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JP3217365B2 - 新規な3−ハロ−5−ハロメチル−2−オキサゾリジノンとそれらの殺微生物剤としての使用 - Google Patents

新規な3−ハロ−5−ハロメチル−2−オキサゾリジノンとそれらの殺微生物剤としての使用

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JP3217365B2
JP3217365B2 JP51161693A JP51161693A JP3217365B2 JP 3217365 B2 JP3217365 B2 JP 3217365B2 JP 51161693 A JP51161693 A JP 51161693A JP 51161693 A JP51161693 A JP 51161693A JP 3217365 B2 JP3217365 B2 JP 3217365B2
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halo
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    • AHUMAN NECESSITIES
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は新規な3−ハロ−5−ハロメチル−2−オキ
サゾリジノンとそれらの調製方法に関する。本発明はこ
れらの化合物を殺微生物剤として使用する方法にも関す
る。
背景技術 多数の商業製品、工業製品、農業製品および木材製品
は、それらの経済的な価値を減少し又は破壊する微生物
の攻撃を受ける。微生物劣化を受ける物質の例は、表面
コーティング、木材、農業の種子、皮革、及びフレキシ
ブルプラスチック(軟質プラスチック)を含むプラスチ
ック類である。
これらの製品が貯蔵される温度とこれらの製品が持つ
固有の特性がこれらの製品を微生物の生長による影響を
受け易くする。これらの微生物は、これらの製品の製造
中に空気、タンク、パイプ、装置、人間に触れることに
よって導入されるか、及び/又はそれらの製品の使用中
に包装製品の口を何回も開けたり閉めたりすることによ
って導入され、更には物質を攪拌したり又は取り出す為
に汚染物質を呼び込むことによって導入される。
有機物を含む水性の系も同じく微生物の攻撃を非常に
受け易い。そのような水性系には、水溶液、乳濁液又は
懸濁液中に配合された、ラテックス、界面活性剤、分散
剤、安定剤、増粘剤、接着剤、澱粉、ワックス、蛋白
質、乳化剤、洗剤、セルロース製品、農業の潅漑用流
体、及び樹脂が含まれる。
これらの系には比較的大量の水が含まれ、それが水性
系に微生物の生長にとって恰好の環境を作り出し、この
ようにして微生物の攻撃と微生物分解を受け易くする原
因と成る。有機物を含む水性系の微生物分解は、それ自
身色々な問題として現われる。例えば、粘度の低下、ガ
スの発生、不快な臭気、pHの低下、乳濁液系の破壊、変
色、及びゲル化等である。
水が関与する工業プロセス系統で起こる別の不愉快は
現象はスライムの発生である。スライムは微生物、繊
維、残骸(破片)の絡み合った堆積物から構成される。
それは時によって、ねばねばした糸状の、糊状の、ゴム
状の、タピオカに似た、又は硬い堆積物であり、スライ
ムが生成する液体懸濁液のそれとは異なる特徴的な不快
な悪臭を持っている。
スライム形成に主として関与する微生物は、胞子−形
成性と非−胞子形成性の細菌の異なる種、特に細胞を覆
い隠す又は包み込むゼラチン状の物質を分泌するカプセ
ル化された形態のものである。スライム微生物は又、フ
ィラメント状の細菌、フィラメント状のカビ型式の真菌
類、酵母菌、及び酵母菌−類似の生物体を含む。スライ
ムは紙の生産の収率を減少し、水系で閉塞(目詰ま
り)、その他の問題を生じる。
更に、携帯用と非−携帯用の両方の異なる種々の水の
タイプは、微生物に汚染されるのを防ぐ為に殺菌剤を必
要とする。アメリカ合衆国では、細菌の最も一般的な方
法は塩素処理である。
しかしながら、塩素処理には、水処理中に塩素ガスの
爆発又は漏洩などの幾つかの欠点が伴ない、クロロホル
ム等の毒性のハロカーボンの生成を齎らす。この点に関
して、塩素処理の代わりに各種の化合物、例えば、オゾ
ン、二酸化塩素、臭素、過マンガン酸カリウム、p−ク
ロロスルファミド安息香酸、シアヌール酸誘導体、イソ
シアヌール酸誘導体、第四アンモニウム化合物、及び米
国特許第4,000,293号に開示されているような3−クロ
ロ−4,4−ジメチル−2−オキサゾリジノン等の種々の
クロラミン化合物が使用されている。
N−ハロゲンを有する置換オキサゾリジノンは既知の
化合物である。それらは米国特許第3,591,601号、同4,0
00,293号、同4,659,484号、同4,954,151号の他に、他の
特許と文献に記載されている。発明者の知る限りでは、
3−ハロ−5−ハロメチル−2−オキサゾリジノンは当
該技術には知られていない。
米国特許第3,591,601号の中で、Wallesは一般式: の化合物を記述している。式中で、R1,R2,R3,R4は低級
アルキル又は水素原子であることができ、Xは臭素又は
塩素のどちらかであることができる。米国特許第4,000,
293号の中で、Kaminskiは特に、R1とR2が低級アルキル
基で、R3とR4が水素原子か、又はR1とR2が水素原子で、
R3とR4が低級アルキル基である化合物を含めている。Ka
minskiは、これらの化合物が殺菌剤として有用である為
には4−か5−のどちらかに第四炭素を持つことが必須
要件であると特許請求している(第2欄、第54〜第58
行)。
この分野の研究者の大部分は、N−ハロオキサゾリジ
ノンが殺菌剤として有用である為には双子のアルキル基
が必要であると考えている。しかしながら、本発明者ら
は驚いたことに、5−位置にハロメチル置換基を持つ3
−ハロ−2−オキサゾリジノンが長期間に亙る殺菌剤と
しての効能を与えることを発見した。
既知の化合物の上記の記載から明らかなように、上記
の特許の何れも3−ハロ−5−ハロメチル−2−オキサ
ゾリジノンの調製又は使用を開示若しくは示唆したもの
は無い。後述する如く、特に実施例1と2では、これら
の化合物は容易に入手できる出発物質から調製すること
が出来る。加えて、これらの化合物の中の5−ハロメチ
ル基は、追加のハロゲン源として此等の化合物に追加
の、そして持続性の殺菌剤活性を与えることが出来る。
発明の要約 殺微生物剤と殺菌剤として使用できる新規な3−ハロ
−5−ハロメチル−2−オキサゾリジノンを提供するの
が本発明の目的である。
第二の目的は、5−ハロメチル−2−オキサゾリジノ
ンと3−ハロ−5−ハロメチル−2−オキサゾリジノン
の調製方法を提供することである。
発明の第三の目的は、3−ハロ−5−ハロメチル−2
−オキサゾリジノンを用いて水性系の中の微生物の生長
を抑制する方法を提供することである。
この発明の第四の目的は、3−ハロ−5−ハロメチル
−2−オキサゾリジノンを用いて硬い表面を消毒する方
法を提供することである。
これらの目的は、少なくとも一部は式I: の3−ハロ−5−ハロメチル−2−オキサゾリジノン化
合物によって達成することが出来る。但し上記の式で、
XはC1又はBr;YはClまたはBr;R5は水素原子又は低級ア
ルキル;そして、R6は水素原子又は低級のアルキルであ
る。
式Iの好ましい化合物には、3−ブロモ−5−クロロ
メチル−2−オキサゾリジノン、3−クロロ−5−クロ
ロメチル−2−オキサゾリジノン、3−ブロモ−5−ブ
ロモメチル−2−オキサゾリジノン、及び3−クロロ−
5−ブロモメチル−2−オキサゾリジノンが含まれる。
本発明は、同じく式Iの化合物の有効量から成る殺微
生物剤、並びに式Iの化合物の有効量を水性の系に添加
することから成る水性系の中の少なくとも一種の微生物
を駆除する方法、及び式Iの化合物の有効量を用いて表
面を処理することから成る表面状の少なくとも一種の微
生物の生長を抑制する方法に関する。
同じく本発明は、シアン酸アルカリをエピハロヒドリ
ンと5−ハロメチル−2−オキサゾリジノンを形成する
に足る時間、反応させ、次いで当該5−ハロメチル−2
−オキサゾリジノンを3−ハロ−5−ハロメチル−2−
オキサゾリジノンを形成するに足る時間、ハロゲン化す
る段階から成る当該3−ハロ−5−ハロメチル−2−オ
キサゾリジノン化合物の調製方法にも関する。
本発明は、シアン酸アルカリをエピハロヒドリンと5
−ハロメチル−2−オキサゾリジノンを形成するに足る
時間反応させる段階から成る当該5−ハロメチル−2−
オキサゾリジノン化合物の調製方法に関する。
その他の目的及び此の発明の有利性は以下に続く発明
の記述の中で示され、そして一部は記述から明らかにな
るか、又は此の発明の実施によって学び取れるだろう。
本発明を実施するのに最適な態様 本発明の3−ハロ−5−ハロメチル−2−オキサゾリ
ジノンは一般式: によって表わすことができる。但し上記の式で、R5とR6
は独立に低級アルキル、好ましくは、C1〜C10のアルキ
ル、又は水素原子の何れかであり、Xは臭素又は塩素で
あり、Yは臭素又は塩素である。
式Iによる化合物の合成は、シアン酸アルカリを、適
当に置換されたエピハロヒドリンと、好ましくは、硫酸
マグネシウム、もっと好ましくは、MgSO4・7H2Oの存在
で反応させ、その後に上記の反応生成物をハロゲン化
し、上述の希望する化合物を得ることができる。硫酸マ
グネシウムの役割は希望する有機の生成物を塩析するこ
とである。必要な試薬の全部は、容易に市場から入手で
きるか、又は日常的に合成することができる。
シアン酸ナトリウム又はカリウム等のシアン酸アルカ
リを式Iの化合物の合成に使用することができる。シア
ン酸カリウムの方が一般に溶解度が高く、それ故に好ま
しく用いられる。式Iの化合物を合成するのに使用でき
る代表的なエピハロヒドリンには、エピクロロヒドリン
とエピブロモヒドリンの他に、3−(クロロメチル)−
2,2−ジメチルオキシラン、3−(クロロメチル)−2
−メチル−2−ペンチルオキシラン及び3−(クロロメ
チル)−2−オクチルオキシラン等の置換されたエピハ
ロヒドリンが含まれる。
ハロゲン化の例証的な方法は、臭素化を達成する為に
は塩基の存在で臭素の使用、そして塩素化を達成する為
にはトリクロロイソシアヌール酸の使用である。
シアン酸アルカリと適当なエピハロヒドリンを反応さ
せて5−ハロメチル−2−オキサゾリジノンを形成する
反応は、希望する中間体を得るに足る時間と温度で行な
われる。反応時間は、好ましくは2〜4時間、もっと好
ましくは2〜3時間であり、反応温度は、70〜100℃の
範囲、5−クロロメチル化合物を調製する時は、もっと
好ましくは90〜95℃の範囲であり、5−ブロモメチル化
合物を調製する時は、約75℃である。
シアン酸アルカリ対エピハロヒドリンのモル比は、好
ましくは2:1〜1:1の範囲、もっと好ましくは約2:1であ
る。反応に硫酸マグネシウムが存在する時は、シアン酸
アルカリ対硫酸マグネシウムのモル比は、好ましくは、
1:1〜3:1、もっと好ましくは約1:1である。
ハロゲン化工程に関しては、ハロゲン化は希望する3
−ハロ−5−ハロメチル−2−オキサゾリジノンを得る
のに十分な時間と温度で行なわれる。例えば、臭素化を
達成する為に好ましい温度は、0〜25℃、もっと好まし
くは、0〜5℃である。塩素化は、好ましくは0〜30℃
の範囲の温度、もっと好ましくは室温で行なわれる。反
応時間は、好ましくは15〜120分である。
ハロゲン化を実施する為には、ハロゲン又は他のハロ
ゲン源対5−ハロメチル−2−オキサゾリジノンのモル
比は、1:1から1.5:1の範囲、もっと好ましくは約1:1で
ある。
本発明は、式Iの化合物の有効量を含む殺微生物剤に
も関する。式Iの化合物は、式Iの化合物の有効量を水
性系に添加することから成る水性系の中の少なくとも一
種の微生物を防除する方法に於いても、また物体の表面
を式Iの化合物の有効量を用いて処理することから成る
表面上の少なくとも一種の微生物の生長を抑制する方法
にも有用である。微生物の攻撃又は微生物による劣化を
受け易く、そして式Iの化合物が処理できる例証的な水
性系と物質表面は関連技術の記述の中で前に述べたよう
なものである。
選ばれる特定の有効量は、以下の実施例によって示さ
れるように微生物の種類と処理すべき媒体の型式に依存
して変化するだろう。式Iの化合物は濃縮液として処理
すべき媒体に添加することも、又は使用前に希釈するこ
ともできる。
以下に述べる実施例は本発明を具体的に示す為に与え
られる。しかしながら、本発明がこれらの実施例の中で
示された特定の条件又は詳細に限定されないことを理解
すべきである。
実施例 1 5−クロロメチル−2−オキサゾリジノンの調製 凝縮器、機械攪拌機、添加漏斗及び温度計を備えた三
頚フラスコの中で、40.56グラム(0.50モル)のシアン
酸カリウムを200mLの水に溶解し、それに200mLの水に溶
解した123.24グラム(0.50モル)のMgSO4・7H2Oを添加
した。反応混合物は、添加漏斗により23.13グラム(0.2
5モル)のエピクロロヒドリンの添加を始める前に65℃
で加熱した。温度が約80〜85℃に上がる前にエピクロロ
ヒドリンの添加が完了した時に最良の収率が得られた。
次ぎに反応温度を90〜95℃に1〜2時間保った。反応混
合物を冷却した後、混合物を分液漏斗に添加し、各150m
Lの酢酸エチルの3回分で抽出した。これらのフラクシ
ョンを一緒に合わせ、硫酸マグネシウムの上で乾燥し、
その後、回転蒸発器を用いて溶剤を除去し、白色結晶の
生成物を回収した。融点が106℃であり、収量は33.8グ
ラム(収率35%)である。
プロトンNMR(1H NMR)のデータ: δ3.15(t,1プロトン)、3.5(t,1プロトン)、3.75
(dq,2プロトン)、4.7(m,1プロトン)、7.5(s,1プロ
トン)。
実施例 2 5−ブロモメチル−2−オキサゾリジノンの調製 60.2グラム(0.72モル)のKOCNを125mLの水に溶解
し、12.5mLの水に溶解した178グラム(0.73モル)のMgS
O4・7H2Oに添加した。50グラム(0.37モル)のエピブロ
モヒドリンの添加を開始する前に反応混合物を60℃に加
熱した。温度は75℃で、加熱は2時間続けた。冷却後、
混合物を酢酸エチルで抽出し、乾燥し、回転蒸発器によ
り溶剤を除去すると18.3グラム(収率28.5%)の結晶が
得られた。融点は102〜103℃であった。
実施例 3 3−ブロモ−5−クロロメチル−2−オキサゾリジノン
(化合物1)の調製 実施例1で調製した5−クロロメチル−2−オキサゾ
リジノンの13.55グラム(0.1モル)を90mLの1モル濃度
のNaOH溶液に溶解し、次ぎに0℃に冷却した。15分間に
亙って攪拌しながら、17.6グラム(0.11モル)の臭素を
滴下した。生成物を塩化メチレンを用いて抽出した。次
ぎに抽出液を一緒にして、乾燥し、回転蒸発器を用いて
溶剤を除去すると、橙色の固体が得られた。
プロトンNMRのデータ: δ3.15(m,1プロトン)、3.48(m,1プロトン)、3.7
(m,2プロトン)、4.7(m,1プロトン)。
元素分析: 測定値(理論値)C24.05(22.40)、H2.71(2.35)、
N6.98(6.53)、Cl18.12(16.53)、Br31.18(37.2
6)。
実施例 4 3−クロロ−5−クロロメチル−2−オキサゾリジノン
(化合物2)の調製 8.4グラム(0.036モル)のトリクロロイソシアヌール
酸を乾燥した塩化メチレンに溶解した。この懸濁液に5
グラム(0.036モル)の5−クロロメチル−2−オキサ
ゾリジノンを添加した。その後、混合物を数時間攪拌
し、濾過をし固体を除いた。塩化メチレンの層を回転蒸
発器の中で蒸発して、黄色の液体の生成物を回収した。
プロトンNMRのデータ: δ3.7(m,4プロトン)、4.8(m,1プロトン)。
元素分析:塩素の実測値39.66(理論値41.7)。
実施例 5 3−ブロモ−5−ブロモメチル−2−オキサゾリジノン
(化合物3)の調製 2.67グラム(0.0166モル)の臭素を3グラム(0.0166
モル)の5ブロモメチル−2−オキサゾリジノンに添加
し、反応混合物を攪拌しながら0〜5℃に冷却した。冷
却した50%の水酸化カリウム溶液を、赤いBr2の色が消
失する迄ゆっくりと添加した。
プロトンNMRのデータ:δ3.7(m,4プロトン)、5.1(m,
1プロトン)。
元素分析:Br2の実測値60.43(理論値61.8)。
実施例 6 3−クロロ−5−ブロモメチル−2−オキサゾリジノン
(化合物4)の調製 3.86グラム(0.0166モル)のトリクロロシアヌール酸
と1.79グラム(0.0166モル)の5−ブロモメチル−2−
オキサゾリジノンを塩化メチレンに添加し、一晩中、室
温で攪拌した。反応混合物を硫酸マグネシウムの上で乾
燥し、回転蒸発器の中で蒸発した。
プロトンNMRのデータ:δ3.9(m,4プロトン)、5.1(m,
1プロトン)。
実施例 7 本発明の実施例3〜6の化合物1〜4を、米国特許第
2,881,070号の第5欄第12行から始まって第6欄第53行
までにわたる明細書の中に記述された基本培地を用いた
培養法によって試験した。この米国特許第2,881,070号
の開示を特に参考として茲に本明細書に組み入れる。そ
こに示される如く、微生物の80%又はそれ以上が死ぬパ
ーセンテージは非常に有効な殺微生物剤を表わすが、し
かし、パーセンテージがそれ以上高いものが必ずしもベ
ター又はより好ましいことにはならない。最小抑止濃度
とは、少なくとも80%の微生物の死が得られるような濃
度のことである。結果は表Iに示される。
実施例 8 真菌アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)
に対する化合物1〜4の微生物生長禁止活性度を評価し
た。方法は米国特許第4,945,109号の中の第5欄第47行
から第6欄第33行に記述されている。米国特許第4,945,
109号の開示を茲に参考として本明細書に組み入れる。
最小抑止濃度とはカビの生長が完全に防止された濃度を
指す。結果は表IIに示される。
実施例 9 三つの藻類、クロレラ・ピレノイドーサ(Chlorella
pyrenoidosa)、クロロコッカム・ヒプノスポルム(Chl
orococcum hypnosporum)、ホルミジウム・イヌンダタ
ム(Phormidium inundatum)に対する本発明方法の生長
抑制活性度をDifco藻類培地(Difco Algae Broth)の中
で評価した。この培地に含まれる成分は下記の通りであ
る:化合物 グラム/リットル 硝酸ナトリウム 1.000 塩化アンモニウム 0.050 塩化カルシウム 0.058 硫酸マグネシウム 0.513 燐酸・二カリウム 0.250 塩化第二鉄 0.003 藻類培養液の40グラム部分を、緩い金属キャップの付
いた250mLのパイレックスガラス製のエルレンマイヤー
フラスコに添加し、次ぎに殺菌消毒した。次ぎに下記の
物質の各を下記の順にフラスコに添加した: 1.下記の指定した総ての追加添加物を添加した後に各フ
ラスコの内容物の全重量がちょうど50グラムになるよう
に無菌の藻の培地。
2.各試験において評価しようとする化合物1〜4の中の
一つの化合物の溶液又は対照薬剤の溶液、希望する濃度
(ppm、重量部)を与えるようにする。
3.14日後に対照の中で優れた生長を与えるに十分な量の
クロレラ・ピレノイドーサ、クロロコッカム・ヒプノス
ポルム及びホルミジウム・イヌンダタム。これは豊かな
生長を示す14日の古い培養液の1mlを添加することによ
って行なわれた。クロレラ・ピレノイドーサはATCC(Am
erican Type Culture Collection)寄託番号7516から入
手した。クロロコッカム・ヒプノスポルムは、オースチ
ンに在るテキサス大学から;ホルミジウム・イヌンダタ
ムはワシントン大学からウイスコンシンNo.1093を入手
した。
対照実験として、WSCPを陽性対照薬剤として使用し
た。WSCPは、クロレラ・ピレノイドーサなら2ppm、クロ
ロコッカス・ヒプノスポルムなら2ppm、そしてホルミジ
ウム・イヌンダタムなら10ppmで殺すことが出来る既知
の微生物駆除用の毒薬である。毒薬を使用しなかった場
合も同じように対照実験を行なった。殺藻類剤(algici
de、アルジサイド)の試験では、栄養培地の中での藻類
の生長は緑豊かに繁茂し、肉眼で見ることができる。こ
の実施例では化合物の最小抑止濃度とは、生長を完全に
抑止する濃度のことで、試験結果の評価は主観的なもの
であってはならない。
試験する藻類を接種した後、フラスコを250フィート
ーキャンドル光度(明かるい場所で8時間、暗い場所で
16時間)の蛍光照明下に28±2℃の温度で、対照実験の
中で生長に十分な期間(毒薬を含まない培地の部分)培
養した。生長を7日間の間隔で観察した。最小抑止濃度
とは28日後に完全に生長を防止した濃度のことである。
結果は表IIIに要約されている。
実施例 10 AOAC殺菌剤のスイミングプール検定 この実施例は、AOAC(Association of Official Anal
ytical Chemists)の公式分析法(1986)、75〜77頁に
記述された手順に基づくものである。この検定法によっ
て得られた結果は水泳プールの水の殺菌消毒用の製品の
許容の推定証拠に適当である。10分間の接触時間で化合
物1に就いて得られた結果を表IVに記載する。
実施例 11 殺菌剤のAOACの殺菌性及び界面活性剤の殺菌消毒作用 この試験はAOACの公式分析法(1984)、70頁に記述さ
れたAOAC法に従って行なわれる。この試験は予備洗浄さ
れた非−多孔性の食品接触表面の殺菌消毒に使用が許可
され得る薬品に対して適している。この試験は、同じく
また硬水の中で試験される化合物の有効性を決定する。
市場に出ている洗剤/消毒剤の大部分が硬水、即ち、カ
ルシウム及び/又はマグネシウムイオンを含む水の存在
で有効でなく成る。アメリカ合衆国では水道水に対して
最高の硬度値であると考えられるので、400ppmの水の硬
度が選ばれた。異なる種々の微生物に対して此のように
して行なわれる試験結果を表Vに掲示する。
実施例 12 非−食品接触表面に対して薦められる消毒薬の効能 この試験法は、予備洗浄された非−多孔性の非−食品
接触表面に対する消毒薬の抗微生物の効能を評価する為
に使用される。この試験は、ASTM E 1153−87の試験手
順に従って行なわれた。この試験法の下で、最初の存在
した菌の集団密度を0.1%(即ち、菌の99.9%が死ぬ)
に減少できる濃度が消毒薬として使用する効果的な濃度
と考えられる。消毒薬の大部分に対して、効果は有機物
の負荷によって妨げられる(又は最小抑止濃度が上が
る)。従って、本発明の化合物は、5%の有機物負荷の
有りと無しの両方に就いて試験される(有機物は牛のア
ルブミンのフラクションV、Sigma Chemical Companyの
製品)。結果を表VIに掲示する。
実施例 13 殺菌剤として水中に於ける長期間の効果 15日間以上に亙る本発明の化合物の有効性を試験する
為に、化合物1を用いて下記の実験を行なった。
米国特許第2,881,070号の第5欄の第12行から第6欄
第53行に亙って記述された基礎塩類培地による培養法を
二つの異なるpH値で行ない、死んだ微生物のパーセンテ
ージを試験微生物の混合物[黄色ブドウ球菌(Staphylo
coccus aureus,エンテロバクター・アエロゲネス(Entt
erobacter aerogenes),シュードモナス・アエルギノ
ーザ(Pseudomonas aeruginosa)を用いて測定した。化
合物1に対して得られた結果を表VIIに示す。表から分
かるように、99.99%又はそれ以上の抗菌活性が、pH6で
の短時間接触消毒(最高10分迄)曝露の場合に水中の調
製後、最高3日間まで維持され、pH8での短時間接触消
毒曝露の場合は99.96%又はそれ以上の活性が調製後、
最高3日間まで維持される。80ppmでは、延長された曝
露時間(水中での調製後の15日間を通して24時間接触)
で延長された消毒能力が維持される(99%又はそれ以
上)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラユードゥ,エス・ラオ アメリカ合衆国テネシー州38138,ジャ ーマンタウン,ケアン・リッジ・ドライ ブ 9099 (72)発明者 ホワイトモア,マリリン アメリカ合衆国テネシー州38138,ジャ ーマンタウン,ウイジョン・ウェイ・ド ライブ 2026 (56)参考文献 特開 昭62−246557(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 263/26 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式Iの3−ハロ−5−ハロメチル−2−オ
    キサゾリジノン化合物。 但し上記の式中で、 XはC1又はBr; YはC1又はBr; R5は、水素または低級のアルキル;そして R6は、水素または低級のアルキルである。
  2. 【請求項2】シアン酸アルカリをエピハロヒドリンと、
    5−ハロメチル−2−オキサゾリジノンを形成するに足
    る時間反応させる工程と、次に該5−ハロメチル−2−
    オキサゾリジノンを3−ハロ−5−ハロメチル−2−オ
    キサゾリジノンを形成するに足る時間ハロゲン化する工
    程とから成る3−ハロ−5−ハロメチル−2−オキサゾ
    リジノン化合物の調製方法。
  3. 【請求項3】水性系に請求の範囲第1項記載の式Iの化
    合物を微生物を抑制するのに効果的な量添加することか
    ら成る水性系の中の少なくとも一種の微生物を抑制する
    方法。
  4. 【請求項4】微生物を抑制するのに効果的な量の請求の
    範囲第1項記載の化合物を用いて表面を処理することか
    ら成る表面上の少なくとも一種の微生物の生長を抑制す
    る方法。
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