JP3270981B2 - 集塵電極及び空気清浄機 - Google Patents
集塵電極及び空気清浄機Info
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- JP3270981B2 JP3270981B2 JP29359894A JP29359894A JP3270981B2 JP 3270981 B2 JP3270981 B2 JP 3270981B2 JP 29359894 A JP29359894 A JP 29359894A JP 29359894 A JP29359894 A JP 29359894A JP 3270981 B2 JP3270981 B2 JP 3270981B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塵埃を帯電させて集塵
する空気清浄機などの集塵電極に関するものである。
する空気清浄機などの集塵電極に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の集塵電極は図2に示すよ
うな構成になっていた。すなわち図2において、導電体
11の片面に第1の絶縁薄膜12を、他面に第2の絶縁
薄膜13を施して第1の電極14を構成し、前記第1の
電極14に対して空隙Tを介して第2の電極15を配設
して集塵電極を構成していた。
うな構成になっていた。すなわち図2において、導電体
11の片面に第1の絶縁薄膜12を、他面に第2の絶縁
薄膜13を施して第1の電極14を構成し、前記第1の
電極14に対して空隙Tを介して第2の電極15を配設
して集塵電極を構成していた。
【0003】そして第1の絶縁薄膜12と第2の絶縁薄
膜13としては、夫々ポリプロピレンフィルムまたはポ
リエステルフィルムまたはポリ塩化ビニールフィルムな
どを用い、その厚さは100μmないし300μmが一
般的であった。一方導電体11としてはアルミニューム
箔などの金属箔を用い、厚みは10μmないし100μ
mが一般的であった。このような構成の集塵電極で塵埃
を集塵するには、第1の電極14の導電体11に正の高
電圧を印加し、第2の電極15をアース電位とすると、
集塵電極の一方から正に帯電した塵埃が、空隙Tを通過
するとき電界によるクーロン力により、アース電位の第
2の電極15の表面に付着して集塵される。
膜13としては、夫々ポリプロピレンフィルムまたはポ
リエステルフィルムまたはポリ塩化ビニールフィルムな
どを用い、その厚さは100μmないし300μmが一
般的であった。一方導電体11としてはアルミニューム
箔などの金属箔を用い、厚みは10μmないし100μ
mが一般的であった。このような構成の集塵電極で塵埃
を集塵するには、第1の電極14の導電体11に正の高
電圧を印加し、第2の電極15をアース電位とすると、
集塵電極の一方から正に帯電した塵埃が、空隙Tを通過
するとき電界によるクーロン力により、アース電位の第
2の電極15の表面に付着して集塵される。
【0004】第1の電極14の導電体11と第2の電極
15との間に正の高電圧が印加されるため、第1の導電
体11と第2の電極15との間に電気絶縁性能が要求さ
れる。
15との間に正の高電圧が印加されるため、第1の導電
体11と第2の電極15との間に電気絶縁性能が要求さ
れる。
【0005】このため、第1の絶縁薄膜12と第2の絶
縁薄膜13との端部16においては、第1の絶縁薄膜1
2と第2の絶縁薄膜13とを共に高温に加熱して熱融着
するか、又は接着剤によって密着していた。
縁薄膜13との端部16においては、第1の絶縁薄膜1
2と第2の絶縁薄膜13とを共に高温に加熱して熱融着
するか、又は接着剤によって密着していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、絶縁耐
力を保持する熱融着条件は難しく充分な密着状態にする
ことが困難であり、端部16において絶縁破壊が起きる
ことがあった。又接着剤によって第1と第2の絶縁薄膜
12,13を密着する場合においても、接着剤の塗布量
が不均一である際には、端部16において絶縁破壊する
ことが起きることがあった。そこで本発明は、このよう
な従来における端部において絶縁破壊が少なくて第1と
第2の絶縁薄膜の密着性が良い第1の電極を備えかつ難
燃性において優れた集塵電極を提供しようとするもので
ある。
力を保持する熱融着条件は難しく充分な密着状態にする
ことが困難であり、端部16において絶縁破壊が起きる
ことがあった。又接着剤によって第1と第2の絶縁薄膜
12,13を密着する場合においても、接着剤の塗布量
が不均一である際には、端部16において絶縁破壊する
ことが起きることがあった。そこで本発明は、このよう
な従来における端部において絶縁破壊が少なくて第1と
第2の絶縁薄膜の密着性が良い第1の電極を備えかつ難
燃性において優れた集塵電極を提供しようとするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の集塵電極は、導
電体の両面それぞれに第1の絶縁皮膜を設け、前記第1
の絶縁皮膜の外側に第2の絶縁皮膜を設けた第1の電極
と、前記第1の電極との間に空隙を設けて配設した第2
の電極とを有する集塵電極であって、前記第1の電極を
構成する導電体の両面にそれぞれ施された前記第1の絶
縁皮膜は、この第1の電極の端部において密着し、前記
導電体の面に直接的に接触する難燃性の材料であるとと
もに、前記第2の絶縁皮膜より軟化点が低く、接着力の
強い材料を用いたものである。
電体の両面それぞれに第1の絶縁皮膜を設け、前記第1
の絶縁皮膜の外側に第2の絶縁皮膜を設けた第1の電極
と、前記第1の電極との間に空隙を設けて配設した第2
の電極とを有する集塵電極であって、前記第1の電極を
構成する導電体の両面にそれぞれ施された前記第1の絶
縁皮膜は、この第1の電極の端部において密着し、前記
導電体の面に直接的に接触する難燃性の材料であるとと
もに、前記第2の絶縁皮膜より軟化点が低く、接着力の
強い材料を用いたものである。
【0008】また請求項2記載に係る発明は、請求項1
記載に係る発明に加えて、第1の電極における導電体の
面に直接的に接触する絶縁薄膜は難燃性の絶縁薄膜とし
たものである。
記載に係る発明に加えて、第1の電極における導電体の
面に直接的に接触する絶縁薄膜は難燃性の絶縁薄膜とし
たものである。
【0009】
【作用】前記構成により、第1の電極に施された絶縁薄
膜は端部において、低軟化点で強接着力の絶縁薄膜同士
による密着が行われ、密着性能の良いものである。
膜は端部において、低軟化点で強接着力の絶縁薄膜同士
による密着が行われ、密着性能の良いものである。
【0010】
【実施例】以下、本発明における一実施例について説明
する。
する。
【0011】図1は、本発明の一実施例における集塵電
極の断面図である。図1において1はアルミニューム金
属箔よりなる導電体、2はアルミニューム金属箔よりな
る第2の電極、3と4は絶縁耐力の大きいポリプロピレ
ンフィルム製の外側の絶縁薄膜で厚みは200μmであ
る。なお、この3と4はポリプロピレンフィルム以外に
例えばポリエステルフィルムであってもよい。
極の断面図である。図1において1はアルミニューム金
属箔よりなる導電体、2はアルミニューム金属箔よりな
る第2の電極、3と4は絶縁耐力の大きいポリプロピレ
ンフィルム製の外側の絶縁薄膜で厚みは200μmであ
る。なお、この3と4はポリプロピレンフィルム以外に
例えばポリエステルフィルムであってもよい。
【0012】次に、5と6は夫々導電体1に直接的に接
着する内側の絶縁薄膜で外側の絶縁薄膜3,4よりも軟
化点が低く、接着力の強いエチレン−エチル−アクリレ
ート共重合フィルムで厚みは50μmである。そして内
側の絶縁薄膜5と6は端部7において相互に熱によって
融着され、密着しているものである。従って、導電体1
の両面に構成された絶縁薄膜は夫々ポリプロピレンフィ
ルム製の外側の絶縁薄膜3,4とエチレン−エチル−ア
クリレート共重合フィルム製の内側の絶縁薄膜5,6の
二層の絶縁薄膜で導電体1が被覆されているものであ
る。なお、Tは第1の電極8と第2の電極2との間に設
けられた空隙で塵埃を含んだ空気が流れ、第2の電極2
に吸着されて除塵されるものである。
着する内側の絶縁薄膜で外側の絶縁薄膜3,4よりも軟
化点が低く、接着力の強いエチレン−エチル−アクリレ
ート共重合フィルムで厚みは50μmである。そして内
側の絶縁薄膜5と6は端部7において相互に熱によって
融着され、密着しているものである。従って、導電体1
の両面に構成された絶縁薄膜は夫々ポリプロピレンフィ
ルム製の外側の絶縁薄膜3,4とエチレン−エチル−ア
クリレート共重合フィルム製の内側の絶縁薄膜5,6の
二層の絶縁薄膜で導電体1が被覆されているものであ
る。なお、Tは第1の電極8と第2の電極2との間に設
けられた空隙で塵埃を含んだ空気が流れ、第2の電極2
に吸着されて除塵されるものである。
【0013】上記において、エチレン−エチル−アクリ
レート共重合フィルム製の絶縁薄膜5,6同士が端部7
において加熱軟化により密着し、電気絶縁性能、耐電圧
性能の優れた第1の電極が構成されるものである。
レート共重合フィルム製の絶縁薄膜5,6同士が端部7
において加熱軟化により密着し、電気絶縁性能、耐電圧
性能の優れた第1の電極が構成されるものである。
【0014】そして本発明の実施例は、エチレン−エチ
ル−アクリレート共重合フィルムの代りに絶縁薄膜5,
6を難燃性のポリオレフィン系プラスチックスフィルム
を用いたものであり、第1の電極として難燃性が確保で
き、難燃性集塵電極が実現できる。
ル−アクリレート共重合フィルムの代りに絶縁薄膜5,
6を難燃性のポリオレフィン系プラスチックスフィルム
を用いたものであり、第1の電極として難燃性が確保で
き、難燃性集塵電極が実現できる。
【0015】
【発明の効果】以上、説明したように本発明は、導電体
の両面に夫々形成した絶縁薄膜が、夫々絶縁耐力の大き
い絶縁薄膜と、その絶縁薄膜よりも軟化点が低くて接着
力の大きい絶縁薄膜との多重構成になっているため、前
記低軟化点、強接着力をもつ絶縁薄膜同士が密着し端部
における密着性を確保して電気絶縁性能、耐電圧性能が
良く、しかも導電体の面に直接的に接触する絶縁薄膜は
難燃性の絶縁薄膜としたので難燃性の良い集塵電極を提
供できるものである。
の両面に夫々形成した絶縁薄膜が、夫々絶縁耐力の大き
い絶縁薄膜と、その絶縁薄膜よりも軟化点が低くて接着
力の大きい絶縁薄膜との多重構成になっているため、前
記低軟化点、強接着力をもつ絶縁薄膜同士が密着し端部
における密着性を確保して電気絶縁性能、耐電圧性能が
良く、しかも導電体の面に直接的に接触する絶縁薄膜は
難燃性の絶縁薄膜としたので難燃性の良い集塵電極を提
供できるものである。
【図1】本発明の一実施例における集塵電極の断面図
【図2】従来の集塵電極の断面図
1 導電体 2 第2の電極 3,4 ポリプロピレンフィルム製の絶縁薄膜 5,6 エチレン−エチル−アクリレート共重合フィル
ム製の絶縁薄膜 7 端部 8 第1の電極 T 空隙
ム製の絶縁薄膜 7 端部 8 第1の電極 T 空隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B03C 3/00 - 3/88
Claims (2)
- 【請求項1】導電体の両面それぞれに第1の絶縁皮膜を
設け、前記第1の絶縁皮膜の外側に第2の絶縁皮膜を設
けた第1の電極と、前記第1の電極との間に空隙を設け
て配設した第2の電極とを有する集塵電極であって、前
記第1の電極を構成する導電体の両面にそれぞれ施され
た前記第1の絶縁皮膜は、この第1の電極の端部におい
て密着し、前記導電体の面に直接的に接触する難燃性の
材料であるとともに、前記第2の絶縁皮膜より軟化点が
低く、接着力の強い材料を用いた集塵電極。 - 【請求項2】導電体の両面それぞれに第1の絶縁皮膜を
設け、前記第1の絶縁皮膜の外側に第2の絶縁皮膜を設
けた第1の電極と、前記第1の電極との間に空隙を設け
て配設した第2の電極とを有する集塵電極を具備する空
気清浄機であって、前記第1の電極を構成する導電体の
両面にそれぞれ施された前記第1の絶縁皮膜は、この第
1の電極の端部において密着し前記導電体の面に直接的
に接触する難燃性の材料であるとともに、前記第2の絶
縁皮膜より軟化点が低く、接着力の強い材料を用いた集
塵電極を有する空気清浄機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29359894A JP3270981B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 集塵電極及び空気清浄機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29359894A JP3270981B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 集塵電極及び空気清浄機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08150350A JPH08150350A (ja) | 1996-06-11 |
JP3270981B2 true JP3270981B2 (ja) | 2002-04-02 |
Family
ID=17796794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29359894A Expired - Fee Related JP3270981B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 集塵電極及び空気清浄機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3270981B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006272127A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 集塵装置 |
CN102614986A (zh) * | 2012-04-06 | 2012-08-01 | 中国华能集团清洁能源技术研究院有限公司 | 一种带箱式除尘区的pm2.5静电除尘器 |
CN114985110B (zh) * | 2022-05-31 | 2024-10-25 | 深圳市中航大记股份有限公司 | 一种静电除尘控制方法、系统和静电除尘装置 |
-
1994
- 1994-11-29 JP JP29359894A patent/JP3270981B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08150350A (ja) | 1996-06-11 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |