JP3230377B2 - 偏光回転による光学ウォブリング表示装置 - Google Patents
偏光回転による光学ウォブリング表示装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LCD等のモザイク状
表示装置と、偏光回転と光路シフトを行う光学系とを組
み合わせて、解像度を向上させる表示装置に関するもの
である。
表示装置と、偏光回転と光路シフトを行う光学系とを組
み合わせて、解像度を向上させる表示装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】LCD(液晶ディスプレイ)を用いて、
バックライトによりスクリーンに投影表示を行うLCD
プロジェクタが知られている。現状のLCDプロジェク
タは、明るい部屋では見にくいため偏光スクリーンを使
用してコントラスト不足を改善している。その原理は次
の通りである。LCDから出射される表示光は直線偏光
波となる。そこで、この表示光の偏波面に一致した偏光
方向の偏光スクリーンにその表示光を投影表示すると、
表示光は全部反射されて見えるが、外乱光は垂直・水平
の偏光波のうち一方のみが反射されるために減少し、表
示光のコントラストが高まるというものである。
バックライトによりスクリーンに投影表示を行うLCD
プロジェクタが知られている。現状のLCDプロジェク
タは、明るい部屋では見にくいため偏光スクリーンを使
用してコントラスト不足を改善している。その原理は次
の通りである。LCDから出射される表示光は直線偏光
波となる。そこで、この表示光の偏波面に一致した偏光
方向の偏光スクリーンにその表示光を投影表示すると、
表示光は全部反射されて見えるが、外乱光は垂直・水平
の偏光波のうち一方のみが反射されるために減少し、表
示光のコントラストが高まるというものである。
【0003】一方、LCDにおいてインターレース表示
を行うためには、垂直方向の画素数が、ノンインターレ
ース表示の場合の2倍必要になる。しかし、LCDは、
解像度を上げるために画素数を多くすると、開口率が悪
化したり、輝点欠点の発生により生産歩留りの悪化が起
こってコストが高くなってしまったりする。
を行うためには、垂直方向の画素数が、ノンインターレ
ース表示の場合の2倍必要になる。しかし、LCDは、
解像度を上げるために画素数を多くすると、開口率が悪
化したり、輝点欠点の発生により生産歩留りの悪化が起
こってコストが高くなってしまったりする。
【0004】そこで、本出願人は先の出願(特願平5−
16955号)において、画素数を増やすことなく、光
学的に見掛け上の画素数を増やすことができるようにし
た解像度の改善方法及び装置を提案した。その原理は次
のとおりである。LCDと観視者またはスクリーンの間
に光路の変更手段を設け、例えば垂直方向に光路をフィ
ールドごとに変更する場合には、光路の変更に合わせて
奇数フィールドの画像情報と偶数フィールドの画像情報
をLCDに表示する。これら奇数フィールド及び偶数フ
ィールドの画像情報は、LCD上では同じ画素に表示さ
れることになるが、光路を変更して垂直方向にずらすの
で、見掛け上、画像位置が奇数フィールドと偶数フィー
ルドでずれて、インターレース方式の表示画像と同等の
ものが得られる。つまり、見掛け上、垂直方向に画素数
が2倍になったように見えるというものである。このよ
うな手法は、光学ウォブリングシステムと呼ばれる。
16955号)において、画素数を増やすことなく、光
学的に見掛け上の画素数を増やすことができるようにし
た解像度の改善方法及び装置を提案した。その原理は次
のとおりである。LCDと観視者またはスクリーンの間
に光路の変更手段を設け、例えば垂直方向に光路をフィ
ールドごとに変更する場合には、光路の変更に合わせて
奇数フィールドの画像情報と偶数フィールドの画像情報
をLCDに表示する。これら奇数フィールド及び偶数フ
ィールドの画像情報は、LCD上では同じ画素に表示さ
れることになるが、光路を変更して垂直方向にずらすの
で、見掛け上、画像位置が奇数フィールドと偶数フィー
ルドでずれて、インターレース方式の表示画像と同等の
ものが得られる。つまり、見掛け上、垂直方向に画素数
が2倍になったように見えるというものである。このよ
うな手法は、光学ウォブリングシステムと呼ばれる。
【0005】図1に、光路の変更手段として強誘電液晶
(以下、FLC)を用いた偏波面回転素子と複屈折光学
素子を用いた場合の光学ウォブリングシステムの原理を
示す。
(以下、FLC)を用いた偏波面回転素子と複屈折光学
素子を用いた場合の光学ウォブリングシステムの原理を
示す。
【0006】1はTFT(薄膜トランジスタ)用いたL
CDであり、バックライト光源からの光線を観視者また
はスクリーンに向けて透過させて表示光とする。その透
過光(表示光)は液晶の作用で直線偏光波となる。2は
複屈折光学素子であり、例えば水晶板や方解石、液晶板
等で構成され、入射光の偏波面の回転角度によって異な
る屈折率を有し、正常光と異常光に屈折させる。3はπ
セルとも呼ばれている偏波面回転素子であり、LCD1
と複屈折光学素子2の間に配置されている。偏波面回転
素子3は、FLC31の両面に透明電極付きガラス板3
2,33が被着されて構成されている。この両透明電極
付きガラス板32,33の透明電極間にドライブ回路4
から液晶駆動電圧が印加され、フィールド毎に偏波面が
回転されて変更され、フィールド別に複屈折光学素子2
の正常光と異常光の偏波面と一致させられる。また、外
側の透明電極付きガラス板33の表面には位相補償フィ
ルム34が設けられている。
CDであり、バックライト光源からの光線を観視者また
はスクリーンに向けて透過させて表示光とする。その透
過光(表示光)は液晶の作用で直線偏光波となる。2は
複屈折光学素子であり、例えば水晶板や方解石、液晶板
等で構成され、入射光の偏波面の回転角度によって異な
る屈折率を有し、正常光と異常光に屈折させる。3はπ
セルとも呼ばれている偏波面回転素子であり、LCD1
と複屈折光学素子2の間に配置されている。偏波面回転
素子3は、FLC31の両面に透明電極付きガラス板3
2,33が被着されて構成されている。この両透明電極
付きガラス板32,33の透明電極間にドライブ回路4
から液晶駆動電圧が印加され、フィールド毎に偏波面が
回転されて変更され、フィールド別に複屈折光学素子2
の正常光と異常光の偏波面と一致させられる。また、外
側の透明電極付きガラス板33の表面には位相補償フィ
ルム34が設けられている。
【0007】複屈折光学素子2の正常光を、例えば垂直
偏波(=偏波面90°)とし、異常光を水平偏波(=偏
波面0°)とした場合、偏波面回転素子3は、1フィー
ルド毎に偏波面を90°と0°とに回転させる。このた
めの液晶駆動電圧は、ドライブ回路4で形成する。すな
わち、ドライブ回路4では、奇数フィールドと偶数フィ
ールドの判別信号と位相同期したフレーム同期の信号を
振幅調整して液晶駆動電圧とし、偏波面回転素子3の透
明電極間に印加する。これにより、偏波面回転素子3
は、例えば奇数フィールドでは偏波面を0°から90°
に、偶数フィールドでは、偏波面を90°から0°に、
それぞれ回転させる。
偏波(=偏波面90°)とし、異常光を水平偏波(=偏
波面0°)とした場合、偏波面回転素子3は、1フィー
ルド毎に偏波面を90°と0°とに回転させる。このた
めの液晶駆動電圧は、ドライブ回路4で形成する。すな
わち、ドライブ回路4では、奇数フィールドと偶数フィ
ールドの判別信号と位相同期したフレーム同期の信号を
振幅調整して液晶駆動電圧とし、偏波面回転素子3の透
明電極間に印加する。これにより、偏波面回転素子3
は、例えば奇数フィールドでは偏波面を0°から90°
に、偶数フィールドでは、偏波面を90°から0°に、
それぞれ回転させる。
【0008】以上のような従来技術においては、LCD
1の表示面からの直線偏光波を、偏波面回転素子3で、
その偏波面をフィールド毎に変えて、複屈折光学素子2
の正常光と異常光の偏波面に一致させる。このようにす
ると、LCD1の同じ画素位置からの表示光線も、複屈
折光学素子2で1フィールド毎に異なる屈折率で屈折さ
れて、観視者もしくはスクリーンに入射される。この結
果、同一画素から出射した表示光線も、1フィールド毎
にΔxだけシフトした位置から出射したように観えある
いはスクリーンに表示され、光学的に画素パターンのシ
フトがなされることになる。このときの関係式を示す
と、複屈折光学素子2の厚さをdとしたときシフト量Δ
xは、Δx=d*tanθとなる。なお、θは分離角、
*は掛算を示している。そこで、このシフト量ΔXが1
フィールドの走査ライン間隔の1/2となるように設定
すれば、LCD1の画素数を1フィールドの画素数のま
まで、見掛け上倍増した画素数でインタレース表示を行
うことが可能になる。
1の表示面からの直線偏光波を、偏波面回転素子3で、
その偏波面をフィールド毎に変えて、複屈折光学素子2
の正常光と異常光の偏波面に一致させる。このようにす
ると、LCD1の同じ画素位置からの表示光線も、複屈
折光学素子2で1フィールド毎に異なる屈折率で屈折さ
れて、観視者もしくはスクリーンに入射される。この結
果、同一画素から出射した表示光線も、1フィールド毎
にΔxだけシフトした位置から出射したように観えある
いはスクリーンに表示され、光学的に画素パターンのシ
フトがなされることになる。このときの関係式を示す
と、複屈折光学素子2の厚さをdとしたときシフト量Δ
xは、Δx=d*tanθとなる。なお、θは分離角、
*は掛算を示している。そこで、このシフト量ΔXが1
フィールドの走査ライン間隔の1/2となるように設定
すれば、LCD1の画素数を1フィールドの画素数のま
まで、見掛け上倍増した画素数でインタレース表示を行
うことが可能になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先の出
願(特願平5−16955号)に記載した上述の画素倍
増光学ウォブリングシステム(図5)では、表示出力光
の偏波面を0/90度交互に回転して水平・垂直の両偏
光波の画像を投影するため、偏光スクリーンを用いた場
合、偏光スクリーンの偏光方向に一致していない一方の
偏光波のフィールド画像は見えなくなり、フリッカが発
生してこのままでは従来並みに解像度を向上させコント
ラストを改善するという恩恵に浴することができない。
願(特願平5−16955号)に記載した上述の画素倍
増光学ウォブリングシステム(図5)では、表示出力光
の偏波面を0/90度交互に回転して水平・垂直の両偏
光波の画像を投影するため、偏光スクリーンを用いた場
合、偏光スクリーンの偏光方向に一致していない一方の
偏光波のフィールド画像は見えなくなり、フリッカが発
生してこのままでは従来並みに解像度を向上させコント
ラストを改善するという恩恵に浴することができない。
【0010】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は、従来のコントラスト改
善偏光スクリーンに対して、フリッカをなくしたり、あ
るいは従来と同等にコントラストを改善したりすること
ができるとともに、画素倍増することができる偏光回転
による光学ウォブリング表示装置を提供することにあ
る。
されたものであり、その目的は、従来のコントラスト改
善偏光スクリーンに対して、フリッカをなくしたり、あ
るいは従来と同等にコントラストを改善したりすること
ができるとともに、画素倍増することができる偏光回転
による光学ウォブリング表示装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の偏光回転による光学ウォブリング表示装
置においては、直線偏光された表示光を出射するモザイ
ク表示装置と、該表示光の偏波面を映像信号の1フィー
ルド毎に0度と90度に回転する第1の偏波面回転素子
と、前記0度の偏光波と90度の偏光波の光路シフトを
発生する複屈折光学素子と、を有する光学ウォブリング
表示装置において、前記複屈折光学素子から出射された
フィールド毎に偏波面が回転してくる表示光に対し、前
記0度の偏光波は0度のまま通過させ前記90度の偏光
波は0度に偏波面を回転させる第2の偏波面回転素子を
前記複屈折光学素子の後に設け、前記第2の偏波面回転
素子から出射される表示光を偏波方向が前記0度の偏波
光に一致する偏光スクリーンに投影表示する構成とする
か、あるいは、直線偏光された表示光を出射するモザイ
ク表示装置と、該表示光の偏波面を映像信号の1フィー
ルド毎に0度と90度に回転する第1の偏波面回転素子
と、前記0度の偏光波と90度の偏光波の光路シフトを
発生する複屈折光学素子と、を有する光学ウォブリング
表示装置において、前記複屈折光学素子から出射された
フィールド毎に偏波面が回転してくる表示光に対し、前
記0度の偏光波は90度に偏波面を回転させ前記90度
の偏光波は90度のまま通過させる第2の偏波面回転素
子を前記複屈折光学素子の後に設け、前記第2の偏波面
回転素子から出射される表示光を偏波方向が前記90度
の偏波光に一致する偏光スクリーンに投影表示する構成
とすることを特徴とする。
めに、本発明の偏光回転による光学ウォブリング表示装
置においては、直線偏光された表示光を出射するモザイ
ク表示装置と、該表示光の偏波面を映像信号の1フィー
ルド毎に0度と90度に回転する第1の偏波面回転素子
と、前記0度の偏光波と90度の偏光波の光路シフトを
発生する複屈折光学素子と、を有する光学ウォブリング
表示装置において、前記複屈折光学素子から出射された
フィールド毎に偏波面が回転してくる表示光に対し、前
記0度の偏光波は0度のまま通過させ前記90度の偏光
波は0度に偏波面を回転させる第2の偏波面回転素子を
前記複屈折光学素子の後に設け、前記第2の偏波面回転
素子から出射される表示光を偏波方向が前記0度の偏波
光に一致する偏光スクリーンに投影表示する構成とする
か、あるいは、直線偏光された表示光を出射するモザイ
ク表示装置と、該表示光の偏波面を映像信号の1フィー
ルド毎に0度と90度に回転する第1の偏波面回転素子
と、前記0度の偏光波と90度の偏光波の光路シフトを
発生する複屈折光学素子と、を有する光学ウォブリング
表示装置において、前記複屈折光学素子から出射された
フィールド毎に偏波面が回転してくる表示光に対し、前
記0度の偏光波は90度に偏波面を回転させ前記90度
の偏光波は90度のまま通過させる第2の偏波面回転素
子を前記複屈折光学素子の後に設け、前記第2の偏波面
回転素子から出射される表示光を偏波方向が前記90度
の偏波光に一致する偏光スクリーンに投影表示する構成
とすることを特徴とする。
【0012】上記の光学ウォブリング表示装置において
は、第1の偏波面回転素子および第2の偏波面回転素子
の電極を同一の複数個に分割し、前記第1の偏波面回転
素子における前記分割した各電極の偏波面回転制御をモ
ザイク表示装置の走査に同期させて行うとともに、前記
第2の偏波面回転素子における前記分割した各電極の偏
波面回転制御を前記第1の偏波面回転素子に連動したタ
イミングで行うのが、残像作用を有するモザイク表示装
置を用いる場合に好適である。
は、第1の偏波面回転素子および第2の偏波面回転素子
の電極を同一の複数個に分割し、前記第1の偏波面回転
素子における前記分割した各電極の偏波面回転制御をモ
ザイク表示装置の走査に同期させて行うとともに、前記
第2の偏波面回転素子における前記分割した各電極の偏
波面回転制御を前記第1の偏波面回転素子に連動したタ
イミングで行うのが、残像作用を有するモザイク表示装
置を用いる場合に好適である。
【0013】また、本発明による別の光学ウォブリング
表示装置では、直線偏光された表示光を出射するモザイ
ク表示装置と、該表示光の偏波面を映像信号の1フィー
ルド毎に0度と90度に回転する第1の偏波面回転素子
と、前記0度の偏光波と90度の偏光波の光路シフトを
発生する複屈折光学素子と、を有する光学ウォブリング
表示装置において、前記複屈折光学素子から出射された
フィールド毎に偏波面が回転してくる表示光に対し、前
記0度の偏光波は0度のまま通過させ前記90度の偏光
波は0度に偏波面を回転させる第2の偏波面回転素子を
前記複屈折光学素子の後に設け、前記第2の偏波面回転
素子から出射される表示光を偏波方向が前記0度の偏波
光に一致する偏光スクリーンに投影表示することを特徴
とする。
表示装置では、直線偏光された表示光を出射するモザイ
ク表示装置と、該表示光の偏波面を映像信号の1フィー
ルド毎に0度と90度に回転する第1の偏波面回転素子
と、前記0度の偏光波と90度の偏光波の光路シフトを
発生する複屈折光学素子と、を有する光学ウォブリング
表示装置において、前記複屈折光学素子から出射された
フィールド毎に偏波面が回転してくる表示光に対し、前
記0度の偏光波は0度のまま通過させ前記90度の偏光
波は0度に偏波面を回転させる第2の偏波面回転素子を
前記複屈折光学素子の後に設け、前記第2の偏波面回転
素子から出射される表示光を偏波方向が前記0度の偏波
光に一致する偏光スクリーンに投影表示することを特徴
とする。
【0014】
【作用】本発明の偏光回転による光学ウォブリング表示
装置では、第1の偏波面回転素子によりフィールド毎に
表示光の偏波面を0/90度回転させ、これを複屈折光
学素子を通過させて一方のフィールドの光路を他方のフ
ィールドの光路に対してシフトさせ、見掛け上、画素を
倍増させる。さらに、複屈折光学素子の後に設けた第2
の偏波面回転素子により、複屈折光学素子から出射され
た偏波面の回転された一方のフィールドの表示光の偏波
面を逆に回転させ、そのフィールドの偏波面を固定(通
常垂直)に戻して各フィールドの偏波面を偏光スクリー
ンの偏波方向に揃えることで、従来のコントラスト改善
偏光スクリーンに対して、従来と同等のコントラスト改
善効果を得る。また、上記の第2の偏波面回転素子に代
えて円偏波変換素子または偏光解消素子を用いることに
より、表示光の偏光を解消して、偏光方向で反射の異な
るスクリーンに投影表示した場合に、いずれのフィール
ドの画面も反射されて見えるようにして、上記の画素倍
増の作用効果を得るとともに、フリッカの発生を防止す
る。
装置では、第1の偏波面回転素子によりフィールド毎に
表示光の偏波面を0/90度回転させ、これを複屈折光
学素子を通過させて一方のフィールドの光路を他方のフ
ィールドの光路に対してシフトさせ、見掛け上、画素を
倍増させる。さらに、複屈折光学素子の後に設けた第2
の偏波面回転素子により、複屈折光学素子から出射され
た偏波面の回転された一方のフィールドの表示光の偏波
面を逆に回転させ、そのフィールドの偏波面を固定(通
常垂直)に戻して各フィールドの偏波面を偏光スクリー
ンの偏波方向に揃えることで、従来のコントラスト改善
偏光スクリーンに対して、従来と同等のコントラスト改
善効果を得る。また、上記の第2の偏波面回転素子に代
えて円偏波変換素子または偏光解消素子を用いることに
より、表示光の偏光を解消して、偏光方向で反射の異な
るスクリーンに投影表示した場合に、いずれのフィール
ドの画面も反射されて見えるようにして、上記の画素倍
増の作用効果を得るとともに、フリッカの発生を防止す
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照して詳
細に説明する。
細に説明する。
【0016】図1は本発明の一実施例の構成図である。
本実施例は図5の従来の光学ウォブリング表示装置の複
屈折光学素子を通過した後に、0/90度回転させる同
じ偏波面回転素子(πセル)を実装した例である。
本実施例は図5の従来の光学ウォブリング表示装置の複
屈折光学素子を通過した後に、0/90度回転させる同
じ偏波面回転素子(πセル)を実装した例である。
【0017】1は例えばTFT(薄膜トランジスタ)を
用いたLCDであり、バックライト光源からの光線を透
過させて表示光とする。その透過光(表示光)は液晶の
作用で直線偏光波となる。2は複屈折光学素子であり、
例えば水晶板や方解石、液晶板等で構成され、入射光の
偏波面の回転角度によって異なる屈折率を有し、正常光
と異常光に屈折させる。3は第1の偏波面回転素子(π
セル)であり、LCD1と複屈折光学素子2の間に配置
されている。第1の偏波面回転素子3は、FLC31の
両面に透明電極付きガラス板32,33が被着されて構
成され、両透明電極付きガラス板32,33の透明電極
間にドライブ回路4から液晶駆動電圧が印加され、フィ
ールド毎に偏波面が回転されて変更され、複屈折光学素
子2の正常光と異常光の偏波面と一致させられる。ま
た、透明電極付きガラス板33の表面には位相補償フィ
ルム34が設けられている。偏波面回転素子としては、
FLCの他に、例えばネマチック液晶などを用いても構
成できる。
用いたLCDであり、バックライト光源からの光線を透
過させて表示光とする。その透過光(表示光)は液晶の
作用で直線偏光波となる。2は複屈折光学素子であり、
例えば水晶板や方解石、液晶板等で構成され、入射光の
偏波面の回転角度によって異なる屈折率を有し、正常光
と異常光に屈折させる。3は第1の偏波面回転素子(π
セル)であり、LCD1と複屈折光学素子2の間に配置
されている。第1の偏波面回転素子3は、FLC31の
両面に透明電極付きガラス板32,33が被着されて構
成され、両透明電極付きガラス板32,33の透明電極
間にドライブ回路4から液晶駆動電圧が印加され、フィ
ールド毎に偏波面が回転されて変更され、複屈折光学素
子2の正常光と異常光の偏波面と一致させられる。ま
た、透明電極付きガラス板33の表面には位相補償フィ
ルム34が設けられている。偏波面回転素子としては、
FLCの他に、例えばネマチック液晶などを用いても構
成できる。
【0018】本実施例では、複屈折光学素子2の前方に
偏光スクリーン5を配置し、その複屈折光学素子2の後
に第1の偏波面回転素子3と同様の構成の第2の偏波面
回転素子6を配置する。すなわち、この第2の偏波面回
転素子6も、FLC61の両面に透明電極付きガラス板
62,63が被着され、外側の透明電極付きガラス板6
3に位相補償フィルム64が設けられて構成されてい
る。その液晶駆動電圧は、第1の偏波面回転素子3と同
様にドライブ回路4から印加される。
偏光スクリーン5を配置し、その複屈折光学素子2の後
に第1の偏波面回転素子3と同様の構成の第2の偏波面
回転素子6を配置する。すなわち、この第2の偏波面回
転素子6も、FLC61の両面に透明電極付きガラス板
62,63が被着され、外側の透明電極付きガラス板6
3に位相補償フィルム64が設けられて構成されてい
る。その液晶駆動電圧は、第1の偏波面回転素子3と同
様にドライブ回路4から印加される。
【0019】複屈折光学素子2の正常光を、例えば垂直
偏波(=偏波面90°)とし、異常光を水平偏波(=偏
波面0°)とした場合、第1の偏波面回転素子3は、1
フィールド毎に偏波面を90°と0°とに回転させる。
このための液晶駆動電圧は、ドライブ回路4で形成す
る。すなわち、このドライブ回路4では、奇数フィール
ドと偶数フィールドの判別信号と位相同期したフレーム
同期の信号を振幅調整して液晶駆動電圧とし、偏波面回
転素子3の透明電極間に印加する。これにより、偏波面
回転素子3は、例えば奇数フィールドでは偏波面を0°
から90°に、偶数フィールドでは、偏波面を90°か
ら0°に、それぞれ回転させる。一方、第2の偏波面回
転素子6は、第1の偏波面回転素子3に同期させて、1
フィールド毎に偏波面を90°と0°とに回転させる。
このために、ドライブ回路4で形成した上記の液晶駆動
電圧を、第1の偏波面回転素子3と同極性で印加する。
偏波(=偏波面90°)とし、異常光を水平偏波(=偏
波面0°)とした場合、第1の偏波面回転素子3は、1
フィールド毎に偏波面を90°と0°とに回転させる。
このための液晶駆動電圧は、ドライブ回路4で形成す
る。すなわち、このドライブ回路4では、奇数フィール
ドと偶数フィールドの判別信号と位相同期したフレーム
同期の信号を振幅調整して液晶駆動電圧とし、偏波面回
転素子3の透明電極間に印加する。これにより、偏波面
回転素子3は、例えば奇数フィールドでは偏波面を0°
から90°に、偶数フィールドでは、偏波面を90°か
ら0°に、それぞれ回転させる。一方、第2の偏波面回
転素子6は、第1の偏波面回転素子3に同期させて、1
フィールド毎に偏波面を90°と0°とに回転させる。
このために、ドライブ回路4で形成した上記の液晶駆動
電圧を、第1の偏波面回転素子3と同極性で印加する。
【0020】以上の構成によって、第1の偏波面回転素
子3で90度偏波面を回転する時は、第2の偏波面回転
素子6も90度回転させることで表示出力光を元の偏波
面に戻すことができる。逆に第2の偏波面回転素子を逆
位相でドライブすれば元の偏波面を90度回転した一定
偏波方向の表示光となる。この場合、第2の偏波面回転
素子6とドライブ回路4の接続は、図1と逆極性の接続
となる。一定に戻った表示光の偏波方向と偏光スクリー
ン5の偏波方向を一致させることにより、各フィールド
の表示光を偏光スクリーン5で全部反射されるように
し、従来と同じコントラスト改善効果を得る。
子3で90度偏波面を回転する時は、第2の偏波面回転
素子6も90度回転させることで表示出力光を元の偏波
面に戻すことができる。逆に第2の偏波面回転素子を逆
位相でドライブすれば元の偏波面を90度回転した一定
偏波方向の表示光となる。この場合、第2の偏波面回転
素子6とドライブ回路4の接続は、図1と逆極性の接続
となる。一定に戻った表示光の偏波方向と偏光スクリー
ン5の偏波方向を一致させることにより、各フィールド
の表示光を偏光スクリーン5で全部反射されるように
し、従来と同じコントラスト改善効果を得る。
【0021】また、偏光スクリーン6では、第1の偏波
面回転素子3と複屈折光学素子2により一方のフィール
ドの光路がシフトされ、インターレースのフルライン表
示がLCD1のパネル画素数を増やさないでできる。し
たがって、画素数を増やさないので開口率が下がらず、
高輝度表示ができる。また、画素数の少ないローコスト
なLCD等のモザイク状表示装置で高解像度の表示がで
きる。
面回転素子3と複屈折光学素子2により一方のフィール
ドの光路がシフトされ、インターレースのフルライン表
示がLCD1のパネル画素数を増やさないでできる。し
たがって、画素数を増やさないので開口率が下がらず、
高輝度表示ができる。また、画素数の少ないローコスト
なLCD等のモザイク状表示装置で高解像度の表示がで
きる。
【0022】なお、横方向の画素数も増やすことができ
るので総画素数としては4倍にすることもできる。さら
に、フルインターレースNTSCに本方式を適用すれ
ば、垂直走査ライン数1125本のHDTV表示も可能
である。
るので総画素数としては4倍にすることもできる。さら
に、フルインターレースNTSCに本方式を適用すれ
ば、垂直走査ライン数1125本のHDTV表示も可能
である。
【0023】上記の実施例のように、LCDを用いた場
合、その液晶画面は、通常、残像作用を有し、書き込ま
れた画素が次のフィールドまで書き込まれた状態(情
報)を保持するため、1画面内に奇数フィールドと偶数
フィールドの情報を同時に保存することになる。上記の
実施例では、画面全体が同時にシフトされるため、シフ
トすべきフィールド画面とともシフトすべきでないフィ
ールド画面も一緒にシフトされる結果となる。このよう
な残像作用を有するモザイク表示装置を用いた場合で
も、実際には画面の半分程度に効果が認められる。しか
し、このような場合では、解像度を向上させるために
は、垂直走査に同期してできるだけ画面の同一フィール
ド分のみがシフトされるようにするのが望ましい。以下
に、そのようにする場合の好適な実施例を示す。
合、その液晶画面は、通常、残像作用を有し、書き込ま
れた画素が次のフィールドまで書き込まれた状態(情
報)を保持するため、1画面内に奇数フィールドと偶数
フィールドの情報を同時に保存することになる。上記の
実施例では、画面全体が同時にシフトされるため、シフ
トすべきフィールド画面とともシフトすべきでないフィ
ールド画面も一緒にシフトされる結果となる。このよう
な残像作用を有するモザイク表示装置を用いた場合で
も、実際には画面の半分程度に効果が認められる。しか
し、このような場合では、解像度を向上させるために
は、垂直走査に同期してできるだけ画面の同一フィール
ド分のみがシフトされるようにするのが望ましい。以下
に、そのようにする場合の好適な実施例を示す。
【0024】図2は、垂直走査に同期して、できるだけ
同一フィールド分のみがシフトされるようにする場合の
一例である。
同一フィールド分のみがシフトされるようにする場合の
一例である。
【0025】この実施例においては、図1の偏波面回転
素子3,6の透明電極付きガラス板33,63の全画面
分の透明電極に代えて、複数の水平走査ライン分に対応
するように画面を複数(この例では5つ)に分割した状
態の走査ライン電極TDk(透明電極)を設ける。他
は、図1の偏波面回転素子の構成と同様である。そし
て、LCD1の垂直走査に同期させて走査ライン電極T
Dk(k=1,2,…,5)と対向透明電極付きガラス
板32,62の透明電極との間の走査ライン電圧Ekを
制御して、各走査ラインの画素からの直線偏波の偏波面
を0°から90°または90°から0°に、垂直方向に
順次回転するようにスキャンする。
素子3,6の透明電極付きガラス板33,63の全画面
分の透明電極に代えて、複数の水平走査ライン分に対応
するように画面を複数(この例では5つ)に分割した状
態の走査ライン電極TDk(透明電極)を設ける。他
は、図1の偏波面回転素子の構成と同様である。そし
て、LCD1の垂直走査に同期させて走査ライン電極T
Dk(k=1,2,…,5)と対向透明電極付きガラス
板32,62の透明電極との間の走査ライン電圧Ekを
制御して、各走査ラインの画素からの直線偏波の偏波面
を0°から90°または90°から0°に、垂直方向に
順次回転するようにスキャンする。
【0026】図3は、このときの走査ライン電圧Ek
(k=1,2,…,5)の例を示す図である。すなわ
ち、各フィールド区間を5分割し、当該分割した区間の
書き込みが開始されるタイミングで、走査ライン電圧E
kを偏波面0°から90°または偏波面90°から0°
への制御電圧に変化させる。
(k=1,2,…,5)の例を示す図である。すなわ
ち、各フィールド区間を5分割し、当該分割した区間の
書き込みが開始されるタイミングで、走査ライン電圧E
kを偏波面0°から90°または偏波面90°から0°
への制御電圧に変化させる。
【0027】図2の状態は、第1走査ライン電極TD1
と第2走査ライン電極TD2の部分が現フィールドの書
き込み領域となっており、偏波面は90°であり、ま
た、第3走査ライン電極TD3以下は前フィールド表示
領域であって、その偏波面は0°である。
と第2走査ライン電極TD2の部分が現フィールドの書
き込み領域となっており、偏波面は90°であり、ま
た、第3走査ライン電極TD3以下は前フィールド表示
領域であって、その偏波面は0°である。
【0028】走査ライン電極としては、走査ライン数分
(例えば218個)設けるのが理想的であるが、先に述
べたように画面全体としてシフトしても、画面半分くら
い光学偏向で効果があることから、走査ライン数に分割
せずに、上記の例のように複数ライン分毎に分割(例え
ば全体を5分割)した透明電極の構成とすることで、構
成を簡単にしつつ十分な効果を得ることができる。
(例えば218個)設けるのが理想的であるが、先に述
べたように画面全体としてシフトしても、画面半分くら
い光学偏向で効果があることから、走査ライン数に分割
せずに、上記の例のように複数ライン分毎に分割(例え
ば全体を5分割)した透明電極の構成とすることで、構
成を簡単にしつつ十分な効果を得ることができる。
【0029】図4に偏波面回転素子(πセル)として強
誘電液晶を使用した場合の原理を示す。
誘電液晶を使用した場合の原理を示す。
【0030】まず、光進行方向と同方向に電界がかかっ
ている時の液晶光軸と入射偏波面(Y軸)が一致するよ
うにすると、出射光の偏波面は変化しない。次に電界を
進行方向と逆にかけると、液晶光軸は円錐が回転するよ
うな軌跡で45度傾く。この状態でY軸方向に偏波した
光が入射すると、液晶光軸成分と垂直成分にわけられ、
各々の方向の屈折率の違い(複屈折性)から各方向成分
の光の速度が異なる。ここで光軸方向に垂直な光の位相
を平行な光の位相に比べて出射側で180度差がつくよ
うな厚みd(2πd(ne−no)/λ=π、ne:異
常光屈折率、no:正常光屈折率より計算される)の液
晶を通過させると、合成波は入射光に比べ90度回転す
る。
ている時の液晶光軸と入射偏波面(Y軸)が一致するよ
うにすると、出射光の偏波面は変化しない。次に電界を
進行方向と逆にかけると、液晶光軸は円錐が回転するよ
うな軌跡で45度傾く。この状態でY軸方向に偏波した
光が入射すると、液晶光軸成分と垂直成分にわけられ、
各々の方向の屈折率の違い(複屈折性)から各方向成分
の光の速度が異なる。ここで光軸方向に垂直な光の位相
を平行な光の位相に比べて出射側で180度差がつくよ
うな厚みd(2πd(ne−no)/λ=π、ne:異
常光屈折率、no:正常光屈折率より計算される)の液
晶を通過させると、合成波は入射光に比べ90度回転す
る。
【0031】なお、偏光スクリーンに対して光学ウォブ
リングシステムから投影表示する場合に、フリッカを防
止する意味では、上記実施例の第2の偏波面回転素子を
円偏波変換素子や偏光解消板に代えることで対策でき
る。これらの円偏波変換素子や偏光解消板は、いずれも
偏波方向により屈折率の異なる素子から形成され、透過
方向の厚みがそれぞれ異なっている。円偏波変換素子で
あれば、1/4波長板が代表的なものであり、その厚み
は光の波長の1/4となっている。また、偏光解消板
は、光の波長の数倍以上の厚みを有している。このよう
な素子の遅相軸(屈折率の高い方向の軸)を、上記実施
例における複屈折光学素子から出射された表示光の0°
もしくは90°の偏波方向の軸に対して45°の角度で
実装する。これにより、複屈折光学素子から出射された
表示光は偏光が解消され、偏光スクリーンの偏光方向に
かかわりなく、いずれのフィールドの画面も若干暗くは
なるが反射されて見えるので、画素倍増効果が得られる
とともにフリッカが防止できる。この実施例は、駆動を
必要としないので簡易であり、通常スクリーンでもいく
らか偏光する場合に、フリッカ対策としてメリットがあ
る。
リングシステムから投影表示する場合に、フリッカを防
止する意味では、上記実施例の第2の偏波面回転素子を
円偏波変換素子や偏光解消板に代えることで対策でき
る。これらの円偏波変換素子や偏光解消板は、いずれも
偏波方向により屈折率の異なる素子から形成され、透過
方向の厚みがそれぞれ異なっている。円偏波変換素子で
あれば、1/4波長板が代表的なものであり、その厚み
は光の波長の1/4となっている。また、偏光解消板
は、光の波長の数倍以上の厚みを有している。このよう
な素子の遅相軸(屈折率の高い方向の軸)を、上記実施
例における複屈折光学素子から出射された表示光の0°
もしくは90°の偏波方向の軸に対して45°の角度で
実装する。これにより、複屈折光学素子から出射された
表示光は偏光が解消され、偏光スクリーンの偏光方向に
かかわりなく、いずれのフィールドの画面も若干暗くは
なるが反射されて見えるので、画素倍増効果が得られる
とともにフリッカが防止できる。この実施例は、駆動を
必要としないので簡易であり、通常スクリーンでもいく
らか偏光する場合に、フリッカ対策としてメリットがあ
る。
【0032】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
偏光回転による光学ウォブリング表示装置によれば、複
屈折光学素子から出たフィールド毎に偏波面が回転する
表示光に対し偏波面を固定(通常垂直)に戻すよう逆に
偏波面を回転する偏波面回転素子を複屈折光学素子の後
に設けたので、各フィールドの表示光が偏光スクリーン
で全部反射されるようにすることができ、従来のコント
ラスト改善偏光スクリーンに対して従来同等のコントラ
スト改善ができるとともに画素倍増することができる。
偏光回転による光学ウォブリング表示装置によれば、複
屈折光学素子から出たフィールド毎に偏波面が回転する
表示光に対し偏波面を固定(通常垂直)に戻すよう逆に
偏波面を回転する偏波面回転素子を複屈折光学素子の後
に設けたので、各フィールドの表示光が偏光スクリーン
で全部反射されるようにすることができ、従来のコント
ラスト改善偏光スクリーンに対して従来同等のコントラ
スト改善ができるとともに画素倍増することができる。
【0033】また、上記の偏波面回転素子に代えて円偏
波変換素子や偏光解消板を用いた場合には、偏光機能を
有するスクリーンに対して、各フィールドの表示光を反
射できるので、簡易に画素倍増することができるととも
に、フリッカを防止することができる。
波変換素子や偏光解消板を用いた場合には、偏光機能を
有するスクリーンに対して、各フィールドの表示光を反
射できるので、簡易に画素倍増することができるととも
に、フリッカを防止することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す構成図
【図2】分割電極を有する偏波面回転素子の構造例を示
す図
す図
【図3】上記偏波面回転素子の駆動電圧タイミングを示
す図
す図
【図4】上記偏波面回転素子として強誘電液晶を使用し
た場合の原理説明図
た場合の原理説明図
【図5】従来のウォブリング表示装置の構成図
1…LCD 2…複屈折光学素子 3…第1の偏波面回転素子(πセル) 4…ドライブ回路 5…偏光スクリーン 6…第2の偏波面回転素子(πセル) 31,61…FLC 32,33,62,63…透明電極付きガラス板 34,64…位相補償フィルタ
Claims (4)
- 【請求項1】 直線偏光された表示光を出射するモザイ
ク表示装置と、該表示光の偏波面を映像信号の1フィー
ルド毎に0度と90度に回転する第1の偏波面回転素子
と、前記0度の偏光波と90度の偏光波の光路シフトを
発生する複屈折光学素子と、を有する光学ウォブリング
表示装置において、 前記複屈折光学素子から出射されたフィールド毎に偏波
面が回転してくる表示光に対し、前記0度の偏光波は0
度のまま通過させ前記90度の偏光波は0度に偏波面を
回転させる第2の偏波面回転素子を前記複屈折光学素子
の後に設け、前記第2の偏波面回転素子から出射される
表示光を偏波方向が前記0度の偏波光に一致する偏光ス
クリーンに投影表示することを特徴とする偏光回転によ
る光学ウォブリング表示装置。 - 【請求項2】 直線偏光された表示光を出射するモザイ
ク表示装置と、該表示光の偏波面を映像信号の1フィー
ルド毎に0度と90度に回転する第1の偏波面回転素子
と、前記0度の偏光波と90度の偏光波の光路シフトを
発生する複屈折光学素子と、を有する光学ウォブリング
表示装置において、 前記複屈折光学素子から出射されたフィールド毎に偏波
面が回転してくる表示光に対し、前記0度の偏光波は9
0度に偏波面を回転させ前記90度の偏光波は90度の
まま通過させる第2の偏波面回転素子を前記複屈折光学
素子の後に設け、前記第2の偏波面回転素子から出射さ
れる表示光を偏波方向が前記90度の偏波光に一致する
偏光スクリーンに投影表示することを特徴とする偏光回
転による光学ウォブリング表示装置。 - 【請求項3】 第1の偏波面回転素子および第2の偏波
面回転素子の電極を同一の複数個に分割し、前記第1の
偏波面回転素子における前記分割した各電極の偏波面回
転制御をモザイク表示装置の走査に同期させて行うとと
もに、前記第2の偏波面回転素子における前記分割した
各電極の偏波面回転制御を前記第1の偏波面回転素子に
連動したタイミングで行うことを特徴とする請求項1ま
たは請求項2記載の偏光回転による光学ウォブリング表
示装置。 - 【請求項4】 直線偏光された表示光を出射するモザイ
ク表示装置と、該表示光の偏波面を映像信号の1フィー
ルド毎に0度と90度に回転する第1の偏波面回転素子
と、前記0度の偏光波と90度の偏光波の光路シフトを
発生する複屈折光学素子と、を有する光学ウォブリング
表示装置において、 前記複屈折光学素子から出射されたフィールド毎に偏波
面が回転してくる偏光された表示光に対し、前記偏光を
解消する円偏波変換素子または偏光解消素子を前記複屈
折光学素子の後に設け、前記円偏波変換素子または偏光
解消素子から出射される表示光を偏光方向で反射が異な
るスクリーンに投影表示することを特徴とする偏光回転
による光学ウォブリング表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15973094A JP3230377B2 (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 偏光回転による光学ウォブリング表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15973094A JP3230377B2 (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 偏光回転による光学ウォブリング表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0829779A JPH0829779A (ja) | 1996-02-02 |
JP3230377B2 true JP3230377B2 (ja) | 2001-11-19 |
Family
ID=15700027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15973094A Expired - Fee Related JP3230377B2 (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 偏光回転による光学ウォブリング表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3230377B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005156723A (ja) * | 2003-11-21 | 2005-06-16 | Ricoh Co Ltd | 表示装置 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3813693B2 (ja) * | 1997-06-24 | 2006-08-23 | オリンパス株式会社 | 画像表示装置 |
US6407726B1 (en) * | 1998-01-06 | 2002-06-18 | Sony Corporation | Method for driving display devices, and display device |
JP4880142B2 (ja) * | 2001-09-18 | 2012-02-22 | 株式会社リコー | 液晶素子、光偏向素子、該光偏向素子を用いた画像表示装置、光偏向素子の製造方法、及び該光偏向素子の駆動方法 |
JP2003185974A (ja) * | 2001-12-20 | 2003-07-03 | Olympus Optical Co Ltd | 画像表示装置 |
JP5625518B2 (ja) | 2010-06-15 | 2014-11-19 | セイコーエプソン株式会社 | プロジェクター |
JP5772091B2 (ja) * | 2011-03-11 | 2015-09-02 | 株式会社Jvcケンウッド | 画素ずらし表示装置、画素ずらし表示方法、画素ずらし表示装置を備える投射型表示装置 |
-
1994
- 1994-07-12 JP JP15973094A patent/JP3230377B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005156723A (ja) * | 2003-11-21 | 2005-06-16 | Ricoh Co Ltd | 表示装置 |
JP4488337B2 (ja) * | 2003-11-21 | 2010-06-23 | 株式会社リコー | 表示装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0829779A (ja) | 1996-02-02 |
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