JP3225980U - 殺菌水の製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】流量センサの不具合の発生頻度が低いものであり、効率よく殺菌水を製造することができる殺菌水の製造装置を提供する。【解決手段】電解液を電気分解して電解次亜水とする電解槽42と、電解槽42に電解液を送るポンプ32、40を有する。電解槽42の温度を検知する温度センサ44と、温度センサ44の検知信号によりポンプ32、40を制御する制御装置46を備える。電解液の流量の異常による電解槽42の温度上昇を、温度センサ44が検知すると、制御装置46は、ポンプ32、40を停止させ、又は異常解消のための制御を行う。【選択図】図2
Description
この考案は、洗浄・消毒用途等で使用される殺菌水の製造装置に関する。
食品や食器の洗浄、手洗い、医療器具の洗浄等に用いられる殺菌水には、塩水等の電解液を電気分解することにより得られる電解次亜水を用いたものがあり、この電解次亜水は次亜塩素酸を主成分とする水溶液である。電解次亜水は、水で希釈され所定の濃度にして殺菌水としての製品となる。このような、電解次亜水を用いて殺菌水を製造する製造装置は、いろいろなものが提案されている。
例えば、特許文献1の殺菌水製造装置は、水に塩化ナトリウムと塩酸とが添加された電解液を電気分解する無隔膜電解槽と、電気分解により得られる電解次亜水を希釈するために用いる希釈水の流路の流量を検知する流量センサ部と、制御回路部が設けられている。制御回路部は、流量センサ部で検知された流量信号に基づいて、所望の残留塩素濃度及びpHが得られるよう、電解液流量と電解電流とを制御するものである。
また、特許文献2の殺菌水製造装置は、水道水の給水口を上流側に有するとともに製造した殺菌水を放水するための放水口を下流側に有する主流路が設けられ、主流路内への水道水の供給又は供給の遮断を制御する電磁弁と、主流路に供給される水道水の水量を検知するための水流検知手段が装備されている。主流路における水流検知手段よりも下流側に、次亜塩素酸ナトリウム混入流路と希塩酸混入流路が設けられている。次亜塩素酸ナトリウム混入流路と希塩酸混入流路には、それぞれ主流路に次亜塩素酸ナトリウム又は希塩酸を送る薬液ポンプと、各薬液の水流を検知する薬液センサが各々設けられている。そして、水流検知手段と各薬液センサからの検知信号に応じて、電磁弁と各薬液ポンプの作動を制御する制御手段が備えられている。
また、特許文献3の次亜塩素酸塩の製造装置及び製造装置は、陽イオン交換膜によって陰極室と陽極室に区画した電解槽と一体に次亜塩素酸塩反応槽を設け、次亜塩素酸塩反応槽と、陽極室あるいは陰極室との間には、陽極室生成物あるいは陰極室生成物を、次亜塩素酸塩反応槽へ導入する導入手段が設けられている。陽極室への塩水の供給路には、食塩水ポンプが設けられ、陰極室への水の供給路には給水ポンプが設けられている。食塩水ポンプと給水ポンプは、陽極室へ供給する食塩水の濃度、流量の測定値に基づいて、制御装置により吐出量が調整され、電解槽には常に次亜塩素酸塩の生成量に応じた食塩水と水を供給することができる。
上記各背景技術の場合、特許文献1の希釈水の流路や、特許文献2の主流路、特許文献3の電解槽への食塩水や水の供給路等の各流路に、流量を検出する流量センサが設けられ、流量を確認しながら殺菌水が製造されている。しかし、装置の不具合の多くは、これら流量センサの不具合が原因である。不具合は、流量センサに起因する場合よりも導通される液体の含有成分やぬめり等により発生することが多い。流量センサに不具合が発生した場合、部品を交換するために一度配管の液体の流通を止めて作業をする必要があり、時間と工数のかかるものである。
この考案は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、流量センサ等の不具合の発生頻度が低いものであり、効率よく殺菌水を製造することができる殺菌水の製造装置を提供することを目的とする。
この考案は、電解液を電気分解して電解次亜水とする電解槽と、前記電解槽に電解液を送るポンプと、前記電解槽の温度を検知する温度センサと、前記温度センサの検知信号により前記ポンプを制御する制御装置とが設けられ、前記電解槽の温度が所定の温度以上に上昇したことを前記温度センサが検知して、前記制御装置により前記ポンプの作動の停止等の制御を行う殺菌水の製造装置である。さらに前記制御装置は、前記電解槽の温度の異常を表示又は音等で警告したり、前記ポンプの流量を調整し、前記電解液の異常を解消する制御を行うものでも良い。
また、前記電解槽の近傍に、電気分解して得られた前記電解次亜水を希釈して前記殺菌水とする水が流通する主流路が設けられ、前記電解槽と前記主流路の間には前記電解次亜水を前記主流路に導入する電解次亜水流入水路が設けられ、前記主流路には、前記電解次亜水流入水路よりも上流側に、非接触流量センサが取り付けられている。
この考案の殺菌水の製造装置は、不具合の発生頻度が低いものであり、効率よく殺菌水を製造することができる。特に、電解槽の中の電解液の量や濃度に異常があると電解槽の温度が上昇することを利用し、温度の上昇により電解液の流量等の異常を検知し、電解液を送るポンプの制御を行うものである。これにより、電解液を電解槽に送る流量センサを無くすことができ、電解液に接触する電子部品を省くことで、流量センサに起因する不具合を無くすることができる。しかも、電解槽の温度の上昇を検知した時は、制御装置により電解液を送るポンプを自動的に停止又は調節して、異常を解消することができ、管理が容易である。
以下、この考案の実施形態について説明する。図1はこの考案の一実施形態による殺菌水10の製造方法を示すもので、先ず水道水12に食塩14を溶解させて塩水17を作る。そして、塩水17と水道水12を、所定の比率で混合して電解液18を作り、無隔膜の電解槽42に入れて電気分解を行う。電気分解により得られた電解次亜水20は微酸性であり、微酸性の電解次亜水20を、水道水12で希釈し、さらに有機酸22を添加することにより殺菌水10となる。
図2はこの実施形態の殺菌水10の製造装置24の概略図である。殺菌水10の製造装置24は、内部で殺菌水10を製造するための管体である主流路26を有している。そして、この主流路26は、一端部26aが水道の蛇口に連結され、反対側の終端部26bは製造された殺菌水10を放水する放水口となる。
主流路26の先端部26aの近傍には、飽和塩水タンク用水路28が分岐され、飽和塩水タンク用水路28の先端には飽和塩水タンク30が設けられている。飽和塩水タンク30では、水道水12と食塩14が混合され、飽和した塩水17が作られる。飽和塩水タンク30には塩水ポンプ32が設けられ、塩水ポンプ32の下流には混合槽34が設けられている。
主流路26の、飽和塩水タンク用水路28の少し下流には、水タンク用水路36が分岐され、水タンク用水路36の先端には水道水12を貯める水タンク38が設けられている。水タンク38には水ポンプ40が設けられ、水ポンプ40の下流は混合槽34に接続されている。混合槽34では、水道水12と塩水17が混合され、所定の濃度に調整され、電解液18となる。混合槽34の下流には、電解液18を電気分解して電解次亜水20とする電解槽42が設けられている。
電解槽42には温度センサ44が設けられている。電解槽42の中の電解液18の量や濃度に異常があると、電解槽42の温度が上昇し、温度の上昇により電解液18の流量等の異常として検知する。電解槽42の温度が上昇する原因として、電解槽42に電解液18が送り込まれないことが考えられ、水ポンプ40からの水道水12の供給が止まったか、塩水ポンプ32からの塩水17の供給が止まったこと等である。水道水12の供給が止まった場合、電解槽42に新たに電解液18が供給されないが、電流が流れ続けて電解液18の温度が異常に上がり、電解次亜水20の濃度が担保できなくなると同時に電解槽42の劣化の原因となる。塩水17の供給が止まった場合、電気分解を行う上で定電流を維持するために電源がどんどん電圧を上げてゆき、電源が異常発熱を起こし、電源がダウンする原因になり、また電解次亜水20の濃度が担保できなくなる。
塩水ポンプ32と水ポンプ40には、温度センサ44から検知信号が送られる制御装置46が接続されている。制御装置46は、電解槽42の電解液18の温度が所定の温度以上に上昇したことを検知して、塩水ポンプ32と水ポンプ40を停止させる等の制御を行う。また、電解槽42の温度の異常を表示又は音等で警告したり、さらに、制御装置46が自動的に流量を調整して、異常を解消するものでも良い。
電解槽42の下流には、電解液18を電気分解して得られた電解次亜水20を貯める次亜水タンク48が設けられている。次亜水タンク48には次亜水ポンプ50が設けられ、次亜水ポンプ50には電解次亜水流入水路52が接続されている。電解次亜水流入水路52は、主流路26の水タンク用水路36よりも下流に接続され、電解次亜水20は主流路26に導入され、水道水12と混合される。
主流路26の、電解次亜水流入水路52の下流には、酸流入水路54が分岐され、酸流入水路54の先端には、酸ポンプ56を介して酸タンク58が設けられている。酸タンク58には有機酸22が貯められている。有機酸22は、酸流入水路54から主流路26に導入され、水道水12と電解次亜水20に混合され、殺菌水10が製造される。製造された殺菌水10は終端部26bから送水され、図示しない製品タンク等に収容される。
主流路26の、水タンク用水路36と電解次亜水流入水路52の間には、クランプオン式デジタル流量センサ等の非接触流量センサ60が取り付けられている。非接触流量センサ60は、主流路26の管体の外側面に取り付けられ、主流路26の水道水12と直接接触することがなく、水道水12との接触に起因するトラブルを避け、不具合を無くし、メンテナンスフリーである。万が一非接触流量センサ60本体のトラブルがあっても、現場には最小限の時間で対応が可能である。
この実施形態の殺菌水10の製造方法と製造装置24は、電解槽42の中の電解液18の量や濃度に異常があると電解槽42の温度が上昇することを利用し、温度の上昇を基にして、制御装置46は電解液18の流量の減少や濃度の変化等の異常を判断する。制御装置46により異常と判断された場合、電解液18の材料となる塩水17を送る塩水ポンプ32または塩水17に混合する水道水12を送る水ポンプ40を停止し、電解槽42の温度の異常を表示又は音等で警告する。そして、迅速に人手で異常を解消しても良く、自動的に塩水ポンプ32または水ポンプ40を制御して、電解液18の異常を解消する処理を行うこともできる。
この実施形態の殺菌水10の製造方法と製造装置24によれば、電解液18に流量センサ等の電子部品が直接接触しておらず、不具合の発生頻度が低いものであり、効率よく殺菌水10を製造することができる。温度センサ44で電解槽42の温度の上昇を検知した時は、制御装置46により塩水ポンプ32と水ポンプ40を自動的に停止させたり、流量を調節して異常を解消することができ、生産管理が容易である。特に、電解槽42の電解液18の流量を測定することなく、電解槽42に流れる電解液18を制御することができ、流量センサが不要であり、流量センサを無くすことで流量センサに起因する不具合を無くすることができる。また、電解次亜水20を希釈する水道水12は、主流路26の外側面に取り付けられた非接触流量センサ60で流量を測定するため、水道水12に触れることがなく、不具合の発生頻度を低くすることができる。非接触流量センサ60に不具合が発生した場合でも、主流路26の水道水12を抜く必要がなく、外側から修理や交換を行うことができ、作業工程が容易である。
なお、この考案の殺菌水の製造方法と製造装置は、上記実施の形態に限定されるものではない。各成分の材料は上記実施の形態に限定されず、同じ機能を有するものであれば良い。水は、水道水以外に地下水などでもよく、電解液も塩水以外でもよい。有機酸の種類も自由に変更可能である。
10 殺菌水
12 水道水
14 食塩
17 塩水
18 電解液
20 電解次亜水
26 主流路
32 塩水ポンプ
40 水ポンプ
42 電解槽
44 温度センサ
46 制御装置
52 電解次亜水流入水路
60 非接触流量センサ
12 水道水
14 食塩
17 塩水
18 電解液
20 電解次亜水
26 主流路
32 塩水ポンプ
40 水ポンプ
42 電解槽
44 温度センサ
46 制御装置
52 電解次亜水流入水路
60 非接触流量センサ
Claims (2)
- 電解液を電気分解して電解次亜水とする電解槽と、前記電解槽に電解液を送るポンプと、前記電解槽の温度を検知する温度センサと、前記温度センサの検知信号により前記ポンプを制御する制御装置が設けられ、
前記制御装置は、前記電解槽の温度が所定の温度以上に上昇したことを前記温度センサが検知すると、前記電解槽の前記電解液の流量を測定することなく、前記ポンプによる前記電解液の流量を制御して前記電解液の流量の異常を解消することを特徴とする殺菌水の製造装置。 - 前記電解槽の近傍に、電気分解して得られた前記電解次亜水を希釈して前記殺菌水とする水が流通する主流路が設けられ、前記電解槽と前記主流路の間には前記電解次亜水を前記主流路に導入する電解次亜水流入水路が設けられ、前記主流路には、前記電解次亜水流入水路よりも上流側に、非接触流量センサが取り付けられている請求項1記載の殺菌水の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020000325U JP3225980U (ja) | 2020-02-03 | 2020-02-03 | 殺菌水の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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- 2020-02-03 JP JP2020000325U patent/JP3225980U/ja active Active
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