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JP3259568B2 - 合成繊維の溶融紡糸方法 - Google Patents

合成繊維の溶融紡糸方法

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JP3259568B2
JP3259568B2 JP03704695A JP3704695A JP3259568B2 JP 3259568 B2 JP3259568 B2 JP 3259568B2 JP 03704695 A JP03704695 A JP 03704695A JP 3704695 A JP3704695 A JP 3704695A JP 3259568 B2 JP3259568 B2 JP 3259568B2
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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成繊維を溶融紡糸す
る際に、紡出糸条を効率よく冷却する溶融紡糸方法の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成繊維の溶融紡糸においては、周知の
ように製糸の安定性、操業の容易化のために口金から紡
出された糸条の温度をガラス転移点にまで冷却する必要
があるが、近年においては例えば6000m/分以上も
の巻取速度の高速化や、単糸繊度が60デニール以上も
の産業資材用途としての太繊度化が著しく、これに対応
して冷却装置にも能力の高いものが要求されている。
【0003】このような状況下での従来の糸条冷却装置
としては、例えば特開昭41−7892号公報に記載さ
れた冷却装置のように、糸条の走行方向に対して直交す
る方向から冷却風を吹き付けるものが主流であるが、か
かる冷却装置では紡出糸条と冷却風間の熱交換が不十分
であるため、どうしても糸条の冷却不足や冷却斑が生
じ、紡出糸条同士の融着や固化点の変動に伴う繊度斑、
糸切れ等が頻発し、紡糸操業性の悪化と糸条品質の低下
を招く欠点があった。
【0004】この問題を解決する方法として、例えば冷
却チムニー等の冷却管路の長さを長くしたり、冷却風量
を多くするという方法がある。かかる冷却方法のうち冷
却管路の長さを調節する方法については、その管路長の
設計に際し、紡出糸条の引取速度、冷却風温度を考慮し
たものではあっても、紡出糸条の繊度、比熱、密度等の
糸条物性や、冷却管路出入口での糸条温度を正確に反映
させたものではなかった。したがって、得られる冷却装
置は、所望の冷却性能が得られないものであるか、場合
によってはオーバースペックの装置となり糸条を効率よ
く冷却できないものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の問題点に鑑みてなされたもので、合成繊維の溶融
紡糸方法に関し、紡出糸条の引取速度、冷却風温度のみ
ならず、紡出糸条の繊度、比熱、密度等の糸条物性や、
冷却管路出入口での糸条温度等を反映させることによ
り、糸条を効率よく冷却できるように適正な管路長を調
整する合成繊維の溶融紡糸方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の合成繊維の溶融紡糸方法は、溶融紡糸口金
から下方の所定位置に設けられた合成繊維の溶融紡糸冷
却装置によって糸条を冷却する合成繊維の溶融紡糸方法
であって、前記溶融紡糸口金から紡出された糸条の入口
と冷却風の入口とを有するエジェクター部と、該エジェ
クター部の下部に接続され、前記糸条の引取り方向に伸
びる冷却管路と、該冷却管路の下部に接続され、前記糸
条の出口と冷却風の出口とを有し、前記エジェクター部
に供給された冷却風を前記糸条とは分離する方向へ排気
する排気部とを備えてなる溶融紡糸冷却装置の前記冷却
管路の管路長(L)を、下記数1及び数2式を満たすよ
うに調整することを特徴とする合成繊維の溶融紡糸方
法。
【0007】
【数5】
【0008】
【数6】 ただし、数5、数6式中における符号は、下記のとおり
とする。
【0009】L:管路長(mm) p :ポリマー比熱(cal/℃・g) ρ:ポリマー密度(g/mm 3 d:冷却装置突入時の単糸繊度(デニール) S :冷却装置突入時の糸速度(mm/s) A :冷却風速度(mm/s) H :冷却風温度(℃) IM :冷却装置突入前の糸温度(℃) OUT :冷却装置出口での糸温度(℃) g :ガラス転移点(℃) より一層の急冷処理を望む場合は、溶融紡糸口金から下
方の所定位置に設けられた合成繊維の溶融紡糸冷却装置
によって糸条を冷却する合成繊維の溶融紡糸方法であっ
て、前記溶融紡糸口金から紡出された糸条の入口と冷却
風の入口とを有するエジェクター部と、該エジェクター
部の下部に接続され、前記糸条の引取り方向に伸びる冷
却管路と、該冷却管路の下部に接続され、前記糸条の出
口と冷却風の出口とを有し、前記エジェクター部に供給
された冷却風を前記糸条とは分離する方向へ排気する排
気部とを備えてなる溶融紡糸冷却装置の前記冷却管路の
管路長(L)を、下記数7及び数8式を満たすように調
整するとともに、エジェクタ部に液体ミスを10〜40
g/minの範囲内で噴霧することを特徴とする合成繊維の
溶融紡糸方法。
【0010】
【数7】
【0011】
【数8】 ただし、数7、数8式中における符号は、下記のとおり
とする。
【0012】L:管路長(mm) p :ポリマー比熱(cal/℃・g) ρ:ポリマー密度(g/mm 3 d:冷却装置突入時の単糸繊度(デニール) S :冷却装置突入時の糸速度(mm/s) A :冷却風速度(mm/s) H :冷却風温度(℃) IN :冷却装置突入前の糸温度(℃) OUT :冷却装置出口での糸温度(℃) g :ガラス転移点(℃) また、前記排気部の冷却風の出口には、例えば排気ファ
ン、ブロワー等の強制排気装置を接続し冷却風を強制排
気するするのがより好ましい。
【0013】なお、本発明の冷却装置が適用できる合成
繊維としては、溶融紡糸可能なものであれば特に限定さ
れず、例えばポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィ
ン等の種々のものが可能である。
【0014】
【作用】本発明に係る合成繊維の溶融紡糸方法は、糸条
の入口と冷却風の入口とを有するエジェクター部と、糸
条の引取り方向に伸びる冷却管路と、糸条の出口と冷却
風の出口を有し、冷却風を糸条とは分離する方向へ排気
する排気部とから構成されているので、エジェクター部
に供給された冷却風は、冷却管路中をその軸方向に沿っ
て糸条と共に流下する間に糸条から十分に熱を奪い、そ
の後に排気部から排気するので、糸条の熱交換が効率的
に促進される。
【0015】さらに、冷却管路の管路長(Lmm)の決
定式である数及び数式は、紡出糸条の繊度、比熱、
密度等の糸条物性や、糸条の引取速度、冷却風速度とそ
の温度、糸条温度等を考慮したものとなっている。これ
により、冷却風速度、冷却風温度、ポリマー比熱、密
度、糸条の引取速度、繊度、糸条温度等のパラメータが
異なっても、紡出糸条の冷却装置出口温度を所望の値に
広範囲に、かつ正確に制御できると共に、種々の冷却条
件に適合した最適の冷却管路長を得ることができる
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る合成繊維の溶融紡糸冷却
方法の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0017】図1は、本発明に係る合成繊維の溶融紡糸
冷却方法が用いられている紡糸装置の概略側面図であ
る。図において、1は、溶融された合成樹脂を多数の糸
条2として紡出する紡糸口金であり、その上方に設けら
れた図示しないエクストルーダと接続されている。
【0018】10は、本発明に係る合成繊維の溶融紡糸
冷却装置であり、糸条2の入口6aと冷却風の入口6b
とを有するエジェクター部6と、管路長がL(mm)の
冷却管路7と、糸条2の出口8aと冷却風の出口8bと
を有する排気部8とで一体に構成され、口金1から比較
的近距離H(mm)を隔てた下方位置に図示しないブラ
ケットで固定されている。
【0019】なお、エジェクター部6上部の3は、冷却
能力としては冷却装置10で十分であるがより好ましく
は冷却能力の強化のため、エジェクター部の入口6aに
液体ミストを噴霧するためのミスト冷却装置であり、ミ
スト導入管4を介して超音波加湿器5と接続されてい
る。液体ミストは、水は勿論のこと繊維用油剤であって
もよい。この液体ミストの粒子径は、大き過ぎるとミス
トの衝突によって糸条表面に凹凸や繊度斑が生じ易くな
り、逆に極端に小さいと冷却効果がほとんど期待できな
いことから、約5〜15μmの粒子径のものが好まし
い。また、液体ミスト噴霧量は、10〜40g/min
の加湿量であることが好ましい。
【0020】一方、排気部8下方の9は、冷却装置10
によって適正温度に冷却された糸条2を所定の速度で引
取って所望の繊度に延伸するためのゴデーローラであ
り、図示しないモータにより駆動される。
【0021】冷却装置10のエジェクター部6、冷却管
路7、排気部8は、いずれも薄鋼板製のものであり、溶
接により一体に構成されている。これら部材の糸条の走
行方向と直交する方向の断面形状は、いずれも円筒状の
ものであるが、勿論矩形状であってもよい。エジェクタ
ー部6の冷却風の入口6bは、例えばクーラ付きコンプ
レッサ等の図示しない冷風発生装置と接続されており、
流量Q1(m3 /分)、冷却風温度TH (℃)の冷風を
供給できるようになっている。また、排気部8の冷却風
の出口8bには、流量Q1よりもやや多い流量Q2の冷
却風が強制排気できるように、例えば排気ファン、ブロ
ワー等の強制排気装置が接続されているのが好ましい。
更に、排気部8の内部には、冷却風が糸条2の周囲から
まんべんなく排気できるように多孔板からなる円筒状の
フイルター8cが固定されている。
【0022】ところで、本実施例装置の特徴は、冷却管
路7の上記管路長Lが上記数式で特定される範囲の長
さとされている点にある。この数式は、冷却管路7の
冷却能力である管路長Lを決定するに際し、その重要な
ファクターである紡出糸条2の引取速度(ゴデーローラ
9の周速)、冷却風の風速、温度の他、紡出糸条の繊
度、比熱、密度等の糸条特性や、冷却管路出入口での糸
条温度の各要素が加味された実験式であり、発明者が努
力の結果、見出したものである。
【0023】発明者は、この実験式を見出すために以下
の実験を実施した。
【0024】まず、図1の冷却装置10の冷却特性を見
るため、図2に示す如く、ポリエステルからなるマルチ
フィラメント糸条12(150デニール、48フィラメ
ント)を、予め熱板14上に接糸させて走行させること
により糸条を200℃に昇温させ、その後にこの糸条を
糸速600m/minで冷却装置15内を通過させて冷
却した。そして、冷却装置入口15aでの冷却風温度T
H での糸温度TINと、冷却装置出口15bでの糸温度T
OUT を実測し、得られたデータから走行糸条12からど
れだけ多くの熱量を単位時間内に奪うことができたかを
示す熱伝達率h(cal/mm2 ・sec・℃)を、下
記数式のC.R.Jones式より算出した。
【0025】
【数9】 h:熱伝達率、(cal/mm2 ・sec・℃)、 TH :冷却風温度(℃) TIN :冷却装置突入前の糸温度(℃) TOUT:冷却装置出口での糸温度(℃) ρ:ポリマー密度(g/mm3 ) r:糸条の半径(mm) Cp :ポリマー比熱(cal/℃・g) t:糸の冷却装置内通過時間(sec) 次に、冷却風速度VA (mm/s)を種々の値に変更し
て、熱伝達率hとの関係を求めると図3の関係になる。
これにより、図3中の近似式hは、下記数10
【0026】
【数10】h=0.634×10-5A 0.291 となる。
【0027】次に、この数10式で求まった熱伝達率h
を数式中のhに代入すると、下記数11式の実験式が
得られる。
【0028】
【数11】 ここで便宜上、
【0029】
【数12】 とおく(上記数式)。
【0030】ところで合成繊維の溶融紡糸口金1から紡
出された糸条2は、前記溶融紡糸口金下方に設けられた
溶融紡糸冷却装置10によって冷却されるわけである
が、糸条2は、実用上、ガラス転移点Tg(℃)以下ま
で冷却される必要はない。従って上記数11式におい
て、冷却装置出口での糸温度TOUT をガラス転移点Tg
に置換して得られる下記数13
【0031】
【数13】 は、冷却管路長L(mm)の上限値であり、上記数11
式は、冷却管路長Lの下限値といえる。
【0032】したがって、上記数11及び数13式よ
り、上記数、数式が得られた。
【0033】次に、ミスト冷却装置3を併用し、上記と
同様の実験をした。すなわち、超音波加湿器5から液体
ミストを33g/minの流量で噴霧し、これ以外の条
件は前記実験と同様とすると、数式の係数15は1
1.5となり、冷却管路長Lは超音波加湿器を設けない
場合に比べて0.75〜0.8倍の短かいものですむこ
とになる。
【0034】実施例 1、2 図1の冷却装置10のみの効果を見るため、超音波加湿
器5を停止し、液体ミストを噴霧しない状態でポリエス
テルからなるマルチフィラメント糸条2(150デニー
ル、48フィラメント)を、冷却装置10上部に設けた
図示しない熱板上を走行させることにより200℃に昇
温(冷却装置突入前糸温度TINは、約170℃)させた
後、この糸条を糸速Vsが600m/min(1000
0mm/sec)で冷却装置10内に通過させて冷却し
た。この場合、冷却装置の出口7aで得たい糸温度T
OUT として、115、120℃の2点を選び、これらに
対応する冷却風として、温度26℃のものを0.45m
3 /min、0.55m3 /min(Q1)で供給し
た。また、冷却管路7の入口6a、出口7aでの糸条温
度TIN、TOUT を実測し、得られたデータから熱伝達率
hを上記数式のC.R.Jones式より算出し、冷
却装置の管路長Lを上記数11式より求め、665、6
90mmを得た。
【0035】なお、各特性値の評価方法は、次の通りで
ある。
【0036】<糸条温度TIN、TOUT > 東京精工(株)製、TH−BM型走行糸温度測定用非接
触式温度計により、冷却管路7の入口6a、出口7aで
のそれぞれの糸条温度TIN、TOUT を測定した。
【0037】<冷却風速度VA 、冷却風温度TH > 日本化学工業株式会社製のアネモマスターにより、冷却
管路7の出口7aでの冷却風速度VA 、冷却風温度TH
を測定した。なお、ポリマー比熱Cp 、ポリマー密度ρ
は、物性値であるから既知であり、また、冷却装置突入
時の単糸繊度d、冷却装置突入時の糸条速度VS は、紡
糸口金1からの紡糸量と、ゴデーローラ9の引取速度と
の関係から計算により予め求めた。
【0038】実施例 3、4 今度はミスト冷却装置3を併用した場合の効果を見るた
め、超音波加湿器5から液体ミストを33g/minの
流量で噴霧しつつ、冷却したのが本実施例であり、これ
以外の冷却条件は実施例1と同様とした。
【0039】これらの実施例1〜4の結果を纏めたのが
次の表1である。
【0040】
【表1】
【0041】この表1が示すとおり、本発明の冷却装置
の出口7aで得たい糸条2の糸温度TOUT が115、1
20℃であったものが、本発明の上記数11式による
と、表1に記載の如く121.4℃、116.2℃とな
り、本発明の数11式と実測値間に大差がないこと、す
なわち紡出糸条の繊度、比熱、密度、引取速度、冷却風
温度等の紡糸条件が予め判明していれば所望の冷却温度
の糸条が得られ、冷却効率の優れた適正な管路長を有す
る冷却装置が容易に得られることが分る。
【0042】
【発明の効果】上述したように、本発明に係る合成繊維
の溶融紡糸方法は、紡糸口金の下方、紡出糸条の引取
速度、冷却風温度のみならず、紡出糸条の繊度、比熱、
密度等の紡出糸条の物性や、冷却管路出入口での糸条温
度等の要因を反映させた無駄のない適正な冷却管路長
(L)を調整する。換言すれば、紡出糸条の糸種や引取
速度等の複数の紡糸条件が異なっても、これらのデータ
より、紡出糸条の冷却装置出口温度を広範囲に制御でき
ると共に、種々の冷却条件に適合した最適の冷却管路長
得ることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る合成繊維の溶融紡糸冷却装置の
一実施例の概略側面図である。
【図2】 本発明の実験装置の概略側面図である。
【図3】 本発明の実験装置における冷却風速度VA
熱伝達率hとの関係を示した図である。
【符号の説明】
1:紡糸口金 2:糸条 3:ミスト冷却装置 4:ミスト導入管 5:超音波加湿器 6:エジェクター部 7:冷却管路 8:排気部 9:ゴデーローラ 10:冷却装置 11:ボビン 12:マルチフィラメント 13:ローラー 14:熱板 15:冷却装置 16:糸温度計 17:サクションガン L:管路長
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−174614(JP,A) 特開 平3−137209(JP,A) 実開 昭55−54370(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01D 5/092,5/096

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融紡糸口金から下方の所定位置に設け
    られた合成繊維の溶融紡糸冷却装置によって糸条を冷却
    する合成繊維の溶融紡糸方法であって 記溶融紡糸口金から紡出された糸条の入口と冷却風の
    入口とを有するエジェクター部と、該エジェクター部の
    下部に接続され、前記糸条の引取り方向に伸びる冷却管
    路と、該冷却管路の下部に接続され、前記糸条の出口と
    冷却風の出口とを有し、前記エジェクター部に供給され
    た冷却風を前記糸条とは分離する方向へ排気する排気部
    とを備えてなる溶融紡糸冷却装置の前記冷却管路の管路
    長(L)を、下記数1及び数2式を満たすように調整す
    ることを特徴とする合成繊維の溶融紡糸方法。 【数1】 【数2】 ただし、数1、数2式中における符号は、下記のとおり
    とする。 L:管路長(mm) p :ポリマー比熱(cal/℃・g) ρ:ポリマー密度(g/mm 3 d:冷却装置突入時の単糸繊度(デニール) S :冷却装置突入時の糸速度(mm/s) A :冷却風速度(mm/s) H :冷却風温度(℃) In :冷却装置突入前の糸温度(℃) OUT :冷却装置出口での糸温度(℃) g :ガラス転移点(℃)
  2. 【請求項2】 溶融紡糸口金から下方の所定位置に設け
    られた合成繊維の溶融紡糸冷却装置によって糸条を冷却
    する合成繊維の溶融紡糸方法であって、 前記溶融紡糸口金から紡出された糸条の入口と冷却風の
    入口とを有するエジェクター部と、該エジェクター部の
    下部に接続され、前記糸条の引取り方向に伸びる冷却管
    路と、該冷却管路の下部に接続され、前記糸条の出口と
    冷却風の出口とを有し、前記エジェクター部に供給され
    た冷却風を前記糸条とは分離する方向へ排気する排気部
    とを備えてなる溶融紡糸冷却装置の 前記冷却管路の管路
    長(L)を、下記数3及び数4式を満たすように調整す
    るとともに、エジェクタ部に液体ミストを10〜40g/
    minの範囲内で噴霧することを特徴とする合成繊維の溶
    融紡糸方法。 【数3】 【数4】 ただし、数3、数4式中における符号は、下記のとおり
    とする。 L:管路長(mm) p :ポリマー比熱(cal/℃・g) ρ:ポリマー密度(g/mm 3 d:冷却装置突入時の単糸繊度(デニール) S :冷却装置突入時の糸速度(mm/s) A :冷却風速度(mm/s) H :冷却風温度(℃) IM :冷却装置突入前の糸温度(℃) OUT :冷却装置出口での糸温度(℃) g :ガラス転移点(℃)
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは2の合成繊維の溶融紡
    方法において、冷風を強制排気することを特徴とす
    る合成繊維の溶融紡糸方法
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