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JP3288214B2 - 階調表示制御装置 - Google Patents

階調表示制御装置

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JP3288214B2
JP3288214B2 JP01030296A JP1030296A JP3288214B2 JP 3288214 B2 JP3288214 B2 JP 3288214B2 JP 01030296 A JP01030296 A JP 01030296A JP 1030296 A JP1030296 A JP 1030296A JP 3288214 B2 JP3288214 B2 JP 3288214B2
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泰市郎 栗田
啓二 石井
孝一 山口
希一 小林
秀樹 国分
敏裕 山本
圭三 馬嶋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル(PDP)や液晶ディスプレイ等の画像表示
装置のように装置の性能等の理由により表示可能な明る
さの階調を充分に確保しにくい場合にも効果的に階調表
示制御を可能にした階調表示制御装置に関する。
【0002】[発明の概要]この発明は、少ない明るさ
の階調数で画像を表示する際に、その画像表示装置では
本来表示できない階調を、表示する階調の空間的密度の
変化により疑似的に表示させるもので、画像の輝度が非
常に低い部分の彩度を低下させてから、表示する階調の
空間的密度を変化させる疑似的階調表示技術を用いるこ
とにより、この種の表示装置に表示された画像の暗部で
生じることのある、特定の色のドットパターン状の画質
妨害を緩和させるものである。
【0003】
【従来の技術】表示可能な明るさの階調数が少ない画像
表示装置において自然な階調表示を得るために、より多
数の階調を疑似的に表示させる技術は既に多数提案さ
れ、実用化されている。代表的なものとしてディザ法、
誤差拡散法、フレーム(フィールド)間変調法などがあ
る。これらの内容を解説した文献は多数あるが、例えば
以下のものがある。
【0004】文献1:小林、上原、中門、「誤差拡散法
で512色表示液晶を1670万色に、専用LSI開
発」、日経エレクトロニクス、no.615(1994.8.22)。
【0005】これらの方法では、表示可能な階調の空間
的密度や時間的密度を変化させて表示することにより、
疑似的に中間の階調を表示させている。しかし、文献1
にも記載されているように、時間的密度を変化させる方
法は画面のフリッカの原因となりやすいため、現在は空
間的な密度を変化させる方法、もしくは両者を混合的に
用いる方法が主流である。空間的密度を変化させる方法
の中でも誤差拡散法は特に性能がよいとされ、近年多用
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者の誤差拡散法による実験結果によれば、画像の輝度が
ある程度以上高い場合はほぼ問題ないが、画像の非常に
暗い部分では入力画像が無彩色でない場合に特定の色の
ドット状のパターンが表示されることが確認された。こ
のパターンは視覚的に目立ち、画質妨害として感じられ
ることが判明した。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、本来表示できない階調を、表示する
階調の空間的密度の変化により疑似的に表示させる場合
にあっても特定の色のドットパターン状の画質妨害の発
生を緩和させることのできる階調表示制御装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、入力されたカラー画像信号か
ら、有限の階調数しか表示できないカラー画像表示装置
に表示される画素の輝度に応じた輝度相当値を算出する
輝度算出手段と、算出された輝度相当値が所定レベルよ
り低い画素部分の彩度を低下させる彩度低下手段と、こ
の彩度低下手段により得られた画素の明るさの階調と、
前記カラー画像表示装置で表示可能な画素の明るさ階調
との間の差分を演算し、この差分を誤差として当該画素
の周辺画素に拡散して前記カラー画像表示装置における
表示階調を変化させる手段とを有することを特徴として
いる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載の階調表
示制御装置において、前記画像表示装置の画素がG
(緑)、B(青)、R(赤)の3色の3つの画素を単位
として構成されている場合に、前記輝度算出手段は、隣
接したG画素、B画素、R画素にそれぞれ所定の係数を
乗算した後、これらを加算して輝度相当値となる輝度Y
を算出し、前記彩度低下手段は、算出された輝度Yの値
に応じて、YとG、YとB、YとRを各々混合して各表
示画素の明るさの階調とすることを特徴としている。請
求項3の発明は、請求項1記載の階調表示制御装置にお
いて、前記画像表示装置の画素がG1(緑)、G2
(緑)、B(青)、R(赤)の3色の4つの画素を単位
として構成されている場合に、前記輝度算出手段は、G
1画素とそれに隣接したB画素、R画素に対応する画像
信号値からそれらに応じた輝度Y1を算出する手段と、
G2画素とそれに隣接した前記G1画素の場合と共通の
B画素、R画素に対応する画像信号値からそれらに応じ
た輝度Y2を算出する手段と、算出された輝度Y1と輝
度Y2の平均輝度Y3を算出する手段とから成り、前記
彩度低下手段は、算出された輝度Y1の値に応じてY1
とG1を混合して表示画素の明るさの階調とする手段
と、算出された輝度Y2の値に応じてY2とG2を混合
して表示画素の明るさの階調とする手段と、算出された
輝度Y3の値に応じてY3とB、Y3とRを各々混合し
て表示画素の明るさの階調とする手段とを備えたことを
特徴としている。
【0010】上記各請求項の構成によれば、色に対する
視覚の空間周波数特性は明暗に対する特性よりも狭帯域
であるという人間の視覚特性や、輝度(視感反射率)が
低い物体は通常彩度も低いという経験的事実を利用して
おり、画像の輝度が非常に低い部分の彩度を低下させて
から、誤差拡散法等の空間的な疑似階調表示方法を用い
ることにより、特定の色のドット状のパターンの表示が
抑制され、画質妨害が防止されている。
【0011】
【発明の実施の形態】
<全体構成>図1は本発明に係る階調表示制御装置の主
要構成部分となる疑似階調作成回路の一実施の形態を示
している。この疑似階調作成回路の入力信号は、G
(緑),B(青),R(赤)の3原色画像信号であり、
各信号は0〜255の256階調を持つものとする。ま
た、これらG,B,R信号はガンマ補正がされていない
信号(その値が表示すべき光の明るさに対してリニアな
信号)とする。一般のテレビ信号では通常ガンマ補正が
されているが、その場合は、図1の装置の前にガンマ補
正の逆処理を行う回路をG,B,R信号にそれぞれ設け
ることによりリニアな信号となる。また、G,B,R信
号の走査は、通常の左から右、上から下とする。
【0012】図1に示すように、この疑似階調作成回路
100は、画像の低輝度部分の彩度を低下させる彩度低
下回路1と、G,B,R信号各別に設けられた誤差拡散
回路2,3,4とから構成され、G,B,R信号を入力
して画像の低輝度部分の彩度を低下させた後、誤差拡散
されたG’,B’,R’信号を生成して、図示していな
い画像表示装置に供給する。表示装置では、G’,
B’,R’信号の値に応じた明るさで画像が表示され
る。従って、このG’,B’,R’信号の各値は、利用
する表示装置において表示可能な値でなければならな
い。例えば、64階調の表示装置であれば、G’,
B’,R’信号として64種類の値のみが許される。
【0013】《彩度低下回路1》 前記彩度低下回路1は、G信号に係数KG を掛けるKG
乗算器5と、B信号に係数KB を掛けるKB 乗算器6
と、R信号に係数KR を掛けるKR 乗算器7と、これら
乗算器5,6,7の出力を加算してY信号を生成する加
算器8と、加算器8から出力されるY信号の値に応じた
係数αを出力するα発生器9と、この係数αと前記Y信
号とを入力して係数1−αをY信号に掛ける1−α乗算
器10と、G,B,R信号に対してα発生器9から出力
される係数αを掛けるα乗算器11,12,13と、各
α乗算器11,12,13の出力に対して1−α乗算器
10の出力を加算してG”,B”,R”信号を生成して
それぞれ誤差拡散回路2,3,4に出力する加算器1
4,15,16とを備えている。
【0014】次に、彩度低下回路1の動作を説明する。
【0015】彩度低下回路1に入力されたG信号はKG
乗算器5とα乗算器11に、B信号はKB 乗算器6とα
乗算器12に、R信号はKR 乗算器7とα乗算器13に
各々供給される。各乗算器5,6,7に入力されたG,
B,R信号には、各々係数KG ,KB ,KR が乗じられ
た後、加算器8で加算されてY信号となる。すなわち、
加算器8から出力されるY信号の値は、 Y=KG ×G+KB ×B+KR ×R …(1) となる。係数KG ,KB ,KR の値は、Y信号が画像の
輝度に応じた値(特許請求の範囲でいう「輝度相当値」
を示す。以下、これを単に輝度Yと呼ぶ)となるように
設定する。例えば、入力信号G,B,Rがハイビジョン
信号であれば、KG =0.701,KB =0.087,
R =0.212でなければYは正確には輝度とは言え
ないが、本発明にはそれほどの厳密性は必要なく、多少
誤差はあってもより実現しやすい値でよい。例えば、以
下の例においては、 KG =12/16 KB = 1/16 KR = 3/16 …(2) とする。これらの係数はディジタル回路においてビット
シフトと加算により容易に実現することができる。
【0016】加算器8から出力されたY信号はα発生器
9と1−α乗算器10に入力される。α発生器9ではY
信号の値に応じて係数αを発生する。Y信号から係数α
への変換特性の1例を図2に示す。この特性はY信号の
値がしきい値Yth以下ではY信号に比例してαが0〜1
まで変化し、しきい値Yth以上ではα=1.0で一定と
なる特性である。
【0017】α発生器9で発生された係数αは1−α乗
算器10、および各α乗算器11,12,13に入力さ
れる。1−α乗算器10ではY信号に係数1−αを乗じ
る。各α乗算器11,12,13では入力されたG,
B,R信号に係数αを各々乗じる。1−α乗算器10の
出力とα乗算器11の出力は加算器14で、1−α乗算
器10の出力とα乗算器12の出力は加算器15で、1
−α乗算器10の出力とα乗算器13の出力は加算器1
6でそれぞれ加算され、G”,B”,R”信号となる。
すなわち、 G”=αG+(1−α)Y …(3) B”=αB+(1−α)Y …(4) R”=αR+(1−α)Y …(5) となる。
【0018】このようにして、彩度低下回路1では、入
力されたG,B,R信号の低輝度部分の彩度を低下させ
たG”,B”,R”信号を生成する。式(3) 〜(5) から
明らかなように、係数αの値が小さいほど、G”,
B”,R”信号により表示される画像は無彩色に近くな
る。そのような係数αは、図2の特性から輝度Yが低い
場合にのみ生じることになる。ただし係数αがいかなる
値であっても、G”,B”,R”信号を表示した場合の
輝度は、式(1) 〜(5) から、
【数1】 KG ×G”+KB ×B”+KR ×R” =α(KG ×G+KB ×B+KR ×R) +(1−α)Y(KG +KB +KR ) =αY+(1−α)Y=Y …(6) となるので、係数αの値に関わらず一定である。
【0019】G”,B”,R”信号は各々誤差拡散回路
2,3,4に入力される。誤差拡散回路2,3,4は
G”,B”,R”信号を表示装置において表示可能な値
を持つG’,B’,R’信号に変換する。このとき、出
力されるG’,B’,R’信号は入力されたG”,
B”,R”信号との間の誤差に応じて各値の空間的密度
が変化する。
【0020】《誤差拡散回路2,3,4》図3は誤差拡
散回路2,3,4の一例を示す構成図である。
【0021】この誤差拡散回路2,3,4の入力信号P
は、図1ではG”,B”,R”信号のいずれかに相当す
る。同様に出力信号P’はG’,B’,R’信号のいず
れかに相当する。
【0022】この誤差拡散回路2,3,4はそれぞれ、
入力信号Pと後述する累積誤差信号eとを加算する加算
器21と、この加算器21の出力を上位Mビットと下位
{(N−M)+L}ビットに分割するビット分割器22
と、ビット分割器22で分割された下位ビットを誤差信
号e’として入力して1クロック分遅延する1クロック
ディレイ(D)23と、ビット分割器22で分割された
下位ビットを誤差信号e’として入力して(1ライン−
1クロック)分遅延する(1ライン−1クロック)ディ
レイ(H−D)24と、(1ライン−1クロック)ディ
レイ24の出力をさらに1クロック分遅延する1クロッ
クディレイ25と、1クロックディレイ25の出力をさ
らに1クロック分遅延する1クロックディレイ26と、
1クロックディレイ23の出力に対して係数k0 を乗算
する係数器27と、(1ライン−1クロック)ディレイ
24の出力に対して係数k1 を乗算する係数器28と、
1クロックディレイ25の出力に対して係数k2 を乗算
する係数器29と、1クロックディレイ26の出力に対
して係数k3 を乗算する係数器30と、各係数器27,
28,29,30の出力を加算しその加算信号(累積誤
差信号)eを前記加算器21に供給する加算器31とを
具備している。
【0023】図3において入力信号Pは、小数点以上が
Nビット、小数点以下がLビットの2進符号で表される
ものとする。以下の説明では、このような状態を精度が
N+Lビットであると表す。また、出力信号P’はMビ
ットの整数値の2進符号で表されるものとする。ただし
M<Nである。入力信号Pに対し、加算器21において
加算器31から出力された累積誤差信号eが加算され
る。累積誤差信号eについては後述する。加算器21の
出力もまた入力信号Pと同じくN+Lビットの精度を持
つものとする。加算器21の出力はビット分割器22に
入力される。
【0024】ビット分割器22ではN+Lビットの入力
のうち、上位からMビットを出力信号P’として、残り
の下位{(N−M)+L}ビットを誤差信号e’として
出力する。すなわち、ビット分割器22は入力信号Pの
下位ビットを切り捨てて出力信号P’として出力し、入
力信号Pに対する出力信号P’の誤差を誤差信号e’と
して出力している。誤差信号e’は1クロックディレイ
23および(1ライン−1クロック)ディレイ24に入
力される。(1ライン−1クロック)ディレイ24の出
力は1クロックディレイ25に、1クロックディレイ2
5の出力は1クロックディレイ26に順次入力される。
1クロックディレイ23の出力は係数器27に、(1ラ
イン−1クロック)ディレイ24の出力は係数器28
に、1クロックディレイ25の出力は係数器29に、お
よび1クロックディレイ26の出力は係数器30にそれ
ぞれ入力される。
【0025】係数器27ではその入力に係数k0 を、係
数器28では係数k1 を、係数器29では係数k2 を、
係数器30では係数k3 を各々乗じて出力とする。各係
数器27,28,29,30の出力は加算器31におい
てすべて加算され、累積誤差信号eとなる。前述のよう
に累積誤差信号eは加算器21において入力信号Pに加
算される。
【0026】ここで、各係数k0 ,k1 ,k2 ,k
3 は、ほぼ k0 +k1 +k2 +k3 =1 …(7) となるよう選ぶものとする。図3の回路では誤差信号
e’は、割合k0 で右隣りの画素へ、割合k1 で左下の
画素へ、割合k2 で真下の画素へ、割合k3 で右下の画
素へそれぞれ拡散されることになる。この状況を図3右
下の略図に記す。また、入力信号Pのある画素について
みれば、左隣りの画素で生じた誤差が割合k0 で、右上
の画素の誤差が割合k1 で、真上の画素の誤差が割合k
2 で、左上の画素の誤差が割合k3 で累積されて累積誤
差信号eとなり、この累積誤差信号eが入力信号Pに加
算されることになる。この状況を図3左下の略図に記
す。累積誤差信号eもまた誤差信号e’と同様に{(N
−M)+L}ビットの精度を持つ。
【0027】<全体動作>次に、図4乃至図8を用いて
図1、図3の回路の動作を説明する。
【0028】表示装置には、図4(a)のように各1画
素毎にG,B,Rの3色をすべて発光する画素配列を有
するものと、図4(b)などのように1画素毎にG,
B,Rのいずれかを発光する画素配列を有するものがあ
る。図1の回路は図4(a),(b)のいずれの装置に
も利用可能であるが、図4(a)の装置により適合す
る。そこで以下の説明は、図1の回路を図4(a)の表
示装置に対して適用するものとする。
【0029】いま、図3の誤差拡散回路に入力信号Pと
して図5のような値を持つG,B,Rいずれかの画像信
号が直接入力された場合を考える。図5はより大きな画
素の1部分を抜き出したものであり、図5のxは水平方
向の座標、yは垂直方向の座標を表している。図の画像
はx=0,y=0を境として、それより左、またはそれ
より上の画素はすべて信号値が2n(nは整数)、それ
より右でかつ下の画素はすべて信号値が2n+1である
ことを意味している。
【0030】図5の画像に対する図3の回路の動作例を
図6に記す。ここで、係数k0 等は、例えば、k0 =1
/2,k1 =k2 =1/4,k3 =0とする。P(=
G,B,Rのいずれか)は0〜255の整数値であるの
で図3のNはN=8である。一方、出力信号P’は12
8階調、すなわちM=7とする。また、回路の各部はす
べて1/16までの演算精度を持ち、1/16以下の値
は切り捨てられるものとする。すなわちL=4であり、
回路の他の部分もこれに見合ったビット数を有するもの
とする。ただし、この例では入力信号Pは整数値である
ので、入力信号Pの小数点以下の4ビットは常にゼロで
ある。また、この場合、累積誤差信号eおよび誤差信号
e’は{(8−7)+4}=5ビットの精度を持つ。
【0031】図6の値は、座標(x,y)の画素におけ
る図3の加算器21内部の下位ビットの加算結果を16
倍した値を示している。16倍しているのは、記述の簡
単化のため少数点以下4ビットの値を整数値として表す
ためである。入力信号Pはこの例では整数値であるの
で、下位5ビットは16倍した値では0または16であ
る。また、累積誤差信号eは0〜31の値を持ち得る。
従って加算結果は0から47の値をとりえる。値が32
以上となった場合は上位ビット(この場合は上位から7
ビット目)に対してキャリーが加算され、加算器21の
下位5ビット出力は{(加算結果)−32}となる。図
6においてはキャリーを生じる場合を矢印で記してい
る。矢印の左の数値は加算結果であり、右の数値は32
を引いた値である。また、x=0またはy=0の座標に
おける加算結果はすべてゼロである。これは、図5の画
像では、x<0,y<0において誤差が全く発生しない
ためである。たとえx=0,y=0の左方あるいは上方
のある程度離れた位置に誤差を生じるような画像レベル
(M=7であれば奇数の信号値)が存在したとしても、
一般に誤差拡散回路は有限の演算精度を持っているた
め、ある程度誤差を生じない画像レベルが連続すると、
累積誤差信号eは拡散の繰り返しにより次第に小さな値
となって、ついには切り捨てられてゼロとなる。この様
に、加算結果が連続的にゼロになることは一般画像にお
いても珍しいことではない。以上の規則やパラメータの
値に従って計算すると、加算結果は図6のような値とな
る。例えば、図6のx=3,y=2の欄については、x
=2,y=2の欄の値が10、x=3,y=1、x=
4,y=1の欄の値が各々28,30であるので、
【数2】 e=10/2+28/4+30/4=5+7+7=19 (加算結果)=e+(Pの下位5ビット) =19+16=35→3 となる。他の欄も同様に計算できる。
【0032】さて、2n+1の信号レベルの上位7ビッ
トは2nである。従って、図6においてキャリーが発生
しない画素ではP’=2n、発生する画素ではキャリー
が加算されてP’=2n+2となる。出力信号P’を画
面に表示した場合の画像を図7に示す。図の○の画素が
P’=2n+2となる画素であり、他の画素はP’=2
nである。また、図の点線は、本来2n+1のレベルが
表示されるべき画素のうち図6に計算結果を示した画素
の範囲を示している。図を見ると、点線内では平均的に
みて2n+1のレベルがほぼ一様に表示されており、誤
差拡散回路の効果がわかる。
【0033】ところで、人間の視覚特性におけるWeber-
Fechner の法則によれば、2つの光の明るさが近い場
合、それに対する明るさ感覚の差は明るさの比に比例す
る。図7において、例えば2n=128であれば(2n
+2)/2n=65/64であり、レベル間の比が小さ
いので、図7の画像を観視する人間には一様な画像のレ
ベルが緩やかに変化しているように感じられる。しかし
ながら、画像の暗部ではこの比が大きくなる。例えば2
n=2であれば(2n+2)/2n=2と画素間のコン
トラストは2倍となり、図7の画像はもはや一様な画像
とは感じられなくなる。実験した結果においても、画像
の暗部では図7のようなドットパターンがそのまま見え
てしまい、むしろ画質妨害として感じられることがわか
った。特に、ほぼ完全な暗部、すなわち信号値が2n=
0,2n+1=1であり、しかもその1のレベルがG信
号やR信号の様な特定の色に生じる場合に最も目立ちや
すい。図1に示した回路はこの現象を緩和し、暗部にお
ける特定の色のドットパターンをみえにくくする効果を
有している。
【0034】いま、図1の回路に例として、画面の全部
分でB,R信号はゼロ、G信号は図5においてn=0で
ある画像が入力されたものとする。つまり、入力画像は
G(緑)信号の単色画像で、かつG信号もx>0,y>
0でのみレベルが1という非常に暗い画像である。この
様な画像は、一般画像でも非常に暗い画像において時折
みられ、また、無彩色である黒の画像がレベル偏差のあ
るアナログ回路を通ったときなどにも生じることがあ
る。この場合における図1の各部の信号値を求める。こ
のとき、図1の回路の各部は図3の回路と同様にすべて
1/16までの演算精度を持つものとする。また、図2
のパラメータYthは、Yth=8とする。従って、図2の
特性からY<8ではα=Y/8である。前述の図1の回
路の動作から、KG ,KB ,KR を式(2) の値としたと
き、x>0,y>0において、
【数3】 Y=KG ×1+KB ×0+KR ×0=3/4 …(8) α=3/4×(1/8)=1/16 …(9) G”=1/16×1+(1−1/16)×3/4 =1/16+11/16=12/16 …(10) B”=R”=1/16×0+(1−1/16)×3/4 =11/16 …(11) となる。図1の回路では、式(10),(11)の値が誤差拡散
回路2,3,4に各々入力される。図3の回路の入力信
号値Pのみが式(10)、(11)の値に変わったものとして、
図6と同様に図3の回路の動作を計算すると、G”信号
については図8となり、B”信号,G”信号については
図9となる。図表の記法は図6と同様である。
【0035】図7と同様に、図8、図9から得られる表
示画像を図示すると図10のようになる。図の◎はG,
B,Rのすべての色がレベル2、すなわちG’=B’=
R’=2で発光している画素であり、同様に○はGのみ
が、△はB,Rの2色がレベル2で発光している画素で
ある。他の画素は、全く発光していないG’=B’=
R’=0の画素である。誤差拡散回路のみによる表示画
像の図7と、図1の実施の形態による表示画像の図10
を比較すると、図10の方がドットパターンがよりラン
ダム化されている状況が明らかである。実験結果におい
ても、図1の回路による表示画像の方がドットパターン
による画質妨害がより目立ちにくい。
【0036】図10のパターンが目立ちにくい1つの理
由として、各画素の輝度を計算すると以下のようにな
る。すなわち、正しい輝度の計算式
【数4】 YD=0.701G’+0.087B’+0.212R’ …(12) により各画素の表示されている輝度YDを計算すると、 ◎:YD=0.701×2+0.087×2+0.212×2=2.0 ○:YD=0.701×2=1.4 △:YD=0.087×2+0.212×2=0.6 となる。図7の画像は○の画素のみによって構成されて
いる。これに対して図10の画像は輝度の階調が2.
0,1.4,0.6の3段階で表示されており、特に△
の画素により単独の画素としても輝度の中間調が表示さ
れている。さらに、図10においては色の異なる○や△
の画素が空間的によく混じり合っている。人間の視覚特
性によれば、色度の空間周波数特性は明暗の特性に比べ
て狭帯域であるため、図10の画像における画素の色の
違いは、視覚的にかなり判別しにくい。このため、適正
な視距離で図10の画像を観視すると、全体としては自
然な階調の無彩色画像が観視され、図7のような特定の
色のドットパターンは検知されない。また、光源色では
輝度が非常に低く彩度(飽和度)の高い色が存在する
が、物体色ではそのような色は通常希である。一般にテ
レビジョン等の画像システムでは物体色を表示すること
が圧倒的に多いので、本実施の形態のように輝度の非常
に低い画像部分の彩度を低下させても、画像を見たとき
の不自然感はほとんどない。これらの理由から、図1の
回路により、誤差拡散回路を単独で用いたときの画質妨
害を緩和させて、表示される総合的な画質を改善するこ
とができる。
【0037】<他の実施の形態>次に、図11乃至図1
4により本発明の他の実施の形態を説明する。以下で
は、本発明を、前述した図4(b)に示すような1画素
毎にG,B,R信号のいずれかを発光する画素配列を有
する表示装置に適用する場合を考える。
【0038】図11は、かかる画素配列を有する場合に
おける入力のG,B,R信号から表示装置にいたる回路
系統図の一例を示している。
【0039】図示のように、この回路は、疑似階調作成
回路100と、画素間引き回路33と、表示装置34と
から成る。入力されるG,B,R信号は疑似階調作成回
路100によって表示装置34で表示可能なG’,
B’,R’信号に変換される。この疑似階調作成回路1
00としては図1の回路がそのまま使用できる。
【0040】疑似階調作成回路100から出力される
G’,B’,R’信号は3色とも全画素分の画素数を持
っているので、図4(b)の画素配列に適合するように
画素間引き回路33によって画素を間引く処理が実行さ
れる。この画素間引き回路33は信号の詳細なタイミン
グに応じたラッチ等により実現容易である。その動作内
容は原理的に自明であり、また、具体的な回路構成は実
際の用途に応じた信号の詳細なタイミングに依存するの
で、回路例は省略する。
【0041】図4(b)に示す画素配列は、水平2画
素、垂直2画素の4画素、すなわち図のG1,G2,
B,R画素を1組として、その繰り返しにより構成され
ている。G1,G2は色は同じG(緑)の色の画素であ
るが、位置の違いを考慮して呼び分けるものとする。図
11の画素間引き回路33では、これらの4画素が1組
として間引かれて出力される。画素間引き回路33の出
力であるG,B,R信号を入力のG,B,R信号と区別
するためG1’,G2’,BB’,RR’信号と呼ぶ。
これらが表示装置34に送られ、そのまま表示される。
【0042】表示装置34に同時に入力されるG1’,
G2’,BB’,RR’信号の画面上での配置の例を、
図11内右上に示す。ここで、G1’,G2’,B
B’,RR’信号の各画素は1画素おきかつ1ラインお
きにしか存在しない。このため、画素間引き回路33以
前の疑似階調作成回路100等がクロック周波数fsの
ディジタル回路で実現されるとすれば、間引き回路33
以後に挿入される回路はクロック周波数fs/2、ある
いは画素間引き回路33にラインバッファを利用すれば
fs/4で実現できる。
【0043】以上の図11の構成を回路規模の観点から
検討すると以下のように考えられる。
【0044】疑似階調作成回路100で3色とも全画素
分の疑似階調作成処理を行っているにも関わらず、画素
間引き回路33で画素が間引かれるため、処理結果の1
/3の画素しか実際には表示されない。従って図11の
回路構成は回路規模的にかなり冗長である。この冗長性
を削除し、回路全体を経済的に構成するためには、例え
ば回路構成を図12のようにすればよい。
【0045】図12の構成は、入力されるG,B,R信
号に対して画素間引きを行う画素間引き回路33と、彩
度低下回路35、G1,G2 誤差拡散回路36、B誤差拡散
回路37、およびR誤差拡散回路38からなる疑似階調
作成回路101とから成っており、G,B,R信号に対
してまず画素間引きを行ってから疑似階調作成処理を行
い、その結果であるG1’,G2’,BB’,RR’信
号を表示装置34に表示するようにしている。この場合
においても、表示装置34に同時に入力されるG1’,
G2’,BB’,RR’信号の画面上での配置は、例え
ば図11と同様である。
【0046】このとき、誤差拡散回路36,37,38
は、図3と同様な回路で実現できる。誤差拡散処理は同
じ色の画素のみで行われる必要がある。従って、B用の
誤差拡散回路37、R用の誤差拡散回路38について
は、係数k0 ,k1 ,k2 ,k3 を誤差に乗じる画素が
累積誤差信号eに対して画面上で図13(b)の位置関
係となることが必要である。このような回路は、図3に
おいて1クロックディレイ23,25,26、及び(1
ライン−1クロック)ディレイ24の各ディレイ量を図
13(b)に合わせて変更するだけで実現できる。G
1、G2用の誤差拡散回路36については、同様に、係
数k0 ,k1 ,k2 ,k3 を誤差に乗じる画素が累積誤
差信号eに対して画面上で図13(a)の位置関係とな
ることが必要である。この様な回路は、例えば、図3の
回路をG1,G2用に1組ずつ設け、係数k1 ,k2
3 を乗じる画素が図13(a)の位置関係となるよう
に、G1,G2の回路間を相互に接続すれば実現でき
る。より具体的には、G2の誤差信号e’を適当にディ
レイさせたのち係数k1 ,k2 ,k3 を乗じてG1画素
に加算し、G1の誤差信号e’を適当にディレイさせた
のち係数k1 ,k2 ,k3を乗じてG2画素に加算す
る。その他の動作内容は図3と全く同様であり、また、
具体的な回路構成は実際の用途に応じた信号の詳細なタ
イミングに依存するので、回路例は省略する。
【0047】さて、誤差拡散回路36,37,38の動
作は基本的には図3の回路と同様であるため、画像の暗
部に図7と同様なドットパターンが現れることも同様で
ある(ただし、画像の色により図13(a),(b)の
係数配置に応じて、図7のパターンが空間的に広がって
見える)。従って、図1の回路と同様に、ドットパター
ンによる画質妨害を避けるためには、図12の構成にお
いても彩度低下回路35が必要である。
【0048】《彩度低下回路35》 図12に示した彩度低下回路35として好適な具体的回
路構成例を図14に示す。
【0049】この図に示す彩度低下回路35は、2つの
G 係数器41,42と、KB 係数器43と、KR 係数
器44と、4つの加算器45,46,47,48と、1
/2係数器49と、G1”信号生成回路50と、G2”
信号生成回路51と、BB”信号生成回路52と、R
R”信号生成回路53とを備えている。この彩度低下回
路35の入力信号は、図12の画素間引き回路33の出
力であるG1,G2,BB,RR信号である。G1信号
はKG 係数器41およびG1”信号生成回路50、G2
信号はKG 係数器42およびG2”信号生成回路51、
BB信号はKB 係数器43およびBB”信号生成回路5
2、RR信号はKR 係数器44およびRR”信号生成回
路53にそれぞれ入力される。係数KG ,KB ,KR
値は、例えば式(2) の値と同一でよい。KB 係数器43
とKR 係数器44の出力は加算器45で加算される。加
算器45の出力は、加算器46,47において各々KG
係数器41,42の出力とそれぞれ加算される。加算器
46の出力はY1信号としてG1”信号生成回路50に
入力される。加算器47の出力はY2信号としてG2”
信号生成回路51に入力される。また、加算器46,4
7の出力は加算器48で加算され、この加算器48の出
力は1/2係数器49において係数1/2が乗じられ
る。加算器49の出力はY3信号としてBB”信号生成
回路52、RR”信号生成回路53に入力される。G
1”信号生成回路50,G2”信号生成回路51,B
B”信号生成回路52,RR”信号生成回路53は各々
以下の式により、図14の回路の出力であるG1”,G
2”,BB”,RR”信号を生成し出力する。
【0050】
【数5】 G1”=α1×G1+(1−α1)Y1 …(13) G2”=α2×G2+(1−α2)Y2 …(14) BB”=α3×BB+(1−α3)Y3 …(15) RR”=α3×RR+(1−α3)Y3 …(16) 回路50〜53は図1の回路9〜16と同様にして容易
に実現できる。係数α1,α2,α3の値は各々Y1,
Y2,Y3の値から決定されるが、図1の場合と同様に
図2の変換特性を利用できる。この回路では、図4
(b)のG1画素とそれに隣接したB,R画素に対応す
る画像信号値からそれらに応じた輝度Y1を、G2画素
とそれに隣接したB,R画素(Y1に用いたのと共通の
B,R)に対応する画像信号値からそれらに応じた輝度
Y2を、輝度Y1と輝度Y2の平均値として輝度Y3を
算出し、それらの値により出力信号G1”,G2”,B
B”,RR”の値を制御している。
【0051】これら図14の回路の詳細な動作や画質的
効果は、図1の回路の場合と同様であるので説明は省略
する。しかし、図14の回路を図12の構成で使用すれ
ば、表示装置が図4(b)のように画素毎にG,B,R
のいずれかを発光する画素配列の場合は、図1の回路と
同様な効果を1/2あるいは1/4のクロック周波数の
ディジタル回路で実現でき、経済的に極めて有利であ
る。
【0052】以上、本発明は上述した実施の形態以外の
回路や方法、あるいはパラメータでも利用できる。例え
ば、係数KG ,KB ,KR ,k0 ,k1 ,k2 ,k3
の各値は他の値でもよい。また、Y信号から係数αを発
生させる特性も図2に示したものに限定されず、Y信号
の値に対して係数αの値が単調増加していればよく、例
えばステップ的変化であってもよい。また、回路実現手
段についても他の手段が利用できる。例えば、図14に
おいてはY1信号とY2信号とを加算してY3信号を得
ているが、2つのKG 係数器41と42の出力を加算
し、その1/2に加算器45の出力を加算してもよい。
また、図11の右上に示したG1’,G2’,BB’,
RR’の位置関係もこれに限定されるものではなく、回
路において同時に処理される4つの信号を表示する画素
が空間的に隣接していれば、図11や図12、図14の
回路はそのまま利用できる。
【0053】また、誤差拡散処理についても、図3以外
の回路や方法で実現してもよい。さらには、図1の誤差
拡散回路2,3,4、および図12の誤差拡散回路3
6,37,38に代えて、空間的な表示密度を変化させ
ることにより擬似的な階調を作成する他の方法を用いて
もよい。さらにまた、空間的密度を変化させる方法と時
間的密度を変化させる方法の混合的な方法を用いてもよ
い。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように各請求項の発明によ
れば、表示可能な明るさの階調数が比較的少ない画像表
示装置において、画像の輝度が非常に低い部分の彩度を
低下させてから、疑似的階調表示を行うようにしている
ので、疑似的階調表示技術を用いた場合に画像の暗部で
生じることのある特定の色のドット状の画質妨害を目立
たせることなく、表示階調数を増加させることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る階調表示制御装置の主要構成部分
である疑似階調作成回路の一実施の形態を示す構成図で
ある。
【図2】図1の疑似階調作成回路に使用する特性の一例
を示す説明図である。
【図3】誤差拡散回路の一例を示す構成図である。
【図4】表示装置の画素配列の一例を示す説明図であ
る。
【図5】図1,2の回路の動作を説明するための画像の
一例を示す説明図である。
【図6】誤差拡散回路の動作例を示す説明図である。
【図7】図6から得られる出力信号P’を画面に表示し
た場合の画像を示す説明図である。
【図8】誤差拡散回路の動作例を示す説明図である。
【図9】誤差拡散回路の動作例を示す説明図である。
【図10】図8、図9から得られる出力信号P’を画面
に表示した場合の画像を示す説明図である。
【図11】本発明に係る階調表示制御装置の他の実施の
形態を示す構成図である。
【図12】本発明に係る階調表示制御装置のさらに他の
実施の形態を示す構成図である。
【図13】図12の回路の動作例を示す説明図である。
【図14】本発明の彩度低下回路の他の実施の形態を示
す構成図である。
【符号の説明】
1,35 彩度低下回路 2,3,4 誤差拡散回路 5 KG 乗算器 6 KB 乗算器 7 KR 乗算器 8,14,15,16,21,31,45,46,4
7,48 加算器 9 α発生器 10 1−α乗算器 11,12,13 α乗算器 22 ビット分割器 23,25,26 1クロックディレイ 24 (1ライン−1クロック)ディレイ 27,28,29,30 係数器 33 画素間引き回路 34 表示装置 36 G1,G2 誤差拡散回路 37 B誤差拡散回路 38 R誤差拡散回路 41,42 KG 係数器 43 KB 係数器 44 KR 係数器 49 1/2係数器 50 G1”信号生成回路 51 G2”信号生成回路 52 BB”信号生成回路 53 RR”信号生成回路 100,101 疑似階調作成回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 孝一 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (72)発明者 小林 希一 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (72)発明者 国分 秀樹 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (72)発明者 山本 敏裕 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (72)発明者 馬嶋 圭三 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (56)参考文献 特開 平7−105364(JP,A) 特開 平9−6282(JP,A) 特開 平8−190360(JP,A) 特開 平9−190361(JP,A) 特開 平8−251426(JP,A) 特開 平9−46539(JP,A) 特許2622141(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/20 H04N 1/405 G06T 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたカラー画像信号から、有限の
    階調数しか表示できないカラー画像表示装置に表示され
    る画素の輝度に応じた輝度相当値を算出する輝度算出手
    段と、 算出された輝度相当値が所定レベルより低い画素部分の
    彩度を低下させる彩度低下手段と、 この彩度低下手段により得られた画素の明るさの階調
    と、前記カラー画像表示装置で表示可能な画素の明るさ
    階調との間の差分を演算し、この差分を誤差として当該
    画素の周辺画素に拡散して前記カラー画像表示装置にお
    ける表示階調を変化させる手段と、 を有することを特徴とする階調表示制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の階調表示制御装置におい
    て、 前記画像表示装置の画素がG(緑)、B(青)、R
    (赤)の3色の3つの画素を単位として構成されている
    場合に、 前記輝度算出手段は、隣接したG画素、B画素、R画素
    にそれぞれ所定の係数を乗算した後、これらを加算して
    輝度相当値となる輝度Yを算出し、 前記彩度低下手段は、算出された輝度Yの値に応じて、
    YとG、YとB、YとRを各々混合して各表示画素の明
    るさの階調とする、 ことを特徴とする階調表示制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の階調表示制御装置におい
    て、 前記画像表示装置の画素がG1(緑)、G2(緑)、B
    (青)、R(赤)の3色の4つの画素を単位として構成
    されている場合に、 前記輝度算出手段は、G1画素とそれに隣接したB画
    素、R画素に対応する画像信号値からそれらに応じた輝
    度Y1を算出する手段と、G2画素とそれに隣接した前
    記G1画素の場合と共通のB画素、R画素に対応する画
    像信号値からそれらに応じた輝度Y2を算出する手段
    と、算出された輝度Y1と輝度Y2の平均輝度Y3を算
    出する手段とから成り、 前記彩度低下手段は、算出された輝度Y1の値に応じて
    Y1とG1を混合して表示画素の明るさの階調とする手
    段と、算出された輝度Y2の値に応じてY2とG2を混
    合して表示画素の明るさの階調とする手段と、算出され
    た輝度Y3の値に応じてY3とB、Y3とRを各々混合
    して表示画素の明るさの階調とする手段と、 から成ることを特徴とする階調表示制御装置。
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