JP3239148B2 - 感熱記録材料 - Google Patents
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Description
特に、発色性、画像部及び、地肌部の保存性に優れた感
熱記録材料に関する。
熱発色層を、紙、合成紙、樹脂フィルム等の支持体上に
形成した構造の記録材料であって、その発色のための加
熱には、熱へッドを内蔵したサーマルプリンター等が用
いられている。この記録方法は他の方法に比べ、現像、
定着等の処理を施す必要がなく、比較的簡単な装置を用
いて短時間で記録することができる上にコストが安い等
という利点があり、図書、文書等の複写の他、ファクシ
ミリー、券売機、ラベルレコーダー等の多方面に用いら
れている。
記録材料の問題点として、油脂、可塑剤等の薬品との接
触により、発色画像が褪色したり、地肌が発色したりす
る事があった。このような欠点に対する対策として、従
来より感熱発色層上に水溶性高分子樹脂を主成分とする
保護層を設ける事が行なわれているが、多量に積層させ
ると発色感度が低下するといった欠点があり、充分なも
のではなかった。従って、本発明は油脂、可塑剤等の薬
品等による発色画像の褪色、及び地肌の発色がなく、発
色感度の高い感熱記録紙を提供する事を目的とする。
上に、ロイコ染料及び顕色剤を主成分とする感熱発色層
を設けてなる感熱記録材料において、該感熱発色層中
に、下記構造式〔1〕、〔2〕及び〔3〕で示される化
合物を含有させたことを特徴とする感熱記録材料が提供
される。
式〔1〕、〔2〕、〔3〕で示される化合物を含有させ
たことにより、感熱発色層自体の地肌部及び画像部の油
脂、可塑剤等に対する安定性が向上し、それにより該感
熱発色層上に積層する水溶性高分子樹脂を主成分とする
保護層を省略することができ、またそうでなくてもその
付着量を減らす事ができるようになり、発色感度の高い
ものとなる。又、該感熱発色層と支持体との間に平均粒
径0.1〜20μm、中空率30%以上の非発泡性プラ
スチック微小中空体を有する中間層を設けることで、更
に発色感度を向上させることができる。又、構造式
〔1〕、〔2〕及び〔3〕で示される化合物の添加量に
ついては、構造式〔1〕で示される化合物1重量部に対
し、構造式〔2〕で示される化合物を0.01〜0.1
0重量部、構造式〔3〕で示される化合物を0.05〜
0.15重量部程度とすることが好ましい。構造式
〔2〕及び構造式〔3〕で示される化合物の添加量がこ
れより少ないと、前記課題に対する効果が充分でなく、
又これより多くしても効果は変わらない。
分とする中間層は、断熱層として作用し、サーマルヘッ
ド等からの熱エネルギーの効率的活用による感度向上を
もたらす。プラスチック中空粒子の平均粒子径が0.1
〜20μmで且つ中空率30%以上であることにより、
柔軟性が更に良好となりヘッドとの密着性が向上しドッ
ト再現性が良好となる。
可塑性樹脂を殻とし、内部に空気その他の気体を含有す
るもので、すでに発泡状態となっている微小中空粒子で
あり、平均粒径は0.1〜20μmのものが用いられ
る。この平均粒子径(粒子外径)が0.1μmより小さ
いものは、任意の中空率にすることが難かしい等の生産
上の問題があり、逆に20μmより大きいものは、塗布
乾燥後の表面の平滑性が低下するため、サーマルヘッド
との密着性が低下し、感度向上効果が低下する。従っ
て、このような粒子分布は粒子径が前記範囲にあると同
時に、バラツキの少ない分布ピークの均一なものが好ま
しい。更に、本発明で用いられる微小中空粒子は、その
断熱効果より中空率が30%以上のものが好ましく、6
0%以上のものが更に好ましい。中空率が低いものは、
断熱効果が不十分なため、サーマルヘッドからの熱エネ
ルギーが支持体を通じて感熱記録材料の外へ放出され、
感度向上効果が劣る。尚、ここで言う中空率とは、中空
粒子の外径と内径の比であり、下記数1で表わされるも
のである。
径)×100 また、本発明で用いる微小中空粒子は、前記したように
熱可塑性樹脂を殻とするものであるが、該樹脂として
は、特に塩化ビニリデンとアクリロニトリルを主体とす
る共重合体樹脂が好ましい。
に無機または/及び有機顔料が用いられるが、この場合
の顔料としては、給油量30ml/100g以上、好ま
しくは80ml/100g以上のものが選択される。こ
れらの無機または/及び有機顔料としては、この種の感
熱記録材料に慣用される顔料中の一種または二種以上を
選択することができる。その具体例としては、炭酸カル
シウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミ
ニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タルク、
表面処理されたカルシウムやシリカ等の無機顔料の他、
尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合
体、ポリスチレン樹脂などの有機顔料を挙げることがで
きる。
ロイコ染料は単独又は2種以上混合して適用されるが、
このようなロイコ染料としては、この種の感熱材料に適
用されているものが任意に適用され、例えば、トリフェ
ニルメタン系、フルオラン系、フエノチアジン系、オー
ラミン系、スピロピラン系、インドリノフタリド系等の
染料のロイコ化合物が好ましく用いられる。このような
ロイコ染料の具体例としては、例えば、以下に示すよう
なものが挙げられる。
フタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6
−ジメチルアミノフタリド(別名クリスタルバイオレッ
トラクトン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)
−6−ジエチルアミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチル
アミノフェニル)−6−クロルフタリド、3,3−ビス(p−
ジブチルアミノフェニル)フタリド、3−シクロヘキシル
アミノ−6−クロルフルオラン、3−ジメチルアミノ−5,
7−ジメチルフルオラン、3-N-メチル-N-イソブチル-6-
メチル-7-アニリノフルオラン、3-N-エチル-N-イソアミ
ル-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メ
チルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7,8−ベンズフル
オラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロルフ
ルオラン、3−(N−p−トリル−N−エチルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、2−{N−(3'−トリフ
ルオルメチルフェニル)アミノ}−6−ジエチルアミノフ
ルオラン、2−{3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9−(o−
クロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタム}、3-ジ
エチルアミノ-6-メチル-7-(m-トリクロロメチルアニリ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロルア
ニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロ
ルアニリノ)フルオラン、3−N−メチル−N−アミルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3-N-メチル-N
-シクロヘキシルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-(2',4'-ジメチ
ルアニリノ)フルオラン、3−(N,N−ジエチルアミノ)−5
−メチル−7−(N,N−ジベンジルアミノ)フルオラン、ベ
ンゾイルロイコメチレンブルー、6'−クロロ−8'−メト
キシ−ベンゾインドリノ−スピロピラン、6'−ブロモ−
3'−メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロピラン、3−
(2'−ヒドロキシ−4'−ジメチルアミノフェニル)−3−
(2'−メトキシ−5'−クロルフェニル)フタリド、3−(2'
−ヒドロキシ−4'−ジメチルアミノフェニル)−3−(2'
−メトキシ−5'−ニトロフェニル)フタリド、3−(2'−
ヒドロキシ−4'−ジエチルアミノフェニル)−3−(2'−
メトキシ−5'−メチルフェニル)フタリド、3−(2'−メ
トキシ−4'−ジメチルアミノフェニル)−3−(2'−ヒド
ロキシ−4'−クロル−5'−メチルフェニル)フタリド、3
-モルホリノ-7-(N-プロピル-トリフルオロメチルアニリ
ノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−トリフルオロメチ
ルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−クロロ
−7−(N−ベンジル−トリフルオロメチルアニリノ)フル
オラン、3−ピロリジノ−7−(ジ−p−クロルフェニル)
メチルアミノフルオラン、3-ジエチルアミノ-5-クロル-
7-(α-フェニルエチルアミノ)フルオラン、3-(N-エチル
-p-トルイジノ)-7-(α-フェニルエチルアミノ)フルオラ
ン、3-ジエチルアミノ-7-(o-メトキシカルボニルフェニ
ルアミノ)フルオラン、3-ジエチルアミノ-5-メチル-7-
(α-フェニルエチルアミノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−ピペリジノフルオラン、2-クロロ-3-(N-メチ
ルトルイジノ)-7-(p-n-ブチルアニリノ)フルオラン、3-
(N-メチル-N-イソプロピルアミノ)-6-メチル-7-アニリ
ノフルオラン、3-ジブチルアミノ-6-メチル-7-アニリノ
フルオラン、3,6-ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピ
ロ(9,3')-6'-ジメチルアミノフタリド、3−(N−ベンジ
ル−N−シクロヘキシルアミノ)−5、6−ベンゾ−7−α
−ナフチルアミノ−4'−ブロモフルオラン、3-ジエチル
アミノ-6-クロル-7-アニリノフルオラン、3-N-エチル-N
-(2-エトキシプロピル)アミノ-6-メチル-7-アニリノフ
ルオラン、3-N-エチル-N-テトラヒドロフルフリルアミ
ノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-ジエチルアミノ
-6-メチル-7-メシチジノ-4'、5'-ベンゾフルオラン、3-
(p-ジメチルアミノフェニル)-3-{1,1-ビス(p-ジメチル
アミノフェニル)エチレン-2-イル}フタリド、3-(p-ジメ
チルアミノフェニル)-3-{1,1-ビス(p-ジメチルアミノフ
ェニル)エチレン-2-イル}-6-ジメチルアミノフタリド、
3-(p-ジメチルアミノフェニル)-3-(1-p-ジメチルアミノ
フェニル-1-フェニルエチレン-2-イル)フタリド、3-(p-
ジメチルアミノフェニル)-3-(1-p-ジメチルアミノフェ
ニル-1-p-クロロフェニルエチレン-2-イル)-6-ジメチル
アミノフタリド、3-(4'-ジメチルアミノ-2'-メトキシ)-
3-(1''-p-ジメチルアミノフェニル-1''-p-クロロフェニ
ル-1'',3''-ブタジエン-4''-イル)ベンゾフタリド、3-
(4'-ジメチルアミノ-2'-ベンジルオキシ)-3-(1''-p-ジ
メチルアミノフェニル-1''-フェニル-1'',3''-ブタジエ
ン-4''-イル)ベンゾフタリド、3-ジメチルアミノ-6-ジ
メチルアミノ-フルオレン-9-スピロー3'(6'-ジメチルア
ミノ)フタリド、3,3-ビス{2-(p-ジメチルアミノフェニ
ル)-2-(p-メトキシフェニル)エテニル}-4,5,6,7-テトラ
クロロフタリド、3-ビス{1,1-ビス(4-ピロリジノフェニ
ル)エチレン-2-イル}-5,6-ジクロロ-4,7-ジブロモフタ
リド、ビス(p-ジメチルアミノスチリル)-1-ナフタレン
スルホニルメタン、ビス(p-ジメチルアミノスチリル)-1
-p-トリルスルホニルメタン等。
は、前記構造式〔I〕、〔II〕及び〔III〕で示される
化合物であるが、必要に応じ前記ロイコ染料を接触時発
色させる他の電子受容性の種々の化合物、例えばフェノ
ール性化合物、チオフェノール性化合物、チオ尿素誘導
体、有機酸及びその金属塩等を併用することができる。
その具体例としては以下に示すようなものが挙げられ
る。
4,4'−イソプロピリデンビス(o−メチルフェノール)、
4,4'−セカンダリーブチリデンビスフェノール 4,4'−イソプロピリデンビス(2−ターシャリーブチルフ
ェノール)、4,4'−シクロヘキシリデンジフェノール、
4,4'−イソプロピリデンビス(2−クロロフェノール)、
2,2'−メチレンビス(4−メチル−6−ターシャリーブチ
ルフェノール)、2,2'ーメチレンビス(4−エチル−6−タ
ーシャリーブチルフェノール)、4,4'−ブチリデンビス
(6−ターシャリーブチル−2-メチルフェノール)、1,1,3
−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−ターシャリブ
チルフェニル)ブタン、1,1,3-トリス(2-メチル-4-ヒド
ロキシ-5-シクロヘキシルフェニル)ブタン、4,4'−チオ
ビス(6−ターシャリーブチル−2−メチルフェノール)、
4,4'−ジフェノールスルホン、4-イソプロポキシ-4'-ヒ
ドロキシジフェニルスルホン、4-ベンジルオキシ-4'-ヒ
ドロキシジフェニルスルホン、4,4'−ジフェノールスル
ホキシド、P−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、P−ヒ
ドロキシ安息香酸ベンジル、プロトカテキユ酸ベンジ
ル、没食子酸ステアリル、没食子酸ラウリル、没食子酸
オクチル、1,7−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,
5−ジオキサヘプタン、1,5−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ルチオ)−3−オキサペンタン、1,3−ビス(4−ヒドロキ
シフェニルチオ)−プロパン、1,3−ビス(4−ヒドロキシ
フェニルチオ)−2−ヒドロキシプロパン、N,N'−ジフェ
ニルチオ尿素、N,N'−ジ(m−クロロフェニル)チオ尿
素、サリチルアニリド、5−クロロ−サリチルアニリ
ド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−1
−ナフトエ酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、ヒドロ
キシナフトエ酸の亜鉛、アルミニウム、カルシウム等の
金属塩、ビス-(4-ヒドロキシフェニル)酢酸メチルエス
テル、ビス-(4-ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジルエス
テル、1,3−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、1,4
−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、2,4'−ジフェ
ノールスルホン、3,3'−ジアリル−4,4'−ジフェノール
スルホン、α,α-ビス(4−ヒドロキシフェニル)-α-メ
チルトルエン、チオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、
テトラブロモビスフェノールA、テトラブロモビスフェ
ノールS、4,4'-チオビス(2-メチルフェノール)、4,4'-
チオビス(2-クロロフェノール)等。
ロイコ染料及び顕色剤を支持体上に結合支持させる場
合、慣用の種々の結合剤を適宜用いることができ、その
具体例としては、例えば、以下のものが挙げられる。
体、ヒドロキシメチルセルロ−ス、ヒドロキシエチルセ
ルロ−ス、カルボキシメチルセルロ−ス、メチルセルロ
−ス、エチルセルロ−ス等のセルロ−ス誘導体、ポリア
クリル酸ソ−ダ、ポリビニルピロリドン、アクリルアミ
ド/アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド/アク
リル酸エステル/メタクリル酸三元共重合体、スチレン/
無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無
水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミ
ド、アルギン酸ソ−ダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶性
高分子の他、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアク
リル酸、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビ
ニル共重合体、ポリブチルメタクリレ−ト、エチレン/
酢酸ビニル共重合体等のエマルジョンやスチレン/ブタ
ジエン共重合体、スチレン/ブタジエン/アクリル系共重
合体等のラテックス等。
て種々の熱可融性物質を使用することができ、その具体
例としては以下に示すものが挙げられるが、これに限ら
れるわけでわない。ステアリン酸、ベヘン酸等の脂肪酸
類、ステアリン酸アミド、パルチミン酸アミド等の脂肪
酸アミド類、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニ
ウム、ステアリン酸カルシウム、パルチミン酸亜鉛、ベ
ヘン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩類、p-ベンジルビフェニ
ル、ターフェニル、トリフェニルメタン、p-ベンジルオ
キシ安息香酸ベンジル、β-ベンジルオキシナフタレ
ン、β-ナフトエ酸フェニル、1-ヒドロキシ-2-ナフト酸
フェニル、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸メチル、ジフェ
ニルカーボネート、グレヤコールカーボネート、テレフ
タル酸ジベンシル、テレフタル酸ジメチル、1,4-ジメト
キシナフタレン、1,4-ジエトキシナフタレン、1,4-ジベ
ンジロキシナフタレン、1,2-ジフェノキシエタン、1,2-
ビス(3-メチルフェノキシ)エタン、1,2-ビス(4-メチル
フェノキシ)エタン、1,4-ジフェノキシ-2-ブテン、1,2-
ビス(4-メトキシフェニルチオ)エタン、ジベンゾイルメ
タン、1,4-ジフェニルチオブタン、1,4-ジフェニルチオ
-2-ブテン、1,3-ビス(2-ビニルオキシエトキシ)ベンゼ
ン、1,4-ビス(2-ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、p-(2
-ビニルオキシエトキシ)ビフェル、p-アリールオキシプ
フェニル、p-プロパギルオキシビフェニル、ジベンゾイ
ルオキシメタン、ジベンゾイルオキシプロパン、ジベン
ジルジスルフィド、1,1-ジフェニルエタノール、1,1-ジ
フェニルプロパノール、p-ベンジルオキシベンジルアル
コール、1,3-フェノキシ-2-プロパノール、N-オクタデ
シルカルバモイル-p-メトキシカルボニルベンゼン、N-
オクタデシルカルバモイルベンゼン、1,2-ビス(4-メト
キシフェノキシ)プロパン、1,5-ビス(4-メトキシフェノ
キシ)-3-オキサペンタン、シュウ酸ジベンジル、シュウ
酸ビス(4-メチルベンジル)、シュウ酸ビス(4-クロロベ
ンジル)等。
の種感熱記録材料に慣用される補助添加成分、例えば、
填料、界面活性剤、滑剤、圧力発色防止剤等を併用する
ことができる。この場合、填料としては、例えば、炭酸
カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化ア
ルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレーカオリ
ン、タルク、表面処理されたカルシウムやシリカ等の無
機系微粉末の他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メ
タクリル酸共重合体、ポリスチレン樹脂、塩化ビニリデ
ン樹脂等の有機系の微粉末を挙げることができる、滑剤
としては、高級脂肪酸及びその金属塩、高級脂肪酸アミ
ド、高級脂肪酸エステル、動物性、植物性、鉱物性又は
石油系の各種ワックス類等があげられる。
色層との間に、必要に応じて別の中間層として顔料、バ
インダー、熱可融性物質などを含有する層を設けること
ができる。更に、本発明の記録材料は、記録画像の保存
安定性を向上させたり、記録材料への筆記性向上などの
目的により感熱記録層の上に保護層を設けることも可能
であるが、この場合、保護層を構成する成分としては前
記の顔料、バインダー、熱可融性物質等を用いることが
できる。
感剤の使用量はロイコ染料1重量部に対して、顕色剤
0.5〜10.0重量部、増感剤0.5〜10.0重量
部、好ましくは1〜5重量部が好ましい。
部を混合して感熱発色層形成液とし、これを市販の上質
紙(坪量52g/m2)の表面に乾燥後の染料付着量が
0.5g/m2となるように塗布乾燥して感熱発色層を
設けた後、更に前記〔C液〕:10部、ポリビニルアル
コールの10%水溶液:50部および中京油脂製ステア
リン酸亜鉛分散液(商品名ハイドリンZ730、濃度3
0%):2部、と水:38部を混合して保護層液としこ
れを前記感熱発色層上に乾燥後の付着量が、3g/m2
となるように塗布乾燥して保護層を設けた後、更にその
表面平滑度が500〜600秒になるよう層表面をカレ
ンダー掛けして実施例−1の感熱記録材料を作成した。 実施例−2 下記の混合物を撹拌分散して、中間層形成液を得た。 〔D液〕 微小中空粒子分散体(スチレン及びアクリルを 30部 主体とする共重合体樹脂)(固形分濃度27.5 %、平均粒子径0.6μm、中空率40%) スチレン/ブタジェン共重合ラテックス(固形 10部 分濃度47.5%) 水 60部 上記の中間層形成液を、市販の上質紙(坪量52g/m
2)の表面に、乾燥後重量が5g/m2となるよう塗布乾
燥して中間層コート紙を得た。次に、実施例−1の感熱
発色層形成液を前記の中間コート紙の表面に、乾燥後の
染料付着量が0.5g/m2となるように塗布乾燥して
感熱発色層を設けた後、更にその表面平滑度が500〜
600秒になるよう層表面をカレンダー掛けして実施例
−2の感熱記録材料を作成した。 比較例−1 下記の混合物をそれぞれ磁性ボールミル中で2日間粉砕
して〔E液〕を調整した。 〔E液〕 2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 20部 ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部 水 60部 前記〔E液〕を実施例−1の〔B液〕の代りに使用する
以外は実施例−1と同様にして比較例−1の感熱記録紙
を得た。 比較例−2 実施例−1の〔B液〕の2,2’−メチレンビス(4−
メチル−6−t−ブチルフェノール)を除き、ポリビニ
ルアルコールの10%水溶液を22部にし、水を56部
とする以外は、実施例−1と同様にして比較例−2の感
熱記録紙を得た。 比較例−3 実施例−1の〔B液〕の4,4’−イソプロピリデンビ
ス(2,6−ジブロモフェノール)を除き、ポリビニル
アルコールの10%水溶液を21部にし、水を58部と
する以外は、実施例−1と同様にして比較例−3の感熱
記録紙を得た。 比較例−4 実施例−1の〔B液〕の2,2’−メチレンビス(4−
メチル−6−t−ブチルフェノール)と4,4’−イソ
プロピリデンビス(2,6−ジブロモフェノール)を除
き、ポリビニルアルコールの10%水溶液を20部に
し、水を60部とする以外は、実施例−1と同様にして
比較例−4の感熱記録紙を得た。以上のようにして作成
した感熱記録材料を、大倉電機(株)製感熱紙発色性試
験装置にて印字し、その発色濃度をマクベス濃度計RD
−914にて濃度測定をした。さらに、0.6msで印
字した画像部および地肌部に綿実油を塗布し、40℃D
RYの環境条件で、24時間放置後、画像部および地肌
部の濃度測定をした。以上の結果を表1に示す。 (以下余白)
記録材料は発色感度が高く、油脂等の薬品との接触によ
る地肌発色、発色画像の安定性に優れたものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 支持体上に、ロイコ染料及び顕色剤を主
成分とする感熱発色層を設けてなる感熱記録材料におい
て、該感熱発色層中に、下記構造式〔1〕、〔2〕及び
〔3〕で示される化合物を含有させたことを特徴とする
感熱記録材料。 【化1】 【化2】 【化3】 - 【請求項2】 請求項1の感熱発色層と支持体との間に
平均粒径0.1〜20μm、中空率30%以上の非発泡
性プラスチック微小中空体を有する中間層を設けたこと
を特徴とする請求項1に記載の感熱記録材料。 - 【請求項3】 請求項1の構造式〔1〕、〔2〕及び
〔3〕で示される化合物の添加量を、構造式〔1〕で示
される化合物1重量部に対し、構造式〔2〕で示される
化合物を0.01〜0.10重量部、構造式〔3〕で示
される化合物を0.05〜0.15重量部としたことを
特徴とする請求項1に記載の感熱記録材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34242293A JP3239148B2 (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 感熱記録材料 |
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JP (1) | JP3239148B2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-14 JP JP34242293A patent/JP3239148B2/ja not_active Expired - Lifetime
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