
みがプリントに適正に反映され、しかもプリント作業者
の作業工程数は従来に比べて大幅に削減できる。
【0024】特に上記方法は、タイマープリント方式
(タイマー焼き)と称する、ネガフィルム一件内すべて
のコマの露光時間を一定に設定したプリント濃度制御ア
ルゴリズムによるプリンタに対しては、高品質なプリン
トが得られるようになり、また撮影者の意図及びカメラ
の機能を正確にプリントに反映できるようになる。タイ
マープリント方式は、カメラの機能が正確に反映される
が、カメラのオート露出制御機能が低いとプリントも低
品質となる。ところが、上記方法によれば、撮影情報が
蓄積されるに従ってプリントの品質がより良い方向に収
束して行き、撮影者の意図及びカメラの機能が正確にプ
リントに反映されるようになる。
【0025】
【実施態様】以下、添付図面を参照して本発明の実施態
様を説明する。以下に説明するプリント濃度制御方法に
用いるカメラは、オートフォーカス機能や、多分割測光
によるオート露出制御機能等の機能を備えており、更
に、撮影時に撮影情報を、光学的方式、磁気的方式、電
子的方式(ICカード等)等により記録媒体に記録可能
である。記録媒体に記録された撮影情報は、プリント処
理時に読み出して利用可能である。撮影時の撮影情報と
しては、オート露出制御情報(多分割測光エリア方式に
よる輝度情報等)、オートフォーカス情報(撮影距離、
レンズ焦点距離、撮影倍率等)、制御情報(ストロボの
ON/OFF、絞り値、シャッター速度、撮影モード
等)、付帯情報(撮影日時、コマ番号等)がある。
【0026】プリンタに設定されているプリント露光ア
ルゴリズム(プリント濃度制御アルゴリズム)は、スキ
ャナーによりネガフィルムの濃度をR,G,Bの色ごと
に読み取り、合わせてカメラによる撮影情報を読み取
り、これらの情報に基づいて最終的な露光量(濃度)
を設定するものである。この露光アルゴリズムは工場出
荷時にプリンタにあらかじめ組み込まれているものであ
り、このアルゴリズムに従って各コマごとに前記基準露
光量が算出される。この基準露光量E0 に対して、後に
現像所での作業者による経験に基づく露光(濃度)修正
量h0 や、顧客が好みに応じて設定する露光(濃度)
正量h1が加わり、最終的な印画紙露光量(最終濃度)
Eとなる。
【0027】図1に示すフローチャートは撮影からプリ
ントまでの処理を表している。カメラによる撮影した際
に(S1)、カメラに備えた撮影情報記録手段により、
上記の撮影情報が記録媒体にコマごとに記録される(S
3)。記録媒体に記録された撮影情報は、プリント時に
プリンタにおいてコマごとに読み取られ、合わせてネガ
フィルムの濃度も読み取られる(S5)。プリンタでは
基本露光アルゴリズムに従って基準露光量E0 を算出す
る(S7)。
【0028】一方、プリンタでは読み出した撮影情報に
基づいて各コマの撮影シーンを分類する(S9)。後述
するが、各分類には、露光修正量算出式(濃度修正量算
出式)及び露光修正量(濃度修正量)が設定されてお
り、該当分類に対応した露光修正量算出式に従って露光
修正量を算出する(S11、S13)。ここで、露光修
正量算出式は一定ではなく、蓄積した過去の撮影情報、
露光修正量等を参照して適宜更新され、最新の情報に適
合した式が実際の演算に用いられる(S11)。
【0029】分類の一例を図2に示す。図2に示す分類
は、横軸が撮影倍率で縦軸が周辺部輝度であり、9つの
撮影シーン分類K1 〜K9 が設定されている。図中、右
方にある分類ほど撮影倍率が高く、上方にある分類ほど
周辺部輝度が高い。このような各分類において、基準露
光量E0 に対して加えられる露光修正量E11 〜E1
9 及び露光修正量E11 〜E19 を算出するため
の露光修正量算出式が設定されている。各分類における
露光修正量E11 〜E19 は、右方又は上方にある
分類ほど相対的に絶対値が小さくなっており露光強度が
低くなっている。この分類は撮影倍率と周辺部輝度の2
つのパラメータに従って分類されているが、更に、スト
ロボのON/OFF情報、中央部輝度情報を加えた場合
は、4つのパラメータに従って4次元空間におけるパタ
ーン分類となる。
【0030】露光修正量算出式は、例えば蓄積された修
正内容情報群の平均値や、中間値を算出する式であって
もよいが、高精度の修正のためには、下記数1式が好ま
しい。
【0031】
【数1】 E1 k=Σ(Xj ×akj)+bk k:分類パターン Xj :撮影情報及びネガデータのパラメータ(j=1〜
J) akj、bk :パラメータXj と修正データとを用いて重
回帰により最適化した係数
【0032】なお、図2に示す分類は撮影倍率と周辺部
輝度との2つのパラメータに従った分類であるが、他の
分類例を図3に示す。図3はネガ濃度・色情報を用いた
分類パターンを表す。この分類に従う場合、画像の各画
素を色データR,G,Bを用いた2次元空間において色
味の分類を行う。次に、〔(各色味内画素平均濃度)−
(シーン平均濃度)〕と修正データとの相関係数を求め
る。次に、最も高い相関を示す色味パターン(例えば肌
色に相当する)のデータと、修正データと、下記数2式
のような線回帰式を用いて修正式を求める。この修正
式により修正値を算出する。
【0033】
【数2】 y=a×d(Kp )+b d(Kp ):(最も高い相関を示す色味パターンKp
分類される画素の平均濃度)−(シーン平均濃度) a、b:d(Kp)と修正データとを用いて重回帰によ
り最適化した係数
【0034】露光修正量算出式を最適化するためには、
蓄積された撮影情報及びネガデータのパラメータと露光
修正量とを重回帰させて係数を最適化して更新する。露
光修正量算出式の更新はその分類における情報蓄積回数
が所定回数になるごとに行われることが好ましい。これ
により、常に最新の蓄積情報群の統計的処理により露光
修正量算出式が最適化される。また、露光修正量算出式
の最適化に用いる蓄積情報群も、所定数になるごとに更
新される。この更新では、蓄積情報群数の最大値を設定
しておき、蓄積情報群が最大値に達したら最古の情報を
破棄して最新の情報と入れ換えるようにする。これによ
り、常に最新の蓄積情報群が露光修正量算出式の最適化
処理に用いられるので、より良い修正量が算出される。
【0035】露光修正量算出式が決定されると、この式
に従って該当分類における露光修正量E1 が算出され
る。算出された露光修正量E1 は、基準露光量E0 に加
えられて用いられる一方で、後述するように、分類ごと
の露光修正量算出式や露光修正量の更新のために蓄積さ
れる。上記のようにプリンタでは基準露光量E0 と露光
修正量E1 とが自動的に設定されるが、これに現像所の
作業者による露光修正量h0 及び顧客の要求による露光
修正量h1 が更に加わる。作業者はプリントの試し焼き
したり、ディスプレイにモニタ画像を表示することによ
り(S15)、画像を確認することができ、画像を確認
することにより、経験的に露光修正量h0 を設定するこ
とができる(S17)。また、プリント再注文時におい
て、顧客も画像を確認して好みの修正要求をすることが
でき、露光修正量h1 を設定することができる(S1
9)。これらは、プリンタの操作パネル等に備えた入力
手段により設定される(S17,19)。
【0036】以上の処理ですべての露光修正量が設定さ
れてプリントが行われる(S21)。このような、撮影
情報に基づく露光修正量E1 並びに作業者及び顧客によ
る露光修正量h0、h1 からなる総合の露光修正量h
は、h=E1+h0 +h1 で表される。このhは前記の
該当分類におけるコマごとに設定され、プリントの本焼
きや焼き増し時に基準露光量E0 に加えて露光量E=E
0 +h=E0 +E1 +h0+h1 が設定される。また、
露光修正量hは、該当のシーン分類ごとに蓄積されて、
以後のプリント時の露光修正量算出式を統計的に処理し
て更新する際に、統計標本として用いられる。
【0037】上記露光修正量算出式、露光修正量等は、
プリンタ内の記憶媒体にシーン分類ごとに蓄積され続け
て行き、その内容はプリント処理に反映されるが、これ
らの情報をカメラにフィードバックして用いることによ
り、露光量修正内容を撮影にも反映させることができ
る。このためには、プリンタにより処理された露光修正
量算出式や露光修正量等は、カメラに装填されてオート
露出制御等に使用される記憶媒体(ICカード、磁気カ
ード等)に記録される(S23)。この場合、撮影情報
や該当カメラの機能レベル情報を含むカメラ情報に基づ
いて露出修正量を算出し、カメラ性能も露光修正量に反
映させることができる。ただし、カメラへのフィードバ
ックを目的とした場合、前記修正露光量算出式の導出に
あたり、シーン分類及び重回帰に用いるパラメータに
は、カメラの撮影情報のみを用いる。なお、カメラ機能
や撮影者の意図をプリンタの露出制御に反映させる場合
には、プリンタがタイマープリント濃度制御を行うこと
が好ましい。この場合、図1のステップS7における基
準露光量E0 にタイマー露光量ET が用いられる。
【0038】図4にカメラにおける露出制御のフローチ
ャートを示す。カメラにおいて撮影動作を開始すると
(S31)、撮影コマごとに撮影情報(周辺部輝度、撮
影倍率、ストロボのON/OFF等)を測定し、カメラ
に装填されるICカード等の記録媒体に記録する(S3
3)。次に、これらの情報から撮影シーンがどのシーン
分類に属するか設定する(S35)。次に、設定した分
類に応じた露出修正量算出式を前記記録媒体から読み込
む(S37)。露出修正量算出式は、分類ごとに設定さ
れて記録されている。また露出修正量算出式は、前述の
プリンタにおける露光修正量算出式と同様に、過去の蓄
積した撮影情報や修正量を統計的に処理して最適化係数
を算出して更新される。次に、カメラに内蔵された露出
アルゴリズムを開始状態に設定する(S39)。次に、
撮影シーン分類ごとの露出修正量を算出する(S4
1)。この露出修正量も後の撮影時の露出修正制御のた
めに蓄積される。次に、カメラに内蔵の露出アルゴリズ
ムによる露出量に修正量を加えて最終的な露出量を設定
し、露光アルゴリズムに従う露出制御を開始して(S4
3)撮影を行う(S45)。前記カメラ情報が記録され
た記録媒体は、プリント時にカメラから外されてプリン
タに装填されて読み出され、カメラ情報としてプリント
露出制御に用いられる。
【0039】このように、撮影シーンの分類、撮影情報
の蓄積、露出修正量算出式の導出、露出修正量の算出及
び蓄積、並びにこれらによる露出修正制御の統計的処理
をカメラ内で行って、これをそのままオート露出制御に
用いることができる。これにより、過去の撮影情報に基
づいて修正された露出量が、以後の撮影時の露出制御に
反映されるので、撮影シーンや撮影者の好みに応じた修
正内容に収束する撮影を行うことができる。特に、プリ
ンタでタイマー焼きによりプリントする場合には、タイ
マー焼き用にすでに修正された露出制御による撮影が可
能となる。
【0040】次に、プリンタにおけるプリント動作につ
いて説明する。写真店では、撮影済みネガをペーパーに
焼き付け、顧客にその現像済みネガとプリントを返却す
るシステムが採られているが、顧客がこれらのプリント
を整理するための手段は、アルバムにコメントを書き込
む程度であり、大量のプリントの整理は困難となる。ま
た、プリントを焼き増しする際には、ネガシートにコマ
番号と枚数を書き込んで指定する必要があり、プリント
とネガの照合を含め作業が煩わしい。そのため、ネガフ
ィルム1本分のプリントの整理が容易であり、焼き増し
プリント時のネガ照合作業が容易なプリント方式が望ま
れている。そこで、下記プリント方式を実施することに
よりこのような要望を満足することができる。
【0041】 カメラは、カメラ情報として、撮影コ
マごとの撮影日時・時刻や露出制御データ(絞り、シャ
ッタ速度、撮影モード<プログラム、絞り優先、シャッ
タ速度優先、マニュアル>を、またタイマープリントを
行うか否かを指定するデータを記録し、プリンタでは、
前記カメラ情報を読み取り、あるいは注文受付時に指定
されたプリント方式にてプリント処理を実施し、各コマ
の濃度(G,B,R又はC,M,Y)データをスキャナ
ーで読み取り、各コマのプリント仕上がりと視覚的(濃
度、色味)に対応すべく、ネガポジ変換、プリント露光
量に応じた濃度調整、及び階調変換を行い、このディジ
タル画像データを少なくともネガ1件分記憶し、1枚の
プリントシートに一括して出力するとともに、各コマご
とに、コマ番号と、上記カメラ情報が存在する場合に
は、少なくとも撮影日時・時刻と、更に上記露出制御デ
ータとを印字するプリント方式。
【0042】 上記プリントシートに、再プリント注
文用リクエスト記入欄を設け、プリント方式指定(従来
方式、タイマープリント方式)、プリント枚数、プリン
ト(濃度/色味)修正の項目について、手書き又はマー
クシートで記入できるようにし、プリンタではこれらの
リクエスト項目を光学的手段で読み取り解読し、リクエ
スト内容に応じた再プリントを実施するプリント方式。
上記カメラ情報が指定された条件を満たすコマのみ
を選別してプリントシート上に出力するプリント方式。
上記プリントシート上に磁気層を設け、各種カメラ
情報や、プリント処理時の制御データ(露光量算出式、
露光量データ等)を記録し、プリント装置において磁気
的手段で読み取りを行い、プリント処理に利用するプリ
ント方式。
【0043】 上記プリントシート上の各シーンにつ
いて、トリミング領域を指定する囲み線分(フリーハン
ド、定規を使わず)を自動的に検出し、この囲み線分に
応じた長方形の領域を設定し、通常のプリントサイズ
へ、又は指定された拡大縮小サイズへ展開してプリント
する方式。 上記トリミング領域を指定する場合、
「トリミング指定有り」を示すマークを記入する方式、
又は特殊なインク(磁性体入り、又は蛍光物質入り等)
を用いて囲み線分を記入し、このインクの成分より囲み
線分を読み取る方式、又はプリントシート裏面に感圧紙
面を設定し、囲み線分記入により感圧紙面に出現した線
分を読み取る方式。
【0044】このプリント方式の第1の実施例について
図5を参照して詳細に説明する。カメラはオートフォー
カス(AF)機能や多分割測光によるオート露出(A
E)機能等を持つ高機能カメラから、レンズ付きフィル
ムのような単純機能しかないカメラまで幅広くある。そ
こで、撮影時(S51)のカメラ情報を何らかの手段
(光学的方式、磁気方式、電子的方式<ICカード等
>)で記録しておく(S53)。カメラ情報はプリント
処理時に利用可能であり、必要に応じてプリント時に読
み取られてプリント制御に用いられる(S55)。
【0045】カメラ情報の中に、プリント方式(従来方
式又はタイマープリント方式)の指定がある場合、又は
顧客により指定がある場合、指定に応じてプリント露光
量算出方式を切り換える。露光処理部は、スキャナーに
よりネガ濃度(G,B,R)を読み取り、これらのデー
タを加工し露光量を算出しプリント処理を実施する(S
57)。上記スキャナーにより読み取ったネガ濃度デー
タに対し、各コマについて視覚的に本来のプリントと同
一となるように、ネガポジ変換、階調変換、サイズの拡
大縮小、配置の設定等を行いながら、ネガ1件分のシー
ンを一括して1枚のシートにプリントする(S59)。
同時に、コマ番号や、上記カメラ情報による撮影日時・
時刻を印字する。更にプリント露光量も記録しておく。
【0046】これらを記録した一括プリントシートを顧
客に渡す(S61)。また、上記プリントシートを再プ
リント注文用紙として利用できるように、プリント方式
の指定、各コマごとの焼き増し枚数、プリント仕上げの
修正、等のリクエスト記入欄を設定する。記入方式とし
ては、手書き文字、マークシート方式が挙げられる。図
6に手書き方式のプリントシートを示し、図7にマーク
シート方式のプリントシートを示す。ネガフィルムの画
像を出力する装置としては、ディジタル画像データをカ
ラーハードコピーとして出力するディジタルプリンタが
多数公知であり、これらを用いることができる。
【0047】再プリント注文時には、上記プリントシー
トからリクエスト内容を光学的手段により読み取る(S
63)。例えば手書き文字方式であればOCR装置を用
い、マークシート方式であればマーク読取装置を用い
る。前回プリント方式と、再プリント注文時のプリント
方式とが一致していれば、前回プリント露光量に、焼き
修正量に応じて補正量を加え、再プリントを行う。前回
プリント方式と、再プリント注文時のプリント方式とが
一致しない場合、再プリント注文時の指定方式に基づい
て、新規に露光量を算出してプリントする。プリントシ
ートの作成についても同様である。
【0048】ここで、露光量修正例を挙げると、R,
G,Bのそれぞれについて、下記のようになる。 Y:修正露光量、Yo :前回露光量、h:露光量修正幅、k:修正係数 修正内容: (濃く) →(k= 2) (やや濃く) →(k= 1) (やや薄く) →(k=−1) (薄く) →(k=−2) Y=Yo +h×k
【0049】上記修正式によれば、露光量が大きいほ
ど、プリントの濃度が高くなる。なお、上記hを絞り値
を対応づけてもよい。初回プリント例と再プリント例の
フローチャートを図8及び図9に示す。次に、上記プリ
ント方式の第2の実施例について説明する。上記プリン
トシート上に磁気記録層を設け、各種カメラ情報や、プ
リント処理時の制御データ(露光量算出方式、露光量デ
ータ等)を記録する。これらのデータを利用するとき
は、磁気的読取手段により読み取る。
【0050】再プリント時に、特定のデータ項目につい
て、特定の条件を指定できるようにしておくことによ
り、その条件を満たすコマのみのプリントシートが作成
でき、整理及び検索が容易となる。プリント仕上がりの
修正リクエスト項目に、色味修正を加えることも可能で
ある。上記実施例では、露光量算出用スキャナーのデー
タをプリントシートに出力したが、露光量算出用スキャ
ナーとは別の高解像度スキャナーを設け、この高解像度
スキャナーのデータをプリントシートに出力する構成と
してもよい。
【0051】カメラが、カメラ情報として露出制御デー
タ(絞り、シャッタ速度、撮影モード<プログラム、絞
り優先、シャッタ速度優先、マニュアル>)を記録する
場合、これらのデータもプリントに印字する。上記プリ
ントシートは裏面を粘着面として出力画像をシールとし
て利用することができる。また、プリントシートにトリ
ミング領域を手書きで指定できるようにして、手書きの
トリミング領域を自動的に検出して、囲み線分に応じた
長方形の領域をプリントすることもできる。
【0052】図10はトリミング領域の指定の仕方を表
す。(a)は手書きの囲み線が比較的直線であれば、直
線検出により近似の線分を求め、この近似の線分の中心
点を通る垂直線/水平線を辺とする長方形を求める。こ
の長方形をトリミング領域とする。(b)は手書きの囲
み線が直線的でなく、直線近似が不可能な場合、囲み線
に外接する長方形を求め、トリミング領域とする。直線
検出のアルゴリズムについては、市販の多種のソフトが
ありこれらを用いることができる。また、他の実施例と
して、顧客がプリント濃度の修正をリクエストする場
合、適正濃度に仕上げて欲しい部分を手書きの囲み線で
示してもよい。この場合、プリンタは手書きの囲み線を
検出し(囲み線の検出方法はトリミング時と同様)、ネ
ガ濃度読み取り後に、囲まれた領域のプリント濃度があ
る所定の適正濃度となるように露光処理を行う。
【0053】適正濃度処理例としては、囲まれた領域の
濃度分布に基づいて領域内平均値より極端に離れた濃度
は排除する(所定の閾値を設定しておく)。囲まれた領
域で、色分布が肌色と判定できる部分があれば、その領
域を重点的にして処理を行う。なお、上記囲み線は、複
数個存在してもよく、各囲み領域の面積に応じた各囲み
領域ごとに算出した修正露光量の加重平均を採用する。
【0054】濃度修正リクエストエリアと、トリミング
リクエストエリアとの区別方法は、下記の通りである。
まず、リクエスト内容を示すマークシート欄へ、トリミ
ングの有無、プリント濃度修正の有無)を記入する。次
に、上記マークシート欄に、トリミング、プリント濃度
修正ともに、リクエスト有りの場合、複数個存在する囲
み線の中で、他の囲み線を包含する最も外側の囲み線を
トリミングリクエストエリアとみなし、その他の囲み線
を濃度修正リクエストエリアとみなす。また、このよう
な方法の他に、記入時のインクの種類(色)を区別する
方法によってもよい。
【0055】上記プリント方式を実施するシステムのブ
ロック構成図を図11に示す。上記プリント方式によれ
ば、ネガ1件分又は複数のネガの縮小シーンを1枚のプ
リントシートに一括してプリントし、またコマ番号や撮
影日時・時刻を印字するため、整理及び検索が容易とな
る。また、再プリントの注文時に、タイマープリント方
式を指定できるので、カメラ性能を反映したリバーサル
感覚で撮影することが可能となる。また、プリントシー
ト上にて実際のプリントと視覚的に対応のとれたポジ画
像を見ながら記入できるため、コマ番号の照合が不要と
なり、またプリント仕上がり(濃度、色味)の修正の注
文が容易となる。また、現像所においては再プリント処
理の自動化が可能となる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、プリンタに設定された
基本プリント濃度制御アルゴリズムの出力を修正するた
めの濃度修正量算出式を、撮影情報に基づいて分類した
シーン分類ごとに設定し、かつ各コマごとの任意の濃度
修正量を含む濃度情報を前記シーン分類ごとに蓄積し、
かつ前記濃度修正量算出式を蓄積した露光情報に基づき
統計的に処理して更新して濃度を設定するので、出現頻
度の高いシーン分類や、補正頻度の高いシーン分類の
修正量算出式は、地域性や顧客の好みに適合したより
よい品質を得るための修正量へと収束して行く。プリン
タのプリント濃度制御アルゴリズムがタイマー焼き等の
ように一定時間の露光内容であっても、プリント作業者
による過去の修正内容や、顧客の要求による過去の修正
内容が実際の露光量の修正に反映されるので、地域的な
人の好みや顧客個人の好みがプリントに適正に反映さ
れ、しかもプリント作業者の作業工程数は従来に比べて
大幅に削減できる。
【0057】また、統計的に処理した修正露光量算出式
や露光修正量を撮影カメラにフィードバックすることに
より、撮影時にも適正な露出制御を行うことができ、カ
メラのオート露出機能等も正確にプリントに反映される
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタにおけるプリント濃度制御のフローチ
ャートである。
【図2】撮影倍率と周辺部輝度とによる撮影シーンの分
類パターンを示す。
【図3】色味による撮影シーンの分類パターンを示す。
【図4】カメラにおけるプリント濃度制御のフローチャ
ートである。
【図5】プリントシートの作成フローチャートである。
【図6】手書き方式によるプリントシートの構成例であ
る。
【図7】マークシート方式によるプリントシートの構成
例である。
【図8】初回プリントのフローチャートである。
【図9】再プリントのフローチャートである。
【図10】トリミング指定の説明図である。
【図11】システム構成例のブロック図である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−45945(JP,A) 特開 平3−55536(JP,A) 特開 平5−66498(JP,A) 特開 昭63−314531(JP,A) 特開 昭62−89035(JP,A) 特開 昭59−67526(JP,A) 特開 平4−311941(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/00 - 27/80

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタにより写真プリントを作成する
    際のプリント濃度制御方法において、 前記プリンタは撮影シーンを分類し、 前記プリンタに設定された基本のプリント濃度制御アル
    ゴリズムによる出力を修正するための濃度修正量算出式
    を前記シーン分類ごとに設定し、かつ各コマごとの任意
    の濃度修正量を含む濃度情報を前記シーン分類ごとに蓄
    積し、 前記蓄積に際しては、蓄積した濃度情報数が所定コマ数
    分に達するごとに最新の濃度情報を蓄積し、 濃度情報の蓄積回数が所定数に達するごとに各シーン分
    類に対応した前記濃度修正量算出式を、蓄積した濃度情
    報に基づき統計的に処理して更新し、 前記濃度修正量算出式と前記プリンタ固有のプリント濃
    度制御アルゴリズムとに基づいて最終濃度を設定するこ
    とを特徴とするプリント濃度制御方法。
  2. 【請求項2】 写真プリントを作成する際のプリント濃
    度制御方法において、 前記プリンタは撮影シーンを分類し、 前記プリンタに設定された基本のプリント濃度制御アル
    ゴリズムによる出力を修正するための濃度修正量算出式
    を前記シーン分類ごとに設定し、かつ各コマごとの任意
    の濃度修正量を含む濃度情報を前記シーン分類ごとに蓄
    積し、 前記蓄積に際しては、蓄積した濃度情報数が所定コマ数
    分に達するごとに最新の濃度情報を蓄積し、 濃度情報の蓄積回数が所定数に達するごとに各シーン分
    類に対応した前記濃度修正量算出式を、蓄積した濃度情
    報に基づき統計的に処理して更新し、 上記各工程に従って顧客ごとに前記濃度修正量算出式を
    更新することを特徴とするプリント濃度制御方法。
  3. 【請求項3】 オート露出制御機能と、撮影情報記録機
    能とを備えたカメラにより撮影するとともに撮影情報を
    記録し、プリンタにより写真プリントを作成 する際のプ
    リント濃度制御方法において、 前記カメラは、前記撮影情報に基づいて撮影シーンを分
    類し、 前記プリンタに設定された基本のプリント濃度制御アル
    ゴリズムによる出力を修正するための濃度修正量算出式
    を前記シーン分類ごとに設定し、かつ各コマごとの任意
    の濃度修正量を含む濃度情報を前記シーン分類ごとに蓄
    積し、 前記蓄積に際しては、蓄積した濃度情報数が所定コマ数
    分に達するごとに最新の濃度情報を蓄積し、 濃度情報の蓄積回数が所定数に達するごとに各シーン分
    類に対応した前記濃度修正量算出式を、蓄積した濃度情
    報に基づき統計的に処理して更新し、 前記カメラに装填してプリント濃度制御に用いる顧客別
    記録媒体に前記濃度修正量算出式を記録し、 前記記録媒体に記録した前記濃度修正量算出式に基づい
    て撮影時の露出量を設定することを特徴とするプリント
    濃度制御方法。
  4. 【請求項4】 前記撮影シーン分類ごとに前記濃度情報
    の蓄積及び前記プリント濃度制御アルゴリズムの最適化
    を行うことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか
    1項記載のプリント濃度制御方法。
  5. 【請求項5】 前記濃度情報の蓄積及び前記プリント濃
    度制御アルゴリズムの最適化を顧客別に行うことを特徴
    とする請求項4記載のプリント濃度制御方法。
  6. 【請求項6】 前記濃度情報は、新しい濃度情報を優先
    して記憶することにより、常に最新の濃度情報が蓄積さ
    れること特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項
    記載のプリント濃度制御方法。
  7. 【請求項7】 前記蓄積された濃度情報を、カメラのオ
    ート露出制御にフィードバックすることを特徴とする請
    求項1〜請求項6のいずれか1項記載のプリント濃度制
    御方法。
  8. 【請求項8】 前記蓄積された濃度情報のフィードバッ
    クは、前記プリンタ側で濃度修正量算出式を最適化した
    後に、カメラに装填される記憶媒体に記録することを特
    徴とする請求項7記載のプリント濃度制御方法。
  9. 【請求項9】 前記蓄積された濃度情報のフィードバッ
    クは、前記カメラ本 体内で前記濃度修正量算出式を最適
    化することを特徴とする請求項7記載のプリント濃度制
    御方法。
  10. 【請求項10】 前記撮影シーンの分類に際しては、カ
    メラ撮影情報又は画像特徴量を用いることを特徴とする
    請求項1〜請求項9のいずれか1項記載のプリント濃度
    制御方法。
  11. 【請求項11】 前記プリント濃度制御アルゴリズムの
    最適化に際しては、前記濃度修正量と、カメラ撮影情報
    又は画像特徴量を蓄積した蓄積情報群を用いることを特
    徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項記載のプ
    リント濃度制御方法。
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