JP3236798B2 - 建築構成材 - Google Patents
建築構成材Info
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- JP3236798B2 JP3236798B2 JP18136597A JP18136597A JP3236798B2 JP 3236798 B2 JP3236798 B2 JP 3236798B2 JP 18136597 A JP18136597 A JP 18136597A JP 18136597 A JP18136597 A JP 18136597A JP 3236798 B2 JP3236798 B2 JP 3236798B2
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- Japan
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- tenon
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- peripheral surface
- cylindrical
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- Fencing (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小屋などの建物や
その周囲の擁壁あるいは塀や柵その他の構造物を構築す
るのに用いる建築構成材に関し、特にその種の建築構造
物の見栄えを良くして容易に施工できるようにした建築
構成材に関する。
その周囲の擁壁あるいは塀や柵その他の構造物を構築す
るのに用いる建築構成材に関し、特にその種の建築構造
物の見栄えを良くして容易に施工できるようにした建築
構成材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、丸太などの円柱材を用いて小屋や
擁壁その他の壁面を構築することが一般に広く行われて
いる。小屋などの建物では丸太材を水平に重ねて井楼組
みとして壁面を構築する方法が一般的であるが、丸太材
を支柱にして並列状に立て、その間に横架材を架設して
積み重ねる方法も良く知られる。例えば、横架材として
板材を用い、その両端を釘その他の金物で円柱材に固定
するか、又は阿迫羽目といって円柱材などに溝を彫り、
その間に横架材としての板材(羽目板)を挟み込む方法
がある。一方、横架材として支柱と同じく丸太などの円
柱材を用いる方法も良く知られる。
擁壁その他の壁面を構築することが一般に広く行われて
いる。小屋などの建物では丸太材を水平に重ねて井楼組
みとして壁面を構築する方法が一般的であるが、丸太材
を支柱にして並列状に立て、その間に横架材を架設して
積み重ねる方法も良く知られる。例えば、横架材として
板材を用い、その両端を釘その他の金物で円柱材に固定
するか、又は阿迫羽目といって円柱材などに溝を彫り、
その間に横架材としての板材(羽目板)を挟み込む方法
がある。一方、横架材として支柱と同じく丸太などの円
柱材を用いる方法も良く知られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、阿迫羽
目など板材を用いて塀などの壁面を構築するものによれ
ば、仕上げ面が単調で重厚感や高級感を欠き、場所によ
っては自然景観と調和しないなどの欠点もある。
目など板材を用いて塀などの壁面を構築するものによれ
ば、仕上げ面が単調で重厚感や高級感を欠き、場所によ
っては自然景観と調和しないなどの欠点もある。
【0004】一方、横架材として円柱材と同種の丸太材
などを利用するものによれば、見栄え良く自然の趣を得
られるなどの利点があるものの、その種の横架材を円柱
材に金物で固定するものでは円柱材が隠れて美観を失う
ことになる。また、その種の円柱材と横架材を一体的に
接続するには円柱材に横架材と同径の穴を直列状に掘削
するので加工が煩わしく手間がかかり、しかも円柱材と
横架材を一体化してから所定の場所に設置することにな
るので施工も煩わしく困難である。
などを利用するものによれば、見栄え良く自然の趣を得
られるなどの利点があるものの、その種の横架材を円柱
材に金物で固定するものでは円柱材が隠れて美観を失う
ことになる。また、その種の円柱材と横架材を一体的に
接続するには円柱材に横架材と同径の穴を直列状に掘削
するので加工が煩わしく手間がかかり、しかも円柱材と
横架材を一体化してから所定の場所に設置することにな
るので施工も煩わしく困難である。
【0005】そこで、本発明は小屋などの建物やその周
囲の擁壁あるいは塀や柵その他の建築構造物を美的にし
て容易に構築できるようにすることを目的とする。
囲の擁壁あるいは塀や柵その他の建築構造物を美的にし
て容易に構築できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するため、円柱材の相互間に架設される横架材にし
て、その長手方向両端に前記円柱材の内部に収まるほぞ
部と該ほぞ部に連続して前記円柱材の外周面に密着する
曲面状の胴付部とをそれぞれ形成し、その胴付部を両端
面としてもつ部位を表装部として該表装部の外周面を一
連に円弧状の曲面にしたことを特徴とする建築構成材を
提供するものである。
成するため、円柱材の相互間に架設される横架材にし
て、その長手方向両端に前記円柱材の内部に収まるほぞ
部と該ほぞ部に連続して前記円柱材の外周面に密着する
曲面状の胴付部とをそれぞれ形成し、その胴付部を両端
面としてもつ部位を表装部として該表装部の外周面を一
連に円弧状の曲面にしたことを特徴とする建築構成材を
提供するものである。
【0007】また、本発明は所要の間隔にして並設され
る円柱材と該円柱材の相互間に架設される横架材で成
り、このうち前記円柱材はその長手方向に沿って外周面
に溝部を一連に形成して相互にその溝部を対向して並設
され、また前記横架材はその長手方向両端に前記円柱材
の溝部に収まるほぞ部と該ほぞ部に連ねて前記円柱材の
外周面に密着する曲面状の胴付部とをそれぞれ形成し、
その胴付部を両端面としてもつ部位を表装部として該表
装部の外周面を円弧状の曲面にしたことを特徴とする建
築構成材を提供するものである。
る円柱材と該円柱材の相互間に架設される横架材で成
り、このうち前記円柱材はその長手方向に沿って外周面
に溝部を一連に形成して相互にその溝部を対向して並設
され、また前記横架材はその長手方向両端に前記円柱材
の溝部に収まるほぞ部と該ほぞ部に連ねて前記円柱材の
外周面に密着する曲面状の胴付部とをそれぞれ形成し、
その胴付部を両端面としてもつ部位を表装部として該表
装部の外周面を円弧状の曲面にしたことを特徴とする建
築構成材を提供するものである。
【0008】ここで、横架材のほぞ部は両胴付きにして
形成することもできるが、胴付部を所定の曲率に容易か
つ適正に加工できるようにする意味では片胴付き形式が
最適である。そこで請求項3の発明では所要の間隔にし
て並設される円柱材と該円柱材の相互間に架設される横
架材で成り、このうち前記円柱材はその長手方向に沿っ
て外周面に溝部を一連に形成して相互にその溝部を対向
して並設され、また前記横架材はその長手方向両端に前
記円柱材の溝部に収まるほぞ部を形成して該ほぞ部に連
ねて片面を平坦面とし、他面には前記ほぞ部に連ねて前
記円柱材の外周面に密着する曲面状の胴付部を形成し、
その胴付部を両端面としてもつ部位を表装部として該表
装部の外周面を円弧状の曲面にしたことを特徴とする建
築構成材を提供する。
形成することもできるが、胴付部を所定の曲率に容易か
つ適正に加工できるようにする意味では片胴付き形式が
最適である。そこで請求項3の発明では所要の間隔にし
て並設される円柱材と該円柱材の相互間に架設される横
架材で成り、このうち前記円柱材はその長手方向に沿っ
て外周面に溝部を一連に形成して相互にその溝部を対向
して並設され、また前記横架材はその長手方向両端に前
記円柱材の溝部に収まるほぞ部を形成して該ほぞ部に連
ねて片面を平坦面とし、他面には前記ほぞ部に連ねて前
記円柱材の外周面に密着する曲面状の胴付部を形成し、
その胴付部を両端面としてもつ部位を表装部として該表
装部の外周面を円弧状の曲面にしたことを特徴とする建
築構成材を提供する。
【0009】また、本発明では表装部の底部をその両側
縁に対して胴付部の下縁が非直交状態である平行四辺形
状にし、且つほぞ部の端面を前記胴付部の下縁と平行す
る傾斜面として横架材が円柱材の相互間に所定の角度を
もって架設されるようにしている。そして、この態様に
よれば、横架材を側桁にして階段などを構築することが
できる。
縁に対して胴付部の下縁が非直交状態である平行四辺形
状にし、且つほぞ部の端面を前記胴付部の下縁と平行す
る傾斜面として横架材が円柱材の相互間に所定の角度を
もって架設されるようにしている。そして、この態様に
よれば、横架材を側桁にして階段などを構築することが
できる。
【0010】なお、円柱材や横架材は原木を製材して得
られる木材であるが、それらを合成樹脂その他の素材を
用いた擬木として成形することもできる。
られる木材であるが、それらを合成樹脂その他の素材を
用いた擬木として成形することもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る建築構
成材の組立図を示す。1は所要の間隔にして並設される
円柱材、2はその円柱材の相互間に架設される横架材で
あり、これらは杉その他の木材により形成される。
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る建築構
成材の組立図を示す。1は所要の間隔にして並設される
円柱材、2はその円柱材の相互間に架設される横架材で
あり、これらは杉その他の木材により形成される。
【0012】円柱材1は文字通りの円柱形であり、その
外周面1Aにはその長手方向に沿って一端面から他端面
に通じる凹状の溝部3が一連に形成される。そして、そ
れら円柱材1は相互にその溝部3を対向する状態にして
一端を地中に埋設して並行状態に立設される。
外周面1Aにはその長手方向に沿って一端面から他端面
に通じる凹状の溝部3が一連に形成される。そして、そ
れら円柱材1は相互にその溝部3を対向する状態にして
一端を地中に埋設して並行状態に立設される。
【0013】一方、横架材2は板状のベース4と半割円
柱形の表装部5とを一体にして成り、その両側縁6,6
を相互に密着する状態にして円柱材1,1の間に水平状
に積み重ねられる。また、横架材2の長手方向両端には
円柱材1の溝部3に収まるほぞ部7と円柱材の外周面1
Aに密着する胴付部8が形成される。ベース4はその長
手方向両端をほぞ部7とした長方形であり、その片面は
ほぞ部7に連続する平坦面9にし、その逆側面に前述の
表装部5を形成している。また、表装部5の両端面は胴
付部8にして、その胴付部をほぞ部7に連続して形成し
ている。
柱形の表装部5とを一体にして成り、その両側縁6,6
を相互に密着する状態にして円柱材1,1の間に水平状
に積み重ねられる。また、横架材2の長手方向両端には
円柱材1の溝部3に収まるほぞ部7と円柱材の外周面1
Aに密着する胴付部8が形成される。ベース4はその長
手方向両端をほぞ部7とした長方形であり、その片面は
ほぞ部7に連続する平坦面9にし、その逆側面に前述の
表装部5を形成している。また、表装部5の両端面は胴
付部8にして、その胴付部をほぞ部7に連続して形成し
ている。
【0014】図2は横架材の側面図であり、そのX−X
線断面を図3に示す。図3で明らかなように、横架材2
は片面が上述の如くベース4の底面を成す平坦面9とし
て形成され、且つ逆側の他面が表装部5の外周面5Aを
成す円弧状の曲面として形成される。ここで、横架材2
の両側縁6は平坦面9に直交する平面で、円柱材1への
架設時にはその平らな両側縁6が相互に密着する。
線断面を図3に示す。図3で明らかなように、横架材2
は片面が上述の如くベース4の底面を成す平坦面9とし
て形成され、且つ逆側の他面が表装部5の外周面5Aを
成す円弧状の曲面として形成される。ここで、横架材2
の両側縁6は平坦面9に直交する平面で、円柱材1への
架設時にはその平らな両側縁6が相互に密着する。
【0015】また、図4で明らかにするように、表装部
5はベース4側を底部とする半割円柱形であり、その端
面を成す胴付部8は円柱材1の外周面1Aに密着させる
べく内側に湾曲する円弧状の曲面として形成される。そ
して、表装部5はその外周面5Aが円弧状の曲面である
ことからして、図5のように外周面5Aと胴付部8で成
す稜部10が外側に湾曲する円弧状の曲線になる。な
お、図5に示すように、ほぞ部7と交わる胴付部8の下
縁8Aはほぞ部7の端面7Aと平行にして形成される。
5はベース4側を底部とする半割円柱形であり、その端
面を成す胴付部8は円柱材1の外周面1Aに密着させる
べく内側に湾曲する円弧状の曲面として形成される。そ
して、表装部5はその外周面5Aが円弧状の曲面である
ことからして、図5のように外周面5Aと胴付部8で成
す稜部10が外側に湾曲する円弧状の曲線になる。な
お、図5に示すように、ほぞ部7と交わる胴付部8の下
縁8Aはほぞ部7の端面7Aと平行にして形成される。
【0016】次に、図6は円柱材と横架材の接合状態を
部分的に拡大して示す。この図に示すように、ほぞ部7
は溝部3の幅と同一の厚みを有して溝部3に嵌入され、
このとき胴付部8が円柱材の外周面1Aに密着される。
つまり、胴付部8は円柱材1と同じ曲率の曲面として円
弧状に形成されるのである。
部分的に拡大して示す。この図に示すように、ほぞ部7
は溝部3の幅と同一の厚みを有して溝部3に嵌入され、
このとき胴付部8が円柱材の外周面1Aに密着される。
つまり、胴付部8は円柱材1と同じ曲率の曲面として円
弧状に形成されるのである。
【0017】ここで、上述のように構成される横架材2
は、例えば杉その他の原木を木工機械で加工することに
より造られる。原木は先ず木工削り盤などでその外周面
を削り直径50〜200mmの丸棒として整形する。次
いで、これを太鼓落としにする。すなわち、図7に示す
ように整形した丸棒Aの外周面をその長手方向に沿って
平行に切り落とし、次いでその切断面dの中央で全体を
半割にする。そして、得られた半割材A1,A1を図8
の如くその分割面eを下にして木工フライス盤などにセ
ットし、円弧状の刃部を外周に備えたフライスFで半割
材A1の端部を切除してほぞ部7と胴付部8を同時に形
成する。このとき、フライスFは切断面dと同じ高さに
して送られるが、その送り量は円柱材の溝部の深さによ
って異なり、また円柱材の曲率に対応して刃部またはフ
ライス全体が交換される。
は、例えば杉その他の原木を木工機械で加工することに
より造られる。原木は先ず木工削り盤などでその外周面
を削り直径50〜200mmの丸棒として整形する。次
いで、これを太鼓落としにする。すなわち、図7に示す
ように整形した丸棒Aの外周面をその長手方向に沿って
平行に切り落とし、次いでその切断面dの中央で全体を
半割にする。そして、得られた半割材A1,A1を図8
の如くその分割面eを下にして木工フライス盤などにセ
ットし、円弧状の刃部を外周に備えたフライスFで半割
材A1の端部を切除してほぞ部7と胴付部8を同時に形
成する。このとき、フライスFは切断面dと同じ高さに
して送られるが、その送り量は円柱材の溝部の深さによ
って異なり、また円柱材の曲率に対応して刃部またはフ
ライス全体が交換される。
【0018】なお、上述のような製法によれば一本の原
木から横架材2を2つ、短い横架材2ではその正数倍を
取り出すことができ、しかも片面が平坦面になるからほ
ぞ部7と胴付部8を形成するときには位置決めが容易で
加工性が上がる。
木から横架材2を2つ、短い横架材2ではその正数倍を
取り出すことができ、しかも片面が平坦面になるからほ
ぞ部7と胴付部8を形成するときには位置決めが容易で
加工性が上がる。
【0019】次に、上述の建築構成材による土留めその
他の施工例を説明すると、先ず施工場所に沿って円柱材
1を所要の間隔で並設するのである。このとき円柱材1
はその溝部3を相互に対向して、それぞれ一端を地中に
埋設して直立状に固定する。次いで、その円柱材1の相
互間で溝部3にほぞ部7を填めて横架材2を落とし込
み、その横架材2を円柱材1の相互間に積み重ねた状態
に架設するのである。なお、横架材2はそれぞれ溝部3
の近傍で釘などを打ち込んで円柱材1と個別に固定する
が、最上部の横架材2だけを円柱材1に固定するか、あ
るいは円柱材1の上面に別の押さえ材を架設して横架材
2の移動を規制するようにしてもよい。
他の施工例を説明すると、先ず施工場所に沿って円柱材
1を所要の間隔で並設するのである。このとき円柱材1
はその溝部3を相互に対向して、それぞれ一端を地中に
埋設して直立状に固定する。次いで、その円柱材1の相
互間で溝部3にほぞ部7を填めて横架材2を落とし込
み、その横架材2を円柱材1の相互間に積み重ねた状態
に架設するのである。なお、横架材2はそれぞれ溝部3
の近傍で釘などを打ち込んで円柱材1と個別に固定する
が、最上部の横架材2だけを円柱材1に固定するか、あ
るいは円柱材1の上面に別の押さえ材を架設して横架材
2の移動を規制するようにしてもよい。
【0020】ここで、本発明によれば上述の構成に限ら
ず、例えば図9のように横架材のほぞ部7の厚さを円柱
材の溝部3の幅の半分にし、2つの横架材2,2をその
平坦面9で重ね合わせて円柱材1の相互間に架設するよ
うにしてもよい。また、図10のように、ほぞ部7を介
してその両側に胴付部8を一体に形成した横架材12に
して、そのほぞ部7を円柱材の溝部3の幅と同一の厚さ
としてもよい。
ず、例えば図9のように横架材のほぞ部7の厚さを円柱
材の溝部3の幅の半分にし、2つの横架材2,2をその
平坦面9で重ね合わせて円柱材1の相互間に架設するよ
うにしてもよい。また、図10のように、ほぞ部7を介
してその両側に胴付部8を一体に形成した横架材12に
して、そのほぞ部7を円柱材の溝部3の幅と同一の厚さ
としてもよい。
【0021】そして、その種の態様によれば、表装部の
外周面5Aによる凹凸を両面に表出させることができ、
片側が土砂などで遮蔽されない隔壁その他に有用であ
る。
外周面5Aによる凹凸を両面に表出させることができ、
片側が土砂などで遮蔽されない隔壁その他に有用であ
る。
【0022】また、横架材として、図11のような形態
にすることもできる。この横架材22は、表装部5の底
部を両側縁6に対して胴付部の下縁8Aが非直交状態で
ある平行四辺形状にしている。また、ほぞ部の端面7A
を胴付部の下縁8Aと平行する傾斜面としている。図1
2はその使用例として玄関前などに構築した階段の側面
を示す。この図のように上述の横架材22によれば円柱
材1の相互間に所定の角度をもって架設して階段の側桁
とすることができる。
にすることもできる。この横架材22は、表装部5の底
部を両側縁6に対して胴付部の下縁8Aが非直交状態で
ある平行四辺形状にしている。また、ほぞ部の端面7A
を胴付部の下縁8Aと平行する傾斜面としている。図1
2はその使用例として玄関前などに構築した階段の側面
を示す。この図のように上述の横架材22によれば円柱
材1の相互間に所定の角度をもって架設して階段の側桁
とすることができる。
【0023】一方、本願に係る建築構成材によれば、上
述のような円柱材1を用いることに限定されるものでな
く、ほぞ部の幅を全体幅より小さくした横架材にして、
そのほぞ部に対応するほぞ穴を丸太材に形成するなどし
て該丸太を円柱材として利用することができる。
述のような円柱材1を用いることに限定されるものでな
く、ほぞ部の幅を全体幅より小さくした横架材にして、
そのほぞ部に対応するほぞ穴を丸太材に形成するなどし
て該丸太を円柱材として利用することができる。
【0024】また、円柱材は直列に並べることに限らず
例えば遊歩道の両側に区画用の柵を構築する場合には、
その遊歩道に沿って図13にように非直線状に配列され
ることになる。つまり、隣接する円柱1が相互に溝部3
を対向して並設されればよく、全体の並びは無関係であ
って施工場所に応じて自由に調整できる。
例えば遊歩道の両側に区画用の柵を構築する場合には、
その遊歩道に沿って図13にように非直線状に配列され
ることになる。つまり、隣接する円柱1が相互に溝部3
を対向して並設されればよく、全体の並びは無関係であ
って施工場所に応じて自由に調整できる。
【0025】更に、円柱材は地中などに立設することに
限らず、所定の場所に水平状に架設して建物の床面や橋
桁を構築したりすることもできる。
限らず、所定の場所に水平状に架設して建物の床面や橋
桁を構築したりすることもできる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば丸太など円柱材の相互間に架設する横架材にし
て、その長手方向両端に円柱材の内部に収まるほぞ部と
該ほぞ部に連ねて円柱材の外周面に密着する胴付部を形
成したため、円柱材の除去部分を少なくして円柱材と横
架材とを重厚感をもって一体化することができ、しかも
胴付部の区間で外周面を円弧状の曲面にしたため、円柱
材と横架材の接続部分が曲線状に連なり、且つ横架材同
士も曲面状に連続して波形状の凹凸を形成するようにな
るから美的で高級感を得られる。
よれば丸太など円柱材の相互間に架設する横架材にし
て、その長手方向両端に円柱材の内部に収まるほぞ部と
該ほぞ部に連ねて円柱材の外周面に密着する胴付部を形
成したため、円柱材の除去部分を少なくして円柱材と横
架材とを重厚感をもって一体化することができ、しかも
胴付部の区間で外周面を円弧状の曲面にしたため、円柱
材と横架材の接続部分が曲線状に連なり、且つ横架材同
士も曲面状に連続して波形状の凹凸を形成するようにな
るから美的で高級感を得られる。
【0027】更に、円柱材には横架材のほぞ部が収まる
部分を溝部として長手方向に一連に形成しているからそ
の加工が容易で生産性が上がり、しかも円柱材を並設し
てから横架材を填め込むことができるので施工も容易で
作業性が上がる。
部分を溝部として長手方向に一連に形成しているからそ
の加工が容易で生産性が上がり、しかも円柱材を並設し
てから横架材を填め込むことができるので施工も容易で
作業性が上がる。
【0028】一方、横架材では片面を平坦面にして逆側
の他面に円弧状の外周面をもつ表装部を形成したため、
少ない材料で多くの横架材を生産することができる上、
胴付部を所定の曲率に容易かつ適正に加工することがで
きる。
の他面に円弧状の外周面をもつ表装部を形成したため、
少ない材料で多くの横架材を生産することができる上、
胴付部を所定の曲率に容易かつ適正に加工することがで
きる。
【0029】また、横架材を円柱材の間に傾斜状にして
架設できるようにしたため、地形や設置目的に応じて種
々の組付形態にでき、特に階段などのような傾斜部分を
もつ構造体も構築することができる。
架設できるようにしたため、地形や設置目的に応じて種
々の組付形態にでき、特に階段などのような傾斜部分を
もつ構造体も構築することができる。
【図1】本発明に係る建築構成材の組立状態を示す斜視
図
図
【図2】横架材を示す側面図
【図3】図2におけるX−X線断面図
【図4】横架材の端面図
【図5】横架材の一端部を示す平面図
【図6】円柱材と横架材の接続部分を拡大して示す組立
図
図
【図7】横架材の加工例として製材工程を示す原木の端
面図
面図
【図8】胴付部の形成例を示す側面概略図
【図9】円柱材と横架材の他の接続状態を示す組立図
【図10】円柱材と他の形態にした横架材との組立図
【図11】横架材の他の実施形態を示す平面図
【図12】図11に示した横架材の使用例として階段を
示す概略図
示す概略図
【図13】円柱材と横架材の他の接続形態を示す組立図
1 円柱材 1A 円柱材の外周面 2,12,22 横架材 3 溝部 4 ベース 5 表装部 5A 表装部の外周面 7 ほぞ部 8 胴付部 9 平坦面
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 2/02 E04H 17/14
Claims (4)
- 【請求項1】 円柱材の相互間に架設される横架材にし
て、その長手方向両端に前記円柱材の内部に収まるほぞ
部と該ほぞ部に連続して前記円柱材の外周面に密着する
曲面状の胴付部とをそれぞれ形成し、その胴付部を両端
面としてもつ部位を表装部として該表装部の外周面を一
連に円弧状の曲面にしたことを特徴とする建築構成材。 - 【請求項2】 所要の間隔にして並設される円柱材と該
円柱材の相互間に架設される横架材で成り、このうち前
記円柱材はその長手方向に沿って外周面に溝部を一連に
形成して相互にその溝部を対向して並設され、また前記
横架材はその長手方向両端に前記円柱材の溝部に収まる
ほぞ部と該ほぞ部に連ねて前記円柱材の外周面に密着す
る曲面状の胴付部とをそれぞれ形成し、その胴付部を両
端面としてもつ部位を表装部として該表装部の外周面を
円弧状の曲面にしたことを特徴とする建築構成材。 - 【請求項3】 所要の間隔にして並設される円柱材と該
円柱材の相互間に架設される横架材で成り、このうち前
記円柱材はその長手方向に沿って外周面に溝部を一連に
形成して相互にその溝部を対向して並設され、また前記
横架材はその長手方向両端に前記円柱材の溝部に収まる
ほぞ部を形成して該ほぞ部に連ねて片面を平坦面とし、
他面には前記ほぞ部に連ねて前記円柱材の外周面に密着
する曲面状の胴付部を形成し、その胴付部を両端面とし
てもつ部位を表装部として該表装部の外周面を円弧状の
曲面にしたことを特徴とする建築構成材。 - 【請求項4】 表装部の底部をその両側縁に対して胴付
部の下縁が非直交状態である平行四辺形状にし、且つほ
ぞ部の端面を前記胴付部の下縁と平行する傾斜面として
横架材が円柱材の相互間に所定の角度をもって架設され
るようにした請求項1、2又は3に記載の建築構成材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18136597A JP3236798B2 (ja) | 1997-07-07 | 1997-07-07 | 建築構成材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18136597A JP3236798B2 (ja) | 1997-07-07 | 1997-07-07 | 建築構成材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1122064A JPH1122064A (ja) | 1999-01-26 |
JP3236798B2 true JP3236798B2 (ja) | 2001-12-10 |
Family
ID=16099460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18136597A Expired - Fee Related JP3236798B2 (ja) | 1997-07-07 | 1997-07-07 | 建築構成材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3236798B2 (ja) |
-
1997
- 1997-07-07 JP JP18136597A patent/JP3236798B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1122064A (ja) | 1999-01-26 |
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