JP3269087B2 - コンバイン等の自動傾斜制御装置 - Google Patents
コンバイン等の自動傾斜制御装置Info
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- JP3269087B2 JP3269087B2 JP04469891A JP4469891A JP3269087B2 JP 3269087 B2 JP3269087 B2 JP 3269087B2 JP 04469891 A JP04469891 A JP 04469891A JP 4469891 A JP4469891 A JP 4469891A JP 3269087 B2 JP3269087 B2 JP 3269087B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンバイン等の
機体を前後方向ないし左右方向に所定の姿勢に維持する
自動傾斜制御装置に関する。
機体を前後方向ないし左右方向に所定の姿勢に維持する
自動傾斜制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、コンバインにおいては、脱穀装
置の選別性能を維持するために、機体を、刈取走行地面
の傾斜や走行装置の沈下に拘らず、常時、水平姿勢等の
所定の姿勢に維持する必要がある。
置の選別性能を維持するために、機体を、刈取走行地面
の傾斜や走行装置の沈下に拘らず、常時、水平姿勢等の
所定の姿勢に維持する必要がある。
【0003】このため、湿田や傾斜地でのコンバイン作
業では、液体センサ等から成る傾斜センサによって機体
の前後方向傾斜角や左右方向傾斜角を検出し、機体に対
して左右の走行装置を昇降させ、これによるピッチング
制御によって機体を前後方向に水平姿勢としたり、ロ−
リング制御によって機体を左右方向に水平姿勢としたり
することができる。
業では、液体センサ等から成る傾斜センサによって機体
の前後方向傾斜角や左右方向傾斜角を検出し、機体に対
して左右の走行装置を昇降させ、これによるピッチング
制御によって機体を前後方向に水平姿勢としたり、ロ−
リング制御によって機体を左右方向に水平姿勢としたり
することができる。
【0004】また、このような傾斜制御は、自動スイッ
チの手動操作により、有効状態(作動状態)と無効状態
(非作動状態)とに切り換えられる。尚、特開平3−2
1570号公報や実開昭63−63346号のマイクロ
フィルムには、機体が所定角度以上に傾斜した場合に警
報を発する技術が記載されている。
チの手動操作により、有効状態(作動状態)と無効状態
(非作動状態)とに切り換えられる。尚、特開平3−2
1570号公報や実開昭63−63346号のマイクロ
フィルムには、機体が所定角度以上に傾斜した場合に警
報を発する技術が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術において、自動スイッチを有効状態側に切り換
え操作するのを忘れて走行していた場合、機体の姿勢が
自動的に維持制御されないため、機体が不用意に傾斜し
て転倒しやすくなる問題がある。
従来技術において、自動スイッチを有効状態側に切り換
え操作するのを忘れて走行していた場合、機体の姿勢が
自動的に維持制御されないため、機体が不用意に傾斜し
て転倒しやすくなる問題がある。
【0006】このような危険を回避するためには、自動
スイッチを無効状態側に切り換えていても機体が所定角
度以上に傾斜した場合には自動傾斜制御手段が自動的に
有効状態に切り換わるように構成すればよい。しかしな
がら、このように構成した場合、機体が一旦所定角度以
上に傾斜した後は、自動スイッチが無効状態側に切り換
え操作されているにも拘らず、自動傾斜制御手段が有効
状態に保持されることとなる。このため、例えば圃場走
行から路上走行に移行する際に畦越え等によって機体が
傾斜して自動傾斜制御手段が自動的に有効状態に切り換
わりこのまま保持されると、自動スイッチ自体は無効状
態側に操作されているためにこの自動スイッチの操作状
態と自動傾斜制御手段の作動状態とが一致せず、操縦者
はこの自動傾斜制御手段が有効状態となっていることに
気付きにくい。従って、この状態で、例えば機体を路上
で高速旋回走行させると、横G(遠心力)によって傾斜
センサが異常値を出力し、自動傾斜制御手段の異常作動
によって機体の姿勢が大きく崩れて転倒しやすくなる問
題がある。
スイッチを無効状態側に切り換えていても機体が所定角
度以上に傾斜した場合には自動傾斜制御手段が自動的に
有効状態に切り換わるように構成すればよい。しかしな
がら、このように構成した場合、機体が一旦所定角度以
上に傾斜した後は、自動スイッチが無効状態側に切り換
え操作されているにも拘らず、自動傾斜制御手段が有効
状態に保持されることとなる。このため、例えば圃場走
行から路上走行に移行する際に畦越え等によって機体が
傾斜して自動傾斜制御手段が自動的に有効状態に切り換
わりこのまま保持されると、自動スイッチ自体は無効状
態側に操作されているためにこの自動スイッチの操作状
態と自動傾斜制御手段の作動状態とが一致せず、操縦者
はこの自動傾斜制御手段が有効状態となっていることに
気付きにくい。従って、この状態で、例えば機体を路上
で高速旋回走行させると、横G(遠心力)によって傾斜
センサが異常値を出力し、自動傾斜制御手段の異常作動
によって機体の姿勢が大きく崩れて転倒しやすくなる問
題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述の如き
課題を解決するために、次のような技術的手段を講じ
る。 即ち、機体5を所定の姿勢に自動的に維持する自動
傾斜制御手段と、該自動傾斜制御手段を有効状態と無効
状態とに切り換える自動スイッチ47とを設けると共
に、該自動スイッチ47が無効状態側に切り換えられて
いても機体5が所定角度以上に傾斜した場合には前記自
動傾斜制御手段を自動的に有効状態に切り換えて機体を
所定の姿勢に修正し、この姿勢修正後に前記自動傾斜制
御手段を自動的に無効状態に復帰させるように構成した
ことを特徴とするコンバイン等の自動傾斜制御装置の構
成とする。
課題を解決するために、次のような技術的手段を講じ
る。 即ち、機体5を所定の姿勢に自動的に維持する自動
傾斜制御手段と、該自動傾斜制御手段を有効状態と無効
状態とに切り換える自動スイッチ47とを設けると共
に、該自動スイッチ47が無効状態側に切り換えられて
いても機体5が所定角度以上に傾斜した場合には前記自
動傾斜制御手段を自動的に有効状態に切り換えて機体を
所定の姿勢に修正し、この姿勢修正後に前記自動傾斜制
御手段を自動的に無効状態に復帰させるように構成した
ことを特徴とするコンバイン等の自動傾斜制御装置の構
成とする。
【0008】この構成により、自動スイッチ47の切り
換え操作によって、自動傾斜制御手段を有効状態とする
と、機体5は、例えば水平姿勢等の所定の姿勢に自動的
に維持制御される。また、前記自動スイッチ47の切り
換え操作によって、自動傾斜制御手段を無効状態とする
と、機体5は自動傾斜制御されず、走行面の傾斜や走行
装置の沈下等によって傾斜することがある。
換え操作によって、自動傾斜制御手段を有効状態とする
と、機体5は、例えば水平姿勢等の所定の姿勢に自動的
に維持制御される。また、前記自動スイッチ47の切り
換え操作によって、自動傾斜制御手段を無効状態とする
と、機体5は自動傾斜制御されず、走行面の傾斜や走行
装置の沈下等によって傾斜することがある。
【0009】しかしながら、このように自動スイッチ4
7が無効状態側に切り換えられていても、機体5が所定
角度以上に傾斜した場合には、自動傾斜制御手段が自動
的に有効状態に切り換わって機体が例えば水平姿勢等の
所定の姿勢に修正される。これにより、不用意な傾斜に
よって機体5が転倒する危険が少なくなる。
7が無効状態側に切り換えられていても、機体5が所定
角度以上に傾斜した場合には、自動傾斜制御手段が自動
的に有効状態に切り換わって機体が例えば水平姿勢等の
所定の姿勢に修正される。これにより、不用意な傾斜に
よって機体5が転倒する危険が少なくなる。
【0010】また、例えば圃場走行から路上走行に移行
する際に畦越え等によって機体が傾斜して自動傾斜制御
手段が自動的に有効状態に切り換わっても、これによる
姿勢修正後は自動傾斜制御手段が自動的に無効状態に復
帰するため、路上で高速旋回走行を行っても、傾斜セン
サの異常出力による自動傾斜制御手段の異常作動が起こ
りにくくなる。
する際に畦越え等によって機体が傾斜して自動傾斜制御
手段が自動的に有効状態に切り換わっても、これによる
姿勢修正後は自動傾斜制御手段が自動的に無効状態に復
帰するため、路上で高速旋回走行を行っても、傾斜セン
サの異常出力による自動傾斜制御手段の異常作動が起こ
りにくくなる。
【0011】
【発明の効果】この発明によると、自動スイッチ47を
有効状態側に切り換え操作するのを忘れて走行していた
場合でも、機体が不用意に傾斜することを少なくし、安
全性を向上させることができる。
有効状態側に切り換え操作するのを忘れて走行していた
場合でも、機体が不用意に傾斜することを少なくし、安
全性を向上させることができる。
【0012】しかも、例えば圃場走行から路上走行に移
行する際に畦越え等によって機体が傾斜して自動傾斜制
御手段が自動的に有効状態に切り換わっても、これによ
る姿 勢修正後は自動傾斜制御手段が自動的に無効状態に
復帰するため、路上で高速旋回走行を行っても、傾斜セ
ンサの異常出力による自動傾斜制御手段の異常作動が起
こりにくくなり、機体の姿勢が大きく崩れて転倒しやす
くなる問題を解消して安全性を向上させることができ
る。
行する際に畦越え等によって機体が傾斜して自動傾斜制
御手段が自動的に有効状態に切り換わっても、これによ
る姿 勢修正後は自動傾斜制御手段が自動的に無効状態に
復帰するため、路上で高速旋回走行を行っても、傾斜セ
ンサの異常出力による自動傾斜制御手段の異常作動が起
こりにくくなり、機体の姿勢が大きく崩れて転倒しやす
くなる問題を解消して安全性を向上させることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】車体フレ−ム1は、角パイプ材を
平面視方形状の囲桁形態として、この車体フレ−ム1の
左右外側において、前端部と後端部とにリンクピン1
0,11を突出して、前後一対の平行リンク3,4を枢
支し、この平行リンク3,4の下端外側部にクロ−ラフ
レ−ム9の前後部をリンクピン12,13で枢支して、
クロ−ラフレ−ム9を車体フレ−ム1に対して平行状態
で上下動自在の構成としている。左右の各クロ−ラフレ
−ム9には、外側に沿って適数個の転輪14を転輪軸1
5で回転自在にして配設し、これら各転輪14と後記ス
プロケット16との間に亘ってゴム材を主体とするクロ
−ラ2を掛け渡して、駆動走行する構成としている。
平面視方形状の囲桁形態として、この車体フレ−ム1の
左右外側において、前端部と後端部とにリンクピン1
0,11を突出して、前後一対の平行リンク3,4を枢
支し、この平行リンク3,4の下端外側部にクロ−ラフ
レ−ム9の前後部をリンクピン12,13で枢支して、
クロ−ラフレ−ム9を車体フレ−ム1に対して平行状態
で上下動自在の構成としている。左右の各クロ−ラフレ
−ム9には、外側に沿って適数個の転輪14を転輪軸1
5で回転自在にして配設し、これら各転輪14と後記ス
プロケット16との間に亘ってゴム材を主体とするクロ
−ラ2を掛け渡して、駆動走行する構成としている。
【0014】車台(機体)5は、前後方向に沿う縦桁と
横方向の横桁等からなり、前記左右両側部の車体フレ−
ム1の上側部から後側部に亘って対向する支持ブラケッ
ト6が、下側に突出して設けられ、この支持ブラケット
6の前端部は厚く後端部は薄くなるように下面を前方下
部に傾斜させて、この支持ブラケット6の前端部を、前
記車体フレ−ム1の前端部において、平行リンク3のリ
ンクピン10よりも前位に設けられる横方向のピッチン
グ軸17回りに回動自在に支持する。又、この支持ブラ
ケット6の前端部は走行伝動ケ−ス18から左右両側方
へ突出するクロ−ラ2駆動軸19のアクスルハウジング
20に連結し、このアクスルハウジング20の左右両側
端部の駆動軸19に、前記スプロケット16を設けてい
る。
横方向の横桁等からなり、前記左右両側部の車体フレ−
ム1の上側部から後側部に亘って対向する支持ブラケッ
ト6が、下側に突出して設けられ、この支持ブラケット
6の前端部は厚く後端部は薄くなるように下面を前方下
部に傾斜させて、この支持ブラケット6の前端部を、前
記車体フレ−ム1の前端部において、平行リンク3のリ
ンクピン10よりも前位に設けられる横方向のピッチン
グ軸17回りに回動自在に支持する。又、この支持ブラ
ケット6の前端部は走行伝動ケ−ス18から左右両側方
へ突出するクロ−ラ2駆動軸19のアクスルハウジング
20に連結し、このアクスルハウジング20の左右両側
端部の駆動軸19に、前記スプロケット16を設けてい
る。
【0015】後部のピッチングブラケット7は、車台5
の後部下方に突出させて、車体フレ−ム1の後方に対向
し、ベルクランク21をリンクピン22で枢支し、この
ベルクランク21の前端部を、車体フレ−ム1後端に上
下回動自在に枢着23したリンク24にリンクピン25
で枢着して、ピッチングリンク8を構成し、このベルク
ランク21上端と車台5後端部との間に亘って連結する
ピッチングシリンダ26の油圧による伸縮によって、こ
のピッチングリンク8を上下に起伏揺動させて、車台5
をピッチング軸17回りに上下動する構成としている。
の後部下方に突出させて、車体フレ−ム1の後方に対向
し、ベルクランク21をリンクピン22で枢支し、この
ベルクランク21の前端部を、車体フレ−ム1後端に上
下回動自在に枢着23したリンク24にリンクピン25
で枢着して、ピッチングリンク8を構成し、このベルク
ランク21上端と車台5後端部との間に亘って連結する
ピッチングシリンダ26の油圧による伸縮によって、こ
のピッチングリンク8を上下に起伏揺動させて、車台5
をピッチング軸17回りに上下動する構成としている。
【0016】上記のような車台5は、支持ブラケット6
と、ピッチングブラケット7とが、車体フレ−ム1の前
方、後方部で下方に大きく突出する形態であるから、こ
の下側の車体フレ−ム1との間隔は大きく保つことがで
き、車台5の車体フレ−ム1に対するピッチング量も大
きくできる。平行リンク3,4を回動させる左右一対の
ロ−リングシリンダ27は、後部平行リンク4及びリン
クピン11と一体のロ−リングア−ム28と、車体フレ
−ム1との間に連結され、又、前部平行リンク3及びリ
ンクピン10と一体のロ−リングア−ム29と、該ロ−
リングア−ム28との間をロッド30で連結し、各ロ−
リングシリンダ27の伸縮によって、クロ−ラフレ−ム
9を車体フレ−ム1に対して上下動させて、車高を変
更、調節したり、左右にロ−リングさせることができ
る。
と、ピッチングブラケット7とが、車体フレ−ム1の前
方、後方部で下方に大きく突出する形態であるから、こ
の下側の車体フレ−ム1との間隔は大きく保つことがで
き、車台5の車体フレ−ム1に対するピッチング量も大
きくできる。平行リンク3,4を回動させる左右一対の
ロ−リングシリンダ27は、後部平行リンク4及びリン
クピン11と一体のロ−リングア−ム28と、車体フレ
−ム1との間に連結され、又、前部平行リンク3及びリ
ンクピン10と一体のロ−リングア−ム29と、該ロ−
リングア−ム28との間をロッド30で連結し、各ロ−
リングシリンダ27の伸縮によって、クロ−ラフレ−ム
9を車体フレ−ム1に対して上下動させて、車高を変
更、調節したり、左右にロ−リングさせることができ
る。
【0017】車台5上には、操縦席31、エンジン、刈
取装置32、脱穀装置33、及び穀粒タンク34等を搭
載して、コンバインを構成する。又、このエンジンによ
って駆動される油圧ポンプPによって前記ピッチングシ
リンダ26、及びロ−リングシリンダ27等を伸縮でき
る油圧回路36を有し、この油圧回路36には、ピッチ
ング制御弁37及び左右のロ−リング制御弁38等を設
け、手動操作や、車台5の傾斜角等を検出する傾斜セン
サ39,40によって連動制御する構成としている。
取装置32、脱穀装置33、及び穀粒タンク34等を搭
載して、コンバインを構成する。又、このエンジンによ
って駆動される油圧ポンプPによって前記ピッチングシ
リンダ26、及びロ−リングシリンダ27等を伸縮でき
る油圧回路36を有し、この油圧回路36には、ピッチ
ング制御弁37及び左右のロ−リング制御弁38等を設
け、手動操作や、車台5の傾斜角等を検出する傾斜セン
サ39,40によって連動制御する構成としている。
【0018】該油圧回路36には、刈取装置32を車台
5に対して上下動する刈取上下シリンダ41を設け、刈
取上、下弁42,43によって、この刈取上下シリンダ
41を伸縮して連動する構成である。44はアンロ−ド
バルブ、45はリリ−フバルブ、Tはタンクポ−トであ
る。マイクロコンピュ−タを有するコントロ−ラCPU
の入力として、前記前後傾斜センサ39、左右傾斜セン
サ40の他に、車体の走行速を検出する車速センサ4
6、自動スイッチ47、手動レバ−によってON、OF
Fされる左、右、前、後、上、下の各スイッチ48〜5
3、前記各ロ−リングシリンダ27やピッチングシリン
ダ26等の伸縮量を検出する各ストロ−クセンサ54,
55,56、エンジンの回転数を検出するエンジン回転
センサ57、及び脱穀クラッチの入切を検出する脱穀ク
ラッチセンサ58等を設けている。
5に対して上下動する刈取上下シリンダ41を設け、刈
取上、下弁42,43によって、この刈取上下シリンダ
41を伸縮して連動する構成である。44はアンロ−ド
バルブ、45はリリ−フバルブ、Tはタンクポ−トであ
る。マイクロコンピュ−タを有するコントロ−ラCPU
の入力として、前記前後傾斜センサ39、左右傾斜セン
サ40の他に、車体の走行速を検出する車速センサ4
6、自動スイッチ47、手動レバ−によってON、OF
Fされる左、右、前、後、上、下の各スイッチ48〜5
3、前記各ロ−リングシリンダ27やピッチングシリン
ダ26等の伸縮量を検出する各ストロ−クセンサ54,
55,56、エンジンの回転数を検出するエンジン回転
センサ57、及び脱穀クラッチの入切を検出する脱穀ク
ラッチセンサ58等を設けている。
【0019】このうち、該自動スイッチ47のONのと
きは、ロ−リング制御、及びピッチング制御が傾斜セン
サ40,39等の検出とストロ−クセンサ54,55,
56等のフィ−ドバックとによって行われ、走行土壌面
の傾斜に拘らず、車台5をほぼ水平姿勢(図7のA)に
維持するように水平制御するものである。又、この自動
スイッチ47のOFFのときは、これらロ−リング制御
やピッチング制御等は行わず、車体フレ−ム1に対して
左右のクロ−ラフレ−ム9を同高にするように平行姿勢
(図7のB)に作動する平行制御を行う。又、手動レバ
−による各スイッチは、各ロ−リングシリンダ27、又
はピッチングシリンダ26の作動を手動操作で行うもの
で、左スイッチ48のONで車台5を左側へ傾斜し、右
スイッチ49のONでは車台5を右側へ傾斜するように
ロ−リングする。前スイッチ50、後スイッチ51のO
Nにおいても同様にしてピッチングする。又、上、下ス
イッチ52,53は、車体フレ−ム1に対して左右のク
ロ−ラフレ−ム9が同量平行的に上下動するものであ
る。
きは、ロ−リング制御、及びピッチング制御が傾斜セン
サ40,39等の検出とストロ−クセンサ54,55,
56等のフィ−ドバックとによって行われ、走行土壌面
の傾斜に拘らず、車台5をほぼ水平姿勢(図7のA)に
維持するように水平制御するものである。又、この自動
スイッチ47のOFFのときは、これらロ−リング制御
やピッチング制御等は行わず、車体フレ−ム1に対して
左右のクロ−ラフレ−ム9を同高にするように平行姿勢
(図7のB)に作動する平行制御を行う。又、手動レバ
−による各スイッチは、各ロ−リングシリンダ27、又
はピッチングシリンダ26の作動を手動操作で行うもの
で、左スイッチ48のONで車台5を左側へ傾斜し、右
スイッチ49のONでは車台5を右側へ傾斜するように
ロ−リングする。前スイッチ50、後スイッチ51のO
Nにおいても同様にしてピッチングする。又、上、下ス
イッチ52,53は、車体フレ−ム1に対して左右のク
ロ−ラフレ−ム9が同量平行的に上下動するものであ
る。
【0020】脱穀クラッチセンサ58は、脱穀装置への
伝動を入り切りする脱穀クラッチ35の状態を検出する
ものであり、脱穀クラッチ35入りでONし、切りでは
OFFとなる。自動スイッチ47と脱穀クラッチ35の
入りの検出で水平制御が開始される。コントロ−ラCP
Uの出力側には、ピッチング制御弁37、ロ−リング制
御弁38、及びアンロ−ド44等のソレノイド59〜6
5を設け、前記いずれかのセンサ乃至スイッチの操作に
よって出力し、ピッチングシリンダ26、又はロ−リン
グシリンダ27を伸縮させて、車台5の姿勢制御を行わ
せるものである。
伝動を入り切りする脱穀クラッチ35の状態を検出する
ものであり、脱穀クラッチ35入りでONし、切りでは
OFFとなる。自動スイッチ47と脱穀クラッチ35の
入りの検出で水平制御が開始される。コントロ−ラCP
Uの出力側には、ピッチング制御弁37、ロ−リング制
御弁38、及びアンロ−ド44等のソレノイド59〜6
5を設け、前記いずれかのセンサ乃至スイッチの操作に
よって出力し、ピッチングシリンダ26、又はロ−リン
グシリンダ27を伸縮させて、車台5の姿勢制御を行わ
せるものである。
【0021】自動スイッチ47をONし、脱穀クラッチ
35の入りで脱穀クラッチセンサ58がONのときは、
水平制御が行われる。又、この自動スイッチ47をON
していないときでも、車台5の傾斜角を検出する前後傾
斜センサ39、又は左右傾斜センサ40が、車体の転倒
角を例えば20度以上とし、転倒危険角度を12度とし
て、この転倒危険角度12度を所定の角度と設定した場
合は、この所定角12度に傾斜することによって、車台
5が水平状態になるように前後又は左右水平制御され
る。又、既に走行地面の傾斜角度が水平制御可能な限界
の角度を超えて大きく傾斜しているときは、その水平制
御された限界の水平に近い姿勢に制御維持される。
35の入りで脱穀クラッチセンサ58がONのときは、
水平制御が行われる。又、この自動スイッチ47をON
していないときでも、車台5の傾斜角を検出する前後傾
斜センサ39、又は左右傾斜センサ40が、車体の転倒
角を例えば20度以上とし、転倒危険角度を12度とし
て、この転倒危険角度12度を所定の角度と設定した場
合は、この所定角12度に傾斜することによって、車台
5が水平状態になるように前後又は左右水平制御され
る。又、既に走行地面の傾斜角度が水平制御可能な限界
の角度を超えて大きく傾斜しているときは、その水平制
御された限界の水平に近い姿勢に制御維持される。
【0022】又、このとき走行地面が所定角12度から
水平側に変化して、傾斜センサ39、又は40によって
検出されたときは、水平制御が解除される。なお、この
とき水平制御を続行して、解除しない構成とするもよ
い。例えば、傾斜が所定角12度に達すると、自動スイ
ッチ47をONにして、以後傾斜センサ39、又は40
が所定角度12度以下の緩傾斜を検出するようになって
も、この自動スイッチ47をONにしたまま継続させる
とよい。
水平側に変化して、傾斜センサ39、又は40によって
検出されたときは、水平制御が解除される。なお、この
とき水平制御を続行して、解除しない構成とするもよ
い。例えば、傾斜が所定角12度に達すると、自動スイ
ッチ47をONにして、以後傾斜センサ39、又は40
が所定角度12度以下の緩傾斜を検出するようになって
も、この自動スイッチ47をONにしたまま継続させる
とよい。
【0023】なお、図1及び図9において、コントロ−
ラCPUにメインキ−スイッチ66を設け、このメイン
キ−スイッチ66をONして、エンジンのキ−スイッチ
によりエンジンを駆動すると、前記自動スイッチ47が
ON状態にあるときは、自動的に水平制御が開始され
る。該メインキ−スイッチ66のONによって、このと
きの車高が、左右のロ−リングシリンダ27におけるス
トロ−クセンサ54,55からの入力によって演算さ
れ、水平制御、及び平行制御の基準車高(目標車高)と
して記憶設定される。従って、この基準車高のもとに、
車台5を水平化する水平制御や、車台5と左右クロ−ラ
2とを平行化する平行制御、及びピッチング制御等を行
うことができる。このとき左右のクロ−ラ2の高さがロ
−リング制御によって異る場合は、左右ストロ−クセン
サ54,55の検出値の平均値をもって車高として設定
する。
ラCPUにメインキ−スイッチ66を設け、このメイン
キ−スイッチ66をONして、エンジンのキ−スイッチ
によりエンジンを駆動すると、前記自動スイッチ47が
ON状態にあるときは、自動的に水平制御が開始され
る。該メインキ−スイッチ66のONによって、このと
きの車高が、左右のロ−リングシリンダ27におけるス
トロ−クセンサ54,55からの入力によって演算さ
れ、水平制御、及び平行制御の基準車高(目標車高)と
して記憶設定される。従って、この基準車高のもとに、
車台5を水平化する水平制御や、車台5と左右クロ−ラ
2とを平行化する平行制御、及びピッチング制御等を行
うことができる。このとき左右のクロ−ラ2の高さがロ
−リング制御によって異る場合は、左右ストロ−クセン
サ54,55の検出値の平均値をもって車高として設定
する。
【0024】このようにメインキ−スイッチ66のON
によって設定された基準車高は、その後の手動レバ−に
よる上スイッチ52、下スイッチ53等の操作で変更す
ることができる。従って、手動レバ−による上スイッチ
52、下スイッチ53によらない限り車高が変らないよ
うにすると、水平制御や平行制御等が速やかに完結され
て、操縦も安定できる。
によって設定された基準車高は、その後の手動レバ−に
よる上スイッチ52、下スイッチ53等の操作で変更す
ることができる。従って、手動レバ−による上スイッチ
52、下スイッチ53によらない限り車高が変らないよ
うにすると、水平制御や平行制御等が速やかに完結され
て、操縦も安定できる。
【0025】図10、図11において、ロ−リングシリ
ンダ26による車高制御と、ピッチングシリンダ26に
よるピッチング制御との関係に、ヒステリシスを持たせ
て、車高が所定高さ以上のときのみ車台5後部が平行位
置から下がるようにし、この所定高さの設定は、車台5
後部の上出力と下出力とで値をずらせたものである。一
般的には、車台5のピッチングできる範囲を大きくとる
と、車高が低い場合は、この車台5の後端部が走行地面
に接地したり、クロ−ラ2後部に接触し易くなる。ロ−
リング制御によって車台5の後端部が接地しない、又は
クロ−ラ2に接触しない最低限界位置を決めるとなる
と、その車高近くにおいてのロ−リング制御で上下動す
る場合には、車台5後部がその都度上下するいわゆる制
御のハンチングを生ずる。
ンダ26による車高制御と、ピッチングシリンダ26に
よるピッチング制御との関係に、ヒステリシスを持たせ
て、車高が所定高さ以上のときのみ車台5後部が平行位
置から下がるようにし、この所定高さの設定は、車台5
後部の上出力と下出力とで値をずらせたものである。一
般的には、車台5のピッチングできる範囲を大きくとる
と、車高が低い場合は、この車台5の後端部が走行地面
に接地したり、クロ−ラ2後部に接触し易くなる。ロ−
リング制御によって車台5の後端部が接地しない、又は
クロ−ラ2に接触しない最低限界位置を決めるとなる
と、その車高近くにおいてのロ−リング制御で上下動す
る場合には、車台5後部がその都度上下するいわゆる制
御のハンチングを生ずる。
【0026】しかしながら、車高(ロ−リングストロ−
クセンサ54,55の検出値)と、車台5の後傾斜角
(ピッチングストロ−クセンサ56の検出値)との関係
において、この車台5後端部が接地乃至クロ−ラ2に接
触する位置をMとすると共に、この位置Mに平行的にプ
ロットして、接地やクロ−ラ接触等のない安全領域の下
限として下限位置Nを設定し、この下限位置Nによっ
て、車高の下限位置C(ロ−リングストロ−クセンサ5
4,55検出値の30%位置)と、車台5の平行位置D
との交点をEとし、更に、この車高の下限位置よりも適
宜高さ(10%)高い位置Fと該平行位置Dとの交点を
Gとして、これら各C,E,F,Gによって形成される
切換ラインを、車台5後部を上昇させるときは後上出力
用ラインEからCを経てHへ向うものとし、下降させる
ときは後下出力用ラインFからGを経てDへ向うものと
して、往行程と復行程とを別行程とするヒステリシスに
設定し、制御のハンチングを生じないように構成してい
る。
クセンサ54,55の検出値)と、車台5の後傾斜角
(ピッチングストロ−クセンサ56の検出値)との関係
において、この車台5後端部が接地乃至クロ−ラ2に接
触する位置をMとすると共に、この位置Mに平行的にプ
ロットして、接地やクロ−ラ接触等のない安全領域の下
限として下限位置Nを設定し、この下限位置Nによっ
て、車高の下限位置C(ロ−リングストロ−クセンサ5
4,55検出値の30%位置)と、車台5の平行位置D
との交点をEとし、更に、この車高の下限位置よりも適
宜高さ(10%)高い位置Fと該平行位置Dとの交点を
Gとして、これら各C,E,F,Gによって形成される
切換ラインを、車台5後部を上昇させるときは後上出力
用ラインEからCを経てHへ向うものとし、下降させる
ときは後下出力用ラインFからGを経てDへ向うものと
して、往行程と復行程とを別行程とするヒステリシスに
設定し、制御のハンチングを生じないように構成してい
る。
【図1】制御ブロック図。
【図2】その一部制御のフロ−チャ−ト。
【図3】油圧回路図。
【図4】クロ−ラ走行装置の一部の側面図。
【図5】その平面図。
【図6】その正断面図。
【図7】その作動状態を示す正面図。
【図8】コンバインの側面図。
【図9】車体水平制御時の基準車高を設定するフロ−チ
ャ−ト。
ャ−ト。
【図10】車高制御とピッチング制御との禁止領域制御
ライン。
ライン。
【図11】そのフロ−チャ−ト。
5 機体 47 自動スイッチ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 67/00 A01B 63/10 A01D 69/00 302 B60G 17/01 B62D 55/116
Claims (1)
- 【請求項1】 機体5を所定の姿勢に自動的に維持する
自動傾斜制御手段と、該自動傾斜制御手段を有効状態と
無効状態とに切り換える自動スイッチ47とを設けると
共に、該自動スイッチ47が無効状態側に切り換えられ
ていても機体5が所定角度以上に傾斜した場合には前記
自動傾斜制御手段を自動的に有効状態に切り換えて機体
を所定の姿勢に修正し、この姿勢修正後に前記自動傾斜
制御手段を自動的に無効状態に復帰させるように構成し
たことを特徴とするコンバイン等の自動傾斜制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04469891A JP3269087B2 (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | コンバイン等の自動傾斜制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04469891A JP3269087B2 (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | コンバイン等の自動傾斜制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04281713A JPH04281713A (ja) | 1992-10-07 |
JP3269087B2 true JP3269087B2 (ja) | 2002-03-25 |
Family
ID=12698639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04469891A Expired - Lifetime JP3269087B2 (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | コンバイン等の自動傾斜制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3269087B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10316760A1 (de) * | 2003-04-10 | 2004-10-28 | Continental Aktiengesellschaft | Verfahren zum Betreiben einer Niveauregelanlage eines Kraftfahrzeuges |
-
1991
- 1991-03-11 JP JP04469891A patent/JP3269087B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04281713A (ja) | 1992-10-07 |
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