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JP3230155U - パーティション - Google Patents

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JP3230155U
JP3230155U JP2020004500U JP2020004500U JP3230155U JP 3230155 U JP3230155 U JP 3230155U JP 2020004500 U JP2020004500 U JP 2020004500U JP 2020004500 U JP2020004500 U JP 2020004500U JP 3230155 U JP3230155 U JP 3230155U
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広樹 小林
広樹 小林
綾子 山木
綾子 山木
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Abstract

【課題】別部材なしで板材を構成する第1壁と第2壁とを所定角度にして簡単に設置することができるパーティションを提供する。【解決手段】パーティションは、板材110を備えている。板材110が、第1壁111と、第2壁112と、第1壁と第2壁との間に配設された第1折曲げ線113と、板材における第1折曲げ線の延長線上を跨ぐ位置において第2折曲げ線114および切り込みによって形成されて相互に第2折曲げ線を介して第1壁と連結する切り欠き片115と、第2壁に形成された穴状または凹状の係合部分112aとを有している。第1壁および第2壁が同一面上の姿勢から第1折曲げ線で折り曲げられ、切り欠き片が、第1壁と同一面上の姿勢から第2折曲げ線で第1壁に対する第2壁の変位した側へ折り曲げられた際、切り欠き片に形成された溝部分が、係合部分に挿通されて第2壁の両面と接触自在である。【選択図】図2

Description

本考案は、折曲げ線を介して互いに連結した第1壁と第2壁とを互いに所定角度の姿勢に変位自在な板材を備えたパーティションに関する。
従来、柱部材と、パネルと、固定具とを備えた間仕切りが知られている(例えば、特許文献1)。
実登3222106号公報
しかしながら、上述した従来の間仕切りは、板状のパネルを柱部材に接続させて固定具で複数のパネルの姿勢を互いに直交させる構造であったため、複数の種類の部材が必要となり、パネルの数量に対して固定具が不足した場合、複数のパネルの姿勢を決めることが困難であるという問題があった。
そこで、本考案は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本考案の目的は、別部材なしで板材を構成する第1壁と第2壁とを所定角度にして簡単に設置することができるパーティションを提供することである。
本請求項1に係る考案は、折曲げ線を介して互いに連結した第1壁と第2壁とを互いに所定角度の姿勢に変位自在な板材を備えたパーティションであって、前記板材が、板材における第1所定領域で構成される第1壁と、前記板材における第1所定領域と別の第2所定領域で構成される第2壁と、前記第1壁と第2壁との間に配設された第1折曲げ線と、前記板材における第1折曲げ線の延長線上を跨ぐ位置において第2折曲げ線および切り込みによって形成されて相互に第2折曲げ線を介して第1壁と連結する切り欠き片と、前記第2壁に形成された穴状または凹状の係合部分とを有し、前記第1壁および第2壁が板材における同一面上の姿勢から第1折曲げ線で折り曲げられて互いに変位し、前記切り欠き片が、板材における第1壁と同一面上の姿勢から第2折曲げ線で第1壁に対する第2壁の変位した側へ折り曲げられた際に、前記切り欠き片に形成された溝部分が、第2壁に形成された係合部分に挿通されて第2壁の一方面および他方面の両面と接触自在な構成であることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項2に係る考案は、請求項1に記載されたパーティションの構成に加えて、前記第2折曲げ線が、前記第1折曲げ線と交差する方向に設けられ、前記係合部分が、穴状であり、前記切り欠き片の溝部分を挿通させる挿通領域と、前記切り欠き片の溝部分が第2壁の両面と接触したときに位置する角度保持領域とを有し、前記角度保持領域が、前記挿通領域より狭く、切り欠き片の姿勢が第1壁と同一面上であるときの第1折曲げ線延設方向における挿通領域より切り欠き片の自由端側となる位置に配置された構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項3に係る考案は、請求項1または請求項2に記載されたパーティションの構成に加えて、前記パーティションが、前記板材を複数重ねた状態で複数の板材のそれぞれ外側面と接触して挟持するジョイント部材を備えていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項4に係る考案は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載されたパーティションの構成に加えて、前記板材が、樹脂製の3層以上の複層構造を有し、複層構造のうちの両外側の層が平坦層であり、内部中間の層が所定方向に長尺な中空構造を形成するリブ形状層であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本考案のパーティションは、折曲げ線を介して互いに連結した第1壁と第2壁とを備えていることにより、第1壁と第2壁とを互いに所定角度の姿勢に変位させることができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
本請求項1に係る考案のパーティションによれば、第1壁に対する第2壁の姿勢が決まり、第1壁と第2壁との成す角度が所定角度になるため、別部材なしでパーティションである第1壁と第2壁とを所定角度にして簡単に設置することができる。
例えば、第1壁と第2壁とを所定角度の一例として略直角にして簡単に設置することができる。
さらに、板材に対する切り欠き片の大きさは僅かでよいため、間仕切りとして殆ど影響なくプライベート空間を設けることができる。
本請求項2に係る考案のパーティションによれば、請求項1に係る考案が奏する効果に加えて、板材から折曲げた切り欠き片について、折曲げる前の姿勢に戻ろうとする力が作用しても第2壁の穴状の係合部分における切り欠き片が戻ろうとする側に位置する角度保持領域に切り欠き片の溝部分が留まるため、切り欠き片の溝部分が第2壁の両面と接触した状態を維持して第1壁と第2壁とを所定角度の一例として略直角で維持できる。
本請求項3に係る考案のパーティションによれば、請求項1または請求項2に係る考案が奏する効果に加えて、複数の板材が互いに自由に連結自在となるため、板材とジョイント部材とを組み合わせるだけで様々なプライベート空間を簡単に作ることができる。
さらに、2枚の板材の重なる範囲が無段階で調整自在となるため、2枚の板材の一部が互いに重なる条件下で2枚の板材の連結方向の長さを自由に簡単に調整することができる。
また、2枚の板材を連結するための穴を設ける必要がないため、安心なプライベート空間を設けることができる。
本請求項4に係る考案のパーティションによれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに係る考案が奏する効果に加えて、お茶などの液体が板材に対して基本的にしみ込まない、かつ、消毒液などの液体薬品が板材に対して使用可能となるため、衛生面で優れたパーティションを提供できる。
さらに、単層構造と比べて強靱で耐久性が増すため、再利用自在な環境面で優れたパーティションを提供できる。
また、中空構造となるため、中空でない構造と比べて軽量なパーティションを提供できる。
本考案の第1実施例であるパーティションの組み立て例を示す斜視図。 本考案の第1実施例であるパーティションの板材の例を示す平面図。 (A)(B)は図2に示す符号3Aで示す範囲の拡大図およびパーティションの第1壁および第2壁を変位させた際の切り欠き片およびその周辺の拡大斜視図。 (A)(B)は図3(B)の状態から第1壁および第2壁をさらに変位させた際の切り欠き片およびその周辺の拡大斜視図。 (A)(B)は図1に示す符号5Aから視た拡大図および図1に示す符号5B−5Bから視た断面図。 (A)(B)は本考案の第2実施例であるパーティションの板材の凹状の係合部分の例を示す拡大図および本考案の第3実施例であるパーティションの板材の切り欠き片の例を示す拡大図。
本考案のパーティションは、折曲げ線を介して互いに連結した第1壁と第2壁とを有する板材を備え、板材が、板材における第1所定領域で構成される第1壁と、板材における第1所定領域と別の第2所定領域で構成される第2壁と、第1壁と第2壁との間に配設された第1折曲げ線と、板材における第1折曲げ線の延長線上を跨ぐ位置において第2折曲げ線および切り込みによって形成されて相互に第2折曲げ線を介して第1壁と連結する切り欠き片と、第2壁に形成された穴状または凹状の係合部分とを有し、第1壁および第2壁が板材における同一面上の姿勢から第1折曲げ線で折り曲げられて互いに変位し、切り欠き片が、板材における第1壁と同一面上の姿勢から第2折曲げ線で第1壁に対する第2壁の変位した側へ折り曲げられた際に、切り欠き片に形成された溝部分が、第2壁に形成された係合部分に挿通されて第2壁の一方面および他方面の両面と接触自在な構成であることにより、別部材なしでパーティションである第1壁と第2壁とを所定角度の一例として略直角で簡単に設置することができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
例えば、板材の素材は、プラスチックなどの樹脂でもよいし、ダンボールなどの紙でもよい。
また、板材の構造は、単一層でもよいし、所謂、ダンボールのような中空構造を有する複層構造でもよい。
さらに、係合部分の形状については、切り欠き片の一部が挿通自在であり、切り欠き片に形成された溝部分が、第2壁に形成された穴状または凹状の係合部分に挿通されて第2壁の一方面および他方面の両面と接触自在であれば、如何なる形状でもよい。
以下に、本考案の第1実施例であるパーティション100について、図1乃至図5(B)に基づいて説明する。
ここで、図1は、本考案の第1実施例であるパーティション100の組み立て例を示す斜視図であり、図2は、本考案の第1実施例であるパーティション100の板材110の例を示す平面図であり、図3(A)は、図2に示す符号3Aで示す範囲の拡大図であり、図3(B)は、パーティション100の第1壁111および第2壁112を変位させる際の切り欠き片115およびその周辺の拡大斜視図であり、図4(A)は、図3(B)の状態から第1壁111および第2壁112をさらに変位させた際の切り欠き片115およびその周辺の拡大斜視図であり、図4(B)は、図4(A)の状態から第1壁111および第2壁112をさらに変位させた際の切り欠き片115およびその周辺の拡大斜視図であり、図5(A)は、図1に示す符号5Aから視た拡大図であり、図5(B)は、図1に示す符号5B−5Bから視た断面図である。
本考案の第1実施例であるパーティション100は、図1に示すように、複数の板材110と、複数の板材110を繋ぐジョイント部材120とを備えている。
このうち、板材110は、図2および図3(A)に示すように、折曲げ線を介して互いに連結した第1壁111と第2壁112とを互いに所定角度の姿勢に変位自在に構成されている。
具体的には、板材110が、第1壁111と、第2壁112と、第1折曲げ線113と、切り欠き片115と、穴状または凹状の係合部分の一例としての係合穴112aとを有している。
このうち、第1壁111は、板材110における第1所定領域で構成されている。
また、第2壁112は、板材110における第1所定領域と別の第2所定領域で構成されている。
さらに、第1折曲げ線113は、第1壁111と第2壁112との間に配設されている。
また、切り欠き片115は、板材110における第1折曲げ線113の延長線上を跨ぐ位置において、第2折曲げ線114および切り込みによって形成されている。
そして、相互に第2折曲げ線114を介して第1壁111と連結している。
さらに、係合穴112aは、第2壁112に形成されている。
続いて、切り欠き片115と係合穴112aとの関係について説明する。
図2および図3(A)に示すように、最初、板材110は、第1折曲げ線113で折られていない真っ平らな状態であり、第1壁111と、第2壁112とが同一面上の姿勢である。
そして、図3(B)に示すように、第1壁111および第2壁112が、板材110における同一面上の姿勢から第1折曲げ線113で折り曲げられて互いに変位する。
この際、図4(A)に示すように、切り欠き片115が、板材110における第1壁111と同一面上の姿勢から第2折曲げ線114で第1壁111に対する第2壁112の変位した側へ折り曲げられる。
なお、組立者による第1折曲げ線113における折曲げと、第2折曲げ線114における折曲げとの順番については、どちらが先でもよい。
さらに、図4(B)に示すように、切り欠き片115が第2壁112に形成された係合穴112aと対向するように、第1折曲げ線113および第2折曲げ線114における折曲げを行う。
そして、切り欠き片115に形成された溝部分115aを、第2壁112に形成された係合穴112aに挿通させる。
より具体的には、溝部分115aの一方の側壁および底が、第2壁112に形成された係合穴112aに挿通される。
その後、図5(A)に示すように、切り欠き片115に形成された溝部分115aが、第2壁112の一方面および他方面の両面と接触自在に構成されている。
より具体的には、切り欠き片115に形成された溝部分115aの両側の側壁が、第2壁112の両面と接触自在に構成されている。
溝部分115aの溝幅(両側の側壁間の幅)は、第2壁112の厚みと対応している。
これにより、第1壁111に対する第2壁112の姿勢が決まり、第1壁111と第2壁112との成す角度が所定角度の一例として略直角になる。
その結果、別部材なしでパーティション100である第1壁111と第2壁112とを所定角度の一例として略直角で簡単に設置することができる。
さらに、板材110に対する切り欠き片115の大きさは、僅かでよい。
その結果、間仕切りとして殆ど影響なくプライベート空間を設けることができる。
なお、所定角度の一例として略直角としたが、略直角に限らない。
略直角に設置することが多々あり、それ以外の角度で設置することが稀であるため、略直角の例として説明した。
図2における切り欠き片115の位置が、板材110における第1折曲げ線113の延長線上を跨ぐ位置であれば、所定角度を、直角を含む90度以上に設定することができ、かつ、90度未満にも設定することができるからである。
仮に、図2における切り欠き片115の位置が、板材110における第1折曲げ線113の延長線上を跨がずに第1壁111側のみまたは第2壁112側のみである構成の場合、基本的には所定角度が90度未満になってしまうからである。
また、穴状の係合部分の一例としての係合穴112aについて説明したが、切り欠き片115に形成された溝部分115aが、第2壁112の一方面および他方面の両面と接触自在であれば、係合部分は凹状でもよい。
さらに、本実施例では、第2折曲げ線114が、第1折曲げ線113と交差する方向に設けられている。
また、図3(A)〜図4(B)に示すように、係合穴112aが、切り欠き片115の溝部分115aを挿通させる挿通領域112bと、切り欠き片115の溝部分115aが第2壁112の両面と接触したときに位置する角度保持領域112cとを有している。
そして、角度保持領域112cが、挿通領域112bより狭く設けられている。
さらに、角度保持領域112cは、切り欠き片115の姿勢が第1壁111と同一面上であるときの第1折曲げ線延設方向における挿通領域112bより切り欠き片115の自由端側となる位置に配置されている。
そして、図4(A)に示す状態から図4(B)に示す状態になる際、切り欠き片115の溝部分115aが、第2壁112の係合穴112aにおける挿通領域112bと対向する位置まで切り欠き片115が第2折曲げ線114で折り曲げられる。
続いて、板材110が第1折曲げ線113でさらに折り曲げられることにより、切り欠き片115の溝部分115aが、第2壁112の係合穴112aにおける挿通領域112bに挿通される。
次に、第2折曲げ線114における折曲げが少し戻されて、切り欠き片115の溝部分115aが、第2壁112の係合穴112aにおける角度保持領域112cにはまり込む。
この際、切り欠き片115の溝部分115aが、第2壁112の両面と接触して、第1壁111に対する第2壁112の姿勢が決まり、第1壁111と第2壁112との成す角度が所定角度の一例として略直角になる。
つまり、姿勢・角度が保持される。
これにより、板材110から折曲げた切り欠き片115について、折曲げる前の姿勢に戻ろうとする力が作用しても第2壁112の係合穴112aにおける切り欠き片115が戻ろうとする側に位置する角度保持領域112cに切り欠き片115の溝部分115aが留まる。
その結果、切り欠き片115の溝部分115aが第2壁112の両面と接触した状態を維持して第1壁111と第2壁112とを所定角度の一例として略直角で維持できる。
また、前述したように、本実施例のパーティション100は、複数の板材110と、複数の板材110を繋ぐジョイント部材120とを備えている。
図1および図5(B)に示すように、ジョイント部材120は、板材110を複数重ねた状態で複数の板材110のそれぞれ外側面と接触して挟持するように設けられている。
これにより、複数の板材110が互いに自由に連結自在となる。
その結果、板材110とジョイント部材120とを組み合わせるだけで様々なプライベート空間を簡単に作ることができる。
さらに、2枚の板材110の重なる範囲が無段階で調整自在となる。
その結果、2枚の板材110の一部が互いに重なる条件下で2枚の板材110の連結方向の長さを自由に簡単に調整することができる。
また、2枚の板材110を連結するための穴を設ける必要がない。
その結果、安心なプライベート空間を設けることができる。
なお、ジョイント部材120の材質は、可撓性を有していれば、樹脂や金属など如何なるものでもよい。
図5(B)におけるジョイント部材120の下端側を互いに外側の撓ませた状態で、例えば、2枚重ねた板材110を外側から挟んで、元の形状に戻ろうとする力によって2枚重ねた板材110を挟持することができるからである。
さらに、図5(B)に示すように、板材110が、樹脂製の3層以上の複層構造を有している。
そして、図2および図5(B)に示すように、複層構造のうちの両外側の層が平坦層110Aであり、内部中間の層が所定方向であるリブ延設方向Dに長尺な中空構造を形成するリブ形状層110Bである。
これにより、お茶などの液体が板材110に対して基本的にしみ込まない、かつ、消毒液などの液体薬品が板材110に対して使用可能となる。
その結果、衛生面で優れたパーティション100を提供できる。
さらに、単層構造と比べて強靱で耐久性が増す。
その結果、再利用自在な環境面で優れたパーティション100を提供できる。
また、中空構造となるため、中空でない構造と比べて軽量なパーティション100を提供できる。
なお、本実施例では、板材110の鉛直方向上側となる上辺において、切り欠き片115を設けたが、切り欠き片115の位置は、板材110の上辺に限らない。
例えば、板材110の下側となる底辺(下辺)に設けてもよいし、上辺と底辺(下辺)との間の中間の位置に設けてもよい。
この場合、穴状または凹状の係合部分(係合穴112a)の位置を、切り欠き片115の位置に対応させることは勿論である。
また、一枚の板材110について、切り欠き片115を1箇所設けたが、複数箇所設けてもよい。
例えば、上辺および底辺(下辺)の2箇所設けてもよい。
このようにして得られた本考案の第1実施例であるパーティション100は、折曲げ線を介して互いに連結した第1壁111と第2壁112とを互いに所定角度の姿勢に変位自在な板材110を備え、板材110が、板材110における第1所定領域で構成される第1壁111と、板材110における第1所定領域と別の第2所定領域で構成される第2壁112と、第1壁111と第2壁112との間に配設された第1折曲げ線113と、板材110における第1折曲げ線113の延長線上を跨ぐ位置において第2折曲げ線114および切り込みによって形成されて相互に第2折曲げ線114を介して第1壁111と連結する切り欠き片115と、第2壁112に形成された穴状または凹状の係合部分の一例である係合穴112aとを有し、第1壁111および第2壁112が板材110における同一面上の姿勢から第1折曲げ線113で折り曲げられて互いに変位し、切り欠き片115が、板材110における第1壁111と同一面上の姿勢から第2折曲げ線114で第1壁111に対する第2壁112の変位した側へ折り曲げられた際に、切り欠き片115に形成された溝部分115aが、第2壁112に形成された係合穴112aに挿通されて第2壁112の一方面および他方面の両面と接触自在な構成であることにより、別部材なしでパーティション100である第1壁111と第2壁112とを所定角度の一例として略直角で簡単に設置することができ、間仕切りとして殆ど影響なくプライベート空間を設けることができる。
さらに、第2折曲げ線114が、第1折曲げ線113と交差する方向に設けられ、係合穴112aが、切り欠き片115の溝部分115aを挿通させる挿通領域112bと、切り欠き片115の溝部分115aが第2壁112の両面と接触したときに位置する角度保持領域112cとを有し、角度保持領域112cが、挿通領域112bより狭く、切り欠き片115の姿勢が第1壁111と同一面上であるときの第1折曲げ線延設方向における挿通領域112bより切り欠き片115の自由端側となる位置に配置された構成であることにより、切り欠き片115の溝部分115aが第2壁112の両面と接触した状態を維持して第1壁111と第2壁112とを所定角度の一例として略直角で維持できる。
また、パーティション100が、板材110を複数重ねた状態で複数の板材110のそれぞれ外側面と接触して挟持するジョイント部材120を備えていることにより、板材110とジョイント部材120とを組み合わせるだけで様々なプライベート空間を簡単に作ることができ、さらに、2枚の板材110の一部が互いに重なる条件下で2枚の板材110の連結方向の長さを自由に簡単に調整することができ、安心なプライベート空間を設けることができる。
さらに、板材110が、樹脂製の3層以上の複層構造を有し、複層構造のうちの両外側の層が平坦層110Aであり、内部中間の層が所定方向であるリブ延設方向Dに長尺な中空構造を形成するリブ形状層110Bであることにより、衛生面、再利用自在な環境面で優れたパーティション100を提供するとともに、中空でない構造と比べて軽量なパーティション100を提供できるなど、その効果は甚大である。
続いて、本考案の第2実施例であるパーティション200について、図6(A)に基づいて説明する。
ここで、図6(A)は、本考案の第2実施例であるパーティション200の板材210の切り欠き片215および凹状の係合部分212aの例を示す拡大図である。
第2実施例のパーティション200は、第1実施例のパーティション100の係合穴112aを凹状の係合部分に変更したものであり、多くの要素について第1実施例のパーティション100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する200番台の符号を付すのみとする。
本実施例では、図6(A)に示すように、板材210が、第1壁211と、第2壁212と、第1折曲げ線213と、切り欠き片215と、穴状または凹状の一例として凹状の係合部分212aとを有している。
さらに、第1壁211および第2壁212が板材210における同一面上の姿勢から第1折曲げ線213で折り曲げられて互いに変位した際に、切り欠き片215が、板材210における第1壁211と同一面上の姿勢から第2折曲げ線214で第1壁211に対する第2壁212の変位した側へ折り曲げられる。
そして、この際に、切り欠き片215に形成された溝部分215aの底が、第2壁212に形成された凹状の係合部分212aに挿通されて、溝部分215aの両側の側壁が、第2壁212の一方面および他方面の両面と接触自在に構成されている。
これにより、第1壁211と第2壁212との成す角度が所定角度の一例として略直角になる。
その結果、別部材なしでパーティション200である第1壁211と第2壁212とを所定角度の一例として略直角で簡単に設置することができる。
なお、凹状の係合部分212aにおいて、切り欠き片215に形成された溝部分215aが安定して位置し続けるように、内側へ突出した小さな突起を形成してもよい。
続いて、本考案の第3実施例であるパーティション300について、図6(B)に基づいて説明する。
ここで、図6(B)は、本考案の第3実施例であるパーティション300の板材310の切り欠き片315の例を示す拡大図である。
第3実施例のパーティション300は、第1実施例のパーティション100の切り欠き片115および係合穴112aの形状および位置を変更したものであり、多くの要素について第1実施例のパーティション100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する300番台の符号を付すのみとする。
本実施例では、図6(B)に示すように、板材310が、第1壁311と、第2壁312と、第1折曲げ線313と、切り欠き片315と、穴状または凹状の係合部分の一例としての係合穴312aとを有している。
このうち、切り欠き片315は、板材310における第1折曲げ線313の延長線上を跨ぐ位置において、第2折曲げ線314および切り込みによって形成されている。
そして、相互に第2折曲げ線314を介して第1壁311と連結している。
さらに、第1壁311および第2壁312が板材310における同一面上の姿勢から第1折曲げ線313で折り曲げられて互いに変位した際に、切り欠き片315が、板材310における第1壁311と同一面上の姿勢から第2折曲げ線314で第1壁311に対する第2壁312の変位した側へ折り曲げられる。
そして、この際に、切り欠き片315に形成された溝部分315aの一方の側壁および底が、第2壁312に形成された係合穴312aに挿通されて、溝部分315aの両側の側壁が、第2壁312の一方面および他方面の両面と接触自在に構成されている。
これにより、第1壁311と第2壁312との成す角度が所定角度の一例として略直角になる。
その結果、別部材なしでパーティション300である第1壁311と第2壁312とを所定角度の一例として略直角で簡単に設置することができる。
100、 200、 300 ・・・ パーティション
110、 210、 310 ・・・ 板材
110A ・・・ 平坦層
110B ・・・ リブ形状層
111、 211、 311 ・・・ 第1壁
112、 212、 312 ・・・ 第2壁
112a、 312a・・・ 係合穴(穴状の係合部分)
212a ・・・ 凹状の係合部分
112b ・・・ 挿通領域
112c ・・・ 角度保持領域
113、 213、 313 ・・・ 第1折曲げ線
114、 214、 314 ・・・ 第2折曲げ線
115、 215、 315 ・・・ 切り欠き片
115a、215a、315a・・・ 溝部分
120 ・・・ ジョイント部材
D ・・・ リブ延設方向(所定方向)

Claims (4)

  1. 折曲げ線を介して互いに連結した第1壁と第2壁とを互いに所定角度の姿勢に変位自在な板材を備えたパーティションであって、
    前記板材が、板材における第1所定領域で構成される第1壁と、
    前記板材における第1所定領域と別の第2所定領域で構成される第2壁と、
    前記第1壁と第2壁との間に配設された第1折曲げ線と、
    前記板材における第1折曲げ線の延長線上を跨ぐ位置において第2折曲げ線および切り込みによって形成されて相互に第2折曲げ線を介して第1壁と連結する切り欠き片と、
    前記第2壁に形成された穴状または凹状の係合部分とを有し、
    前記第1壁および第2壁が板材における同一面上の姿勢から第1折曲げ線で折り曲げられて互いに変位し、前記切り欠き片が、板材における第1壁と同一面上の姿勢から第2折曲げ線で第1壁に対する第2壁の変位した側へ折り曲げられた際に、前記切り欠き片に形成された溝部分が、第2壁に形成された係合部分に挿通されて第2壁の一方面および他方面の両面と接触自在な構成であることを特徴とするパーティション。
  2. 前記第2折曲げ線が、前記第1折曲げ線と交差する方向に設けられ、
    前記係合部分が、穴状であり、前記切り欠き片の溝部分を挿通させる挿通領域と、
    前記切り欠き片の溝部分が第2壁の両面と接触したときに位置する角度保持領域とを有し、
    前記角度保持領域が、前記挿通領域より狭く、切り欠き片の姿勢が第1壁と同一面上であるときの第1折曲げ線延設方向における挿通領域より切り欠き片の自由端側となる位置に配置された構成であることを特徴とする請求項1に記載のパーティション。
  3. 前記パーティションが、前記板材を複数重ねた状態で複数の板材のそれぞれ外側面と接触して挟持するジョイント部材を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパーティション。
  4. 前記板材が、樹脂製の3層以上の複層構造を有し、複層構造のうちの両外側の層が平坦層であり、内部中間の層が所定方向に長尺な中空構造を形成するリブ形状層であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のパーティション。
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