JP3263906B2 - 炭素製品焼成用トンネルキルン - Google Patents
炭素製品焼成用トンネルキルンInfo
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- JP3263906B2 JP3263906B2 JP32844592A JP32844592A JP3263906B2 JP 3263906 B2 JP3263906 B2 JP 3263906B2 JP 32844592 A JP32844592 A JP 32844592A JP 32844592 A JP32844592 A JP 32844592A JP 3263906 B2 JP3263906 B2 JP 3263906B2
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- Japan
- Prior art keywords
- furnace
- temperature
- firing
- black smoke
- tunnel kiln
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- Expired - Lifetime
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- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
- Tunnel Furnaces (AREA)
- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
- Furnace Details (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、熱分解により黒煙を発
生するタール、ピツチ等の結合剤を含有した炭素製品を
焼成するのに用いて好適なトンネルキルンに関する。
生するタール、ピツチ等の結合剤を含有した炭素製品を
焼成するのに用いて好適なトンネルキルンに関する。
【０００２】
【従来の技術】トンネルキルンの一般構造を本発明の一
実施例を示す図１を参照して説明すると、トンネル状の
細長い炉体１内に予熱帯、焼成帯及び冷却帯が画成さ
れ、焼成帯でバーナ２から焚口３を通して燃焼ガスを噴
出する一方、予熱帯の入口側において煙道４から排気フ
アン５により炉内ガスを吸引して排気することによつ
て、炉体１内に同図に示すヒートカーブの温度雰囲気を
形成し、製品ａを台車に載せて炉体１内を走行させる間
に、予熱、焼成及び冷却を順次に行うようになつてい
る。
実施例を示す図１を参照して説明すると、トンネル状の
細長い炉体１内に予熱帯、焼成帯及び冷却帯が画成さ
れ、焼成帯でバーナ２から焚口３を通して燃焼ガスを噴
出する一方、予熱帯の入口側において煙道４から排気フ
アン５により炉内ガスを吸引して排気することによつ
て、炉体１内に同図に示すヒートカーブの温度雰囲気を
形成し、製品ａを台車に載せて炉体１内を走行させる間
に、予熱、焼成及び冷却を順次に行うようになつてい
る。
【０００３】そして、このようなトンネルキルンで、タ
ール、ピツチ等の結合剤を含有した炭素製品ａを焼成す
る場合は、製品ａが加熱されるに従つて結合剤が燃焼す
なわち熱分解することにより黒煙（ボラタイル）が発生
する。この黒煙は、製品ａの温度が３５０℃位までは発
生が少なく、その温度を超えて８００℃近くまでは激し
く発生し、それ以上になると自燃することが知られてい
る。
ール、ピツチ等の結合剤を含有した炭素製品ａを焼成す
る場合は、製品ａが加熱されるに従つて結合剤が燃焼す
なわち熱分解することにより黒煙（ボラタイル）が発生
する。この黒煙は、製品ａの温度が３５０℃位までは発
生が少なく、その温度を超えて８００℃近くまでは激し
く発生し、それ以上になると自燃することが知られてい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来のトンネルキルン
では、上記したように炉内ガスが低温部である予熱帯の
入口側に引かれて排気されるようになつているから、発
生した黒煙も燃焼することなくそのまま引かれて排出さ
れ、公害の原因となる。
では、上記したように炉内ガスが低温部である予熱帯の
入口側に引かれて排気されるようになつているから、発
生した黒煙も燃焼することなくそのまま引かれて排出さ
れ、公害の原因となる。
【０００５】その防止対策として、排ガスをアフタバー
ナで加熱して黒煙を燃焼処理するこも行われているが、
そのためには、製品の焼成に使用するのにほぼ匹敵する
燃料が必要であつて、経費が嵩むという別の問題を抱え
ていた。
ナで加熱して黒煙を燃焼処理するこも行われているが、
そのためには、製品の焼成に使用するのにほぼ匹敵する
燃料が必要であつて、経費が嵩むという別の問題を抱え
ていた。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の炭素製品焼成用
トンネルキルンは、叙上の点に鑑み完成されたものであ
つて、予熱帯の結合剤が熱分解して黒煙が発生する炉内
温度が３５０〜８００℃の領域の炉内ガスを吸引して、
８００℃以上の高温域の炉体内に打ち込む黒煙燃焼用手
段と、高温域の炉内ガスを吸引して、予熱帯の黒煙の発
生域よりも前の低温域に打ち込む熱量補充用手段とを設
けた構成とした。
トンネルキルンは、叙上の点に鑑み完成されたものであ
つて、予熱帯の結合剤が熱分解して黒煙が発生する炉内
温度が３５０〜８００℃の領域の炉内ガスを吸引して、
８００℃以上の高温域の炉体内に打ち込む黒煙燃焼用手
段と、高温域の炉内ガスを吸引して、予熱帯の黒煙の発
生域よりも前の低温域に打ち込む熱量補充用手段とを設
けた構成とした。
【０００７】
【作用】予熱帯の炉内温度が３５０〜８００℃の領域で
結合剤が熱分解することにより黒煙が発生するが、その
黒煙を含んだ炉内ガスは黒煙燃焼用手段によつて吸引さ
れて８００℃以上の高温域に打ち込まれ、そこにおいて
黒煙が燃焼されて消失する。
結合剤が熱分解することにより黒煙が発生するが、その
黒煙を含んだ炉内ガスは黒煙燃焼用手段によつて吸引さ
れて８００℃以上の高温域に打ち込まれ、そこにおいて
黒煙が燃焼されて消失する。
【０００８】上記の黒煙発生域で炉内ガスが吸引される
ことによつて、予熱帯のそれより前の低温部で熱量が不
足することとなるが、熱量補充用手段によつて高温部か
ら吸引した炉内ガスが低温部に打ち込まれ、不足熱量が
補充される。
ことによつて、予熱帯のそれより前の低温部で熱量が不
足することとなるが、熱量補充用手段によつて高温部か
ら吸引した炉内ガスが低温部に打ち込まれ、不足熱量が
補充される。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図１に基づいて説
明する。本実施例では、既述した構造のトンネルキルン
において、予熱帯の炉内温度が３５０〜８００℃近くの
領域の側壁に、吸引フアン１２に接続された炉内ガス吸
引口１１が形成され、その吸引フアン１２の打ち込み先
が、バーナ２の燃焼空気供給口２ａに接続されている。
明する。本実施例では、既述した構造のトンネルキルン
において、予熱帯の炉内温度が３５０〜８００℃近くの
領域の側壁に、吸引フアン１２に接続された炉内ガス吸
引口１１が形成され、その吸引フアン１２の打ち込み先
が、バーナ２の燃焼空気供給口２ａに接続されている。
【００１０】また、予熱帯の炉内温度が８００℃以上と
なる高温部の側壁には、打込フアン１４に接続された熱
風吸引口１３が形成され、その打込フアン１４の打ち込
み先が、予熱帯の炉内温度が３５０℃以下となる入口側
の側壁に形成された熱風打込口１５に接続されている。
なる高温部の側壁には、打込フアン１４に接続された熱
風吸引口１３が形成され、その打込フアン１４の打ち込
み先が、予熱帯の炉内温度が３５０℃以下となる入口側
の側壁に形成された熱風打込口１５に接続されている。
【００１１】本実施例はこのような構造になり、予熱帯
の炉内温度が３５０〜８００℃の領域で炭素製品ａ中に
含まれた結合剤が熱分解することにより黒煙が発生する
が、その黒煙を含んだ炉内ガスは炉内ガス吸引口１１か
ら吸引フアン１２により吸引されて、バーナ２の燃焼空
気の一部として打ち込まれ、それによつて黒煙が燃焼さ
れて消失する。
の炉内温度が３５０〜８００℃の領域で炭素製品ａ中に
含まれた結合剤が熱分解することにより黒煙が発生する
が、その黒煙を含んだ炉内ガスは炉内ガス吸引口１１か
ら吸引フアン１２により吸引されて、バーナ２の燃焼空
気の一部として打ち込まれ、それによつて黒煙が燃焼さ
れて消失する。
【００１２】また、上記の黒煙発生域で炉内ガスが吸引
されることによつて、予熱帯のそれより前の低温部では
熱量が不足することとなるが、予熱帯の８００℃以上の
高温部において黒煙が自燃することにより黒煙を含んで
いない状態の炉内ガスが、熱風吸引口１３から打込フア
ン１４によつて吸引されて、予熱帯の入口側の低温部に
熱風打込口１５から打ち込まれる。それにより、予熱帯
の低温部の不足熱量が補充されて、所定のヒートカーブ
が維持される。
されることによつて、予熱帯のそれより前の低温部では
熱量が不足することとなるが、予熱帯の８００℃以上の
高温部において黒煙が自燃することにより黒煙を含んで
いない状態の炉内ガスが、熱風吸引口１３から打込フア
ン１４によつて吸引されて、予熱帯の入口側の低温部に
熱風打込口１５から打ち込まれる。それにより、予熱帯
の低温部の不足熱量が補充されて、所定のヒートカーブ
が維持される。
【００１３】なお、黒煙を含んだ炉内ガスの打ち込み先
は、焼成帯の焚口３や、焼成帯の炉体１内、さらには、
予熱帯の炉内温度が８００℃以上となる領域であつても
よい。
は、焼成帯の焚口３や、焼成帯の炉体１内、さらには、
予熱帯の炉内温度が８００℃以上となる領域であつても
よい。
【００１４】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
発生した黒煙が高温部で燃焼されることにより炉体内で
消失処理されて、外部に排出されるのが防止され、しか
も、焼成用燃料のみで黒煙の燃焼処理ができるから、経
費増を招くおそれもない。
発生した黒煙が高温部で燃焼されることにより炉体内で
消失処理されて、外部に排出されるのが防止され、しか
も、焼成用燃料のみで黒煙の燃焼処理ができるから、経
費増を招くおそれもない。
【００１５】また、予熱帯の黒煙発生域よりも前を領域
での不足熱量も補充されて、所定のヒートカーブを維持
できる効果がある。
での不足熱量も補充されて、所定のヒートカーブを維持
できる効果がある。
【図１】本発明の一実施例の構成図並びにヒートカーブ
のグラフである。
のグラフである。
ａ：炭素製品 １：炉体 ２ａ：（バーナ２の）燃焼空
気供給口 １１：炉内ガス吸引口 １２：吸引フアン
１３：熱風吸引口 １４：打込フアン １５：熱風打込
口
気供給口 １１：炉内ガス吸引口 １２：吸引フアン
１３：熱風吸引口 １４：打込フアン １５：熱風打込
口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F27D 17/00 104 C01B 31/02 101 C01B 31/04 101 F27B 9/30 F27D 7/04
Claims (1)
- 【請求項１】 タール、ピツチ等を結合剤として含有し
た炭素製品を台車上に載せてトンネル状の炉体内を走行
させる間に、該炉体内に形成された一定のヒートカーブ
の温度雰囲気に従つて予熱、焼成及び冷却を順次に行う
ようにした炭素製品焼成用トンネルキルンにおいて、 予熱帯の前記結合剤が熱分解して黒煙が発生する炉内温
度が３５０〜８００℃の領域の炉内ガスを吸引して、８
００℃以上の高温域の炉体内に打ち込む黒煙燃焼用手段
と、前記高温域の炉内ガスを吸引して、予熱帯の前記黒
煙の発生域よりも前の低温域に打ち込む熱量補充用手段
とを設けたことを特徴とする炭素製品焼成用トンネルキ
ルン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32844592A JP3263906B2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 炭素製品焼成用トンネルキルン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32844592A JP3263906B2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 炭素製品焼成用トンネルキルン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06147778A JPH06147778A (ja) | 1994-05-27 |
| JP3263906B2 true JP3263906B2 (ja) | 2002-03-11 |
Family
ID=18210358
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32844592A Expired - Lifetime JP3263906B2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 炭素製品焼成用トンネルキルン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3263906B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102829624A (zh) * | 2012-09-20 | 2012-12-19 | 惠州市方诚实业有限公司 | 一种隧道窑废气的脱硫除杂装置及工艺 |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ATE368835T1 (de) * | 1997-12-22 | 2007-08-15 | Corning Inc | Verfahren zum brennen von keramischen wabenstrukturen und dafür verwendeter tunnelofen |
| CN102478350A (zh) * | 2010-11-22 | 2012-05-30 | 福建泉州顺美集团有限责任公司 | 一种双回风高效节能隧道窑 |
| CN104713356A (zh) * | 2013-12-12 | 2015-06-17 | 福建中茂精密铸造有限公司 | 一种新型焙烧窑 |
| CN104713359A (zh) * | 2015-03-16 | 2015-06-17 | 霍山县永科新能源有限公司 | 一种实心竹炭加工炉窑系统 |
| CN105241261B (zh) * | 2015-11-02 | 2018-08-14 | 承德联玉实业有限公司 | 一种隧道窑余热回收装置 |
| CN115790226B (zh) * | 2022-11-21 | 2023-12-26 | 乌兰察布市旭峰炭素科技有限公司 | 碳素生产导热油换热系统 |
-
1992
- 1992-11-12 JP JP32844592A patent/JP3263906B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102829624A (zh) * | 2012-09-20 | 2012-12-19 | 惠州市方诚实业有限公司 | 一种隧道窑废气的脱硫除杂装置及工艺 |
| CN102829624B (zh) * | 2012-09-20 | 2014-05-21 | 惠州市方诚实业有限公司 | 一种隧道窑废气的脱硫除杂装置及工艺 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06147778A (ja) | 1994-05-27 |
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| JPS6330370B2 (ja) |
Legal Events
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