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JP3276815B2 - 太陽光発電装置 - Google Patents

太陽光発電装置

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JP3276815B2
JP3276815B2 JP20346895A JP20346895A JP3276815B2 JP 3276815 B2 JP3276815 B2 JP 3276815B2 JP 20346895 A JP20346895 A JP 20346895A JP 20346895 A JP20346895 A JP 20346895A JP 3276815 B2 JP3276815 B2 JP 3276815B2
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Japan
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power
power supply
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switching
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JP20346895A
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正樹 萬里小路
圭吾 鬼塚
健一 古賀
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽光をエネルギー源
として発電し、この発電電力を商用電源として供給する
太陽光発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】室内の空気調和を行う空気調和機(以下
「エアコン」と言う)は、冷媒と熱交換を行うことによ
り、例えば「暖房モード」、「冷房モード」、「ドライ
モード」等の種々の運転モードや設定温度応じて自動的
に運転モードを選択する「自動運転モード」等の各運転
モードで動作するようになっている。このようなエアコ
ンには、電源として太陽エネルギーを利用した、所謂ソ
ーラエアコンが開発されている(一例として、特開平6
−74522号参照)。
【0003】このソーラエアコンでは、ソーラパネルで
吸収した太陽光に応じて発生する電力を、エアコンの電
源として利用し、発電する電力が天候や時刻に左右され
るため、従来から用いている商用電源と併用し、太陽光
による発電量に応じて、太陽光による発電電力と商用電
源を用いた電力の使用配分を制御して、安定した空調運
転を確保できるようにしたものがある。
【0004】ところで、上記構成のソーラエアコンで
は、太陽光による発電電力をソーラエアコンだけでしか
利用することができないため、ソーラエアコンの運転が
停止しているとき等、発電能力があるにもかかわらず、
この太陽光による電力を有効に利用できるものではなか
った。このため、ソーラエアコンで発電した電力を一般
の商用電源に供給しようとする提案が成されている。
【0005】このようなソーラエアコンは、太陽光によ
って発電した電力を一旦商用電源として供給し、太陽光
によって発電した電力と合わせられた商用電源を用いる
ようにした電源供給システムが構成されたものであり、
これにより太陽光による発電電力を有効に利用すること
ができる。
【0006】一般に、太陽光を電気エネルギーに変換す
るのにソーラパネルが用いられる。このソーラパネルは
直流電力を発生させるため、太陽光発電装置では、イン
バータ回路を設けて、PMW理論に基づくスイッチング
素子のON/OFFによって直流を交流に変換して出力
するようにしている。この場合、商用の電灯電源と同じ
単相の200Vの電圧を安定して出力するために4個の
スイッチング素子を一つの電源回路から出力されて駆動
電力を用いて別々に駆動して正弦波のハイサイド(例え
ば+側の電圧波形)、ローサイド(例えば−側の電圧波
形)を別々に発生させて、位相の180度ずれた2つの
波形を出力するようにしている。
【0007】また、太陽光発電装置では、商用電源と位
相、電圧、周波数が一致した交流電力を出力する必要が
あるため、商用電源の周波数、位相、電圧を検出し、こ
の検出結果に基づいて適切な交流電力を出力するように
制御すると共に、商用電源が停電したときには、電力の
供給を停止するように制御されている(単独運転の防
止)。
【0008】ところで、太陽光発電装置では、ソーラパ
ネルによる発電が停止している夜間等でも適切な制御、
監視を行う必要があるため、電源部には、商用電源が供
給されるようになっている。これによって、装置の内部
が常に適切に作動して、装置内部の異常の有無等を監視
できるようにすると共に、常にスイッチング素子が動作
可能な状態にしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、太陽光
発電装置を商用電源を用いて制御すると、停電等が生じ
たときに動作が停止してしまい太陽光発電装置の適切な
自己監視が不可能となってしまう。
【0010】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、簡単な構成で商用電源の停電時にも適切な動
作、監視が可能であり、安定した交流電力を出力するこ
とができる太陽光発電装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
発電部のソーラパネルによって太陽光を集光して発生さ
せた直流電力を商用電源に応じた電圧及び周波数に変換
してエアコンへ出力しこのエアコンの運転電源を供給す
る太陽光発電装置であって、発電部と商用電源の接続点
との間に設けられ、供給されるスイッチング信号に応じ
て作動して発電部側の入力端と商用電源側の出力端との
間を交互に通電/遮断する少なくとも2個のスイッチン
グ素子によって直流電力を交流電力に変換するインバー
タ部と、発電部が発電状態のときに所定のスイッチング
信号を前記スイッチング素子に供給するインバータ制御
部と、インバータ部のスイッチング素子のそれぞれと並
列に前記入力端と前記出力端との間に設けられスイッチ
ング素子が非作動状態のときに出力端から入力端へ通電
する整流素子と、インバータ部の入力端に接続され直流
電力を所定の定電圧電力に変換して装置内部に電力を供
給する電源部と、を備え、発電部による発電が停止して
も商用電源をエアコン並びに電源部に供給させることを
特徴とする。
【0012】この発明では、発電部で発電した直流電力
をインバータ部のスイッチング素子のスイッチング信号
に応じた通電/遮断(ON/OFF)によって交流に変
換して出力する。このとき、2個のスイング素子を用い
ることにより商用電源の単相100Vに相当する波形を
出力することができる。また、電源部は、インバータ部
の入力端に接続されているため、発電部で発電された電
力が供給される。
【0013】一方、発電部での発電が停止した場合、イ
ンバータ部では、スイッチング素子が作動しないため出
力端から商用電源の電力が入力し、整流素子によって整
流された後に、入力端から電源部に供給される。
【0014】これにより、電源部は、発電部が停止した
夜間等は商用電源が供給され、発電部が発電状態この発
電部で発電した電力が供給される。このため、商用電源
が停電しても、電源部には、電力が供給されるため、装
置の内部は適切に制御・監視が可能となる。また、蓄電
池や電源の切換等が不要であるため、構成が極めて簡単
となる。
【0015】請求項2に係る発明は、発電部のソーラパ
ネルによって太陽光を集光して発生させた直流電力を商
用電源に応じた電圧及び周波数に変換してエアコンへ出
力しこのエアコンの運転電源を供給する太陽光発電装置
であって、発電部と商用電源の接続点との間に設けら
れ、発電部側の入力端と商用電源側の出力端との間でブ
リッジ状に接続された4個のスイッチング素子がそれぞ
れに供給されるスイッチング信号に応じて作動して入力
端と出力端との間を交互に通電/遮断することによって
直流電力を交流電力に変換するインバータ部と、発電部
が発電状態のときに所定のスイッチング信号を前記スイ
ッチング素子に供給するインバータ制御部と、インバー
タ部のスイッチング素子のそれぞれと並列に前記入力端
と前記出力端との間に設けられスイッチング素子が非作
動状態のときに出力端から入力端へ通電する整流素子
と、インバータ部の入力端に接続され直流電力を所定の
定電圧電力に変換して装置内部に電力を供給する電源部
と、を備え、発電部による発電が停止しても商用電源を
エアコン並びに電源部に供給させることを特徴とする。
【0016】この発明では、スイッチング素子をブリッ
ジ状に接続しており、これによって、商用電源の単相2
00Vに相当する波形を出力できる。このとき、発電部
の発電が停止しても、商用電源の電力がそれぞれのスイ
ッチング素子と並列に設けられた整流素子によって整流
されて電源部に供給されるため、装置内部の適切な制御
が可能となる。
【0017】なお、6個のスイッチング素子を用いて、
3相の交流電力を出力するときにも、それぞれのスイッ
チング素子に並列に整流素子を設けるようにすることが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の一形態を図
面を参照しながら説明する。図1には、本実施の形態に
係る太陽発電装置付空気調和機であるエアコン10が示
されている。このエアコン10は、室内ユニット12と
室外ユニット14を備えており、リモコンスイッチ44
から送出される操作信号(例えば赤外線を用いた信号)
を室内ユニット12によって受信し、この受信信号に応
じて温度、風量、風向が設定されると共にこの設定に基
づいた『暖房』、『冷房』、『除霜』、『ドライ』等の
各種運転モードによる空気調和運転及び停止を行うよう
になっている。
【0019】また、このエアコン10の室外ユニット1
4には、太陽光を吸収して電気エネルギーに変換するソ
ーラパネル102が接続されている。このソーラパネル
102によって発生された電気エネルギー(以下「発電
電力」と言う)は、室外ユニット14に取り付けられた
商用電源供給ユニット(以下「SOL100」と言う)
に入力されるようになっており、このSOL100とソ
ーラパネル102によって太陽光発電装置11が構成さ
れている。
【0020】このSOL100は、エアコン10の室内
ユニット12、室外ユニット14とは別に動作可能とな
っている。すなわち、エアコン10の室内ユニット1
2、室外ユニット14が停止中でもSOL100は動作
し、夜間等のSOL100が停止しているときでも、室
内ユニット12、室外ユニット14は、空気調和運転が
可能となっている。
【0021】まず、エアコン10の室内ユニット12及
び室外ユニット14について説明する。
【0022】図2に示されるように、エアコン10の室
内ユニット12と室外ユニット14との間には、冷媒を
循環させる太管の冷媒配管15Aと細管の冷媒配管15
Bが設けられており、それぞれの一端が室内ユニット1
2内の熱交換器16に接続さている。
【0023】室外ユニット14には、一方の冷媒配管1
5Aの他端がバルブ18に接続されている。このバルブ
18は、マフラー20Aを介して四方弁22に接続され
ている。また、四方弁22には、アキュムレータ24、
コンプレッサ26及びマフラ20Bが連結された管路の
両側が接続され、さらに、熱交換器28の一方に接続さ
れている。また、熱交換器28の他方には、キャピラリ
チューブ30、ストレーナ32、バルブ34を介して冷
媒配管15Bの他端が接続されている。また、マフラ3
0Bと四方弁22の間と熱交換器28とキャピラリチュ
ーブ30の間は、電磁弁36を介して接続されている。
【0024】これによって、室内ユニット12と室外ユ
ニット14との間に密閉された冷媒循環路、即ち冷凍サ
イクルが形成されており、四方弁22の切り換えと電磁
弁36の開閉によって、運転モードが冷房モード、暖房
モード又は除霜(ドライ)モードに切り換えられる。な
お、図2には、それぞれの運転モードでの冷媒の流れを
示している。
【0025】図3には、室内ユニット12内の電気回路
の概略構成を示し、図4には、室外ユニット14内の電
気回路の概略構成を示している。
【0026】図3に示されるように、室内ユニット12
には、電源基板38、コントロール基板40が設けられ
ている。電源基板38には、エアコン10の作動用の交
流電力が供給されるようになっており、室内ユニット1
2内の各種モータを駆動する電力を出力するモータ電源
46、制御回路用の電力を出力する制御回路電源48、
シリアル回路用の電力を出力するシリアル回路電源50
が設けられている。
【0027】コントロール基板40は、シリアル回路5
2、各種モータを駆動する駆動回路54及びシリアル回
路52、駆動回路54が接続されエアコン10の作動を
制御するマイコン(マイクロコンピュータ)56を備え
ており、駆動回路54には、室内へ向けて調温された風
を吹き出すクロスフローファン(図示省略)を駆動する
ファンモータ42(DCブラシレスモータ)、室外ユニ
ット14への電源回路の接点58を開閉するパワーリレ
ー60、風向を調節する上下フラップモータ62が接続
されている。
【0028】駆動回路54は、モータ電源から供給され
る直流電圧をマイコン56からの信号に応じて変え、フ
ァンモータ42の回転数、即ち、クロスフローファンに
よって室内ユニット12から吹き出す送風量を調節して
いる。例えば、ファンモータ42への供給電圧を12V
〜36Vの範囲で256ステップで変化させることによ
り、送風量をきめ細かに調節することができるようにな
っている。このとき、マイコン56は、上下フラップモ
ータ62を必要に応じて制御して、室内ユニット12か
らの風量と共に風向も制御している。
【0029】また、マイコン56には、LED等によっ
てエアコン10の作動状態、運転モードを表示すると共
にリモコンスイッチ44との送受信回路が設けられた表
示基板68、フロアセンサ及び光センサが設けられたセ
ンサ基板70、自己診断スイッチ、自己診断LEDと共
に運転切換スイッチが設けられたスイッチ基板72、室
温を検出する室温センサ74及び熱交換器16内の冷媒
コイルの温度を検出する熱交換器温度センサ76が接続
されている。
【0030】図4に示されるように、室外ユニット14
には、整流回路78とコントロール基板80が設けられ
ており、ターミナル82A〜82Cがそれぞれ室内ユニ
ット12のターミナル84A〜84C(図3参照)に通
信線83Aと電源線83B(図1参照)によって接続さ
れ、電力の供給を受けると共に、室内ユニット12との
間でマイコン56からの制御信号に応じたシリアル信号
の送受信が行われ、コンプレッサ26へ供給する交流電
力の周波数(例えば18Hz〜150Hzの間)の制
御、各機器の動作制御を行うようになっている。
【0031】このコントロール基板80には、シリアル
回路86が設けられており、室内ユニット12のシリア
ル回路52との間でシリアル信号の送受を行うようにな
っている。また、コントロール基板80には、ノイズを
除去する複数のノイズフィルタ88A、88B、88
C、コンプレッサ26を駆動するインバータ回路90へ
電力を供給するスイッチング電源92及びマイコン94
が設けられている。
【0032】エアコン10では、インバータ回路90か
ら出力するコンプレッサ26を駆動する周波数を可変す
ることにより、コンプレッサ26の回転数を変化させ
て、冷暖房能力を調節するようになっている。
【0033】また、コントロール基板80には、室外ユ
ニット14内の四方弁22、電磁弁36が接続されてお
り、四方弁22の切り換え及び電磁弁36の開閉をして
運転モードの切り換えを行うようになっている。また、
コントロール基板80には、熱交換器28のファンモー
タ96及びファンモータコンデンサ96Aが接続されて
おり、コントロール基板80のマイコン94には、外気
温度を検出する外気温度サーミスタ98A、熱交換器2
8内の冷媒コイルの温度を検出するコイル温度サーミス
タ98B、コンプレッサ26の温度を検出するコンプレ
ッササーミスタ98Cが接続されており、ファンモータ
96の作動、コンプレッサ26の運転状態及び外気温度
の検出を行いながら、コンプレッサ26を駆動するよう
になっている。
【0034】ところで、図5に示されるように、太陽光
発電装置11のSOL100内には、インバータ回路1
04、マイクロコンピュータ(以下「マイコン106」
と言う)によって構成されており、ソーラパネル102
で発電された電力がインバータ回路104へ供給される
ようになっている。また、このSOL100には、ソー
ラパネル102の発電状態を検出するための発電電流検
出部110及び発電電圧検出部112と商用電源との系
列的接続を判断するための系列停電検出部114及び系
列電源検出部116を備えており、これらには、スイッ
チング電源108から動作用の電力が供給されるように
なっている。
【0035】太陽光を吸収するソーラパネル102は、
複数のモジュールを枠にセットし、建物の屋根等の太陽
光に照らされる場所に設置されるようになっている。こ
のソーラパネル102で太陽光を変換して得られた発電
電力は、インバータ回路104に供給される。すなわ
ち、ソーラパネル102では、複数のモジュールによっ
て所定電圧の直流電力を発生しており、この直流電力が
インバータ回路104へ供給される。
【0036】インバータ回路104では、マイコン10
6から供給されるスイッチング信号に応じてこの直流電
力を、商用電源と同じ周波数(例えば50Hz又は60
Hz)の交流(このインバータ回路104の出力は、例
えばノコギリ状波)に変換する役目を有している。この
インバータ回路104で交流に変換された電力は、トラ
ンス118を介して商用電源へ供給される。このとき、
インバータ回路104から出力された交流電力は、トラ
ンス116を通過することにより、直流成分の削除を行
っている。
【0037】また、トランス118と商用電源の接続点
には、解列コンダクタ120が設けられており、太陽光
発電装置11又は商用電源の何れかに異常が発生したと
きに、この解列コンダクタ120によってSOL100
と商用電源を切り離すようになっている。
【0038】ここで、まず、インバータ回路104の動
作の概略を図6から図9を参照しながら説明する。
【0039】マイコン106はは、PWM理論に基づく
疑似正弦波信号を得るためのスイッチング信号を生成す
る。このマイコン106で生成されたスイッチング信号
は、インバータ回路104へ出力される。
【0040】図6に示されるように、インバータ回路1
04には、4個のスイッチング素子Xa、Xb、Ya、
Ybと、それぞれのスイッチング素子Xa〜Ybを駆動
するスイッチング用アンプ122、124、126、1
28が設けられている。4個のスイッチング素子Xa〜
Ybとしては、パワートランジスタ、パワーFET、I
GBT等を用いることができ、これらのスイッチング素
子Xa、Ybは、ソーラパネル102と交流電源との間
をブリッジ状に接続されている。また、それぞれのスイ
ッチング素子Xa、Xb、Ya、Ybには、並列にフラ
イホイールダイオード(以下「ダイオード130」と言
う)が接続されていおり、スイッチング素子Xa〜Yb
が比作動状態にダイオード130がブリッジ状に接続さ
れた状態となるようにされている。
【0041】マイコン106によって発生されたスイッ
チング信号は、それぞれのスイッチング用アンプ122
〜128に入力される。また、これらのスイッチング用
アンプ122〜128には、スイッチング電源108か
ら電源が供給されるようになっており、スイッチング信
号に応じてスイッチング素子Xa〜Ybへ供給して、そ
れぞれのスイッチング素子Xa〜Ybを駆動する所謂3
電源方式を用いている。
【0042】したがって、インバータ回路104では、
それぞれのスイッチング素子Xa〜Ybが所定のスイッ
チング信号に応じて駆動されることにより、ソーラパネ
ル102から入力された電力(例えば直流の200V)
に応じた単相の疑似正弦波を出力するようになってい
る。この疑似正弦波は、トランス118を通過すること
により直流成分が除去されて商用電源へ供給される。
【0043】また、インバータ回路104には平滑コン
デンサ132が設けられており、この平滑コンデンサ1
32の両端がそれぞれスイッチング電源108に接続さ
れており、このスイッチング電源108にソーラパネル
102で発電した電力が供給されるようになっている。
また、ソーラパネル102の発電が停止したときには、
商用電源の交流電力がスイッチング素子Xa〜Ybと並
列に接続されたダイオード130で整流されて平滑コン
デンサ132で平滑化されてスイッチング電源108へ
供給される、所謂、交流・直流両用の2電源方式となっ
ている。
【0044】図7には、マイコン106がスイッチング
信号を生成する際の原理図をスイッチング素子Xa、X
bのスイッチング信号(ON/OFF信号)Sx1 、S
x2を例に示している。なお、スイッチング素子Xbの
スイッチング信号Sx2 は、スイッチング素子Xaのス
イッチング信号Sx1 を反転したものである。すなわ
ち、スイッチング素子Xaのスイッチング信号Sx1
は、搬送波C0 (例えば三角波、階段状の三角波、正弦
波など)に対して変調波M0 (例えば正弦波、階段状の
正弦波など)が、変調波M0 >搬送波C0 のときにON
となる信号としてときに、スイッチング素子Xbのスイ
ッチング信号Sx2 は、変調波M0 <搬送波C0 のとき
にONとなるようにしている。これは一例を示すもので
あり、これに限定するものではない。
【0045】また、スイッチング素子Yaのスイッチン
グ信号(ON/OFF信号)Sy1は、変調波M0 の位
相角を180度進めたとき、変調波M0 が搬送波C0 に
対してM0 >C0 のときにONとなる信号である。すな
わち、スイッチング素子Yaのスイッチング信号Sy1
はスイッチング信号Sx2 と、スイッチング素子Ybの
スイッチング信号Sy2 はスイッチング信号Sx1 とそ
れぞれ同じタイミングでON/OFFする信号となって
いる。
【0046】このようなスイッチング信号Sx1 〜Sy
2 を用いることにより、スイッチング素子Xa、Xbの
出力と、スイッチング素子Ya、Ybの出力の位相を1
80度ずらした疑似正弦波を生成することができる。
【0047】変調波M0 の周期は、インバータ回路10
4から出力される周波数f、すなわち商用電源の周波数
(50Hz又は60z)と同じであり、この変調波M0
の周期を変えることによってインバータ回路104が出
力する疑似正弦波の周波数fを変えることができる。ま
た、搬送波C0 の周期を短くすれば、疑似正弦波の1周
期におけるON/OFF回数が増えて疑似正弦波の分解
能が増加し好ましい。なお、図7では、説明のために搬
送波C0 に対して変調波M0 の周波数を高くしている
(周期を短くして示している)。
【0048】図8(A)から図8(D)には、変調波M
0 とこの変調波M0 に対して振幅を変化させた変調波M
1 、M2 (図8(A)参照)に対するスイッチング信号
Sx1 (図8(B)参照)、Sx0 (図8(C)参
照)、Sx2 (図8(D)参照)を示している。なお、
それぞれのスイッチング信号Sx0 〜Sx2 は、変調波
M>搬送波C0 のときにONする信号としている。
【0049】このように、変調波M0 より振幅を大きく
した変調波M1 では、スイッチング信号S1 のON時
間、OFF時間がそれぞれ変調波M0 に対するスイッチ
ング信号S0 と比較して部分的い長くなる。これによ
り、疑似正弦波S1 の疑似電圧(トランス118に印加
したときにコイルの両端に生じる電圧)が高くなる。ま
た、変調波M0 より振幅を小さくした変調波M2 では、
部分的に長かったON時間及びOFF時間がそれぞれ短
くなる。これにより、疑似正弦波S2 の疑似電圧を低く
することができる。すなわち、変調波の振幅を変えて最
大ON時間と、最小ON時間との差を変えることによ
り、疑似電圧を変化させることができる。
【0050】図9には、マイコン106に構成されるス
イッチング信号発生部134を示す機能ブロック図であ
る。このスイッチング信号発生部134は、正弦波を生
成するためのsinデータを記憶する記憶部136、正
弦波コントロール部138、16bitのUP/DOW
Nカウンタ140、分配器142、比較器144、14
6及び反転器148を備えている。
【0051】UP/DOWNカウンタ140は、入力さ
れるクロック信号に同期してカウント値を加算し、カウ
ント値がFFFFHに達するとカウント値の減算する。
このようにしてカウント値が0Hに達すると、再度加算
を始め、以降、カウント値の加算と減算を繰り返す。こ
れにより、UP/DOWNカウンタ140の出力は、三
角波状に変化し、搬送波C0 として比較器144、14
6のそれぞれに入力される。
【0052】正弦波コントロール部138は、周波数
f、電圧v(振幅)データに応じて正弦波を出力する。
この正弦波データは、記憶部136に例えば0H〜FF
FFHに1サイクル分が分割されて記憶されており、正
弦波コントロール部138では、周波数fに応じて順に
正弦波データを読み出し、電圧vに応じて振幅を補正し
て出力する。分配器142は、正弦波コントロール部1
38から出力された正弦波の位相角を180度ずらして
それぞれの比較器144、146へ変調波M0 として出
力するようになっている。
【0053】比較器144、148は、それぞれに入力
される搬送波(三角波)C0 と変調波M0 (周波数fの
正弦波)を比較し、比較結果に応じてON/OFF信号
をスイッチング信号SX1 、Sy1 として出力する。ま
た、それぞれの反転器148は、比較器144、146
の出力を反転させて、スイッチング信号Sx2 、Sy2
として出力するようになっている。
【0054】なお、このように出力したスイッチング信
号による各スイッチング素子Xa〜YbのON/OFF
に遅れ時間が大きいときには(特にON→OFFへの遅
れ)スイッチング素子Xa〜Ybへスイッチング信号S
x1 〜Sy2 を供給する回路(例えばスイッチング用ア
ンプ122〜128)内に遅延回路(信号がOFF→O
Nに変わった際、この変化を所定時間遅らせる回路)を
挿入すればよい。また、比較器144、146に供給す
る変調波M0 、搬送波C0 をD/A変換し、アナログ電
圧レベルを比較して出力するようにしてもよい。さら
に、上記記載は、スイッチング信号Sx1 〜Sy2 の生
成の一例を示すものであり、これに限定するものではな
く、種々の構成で発生させたスイッチング信号を用いる
ことができる。
【0055】図10には、スイッチング電源108の一
例が示されている。このスイッチング電源108のスイ
ッチングトランス134には、各出力端にダイオードD
1〜D10、コンデンサC1〜C10、平滑コンデンサ
C15〜C35及び3端子レギュレータSR1〜SR1
0によって構成される整流回路が設けられている。整流
回路152A〜152Eの出力は、マイコン106、発
電電流検出部110、発電電流検出部112、系列停電
検出部114、系列電源検出部116に供給されるよう
になっている。
【0056】このスイッチング電源108には、ターミ
ナル154A、154Bの間にインバータ回路104か
ら直流電力が供給される(図6参照)。このインバータ
回路104から供給された直流電力は、インバータ回路
156で交流に変換されてスイッチングトランス150
へ供給される。このとき、前記した如く、インバータ回
路104は、ソーラパネル102が停電してもスイッチ
ング電源108に直流電力を供給できるようになってい
る。これによって、夜間等のソーラパネル102の発電
が停止しているときでも、SOL100内の各構成部品
が適切に作動できるようにしている。
【0057】一方、整流回路158A、158B、15
8Cは、インバータ回路104のスイッチング用アンプ
122〜128に接続されており、これらの整流回路1
58A〜158Cからスイッチング素子Xa〜Ybへ駆
動電力が供給されるようになっている。すなわち、図6
に示されるように、単相電力のハイサイドの出力用のス
イッチング素子Xa、Yaには、スイッチング電源10
8の整流回路158A、158Bから出力された駆動電
力がスイッチング用アンプ122、126を介して供給
され、また、単相電力のローサイドの出力用のスイッチ
ング素子Xb、Ybには、スイッチング電源108の整
流部158Cからスイッチング用アンプ124、128
を介して駆動電力が供給されるようになっている。
【0058】このように単相の交流電力(この場合、単
相200Vの交流電力)を出力するスイッチング素子X
a〜Ybのそれぞれに異なる整流回路158A〜158
Cから駆動電力を供給しているため、スイッチング素子
Xa〜Ybの出力が大きくても、個々の整流回路158
A〜158Cの負担が小さくてすみ、それぞれのスイッ
チング素子Xa〜Ybを安定した状態で動作させること
ができる。なお、図10に示されるスイッチング電源1
08を構成する3端子レギュレータSR1〜SR10、
抵抗R1〜R7、コンデンサC1〜C14、平滑コンデ
ンサC15〜C37、ダイオードD1〜D13、IC1
等は、設計によって定められるものでよい。
【0059】一方、系列電源検出部116では、商用電
源とSOL100の出力の電圧、周波数及び位相を一致
させるために、商用電源の電圧、周波数と共に位相を一
致させるために、商用電源の交流の瞬時値が「0」とな
るタイミングを検出する(以下「ゼロクロス検出」とい
う)。ここで、系列電源検出部116でのゼロクロス検
出の一例を図11(A)から図11(C)を参照しなが
ら説明する。
【0060】図11(A)には、商用電源の交流電圧の
瞬時値がゼロとなる点を検出するゼロクロス検出回路1
60が示されている。このゼロクロス検出回路160
は、比較器162とフォトカプラー164と設計によっ
て定まる抵抗R10〜R13によって構成される簡単な
ものであり、比較器162に商用電源が入力されると、
瞬時値の変化をフォトカプラー164を介してマイコン
106へ出力するようになっている。
【0061】マイコン106では、このゼロクロス検出
回路160の出力をA/D変換する。これにより、図1
1(B)に示されるように、商用電源の瞬時値がゼロと
なるゼロクロス点P0 を検出することができる。
【0062】マイコン106では、商用電源のゼロクロ
ス点P0 を検出すると、マイコン106内やインバータ
回路104内の回路の時定数によって生じる遅れt0
(図11(C)参照)を考慮して、インバータ回路10
4へスイッチング信号Sx1 〜Sy2 を出力するように
している。これにより、図11(C)に示されるように
商用電源の波形A0 に対して位相が一致した正弦波S0
を出力できるようにしている。
【0063】一方、商用電源が停電したときには、商用
電源の回路の高調波のレベルが増加することが知られて
おり、商用電源の周波数に対する3次高調波のレベルが
最も大きくなる。ここで、SOL100の系列停電検出
部114では、この商用電源の回路の3次高調波を検出
して、マイコン106へ出力するようになっている。マ
イコン106では、この3次高調波のレベルが予め設定
した値(しきい値)を越えたときに商用電源に停電が生
じたと判断して、解列コンダクタ120を作動させ、S
OL100を商用電源から切り離し、SOL100の内
部の部品、特にインバータ回路104のスイッチング素
子Xa〜Ybのオーバーロード等から保護するようにし
ている。
【0064】図12及び図13には、系列停電検出部1
14に設ける高調波検出回路166の一例を示してい
る。
【0065】3次高調波検出回路166には、複数のロ
ーパスフィルタとハイパスフィルタによってフィルタ回
路168が構成されており商用電源の周波数に対する3
次高調波(例えば150Hz)を含む140〜180H
zのみの周波数を通過させるようになっている。図13
に示されるように、このフィルタ回路168の出力はイ
ンターフェース回路170に供給される。このインター
フェース回路170では、フィルタ回路168の出力レ
ベル(3次高調波のレベル)を検出し、この3次高調波
のレベルに対応した周期のON/OFF信号をフォトカ
プラー172に供給する。このフォトカプラー172の
ON/OFF出力は、抵抗とコンデンサで平滑化された
後、系列停電検出部114の出力としてマイコン106
に供給されるようになっており、マイコン106では、
この系列停電検出部114の出力電圧レベルに基づいて
商用電源に停電が生じているかを判断するようになって
いる。
【0066】また、ソーラパネル102とインバータ回
路104の間に設けられている発電電流検出部110
(ホール素子を用いたカレントランス)と発電電圧検出
部112は、それぞれソーラパネル102で発電されて
インバータ回路104へ供給される電流及び電圧を検出
してマイコン106へ出力するようになっている。
【0067】マイコン106は、この発電電流検出部1
10及び発電電圧検出部112の検出結果から、ソーラ
パネル102が発電状態であるか否か及び発電電力を算
出すると共に、この発電電力が最大となるような電圧が
得られるようにスイッチング信号をインバータ回路10
4へ出力し、インバータ回路104からの出力電圧が商
用電源の電圧より僅かに高く略一致するようにしてい
る。
【0068】すなわち、図14に示されるように、マイ
コン106の内部には、スイッチング信号発生部134
と共に、商用電源の周波数を検出してインバータ回路1
04から出力する周波数fを設定する周波数検出部18
0、商用電源の電圧を検出する電圧検出部182、ソー
ラパネル102から入力される電流、電圧を検出する入
力電流検出部184、入力電圧検出部168及び商用電
源のゼロクロス点P0を検出するゼロクロス検出部18
8、電圧検出部182と入力電流検出部184と入力電
圧検出部186の検出結果からインバータ回路104が
出力する電圧vを設定する電圧設定部190、ゼロクロ
ス検出部188の検出結果からインバータ回路104が
出力する波形のゼロクロス点を設定するゼロクロス設定
部192、商用電源の停電か否かを判定する停電判定部
194が構成され、これらがCPU、ROM、RAM、
タイマー等によって構成された主制御部によって制御さ
れている。
【0069】これによって、マイコン106は、SOL
100から商用電源へ供給する電力の周波数、電圧、位
相を一致させると共に、商用電源に不具合が生じたと
き、SOL100の保護を行うようになっている。
【0070】また、マイコン106では、インバータ回
路104への入力及びインバータ回路104からの出力
を測定し、周波数、電流、電圧がそれぞれ所定範囲を越
えたときに、インバータ回路104を停止(スイッチン
グ素子Xa〜Ybの停止:ゲートブロック)を行うよう
になっている。
【0071】また、このSOL100のマイコン106
内には、シリアル回路(図示省略)が設けられており、
このシリアル回路に接続された通信線120が、室外ユ
ニット14のターミナル82Cに接続されている(1本
は接地)。これにより、マイコン106は、この通信線
120、83Cを介して室内ユニット12のマイコン5
6に接続されており、室内ユニット12のマイコン56
へソーラパネル102の発電状態、SOL100の運転
状態等のSOL100及びソーラパネル102の運転情
報を出力している。
【0072】次に本実施の形態の作用を、先ず、エアコ
ン10の室内ユニット12と室外ユニット14とによっ
て行う室内の空気調和運転について説明する。
【0073】エアコン10では、運転停止状態でリモコ
ンスイッチ44が操作され運転モード、温度、風量、風
向等の設定がなされると、設定された運転条件に応じた
コードに変換されてリモコンスイッチ44から室内ユニ
ット12に送信される。室内ユニット12では、リモコ
ンスイッチ44から送られたコードを解析し、この解析
結果に基づいて運転条件の設定を行い、設定した運転条
件に基づいて室外ユニット14を作動させて室内の空気
調和運転を開始する。
【0074】その後、リモコンスイッチ44からの操作
信号が受信されると、受信した操作信号のコードを解析
し、解析された内容に基づいて運転条件の変更を行う。
このようにしてエアコン10は、室内ユニット12と室
外ユニット14によってリモコンスイッチ44の操作に
基づいて運転を行い、所望の空気調和状態に維持する。
【0075】次に、太陽光発電装置11の作動について
説明する。
【0076】太陽光発電装置10では、ソーラパネル1
02に太陽光が照射されると、この太陽光を電気エネル
ギーに変換して、商用電源供給ユニットSOL100へ
送出する。SOL100では、このソーラパネル100
からの発電電力がインバータ回路104に入力される。
【0077】一方、SOL100のマイコン106は、
ソーラパネル102の発電電力(電流、電圧)を検出す
ると共に、商用電源の電圧、周波数、ゼロクロス点P0
を検出し、この検出結果に基づいてスイッチング信号S
x1 〜Sy2 をインバータ回路104へ出力する。ま
た、インバータ回路104には、スイッチング電源10
8からスイッチング素子Xa〜Ybを駆動する電力が供
給される。
【0078】インバータ回路104では、スイッチング
電源108から供給された駆動電力によってスイッチン
グ信号Sx1 〜Sy2 に基づいてスイッチング素子Xa
〜YBを駆動し、ソーラパネル102から供給された直
流を交流に変換して出力する。このとき、スイッチング
電源108からは、ハイサイドの波形を出力するスイッ
チング素子Xa、Yaへそれぞれ別に電力を供給すると
共に、これらのハイサイドの波形を出力するスイッチン
グ素子Xa、Ybとは別に、ローサイドの波形を出力す
るスイッチング素子Xb、Ybに電力を供給するように
している。
【0079】このため、各スイッチング素子Xa〜Yb
に安定した電力を供給でき、インバータ回路104から
ソーラパネル102で発電した電力に応じた安定した交
流電力が出力される。このインバータ回路104の出力
は、トランス118を介して正弦波となって商用電源へ
供給される。
【0080】インバータ回路104には、ソーラパネル
102の出力、商用電源の周波数、電圧、位相に応じて
スイッチング信号Sx1 〜Sy2 がマイコン106から
入力されるため、このインバータ回路104から出力さ
れる電力は、電圧、周波数が商用電源と一致し、また位
相のズレが生じることがなく、適切な電力として商用電
源に供給される。
【0081】特に、インバータ回路104の出力と商用
電源との間に位相のズレが生じると、スイッチング回路
104のスイッチング素子Xa〜Ybに大電流が流れて
破損する恐れがあるが、商用電源の波形のゼロクロス点
P0 を正確に検出し、この検出結果に応じて、スイッチ
ング素子Xa〜Ybを駆動するために、インバータ回路
104の出力と商用電源との位相を正確に一致させるこ
とができる。
【0082】一方、マイコン106では、発電電流検出
部110、発電電圧検出部112、系列停電検出部11
4、系列電源検出部116等の検出結果からソーラパネ
ル102の発電状態、装置内部の異常、商用電源の変化
を常に監視して制御しており、ソーラパネル102の発
電電力が低下したり、商用電源の電圧、周波数、インバ
ータ回路104の出力電力、出力周波数等に異常が生じ
ると、インバータ回路104を停止するか(スイッチン
グ素子のゲートブロック)、解列コンダクタ120を作
動させて商用電源から切り離すなどして、SOL100
の内部の部品の保護を図っている。また、、マイコン1
06では、系列停電検出部114の検出結果から商用電
源が停電したと判断したときには、解列コンダクタ12
0を作動させて、太陽光発電装置11の単独運転を防止
している。
【0083】さらに、マイコン106では、発電電流検
出部110、発電電圧検出部112、系列電源検出部1
16等で検出する多数のパタメータに基づいて、インバ
ータ回路104の出力を制御しており、こによって、S
OL100の内部の構成を簡略化でると共にコンパクト
にでき、SOL100の設置スペースを小さくでき、エ
アコン10の室外ユニット14に一体で設けることがで
きるようになっている。
【0084】ところで、太陽光発電装置11の内部のマ
イコン106や各種検出部に電力を供給しているスイッ
チング電源108には、ソーラパネル102が発電中で
あれば、商用電源が停電状態にあってもこのソーラパネ
ル102からの電力が供給され、SOL100内のマイ
コン106、各検出部は正常に動作する。
【0085】ここで、ソーラパネル102の発電電力が
低下したり発電が停止した状態となると、マイコン10
6からインバータ回路104へのスイッチング信号の出
力が停止し、各スイッチング素子Xa〜Ybが非作動状
態となる。この状態となると、インバータ回路104へ
商用電源から交流の電力が入力される。この商用電源か
らの交流電力は、ブリッジ状に接続されたダイオード1
30によって整流されて、平滑コンデンサ132によっ
て平滑されて、スイッチング電源108に流れ込む。
【0086】このため、スイッチング電源108は、ソ
ーラパネル102の発電が停止しても、マイコン106
や各検出部に所定の電力を供給することができ、太陽光
発電装置11の内部が適切に制御される。
【0087】このように、各スイッチング素子Xa〜X
bと並列に整流用のダイオード130を設け、スイッチ
ング素子Xa〜Xbの作動が停止したときに、商用電源
の交流電力がインバータ回路104へ供給されるように
すれば、ソーラパネル102の発電が停止しても、スイ
ッチング電源108へ電力を供給することができ、常に
太陽光発電装置11の内部が適切に制御・監視された状
態とすることができる。
【0088】なお、本実施の形態では、スイッチング素
子Xa〜Ybをブリッジ状に配置して、単相の交流電力
を出力するインバータ回路104を用いて説明したが、
6個のスイッチング素子を用いて3相の交流電力を出力
するインバータ回路に適用してもよい。
【0089】
【0090】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の太陽光発電
装置では、スイッチング素子と並列に整流素子を配置す
る簡単な構成で、発電部の発電が停止したときにも、商
用電源をエアコン並びに電源部に供給することができ
る。これによって、太陽光発電装置の内部が適切に制御
・監視される。また、本発明では、複数の電源回路から
スイッチング素子に駆動用の電力を供給するようにして
いるため、個々の電源回路の容量が小さくてすみ、か
つ、発電電力に応じた安定した交流電力を出力すること
ができる優れた効果を有する。
【0091】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したエアコンの構成を示す
概略図である。
【図2】本実施の形態に適用したエアコンの冷媒管路の
概略図である。
【図3】室内ユニットの電気回路の概略構成図である。
【図4】室外ユニットの電気回路の概略構成図である。
【図5】ソーラパネルが接続された商用電源供給ユニッ
ト(SOL)の概略構成を示すブロック図である。
【図6】本実施の形態に適用したインバータ回路の概略
を示す回路図である。
【図7】搬送波に対する変調波からのスイッチング信号
を出力の一例を示す線図である。
【図8】(A)は変調波の振幅を変化させた例を示す線
図、(B)から(D)のそれぞれは変調波の振幅を変化
させたときのスイッチング信号の変化の一例を示す線図
である。
【図9】スイッチング信号発生部の概略を示す機能ブロ
ック図である。
【図10】本実施の形態に適用したスイッチング電源の
概略を示す回路図である。
【図11】(A)はゼロクロス検出の概略示す回路図、
(B)はマイコンで検出するゼロクロス点を示す線図、
(C)は商用電源の波形とSOLから出力する波形を示
す線図である。
【図12】本実施の形態の系列停電検出回路に設けるフ
ィルタ回路の概略を示す回路図である。
【図13】本実施の形態の系列停電検出回路に設けるイ
ンターフェース回路の概略を示す回路図である。
【図14】本実施の形態に適用したマイコンの内部機能
を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
10 エアコン 11 太陽光発電装置 12 室内ユニット(空気調和運転部) 14 室外ユニット(空気調和運転部) 100 商用電源供給ユニットSOL 102 ソーラパネル(発電部) 104 インバータ回路 106 マイコン(インバータ制御部) 108 スイッチング電源(電源部) 130 ダイオード(整流素子) 158A、158B、158C 整流回路(電源回
路) Xa、Xb、Ya、Yb スイッチング素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−11830(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 3/38 H02M 7/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発電部のソーラパネルによって太陽光を集
    光して発生させた直流電力を商用電源に応じた電圧及び
    周波数に変換してエアコンへ出力しこのエアコンの運転
    電源を供給する太陽光発電装置であって、 前記発電部と商用電源の接続点との間に設けられ、供給
    されるスイッチング信号に応じて作動して発電部側の入
    力端と商用電源側の出力端との間を交互に通電/遮断す
    る少なくとも2個のスイッチング素子によって直流電力
    を交流電力に変換するインバータ部と、 前記発電部が発電状態のときに所定のスイッチング信号
    を前記スイッチング素子に供給するインバータ制御部
    と、 前記インバータ部のスイッチング素子のそれぞれと並列
    に前記入力端と前記出力端との間に設けられスイッチン
    グ素子が非作動状態のときに出力端から入力端へ通電す
    る整流素子と、 前記インバータ部の入力端に接続され直流電力を所定の
    定電圧電力に変換して装置内部に電力を供給する電源部
    と、を備え、 前記発電部による発電が停止しても前記商用電源を前記
    エアコン並びに前記電源部に供給させることを 特徴とす
    る太陽光発電装置。
  2. 【請求項2】 発電部のソーラパネルによって太陽光を
    集光して発生させた直流電力を商用電源に応じた電圧及
    び周波数に変換してエアコンへ出力しこのエアコンの運
    転電源を供給する太陽光発電装置であって、 前記発電部と商用電源の接続点との間に設けられ、発電
    部側の入力端と商用電源側の出力端との間でブリッジ状
    に接続された4個のスイッチング素子がそれぞれに供給
    されるスイッチング信号に応じて作動して入力端と出力
    端との間を交互に通電/遮断することによって直流電力
    を交流電力に変換するインバータ部と、 前記発電部が発電状態のときに所定のスイッチング信号
    を前記スイッチング素子に供給するインバータ制御部
    と、 前記インバータ部のスイッチング素子のそれぞれと並列
    に前記入力端と前記出力端との間に設けられスイッチン
    グ素子が非作動状態のときに出力端から入力端へ通電す
    る整流素子と、 前記インバータ部の入力端に接続され直流電力を所定の
    定電圧電力に変換して装置内部に電力を供給する電源部
    と、を備え、 前記発電部による発電が停止しても前記商用電源を前記
    エアコン並びに前記電源部に供給させることを 特徴とす
    る太陽光発電装置。
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