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JP3365733B2 - 転石地帯または破砕帯状地の緑化工法 - Google Patents

転石地帯または破砕帯状地の緑化工法

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JP3365733B2
JP3365733B2 JP36668897A JP36668897A JP3365733B2 JP 3365733 B2 JP3365733 B2 JP 3365733B2 JP 36668897 A JP36668897 A JP 36668897A JP 36668897 A JP36668897 A JP 36668897A JP 3365733 B2 JP3365733 B2 JP 3365733B2
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英男 佐野
泰司 大山
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王子緑化株式会社
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、転石や風倒木・破
砕帯状地等の植物種子の発芽・発育困難な地表障害物の
存在する部位緑化資材を散布して緑化する方法に関す
る。 【0002】 【従来の技術】地表に多くの岩石が生じる部位において
は、水平にならした地表面積を100とした場合、露出
した岩石表面を加えた転石・破砕帯地の面積は300〜
1000程度と非常に高い値を示す。このような部位に
対する従来の工法は、種子・肥料、パルプ又は木質繊維
・接着剤に水分を添加し(資材容積:水分=1:1.5
〜6)流動性を有するスラリー状に混合し、岩場全面に
散布する方法が行われて来た。この場合、散布資材は植
物の定着が困難な岩石部位への付着量が使用資材の大半
を占め、発芽はしても定着に結びつかない、ロス率の高
い問題点を有していた。加えて、このようなケ所が大規
模に存在する場合は、大量の種子を必要とする事から、
大量入手の困難な植物の使用は不可能であり、大量に入
手可能な植物のみに偏る植生導入となることから、周辺
自然環境との調和(例えば国立公園内等)を考慮した場
合に問題点を有していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明では、これらの
問題を解決するために、散布資材が岩石面に付着しない
で、土壌の存在する部位(植物定着可能部位)に効率的
にすべり込む様に調節したことで、散布資材の総量を節
約することが可能となり本来施工箇所に導入すべき植物
の選択範囲(含む希少種子)を増加させることが可能と
なった。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明、微細有機質50〜90容量%、粘土10
〜50容量%、凝集剤0.1〜5重量%、清水及び少量
非水溶性化成肥料、植物種子添加混練し、凝集反
応により前記各要素を均一に含み、かつ有機質+粘土に
対する水分率を20〜50容量%のそぼろ状凝集物とし
緑化資材、人力により、または航空機緑化装置若し
くは管内送風圧送機を用いて転石地帯または破砕帯状地
の岩場に散布し、地表障害物に付着させることなく、岩
場の隙間部位に滑り込ませて資材中の植物種子の発芽生
育により植物を定着させる、ことからなる転石地帯また
は破砕帯状地の緑化工法である。 【0005】 【作用】微細有機質に、凝集剤、樹脂コーティング肥料
を含む非水溶性化成肥料、植物種子、粘土及び水分を添
加混練し、凝集反応により各要素を均一に含んだそぼろ
状の資材を、人力により、または航空機緑化装置若しく
は管内送風圧送機を用いて転石や風倒木・破砕帯等の植
物種子の発芽、発育困難な地表障害物が存在する部位
に、地表障害物に付着させることなく障害物の隙間部位
に滑り込ませて散布し植物を発芽・定着させて緑化す
る。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の緑化資材を製造するに
は、次のような手順を採用する。まず、有機質微細粒に
容積比で15〜30%の割合で粘土を混合したものに、
粘性を有するノニオン系の凝集剤を容積比で0.2〜
5.0%添加混合した資材をAとする。化成肥料と植物
種子の合計容積をAに対して40%以下の割合となるよ
うにAと混合した資材をBとする。Bに対しAの20〜
40%に相当する水分添加しながら、攪拌混練し凝集反
応でそぼろ状(団粒状)になるまで十分に攪拌した資材
をCとする。このようにして出来あがったCは、種子と
肥料、保護資材を均一に含んだ、表面粘性が殆どないそ
ぼろ状となるため、岩場に散布した場合、岩石へ付着す
ることなく岩の隙間へ滑落し、少量の散布であっても効
果的に植物を定着させることができる。散布資材Cの団
粒凝集状態は散布時に肥料と種子およびつなぎ資材が各
々分離しない状態に調整することが必要であり、散布手
法により、上記範囲内にて水分の添加量を加減すること
が必要となる。 【0007】凝集剤添加率:グアガムを用いる場合の有
効範囲は0.1〜5%、最適範囲は0.3%付近であ
り、他の凝集剤は効果比較により換算値にて使用する。
有機質配合率:有効範囲は容積比50〜90%、最適範
囲は70〜80%。粘土量配合率:有効範囲は10〜5
0%、最適範囲は20〜30%。添加水分率の有効範囲
は(有機質+粘土)容積に対して20〜50%、最適値
は30〜40%である。上記有効範囲の上限を超え、ま
たは下限以下の場合には資材中の各要素が分離したり、
表面粘性を有して岩石へ付着し岩の隙間へ滑落が不十分
となったりする。以下、各配合物について詳説する。 【0008】(水分)水分の添加量は手撒等の人力施工
や、飛行高度40m以下の航空機による重力落下装置で
は20〜30%程度が良く、管内圧送機を用いる場合
は、送管距離が50m以下で送風圧力の元送圧が5kg
f/cm2以下であれば20〜30%、送管距離が5
0mを超え元送圧が7kg f/cm2程度となる場合
は30〜40%の水分に調節すると、肥料と種子の分離
を生じないで散布することができる。 【0009】(凝集剤)本発明に用いる凝集剤の添加量
は、散布作業に支障を来さない範囲で、散布資材の凝集
に必要な量以上を混合することで、夜露や、降雨の水分
を受けて、地表障害物の隙間に堆積する土壌との凝集反
応を生じ落下地点にすみやかに定着し、流亡や飛散を防
止することができる。散布直後に降雨を受けた場合で
も、大量の表流水が発生しなければ、岩石の表面より滴
り落ちる水分により、散布資材と、土壌が混和され降雨
初期数分で凝集反応が生じるため流亡は回避される。ま
た、岩石は熱伝導率が大きく、夜間になると急速に冷却
されるため、空気中の水分が結露して岩石周辺に滴り落
ちるため、毎日反復して生ずるこの水分が、散布資材と
岩石周辺土壌との凝集反応を促進し流亡抑制効果を発揮
する。 【0010】本発明の対象地の多くは山間部に位置し、
山間部の空気は地表の斜面積比率が高く、水平面積に対
しての蒸発水分が多いことや植物葉より蒸散する水分も
加わるため相対湿度が高いことが知られている。これに
加えて、昼夜の気温変化が大きいことから岩石部への夜
間結露は頻繁に発生する。また、使用する凝集剤はイオ
ン反応に左右されないノニオン系凝集剤を用いることが
望ましいが、水溶性肥料や、アルカリ質粘土等を用いる
場合には窒素や、カリ、カルシウム成分がカチオンを示
すため、ノニオン系凝集剤に併用してアニオン系凝集剤
を添加することで、肥料の流亡を防止することや、肥料
焼けによる発芽障害を緩和できる。凝集剤を用いる場合
の留意事項として、アルミニュウム系の凝集剤の使用
は、燐酸の固定を生じ、植物生育を抑制することから、
燐酸分追加投入するなどの手法を用いるか、可能であれ
ば使用しないことが望ましい。 【0011】(有機質)肥料と種子を結び付ける保護材
の役割を果たす微細有機質は、隙間への食い込み性の良
さや、肥料種子との絡まりの良さから、10mmメッシ
ュ通過品程度の形状を有する物で、そのうち5mmメッ
シュ通過量が80%以上含まれる物が望ましい。また、
肥料と種子との均一混合を行う場合、初期混合において
は低水分であることがしめりによる混合偏り(濡れ手で
粟状態)を防止でき、容易に均一混合が行える事から、
低水分培養土(既出願:低水分培養土を用いた軽量土
嚢)に準じた資材配分が有効となる。 【0012】(粘土)有機質に添加する粘土は通常の粘
土分を含む土壌全般を用いても凝集反応は生じるが、砂
質分が多い土壌を使用した場合、凝集団粒化した資材が
粗構造となり、散布時の外圧(空気抵抗等)により崩壊
しやすくなる傾向が生じるため、凝集材の使用量を増量
する等の調節を行う必要が生じる。また、粘土は凝集反
応の促進補助的役割をするため、有機質に均等に混合で
きやすい低水分調整物を用いることが作業効率を向上さ
せることにつながる。 【0013】(肥料)使用する肥料は、濃度障害による
種子発芽への影響の無い非水溶性肥料がのぞましいが、
A剤の配合比率を80%以上に増量することや、凝集剤
の選択により易水溶性の高度化成肥料も使用することが
できる。 【0014】(凝集・団粒)凝集剤を含む資材に水分を
添加した場合は、全体的に凝集反応が進行し、一塊の凝
集物が製造される。この際、散布に適した団粒状(そぼ
ろ状)に凝集させるためには、凝集反応時に混練攪拌を
加えることで、凝集単位を小規模に進行させる手法と、
水分量を制限する手法がある。水分量の制限を行う方法
は、添加水分を減量すると均一な凝集が得られないた
め、あらかじめ過剰水分を吸収できる、吸水復元性の資
材(圧縮有機質や、高分子吸水ポリマー等)を添加して
から、過剰水分状態にて混練し、吸水復元資材の吸水に
より、凝集反応に必要な水分を、調節させ、塊状の凝集
物を部分崩壊させる方法が良い。このときの過剰散水量
は、吸水復元資材が完全状態になるのに必要な水分と近
似する必要があり、使用する資材の性質にあわせて調節
する。 【0015】(散布手法)散布手法としては、手撒によ
る人力施工はもちろんのこと、航空機による重力落下式
の散布装置や、エアーコンプレッサー併用による管内圧
送機などが使用できる。管内圧送機を用いて施工する場
合は、資材の吐出口を地表面に対して斜め上方に設定
(水撒の要領)し、資材の接地速度を低下させることで
送管圧力による叩き付けを防止し、岩石面への付着ロス
を防止することができる。手撒作業や、航空機散布では
岩石面への付着ロスはほとんど発生しない。 【0016】(製品の形態)本発明にかかる資材を製品
として販売する製品形態は以下の通りとなる。 1.有機質と粘土に凝集剤を添加した製品。 2.1に吸水促進剤を添加した製品。 3.1または2に吸水復元型資材を添加した製品。 4.1〜3に非水溶性肥料を添加した製品。 5.1〜4に種子を添加混合した製品。 【0017】 (本発明に使用できる素材、原材料、資材) 微細有機質 ピートモス、ヤシ髄粉末、木質繊維、古紙粉砕物 粘土 国際分類にてHC、LiC、SiCに分類される土壌で一般 壌では沖縄赤土(ラテライト)、関東ローム土、などがあり 、市販製品では、ベントナイト、赤玉土等がある。 化成肥料 樹脂コーティング肥料全般、UDA態尿素配合肥料、IB態尿 素配合肥料、他溶出調節を施してある肥料。 商品名 ハイコントロール(旭化成工業) バーディーラージ(三菱化成) グリーンフード(ニッピ産業) アグアンプK(W.R.GRACE&Co.,) バーディーオールTAS(丸和バイオケミカル) グリーンマップ、グリーンマップII(合同肥料) ミクレア(日糖化学) その他これに準ずる成分の肥料 凝集剤 ノニオン系高分子 グアガム(植物種子抽出成分) ポリビニールアルコール(PVA) クリサット(栗田工業) アロンAX(東亜合成) その他これに準ずる成分を有する緑化用粘着剤及び土壌安定 剤 アニオン系凝集剤 クリコートCP402(栗田工業) ピーグリーン(住友精化学工業) この他これに準ずる成分を有する緑化用粘着剤及び土壌安定 剤。 使用に困難をきたす凝集剤 アルミニムを主成分とする凝集剤、燐酸の不効化。 その他の補助資材 植物・土壌用界面活性剤 高分子ポリマー系保水材各種。 ヤシ髄粉末圧縮製品・ピートモス圧縮製品。 その他植物生育に支障を来さない吸水復元型資材。 【0018】実施例1(基本配合) 【表1】 区分 配合資材 配合量 単位 備考 微細有機質 カナダ産ピートモス 8,000 リットル 有機+粘土 粘土 赤玉土 2,000 リットル 10,000リットル ノニオン凝集剤 グアガム 62.5 kg 凝集剤 保水剤 グラスパワーG500 20.0 kg 31.25リットル 吸水促進剤 レインパワー 2.5 kg 化成肥料 ハイコントロール085-70 1,200 kg 肥料全体 溶性燐肥 400 kg 890リットル 水分 清水 3,000 リットル 種子 ペレニアルライグラス 11.3 kg 種子全体 トールフェスク 23.1 kg 358リットル ケンタッキーブルーグラス 3 kg クリーピングレッドフェスク 23 kg ヨモギ 4.1 kg イタドリ 10.9 kg ダケカンバ 2.9 kg ヤマハギ 21.7 kg ヤシャブシ 7.4 kg 有機+粘土率 88.90% 凝集剤添加率 0.31% 水分添加率 30% 結果 物理性:理想的そぼろ状態となった。 植物発芽:全種の発芽が確認できた。 植物生育:均一な発芽と成長を確認できた。 追 加: 翌年春に即効性高度化成を施工地1m2当り100g散布した。 急激な成長促進が確認され、木本類の定着が確認された。 手作業散布。 【0019】参考例1(水分減量) 【表2】 区分 配合資材 配合量 単位 備考 微細有機質 カナダ産ピートモス 800 リットル 有機+粘土 粘土 赤玉土 200 リットル 1,000リットル ノニオン凝集剤 グアガム 6.25 kg 凝集剤 保水剤 グラスパワーG500 2 kg 3.12リットル 吸水促進剤 レインパワー 0.25 kg 化成肥料 ハイコントロール085-70 120 kg 肥料全体 溶性燐肥 40 kg 89リットル 水分 清水 150 リットル 種子 ペレニアルライグラス 1.13 kg 種子全体 トールフェスク 2.31 kg 35.8リットル ケンタッキーブルーグラス 0.3 kg クリーピングレッドフェスク 2.3 kg ヨモギ 0.41 kg イタドリ 1.09 kg ダケカンバ 0.29 kg ヤマハギ 2.17 kg ヤシャブシ 7.4 kg 有機+粘土率 88.90% 凝集剤添加率 0.31% 水分添加率 15% 結果 物理性:パサツキが多くまとまらなかった。 植物発芽:全種の発芽が確認できた。 植物生育:発芽は均一に確認できたが生育がバラツイた。 追 加:翌年春に即効性高度化成を施工地1m2当り100g散布した。急 激な成長促進が確認され、木本類の定着が確認された。 備 考:風が強いと種子と肥料が分離する傾向がある。 航空機からの空中散布。 【0020】参考例2(水分増量) 【表3】 区分 配合資材 配合量 単位 備考 微細有機質 カナダ産ピートモス 800 リットル 有機+粘土 粘土 赤玉土 200 リットル 1,000リットル ノニオン凝集剤 グアガム 6.25 kg 凝集剤 保水剤 グラスパワーG500 2 kg 3.12リットル 吸水促進剤 レインパワー 0.25 kg 化成肥料 ハイコントロール085-70 120 kg 肥料全体 溶性燐肥 40 kg 89リットル 水分 清水 600 リットル 種子 ペレニアルライグラス 1.13 kg 種子全体 トールフェスク 2.31 kg 35.8リットル ケンタッキーブルーグラス 0.3 kg クリーピングレッドフェスク 2.3 kg ヨモギ 0.41 kg イタドリ 1.09 kg ダケカンバ 0.29 kg ヤマハギ 2.17 kg ヤシャブシ 7.4 kg 有機+粘土:肥料+種子比率 50:9 有機+粘土率 88.90% 凝集剤添加率 0.31% 水分添加率 60% 結果 物理性:水分多く岩石付着量が増加し実施例1の1/3程度散布面積で あった。 植物発芽:全種の発芽が確認できた。 植物生育:岩石表面にて発芽し枯死する固体が多く見受けられた。 追 加: 翌年春に即効性高度化成を施工地1m2当り100g散布した。 急激な成長促進が確認され、木本類の定着が確認された。 備 考: 従来のスラリーに近い性状となる。航空機からの空中散布。 【0021】実施例 【表4】 区分 配合資材 配合量 単位 備考 微細有機質 カナダ産ピートモス 300 リットル 有機+粘土 ヤシガラ粉末 300 リットル 880リットル 古紙粉砕物 200 リットル 粘土 ベントナイト 80 リットル ノニオン凝集剤 グアガム 6.25 kg 凝集剤 保水剤 グラスパワーG500 2 kg 3.12リットル 吸水促進剤 レインパワー 0.25 kg 化成肥料 ハイコントロール085-70 120 kg 肥料全体 溶性燐肥 40 kg 89リットル 水分 清水 600 リットル 種子 ペレニアルライグラス 1.13 kg 種子全体 トールフェスク 2.31 kg 35.8リットル ケンタッキーブルーグラス 0.3 kg クリーピングレッドフェスク 2.3 kg ヨモギ 0.41 kg イタドリ 1.09 kg ダケカンバ 0.29 kg ヤマハギ 2.17 kg ヤシャブシ 7.4 kg 有機+粘土率 86.70% 凝集剤添加率 0.31% 水分添加率 30% 結果 物理性:理想的そぼろ状態となった。 植物発芽:全種の発芽が確認できた 植物生育:均一な発芽と成長を確認できた 追 加:翌年春に即効性高度化成を施工地1m2当り100g散布した。 急激な成長促進が確認され、木本類の定着が確認された。 備 考:撹拌時間が基本配合より3割程度長くかかった。 【0022】(試験例)添加水分と凝集剤量を種々変化
させた資材の性状、散布施工の状態を調べた結果を表5
に示す。 【表5】【0023】 【発明の効果】上記のように、微細有機質に、凝集剤、
樹脂コーティング肥料を含む非水溶性化成肥料、植物種
子、粘土及び水分を添加混練し、凝集させてそぼろ状の
緑化資材とし、これを人力により、または航空機緑化装
置若しくは管内送風圧送機を用いて岩場など地表部に多
くの岩石が露出する場所に散布することにとり、岩石部
位に付着させることなく、岩場の隙間部位に滑り込ませ
て効果的に植物を定着させて緑化することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−85954(JP,A) 特開 昭49−80811(JP,A) 特開 昭57−89024(JP,A) 特公 昭48−11604(JP,B1)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 微細有機質50〜90容量%、粘土10
    〜50容量%、凝集剤0.1〜5重量%、清水及び少量
    非水溶性化成肥料、植物種子添加混練し、凝集反
    応により前記各要素を均一に含み、かつ有機質+粘土に
    対する水分率を20〜50容量%のそぼろ状凝集物とし
    緑化資材、人力により、または航空機緑化装置若し
    くは管内送風圧送機を用いて転石地帯または破砕帯状地
    の岩場に散布し、地表障害物に付着させることなく、岩
    場の隙間部位に滑り込ませて資材中の植物種子の発芽生
    育により植物を定着させる、ことからなる転石地帯また
    は破砕帯状地の緑化工法。
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