JP3279158B2 - 弾性表面波装置 - Google Patents
弾性表面波装置Info
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- JP3279158B2 JP3279158B2 JP32013095A JP32013095A JP3279158B2 JP 3279158 B2 JP3279158 B2 JP 3279158B2 JP 32013095 A JP32013095 A JP 32013095A JP 32013095 A JP32013095 A JP 32013095A JP 3279158 B2 JP3279158 B2 JP 3279158B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acoustic wave
- surface acoustic
- temperature solder
- lid
- wave device
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像機器、通信機
器等に用いる弾性表面波装置に関するものである。
器等に用いる弾性表面波装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年機器の小型化のため、弾性表面波装
置においても面実装化が強く要望されるようになってき
た。弾性表面波装置の場合、弾性表面波素子の表面に空
間を確保する必要があるため、従来積層セラミックのチ
ップキャリアの中に弾性表面波素子を入れ、その上に、
金と錫の合金で、金属板を溶着させ気密封止するという
方法をとってきた。
置においても面実装化が強く要望されるようになってき
た。弾性表面波装置の場合、弾性表面波素子の表面に空
間を確保する必要があるため、従来積層セラミックのチ
ップキャリアの中に弾性表面波素子を入れ、その上に、
金と錫の合金で、金属板を溶着させ気密封止するという
方法をとってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の方
法では、金を用いているのでコストアップになってい
た。そこで本発明は低コスト化を図ることを目的とす
る。
法では、金を用いているのでコストアップになってい
た。そこで本発明は低コスト化を図ることを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の弾性表面波装置は、弾性表面波素子を実装
したチップキャリアに、チップキャリアと接触する側全
面に、高温ハンダを付着させた金属板を重ねて、加熱、
溶融し、気密封止するという手段をとる。
に、本発明の弾性表面波装置は、弾性表面波素子を実装
したチップキャリアに、チップキャリアと接触する側全
面に、高温ハンダを付着させた金属板を重ねて、加熱、
溶融し、気密封止するという手段をとる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の手段を
とることにより、高価な金を使わなくてよいので、コス
トを下げることができる。また、ふた全面に高温ハンダ
が付着しているので、一度とけて再度固まるため、金属
異物が付着していても、高温ハンダで固着されて、よっ
て封止したあとで、金属異物が弾性表面波素子の上に落
下して、ショートを発生させることもなくなる。
とることにより、高価な金を使わなくてよいので、コス
トを下げることができる。また、ふた全面に高温ハンダ
が付着しているので、一度とけて再度固まるため、金属
異物が付着していても、高温ハンダで固着されて、よっ
て封止したあとで、金属異物が弾性表面波素子の上に落
下して、ショートを発生させることもなくなる。
【0006】以下、図面を参照しながら、本発明の一実
施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態
による弾性表面波装置の断面図である。チップキャリア
1は、積層セラミックによってなり、ふた3と接する部
分は、タングステンメタライズされたものの上に、金又
はハンダがメッキされている。チップキャリア1内に弾
性表面波素子2をダイボンド、ワイヤボンドした後、ふ
た3の高温ハンダ4を全面に付着させた側を、チップキ
ャリア1の方にして、ふた3を重ね、加熱して、高温ハ
ンダ4を溶融させることにより、ふた3とチップキャリ
ア1を接着させ、気密封止する。
施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態
による弾性表面波装置の断面図である。チップキャリア
1は、積層セラミックによってなり、ふた3と接する部
分は、タングステンメタライズされたものの上に、金又
はハンダがメッキされている。チップキャリア1内に弾
性表面波素子2をダイボンド、ワイヤボンドした後、ふ
た3の高温ハンダ4を全面に付着させた側を、チップキ
ャリア1の方にして、ふた3を重ね、加熱して、高温ハ
ンダ4を溶融させることにより、ふた3とチップキャリ
ア1を接着させ、気密封止する。
【0007】高温ハンダ4は、通常面実装部品のハンダ
付けに用いられるリフローソルダリングでは、240℃
くらいの炉に通すため、融点がそれ以下であってはなら
ない。そこで本実施形態では、鉛、錫、銀の合金で、融
点が280℃以上のものを用いている。
付けに用いられるリフローソルダリングでは、240℃
くらいの炉に通すため、融点がそれ以下であってはなら
ない。そこで本実施形態では、鉛、錫、銀の合金で、融
点が280℃以上のものを用いている。
【0008】また従来用いられてきた金、錫の合金で
は、高価な金を用いているため、消費量を減らすため、
チップキャリアと接する部分の形成に抜いたものを、ふ
たにスポット溶接等で、つけていたので、手間がかかっ
ていた。本発明では、高温ハンダ4を全面につけるた
め、金属板に、圧着の場合は片面全面に、メッキの場合
は両面全面につけたあと、金型で打ち抜くことにより、
従来より簡単に作ることができる。なお、高温ハンダ4
の層の厚さは、10〜100μm程度が適当である。
は、高価な金を用いているため、消費量を減らすため、
チップキャリアと接する部分の形成に抜いたものを、ふ
たにスポット溶接等で、つけていたので、手間がかかっ
ていた。本発明では、高温ハンダ4を全面につけるた
め、金属板に、圧着の場合は片面全面に、メッキの場合
は両面全面につけたあと、金型で打ち抜くことにより、
従来より簡単に作ることができる。なお、高温ハンダ4
の層の厚さは、10〜100μm程度が適当である。
【0009】加熱する方法として、従来トンネル炉等が
使われてきたが、全体に高温が加わるため、弾性表面波
素子2が劣化する恐れがある。そこで高周波誘導加熱を
用いれば、ふた3の金属部分のみを加熱することがで
き、弾性表面波素子2の劣化は少なくなる。
使われてきたが、全体に高温が加わるため、弾性表面波
素子2が劣化する恐れがある。そこで高周波誘導加熱を
用いれば、ふた3の金属部分のみを加熱することがで
き、弾性表面波素子2の劣化は少なくなる。
【0010】図2は高周波誘導加熱装置の概念図を示し
たものである。まずコイル5の中にチップキャリア1と
ふた3を重ねて入れ、ふた3の上から加圧する。チップ
キャリア1が、正方形に近い形状の場合は中央に、長方
形の場合は、中央長手方向に圧力を加える。雰囲気を窒
素に置換した後、コイル5に高周波電流を流すことによ
り、ふた3及びチップキャリア1の金属部分が加熱さ
れ、高温ハンダ2が溶融することにより、気密封止され
る。
たものである。まずコイル5の中にチップキャリア1と
ふた3を重ねて入れ、ふた3の上から加圧する。チップ
キャリア1が、正方形に近い形状の場合は中央に、長方
形の場合は、中央長手方向に圧力を加える。雰囲気を窒
素に置換した後、コイル5に高周波電流を流すことによ
り、ふた3及びチップキャリア1の金属部分が加熱さ
れ、高温ハンダ2が溶融することにより、気密封止され
る。
【0011】中央部に加圧力を加えることにより、ふた
3が内側に歪み、溶けた高温ハンダが周囲に流れやすく
なり、気密性が向上する。また誘導加熱だけでなく、ヒ
ータあるいは輻射等により、全体を100〜150℃程
度に加熱しておいて、高周波電流を流す方が、溶着性が
向上する。
3が内側に歪み、溶けた高温ハンダが周囲に流れやすく
なり、気密性が向上する。また誘導加熱だけでなく、ヒ
ータあるいは輻射等により、全体を100〜150℃程
度に加熱しておいて、高周波電流を流す方が、溶着性が
向上する。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、金属板の
全面に高温ハンダを付着させ、チップキャリアに重ねて
加熱することにより、安価な弾性表面波デバイスを得る
ことができる。また全面に高温ハンダを付着させている
ので、加熱時に一度溶け、再度固まるため、金属異物等
も同時に固着してしまい、再び落下することはない。従
って従来の方法に比べて、信頼性が向上する。
全面に高温ハンダを付着させ、チップキャリアに重ねて
加熱することにより、安価な弾性表面波デバイスを得る
ことができる。また全面に高温ハンダを付着させている
ので、加熱時に一度溶け、再度固まるため、金属異物等
も同時に固着してしまい、再び落下することはない。従
って従来の方法に比べて、信頼性が向上する。
【0013】さらに、高周波加熱を用いることにより、
必要な部分のみに熱を加えることができ、従来の方法に
くらべて、弾性表面波素子の劣化が少なくなる。
必要な部分のみに熱を加えることができ、従来の方法に
くらべて、弾性表面波素子の劣化が少なくなる。
【図1】本発明の一実施形態の弾性表面波装置の断面図
【図2】本発明の一実施形態を高周波誘導加熱装置で加
熱する状態を示す断面図
熱する状態を示す断面図
1 チップキャリア 2 弾性表面波素子 3 ふた 4 高温ハンダ 5 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 9/25
Claims (4)
- 【請求項1】 弾性表面波素子を実装したチップキャリ
アの開口部に、金属板の上記チップキャリアと接触する
側全面に高温ハンダを付着させたふたを重ね、上記高温
ハンダの溶融によりチップキャリアとふたを接着したこ
とを特徴とする弾性表面波装置。 - 【請求項2】 圧着又はメッキ等により、金属板の片面
もしくは両面全面に、高温ハンダを付着させた後、金型
により所定の寸法に打ち抜いて形成したふたを用いたこ
とを特徴とする請求項1記載の弾性表面波装置。 - 【請求項3】 高温ハンダが、鉛、錫、銀の合金で融点
が280℃以上であることを特徴とする請求項1または
2記載の弾性表面波装置。 - 【請求項4】 窒素雰囲気中で、高周波誘導加熱により
金属部分のみを加熱して、高温ハンダを溶融することに
より、チップキャリアとふたを接着したことを特徴とす
る請求項1の弾性表面波装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32013095A JP3279158B2 (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 弾性表面波装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32013095A JP3279158B2 (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 弾性表面波装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09162687A JPH09162687A (ja) | 1997-06-20 |
JP3279158B2 true JP3279158B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=18118046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32013095A Expired - Lifetime JP3279158B2 (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 弾性表面波装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3279158B2 (ja) |
-
1995
- 1995-12-08 JP JP32013095A patent/JP3279158B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09162687A (ja) | 1997-06-20 |
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