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JP3204676U - 装身具、および該装身具を備えた装身具セット - Google Patents

装身具、および該装身具を備えた装身具セット Download PDF

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JP3204676U JP2016001435U JP2016001435U JP3204676U JP 3204676 U JP3204676 U JP 3204676U JP 2016001435 U JP2016001435 U JP 2016001435U JP 2016001435 U JP2016001435 U JP 2016001435U JP 3204676 U JP3204676 U JP 3204676U
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Abstract

【課題】揺動を長い時間継続させることが可能であり、したがって、単位時間あたりの揺動振幅の減少を人にほとんど感じさせることなく、あたかも永久に揺動が継続するような印象を与えることができる装身具を提供する。【解決手段】装身具は、基体1と、基体1に一端が支持された線状体2と、線状体2の他端に固定された装飾物3と、基体1の線状体2が固定された部位と略対向する位置に固定された磁石4とを備え、装飾物3が、装飾物本体3aと、装飾物本体3aを保持する保持手段とを含んで構成され、保持手段に強磁性体または常磁性体を設け、保持手段に線状体2の他端を固定する。【選択図】図1

Description

本考案は、装身具、および該装身具を備えた装身具セットに関し、より詳細には、宝石等の装飾物を揺動可能に設けた装身具、およびそれを備えた装身具セットに関する。
宝石や金銀等の装飾品は、光を反射することで輝き、見る人を魅了する。そして、装飾品が揺動することで、その輝きに微妙な変化が生じ、さらに美しさが増すため、装飾品が揺動しやすいようにした装身具が提案されている。
例えば、宝石に少なくとも1つの貫通孔が形成され、貫通孔に挿通されると共に装飾具本体に連結されて、宝石を、装飾具本体に揺動可能に支持する連結部を備えることで、宝石が揺動する装身具が提案されている(例えば、特許文献1)。
また、ダイヤモンド等が揺動するように、ダイヤモンド等を回動可能に2点で支持するフレームを設けた装身具が提案されている(例えば、特許文献2)。
[考案が解決しようとする課題]
上述の特許文献1および2で提案されている装身具においては、宝石あるいは宝石を支持した装飾物を揺動させるため、軸体を回転軸としていた。そのため、宝石等と軸体とに大きな接触抵抗が生じるので、揺動の振幅が短時間で減少し、揺動を長い時間継続させることが困難であった。また、装身具が装着者の服に当ることで、揺動が止まってしまうという課題もあった。
また、近年においては、市販された装飾物を型どおりに身に付けるだけではなく、様々な工夫により、それぞれの個性を主張することが一般に行われるようになった。装飾物を揺動するように身に付けることは、そういった工夫のひとつと考えられるが、これまでは、装飾物を揺動させることは、誰もが簡単に行えることではなかった。また、装着者が長く静止しているような場合、揺動の振幅が減少し、短時間で揺動が停止してしまうという課題があった。
特開2007−61336号 特許5424435号
課題を解決するための手段及びその効果
本考案は、上記課題に鑑みなされたものであって、揺動を長い時間継続させることが可能であり、したがって、単位時間あたりの揺動振幅の減少を人にほとんど感じさせることなく、あたかも永久に揺動が継続するような印象を与えることができる装身具、およびそれを備えた装身具セットを提供することを目的としている。
また、宝石等が中空に浮いて揺動しているような不思議な印象を人に与えることが可能な装身具、およびそれを備えた装身具セットを提供することを目的としている。
さらに、適切な駆動機構を設けることで、実際に揺動を長時間継続させることができる装身具、および該装身具を備えた装身具セットを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本考案に係る装身具(1)は、基体と、該基体に一端が支持された線状体と、該線状体の他端に固定された装飾物と、前記基体の前記線状体が支持された部位と略対向する位置に固定された磁石とを備え、前記装飾物が、装飾物本体と、該装飾物本体を保持する保持手段とを含んで構成され、該保持手段に強磁性体または常磁性体が設けられ、前記保持手段に前記線状体の他端が固定されていることを特徴としている。
上記装身具(1)によれば、装飾物の揺動の際に、ほとんど抵抗が生じないため、長時間に渡り揺動を継続させることができる。揺動の振幅の減衰は非常に緩やかであるため、あたかも永久に揺動が継続するように、見る人に感じさせることができる。また、揺動の状態を調整することができる。
また、線状体を視認できない程度の細いものとすることで、装飾物が基体とは非接触に、あたかも空中に浮いているように見せることも可能である。あるいは、線状体を視認できる程度の太さとすれば、基体を傾けたり、逆さにしても、線状体は常に磁石方向に伸びているので、装飾物があたかも重力の影響を受けていないかのように、見る人に感じさせることができる。
このように、見る人に意外感や不思議な感覚を与えることで、装飾物をより魅惑的、幻想的なものに見せることができる。
また、上記装身具(1)によれば、前記線状体の他端に前記装飾物本体を保持する保持手段が固定されているので、前記装飾物本体を保持する保持手段を介して前記装飾物本体を前記線状体の他端に確実に取り付けることができる。前記保持手段には、宝石や貴金属を保持させるための石座、台座、空枠などが含まれる。
また本考案に係る装身具(2)は、基体と、該基体内に張られた状態で支持された線状体と、該線状体に固定された装飾物と、前記基体に固定された磁石とを備え、前記装飾物が、装飾物本体と、前記装飾物本体を保持する保持手段とを含んで構成され、該保持手段に強磁性体または常磁性体が設けられ、前記線状体に前記保持手段が固定されていることを特徴としている。
上記装身具(2)によれば、上記装身具(1)と略同様の効果が得られる他、線状体の一端を基体に支持するのではなく、両端を基体内に張る状態で支持することで、磁石の配置の自由度が増し、例えば、小さな装飾物であっても、安定な揺動を実現できる。
また、上記装身具(2)によれば、前記線状体に前記装飾物本体を保持する保持手段が固定されているので、前記装飾物本体を保持する保持手段を介して前記装飾物本体を前記線状体に確実に取り付けることができる。
また本考案に係る装身具(3)は、上記装身具(1)又は(2)において、前記線状体は、ねじれた際に元に戻る強いトルクを発生するものであることを特徴としている。
上記装身具(3)によれば、前記線状体が、ねじれた際に元に戻る強いトルクを発生するものであるので、揺動動作を安定化できる。
また本考案に係る装身具(4)は、上記装身具(1)〜(3)のいずれかにおいて、前記磁石が前記強磁性体または常磁性体に及ぼす磁力と、前記強磁性体または常磁性体の大きさと、前記線状体がねじれた際に元に戻るトルクとにより、前記装飾物の揺動状態が調整されることを特徴としている。
上記装身具(4)によれば、前記装飾物の大きさや重量に応じて、揺動状態を調節し、適切な揺動状態を得ることが可能になる。
また本考案に係る装身具(5)は、上記装身具(1)〜(4)のいずれかにおいて、前記基体が、前記装飾物を取り囲み、且つ前記装飾物の厚みより大きい厚みを持つものであることを特徴としている。
従来の装身具の揺動装置には、装飾物をネックレスとして用いる場合、装飾物が装着者の服に触れて揺動が停止してしまうという問題があった。上記装身具(5)によれば、基体が装飾物を取り囲む構造である時、基体を装飾物の厚みより大きい厚みとすることで、この問題を解決することができる。すなわち、基体を装飾物の厚みより大きい厚みとすれば、基体が装着者の服に触れても、装飾物は服に触れることはないため、揺動を継続させることが可能となる。
また本考案に係る装身具(6)は、上記装身具(1)〜(5)のいずれかにおいて、前記強磁性体または常磁性体が、純度100質量%の金属、または合金であることを特徴としている。
装飾物に頻繁に使用される金は反磁性体であり、強磁性体や常磁性体ではない。しかし、たとえば、金に鉄やフェライトステンレスなどの強磁性体を含有させた合金とすることで、前記強磁性体または常磁性体に含めることができる。
一方、日本ジュエリー協会(以下、JJA)の規格(ジュエリー及び貴金属製品の素材等の表示規定・平成24年度改訂版)では以下の定義がなされている。
「本規定に言う、「金」は金及び金合金、「銀」は銀及び銀合金、「白金」又は 「プラチナ」は白金及び白金合金を言う。また、「貴金属」は、貴金属単体及び 貴金属合金を言う。」
このため、前記合金も「金」として取り扱うことが可能である。
また、同様に金以外の金属も、合金とすることで前記強磁性体または常磁性体として使用することができる。
また本考案に係る装身具(7)は、上記装身具(1)〜(6)のいずれかにおいて、前記強磁性体または常磁性体が、軟磁性体であることを特徴としている。
上記装身具(7)によれば、前記強磁性体または常磁性体が、軟磁性体であるので、比較的小さな磁界に対しても大きな磁気モーメントを生じさせることができ、揺動動作を安定させることができる。
また本考案に係る装身具(8)は、上記装身具(1)〜(7)のいずれかにおいて、前記基体に振動モーターが設けられていることを特徴としている。
上記装身具(8)によれば、前記基体に振動モーターが設けられているので、周期的な振動により、装飾物の揺動の振幅減少を抑制し、半永久的に揺動を継続させることができる。本考案の構成においては、装飾物の重量は軽量であり、また装飾物の揺動に伴う抵抗は非常に小さいため、振動モーターが発生する振動のエネルギーは小さくても良く、したがって、電池寿命を長くすることが可能となる。あるいは、電池や振動モーター本体を小型化できるため、基体に目立たなく固定、あるいは埋め込むことも容易となる。さらに、振動音を最小にすることもできるので、静かな場所においても使用することができる。
また本考案に係る装身具セットは、上記装身具(1)〜(7)のいずれかの装身具と、振動モーターを設けた振動部と、該振動部から上記装身具を保持するための線状体とを備えていることを特徴としている。
上記装身具セットによれば、前記振動部から前記装身具を保持することで、前記振動部に備えた前記振動モーターの振動を、前記線状体を介して前記装身具に伝達することが可能となり、前記装飾物の揺動を減衰なく継続させることができる。
本考案の実施の形態(1)に係る装身具の(a)前面図と(b)側面図である。 実施の形態(1)に係る装身具の背面図である。 実施の形態(2)に係る装身具の背面図である。 実施の形態(2)に係る装身具の背面図であり、異なる磁石配置のものである。 実施の形態(3)に係る装身具セットの前面図である。 実施の形態(4)に係る装身具の部分断面側面図である。 実施の形態(5)に係る装身具の部分断面側面図である。 実施の形態(6)に係る装身具の部分断面側面図である。
本考案に係る装身具、およびそれを備えた装身具セットについて、以下の実施の形態において、構成、使用方法および特長等を説明する。
なお、以下の説明は本考案に関する良好な一例を開示するものであり、本考案が各実施の形態に限定されるものではない。例えば、各実施の形態において開示する考案品の形状や構造等は、良好な一例を示すに過ぎず、その他の可能性を否定するものでは無い。
本考案に係る装身具は、宝石や金銀等に細工を施した装飾物本体を揺動可能にした装身具であり、特にネックレス、ブローチ、ピアス、イヤリング、ブレスレット等への使用に適したものであるが、他の種の装飾物や装身具にも本考案を適用することは勿論可能である。
<基本構成>
まず、実施の形態(1)に係る装身具の構成について、図1および図2を用いて説明する。
図1は、実施の形態(1)に係る装身具を構成する部品の(a)前面図と(b)側面図である。また、図2は、背面図である。
装身具は、基体1と、基体1に一端が支持された線状体2と、線状体2の他端に固定された装飾物3と、基体1の線状体2が支持された部位と略対向する位置に固定された磁石4とを備えており、また、図2に示すように、装飾物3に強磁性体または常磁性体3cが設けられている。
ここで、基体1は金属や樹脂等で形成され、内部に装飾物3を保持する空間を有するものであり、線条体の一端を支持し、磁石を固定する構造を有する。基体1の構造は、図1に示すような環状体に限るものではなく、例えば、コの字形状のものであっても良い。また、基体1は、装飾物3の厚みより幅広い部材を用いて、幅広の構造としても良い。すなわち、図1(b)の側面図に示すように、側面から装飾物3が見えないような幅広の構造体としてもよい。
線状体2は、離れた位置からでは視認することが難しいような非常に細いものであってもよいし、視認できる程度の太さを有していても良い。また、チェーンのように細かな部品が連結され、全体として線状構造に見えるものでも良い。さらに、多少引っ張っても切れない程度の強度を有していることが望ましい。そして、容易にねじれが生じやすいものや、容易に線条体を軸とした回転ができるように基体に支持されたものが良い。
線状体2の一端は、図1(a)の前面図に示すように、その一端が基体1に支持されている。支持方法は、どのような方法であっても良い。すなわち、基体に線条体を固定しても良いし、線条体を軸とした線条体の回転ができるように基体に支持する方法でも良い。固定する場合は、接着や溶着であっても良いし、基体1に小さな穴を開けて、そこに線状体2を通して結んで固定しても良い。また、線条体2を回転させる場合は、基体1に穴を開けて線条体を通し、基体1の穴より大きく、基体1とは固定されていない球状物や平板などに線条体2を固定する方法でも良い。
装飾物3は、宝石や金銀等に細工を施した物であり、宝石や金銀等からなる装飾物本体3aと、装飾物本体3aが固定される、石座や台座などの、装飾物本体3aを保持する保持手段3bとを含んで構成されている。装飾物本体3aを保持する保持手段3bが線状体2の他端に固定されている。この固定方法は、十分な固定強度を確保できるのであれば、どのような方法であっても良い。
装飾物3の裏面側の保持手段3bには、強磁性体または常磁性体3cが貼着等の方法により設けられている。強磁性体または常磁性体3cは、比較的小さな磁界にたいしても大きな磁気モーメントを生じる軟磁性体が望ましい。
また、強磁性体または常磁性体3cには、純度100質量%の金属だけでなく、合金も含まれる。
宝飾品の分野では、金などは、純度100%では柔らかすぎて加工が困難なため、通常は、他の金属をまぜた合金にして加工されることが通常に行われる。このような合金も強磁性体または常磁性体3cに含まれるものである。
一方、前記の通り、日本ジュエリー協会(以下、JJA)の規格(ジュエリー及び貴金属製品の素材等の表示規定・平成24年度改訂版)では以下の定義がなされている。
「本規定に言う、「金」は金及び金合金、「銀」は銀及び銀合金、「白金」又は 「プラチナ」は白金及び白金合金を言う。また、「貴金属」は、貴金属単体及び 貴金属合金を言う。」
このため、前記合金も「金」として取り扱うことが可能である。
また、同様に金以外の金属も、金属単体あるいは合金を強磁性体または常磁性体3cとして使用することができる。
尚、強磁性体または常磁性体3cは金属のみに限定されるものではなく、強磁性体または常磁性体であればよい。たとえば、金属をポリマーで被覆したものなども含まれる。
強磁性体または常磁性体3cの設置方法は、どのようなものであってもよい。すなわち、装飾物3本体の保持手段3bの表面に外部に露出させるように、接着剤で貼り付けてもよいし、溶接やはんだで固着してもよい。また、その後に、外部から強磁性体または常磁性体3cが見えないように、接着等の方法によって、金属板や樹脂等で強磁性体または常磁性体3cを被覆してもよい。さらに、保持手段3bの内部に内蔵させてもよいし、保持手段3bにスリットを設け、そのスリットに挿入してもよい。さらには、保持手段3bの形態の一部を強磁性体または常磁性体3cとして用いてもよい。
また、強磁性体または常磁性体3cの設置の方向はどのようなものでもよい。すなわち、磁石4の磁界に対して、大きな磁気モーメントを生じさせることができる方向であれば、どのような方向を向いて設置してもよい。
さらには、強磁性体または常磁性体3cの形状はどのようなものでもよい。すなわち、磁石4の磁界に対して、大きな磁気モーメントを生じさせることができる形状であれば、どのような形状をしていてもよい。たとえば、図2に示すような半円形の板形状でもよいし、円形の板状でもよい。また、欠円形や円形以外の形状の板状、塊形状、ブロック形状、線状形状や線状形状の集合体などでもよい。
また、強磁性体または常磁性体3cの数はどのような数でもよい。すなわち、磁石4の磁界に対して、大きな磁気モーメントを生じさせることができる数であれば、どのような数の強磁性体または常磁性体3cを設置してもよい。
装飾物本体3aを保持する保持手段3bは、装飾物本体3aを固定可能な形態であればよく、略円盤形状、略円錐形状、略半球形状、略円筒形状、線条体の組み合わせ形状等に形成されている。装飾物本体3aを保持する保持手段3bの外周縁には、図示しない爪部が複数配置されていてもよく、また、保持手段3bは装飾体本体3aよりもかなり小さなものであってもよい。爪部は、装飾物本体3aを保持する保持手段3bに載せた装飾体本体3aの表側周縁部に係止させて装飾体本体3aを座部に留めるためのものである。爪部の形状は特に限定されない。また、装飾物本体3aを保持する保持手段3bには、装飾性を付与するとともに光を取り込みやすくするため、あるいはゴミなどを排出するための、通孔、模様、透かしなどが形成されていてもよい。また、装飾物本体3aを保持する保持手段3bの内面が研磨等により鏡面仕上げとされたものや、装飾物本体3aを保持する保持手段3bの内面に光反射部材が別途配設されたものを使用することもできる。
磁石4は永久磁石が望ましいが、電磁石であっても良く、磁力を発生できるものであれば良い。磁石4は、基体1の線状体2が支持された部位と略対抗する位置に固定されている。磁石4の固定方法は、どのようなものであってもよい。すなわち、基体1の表面に外部に露出させるように、接着剤で貼り付けてもよいし、磁性を失わないような方法で溶接やはんだで固着してもよい。また、その後に、外部から磁石4が見えないように、接着等の方法によって、金属板や樹脂等で磁石4を被覆してもよい。さらに、基体1の内部に内蔵させてもよいし、基体1に穴を設け、その穴に挿入してもよく、その後、その穴をふさいでもよい。さらには、基体1の形態の一部を磁石4として用いてもよい。
また、磁石4の固定の方向はどのようなものでもよい。すなわち、強磁性体または常磁性体3cに、大きな磁気モーメントを生じさせることができる方向であれば、どのような方向を向いて固定してもよい。
さらには、磁石4の形状はどのようなものでもよい。すなわち、強磁性体または常磁性体3cに対して、大きな磁気モーメントを生じさせることができる形状であれば、どのような形状をしていてもよい。たとえば、図2に示すような細長いブロック形状でもよいし、より立方体に近い形状でもよい。また、半円柱形状、円柱形状、平板形状、塊状形状、ブロック形状、中空形状、線状形状や線状形状の集合体などでもよい。
また、磁石4の数はどのような数でもよい。すなわち、強磁性体または常磁性体3cに対して、大きな磁気モーメントを生じさせることができる数であれば、どのような数の磁石4を設置してもよい。
磁石4の磁化方向は、図1に示すように、基体1に沿った方向が望ましいが、その他の方向であっても良い。
実施の形態(1)では、装飾物3が磁石4に引っ張られているため、装飾物3を鉛直方向でも水平方向でも自由な方向に設置して、揺動させることが出来る。装飾物3を鉛直にして揺動させる場合には、ネックレスやピアス、イヤリングに用いることができる。一方、水平にすれば、装飾物3を略水平方向の軸を中心にして揺動させることが可能となり、指輪などに用いることができる。
<動作>
次に、実施の形態(1)に係る装身具の動作について、図2を用いて説明する。
磁石4から発生する磁界により、強磁性体または常磁性体3cは磁化され、磁気モーメントを生じる。磁石4の磁気モーメントと、強磁性体または常磁性体3cの磁気モーメントとは、図2に示すように、S極とN極が対向した位置になるため、図2に示す状態を維持するように、お互いに強く引き合う。
したがって、装飾物3は磁石4方向に引っ張られ、線状体2は、磁石4方向に向かってピーンと貼られた状態になる。希土類系等の磁気モーメントの大きな磁石を用いる等により、磁石4と強磁性体または常磁性体3cとが強く引き合うようにすれば、基体1をどのような方向に向けても、この状態を維持することができる。
装飾物3が非常に重い物でなければ、装飾物3に働く重力よりも十分大きな磁力を作り出すことは、極めて容易である。
装飾物3は磁石4方向に引っ張られていると同時に、線状体2を回転軸とした回転方向にも磁力による制限を受けている。磁石4と強磁性体または常磁性体3c間に働く磁力は、図2のように、S極とN極が対向した位置になる場合が最も強く、この位置から、時計回り、あるいは反時計回りのいずれの方向に装飾物3が回転しても、磁力は弱くなる。すなわち、図2の位置関係が、磁石4と強磁性体または常磁性体3cにとって最も安定となる。したがって、図2の位置から、装飾物3が回転すると、図2の位置関係に戻す力が生じるため、図2の位置関係を中心とした揺動が生じることになる。
この図2の位置関係に戻す力は、磁石4が強磁性体または常磁性体3cに及ぼす磁力、強磁性体または常磁性体3cの大きさが大きいほど強くなる。また、線状体2がねじれた際に強い元に戻るトルクが大きいほど、この力は強くなる。これらの力が不均衡であると、装飾物3の揺動が不安定になる。すなわち、磁石4が強磁性体または常磁性体3cに及ぼす磁力、強磁性体または常磁性体3cの大きさ、また後述する実施の形態(2)においては、さらに線状体20がねじれた際に元に戻る強いトルクを調整することで、装飾物の大きさや重量に応じて、揺動状態を調節し、適切な揺動状態を得ることが可能になる。
また、上記のように、強磁性体または常磁性体3cに働く磁気モーメントを変化させることができるため、例えば、装飾物3に回転して裏を向くといった動きを生じさせることができる。これを利用し、デザインの一環として装着者が動くたびに、装飾物3に回転して裏を向くといった動きを付与することが可能である。この場合は、装飾物3の裏面にも装飾を施すことが有効である。
さらには、同様に、装飾物3にゆっくりした揺動や、激しい揺動、装着者の動きに応じて左右に振り子のように揺れる動き、見た目で機械的で硬質な揺動など、様々な揺動をさせることができる。
線状体2は容易にねじれが生じやすいか、回転が可能なため抵抗はほとんど生じず、装飾物3の回転に伴う抵抗は、空気抵抗が主であり、極めて小さな抵抗であるため、一度生じた揺動は短時間で減衰することなく、長時間継続する。また、抵抗が小さいため、非常になめらかな揺動となる。
<付加的な構成>
上記で説明した構成に加えて、リング1aを基体に設けても良い。リング1aを設けることで、チェーン等により、装身具を首に掛けたりすることが可能となる。
また、振動モーター(バイブレーター)5を基体1に固定しても良い。振動モーター5は電池により駆動するモーターであり、周期的な振動を発生させることで、装飾物3の揺動の振幅減少を抑制し、半永久的に揺動を継続させることができる。一般に、装飾物の重量は軽量であり、かつ、装飾物3の回転に伴う抵抗も非常に小さいため、振動モーター5が発生する振動のエネルギーは小さくても良く、したがって、電池寿命を長くすることが可能となる。
磁石4や振動モーター5は、基体1の内部に設けても良い。例えば、基体1に磁石4と同じ形状の穴を開け、その穴に磁石4を埋め込むように配置しても良い。磁石の場合、表面に錆び等が生じやすいため、磁石4を埋め込むように配置し、磁石4表面にカバーやポリマー被覆等を施せば、磁石4表面の劣化を防止できると同時に、外部から磁石4が視認できず、装身具としての美しさを保つことができる。
振動モーター5に関しても、基体1に埋め込むように配置した方が、スッキリとした形状の装身具が実現できる。さらに、振動モーター5の発生する振動エネルギーをより効率良く、基体1に伝達することができる。
次に実施の形態(2)に係る装身具について説明する。
実施の形態(2)に係る装身具は、図3に示すように、実施の形態(1)に係る装身具の線状体2の代わりに、線状体20を設けたものであり、その他の構成は同様である。
線状体20は、基体1の内部に張られる状態で支持され、線状体20に装飾物3が固定されている。
このような構成においても、実施の形態(1)と同様に、減衰の小さな揺動を生じさせることが可能である。
実施の形態(1)と同様に、強磁性体または常磁性体3cの設置方法、設置の方向、形状、数は、強磁性体または常磁性体3cに大きな磁気モーメントを生じさせることができるものであれば、どのようなものであってもよい。
また、実施の形態(1)と同様に、磁石4の固定方法、固定の方向、形状、数は、強磁性体または常磁性体3cに大きな磁気モーメントを生じさせることができるものであれば、どのようなものであってもよい。
なお、この構成においては、磁石の固定位置をより自由に設計することが可能である。例えば、図4のように、基体1の両サイドに磁石40を配しても、同様の動作を実現できる。磁石の固定位置の自由度が広がると、例えば、装飾物3が小さなものであっても、安定した揺動を実現できる。装飾物3が小さなものである場合、強磁性体または常磁性体3cも小さくなるので、磁石4と強磁性体または常磁性体3c間に働く磁力が小さくなり、揺動動作が不安定になりやすい。しかし、一例であるが、図4のように両サイドに磁石40を配することで、磁石40と強磁性体または常磁性体3c間に働く磁力をより大きくし、安定な揺動を実現することができる。
また、デザインの一環として装着者が動くたびに、装飾物3に回転して裏を向くといった動きを付与することもできる。この場合は、装飾物3の裏面にも装飾を施すことが有効である。
さらには、装飾物3にゆっくりした揺動や、激しい揺動、装着者の動きに応じて左右に振り子のように揺れる動き、見た目で機械的で硬質な揺動など、様々な揺動をさせることができる。
また、線状体20を、ねじれた際に元に戻る強いトルクを発生する材質から構成することでも、揺動動作を安定化できる。
実施の形態(2)は、装飾物3が線条体2に固定されているため、鉛直方向でも水平方向でも自由な方向に設置して、装飾物3を揺動させることが出来る。また、より大きな元に戻る強いトルクを発生させることができる。装飾物3を鉛直にして揺動させる場合には、ネックレスやピアス、イヤリングに用いることができる。一方、水平にすれば、装飾物3を略水平方向の軸を中心にして揺動させることが可能となり、指輪などに用いることができる。
次に実施の形態(3)に係る装身具セットについて説明する。
実施の形態(3)に係る装身具セットは、図5に示すように、実施の形態(1)、(2)で示した装身具に、振動モーター(バイブレーター)50を備えた振動部6と、振動部6から装身具を保持するための線状体7を加えたものである。振動部6には、実施の形態(1)におけるリング1aと同様に、リング6aを設けても良い。
このように、振動部6から装身具を吊るすことで、振動部6に備えた振動モーター50の振動を、線状体7を介して装身具に伝達することが可能であり、装飾物3の揺動を減衰なく継続させることができる。また、図5において、線状体7をピアノ線のような硬い金属線等にすれば、全体を逆さにしたり、斜めに配置することも可能となる。
次に実施の形態(4)に係る装身具について説明する。
図6は、実施の形態(4)に係る装身具の部分断面側面図である。実施の形態(1)に係る装身具と同一機能を有する構成部品には同一符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態(4)は、基体10が、装飾物本体3aを保持する保持手段3bより小さく、さらに基体10の一部である突起10a、10bが、点で装飾物本体3aを保持する保持手段3bと接していることが、実施の形態(1)と異なっている。基体10が、装飾物本体3aを保持する保持手段3bより小さいため、基体10は装飾物本体3aを保持する保持手段3bに隠れて見えず、相手に装飾物3のみを見せることができる。この構造が、実施の形態(1)と大きく異なっている。
実施の形態(4)は、基体10をA方向に引っ張って釣り上げれば、装飾物3を鉛直にして揺動させることが出来るため、ネックレスやピアス、イヤリングに用いることができる。また、図6のように水平に置けば、装飾物3を略水平方向の軸を中心にして揺動させることが可能となり、指輪などに用いることができる。
すなわち、実施の形態(4)に係る装身具は、鉛直にも水平にも設置出来て、装飾物3を揺動させることが可能であり、装着者の前面に位置する看者に装飾物3のみを見せることができる構成に大きな特長がある。
以下、より具体的に説明する。装身具は、基体10に一端が支持された線状体2と、線状体2の他端に固定された装飾物3と、基体10の線状体2が支持された部位と略対向する位置に固定された磁石4とを備えている。基体10は、図6のように中空部を有していても良いし、中空部が無くても良い。磁石4は、基体10に埋め込むように配置されているが、この配置形態に限定されない。
装飾物3は、宝石や金銀等からなる装飾物本体3aと、装飾物本体3aを保持する保持手段3bとを含んで構成されている。図6には、装飾体本体3aが、複数個の宝石で構成されている場合を示しているが、1つの宝石で構成されていてもよい。装飾物本体3aを保持する保持手段3bは、装飾物本体3aを固定可能な形態で、装飾物本体3aより小さく、装飾物本体3a側から見ると、装飾物本体3aのみが見える構造が望ましい。さらに、装飾物本体3aの形状に合わせて、略円錐形状、略半球形状、略円筒形状、線条体の組み合わせ形状等に形成されている。また、装飾物本体3aを保持する保持手段3bの外周縁には、図示しない爪部が複数配置されていてもよい。これら爪部は、保持手段3bに載せた装飾体本体3aの表側周縁部に係止させて装飾体本体3aを保持手段3bに留めるためのものである。爪部の形状は特に限定されない。また、装飾物本体3aを保持する保持手段3bには、装飾性を付与するとともに光を取り込みやすくするため、あるいはゴミなどを排出するための通孔、模様、透かしなどが形成されていてもよい。また、装飾物本体3aを保持する保持手段3bの内面が研磨等により鏡面仕上げとされたものや、装飾物本体3aを保持する保持手段3bの内面に光反射部材が別途配設されたものを使用することもできる。
基体10の上面には突起部10a、10bが形成され、突起部10a、10bの上に装飾物本体3aを保持する保持手段3bが、点で接している。突起部10a、10bは、線状体2の略延長線上に形成されている。また、装飾物本体3aを保持する保持手段3bの裏側(装飾物3の逆側)には、強磁性体または常磁性体3cが設けられている。
実施の形態(1)と同様に、強磁性体または常磁性体3cの設置方法、設置の方向、形状、数は、強磁性体または常磁性体3cに大きな磁気モーメントを生じさせることができるものであれば、どのようなものであってもよい。
また、実施の形態(1)と同様に、磁石4の固定方法、固定の方向、形状、数は、強磁性体または常磁性体3cに大きな磁気モーメントを生じさせることができるものであれば、どのようなものであってもよい。
また、基体10に、図示しない振動モーター(バイブレーター)と電池を埋め込むように配置することも可能である。
実施の形態(4)に係る装身具によれば、水平方向の軸を中心にして減衰の小さな揺動を生じさせることが可能であり、基体10に、図示しないリング部材を連接すれば、指輪として構成することができる。
なお、実施の形態(4)に係る装身具を、図6のA方向を上にして立て起こした状態で使用することもでき、この場合は、ネックレス、イヤリング、ピアスとして使用することができる。さらに、基体10を、装飾物本体3aを保持する保持手段3bより小さくすれば、基体10は装飾物本体3aを保持する保持手段3bに隠れて見えず、装着者の前面に位置する看者に装飾物3のみを見せることができる。
次に実施の形態(5)に係る装身具について説明する。
図7は、実施の形態(5)に係る装身具の部分断面側面図である。なお、実施の形態(4)に係る装身具と同一機能を有する構成部品には同一符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態(5)では、線状体2の一端が固定された基体10Aの上部に、線状体2の他端が固定された、装飾物本体3aを保持する保持手段3bの端部が係止された構成となっている。基体10Aは、平面視環状形状又はコの字形状等の中空部を有する形状を有している。また、線条体2は、その一端を基体10Aの中空部壁面に固定し、他端を保持手段3bに固定するように設けても良い。また、装飾物本体3aを保持する保持手段3bの裏側(装飾物3の逆側)には、強磁性体または常磁性体3cが設けられている。
実施の形態(1)と同様に、強磁性体または常磁性体3cの設置方法、設置の方向、形状、数は、強磁性体または常磁性体3cに大きな磁気モーメントを生じさせることができるものであれば、どのようなものであってもよい。
また、実施の形態(1)と同様に、磁石4の固定方法、固定の方向、形状、数は、強磁性体または常磁性体3cに大きな磁気モーメントを生じさせることができるものであれば、どのようなものであってもよい。
実施の形態(5)に係る装身具によれば、実施の形態(4)と略同様に、水平方向の軸を中心にして減衰の小さな揺動を生じさせることが可能であり、基体10Aに、図示しないリング部材を連接すれば、指輪として構成することができる。なお、基体10Aの中空部に、装飾物本体3aを保持する保持手段3bを配置する構成とした場合も、同様の効果を得ることができる。
また、基体10Aに、図示しない振動モーター(バイブレーター)と電池を埋め込むように配置することも可能である。
また、実施の形態(5)に係る装身具を、図7のA方向を上にして立て起こした状態で使用することもでき、この場合は、ネックレス、イヤリング、ピアスとして使用することができる。また、図7のように水平に設置した場合は、指輪などに使用することができる。
装飾物本体3aがダイヤモンドなどの場合、保持手段3bの上にダイヤモンドを設置し、周りに小さなダイヤモンドを散りばめた基体10Aを設けることによって、保持手段3b上のダイヤモンドをより大きく見せるといったデザインが用いられることが多い。図7に示す実施の形態(5)において、基体10Aの装飾物3側に、小さなダイヤモンドを散りばめれば、保持手段3b上のダイヤモンドをより大きく見せることができ、さらに保持手段3b上のダイヤモンドを揺動させることが可能である。
これが、図7に示す実施の形態(5)に係る装身具の特長である。
次に実施の形態(6)に係る装身具について説明する。
図8は、実施の形態(6)に係る装身具の部分断面側面図である。実施の形態(1)に係る装身具と同一機能を有する構成部品には同一符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態(6)は、実施の形態(1)における装飾物本体3aの後部が円錐状に形成された、すなわち、ダイヤモンドカットの形状を呈している場合の構成を示したものである。
装身具は、縦断面視略コの子形状をした基体10Bと、基体10Bに一端が支持された線状体2と、線状体2の他端に固定された装飾物3と、装飾物3に固定された強磁性体または常磁性体3cと、強磁性体または常磁性体3cの取付部3dと、基体10の線状体2が支持された部位と略対向する位置に固定された磁石4とを備えている。磁石4は、基体10に埋め込むように配置されているが、この配置形態に限定されない。基体10Bの大きさや形状は、装飾物3の大きさ等に合わせて適宜設定することができる。すなわち、装飾物本体3aよりも、基体10Bを小さくすれば、装着者の前面に位置する看者から装飾物本体3aだけが見える構造にすることもできるし、基体10Bの、装飾物3側の面に、ダイヤモンドを散りばめて、装飾物本体3aのダイヤモンドをより大きく見せたり、あるいは様々なデザインを施したりすることができる。
装飾物3は、宝石や金銀等からなる装飾物本体3aと、装飾物本体3aを保持する保持手段3bとを含んで構成されている。装飾物本体3aを保持する保持手段3bには、その外周縁に複数の爪部3eが形成されていてもよい。これら爪部3eは、保持手段3bに載せた装飾体本体3aの表側周縁部に係止させて装飾体本体3aを保持手段3bに留めるためのものである。爪部3eの形状は特に限定されない。また、装飾物本体3aを保持する保持手段3bには、装飾性を付与するとともに光を取り込みやすくするため、あるいはゴミなどを排出するための通孔、模様、透かしなどが形成されていてもよい。また、装飾物本体3aを保持する保持手段3bの内面が研磨等により鏡面仕上げとされたものや、装飾物本体3aを保持する保持手段3bの内面に光反射部材が別途配設されたものを使用することもできる。保持手段3bの形状は、通孔を有する略円錘形状に限定されるものではなく、半球形状や、線条体の組み合わせ形状などにすることも可能である。
また、装飾物本体3aを保持する保持手段3bの背面側(基体10B側)には、線状体2の他端部が取り付けられるとともに、強磁性体または常磁性体3cが取り付けられる取付部3dが設けられている。取付部3dは、保持手段3bの一部に形成されており、保持手段3bの形状等に合わせてその形状を適宜設計することができる。
実施の形態(1)と同様に、強磁性体または常磁性体3cの設置方法、設置の方向、形状、数は、強磁性体または常磁性体3cに大きな磁気モーメントを生じさせることができるものであれば、どのようなものであってもよく、強磁性体または常磁性体3cを取付部3dに内蔵させることもできる。
また、実施の形態(1)と同様に、磁石4の固定方法、固定の方向、形状、数は、強磁性体または常磁性体3cに大きな磁気モーメントを生じさせることができるものであれば、どのようなものであってもよい。
また、基体10Bに、図示しない振動モーター(バイブレーター)と電池を埋め込むように配置することも可能である。
実施の形態(6)に係る装身具によれば、実施の形態(1)と同様に、減衰の小さな揺動を生じさせることが可能である。また、実施の形態(6)に係る装身具において、装飾物本体3aを上向きにして、基体10Bにリング部材等を連接すれば、指輪などとして使用することができる。また、図8のように鉛直にすれば、ネックレス、ピアス、イヤリングなどに用いることが出来る。
<本考案の特長>
近年においては、市販された装飾物を型どおりに身に付けるだけではなく、様々な工夫により、それぞれの個性を主張することが一般に行われるようになった。装飾物を揺動するように身に付けることは、そういった工夫のひとつと考えられるが、これまでは、装飾物を揺動させることは、誰もが簡単に行えることではなかった。また、装着者が長く静止しているような場合、揺動の振幅が減少し、短時間で揺動が停止してしまうという問題があった。
本考案は、以上のようなニーズに応えるべく、また、問題を解決するために考えられたものである。
本考案の装身具は、装飾物の揺動の際に、ほとんど抵抗が生じないため、長時間に渡り揺動を継続させることができる。揺動の振幅の減衰は非常に緩やかであるため、あたかも永久に揺動が継続するように、見る人に感じさせることができる。また、揺動の状態を調整することができる。
また、線状体を視認できない程度の細いものとすることで、装飾物が基体とは非接触に、あたかも空中に浮いているように見せることも可能である。あるいは、線状体を視認できる程度の太さとすれば、基体を傾けたり、逆さにしても、線状体は常に磁石方向に伸びているので、装飾物があたかも重力の影響を受けていないかのように、見る人に感じさせることができる。
このように、見る人に意外感や不思議な感覚を与えることで、装飾物をより魅惑的、幻想的に見せることができる。
また、従来の装身具の揺動装置には、装飾物をネックレスとして用いる場合、装飾物が装着者の服に触れて揺動が停止してしまうという問題があった。本考案では、基体が装飾物を取り囲む構造である時、基体を装飾物の厚みより大きい厚みとすることで、この問題を解決することができる。すなわち、基体を装飾物の厚みより大きい厚みとすれば、基体が装着者の服に触れても、装飾物は服に触れることはないため、揺動を継続せることが可能である。
線状体の一端を基体に支持するのではなく、両端を基体内に張る状態で支持することで、磁石の配置の自由度が増し、例えば、小さな装飾物であっても、安定な揺動を実現できる。
さらに、振動モーター(バイブレーター)を設ければ、周期的な振動により、装飾物の揺動の振幅減少を抑制し、半永久的に揺動を継続させることができる。本考案の構成においては、装飾物の重量は軽量であり、また装飾物の揺動に伴う抵抗は非常に小さいため、振動モーターが発生する振動のエネルギーは小さくても良く、したがって、電池寿命を長くすることが可能となる。あるいは、電池や振動モーター本体を小型化できるため、基体に目立たなく固定、あるいは埋め込むことも容易となる。さらに、振動音を最小にすることもできるので、静かな場所においても使用することができる。
また、装着者の前面に位置する看者から、揺動する装飾物本体のみが見えるようにすることもできる。さらには、中央に揺動するダイヤモンドを設置し、周辺に、前面に小さなダイヤモンドを散りばめた基体を設置することで、中央のダイヤモンドをより大きく見せるデザインを施すこともできる。
1、10、10A、10B 基体
10a、10b 突起部
2、20 線状体
3 装飾物
3a 装飾物本体
3b 保持手段
3c 強磁性体または常磁性体
4、40 磁石
5、50 振動モーター
6 振動部
7 線状体

Claims (9)

  1. 基体と、
    該基体に一端が支持された線状体と、
    該線状体の他端に固定された装飾物と、
    前記基体の前記線状体が支持された部位と略対向する位置に固定された磁石とを備え、
    前記装飾物が、装飾物本体と、該装飾物本体を保持する保持手段とを含んで構成され、
    該保持手段に強磁性体または常磁性体が設けられ、
    前記保持手段に前記線状体の他端が固定されていることを特徴とする装身具。
  2. 基体と、
    該基体内に張られた状態で支持された線状体と、
    該線状体に固定された装飾物と、
    前記基体に固定された磁石とを備え、
    前記装飾物が、装飾物本体と、前記装飾物本体を保持する保持手段とを含んで構成され、
    該保持手段に強磁性体または常磁性体が設けられ、
    前記線状体に前記保持手段が固定されていることを特徴とする装身具。
  3. 前記線状体は、ねじれた際に元に戻る強いトルクを発生するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の装身具。
  4. 前記磁石が前記強磁性体または常磁性体に及ぼす磁力と、
    前記強磁性体または常磁性体の大きさと、
    前記線状体がねじれた際に元に戻るトルクとにより、
    前記装飾物の揺動状態が調整されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の装身具。
  5. 前記基体が、前記装飾物を取り囲み、且つ前記装飾物の厚みより大きい厚みを持つものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の装身具。
  6. 前記強磁性体または常磁性体が、純度100質量%の金属、または合金であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの記載の装身具。
  7. 前記強磁性体または常磁性体が、軟磁性体であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の装身具。
  8. 前記基体に振動モーターが設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記載の装身具。
  9. 請求項1〜7のいずれかの項に記載の装身具と、
    振動モーターを設けた振動部と、
    該振動部から上記装身具を保持するための線状体とを備えていることを特徴とする装身具セット。
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KR20190031934A (ko) * 2017-09-19 2019-03-27 김선심 진동 구조를 갖는 목걸이용 펜던트

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