JP3287624B2 - 半導体センサ - Google Patents
半導体センサInfo
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- Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
Description
特に故障検知手段を備えた半導体センサに関するもので
ある。
示す等価回路であり、これらの図に於いて、半導体セン
サは例えば圧力、速度、加速度等の様々な物理量を検出
して測定できる半導体センサ素子1と、半導体センサ素
子1の出力信号を処理する差動増幅回路2とを集積して
形成した半導体センサ回路3を備え、半導体センサ回路
3は1点鎖線で示す如く一つのケースに収められて半導
体センサ装置4を構成していて、電源5、出力6および
接地7に接続されている。半導体センサ回路3には電源
端子5a、出力端子6aおよび接地端子7aが設けら
れ、半導体センサ装置4には電源端子5b、出力端子6
bおよび接地端子7bが設けられている。出力端子6b
には半導体センサ装置4の信号が入力される制御装置8
の中のアナログ−ディジタル変換器9(以下A−Dコン
バーターと称す)に接続されており、A−Dコンバータ
ー9の入力インピーダンスは符号10で表してある。
の出力部の等価回路を示す。この等価回路から明らかな
通り、半導体センサ回路3にはその出力となるエミッタ
接地のNPNトランジスタ11、カソードがNPNトラ
ンジスタ11のコレクタに接続され、アノードが接地さ
れた寄生ダイオード12、NPNトランジスタ11の負
荷となる第1のPNPトランジスタ13、および第1の
PNPトランジスタ13と共にカレントミラー回路を構
成する第2のPNPトランジスタ14が設けられてい
る。第2のPNPトランジスタ14は、そのベースが第
1のPNPトランジスタ13のベースに接続され、エミ
ッタが第1のPNPトランジスタ13のエミッタと接続
され、コレクタは自身のベースと接続されている。第2
のPNPトランジスタ14のベースとコレクタには定電
流源15が接続されて第1のPNPトランジスタ13に
流れる定流を設定し、NPNトランジスタ11のベース
には増幅回路16が接続されている。17は半導体セン
サ回路3内部の電源5と接地7との間の内部インピーダ
ンスである。
ンサの動作について説明する。図6に於いて加速度セン
サ等の半導体センサ素子1の出力は差動増幅回路2で増
幅され、出力端子6a,6bを介して制御装置8のA−
Dコンバーター9に入力される。A−Dコンバーター9
によりアナログ信号はディジタル信号に変換され制御装
置8による制御に用いられる。
大値Vo(max)は次式で表わせる。
NPトランジスタ13の飽和電圧である。又、半導体セ
ンサ回路3の出力電圧の最小値Vo(min)は次式で表わせ
る。
ある。従って半導体センサ装置4の出力電圧は、V
sat11からVcc−Vsat13までの範囲の電圧をとることに
なる。
断線した場合に出力電圧がどうなるか考えてみる。この
場合は半導体センサ回路3に電源が供給されなくなるた
め、NPNトランジスタ11及び第1のPNPトランジ
スタ13は遮断される。従って出力端子6bは非常に高
いインピーダンスとなるが、A−Dコンバーター9の入
力インピーダンス10のため接地電位とほぼ同じ値とな
る。
合の出力電圧は、電源端子5aと5bとの間の断線と同
じく出力端子6bは非常に高いインピーダンスとなるた
め、A−Dコンバーター9の入力インピーダンス10に
よりほぼ接地電位に等しくなる。
ると、やはりNPNトランジスタ11及び第1のPNP
トランジスタ13が遮断するが、電源端子5aから半導
体センサ素子1及び内部インピーダンス17、寄生ダイ
オード12を介し、A−Dコンバーター9の入力インピ
ーダンス10に電流が流れる。この時の半導体センサ装
置4の出力電圧Vo(7open) は次式の通りとなる。
電源5−接地7間のインピーダンス)、Ri は内部イン
ピーダンスの抵抗値、RI(A−D)はA−Dコンバー
ター9の入力インピーダンス10の値、VE12 は寄生ダ
イオード12の順方向電圧である。従って、例えばVcc
=5V,RG=3kΩ,Ri=10kΩ,RI(A-D) =1
0MΩ,VF12 =0.6Vのとき、Vo(7open)≒4.4
0Vとなる。
端子6a,6bで断線した場合は、出力はほぼ接地電位
になり、接地端子7a,7bが断線した場合はVcc=5
Vのとき出力電圧は約4.4Vとなることが分った。し
かしながら、電源端子5a,5b及び出力端子6a,6
bが断線した場合には、A−Dインピーダンス9の入力
インピーダンス10で接地されるため、接地に対するイ
ンピーダンスが高く、出力端子6bから制御装置8迄の
配線に重畳されるノイズの影響を受け、非常に不安定な
電位となり、半導体センサの通常動作時の出力電圧範囲
に入ることが多く、正常動作時と断線時との判別ができ
ない。又、接地端子7a,7bが断線した場合には、出
力端子6bの電位はおよそ4.4Vになるが、(1)式
の如くVsat13=0.2VとすればVo(max) =4.8V
となり、正常に半導体センサ装置4が動作していても、
接地端子7a,7bが断線した場合と同様の電位を取り
得ることになり、正常動作時と断線時との判別ができな
い。この様にいずれの場合にも、出力端子6bの出力電
圧により、半導体センサ装置4の電源端子5a,5b、
出力端子6a,6b、接地端子7a,7bの断線を検出
することは不可能である。
以上のように構成されているため、端子部の断線が検出
できず信頼性上問題があった。
になされたもので、各端子部の断線を確実に検出できる
半導体センサ装置を得ることを目的としている。
ンサは、出力端子と、前記電源端子あるいは前記接地端
子との間で前記半導体センサ装置の外部に抵抗を接続す
ると共に、前記半導体センサ内に設けられ、前記電源端
子と、前記出力端子と、前記接地端子とのいずれに関し
ても断線が無い場合は前記出力端子に生じる前記半導体
センサの出力電圧の上限および下限の少なくとも一方を
所定値に制限して前記出力電圧が所定範囲内の値となる
ようにし、前記電源端子と、前記出力端子と、前記接地
端子とのいずれかに関した断線が生じた場合は前記出力
電圧が前記所定範囲外となるようにする出力電圧制限回
路を設け、もって前記出力電圧の値で前記電源端子と、
前記出力端子と、前記接地端子とのいずれかに関した断
線を検出し得るようにしたものである。
物理量の範囲に対応する出力電圧の範囲を、断線時の出
力電圧と分離区分しているため、半導体センサの断線を
容易に判別でき、極めて信頼性の高い半導体センサを提
供できる。
する。図1において、本発明の半導体センサは、出力端
子6bと電源5との間で半導体センサ装置4の外部に接
続された抵抗25と、半導体センサ装置4内部に設けら
れて半導体センサ装置4の出力電圧を制限する出力電圧
制限回路30とを備えており、半導体センサ装置4の出
力端子6bの出力電圧を監視することにより断線を検出
できるようにされている。出力電圧制限回路30は、半
導体センサ回路3の内部で電源端子5aと出力端子6a
との間に挿入された抵抗18と、一端が電源5に接続さ
れた抵抗19と、一端が抵抗19の他端に接続されて他
端が接地端子7aに接続された抵抗20と、抵抗19お
よび20間の接続点がベースに接続され、コレクタが電
源端子5aに接続されたNPNトランジスタ21と、一
端がNPNトランジスタ21のエミッタに、端子が接地
端子7bに接続された抵抗22と、ベースがNPNトラ
ンジスタ21のエミッタと抵抗22との間の接続点に接
続され、コレクタが接地端子7bに接続され、エミッタ
が出力端子6aに接続されたPNPトランジスタ23
と、NPNトランジスタ11のコレクタと抵抗18およ
び出力端子6a間の接続点との間に接続された抵抗24
とを備えている。抵抗18,19,20,22,24及
びNPNトランジスタ21、PNPトランジスタ23は
半導体センサ回路3の内部に形成されていて、出力電圧
制限回路30を構成している。
センサの動作につき説明する。まず半導体センサ素子1
が検出する物理量Pが加速度などのベクトル量を扱うも
のとすると、値は正および負のいずれも取り得るため、
物理量Pが0のときは半導体センサ回路3の出力電圧V
0 はあるオフセット電圧Voffset を持つことになる。
又、このオフセット電圧Voffset は電源5と接地7との
間の電位差Vccの範囲のある値(例えば1/2 Vcc)を取
る(図2)。このとき物理量Pが増加すると出力電圧V
0 が増加するものとすると、物理量Pが正のとき出力電
圧V0 はVoffsetより大きくなり、反対に物理量Pが負
の時出力電圧V0 はVoffset より小さくなる。
6bならびに接地端子7a,7bの断線検知について説
明する。まず、電源端子5a,5bが断線した時の出力
6の出力電圧V0 (5open)は
値である。R25=220kΩ,R18=5kΩ,RG=3
kΩ,Ri=10kΩ,RI(A-D)=10MΩ、Vcc=5
VとすればV0(5open)≒0.16Vとなる。次に出力端
子6a,6bが断線したときの出力6の出力電圧V
0(6open)は
である。最後に接地端子7a,7bが断線したときの出
力6の出力電圧V0(7open)は
ある。したがって、例えば出力V0 として0.5Vより
小さい値あるいは4.5Vより大きい値が出力されない
様にしておけば、0.5Vより小さい電圧あるいは4.
5Vより大きい電圧が出力されたときには、端子が断線
していることが分る。
4.5Vより大きい値が出力されない様にする出力電圧
制限回路30について説明する。まず図1より半導体セ
ンサ回路3の出力電圧が取り得る最小値V0(min)は、
は、Vsat11=0.2V,R18=5kΩ,R24=0.3
3kΩ,R25=220kΩ,Vcc=5Vとしたとき0.
5Vより小さくならない。
V0(max)は次のように求められる。抵抗19と抵抗20
によって分圧された電圧がNPNトランジスタ21のベ
ースに印加される。このときのNPNトランジスタ21
のエミッタ電圧VE(21) は
値、VBE(21)はNPNトランジスタ21のベース・エミ
ッタ間オン電圧である。抵抗22はエミッタフォロアで
動作しているNPNトランジスタ21の負荷であり、V
E(21) はPNPトランジスタ23のベース電位であるか
ら(8)式を書き直すと
ある。
(9)式の如く一定の電圧であるから、PNPトランジ
スタ23はエミッタ電位によってコレクタ電流が流れた
り流れなかったりする。即ちPNPトランジスタ23を
活性化するにはこのエミッタ電位が
位、VBE(23)はPNPトランジスタ23のベース・エミ
ッタ間オン電圧である。(9)式(10)式により
電流に係らずほぼ一定と仮定すると(実際はエミッタ電
流の自然対数に比例する)
大出力電圧V0(max)は
とV0(max)=4.5Vとなる。
9,20、NPNトランジスタ11,21、PNPトラ
ンジスタ23により半導体センサ回路3の出力V0 は
0.5Vより小さくあるいは4.5Vより大きい値をと
らないことになり、半導体センサ回路3の特性は図2の
如くなる。ここで物理量Pは、P1〜P2の範囲が通常計
測範囲であり、物理量PがP1′のとき出力V0 はV
0(max)に固定されており、物理料PがP2′のときはV0
はV0(max)に固定されている。V0 がV0(max) からV
cc迄の範囲及びV0(min) から0迄の範囲は半導体セン
サ装置4のいずれかの端子が断線している場合である。
この様にして半導体センサ装置4の断線を検出でき、又
V0 が断線を示す範囲(図2の斜線の範囲)のときは制
御回路8は半導体センサ装置4の出力電圧V0を参照し
ない制御のモードを取る様にプログラムを作れば信頼性
の高い制御装置が実現できる。必要があれば、V0 が断
線を示す範囲のとき、表示ランプ等を点灯させ、警告を
発することも可能である。
実施例1の場合と異なり電源5と出力6との間に抵抗が
挿入されておらず、出力6と接地7との間に抵抗26が
挿入されている。この場合も抵抗26は半導体センサ装
置4の外部に設けねばならない。出力電圧制限回路30
の内容は図1のものと同じである。電源端子5a,5b
が断線しているときは、半導体センサ回路3の内部のト
ランジスタは全てオフであり、出力端子6bは抵抗26
と入力インピーダンス10の並列抵抗により接地との間
を終端されている。抵抗26の値を入力インピーダンス
10より十分小さな値としておけば、出力6は抵抗26
で接地されているため出力電圧V0 は0Vである。出力
端子6a,6bが断線しているときも同様、出力6は抵
抗26で接地されておりOVとなる。接地端子7a,7
bが断線しているときは出力V0(7open)は
Ω,RI(A-D)=10MΩ、R18=5kΩ,Vcc=5Vの
ときV0(7open)≒4.89V 従って実施例1と同様に半導体センサ回路3の出力V0
が0.5Vより小さいか4.5Vより大きな値をとらな
い様にしておけば出力電圧V0 を見ることにより、半導
体センサ装置4の各端子の断線は検出できる。
値を取らない物理量Pを半導体センサ素子1が計測する
場合は、V0(min)をVoffsetとしておけば、V0(max)で
のみ出力電圧V0を制限すれば良いから図1及び図3の
出力電圧制限回路30の抵抗24は不要であり、図4に
示す如く、この抵抗24に対応する抵抗の無い出力電圧
制限回路31で良い。この場合通常の物理量Pの計測範
囲は0〜P1 である。V0 がVoffsetより或はV0(max)
より大きいとき半導体センサ装置4のいずれかの端子が
断線していることになる。
を電源5と接地7の間に挿入して定電圧駆動方式を用い
ているが、半導体センサ素子1を定電流源により駆動す
る定電流駆動方式としても同様の効果を奏するし、温度
特性の点からは好ましい。但しこの場合半導体センサ回
路3の電源5と接地7との間のインピーダンスは抵抗1
7(R17)のみとなる。半導体センサ素子1としては公
知の様々なタイプのものが使用できる。
によれば、出力端子と、前記電源端子あるいは前記接地
端子との間で前記半導体センサ装置の外部に抵抗を接続
すると共に、前記半導体センサ内に設けられ、前記電源
端子と、前記出力端子と、前記接地端子とのいずれに関
しても断線が無い場合は前記出力端子に生じる前記半導
体センサの出力電圧の上限および下限の少なくとも一方
を所定値に制限して前記出力電圧が所定範囲内の値とな
るようにし、前記電源端子と、前記出力端子と、前記接
地端子とのいずれかに関した断線が生じた場合は前記出
力電圧が前記所定範囲外となるようにする出力電圧制限
回路を設け、もって前記出力電圧の値で前記電源端子
と、前記出力端子と、前記接地端子とのいずれかに関し
た断線を検出し得るようにしたものであるため、センサ
が安価に製造でき、高信頼のものが得られる効果があ
る。
等価回路図である。
す図である。
す等価回路図である。
す等価回路図である。
示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 半導体センサ素子と、該半導体センサ素
子の出力信号を処理する差動増幅回路とを集積して形成
した半導体センサ回路を備え、該半導体センサ回路に
は、電源端子と、出力端子と、接地端子とが設けられる
と共に、前記出力端子に入力インピーダンスで接地され
るA−Dコンバータが接続された半導体センサに於い
て、 前記出力端子と、前記電源端子あるいは前記接地端子と
の間で前記半導体センサ装置の外部に抵抗を接続すると
共に、前記半導体センサ内に設けられ、前記電源端子
と、前記出力端子と、前記接地端子とのいずれに関して
も断線が無い場合は前記出力端子に生じる前記半導体セ
ンサの出力電圧の上限および下限の少なくとも一方を所
定値に制限して前記出力電圧が所定範囲内の値となるよ
うにし、前記電源端子と、前記出力端子と、前記接地端
子とのいずれかに関した断線が生じた場合は前記出力電
圧が前記所定範囲外となるようにする出力電圧制限回路
を設け、前記出力電圧の値で前記電源端子と、前記出力
端子と、前記接地端子とのいずれかに関した断線を検出
し得るようにした ことを特徴とする半導体センサ。
Priority Applications (3)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP00279093A JP3287624B2 (ja) | 1993-01-11 | 1993-01-11 | 半導体センサ |
Publications (2)
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ID=11539160
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP00279093A Expired - Lifetime JP3287624B2 (ja) | 1993-01-11 | 1993-01-11 | 半導体センサ |
Country Status (3)
Country | Link |
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US (1) | US5473253A (ja) |
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DE (1) | DE4400437C2 (ja) |
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1994
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