JP3230146B2 - 乗員拘束装置 - Google Patents
乗員拘束装置Info
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Air Bags (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に配置され
て、車両の衝突時に、膨張させたエアバッグで乗員の頭
胸部を拘束する乗員拘束装置に関し、特に、衝突の程
度、乗員の体重、乗員の着座位置に応じて、内圧を調整
してエアバッグを膨張させることができる乗員拘束装置
に関する。
て、車両の衝突時に、膨張させたエアバッグで乗員の頭
胸部を拘束する乗員拘束装置に関し、特に、衝突の程
度、乗員の体重、乗員の着座位置に応じて、内圧を調整
してエアバッグを膨張させることができる乗員拘束装置
に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来の膨張させたエアバッグ
で乗員を拘束する乗員拘束装置では、特開平6−206
514号公報や特表平8−502709号公報等に記載
されているものが知られている。
で乗員を拘束する乗員拘束装置では、特開平6−206
514号公報や特表平8−502709号公報等に記載
されているものが知られている。
【0003】これらの装置では、乗員の着座位置や衝突
の程度等によって、エアバッグの内圧を調整して膨張さ
せているものの、乗員の着座位置や衝突の程度等が、所
定の境界値で段階的に区切られ、その段階に応じて、エ
アバッグの内圧を調整していた。
の程度等によって、エアバッグの内圧を調整して膨張さ
せているものの、乗員の着座位置や衝突の程度等が、所
定の境界値で段階的に区切られ、その段階に応じて、エ
アバッグの内圧を調整していた。
【0004】すなわち、例えば、乗員の着座位置とし
て、折り畳まれたエアバッグから乗員までの距離が40
cm未満か否か、あるいは、衝突の加速度が70Km/H未満
か否か、さらには、乗員の体重が50Kg未満か否か、等
の境界値が設定されており、それらの境界値を超えてい
るか否かで、段階的にエアバッグの内圧を調整してい
た。
て、折り畳まれたエアバッグから乗員までの距離が40
cm未満か否か、あるいは、衝突の加速度が70Km/H未満
か否か、さらには、乗員の体重が50Kg未満か否か、等
の境界値が設定されており、それらの境界値を超えてい
るか否かで、段階的にエアバッグの内圧を調整してい
た。
【0005】しかし、これらの境界値の近傍の場合、例
えば、乗員の体重が、50Kg未満か否かで、エアバッグ
の内圧をロウ・ハイとして段階的に調整するような場
合、体重が49Kgでは、ロウレベルのエアバッグの内圧
で対処され、体重が50Kgでは、ハイレベルのエアバッ
グの内圧で対処されることとなり、体重を49Kgとした
乗員は、体重差が1Kgしか違わないのに、ロウレベルの
エアバッグの内圧で対処され、その乗員を適確にエアバ
ッグで拘束する点で改善の余地があった。
えば、乗員の体重が、50Kg未満か否かで、エアバッグ
の内圧をロウ・ハイとして段階的に調整するような場
合、体重が49Kgでは、ロウレベルのエアバッグの内圧
で対処され、体重が50Kgでは、ハイレベルのエアバッ
グの内圧で対処されることとなり、体重を49Kgとした
乗員は、体重差が1Kgしか違わないのに、ロウレベルの
エアバッグの内圧で対処され、その乗員を適確にエアバ
ッグで拘束する点で改善の余地があった。
【0006】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、乗員の着座位置と体重、及び、衝突の程度を段階的
に区切ることなく、それらの値の増減によって、適確
に、内圧を調整してエアバッグを膨張させることができ
る乗員拘束装置を提供することを目的とする。
り、乗員の着座位置と体重、及び、衝突の程度を段階的
に区切ることなく、それらの値の増減によって、適確
に、内圧を調整してエアバッグを膨張させることができ
る乗員拘束装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る乗員拘束装
置は、ベントホールを有するエアバッグが、ガス発生装
置から吐出する膨張用ガスにより、膨張して乗員の頭胸
部を拘束するとともに、膨張時の前記エアバッグの内圧
を、乗員の着座位置と体重、及び、衝突の程度に応じ
て、調整するように、制御装置により前記ガス発生装置
が制御される乗員拘束装置であって、車両の所定位置に
収納されたエアバッグから乗員頭胸部までの距離を測定
する距離センサと、乗員の着座したシートに配置されて
乗員の体重を測定する重量センサと、車両の所定位置に
配置されて車両の加速度を測定する加速度センサと、を
備えて、前記制御装置が、膨張を完了したエアバッグの
突出距離、膨張したエアバッグと乗員との接触する接触
面積、及び、膨張したエアバッグが乗員と接触して圧縮
される緩衝距離、を一定値として予め入力されるととも
に、衝突の程度に応じた乗員の加速度のデータ、を予め
入力されて、前記加速度センサからの信号に基いて前記
データから取り出した乗員の加速度、前記距離センサか
らの信号に基く膨張前のエアバッグから乗員頭胸部まで
の距離、前記重量センサからの信号に基く乗員の頭胸部
の重量、及び、予め入力されていた前記エアバッグ突出
距離・接触面積・緩衝距離の一定値を使用して、衝突時
のエアバッグと乗員との挙動に基く速度、距離及び力の
それぞれの釣り合い条件式から、エアバッグの適正な内
圧値を算出して、該内圧値に対応する発生ガス圧力を発
生させるように、前記ガス発生装置を制御し、前記エア
バッグが予め入力された前記緩衝距離で、乗員を拘束す
るように構成されて、 予め入力されていた前記エアバッ
グの接触面積をS、 予め入力されていた前記エアバッグ
の緩衝距離をL m 、 前記重量センサからの信号に基く乗
員の頭胸部の重量をm、 前記エアバッグに拘束されて移
動する乗員の加速度であって、前記加速度センサからの
信号に基いて前記データから取り出した乗員の加速度を
a X (t)、 衝突時点からの前記エアバッグに乗員が接触
し始める接触時点であって、前記エアバッグの突出距
離、前記距離センサからの信号に基く膨張前のエアバッ
グから乗員頭胸部までの距離、及び、前記乗員の加速度
a X (t)、から算出した接触時点をt 2 、 前記速度を乗
員のエアバッグに対する進入速度として、算出した前記
接触時点t 2 と、前記データから取り出した乗員の加速
度a X (t)と、から算出した進入速度をV 1 、 とし、 乗
員が緩衝距離L m で停止する停止時点t 3 、 前記接触時
点t 2 から前記停止時点t 3 までの、エアバッグの乗員
に作用させる反力を生じさせる減速加速度a 1 (t)、及
び、 前記エアバッグの内圧値P、を、それぞれ未知数と
して、 前記速度、距離及び力のそれぞれの釣り合い条件
式が、 L m =V 1 (t 3 −t 2 )−∫∫ t2 t3 a 1 (t)d 2 t V 1 +∫ t2 t3 a 1 (t)dt=0 a 1 (t)=a X (t)−PS/m の三式からなる連立方程式から、構成され、 前記制御装
置が、前記連立方程式から、前記エアバッグの内圧値を
算出する ことを特徴とする。
置は、ベントホールを有するエアバッグが、ガス発生装
置から吐出する膨張用ガスにより、膨張して乗員の頭胸
部を拘束するとともに、膨張時の前記エアバッグの内圧
を、乗員の着座位置と体重、及び、衝突の程度に応じ
て、調整するように、制御装置により前記ガス発生装置
が制御される乗員拘束装置であって、車両の所定位置に
収納されたエアバッグから乗員頭胸部までの距離を測定
する距離センサと、乗員の着座したシートに配置されて
乗員の体重を測定する重量センサと、車両の所定位置に
配置されて車両の加速度を測定する加速度センサと、を
備えて、前記制御装置が、膨張を完了したエアバッグの
突出距離、膨張したエアバッグと乗員との接触する接触
面積、及び、膨張したエアバッグが乗員と接触して圧縮
される緩衝距離、を一定値として予め入力されるととも
に、衝突の程度に応じた乗員の加速度のデータ、を予め
入力されて、前記加速度センサからの信号に基いて前記
データから取り出した乗員の加速度、前記距離センサか
らの信号に基く膨張前のエアバッグから乗員頭胸部まで
の距離、前記重量センサからの信号に基く乗員の頭胸部
の重量、及び、予め入力されていた前記エアバッグ突出
距離・接触面積・緩衝距離の一定値を使用して、衝突時
のエアバッグと乗員との挙動に基く速度、距離及び力の
それぞれの釣り合い条件式から、エアバッグの適正な内
圧値を算出して、該内圧値に対応する発生ガス圧力を発
生させるように、前記ガス発生装置を制御し、前記エア
バッグが予め入力された前記緩衝距離で、乗員を拘束す
るように構成されて、 予め入力されていた前記エアバッ
グの接触面積をS、 予め入力されていた前記エアバッグ
の緩衝距離をL m 、 前記重量センサからの信号に基く乗
員の頭胸部の重量をm、 前記エアバッグに拘束されて移
動する乗員の加速度であって、前記加速度センサからの
信号に基いて前記データから取り出した乗員の加速度を
a X (t)、 衝突時点からの前記エアバッグに乗員が接触
し始める接触時点であって、前記エアバッグの突出距
離、前記距離センサからの信号に基く膨張前のエアバッ
グから乗員頭胸部までの距離、及び、前記乗員の加速度
a X (t)、から算出した接触時点をt 2 、 前記速度を乗
員のエアバッグに対する進入速度として、算出した前記
接触時点t 2 と、前記データから取り出した乗員の加速
度a X (t)と、から算出した進入速度をV 1 、 とし、 乗
員が緩衝距離L m で停止する停止時点t 3 、 前記接触時
点t 2 から前記停止時点t 3 までの、エアバッグの乗員
に作用させる反力を生じさせる減速加速度a 1 (t)、及
び、 前記エアバッグの内圧値P、を、それぞれ未知数と
して、 前記速度、距離及び力のそれぞれの釣り合い条件
式が、 L m =V 1 (t 3 −t 2 )−∫∫ t2 t3 a 1 (t)d 2 t V 1 +∫ t2 t3 a 1 (t)dt=0 a 1 (t)=a X (t)−PS/m の三式からなる連立方程式から、構成され、 前記制御装
置が、前記連立方程式から、前記エアバッグの内圧値を
算出する ことを特徴とする。
【0008】
【発明の効果】本発明に係る乗員拘束装置では、制御装
置が、加速度センサからの信号に基いてデータから取り
出した乗員の加速度、距離センサからの信号に基く膨張
前のエアバッグから乗員頭胸部までの距離、重量センサ
からの信号に基く乗員の頭胸部の重量、及び、予め入力
されていたエアバッグ突出距離・接触面積・緩衝距離の
一定値を使用して、衝突時のエアバッグと乗員との挙動
に基く速度・距離・力の釣り合い条件式から、エアバッ
グの適正な内圧値を算出し、その内圧値に対応する発生
ガス圧力を発生させるように、ガス発生装置を制御す
る。
置が、加速度センサからの信号に基いてデータから取り
出した乗員の加速度、距離センサからの信号に基く膨張
前のエアバッグから乗員頭胸部までの距離、重量センサ
からの信号に基く乗員の頭胸部の重量、及び、予め入力
されていたエアバッグ突出距離・接触面積・緩衝距離の
一定値を使用して、衝突時のエアバッグと乗員との挙動
に基く速度・距離・力の釣り合い条件式から、エアバッ
グの適正な内圧値を算出し、その内圧値に対応する発生
ガス圧力を発生させるように、ガス発生装置を制御す
る。
【0009】すなわち、本発明に係る乗員拘束装置で
は、乗員の着座位置や体重、あるいは、衝撃の程度を、
従来のような境界値で段階的に区別して、エアバッグの
内圧を調整するのではなく、エアバッグの乗員頭胸部を
拘束して圧縮される緩衝距離が一定となるように、乗員
の着座位置や体重、あるいは、衝撃の程度の増減した値
を所定の釣り合い条件式に代入して、エアバッグの内圧
値を算出し、その内圧値に応じてガス発生装置を制御す
るものであり、乗員の着座位置と体重、及び、衝突の程
度を段階的に区切ることなく、それらの値の増減によっ
て、適確に、内圧を調整してエアバッグを膨張させるこ
とができる。
は、乗員の着座位置や体重、あるいは、衝撃の程度を、
従来のような境界値で段階的に区別して、エアバッグの
内圧を調整するのではなく、エアバッグの乗員頭胸部を
拘束して圧縮される緩衝距離が一定となるように、乗員
の着座位置や体重、あるいは、衝撃の程度の増減した値
を所定の釣り合い条件式に代入して、エアバッグの内圧
値を算出し、その内圧値に応じてガス発生装置を制御す
るものであり、乗員の着座位置と体重、及び、衝突の程
度を段階的に区切ることなく、それらの値の増減によっ
て、適確に、内圧を調整してエアバッグを膨張させるこ
とができる。
【0010】また、本発明に係る乗員拘束装置では、乗
員の着座位置や体重、あるいは、衝撃の程度が増減して
も、エアバッグの乗員頭胸部を拘束して圧縮される緩衝
距離が一定であり、その緩衝距離を使用するエアバッグ
の最大値で設定すれば、乗員の着座位置や体重、あるい
は、衝撃の程度が増減しても、膨張したエアバッグが、
その条件での最も長い距離で乗員を拘束できるため、乗
員に作用するエアバッグからの反力を、その条件で最も
抑えることができる。
員の着座位置や体重、あるいは、衝撃の程度が増減して
も、エアバッグの乗員頭胸部を拘束して圧縮される緩衝
距離が一定であり、その緩衝距離を使用するエアバッグ
の最大値で設定すれば、乗員の着座位置や体重、あるい
は、衝撃の程度が増減しても、膨張したエアバッグが、
その条件での最も長い距離で乗員を拘束できるため、乗
員に作用するエアバッグからの反力を、その条件で最も
抑えることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0012】実施形態の乗員拘束装置10は、図1に示
すように、エアバッグ11、ガス発生装置12、距離セ
ンサ13、重量センサ14、加速度センサ15、及び、
制御装置19を備えて構成されている。
すように、エアバッグ11、ガス発生装置12、距離セ
ンサ13、重量センサ14、加速度センサ15、及び、
制御装置19を備えて構成されている。
【0013】エアバッグ11は、袋形状として、車両の
助手席シート3のインストルメントパネル(以下、イン
パネとする)1に折り畳まれて収納されている。そし
て、エアバッグ11には、膨張した際に、乗員Mと接触
して圧縮されるまで、内圧を一定とするように、膨張用
ガスを大気中に逃すベントホール11aが形成されてい
る。
助手席シート3のインストルメントパネル(以下、イン
パネとする)1に折り畳まれて収納されている。そし
て、エアバッグ11には、膨張した際に、乗員Mと接触
して圧縮されるまで、内圧を一定とするように、膨張用
ガスを大気中に逃すベントホール11aが形成されてい
る。
【0014】なお、インパネ1には、開き可能なカバー
1aが形成されており、エアバッグ11の膨張時には、
膨張するエアバッグ11に押されてカバー1aが開い
て、エアバッグ11を乗員M側へ突出させることとな
る。
1aが形成されており、エアバッグ11の膨張時には、
膨張するエアバッグ11に押されてカバー1aが開い
て、エアバッグ11を乗員M側へ突出させることとな
る。
【0015】ガス発生装置12は、点火装置の点火によ
りガス発生剤が発火して膨張用ガスを発生するガス発生
部材12a・12bが、2個使用されて構成され、これ
らの2個のガス発生部材12a・12bの点火時期を接
近させることにより、エアバッグ11に供給する膨張用
ガスの圧力を高くし、逆に点火時期を大きくずらすにつ
れて、エアバッグ11に供給する膨張用ガスの圧力を低
くするものである。すなわち、図2に示すように、点火
時期を1/1000秒単位でずらせばずらす程、経過途
中では、発生ガス圧力は、低くなり、この経過途中で、
エアバッグ11の膨張を完了させて、エアバッグ11に
乗員Mが接触するようにすれば、エアバッグ11の内圧
を調整できることとなる。なお、点火時期をずらして
も、2個のガス発生部材12a・12bを点火させれ
ば、最終的には、図2に示すように、ガス発生装置12
自体の発生ガス圧力は一定に近付くが、エアバッグ11
には、内圧を一定とするように、膨張用ガスを大気中に
逃すベントホール11aが形成されているため、膨張完
了後のエアバッグ11の内圧調整は、2つのガス発生部
材12a・12bの点火時期調整で可能となる。
りガス発生剤が発火して膨張用ガスを発生するガス発生
部材12a・12bが、2個使用されて構成され、これ
らの2個のガス発生部材12a・12bの点火時期を接
近させることにより、エアバッグ11に供給する膨張用
ガスの圧力を高くし、逆に点火時期を大きくずらすにつ
れて、エアバッグ11に供給する膨張用ガスの圧力を低
くするものである。すなわち、図2に示すように、点火
時期を1/1000秒単位でずらせばずらす程、経過途
中では、発生ガス圧力は、低くなり、この経過途中で、
エアバッグ11の膨張を完了させて、エアバッグ11に
乗員Mが接触するようにすれば、エアバッグ11の内圧
を調整できることとなる。なお、点火時期をずらして
も、2個のガス発生部材12a・12bを点火させれ
ば、最終的には、図2に示すように、ガス発生装置12
自体の発生ガス圧力は一定に近付くが、エアバッグ11
には、内圧を一定とするように、膨張用ガスを大気中に
逃すベントホール11aが形成されているため、膨張完
了後のエアバッグ11の内圧調整は、2つのガス発生部
材12a・12bの点火時期調整で可能となる。
【0016】距離センサ13は、インパネ1の所定位置
に配置されて、インパネ1内に収納されたエアバッグ1
1から乗員Mの頭胸部Hまでの距離L1 を測定するもの
である。距離センサ13は、光や超音波等を利用した公
知の光センサ・超音波センサ・赤外線センサ等から構成
されている。
に配置されて、インパネ1内に収納されたエアバッグ1
1から乗員Mの頭胸部Hまでの距離L1 を測定するもの
である。距離センサ13は、光や超音波等を利用した公
知の光センサ・超音波センサ・赤外線センサ等から構成
されている。
【0017】重量センサ14は、圧力センサから構成さ
れて、乗員Mの着座するシート3における座部4に埋設
されてエアを密封された袋体6に配設されている。そし
て、乗員Mが座部4に着座した際の袋体6内の圧力上昇
により、乗員Mの体重を測定することとなる。
れて、乗員Mの着座するシート3における座部4に埋設
されてエアを密封された袋体6に配設されている。そし
て、乗員Mが座部4に着座した際の袋体6内の圧力上昇
により、乗員Mの体重を測定することとなる。
【0018】加速度センサ15は、車両の前部等に配置
されて、公知の歪ゲージ式・ピアゾ式等の加速度計で構
成されている。
されて、公知の歪ゲージ式・ピアゾ式等の加速度計で構
成されている。
【0019】制御装置19は、マイクロコンピュータ等
から構成されて、車両の所定位置に配置されるととも
に、ガス発生装置12・距離センサ13・重量センサ1
4・加速度センサ15と電気的に接続されている。そし
て、距離センサ13・重量センサ14・加速度センサ1
5からの信号を入力して、演算し、ガス発生装置12の
ガス発生部材12a・12bの作動を制御することとな
る。
から構成されて、車両の所定位置に配置されるととも
に、ガス発生装置12・距離センサ13・重量センサ1
4・加速度センサ15と電気的に接続されている。そし
て、距離センサ13・重量センサ14・加速度センサ1
5からの信号を入力して、演算し、ガス発生装置12の
ガス発生部材12a・12bの作動を制御することとな
る。
【0020】なお、制御装置19は、シート3にチャイ
ルドシートが配置されているか否かを検知するチャイル
ドシート確認センサ16や、シートベルトが装着されて
いるか否かを検知するシートベルト確認センサ17から
の信号を入力するように構成されている。センサ16
は、例えば、シート3の背もたれ部5に配置された2つ
のリードスイッチ16a・16bから構成されて、チャ
イルドシートの前側と後側とに別途設けた磁石の磁力を
感知することにより、所定のリードスイッチがオンされ
て、チャイルドシートが前向き若しくは後向きに装着さ
れていることを検知する。また、センサ17は、例え
ば、バックル7に配置された光電スイッチから構成され
て、シートベルトの金具がバックル7に装着された際
に、バックル7内が遮光されることにより、オンされ
て、シートベルトが装着されていることを検知すること
となる。
ルドシートが配置されているか否かを検知するチャイル
ドシート確認センサ16や、シートベルトが装着されて
いるか否かを検知するシートベルト確認センサ17から
の信号を入力するように構成されている。センサ16
は、例えば、シート3の背もたれ部5に配置された2つ
のリードスイッチ16a・16bから構成されて、チャ
イルドシートの前側と後側とに別途設けた磁石の磁力を
感知することにより、所定のリードスイッチがオンされ
て、チャイルドシートが前向き若しくは後向きに装着さ
れていることを検知する。また、センサ17は、例え
ば、バックル7に配置された光電スイッチから構成され
て、シートベルトの金具がバックル7に装着された際
に、バックル7内が遮光されることにより、オンされ
て、シートベルトが装着されていることを検知すること
となる。
【0021】また、制御装置19のメモリには、予め、
衝突時点(t0 )から、乗員拘束を必要とする加速度の
境界値(aS )を越える時点(t1 )までの、経過時間
に応じた、衝突時の乗員の加速度関数データ、膨張を完
了したエアバッグ11の突出距離(L2 )、膨張したエ
アバッグ11と乗員Mとの接触する接触面積(S)、膨
張したエアバッグ11が乗員Mと接触して圧縮される緩
衝距離(Lm )、さらに、エアバッグ11が種々の内圧
で膨張を完了させた際の、膨張に要する時間データが、
記録されている。
衝突時点(t0 )から、乗員拘束を必要とする加速度の
境界値(aS )を越える時点(t1 )までの、経過時間
に応じた、衝突時の乗員の加速度関数データ、膨張を完
了したエアバッグ11の突出距離(L2 )、膨張したエ
アバッグ11と乗員Mとの接触する接触面積(S)、膨
張したエアバッグ11が乗員Mと接触して圧縮される緩
衝距離(Lm )、さらに、エアバッグ11が種々の内圧
で膨張を完了させた際の、膨張に要する時間データが、
記録されている。
【0022】この制御装置19の制御について、基本的
な考え方を説明すると、つぎのようである(図3参
照)。
な考え方を説明すると、つぎのようである(図3参
照)。
【0023】まず、等速走行中の車両が正面衝突する
と、車両は急激に減速され、車両には、後向きの加速度
a0 が発生する。衝突時点(t0 )では、路面を基準と
すると無拘束乗員Mはまだ等速運動しているが、車両室
内を基準にすると、乗員Mには見かけ上の加速度a0 が
前向きに発生し、その瞬間から乗員Mは車内を速度を増
しながら前方に進み出す。
と、車両は急激に減速され、車両には、後向きの加速度
a0 が発生する。衝突時点(t0 )では、路面を基準と
すると無拘束乗員Mはまだ等速運動しているが、車両室
内を基準にすると、乗員Mには見かけ上の加速度a0 が
前向きに発生し、その瞬間から乗員Mは車内を速度を増
しながら前方に進み出す。
【0024】そして、加速度a0 が、予め設定しておい
た乗員拘束を必要とする加速度の境界値aS を越えた時
点(t1 )でガス発生装置12に点火される(なお、実
施形態では、加速度a0 が設定した境界値aS を越えた
時点(t1 )で制御装置19が所定の演算を行なって、
エアバッグ11の適正な内圧値を決定し、ガス発生装置
12を点火させることとなるが、乗員Mやエアバッグ1
1の膨張等の挙動に比べて、制御装置19の演算は瞬時
に行なわれるため、設定した境界値aS を越えた時点t
1 でガス発生装置12に点火されると同様な状態とな
る)。
た乗員拘束を必要とする加速度の境界値aS を越えた時
点(t1 )でガス発生装置12に点火される(なお、実
施形態では、加速度a0 が設定した境界値aS を越えた
時点(t1 )で制御装置19が所定の演算を行なって、
エアバッグ11の適正な内圧値を決定し、ガス発生装置
12を点火させることとなるが、乗員Mやエアバッグ1
1の膨張等の挙動に比べて、制御装置19の演算は瞬時
に行なわれるため、設定した境界値aS を越えた時点t
1 でガス発生装置12に点火されると同様な状態とな
る)。
【0025】その後、エアバッグ11が膨張を完了さ
せ、所定の時点(t2 )で乗員Mがエアバッグ11に接
触する。この接触時点(t2 )で、加速度a0 は終息に
向っているが、乗員Mには、新たに、エアバッグ11の
反力F1 による加速度a1 が後向きにかかる。そして、
乗員Mは、徐々に速度を失いながら、所定の時点
(t3)で距離Lm だけ進んで停止する。この距離Lm
は、エアバッグ11が底着きしない限り(エアバッグ1
1が膨張用ガスを排気して圧縮され、乗員Mが周縁機器
に接触しない限り)、長い方が乗員Mに与える衝撃が小
さくなるため、乗員Mの運動エネルギーに拘らず、許容
される最大長さが良い。
せ、所定の時点(t2 )で乗員Mがエアバッグ11に接
触する。この接触時点(t2 )で、加速度a0 は終息に
向っているが、乗員Mには、新たに、エアバッグ11の
反力F1 による加速度a1 が後向きにかかる。そして、
乗員Mは、徐々に速度を失いながら、所定の時点
(t3)で距離Lm だけ進んで停止する。この距離Lm
は、エアバッグ11が底着きしない限り(エアバッグ1
1が膨張用ガスを排気して圧縮され、乗員Mが周縁機器
に接触しない限り)、長い方が乗員Mに与える衝撃が小
さくなるため、乗員Mの運動エネルギーに拘らず、許容
される最大長さが良い。
【0026】したがって、エアバッグ11の袋形状か
ら、予め、緩衝距離Lm が設定され、その緩衝距離Lm
で、乗員Mを停止できるように、エアバッグ11の内圧
値を調整すれば良い。
ら、予め、緩衝距離Lm が設定され、その緩衝距離Lm
で、乗員Mを停止できるように、エアバッグ11の内圧
値を調整すれば良い。
【0027】また、エアバッグ11には膨張用ガスを排
気可能なベントホール11aが設けられているため、乗
員Mに接触したエアバッグ11は、余剰の膨張用ガスを
ベントホール11aから排気しつつ、膨張完了時の内圧
を維持した一定とした状態で、圧縮されることとなる。
そのため、ガス発生装置12の点火時期調整した発生ガ
ス圧力が、乗員Mを停止させるまでのエアバッグ11の
内圧となる。
気可能なベントホール11aが設けられているため、乗
員Mに接触したエアバッグ11は、余剰の膨張用ガスを
ベントホール11aから排気しつつ、膨張完了時の内圧
を維持した一定とした状態で、圧縮されることとなる。
そのため、ガス発生装置12の点火時期調整した発生ガ
ス圧力が、乗員Mを停止させるまでのエアバッグ11の
内圧となる。
【0028】そしてまた、エアバッグ11の内圧値を算
出する際には、ガス発生装置12を作動させる時点t
1 、すなわち、加速度センサ15で測定していた加速度
a0 が境界値aS を越えた時点t1 で、ガス発生装置1
2の作動条件を決定しなければならず、t1 〜t3 まで
の間の乗員Mの前向きの加速度a0 は、推定しなければ
ならない。
出する際には、ガス発生装置12を作動させる時点t
1 、すなわち、加速度センサ15で測定していた加速度
a0 が境界値aS を越えた時点t1 で、ガス発生装置1
2の作動条件を決定しなければならず、t1 〜t3 まで
の間の乗員Mの前向きの加速度a0 は、推定しなければ
ならない。
【0029】しかしながら、この加速度a0 は、衝突時
の車両の前部フレーム等の部位が衝撃エネルギーを吸収
しつつ変形することから、時間により変化する関数とな
って、実際には、aX (t)で表されることとなる。そ
して、この時間の関数で表される加速度aX (t)は、
車両毎において、さらに、走行速度毎に、異なってい
る。そのため、乗員拘束装置10を搭載する車両を、種
々の速度で衝突させた実車衝突試験、あるいは、シュミ
レーションによる衝突試験により、図4に示すように、
加速度の関数データを多数準備しておく。ちなみに、a
A (t)は、走行速度の速い状態で車両が正面衝突した
際の加速度を示すものであり、aB (t)は、走行速度
の遅い状態で車両が正面衝突した際の加速度を示すもの
である。そして、t0 から、加速度センサ15からの信
号に基く加速度値a0 が境界値aSを越えた時点t1 ま
で、の経過時間に応じて、経過時間が短ければ、衝突の
程度が大きく、加速度aA (t)側の所定の折れ線グラ
フの関数データを採用し、経過時間が長ければ、衝突の
程度が小さく、加速度aB (t)側の所定の折れ線グラ
フの関数データを採用するようにする。このような加速
度aX (t)の関数データは、車両が一定ならば、実車
にも同様に適用できるものであり、制御装置19のメモ
リーに、予め多数記録させておく。
の車両の前部フレーム等の部位が衝撃エネルギーを吸収
しつつ変形することから、時間により変化する関数とな
って、実際には、aX (t)で表されることとなる。そ
して、この時間の関数で表される加速度aX (t)は、
車両毎において、さらに、走行速度毎に、異なってい
る。そのため、乗員拘束装置10を搭載する車両を、種
々の速度で衝突させた実車衝突試験、あるいは、シュミ
レーションによる衝突試験により、図4に示すように、
加速度の関数データを多数準備しておく。ちなみに、a
A (t)は、走行速度の速い状態で車両が正面衝突した
際の加速度を示すものであり、aB (t)は、走行速度
の遅い状態で車両が正面衝突した際の加速度を示すもの
である。そして、t0 から、加速度センサ15からの信
号に基く加速度値a0 が境界値aSを越えた時点t1 ま
で、の経過時間に応じて、経過時間が短ければ、衝突の
程度が大きく、加速度aA (t)側の所定の折れ線グラ
フの関数データを採用し、経過時間が長ければ、衝突の
程度が小さく、加速度aB (t)側の所定の折れ線グラ
フの関数データを採用するようにする。このような加速
度aX (t)の関数データは、車両が一定ならば、実車
にも同様に適用できるものであり、制御装置19のメモ
リーに、予め多数記録させておく。
【0030】そして、実施形態の乗員拘束装置10の作
動態様を説明すると、まず、車両が衝突すると、制御装
置19は、加速度センサ15からの電気信号を計算処理
し、加速度値a0 が乗員Mを拘束する必要のある加速度
境界値aS を越えたならば、車両の衝突を検知し、図5
に示すように、制御する。
動態様を説明すると、まず、車両が衝突すると、制御装
置19は、加速度センサ15からの電気信号を計算処理
し、加速度値a0 が乗員Mを拘束する必要のある加速度
境界値aS を越えたならば、車両の衝突を検知し、図5
に示すように、制御する。
【0031】まず、ステップ100で、チャイルドシー
ト確認センサ16からの信号の有無から、チャイルトシ
ートが装着されているか否かを検知し、チャイルドシー
トが装着されていれば、ステップ101に移行し、チャ
イルドシートが装着されていなければ、ステップ103
に移行する。
ト確認センサ16からの信号の有無から、チャイルトシ
ートが装着されているか否かを検知し、チャイルドシー
トが装着されていれば、ステップ101に移行し、チャ
イルドシートが装着されていなければ、ステップ103
に移行する。
【0032】ステップ101では、チャイルドシート確
認センサ16のリードスイッチ16a・16bからの信
号により、チャイルドシートが前向きかあるいは後向き
に装着されているかを判断し、前向きにチャイルドシー
トが装着されている場合には、ステップ102に移行
し、エアバッグ11を弱モード展開させるように、ガス
発生装置12の作動を制御する。この弱モード展開で
は、制御装置19は、ガス発生装置12の一方のガス発
生部材19aのみを点火させて、一方のガス発生部材1
9aからの膨張用ガスだけでエアバッグ11を膨張させ
ることとなる。チャイルドシートが後向きに装着されて
いる場合には、エアバッグ11を膨張させないように、
ステップ102に移行せず、制御装置19の制御が終了
する。
認センサ16のリードスイッチ16a・16bからの信
号により、チャイルドシートが前向きかあるいは後向き
に装着されているかを判断し、前向きにチャイルドシー
トが装着されている場合には、ステップ102に移行
し、エアバッグ11を弱モード展開させるように、ガス
発生装置12の作動を制御する。この弱モード展開で
は、制御装置19は、ガス発生装置12の一方のガス発
生部材19aのみを点火させて、一方のガス発生部材1
9aからの膨張用ガスだけでエアバッグ11を膨張させ
ることとなる。チャイルドシートが後向きに装着されて
いる場合には、エアバッグ11を膨張させないように、
ステップ102に移行せず、制御装置19の制御が終了
する。
【0033】チャイルドシートがシート3に装着されて
いない場合のステップ103では、重量センサ14の信
号により、シート3に乗員が着座しているか否かを判断
し、シート3に乗員Mが着座していない場合には、エア
バッグ11を膨張させないように、制御装置19の制御
が終了し、シート3に乗員Mが着座している場合には、
ステップ104に移行する。
いない場合のステップ103では、重量センサ14の信
号により、シート3に乗員が着座しているか否かを判断
し、シート3に乗員Mが着座していない場合には、エア
バッグ11を膨張させないように、制御装置19の制御
が終了し、シート3に乗員Mが着座している場合には、
ステップ104に移行する。
【0034】ステップ104では、シートベルト確認セ
ンサ17からの信号により、シートベルトの装着の有無
を判断し、シートベルトを乗員Mが装着している場合に
は、ステップ102に移行し、エアバッグ11を弱モー
ド展開させるように、ガス発生装置12の作動を制御す
る。シートベルトを乗員Mが装着していない場合には、
エアバッグ11の内圧を算出するステップ105に移行
する。
ンサ17からの信号により、シートベルトの装着の有無
を判断し、シートベルトを乗員Mが装着している場合に
は、ステップ102に移行し、エアバッグ11を弱モー
ド展開させるように、ガス発生装置12の作動を制御す
る。シートベルトを乗員Mが装着していない場合には、
エアバッグ11の内圧を算出するステップ105に移行
する。
【0035】そして、ステップ105では、まず、車両
が衝突した時点t0 からの、膨張を完了させたエアバッ
グ11に乗員Mが接触し始める接触時点t2 を計算す
る。
が衝突した時点t0 からの、膨張を完了させたエアバッ
グ11に乗員Mが接触し始める接触時点t2 を計算す
る。
【0036】この計算式は、距離センサ13からの信号
に基く膨張前のエアバッグ11から乗員頭胸部Hまでの
距離L1 、加速度センサ15からの信号に基いて測定し
ておいた加速度値a0 が衝突時点t0 から加速度境界値
aS を越える経過時間に応じて採用する関数データによ
る乗員Mの加速度aX (t)、及び、膨張を完了したエ
アバッグ11の突出距離L2 から、まず、乗員頭胸部H
の膨張を完了したエアバッグ11に接触するまでの距離
L3 を算出する。
に基く膨張前のエアバッグ11から乗員頭胸部Hまでの
距離L1 、加速度センサ15からの信号に基いて測定し
ておいた加速度値a0 が衝突時点t0 から加速度境界値
aS を越える経過時間に応じて採用する関数データによ
る乗員Mの加速度aX (t)、及び、膨張を完了したエ
アバッグ11の突出距離L2 から、まず、乗員頭胸部H
の膨張を完了したエアバッグ11に接触するまでの距離
L3 を算出する。
【0037】すなわち、 L3 =L1 −L2 …(1) である。
【0038】そして、距離L3 は、車両の衝突時点t0
から接触時点t2 までの加速度aX(t)を、2回積分
した値に等しいことから、 L3 =∫∫t0 t2aX (t)d2 t …(2) となり、上記(1)・(2) 式により、t2 を算出する。
から接触時点t2 までの加速度aX(t)を、2回積分
した値に等しいことから、 L3 =∫∫t0 t2aX (t)d2 t …(2) となり、上記(1)・(2) 式により、t2 を算出する。
【0039】なお、L1 は、距離センサ13からの信号
で測定されており、また、L2 は、エアバッグ11の袋
形状から制御装置19のメモリに予め記録されており、
それらの値を代入すれば良い。さらに、衝突時点t0 も
加速度センサ15からの信号を入力していた制御装置1
9が記録しており、その値を代入すれば良い。
で測定されており、また、L2 は、エアバッグ11の袋
形状から制御装置19のメモリに予め記録されており、
それらの値を代入すれば良い。さらに、衝突時点t0 も
加速度センサ15からの信号を入力していた制御装置1
9が記録しており、その値を代入すれば良い。
【0040】接触時点t2 を算出したならば、その接触
時点(t2 )と、関数データから採用した乗員Mの加速
度(aX (t))とから、乗員Mのエアバッグ11に対
する進入速度(V1 )を算出する。
時点(t2 )と、関数データから採用した乗員Mの加速
度(aX (t))とから、乗員Mのエアバッグ11に対
する進入速度(V1 )を算出する。
【0041】すなわち、進入速度V1 は、車両の衝突時
点t0 から接触時点t2 までの加速度aX (t)を積分
した値(速度)であり、 V1 =∫t0 t2aX (t)dt …(3) となり、この式(3) により、V1 を算出する。
点t0 から接触時点t2 までの加速度aX (t)を積分
した値(速度)であり、 V1 =∫t0 t2aX (t)dt …(3) となり、この式(3) により、V1 を算出する。
【0042】ついで、重量センサ14からの信号に基い
て、乗員Mの頭胸部Hの重量(m)を算出する。乗員M
の頭胸部Hの重量mは、重量センサ14からの信号に基
いて、乗員Mの体重を測定でき、その体重の約30%の
値が頭胸部Hの重量mであることから、実施形態の場
合、体重値に0.3を乗じて、頭胸部Hの重量mを算出
する。
て、乗員Mの頭胸部Hの重量(m)を算出する。乗員M
の頭胸部Hの重量mは、重量センサ14からの信号に基
いて、乗員Mの体重を測定でき、その体重の約30%の
値が頭胸部Hの重量mであることから、実施形態の場
合、体重値に0.3を乗じて、頭胸部Hの重量mを算出
する。
【0043】また、エアバッグ11と乗員頭胸部Hとの
接触面積(S)は、体重の大小に拘らず、個人差は殆ど
無いと推定されるから、実施形態の場合、S=0.13
m2とする。
接触面積(S)は、体重の大小に拘らず、個人差は殆ど
無いと推定されるから、実施形態の場合、S=0.13
m2とする。
【0044】なお、頭胸部Hの重量mを算出すための体
重値に乗ずる数値や接触面積Sは、勿論、適宜、変更し
た値を採用しても良い。
重値に乗ずる数値や接触面積Sは、勿論、適宜、変更し
た値を採用しても良い。
【0045】そして、エアバッグ11が乗員Mに対して
作用する減速加速度(a1 (t))、乗員Mが緩衝距離
(Lm )で停止する停止時点(t3 )、エアバッグ11
の内圧(P)、の関係においては、まず、距離Lm は、
エアバッグ11と干渉していないとした場合の、接触時
点t2 から停止時点t3 までの進入速度V1 で進んだ乗
員Mの距離から、接触時点t2 から停止時点t3 まで
の、エアバッグ11の乗員Mに作用させる反力F1 を生
じさせる減速加速度a1 (t)を2回積分した値(距
離)を減ずれば良く、 Lm =V1 (t3 −t2 )−∫∫t2 t3a1 (t)d2 t…(4) として表せる。
作用する減速加速度(a1 (t))、乗員Mが緩衝距離
(Lm )で停止する停止時点(t3 )、エアバッグ11
の内圧(P)、の関係においては、まず、距離Lm は、
エアバッグ11と干渉していないとした場合の、接触時
点t2 から停止時点t3 までの進入速度V1 で進んだ乗
員Mの距離から、接触時点t2 から停止時点t3 まで
の、エアバッグ11の乗員Mに作用させる反力F1 を生
じさせる減速加速度a1 (t)を2回積分した値(距
離)を減ずれば良く、 Lm =V1 (t3 −t2 )−∫∫t2 t3a1 (t)d2 t…(4) として表せる。
【0046】また、進入速度V1 は、接触時点t2 から
停止時点t3 までの間で、零となることから、接触時点
t2 から停止時点t3 までの、エアバッグ11の乗員M
に作用させる反力F1 を生じさせる減速加速度a1
(t)の積分値(速度)と、方向が逆方向で釣り合うこ
ととなり、 V1 +∫t2 t3a1 (t)dt=0 …(5) として、表せる。
停止時点t3 までの間で、零となることから、接触時点
t2 から停止時点t3 までの、エアバッグ11の乗員M
に作用させる反力F1 を生じさせる減速加速度a1
(t)の積分値(速度)と、方向が逆方向で釣り合うこ
ととなり、 V1 +∫t2 t3a1 (t)dt=0 …(5) として、表せる。
【0047】さらに、接触時点t2 から停止時点t3 ま
での力の釣り合い条件式としては、重量mの乗員Mは、
加速度aX (t)で移動しつつ、エアバッグ11の内圧
Pを接触面積Sで逆向き受け、エアバッグ11は、重量
mの乗員Mに対して、逆向きの減速加速度a1 (t)を
与えることから、 maX (t)−PS=ma1 (t) すなわち、 a1 (t)=aX (t)−PS/m …(6) (ただし、t2 ≦t≦t3 )で表せる。
での力の釣り合い条件式としては、重量mの乗員Mは、
加速度aX (t)で移動しつつ、エアバッグ11の内圧
Pを接触面積Sで逆向き受け、エアバッグ11は、重量
mの乗員Mに対して、逆向きの減速加速度a1 (t)を
与えることから、 maX (t)−PS=ma1 (t) すなわち、 a1 (t)=aX (t)−PS/m …(6) (ただし、t2 ≦t≦t3 )で表せる。
【0048】そして、エアバッグ11が乗員Mに対して
作用する減速加速度(a1 (t))、乗員Mが緩衝距離
(Lm )で停止する停止時点(t3 )、エアバッグ11
の内圧(P)、を未知数として、衝突時のエアバッグ1
1と乗員Mとの挙動に基く速度・距離・力の釣り合い条
件式(4) 〜(6) の連立方程式を演算して、エアバッグ1
1の内圧値(P)を算出する。
作用する減速加速度(a1 (t))、乗員Mが緩衝距離
(Lm )で停止する停止時点(t3 )、エアバッグ11
の内圧(P)、を未知数として、衝突時のエアバッグ1
1と乗員Mとの挙動に基く速度・距離・力の釣り合い条
件式(4) 〜(6) の連立方程式を演算して、エアバッグ1
1の内圧値(P)を算出する。
【0049】エアバッグ11の内圧値Pが算出されたな
らば、ステップ106に移行し、ステップ106では、
乗員Mが極端に前に着座していた場合、その乗員Mが膨
張途中のエアバッグ11と接触しないようにする必要が
あることから、つぎの条件式を演算する。
らば、ステップ106に移行し、ステップ106では、
乗員Mが極端に前に着座していた場合、その乗員Mが膨
張途中のエアバッグ11と接触しないようにする必要が
あることから、つぎの条件式を演算する。
【0050】すなわち、 t2 ≦t1 +Δtb …(7) の条件を満足するか否かを演算する。なお、t2 は、エ
アバッグ11と乗員頭胸部Hとの接触時点であって、既
にステップ105で算出されており、t1 は、加速度セ
ンサ15から信号に基いて測定しておいた加速度値a0
が境界値aS を越えた時点であり、予め判明している。
また、Δtb は、エアバッグ11の膨張完了までに要す
る時間であり、制御装置19のメモリには、エアバッグ
11が種々の内圧で膨張を完了させた際の時間データが
予め記録されているため、ステップ105で算出された
内圧値(P)に基き、その内圧で膨張に要する時間をメ
モリから引き出し、その引き出した時間値を適用する。
アバッグ11と乗員頭胸部Hとの接触時点であって、既
にステップ105で算出されており、t1 は、加速度セ
ンサ15から信号に基いて測定しておいた加速度値a0
が境界値aS を越えた時点であり、予め判明している。
また、Δtb は、エアバッグ11の膨張完了までに要す
る時間であり、制御装置19のメモリには、エアバッグ
11が種々の内圧で膨張を完了させた際の時間データが
予め記録されているため、ステップ105で算出された
内圧値(P)に基き、その内圧で膨張に要する時間をメ
モリから引き出し、その引き出した時間値を適用する。
【0051】この式(7) の条件式を満足したならば、乗
員Mが膨張途中のエアバッグ11と接触することとなる
ため、これを防ぐように、ステップ102の弱モード展
開に移行する。そして、式(7) の条件式を満足しなけれ
ば、乗員Mは、膨張を完了したエアバッグ11に接触す
ることとなって、エアバッグ11の膨張展開が間に合う
ことから、ステップ107に移行する。
員Mが膨張途中のエアバッグ11と接触することとなる
ため、これを防ぐように、ステップ102の弱モード展
開に移行する。そして、式(7) の条件式を満足しなけれ
ば、乗員Mは、膨張を完了したエアバッグ11に接触す
ることとなって、エアバッグ11の膨張展開が間に合う
ことから、ステップ107に移行する。
【0052】ステップ107では、ステップ105で算
出したエアバッグ11の内圧値Pとなるように、相互の
点火時期を調整しつつ、ガス発生装置12のガス発生部
材12a・12bを点火して、制御を終了させる。
出したエアバッグ11の内圧値Pとなるように、相互の
点火時期を調整しつつ、ガス発生装置12のガス発生部
材12a・12bを点火して、制御を終了させる。
【0053】そして、ガス発生装置12が点火されたな
らば、ガス発生装置12から吐出する膨張用ガスによ
り、エアバッグ11は、カバー1aを空けて、膨張完了
形状まで膨張し、その後に乗員Mの頭胸部Hを受けて、
ベントホール11aから膨張用ガスを排気しつつ、緩衝
距離Lm 分縮むように、圧縮されて、乗員Mを停止させ
ることとなる。
らば、ガス発生装置12から吐出する膨張用ガスによ
り、エアバッグ11は、カバー1aを空けて、膨張完了
形状まで膨張し、その後に乗員Mの頭胸部Hを受けて、
ベントホール11aから膨張用ガスを排気しつつ、緩衝
距離Lm 分縮むように、圧縮されて、乗員Mを停止させ
ることとなる。
【0054】実施形態の乗員拘束装置10では、以上の
ように、乗員Mの着座位置や体重、あるいは、衝撃の程
度を、従来のような境界値で段階的に区別して、エアバ
ッグ11の内圧を調整するのではなく、エアバッグ11
の乗員頭胸部Hを拘束して圧縮される緩衝距離Lm が一
定となるように、乗員Mの着座位置や体重、あるいは、
衝撃の程度の増減した値を所定の釣り合い条件式に代入
して、エアバッグPの内圧値Pを算出し、その内圧値P
に応じてガス発生装置12を制御するものであり、乗員
の着座位置と体重、及び、衝突の程度を段階的に区切る
ことなく、それらの値の増減によって、適確に、内圧を
調整してエアバッグ11を膨張させることができる。
ように、乗員Mの着座位置や体重、あるいは、衝撃の程
度を、従来のような境界値で段階的に区別して、エアバ
ッグ11の内圧を調整するのではなく、エアバッグ11
の乗員頭胸部Hを拘束して圧縮される緩衝距離Lm が一
定となるように、乗員Mの着座位置や体重、あるいは、
衝撃の程度の増減した値を所定の釣り合い条件式に代入
して、エアバッグPの内圧値Pを算出し、その内圧値P
に応じてガス発生装置12を制御するものであり、乗員
の着座位置と体重、及び、衝突の程度を段階的に区切る
ことなく、それらの値の増減によって、適確に、内圧を
調整してエアバッグ11を膨張させることができる。
【0055】また、実施形態の乗員拘束装置10では、
乗員Mの着座位置や体重、あるいは、衝撃の程度が増減
しても、エアバッグ11の乗員頭胸部Hを拘束して圧縮
される緩衝距離Lm が一定であり、その緩衝距離Lm
が、使用するエアバッグ11の最大値で設定されていこ
とから、乗員Mの着座位置や体重、あるいは、衝撃の程
度が増減しても、膨張したエアバッグ11が、その条件
での最も長い距離Lm で乗員Mを拘束できるため、乗員
Mに作用するエアバッグ11からの反力F1 を、その条
件で最も抑えることができる。
乗員Mの着座位置や体重、あるいは、衝撃の程度が増減
しても、エアバッグ11の乗員頭胸部Hを拘束して圧縮
される緩衝距離Lm が一定であり、その緩衝距離Lm
が、使用するエアバッグ11の最大値で設定されていこ
とから、乗員Mの着座位置や体重、あるいは、衝撃の程
度が増減しても、膨張したエアバッグ11が、その条件
での最も長い距離Lm で乗員Mを拘束できるため、乗員
Mに作用するエアバッグ11からの反力F1 を、その条
件で最も抑えることができる。
【0056】なお、実施形態におけるガス発生装置12
の発生ガス圧力の調整では、2つのガス発生部材12a
・12bの点火時期調整により行なっていたが、他に、
1つのガス発生部材を使用して、エアバッグ11への膨
張用ガスの流路に、膨張用ガスを大気中に放出可能とし
て、その大気への放出量を調整可能な電磁式の流量制御
弁を配置させ、その流量制御弁を制御装置19が制御す
るように構成しても良い。
の発生ガス圧力の調整では、2つのガス発生部材12a
・12bの点火時期調整により行なっていたが、他に、
1つのガス発生部材を使用して、エアバッグ11への膨
張用ガスの流路に、膨張用ガスを大気中に放出可能とし
て、その大気への放出量を調整可能な電磁式の流量制御
弁を配置させ、その流量制御弁を制御装置19が制御す
るように構成しても良い。
【0057】さらに、点火時の発生ガス圧力が、小・中
・大等の複数種類のガス発生部材を準備し、それらを単
独若しくは適宜組み合わせて同時に点火させても良い。
例えば、ガス発生圧が、小・中・大の3種類のガス発生
部材を利用する場合には、図6に示すように7段階の発
生ガス圧力を発生させることができ、制御装置19が、
算出したエアバッグ11の内圧Pに近くなるように、所
定のガス発生部材を点火させるようにしても良い。
・大等の複数種類のガス発生部材を準備し、それらを単
独若しくは適宜組み合わせて同時に点火させても良い。
例えば、ガス発生圧が、小・中・大の3種類のガス発生
部材を利用する場合には、図6に示すように7段階の発
生ガス圧力を発生させることができ、制御装置19が、
算出したエアバッグ11の内圧Pに近くなるように、所
定のガス発生部材を点火させるようにしても良い。
【0058】ちなみに、実施形態の点火時期調整や流量
制御弁の流量調整で、発生ガス圧力を調整する場合に
は、アナログ的にきめ細かく、発生ガス圧力を調整でき
ることから、エアバッグ11の内圧もアナログ的にきめ
細かく調整されて、乗員Mの着座位置や体重、あるい
は、衝撃の程度の増減する値に応じて、アナログ的にき
め細かく連続的に、乗員を最適に拘束できることとな
る。勿論、点火時の発生ガス圧力を異ならせた複数種類
のガス発生部材を準備する場合には、準備するガス発生
部材を多くすれば、同様となり、少なくとも3個以上準
備すれば良い。
制御弁の流量調整で、発生ガス圧力を調整する場合に
は、アナログ的にきめ細かく、発生ガス圧力を調整でき
ることから、エアバッグ11の内圧もアナログ的にきめ
細かく調整されて、乗員Mの着座位置や体重、あるい
は、衝撃の程度の増減する値に応じて、アナログ的にき
め細かく連続的に、乗員を最適に拘束できることとな
る。勿論、点火時の発生ガス圧力を異ならせた複数種類
のガス発生部材を準備する場合には、準備するガス発生
部材を多くすれば、同様となり、少なくとも3個以上準
備すれば良い。
【図1】本発明の一実施形態の乗員拘束装置を示す概略
図である。
図である。
【図2】同実施形態で点火するガス発生装置の発生ガス
圧力を調整する際の説明用のグラフ図である。
圧力を調整する際の説明用のグラフ図である。
【図3】同実施形態の制御の概念を説明する図である。
【図4】同実施形態の制御時に使用する加速度の関数デ
ータを示すグラフ図である。
ータを示すグラフ図である。
【図5】同実施形態の制御を示すフローチャートであ
る。
る。
【図6】他の実施形態で点火するガス発生装置の発生ガ
ス圧力を調整する際の説明図である。
ス圧力を調整する際の説明図である。
10…乗員拘束装置、 11…エアバッグ、 12…ガス発生装置、 13…距離センサ、 14…重量センサ、 15…加速度センサ、 19…制御装置、 M…乗員、 H…頭胸部、 L1 …膨張を完了したエアバッグの突出距離、 S…膨張したエアバッグと乗員との接触する接触面積、 Lm …膨張したエアバッグの乗員と接触して圧縮される
緩衝距離。
緩衝距離。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 帯刀 慶真 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−206514(JP,A) 特開 平2−216343(JP,A) 特開 平9−156451(JP,A) 特開 平9−240406(JP,A) 特開 平10−29494(JP,A) 特開 平4−244453(JP,A) 特開 平5−131892(JP,A) 特表 平8−502709(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/32 B60R 21/16
Claims (1)
- 【請求項1】 ベントホールを有するエアバッグが、ガ
ス発生装置から吐出する膨張用ガスにより、膨張して乗
員の頭胸部を拘束するとともに、 膨張時の前記エアバッグの内圧を、乗員の着座位置と体
重、及び、衝突の程度に応じて、調整するように、制御
装置により前記ガス発生装置が制御される乗員拘束装置
であって、 車両の所定位置に収納されたエアバッグから乗員頭胸部
までの距離を測定する距離センサと、 乗員の着座したシートに配置されて乗員の体重を測定す
る重量センサと、 車両の所定位置に配置されて車両の加速度を測定する加
速度センサと、 を備えて、 前記制御装置が、 膨張を完了したエアバッグの突出距離、膨張したエアバ
ッグと乗員との接触する接触面積、及び、膨張したエア
バッグが乗員と接触して圧縮される緩衝距離、を一定値
として予め入力されるとともに、衝突の程度に応じた乗
員の加速度のデータ、を予め入力されて、 前記加速度センサからの信号に基いて前記データから取
り出した乗員の加速度、前記距離センサからの信号に基
く膨張前のエアバッグから乗員頭胸部までの距離、前記
重量センサからの信号に基く乗員の頭胸部の重量、及
び、予め入力されていた前記エアバッグ突出距離・接触
面積・緩衝距離の一定値を使用して、衝突時のエアバッ
グと乗員との挙動に基く速度、距離及び力のそれぞれの
釣り合い条件式から、エアバッグの適正な内圧値を算出
して、 該内圧値に対応する発生ガス圧力を発生させるように、
前記ガス発生装置を制御し、前記エアバッグが予め入力
された前記緩衝距離で、乗員を拘束するように構成され
て、 予め入力されていた前記エアバッグの接触面積をS、 予め入力されていた前記エアバッグの緩衝距離をL m 、 前記重量センサからの信号に基く乗員の頭胸部の重量を
m、 前記エアバッグに拘束されて移動する乗員の加速度であ
って、前記加速度セン サからの信号に基いて前記データ
から取り出した乗員の加速度をa X (t)、 衝突時点からの前記エアバッグに乗員が接触し始める接
触時点であって、前記エアバッグの突出距離、前記距離
センサからの信号に基く膨張前のエアバッグから乗員頭
胸部までの距離、及び、前記乗員の加速度a X (t)、か
ら算出した接触時点をt 2 、 前記速度を乗員のエアバッグに対する進入速度として、
算出した前記接触時点t 2 と、前記データから取り出し
た乗員の加速度a X (t)と、から算出した進入速度をV
1 、 とし、 乗員が緩衝距離L m で停止する停止時点t 3 、 前記接触時点t 2 から前記停止時点t 3 までの、エアバ
ッグの乗員に作用させる反力を生じさせる減速加速度a
1 (t)、及び、 前記エアバッグの内圧値P、 を、それぞれ未知数として、 前記速度、距離及び力のそれぞれの釣り合い条件式が、 L m =V 1 (t 3 −t 2 )−∫∫ t2 t3 a 1 (t)d 2 t V 1 +∫ t2 t3 a 1 (t)dt=0 a 1 (t)=a X (t)−PS/m の三式からなる連立方程式から、構成され、 前記制御装置が、前記連立方程式から、前記エアバッグ
の内圧値を算出する ことを特徴とする乗員拘束装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25923796A JP3230146B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 乗員拘束装置 |
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JPH10100857A JPH10100857A (ja) | 1998-04-21 |
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Family
ID=17331319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP25923796A Expired - Fee Related JP3230146B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 乗員拘束装置 |
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---|---|
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JP4002343B2 (ja) * | 1998-07-02 | 2007-10-31 | 日産自動車株式会社 | 乗員保護装置 |
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JP3521795B2 (ja) | 1999-03-18 | 2004-04-19 | トヨタ自動車株式会社 | 着座検知センサ及び該着座検知センサを用いた助手席用エアバッグ装置制御システム |
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-
1996
- 1996-09-30 JP JP25923796A patent/JP3230146B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-09-30 US US08/941,076 patent/US5868423A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10100857A (ja) | 1998-04-21 |
US5868423A (en) | 1999-02-09 |
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Date | Code | Title | Description |
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