JP3293545B2 - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents
内燃機関の燃料噴射制御装置Info
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Description
焼とで燃焼方式を切り換える内燃機関に採用して好適な
内燃機関の燃料噴射制御装置に関するものである。
燃費の向上を意図して燃焼室内に燃料を噴射供給するよ
うにしたものが知られている。こうした内燃機関では、
冷えた状態での始動時などに燃焼室に燃料を噴射供給し
たとき、その噴射燃料が気化しにくくなって同燃料と空
気とからなる混合気への着火性が低下する。そこで従来
は、内燃機関が冷えた状態での始動時には、点火プラグ
の周りに燃料濃度の高い混合気を形成する「成層燃焼」
を行い、その混合気への着火性を向上させるようにして
いる。こうした内燃機関の一例としては、特開平8−1
93536号公報に記載されたものがあげられる。
冷えた状態での始動に際し、スタータモータ等によって
クランクシャフトを強制的に回転するとともに、吸気行
程と圧縮行程との両方で燃焼室内に燃料を噴射する。吸
気行程中に噴射された燃料は燃焼室内で空気と混ぜ合わ
されて拡散し、圧縮行程中に噴射された燃料はピストン
の頭部で跳ね返って点火プラグの周りに集められる。従
って、ピストンが圧縮行程時に上死点近くまで移動した
とき、点火プラグの周りの混合気の燃料濃度が高くなっ
て同混合気への着火性が向上する。
混合気に対して着火が行われて内燃機関が自立運転し始
めると、スタータモータ等が停止されて内燃機関の始動
が完了することとなる。このような内燃機関の始動完了
後には、同機関を速やかに暖機するために吸気行程中の
燃料噴射によって理論空燃比での「均質燃焼」が実行さ
れる。即ち、理論空燃比での均質燃焼ではスロットルバ
ルブの開度を成層燃焼時等に比べて閉じ側に制御するた
め、内燃機関のポンピングロスが大きくなる。こうした
ポンピングロスは熱に変換されるため、その変換された
熱によって内燃機関の暖機が速やかに行われるようにな
る。
は、同機関が依然として冷えた状態にあるため、燃焼室
に噴射供給された燃料が気化しにくくなって燃焼室内に
て均質な混合気を形成しにくくなる。従って、内燃機関
の始動完了直後には点火プラグ周りの混合気の燃料濃度
が薄くなるおそれがあり、その場合には燃焼室内の混合
気の燃焼速度が低下して機関回転数が落ち込むこととな
る。
ものであって、その目的は、内燃機関の始動完了直後で
の機関回転数の落ち込みを好適に防止することのできる
内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することにある。
め、請求項1記載の発明では、機関始動時、少なくとも
成層燃焼による燃焼方式が採用され、成層燃焼を実行す
べき燃料噴射制御を行い、その後、機関低温時に、燃焼
方式が成層燃焼から均質燃焼へと切り換えられる内燃機
関の燃料噴射制御装置であって、内燃機関の始動完了を
検出する始動完了検出手段と、該検出手段によって内燃
機関の始動完了が検出された後、所定期間だけ、成層燃
焼を実行すべき燃料噴射制御を維持し、前記所定期間が
経過した後、前記燃焼方式の切り換えを実行する制御手
段とを備えた。
には、所定期間だけ成層燃焼が実行されて点火プラグ周
りの混合気の燃料濃度が高められるため、その混合気の
燃焼速度が低下して内燃機関の機関回転が落ち込むのを
防止することができるようになる。
温度を検出する機関温度検出手段を更に備え、前記制御
手段は該機関温度検出手段によって検出される機関温度
に応じて前記所定期間を算出するものとした。
おける機関温度に基づき成層燃焼を実行する所定期間が
決定され、その決定された所定期間が機関回転数の落ち
込みを防止するとともに速やかな内燃機関の暖機を行う
のに適したものとされる。従って、機関回転数の落ち込
み防止と内燃機関の暖機性向上との両立が図られるよう
になる。
機関始動完了後の成層燃焼のための燃料噴射量を時間経
過に伴い減量するものとした。同構成によれば、内燃機
関始動完了後の成層燃焼が急に終了することがなくなる
ため、その成層燃焼の終了前後における内燃機関の運転
状態を安定したものとすることができるようになる。
機関始動完了後の成層燃焼実行期間中に同機関の燃焼室
に均質混合気を形成する燃料噴射制御を行うものとし
た。同構成によれば、内燃機関の始動完了後の成層燃焼
実行期間中に燃焼室内に均質混合気を形成することで、
始動完了後に内燃機関を良好な運転状態とするのに十分
な燃料を燃焼室に供給することができるようになる。
室内に燃料を直接噴射する燃料噴射手段を備え、前記制
御手段は同機関の圧縮行程中に該燃料噴射手段による燃
料噴射を行うことで前記成層燃焼を行い、且つ同機関の
吸気行程中に同燃料噴射手段による燃料噴射を行って前
記均質混合気を形成するものとした。
燃焼室内へ燃料を噴射することで、その噴射燃料がピス
トン頭部に跳ね返って点火プラグ周りに集められる。そ
のため、点火プラグ周りの混合気の燃料濃度が好適に高
められ、内燃機関始動完了後における機関回転数の落ち
込みが好適に防止される。また、内燃機関の吸気行程中
に燃焼室へ燃料を噴射させることで、その噴射燃料が燃
焼室内で拡散されて的確に均質混合気が形成される。
直列4気筒の自動車用ガソリンエンジンに適用した第1
実施形態を図1〜図8に従って説明する。
シリンダブロック11a内に往復移動可能に設けられた
合計四つのピストン12(図1には一つのみ図示)を備
えている。これらピストン12は、コンロッド13を介
して出力軸であるクランクシャフト14に連結されてい
る。そして、ピストン12の往復移動は、上記コンロッ
ド13によってクランクシャフト14の回転へと変換さ
れるようになっている。また、エンジン11の始動時に
は、クランクシャフト14がイグニッションキー及びス
タータモータ等からなるスタータ37によって強制的に
回転されるようになる。
14aが取り付けられている。このシグナルロータ14
aの外周部には、複数の突起14bがクランクシャフト
14の軸線を中心とする等角度毎に設けられている。ま
た、シグナルロータ14aの側方には、クランクポジシ
ョンセンサ14cが設けられている。そして、クランク
シャフト14が回転して、シグナルロータ14aの各突
起14bが順次クランクポジションセンサ14cの側方
を通過することにより、同センサ14cからはそれら各
突起14bの通過に対応したパルス状の検出信号が出力
されるようになる。
1の冷却水温を検出する水温センサ11bが設けられて
いる。また、シリンダブロック11aの上端にはシリン
ダヘッド15が設けられ、シリンダヘッド15とピスト
ン12との間には燃焼室16が設けられている。この燃
焼室16には、シリンダヘッド15に設けられた一対の
吸気ポート17a,17bと、同じく一対の排気ポート
18a,18bとが連通している(図1には一方の吸気
ポート17b及び排気ポート18bのみ図示)。これら
吸気及び排気ポート17a,17b,18a,18bの
平断面形状を図2に示す。
は湾曲して延びるヘリカルポートとなっており、吸気ポ
ート17bは直線状に延びるストレートポートとなって
いる。そして、吸気ポート(ヘリカルポート)17aを
通過して燃焼室16に空気が吸入されると、その燃焼室
16内に破線矢印で示す方向へスワールが発生するよう
になる。こうした吸気ポート17a,17b及び排気ポ
ート18a,18bには、それぞれ吸気バルブ19及び
排気バルブ20が設けられている。
15には、上記吸気バルブ19及び排気バルブ20を開
閉駆動するための吸気カムシャフト21及び排気カムシ
ャフト22が回転可能に支持されている。これら吸気及
び排気カムシャフト21,22は、タイミングベルト及
びギヤ(共に図示せず)等を介してクランクシャフト1
4に連結され、同ベルト及びギヤ等によりクランクシャ
フト14の回転が伝達されるようになる。そして、吸気
カムシャフト21が回転すると、吸気バルブ19が開閉
駆動されて、吸気ポート17a,17bと燃焼室16と
が連通・遮断される。また、排気カムシャフト22が回
転すると、排気バルブ20が開閉駆動されて、排気ポー
ト18a,18bと燃焼室16とが連通・遮断される。
ャフト21の側方には、同シャフト21の外周面に設け
られた突起21aを検出して検出信号を出力するカムポ
ジションセンサ21bが設けられている。そして、吸気
カムシャフト21が回転すると、同シャフト21の突起
21aがカムポジションセンサ21bの側方を通過す
る。この状態にあっては、カムポジションセンサ21b
から上記突起21aの通過に対応して所定間隔毎に検出
信号が出力されるようになる。
18a,18bには、それぞれ吸気管30及び排気管3
1が接続されている。この吸気管30内及び吸気ポート
17a,17b内は吸気通路32となっており、排気管
31内及び排気ポート18a,18b内は排気通路33
となっている。吸気通路32の上流部分にはスロットル
バルブ23が設けられている。このスロットルバルブ2
3は、スロットル用モータ24の駆動により回動されて
開度調節がなされる。
は、自動車の室内に設けられたアクセルペダル25の踏
込量に基づき制御される。即ち、自動車の運転者がアク
セルペダル25を踏込操作すると、アクセルペダル25
の踏込量がアクセルポジションセンサ26によって検出
され、同センサ26の検出信号に基づきスロットル用モ
ータ24が駆動制御される。このスロットル用モータ2
4の駆動制御に基づくスロットルバルブ23の開度調節
により、吸気通路32の空気流通面積が変化して燃焼室
16へ吸入される空気の量が調整されるようになる。
吸気通路32には、同通路32内の圧力を検出するバキ
ュームセンサ36が設けられている。このバキュームセ
ンサ36は、検出した吸気通路32内の圧力に対応した
検出信号を出力する。また、バキュームセンサ36より
も下流側に位置して吸気ポート(ストレートポート)1
7bに連通する吸気通路32には、スワールコントロー
ルバルブ(SCV)34が設けられている。SCV34
は、スワール用モータ35の駆動により回動されて開度
調節がなされる。そして、SCV34の開度が小さくな
るほど、図2に示される吸気ポート(ヘリカルポート)
17aを通過する空気の量が多くなり、燃焼室16内に
生じるスワールが強くなる。
15には、燃料噴射弁40と点火プラグ41とが設けら
れている。そして、燃料噴射弁40から燃焼室16内へ
噴射された燃料が吸気通路32を介して燃焼室16に吸
入された空気と混ぜ合わされることによって、燃焼室1
6内で空気と燃料とからなる混合気が形成される。更
に、燃焼室16内の混合気は点火プラグ41によって点
火がなされて燃焼し、燃焼後の混合気は排気として排気
通路33に送り出される。なお、上記点火プラグ41に
よる混合気への点火時期は、点火プラグ41の上方に設
けられたイグナイタ41aによって調整される。
燃料噴射制御装置の電気的構成を図3に基づいて説明す
る。この燃料噴射制御装置は、燃料噴射量制御、燃料噴
射時期制御、点火時期制御及びSCV34の開度制御な
ど、エンジン11の運転状態を制御するための電子制御
ユニット(以下「ECU」という)92を備えている。
このECU92は、ROM93、CPU94、RAM9
5及びバックアップRAM96等を備える論理演算回路
として構成されている。
や、それら各種制御プログラムを実行する際に参照され
るマップ等が記憶されるメモリであり、CPU94はR
OM93に記憶された各種制御プログラムやマップに基
づいて演算処理を実行する。また、RAM95はCPU
94での演算結果や各センサから入力されたデータ等を
一時的に記憶するメモリであり、バックアップRAM9
6はエンジン11の停止時に保存すべきデータを記憶す
る不揮発性のメモリである。そして、ROM93、CP
U94、RAM95及びバックアップRAM96は、バ
ス97を介して互いに接続されるとともに、外部入力回
路98及び外部出力回路99と接続されている。
b、クランクポジションセンサ14c、カムポジション
センサ21b、アクセルポジションセンサ26、バキュ
ームセンサ36及びスタータ37等が接続されている。
一方、外部出力回路99には、スロットル用モータ2
4、スワール用モータ35、燃料噴射弁40及びイグナ
イタ41a等が接続されている。
ジン11の運転状態が高回転高負荷領域にあるときに同
エンジン11の燃焼方式を「均質燃焼」とし、低回転低
負荷領域にあるときに同エンジン11の燃焼方式を「成
層燃焼」とする。
した場合、ECU92は、スロットル用モータ24及び
燃料噴射弁40を駆動制御し、燃焼室16内の混合気の
空燃比が理論空燃比に近い値となるようスロットルバル
ブ23の開度及び燃料噴射量の調整を行う。また、EC
U92は、スワール用モータ35を駆動制御して燃焼室
16内の混合気が均質なものになるようSCV34の開
度調整を行う。
焼」とした場合、ECU92は、スロットル用モータ2
4及び燃料噴射弁40を駆動制御し、燃焼室16の混合
気の空燃比が上記均質燃焼時の空燃比よりも大きい値と
なるようスロットルバルブ23の開度及び燃料噴射量の
調整を行う。このようにスロットルバルブ23の開度調
整を行うことによって、スロットル開度が上記均質燃焼
時よりも大きくなってポンピングロスの低減が図られ
る。
は、燃料噴射弁40を駆動制御してエンジン11の圧縮
行程のみに燃焼室16へ燃料を噴射供給する。また、E
CU92は、スワール用モータ35を駆動制御して燃焼
室16内にスワールが生じるようSCV34を開度調整
し、噴射供給された燃料を上記スワールによって点火プ
ラグ41の周りに集める。このように点火プラグ41の
周りに燃料を集めることによって、燃焼室16内の混合
気全体の平均空燃比を均質燃焼時より大きくしても、同
プラグ41周りの混合気の燃料濃度が高められ、その混
合気への良好な着火が行われる。従って、成層燃焼で
は、上記均質燃焼時に比べて燃費が向上するようにな
る。
順について図4を参照して説明する。この図4は上記燃
料噴射制御を行うための燃料噴射制御ルーチンを示すフ
ローチャートである。燃料噴射制御ルーチンは、ECU
92を通じて例えば点火毎の割り込みにて実行される。
プS101の処理として、カウンタcastartを
「1」だけカウントアップする。このカウンタcast
artは、エンジン11が始動完了してからの経過時間
を表すものである。ECU92は、続くステップS10
2の処理として、クランクポジションセンサ14cから
の検出信号に基づきエンジン回転数NEを求め、そのエ
ンジン回転数NEに基づきエンジン11が始動完了前
(始動モード)であるか否かを判断する。
37が駆動された直後など、例えばエンジン回転数NE
が400rpmより小さい場合には、上記ステップS1
02において始動完了前である旨判断されてステップS
103に進む。また、上記スタータ37の駆動によって
エンジン11が自立運転開始し、例えばエンジン回転数
NEが400rpm以上になった場合には、上記ステッ
プS102において始動完了後である旨判断されてステ
ップS105に進む。
で、水温センサ11bからの検出信号に基づきエンジン
11の冷却水温を同エンジン11の機関温度として求
め、その冷却水温に基づき始動時燃料噴射量qalls
tを図5のマップから算出する。また、ECU92は、
続くステップS104の処理として、上記カウンタca
startを「0」にリセットした後、この燃料噴射制
御ルーチンを一旦終了する。
される始動時用燃料噴射量qallstは、図5のマッ
プから明らかなように冷却水温が高くなるほど少なくな
る。これはエンジン11の機関温度が高くなるほど、少
ない燃料噴射量で良好な運転状態を維持できるようにな
るためである。このように始動時用燃料噴射量qall
stが求められると、ECU92は、別途のルーチンに
よって燃料噴射弁40を駆動制御し、上記始動時用燃料
噴射量qallstに応じた量の燃料を燃料室に噴射供
給する。なお、この始動時の燃料の噴射供給はエンジン
11の圧縮行程と吸気行程とに分けて行われる。そし
て、こうした圧縮行程及び吸気行程での燃料噴射によっ
て内燃機関の始動性が向上されるようになる。
室16内のスワールによって拡散されるとともに、圧縮
行程中に噴射された燃料は上記スワール及びピストン1
2の頭部に形成された窪み12a(図1参照)によって
点火プラグ41の周りに集められる。そして、この圧縮
行程中の燃料噴射によって点火プラグ41の周りの混合
気の燃料濃度が高められ、混合気への着火性が向上す
る。こうして「成層燃焼」による内燃機関の良好な始動
性が得られるようになる。
完了後である旨判断されてステップS105に進んだ場
合、ECU92は、カウンタcastartが所定値C
1より小さいか否かを判断する。この所定値C1は、エ
ンジン11の始動完了後において、圧縮行程での燃料噴
射による「成層燃焼」をどれほどの期間維持するか決定
するためのものであって、所定値C1が大きいほど上記
圧縮行程での燃料噴射が長期間行われることとなる。
(エンジン11の機関温度)に基づき図6のマップから
マップ演算される。同マップから明らかなように、所定
値C1はエンジン11の冷却水温が高くなるほど小さく
なる。従って、エンジン11の始動完了時における冷却
水温が高いほど、圧縮行程での燃料噴射が行われる期間
(成層燃焼実行期間)が短くなる。本実施形態では、上
記圧縮行程での燃料噴射が行われる時間が例えば4秒〜
5秒の範囲内の時間となるように上記マップが設定され
ている。
astart<C1」である旨判断されるとステップS
106に進み、「castart<C1」でない旨判断
されるとステップS108に進む。即ち、エンジン11
の始動完了後から4〜5秒経過するまでの間はステップ
S106に進み、エンジン11の始動完了後から4〜5
秒経過した後にはステップS108に進む。
して、エンジン回転数NE及びバキュームセンサ36か
らの検出信号に基づき求められる吸気圧PMから始動完
了後の燃料噴射量qallinjを算出する。この燃料
噴射量qallinjは、図7に示すマップを参照して
算出され、同マップから明らかなようにエンジン回転数
NE及び吸気圧PMが高いほど大きくなり、エンジン回
転数NE及び吸気圧PMが低いほど小さくなる。
理として、所定量C0 を圧縮行程噴射量qinjcとし
て設定するとともに、ステップS106の処理で算出さ
れた燃料噴射量qallinjから上記所定量C0 を減
算したものを吸気行程噴射量qinjiとして設定す
る。本実施形態の所定量C0 は、吸気行程噴射量qin
jiと圧縮行程噴射量qinjcとの比が例えば4対1
となるような値に設定されている。以上のように吸気行
程噴射量qinji及び圧縮行程噴射量qinjcを設
定した後、ECU92は、燃料噴射制御ルーチンを一旦
終了する。
気行程噴射量qinjiとが設定されると、ECU92
は、別途のルーチンによって燃料噴射弁40を駆動制御
し、上記吸気行程噴射量qinjiに応じた量の燃料を
吸気行程中に噴射し、上記圧縮行程噴射量qinjcに
応じた量の燃料を圧縮行程中に噴射する。そして、吸気
行程中に噴射された燃料は燃焼室16内のスワールによ
って拡散され、圧縮行程中に噴射された燃料は上記スワ
ール及びピストン12の頭部に形成された窪み12aに
よって点火プラグ41の周りに集められる。
プラグ41の周りの混合気の燃料濃度が高められて「成
層燃焼」が行われるため、混合気の燃焼速度低下が防止
されて同燃焼速度低下に基づくエンジン回転数NEの落
ち込みが防止されるようになる。また、吸気行程中の燃
料噴射により燃料室16内にエンジン11を良好に運転
させるのに必要な燃料量を供給することができるように
なる。
て、「castart<C1」でない旨判断されてステ
ップS108に進むと、ECU92は、エンジン11に
おける低温時での通常運転を行う。即ち、ECU92
は、燃料噴射弁40を駆動制御して、エンジン11の吸
気行程のみに、燃焼室16内の混合気が理論空燃比とな
るよう燃料噴射を行う。また、ECU92は、スワール
用モータ35を駆動制御して燃焼室16内の混合気が均
質なものとなるようスワールの強さを調整し、理論空燃
比での「均質燃焼」を実行する。
時には、成層燃焼時等に比べてスロットルバルブ23の
開度が閉じ側に制御されるため、エンジン11のポンピ
ングロスが大きくなる。このポンピングロスは熱に変換
されるため、その変換された熱によってエンジン11の
暖機が速やかに行われるようになる。以上のようにステ
ップS108の処理を実行した後、ECU92は、この
燃料噴射制御ルーチンを一旦終了する。
る燃料の噴射態様とエンジン回転数NEとの関係につい
て図8のタイムチャートを参照して説明する。図8
(b)に示す圧縮行程噴射量qinjcの推移から明ら
かなように、本実施形態では、エンジン11の始動完了
後に上記所定値C1に対応する所定期間だけ圧縮行程で
の燃料噴射が行われて「成層燃焼」が実行されるため、
点火プラグ41周りの混合気の燃料濃度が高められる。
従って、点火プラグ41周りの混合気の燃料濃度が低下
することに基づき燃焼室16内における混合気の燃焼速
度が低下するのを防止することができるようになる。そ
のため、エンジン11の始動完了後には、混合気の燃焼
速度低下に基づき、例えば図8(a)に破線で示される
ような態様でエンジン回転数NEが落ち込むことが防止
され、エンジン回転数NEは図8(a)に実線で示され
る態様で推移するようになる。
での燃料噴射が行われる期間、即ち上記所定値C1に対
応する期間は、エンジン11の機関温度(本実施形態で
は、エンジン11の冷却水温)に応じて、その機関温度
に適した期間に設定される。このように機関温度に応じ
て圧縮行程噴射の実行期間を異ならせることで、圧縮行
程噴射による始動完了後のエンジン回転数NEの落ち込
み防止と、同圧縮行程噴射終了後における理論空燃比で
の「均質燃焼」による速やかなエンジン11の暖機との
両立が図られるようになる。
よれば、以下に示す効果が得られるようになる。 ・エンジン11の始動完了後の所定期間だけ圧縮行程中
での燃料噴射を行って「成層燃焼」を維持することによ
り、その始動完了後における燃焼室16内の混合気の燃
焼速度低下を防止し、ひいてはエンジン回転数NEの落
ち込みを防止することができる。
持する期間は、エンジン11の機関温度(冷却水温)が
高いほど短くなるとともに同機関温度が低いほど長くな
る。一般に、エンジン11の機関温度が高いほど始動完
了後におけるエンジン回転数NEの落ち込み小さくな
り、機関温度が低いほど始動完了後におけるエンジン回
転数NEの落ち込みが大きくなる。従って、上記のよう
に圧縮行程噴射の実行期間を機関温度に応じて異なるも
のとすることで、エンジン回転数の落ち込みの的確な防
止と、上記圧縮行程噴射終了後の理論空燃比での「均質
燃焼」による速やかなエンジン11の暖機との両立を図
ることができる。
行程での燃料噴射により、噴射燃料がピストン12の窪
み12aで跳ね返って点火プラグ41の周りに好適に集
められる。そのため、点火プラグ41周りの混合気の燃
料濃度を好適に高め、エンジン11の始動完了後におけ
るエンジン回転数NEの落ち込みを的確に防止すること
ができるようになる。
行程での燃料噴射により、その噴射燃料が好適に拡散さ
れて燃焼室16内に均質混合気が形成されるようにな
る。そして、その均質混合気によって始動完了後にエン
ジン11を良好に運転するのに十分な燃料を燃焼室16
に供給することができる。
層燃焼」維持によって、燃料噴射量を過度に増量させる
ことなくエンジン回転数NEの落ち込みを防止する事が
できるため、その過度の燃料増量に起因した点火プラグ
41のくすぶりやエミッション悪化を防止することがで
きる。
形態を図9及び図10に基づいて説明する。この第2実
施形態では、ECU92を通じて実行される燃料噴射制
御ルーチンのみが第1実施形態と異なっている。従っ
て、本実施形態では、第1実施形態と異なる部分につい
てのみ説明し、その他の第1実施形態と同一部分につい
ては詳細な説明を省略する。
うための燃料噴射制御ルーチンを示すフローチャートで
ある。この燃料噴射制御ルーチンは、ECU92を通じ
て例えば所定クランク角毎の角度割り込みにて実行され
る。
プS201の処理として、エンジン回転数NEに基づき
エンジン11が始動完了前(始動モード)であるか否か
を判断する。そして、エンジン11が始動完了前でない
旨判断されるとステップS204に進み、エンジン11
が始動完了前である旨判断されるとステップS202に
進む。
して、エンジン11の冷却水温に基づき始動時燃料噴射
量qallstを算出する。ECU92は、続くステッ
プS203の処理として、予めROM93に記憶された
設定値qinjcstを圧縮行程噴射量qinjcとし
て設定する。また、ECU92は、始動時燃料噴射量q
allstから上記設定値qinjcstを減算したも
のを吸気行程噴射量qinjiとして設定した後、この
燃料噴射制御ルーチンを一旦終了する。
圧縮行程噴射量qinjcが設定されると、ECU92
は、別途のルーチンによって燃料噴射弁40を駆動制御
し、上記吸気行程噴射量qinjiに対応した量の燃料
を吸気行程中に噴射するとともに、上記圧縮行程噴射量
qinjcに対応した量の燃料を圧縮行程中に噴射す
る。そして、この圧縮行程中の燃料噴射によって、点火
プラグ41の周りの混合気の燃料濃度が高められ、混合
気への着火性が向上して、「成層燃焼」による内燃機関
の良好な始動性が得られるようになる。
完了後である旨判断されてステップS204に進んだ場
合、ECU92は、上記設定値qinjcstが「0」
であるか否か判断する。エンジン11が始動完了前の状
態から始動完了後の状態に切り換わった直後には、上記
ステップS204で「qinjcst=0」でない旨判
断されてステップS205に進む。なお、この設定値q
injcstは、後述するステップS208の処理によ
って圧縮行程噴射量qinjcとして設定される。
して、上記設定値qinjcstから所定値C2を減算
したものを新たな設定値qinjcstとして設定す
る。従って、設定値qinjcstは、エンジン11が
始動完了前の状態から始動完了後の状態へと切り換わっ
てから、ステップS205の処理を実行する毎に徐々に
小さくなる。その結果、後述するように内燃機関の始動
完了後における圧縮行程中の燃料噴射量も徐々に少なく
なる。なお、本実施形態において上記所定値C2は固定
値となっており、その所定値C2が大きくなるほど、上
記圧縮行程中の燃料噴射量の減量率が大きくなる。
理として、設定値qinjcstが判定値Qmin よりも
大きいか否か判断する。この判定値Qmin は、燃料噴射
弁40の構造に基づき決定される最小燃料噴射量に対応
した値となっている。そして、ステップS206の処理
において「qinjcst>Qmin 」である旨判断され
るとステップS207に進み、ECU92は、エンジン
回転数NE及び吸気圧PMに基づき燃料噴射量qall
injを算出する。続いてECU92は、ステップS2
08の処理として、設定値qinjcstを圧縮行程噴
射量qinjcとして設定するとともに、燃料噴射量q
allinjから圧縮行程噴射量qinjcを減算した
ものを吸気行程噴射量qinjiとして設定した後、こ
の燃料噴射制御ルーチンを一旦終了する。
気行程噴射量qinjiとが設定されると、ECU92
は、別途のルーチンによって燃料噴射弁40を駆動制御
し、上記吸気行程噴射量qinjiに応じた量の燃料を
吸気行程中に噴射し、上記圧縮行程噴射量qinjcに
応じた量の燃料を圧縮行程中に噴射する。そして、圧縮
行程中の燃料噴射によってエンジン回転数NEの落ち込
みが防止され、吸気行程中の燃料噴射により燃料室16
内にエンジン11を良好に運転させるのに必要な燃料量
が供給される。
して設定される設定値qinjcstは、上記ステップ
S205の処理を行う毎に減少する。そのため、エンジ
ン11が始動完了前の状態から始動完了後の状態へと切
り換えられてから所定時間経過すると、上記ステップS
206の処理において「qinjcst>Qmin 」でな
い旨判断されてステップS209に進む。ECU92
は、ステップS209の処理として、設定値qinjc
stを「0」に設定した後、この燃料噴射制御ルーチン
を一旦終了する。このように設定値qinjcstが
「0」に設定されることで、エンジン11の始動完了後
における圧縮行程中の燃料噴射が終了する。
て、上記圧縮行程中の燃料噴射を行う期間は、上記ステ
ップS205における所定値C2によって決定される。
即ち、所定値C2が大きくなるほど圧縮行程噴射実行期
間が短くなり、所定値C2が小さくなるほど圧縮行程噴
射実行期間が長くなる。本実施形態では、上記圧縮行程
噴射が行われる期間が例えば4秒〜5秒となるように上
記所定値C2が設定されている。
定値qinjcstが「0」に設定されると、上記テッ
プS204の処理において「qinjcst=0」であ
る旨判断されてステップS210へ進むようになる。E
CU92は、ステップS210の処理として、エンジン
11における低温時での通常運転を行う。即ち、理論空
燃比での「均質燃焼」を実行してエンジン11を速やか
に暖機させる。こうしたステップS210の処理を実行
した後、ECU92は、燃料噴射制御ルーチンを一旦終
了する。
の始動完了後の燃料噴射態様とエンジン回転数NEとの
関係について図10のタイムチャートを参照して説明す
る。図10(b)に示す圧縮行程噴射量qinjcの推
移から明らかなように、本実施形態では、エンジン11
の始動完了後には圧縮行程噴射量qinjcが徐々に減
少するため、圧縮行程中に燃料噴射弁40から噴射され
る燃料噴射量が徐々に減量する。そして、圧縮行程中で
の燃料噴射が行われている間は、「成層燃焼」が行われ
ることとなる。従って、上記のように圧縮行程中の燃料
噴射を時間経過に伴い徐々に減量させることで、「成層
燃焼」が急に終了して「均質燃焼」へと燃焼方式が切り
換えられることがなくなるため、同「成層燃焼」の終了
前後におけるエンジン11の運転状態はより安定したも
のなる。そして、本実施形態においても、圧縮行程での
燃料噴射に基づく「成層燃焼」によって、エンジン11
の始動完了直後に、例えば図10(a)に破線で示され
るような態様でエンジン回転数NEが落ち込むことが防
止され、エンジン回転数NEは図10(a)に実線で示
される態様で推移するようになる。
よれば、上記第1実施形態の効果に加え、更に以下に示
す効果が得られるようになる。 ・エンジン11の始動完了後に行われる圧縮行程での燃
料噴射においては、その燃料噴射量が徐々に減量される
こととなる。従って、圧縮行程での燃料噴射によって行
われる「成層燃焼」が急に終了することがなくなるた
め、同「成層燃焼」の終了前後におけるエンジン11の
運転状態をより安定したものとすることができる。
うに変更することもできる。 ・第1実施形態のステップS105(図4)の処理にお
いて、所定値C1をエンジン11の機関温度(冷却水
温)に基づいて可変としたが、これに代えて固定値とし
てもよい。
9)の処理において、所定値C2を固定値とする代わり
に、燃料噴射量qallinjや機関温度(冷却水温)
に基づき可変としてもよい。この場合、機関温度が高い
ほど成層燃焼実行期間が短くなるように所定値C2を可
変とする。
却水温を同エンジン11の機関温度として検出したが、
これに代えてエンジン11の潤滑油温等を同エンジン1
1の機関温度として検出してもよい。
Eに基づきエンジン11が始動完了前であるか始動完了
後であるかを判断したが、その判断をスタータ37のオ
ン・オフに基づいて行ってもよい。通常、図11に示さ
れるように、スタータ37はエンジン11が始動完了後
の状態になってもすぐには停止されないため、スタータ
37のオフ後、所定期間だけ圧縮行程噴射による「成層
燃焼」を実行するようにすれば、エンジン11の始動完
了後の成層燃焼を所定期間だけ的確に維持することがで
きる。
燃料噴射以外の方法で「成層燃焼」を行うようにしても
よい。例えば、燃焼室16へ吸入される空気の流れに吸
気行程中に噴射された燃料をのせ、点火プラグ41周り
の混合気の燃料濃度を高めるようにして「成層燃焼」を
実現してもよい。
1周りの混合気の燃料濃度を高めるために、必ずしも燃
焼室16に直接燃料を噴射供給する方式を採用する必要
はない。例えば、上記のように燃焼室16へ吸入される
空気の流れに燃料をのせて点火プラグ41周りの混合気
の燃料濃度を高める場合には、吸気ポート17a,17
bに燃料噴射弁40を設け、吸気バルブ19の裏側に向
けて燃料を噴射するようにしてもよい。
気行程中に燃料噴射弁40から燃料室16内に燃料を直
接噴射供給することにより、燃焼室16内に均質な混合
気を形成したが、本発明はこれに限定されない。例え
ば、吸気ポート17a,17b又は同ポート17a,1
7bよりも上流側の吸気通路32に燃料噴射弁を設け、
その燃料噴射弁から燃料を噴射することで吸気通路32
内に均質な混合気を形成し、その混合気を燃焼室16内
に供給するようにしてもよい。
動完了後の所定期間、圧縮行程中ででの燃料噴射により
「成層燃焼」を維持するとともに、吸気行程中での燃料
噴射により燃焼室16内に均質な混合気を形成するよう
にしたが、必ずしも同均質混合気を形成する必要はな
い。即ち、エンジン11の始動完了後の所定期間に、圧
縮行程での燃料噴射のみを行うようにしてもよい。
できる請求項以外の技術的思想を、その効果とともに以
下に記載する。 (1)請求項2〜5のいずれかに記載の内燃機関の燃料
噴射制御装置において、前記機関温度検出手段によって
検出される機関温度が低いほど、成層燃焼が維持される
前記所定期間を長くすることを特徴とする内燃機関の燃
料噴射制御装置。
完了後の機関回転数の落ち込みが大きくなるが、同構成
によれば、機関温度が低いほど同機関始動完了後の成層
燃焼実行期間が長くなるため、その成層燃焼実行期間を
機関温度に適したものとすることができる。
制御装置において、内燃機関を始動させるためのスター
タが停止後、所定期間だけ、前記成層燃焼を維持するこ
とを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
になってもスタータはすぐには停止されないため、その
スタータの停止後、所定期間だけ成層燃焼を実行するこ
とで、機関始動完了後の成層燃焼を所定期間だけ確実に
維持することができる。
の始動完了直後には、所定期間だけ成層燃焼が実行され
て点火プラグ周りの混合気の燃料濃度が高められるた
め、その混合気の燃焼速度が低下して内燃機関の機関回
転が落ち込むのを防止することができる。
始動完了後における機関温度に基づき成層燃焼を実行す
る所定期間が決定され、その決定された所定期間が機関
回転数の落ち込みを防止するとともに速やかな内燃機関
の暖機を行うのに適したものとされる。従って、機関回
転数の落ち込み防止と内燃機関の暖機性向上との両立を
図ることができる。
動完了後の成層燃焼が急に終了することがなくなるた
め、その成層燃焼の終了前後における内燃機関の運転状
態を安定したものとすることができる。
始動完了後の成層燃焼実行期間中に燃焼室内に均質混合
気を形成することで、始動完了後に内燃機関を良好な運
転状態とするのに十分な燃料を燃焼室に供給することが
できる。
圧縮行程中に燃焼室内へ燃料を噴射することで、その噴
射燃料がピストン頭部に跳ね返って点火プラグ周りに集
められる。そのため、点火プラグ周りの混合気の燃料濃
度が好適に高められ、内燃機関始動完了後における機関
回転数の落ち込みを好適に防止することができる。ま
た、内燃機関の吸気行程中に燃焼室へ燃料を噴射させる
ことで、その噴射燃料が燃焼室内で拡散されるため、的
確に均質混合気を形成することができる。
エンジン全体を示す断面図。
を示すシリンダヘッドの断面図。
ック図。
フローチャート。
ップ。
されるマップ。
エンジン回転数と圧縮行程噴射量の推移を示すタイムチ
ャート。
フローチャート。
るエンジン回転数と圧縮行程噴射量の推移を示すタイム
チャート。
駆動態様及びエンジン回転数の推移を示すタイムチャー
ト。
クポジションセンサ、16…燃焼室、34…スワールコ
ントロールバルブ(SCV)、35…スワール用モー
タ、37…スタータ、40…燃料噴射弁、92…電子制
御ユニット(ECU)。
Claims (5)
- 【請求項1】機関始動時、少なくとも成層燃焼による燃
焼方式が採用され、成層燃焼を実行すべき燃料噴射制御
を行い、その後、機関低温時に、燃焼方式が成層燃焼か
ら均質燃焼へと切り換えられる内燃機関の燃料噴射制御
装置であって、 内燃機関の始動完了を検出する始動完了検出手段と、該
検出手段によって内燃機関の始動完了が検出された後、
所定期間だけ、成層燃焼を実行すべき燃料噴射制御を維
持し、前記所定期間が経過した後、前記燃焼方式の切り
換えを実行する制御手段とを備えることを特徴とする内
燃機関の燃料噴射制御装置。 - 【請求項2】請求項1記載の内燃機関の燃料噴射制御装
置において、 内燃機関の機関温度を検出する機関温度検出手段を更に
備え、前記制御手段は該機関温度検出手段によって検出
される機関温度に応じて前記所定期間を算出することを
特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 【請求項3】請求項1又は2記載の内燃機関の燃料噴射
制御装置において、 前記制御手段は機関始動完了後の成層燃焼のための燃料
噴射量を時間経過に伴い減量することを特徴とする内燃
機関の燃料噴射制御装置。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関
の燃料噴射制御装置において、 前記制御手段は機関始動完了後の成層燃焼実行期間中に
同機関の燃焼室に均質混合気を形成するための燃料噴射
制御を行うことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装
置。 - 【請求項5】請求項4記載の内燃機関の燃料噴射制御装
置において、 内燃機関の燃焼室内に燃料を直接噴射する燃料噴射手段
を備え、前記制御手段は同機関の圧縮行程中に該燃料噴
射手段による燃料噴射を行うことで前記成層燃焼を行
い、且つ同機関の吸気行程中に同燃料噴射手段による燃
料噴射を行って前記均質混合気を形成することを特徴と
する内燃機関の燃料噴射制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00642898A JP3293545B2 (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00642898A JP3293545B2 (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11200922A JPH11200922A (ja) | 1999-07-27 |
JP3293545B2 true JP3293545B2 (ja) | 2002-06-17 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00642898A Expired - Fee Related JP3293545B2 (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3293545B2 (ja) |
-
1998
- 1998-01-16 JP JP00642898A patent/JP3293545B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH11200922A (ja) | 1999-07-27 |
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