JP3285861B2 - 車両用のタンク排気装置並びに該排気装置の機能検査方法および検査装置 - Google Patents
車両用のタンク排気装置並びに該排気装置の機能検査方法および検査装置Info
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Description
置の機能検査方法および検査装置に関する。
び −吸着フィルタとタンク排気弁との間の弁管路。
それにより吸気管内の負圧によって、燃料蒸気がタンク
排気装置から掃気される。その際、吸着フィルタは、換
気管路を介して供給される空気により再生される。
る危険性がある。従いこの種の装置は、車両の動作中繰
返し機能検査を行わなければならない。
は、カリフォルニア環境庁CARBの提案に基づいている。
これによればタンク排気弁を開放するために、ラムダ制
御器が混合気希薄方向へのその調整値を補正しなければ
ならないか否かが検査される。これは常に、タンク排気
装置から燃料蒸気を含んだ空気を掃気しなければならな
い場合である。しかし吸着フィルタが完全に再生され、
タンク内の燃料が完全にガス抜きされることもある。そ
の場合タンク排気弁の開放の際に、ラムダ制御器の調整
値に従い内燃機関の噴射弁に送出される燃料の他には一
切付加的な燃料が送出されない。この場合ラムダ制御器
は補正を行う必要はなく、タンク排気装置が気密でなく
なったのか、または上記の理由で燃料が付加送出されな
いのかが明らかでない。この疑問に答えるために公知の
方法では、ラムダ制御器からの信号の分離を次の場合の
み行う。すなわち、燃料温度センサによりタンク内の燃
料が所定最小温度を上回ったことが指示され、タンク充
填状態センサが車両に燃料補給されたことを通報した場
合のみ行う。ここではどのような場合でも、タンク排気
弁の開放の際に掃気される燃料蒸気が装置内に存在して
いるに違いなく、ラムダ制御器により補正が行われる、
ということを前提としている。しかしこの方法では、タ
ンク内にはガス抜きされた燃料が存在しているか、その
ような燃料が補給され、吸着フィルタが十分に再生され
ている場合には、常に間違った決定が下される。
管路が制御可能な阻止弁を有するタンク排気装置が記載
されている。この阻止弁によって次のような方法を実施
することができる。すなわち、阻止弁を閉鎖し、タンク
排気弁を開放し、タンク内に負圧が形成されているか否
かを検査するのである。負圧が形成されている場合、装
置の機能は正常であると推定される。
に間違った決定を下し得る。その他に、阻止弁を閉鎖す
る特別の検査サイクルが必要であり、この検査サイクル
では吸着フィルタを再生することができない。
ク排気装置の機能検査方法を提供し、さらにこの方法を
実施するための装置およびその機能を広範囲かつ高い信
頼性をもって検査することのできるタンク排気装置を提
供することである。
本発明の方法は、 −クロス共分散分析用の第1の入力パラメータを、タン
ク排気弁を通る体積流量に対する信号のハイパスフィル
タリング処理により形成し、 −クロス共分散分析用の第2の入力パラメータを、タン
ク差圧、すなわちタンク内圧力と周囲圧力との差に対す
る信号のハイパスフィルタリング処理により形成し、 −前記2つの入力パラメータの積に関するクロス共分散
関数の最大値または平均値を求め、 −第1の入力パラメータの分散に対するパラメータを形
成し、 −クロス共分散関数の最大値または平均値を前記第1の
入力パラメータの分散に対するパラメータにより割り算
することによって伝達係数を計算し、 −該伝達係数が所定の値領域内にあるか否かを検査し、
所定の値領域内にある場合は、タンク排気装置の機能は
正常であると判定し、当該領域内にない場合は正常でな
いと判断する。
れの方法ステップを実施するように構成された装置を有
する。
対する上記の構成を有し、さらに、 吸着フィルタには換気絞り部が設けられており、 吸着フィルタの換気管路はタンク閉鎖装置まで案内さ
れ、該換気管路が閉鎖された状態ではタンク閉鎖装置も
閉鎖されるように当該閉鎖装置に設けられており、 請求の範囲第11項記載の装置が設けられていることを
特徴とする。
装置の駆動の際にはほとんど連続的に、タンク排気弁を
通る体積流量が変化するという知識に基づくものであ
る。この流量変化にタンク圧力変化も相関しなければな
らない。一方、タンク圧力変化は他の作用、例えば曲線
走行の際のタンク内容物の波立ち、およびそれにより惹
起される突然のガス発生によっても発生し得る。しかし
これらの圧力変化はタンク排気弁を通る体積流量には相
関しない。従い、クロス相関分析またはより有利には本
発明のようなクロス共分散分析により、タンク圧力変化
が流量変化により惹起されものであるか否かが検出でき
ることになる。タンク圧力変化が流量変化に惹起される
ということは装置の機能が正常であるということであ
る。
に、体積流量に対する信号と、タンク差圧信号、すなわ
ちタンク内圧力と周囲圧力との差に対する信号とをそれ
ぞれハイパスフィルタリング処理する。これは有利に
は、それぞれの信号の平均値を形成し、この平均値をそ
れぞれの瞬時信号値から減算するのである。これにより
入力パラメータはそれぞれの平均値だけ変動する。これ
はクロス共分散分析の入力パラメータに対して必要なこ
とである。
きる。しかし有利にはこれを、タンク排気弁での圧力
差、圧力差−流量特性曲線およびタンク排気弁制御のデ
ューティ比を用いて検出する。圧力差も測定することが
できるし、または有利には周囲圧力と吸気管圧力との差
として検出することができる。吸気管圧力は測定するこ
とができるし、または有利には負荷信号から検出するこ
とができる。周囲圧力は良好な近似で一定であると仮定
することができる。しかしこれを測定するかまたは代替
パラメータを用いて検出することができる。
されこれが積分される。積分は有利にはローパスフィル
タにより置換される。得られた値を流量差の分散で割算
すれば、すなわち積分されるか、または有利にはローパ
ス瀘波された流量差の2乗により割算すれば、伝達係数
としてパラメータが得られる。このパラメータはどの程
度タンク内の圧力が、流量の変化の際に変化するかを表
わす。
の値は次の場合に最大となる。すなわち、2つの入力パ
ラメータの値が、2つの信号間の位相ずれに相応する時
間的ずれと相互に乗算された場合に最大となる。従いそ
れぞれ瞬時のタンク差圧の差は以前の流量差と乗算され
なければならない。このような以前の値は、最小可能位
相ずれと最大可能位相ずれとの間にある時間領域にわた
って記憶されなければならない。
れは充填状態位相ずれ特性曲線を用いて検出される。記
憶された流量差から、瞬時のタンク差圧の差と乗算する
ための流量差が選択される。この流量差はちょうど検出
された位相ずれを有している。これに対して充填状態セ
ンサが備えられていなければ、記憶されているすべての
流量差をそれぞれ瞬時のタンク差圧の差と乗算し、すべ
ての積をローパス瀘波するのが有利である。このように
して得られた値はクロス共分散関数を表わす。これらの
値から容易に最大値を選択することができる。
の共分散に依存するだけでなく、パラメータの絶対値に
も依存することは明白である。タンク差圧の差の絶対値
は特に、タンク排気装置に漏れがあるか、または排気装
置が詰まっているかに依存する。これについてはすべて
のクロス共分散関数が係る。そのため伝達係数を形成す
るのにクロス共分散関数の最大値だけでなく、その平均
値も使用することができる。しかし最大値により、クロ
ス共分散分析の理論によればより正確な結果が得られ
る。
流量の時間的変化が広帯域であればあるほど正確にな
る。自然動作で発生する流量信号が十分な周波数帯域値
を有していなければ、タンク排気弁のデューティ比をラ
ンダムに変化するのが有利である。これは連続的に行う
か、または流量差の絶対値が閾値を下回った場合のみ行
う。閾値を下回ることは、タンク差圧の変化に相関し得
るような変化が発生しないことを指示する。特にデュー
ティ比の変化を行うことは、デューティ比の変化が実際
に流量変化を生じさせるほど吸気管圧力が低い場合に意
味がある。吸気管の圧力がそれ程低いか否かは、吸気管
圧力を直接用いて、または流量差の絶対値の平均値に対
して比較的低い閾値を用いて判定することができる。
法および本発明の装置が正常に動作するように、タンク
排気弁を通る体積流量の変化ができるだけ良好にタンク
内へ伝播することが保証されなければならない。これは
特に、タンク排気弁が直接タンクと連結されており、吸
着フィルタが接続管路を介してのみ前記の管路に接続さ
れている場合にあてはまる。これに対して、タンク連結
管路が比較的長く吸着フィルタに導かれており、吸着フ
ィルタがその吸気側で別個にタンク排気弁と連結されて
いれば、流量変化により惹起される吸気側の圧力変化は
タンク圧力にほとんど影響を及ぼさない。しかしこの場
合も、狭く絞られた換気管路を使用すると測定効果が高
められる。
有する車両では、燃料補給の際に問題が生じる。すなわ
ち、燃料補給の際に十分な空気が換気管路を通って逃げ
ることができないのである。この場合、吸着フィルタが
付加的に換気絞りのためにさらに換気管路を有し、この
換気管路が燃料補給中は開放され、タンク排気装置の通
常動作では閉鎖されるように構成すると有利である。特
に有利には、この換気管路をタンク閉鎖装置まで導き、
このタンク閉鎖装置は閉鎖状態において換気管路を閉鎖
するように構成する。このようにして自動的に、換気管
路が燃料補給の際に開放されることが保証される。燃料
補給後に閉鎖部が操作されなければ、換気管路は開放さ
れたままとなる。このことにより、タンク排気弁を通る
体積流量が比較的大きい場合でもタンク内には負圧が発
生しなくなり、そのためクロス共分散分析は非常に小さ
な伝達係数を送出する。このことは装置に漏れがあるこ
とを指示する。
排気装置の模式図である。
の模式図である。このタンク閉鎖装置にて、図1に含ま
れる吸着フィルタに対する換気管路が終端する。
に対するブロック機能回路図である。
に対する入力パラメータの形成を説明するためのブロッ
ク機能図である。
ック機能回路図である。
および最小値の検出を説明するためのブロック機能回路
図である。
均値を検出するための別の分散に対するブロック機能回
路図である。
出するための別の分散に対するブロック機能回路図であ
る。
図または方法に対するフローチャートとして理解される
ことを述べておく。
結された吸着フィルタ12、換気管路13、換気絞り部14並
びに内燃機関17の吸気管16への弁管路15が示されてい
る。弁管路にはタンク排気弁18が挿入されている。吸気
管にはホットワイヤ−エアーフローメータ19が配置され
ており、このエアーフローメータは空気量信号LMを出力
する。機関17の回転数測定器20はこの機関の回転数nを
検出する。
負荷に依存するデューティ比により制御される。機関負
荷は値LMとnから求められる。時間的依存性は、タンク
の排気がいわゆるタンク排気フェーズ中のみ許容される
ということにある。恒常的なタンク排気は許容されな
い。というのは、タンク排気によりラムダ制御が影響を
受けるからである。すなわち、ラムダ制御はタンク排気
の未知の影響なしで適応されなければならないからであ
る。典型的には適応フェーズおよびタンク排気フェーズ
はそれぞれ数分である。
られている。検査装置は検査結果を指示する判定信号BS
を送出する。検査装置22には差圧信号dPが、タンクに設
けられた差圧センサ23から供給される。差圧センサはタ
ンク内の圧力と周囲圧力との差を測定する。さらに検査
装置22には吸気管16内の圧力を検出するために負荷信号
が供給される。これも、空気量LMの値と回転数n、並び
に選択的にタンク内の充填状態センサ24からの充填状態
信号FSTにより表わされる。
より、蓋自体が閉じられているかぎり閉鎖されることが
わかる(図1)。一方、換気管路は閉鎖部の開放の際に
開放される(図2)。この構成の目的は後で説明する。
18を通る体積流量に対する信号V_TEV(t)にハイパス
フィルタリング処理が施される。相応して第2の入力パ
ラメータ決定装置27では、差圧センサ23の差圧信号dP
(t)に相応のハイパスフィルタリング処理が行われ
る。これによりクロス共分散分析に対する入力パラメー
タΔVS_TEV(t)ないしΔdP(t)が得られる。これら
の入力パラメータはクロス共分散分析装置28に供給され
る。第1の入力パラメータはその他に分散検出装置29並
びに第1の入力パラメータの絶対値の平均値を検出する
装置30に供給される。商形成器31では、第1の入力パラ
メータ分散が、2つの入力パラメータの積に関するクロ
ス共分散関数の最大値または最小値で割算される。この
商は同様にクロス共分散装置28から出力される。得られ
た商は判定装置32にて、商に対する下側閾値および上側
閾値と比較される。下側閾値を下回るか、または上側閾
値を上回ると、判定信号BSとして値“1"が出力される。
これはタンク排気装置の機能が正常でないことを指示す
る。その他の場合には値“0"が出力される。
ィルタリング処理は図4に示されている。そこにはハイ
パスフィルタとして作用する第1の入力パラメータ決定
装置26が示されている。第2の入力パラメータ決定装置
27も相応に作用する。第1の検出装置26には流量信号VS
_TEV(t)が供給される。この信号はローパスフィルタ
で平均化され、加算個所にて流量平均値が瞬時の体積流
量から減算される。これにより流量差ΔVS_TEV(T)が
第1の入力パラメータとして得られる。
うに検出される。すなわち、負荷吸気管圧特性フィール
ド33から、吸気管圧pSが機関17の負荷に依存して検出さ
れる。図4には負荷情報として空気量信号LMと回転数n
の値が使用される。圧力差−流量−特性曲線34を用い
て、吸気管圧からタンク排気弁を通る体積流量が検出さ
れる。この吸気管圧は弁が完全に開放され、かつタンク
排気弁のタンク側圧力が一定の場合にあてはまる。後者
の条件は比較的良好に満たされる。なぜなら、タンク側
圧力は実質的に常に大気圧に相応するからである。大気
圧は実施例の場合一定であると仮定されている。このよ
うにして検出された体積流量はさらに乗算個所で、タン
ク排気弁のデューティ比τにより修正される。これはこ
のようにして実際の体積流量VS_TEV(t)を得るためで
ある。このステップは吸気管圧を測定するか、またはタ
ンク排気弁を通る体積流量をフローメータにより直接検
出すると簡単化される。
わち、入力パラメータ、ここでは流量差ΔVS_TEV(t)
が2乗され積分される。有利な実施例では、積分の代わ
りにローパスフィルタTPによるローパス瀘波が行われ
る。
る機能が有利である。選択的手段は図7および図8に基
づいて説明される。
次連続し、流量差ΔVS_TEV(t)に対する値がファイル
される。これは、最大の時間ずれがN・Tが、流量変化
とタンク差圧の変化との間の最大位相ずれにちょうど相
応するほどの数をファイルする。それぞれ新たに記録さ
れた値により、最も古い値がメモリから消去される。記
憶された値は、瞬時の値にいたるまですべて乗算個所3
6.1から36.nにおいて、瞬時のタンク圧力差の差ΔdP
(t)と乗算される。乗算された値は第1の入力パラメ
ータ決定装置27と同様に出力される。瞬時の流量差は乗
算されない。というのは、実施例では前記の最小可能位
相差がゼロではなく、少なくともメモリに記憶される順
次連続する差値の時間間隔に相応するからである。個々
の積は引き続きローパスフィルタ(TP)37.1〜37.Nでロ
ーパス瀘波され(理想的には全測定時間にわたって積分
を行うべきである)、これによりクロス共分散関数の個
々の値が形成される。これらの値から最大値または最小
値が検出される。これは装置38で行われる。
的経過を説明する。
とタンク差圧dP(t)に対して測定値が30ms毎に形成さ
れる。前記のローパス瀘波は平滑化平均値形成により、
それぞれ先行する平均値を約99%、有利にはそれ以上で
重み付けし、新たな値を残りの値で100%まで重み付け
する。これは約5秒の時定数に相応する。このようにし
て形成された流量差ΔVS_TEV(t)は500ms毎にFIFOメ
モリ35に書き込まれる。このメモリは全部で30の値を記
憶する。すなわち、含まれている最も古い値は15秒前の
値である。これはタンクがほとんど空の際の、実施例の
タンク排気装置での位相ずれに相応する。タンクが満タ
ンの際、位相ずれは約500msだけである。すべての位相
ずれ毎に乗算個所36.1〜36.nにより、タンク差圧の差Δ
dP(t)に対するクロス分散が計算され、ローパス瀘波
される。このフィルタリングは実施例では、6分の時定
数で行われる。このことは、500ms毎に計算した場合、
それぞれ新たな値は、古い平均値に対して約1%の関係
で考慮されることを意味する。ローパス瀘波されたどの
値が最大であるかは、タンクのそれぞれの充填状態に依
存する。
滑化平均値形成が分散検出装置29にて行われる。ここに
おいて得られた値をクロス共分散装置28の出力パラメー
タにより割算すれば、伝達係数が得られる。この伝達係
数は、所定の流量変化の際のタンク差圧の変化がどれほ
どの大きさでなければならないかを表わす。実際により
正常機能するタンク排気装置に対する伝達係数が検出さ
れる。ここでは検出された伝達係数に基づいて、比較的
にやや低い下側閾値とやや高い上側閾値が定められる。
下側閾値を下回ると、このことはタンク排気装置に漏れ
があり、そのため正常でないことを指示する。上側閾値
を上回ると、このことは吸着フィルタの詰まりのため機
能が正常でないことを指示する。すなわちこの場合は、
タンク排気弁を通る流量変化によるタンク内の圧力変化
が実際に許容される圧力変化よりも大きい。
量変化が存在する場合にのみ意味がある。従い流量変化
が過度に小さい場合には、前記の評価を中止するのが有
利である。このために絶対値検出器30の出力信号が第1
の閾値検査装置39.uに供給される。この閾値検査装置は
流量変化の絶対値の平均値が所定の下側閾値を下回るか
を検査する。下側閾値を下回ると、それぞれ最後の値を
保持するための信号が分散検出装置29およびクロス共分
散装置28に出力される。
法を中止しなければならない場合)をできるだけ回避す
るために、出力信号が絶対値検出器30からさらに第2の
閾値検査装置39.oに供給される。この装置は、前記の閾
値を下回るとただちに、ランダムデューティ比τを形成
するための信号ZFSを弁制御装置21に出力する。しかし
弁制御装置21はこのランダムデューティ比を次の場合の
み形成する。すなわち、弁制御装置が負荷信号を用い
て、吸気管圧が十分に低いためランダムデューティ比が
実際に意味があることを検出し、さらに機関17の動作状
態データからデューティ比を連続的に変化しても障害を
受けない動作領域で機関が運動していることを検出した
場合のみ形成する。
を得るのではなく、このような信号をできるだけいつも
得ることができるようにするため、デューティ比の変化
が障害にならないような動作領域に機関がある場合は基
本的に常時、ランダムデューティ比を調整することがで
きる。その際特に、ランダムデューティ比の時間的平均
値が、従来の動作においてそれぞれの動作状態で弁制御
装置により調整されることとなるデューティ比とほぼ一
致するように注意しなければならない。
る。図7によれば、乗算個所36.1〜36.nでの積の形成直
後に、平均値形成およびつづいてこの平均値のローパス
瀘波が行われる。図6ではそうでなく、平均値のローパ
ス瀘波が行われてから、平均値が検出される。これによ
りすべてのローパスフィルタが1つに節約される。しか
しこのようにして得られた図7のクロス共分散装置28.1
からの出力信号は、図6のクロス共分散装置28からの出
力信号よりも信頼度が劣る。なぜなら、クロス共分散関
数の正確な検出は最初にローパスフィルタリングを必要
とするからである。
分散装置28と同じ信頼度で動作し、しかも充填状態セン
サ24を必要とすることでそのための計算コストが比較的
低い。この装置も、図6で説明したFIFOメモリ35を有す
る。しかしこのメモリからは常に1つの値だけがタンク
差圧の差ΔdP(t)との乗算のために読み出される。こ
の読み出される値は前記の圧力差に対して正確に瞬時の
位相ずれを有している。この位相ずれは充填状態−位相
ずれ−特性曲線40により得られる。この特性曲線はタン
クの各充填状態毎に、流量変化とタンク圧力変化との間
の所属の位相ずれを出力する。読み出された値は前記の
乗算後、唯1つのローパスフィルタ37で瀘波される。従
い乗算個所が1つに、ローパスフィルタも1つに省略さ
れ、さらにクロス相関関数の最大値のための検出装置38
が省略される。
Claims (12)
- 【請求項1】内燃機関を有する車両のタンク排気装置の
機能検査方法であって、該タンク排気装置は吸着フィル
タを有し、該吸着フィルタはタンク接続管路を介してタ
ンクと連結されており、かつ挿入連結されたタンク排気
弁を有する弁管路を介して内燃機関の吸気管に連結され
ている、タンク排気装置の機能検査方法において、 −クロス共分散分析用の第1の入力パラメータを、タン
ク排気弁を通る体積流量に対する信号のハイパス処理に
より形成し、 −クロス共分散分析用の第2の入力パラメータを、タン
ク差圧、すなわちタンク内圧力と周囲圧力との差に対す
る信号のハイパス処理により形成し、 −前記2つの入力パラメータの積に関するクロス共分散
関数の最大値または平均値を求め、 −第1の入力パラメータの分散に対するパラメータを形
成し、 −クロス共分散関数の最大値または平均値を前記第1の
入力パラメータの分散に対するパラメータにより割り算
することによって伝達係数を計算し、 −該伝達係数が所定の値領域内にあるか否かを検査し、
所定の値領域内にある場合は、タンク排気装置の機能は
正常であると判定し、当該領域内にない場合は正常でな
いと判断することを特徴とする、タンク排気装置の機能
検査方法。 - 【請求項2】クロス共分散関数の最大値を以下の方法ス
テップで検出する: −第2の入力パラメータのそれぞれ瞬時値と第1の入力
パラメータの時間をずらされたそれぞれの値の複数の積
をそれぞれ連続的に計算し、 ここで第1の入力パラメータの値は、該第1の入力パラ
メータに対して最小の位相ずれを有する値から最大の位
相ずれを有する値までに分散しており、 −各考慮すべき位相ずれに対してクロス共分散因子を計
算し、 −正の最大値を有する因子を選択する、請求の範囲第1
項記載の方法。 - 【請求項3】クロス共分散関数の最大値を以下の方法ス
テップで検出する: −タンク充填状態を検出し、 −第1の入力パラメータと第2の入力パラメータとの推
定位相ずれを検出し、 −第2の入力パラメータのそれぞれの瞬時値を、第1の
入力パラメータの、検出された位相ずれだけ以前のの値
と乗算し、 −乗算結果を平均する、請求の範囲第1項記載の方法。 - 【請求項4】クロス共分散関数の平均値を以下の方法ス
テップで検出する: −第2の入力パラメータのそれぞれ瞬時値と第1の入力
パラメータの時間をずらされたそれぞれの値からの複数
の積をそれぞれ連続的に計算し、 ここで第1の入力パラメータの値は、該第1の入力パラ
メータに対して最小の位相ずれを有する値から最大の位
相ずれを有する値までに分散しており、 −各考慮すべき位相ずれに対してクロス共分散因子を計
算し、 −クロス共分散因子の平均値を計算する、請求の範囲第
1項記載の方法。 - 【請求項5】クロス共分散関数の平均値を以下の方法ス
テップで検出する: −第2の入力パラメータのそれぞれ瞬時値と第1の入力
パラメータの時間をずらされたそれぞれの値からの複数
の積をそれぞれ連続的に計算し、 ここで第1の入力パラメータの値は、該第1の入力パラ
メータに対して最小の位相ずれを有する値から最大の位
相ずれを有する値までに分散しており、 −すべての積を累積加算し、 −積の和を平均する、請求の範囲第1項記載の方法。 - 【請求項6】体積流量に対するハイパス処理を以下のス
テップで行う: −流量平均値を形成し、 −それぞれ瞬時の体積流量と前記流量平均値との流量差
を計算する、請求の範囲第1項から第5項までのいずれ
か1項記載の方法。 - 【請求項7】タンク差圧に対するハイパス処理を以下の
ステップで行う: −タンク差圧に対する平均値を形成し、 −それぞれ瞬時のタンク差圧と前記タンク差圧平均値と
のタンク差圧の差を計算する、請求の範囲第1項から第
6項までのいずれか1項記載の方法。 - 【請求項8】タンク排気弁のデューティ比は付加関数に
より調整される請求の範囲第1項から第7項までのいず
れか1項記載の方法。 - 【請求項9】タンク排気弁のデューティ比を、以下の条
件が満たされた場合のみランダム関数により調整する: −吸気管圧が圧力閾値以下にある; −流量差値の絶対値の平均が上側平均値閾値より下回
る; −機関が、デューティ比の連続的変化が障害とならない
動作領域で運転している; 請求項8記載の方法。 - 【請求項10】流量差絶対値の平均が下側平均値閾値を
下回る時間内に、すべての方法経過を留める請求の範囲
第1項から第9項までのいずれか1項記載の方法。 - 【請求項11】内燃機関を有する車両のタンク排気装置
の機能検査装置であって、該タンク排気装置は吸着フィ
ルタを有し、該吸着フィルタはタンク接続管路を介して
タンクと連結されており、かつ挿入連結されたタンク排
気弁を有する弁管路を介して内燃機関の吸気管に連結さ
れている、タンク排気装置の機能検査装置において、 −タンク排気弁を通る体積流量に対する信号をハイパス
処理し、クロス共分散分析に対する第1の入力パラメー
タを検出するための第1の入力パラメータ決定装置(2
6)と、 −タンク差圧、すなわちタンク内圧力と周囲圧力との差
に対する信号をハイパス処理し、クロス共分散分析に対
する第2の入力パラメータを検出するための第2の入力
パラメータ決定装置(27)と、 −前記2つの入力パラメータの積に関するクロス共分散
関数の最大値または平均値を検出するためのクロス共分
散装置(28)と、 −第1の入力パラメータの分散に対するパラメータを形
成するための分散検出装置(29)と、 −クロス共分散関数の最大値または平均値を前記第1の
入力パラメータの分散に対するパラメータで割り算する
ことにより伝達係数を計算するための商形成器(31)
と、 −伝達係数が所定の値領域内にあるか否かを検査し、当
該領域内にある場合はタンク排気弁の機能は正常である
と判断し、当該領域内にない場合は機能が正常でないと
判断するための決定装置とを有していることを特徴とす
る、タンク排気装置の機能検査装置。 - 【請求項12】タンク閉鎖装置(11)を備えたタンク
と、 換気管路(13)を備えた吸着フィルタ(12)と、 タンク排気弁(18)と、 タンクと吸着フィルタとの間のタンク連結管路と、 吸着フィルタとタンク排気弁との間の弁管路(15)とを
有するタンク排気装置において、 吸着フィルタには換気絞り部(14)が設けられており、 吸着フィルタの換気管路はタンク閉鎖装置まで案内さ
れ、該換気管路が閉鎖された状態ではタンク閉鎖装置も
閉鎖されるように当該閉鎖装置に設けられており、 請求の範囲第11項記載の装置が設けられていることを特
徴とするタンク排気装置。
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-
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