JP3256013B2 - 輸液装置およびその制御方法 - Google Patents
輸液装置およびその制御方法Info
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- JP3256013B2 JP3256013B2 JP00321793A JP321793A JP3256013B2 JP 3256013 B2 JP3256013 B2 JP 3256013B2 JP 00321793 A JP00321793 A JP 00321793A JP 321793 A JP321793 A JP 321793A JP 3256013 B2 JP3256013 B2 JP 3256013B2
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- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、医療現場で点滴など
に用いられる輸液装置およびその制御方法に関する。よ
り詳しくは、輸液バッグと人体とをつなぐチューブの途
中に輸液作動部を設け、チューブが閉塞したとき上記輸
液作動部を一旦停止させ、その後再始動させる輸液装置
およびその制御方法に関する。
に用いられる輸液装置およびその制御方法に関する。よ
り詳しくは、輸液バッグと人体とをつなぐチューブの途
中に輸液作動部を設け、チューブが閉塞したとき上記輸
液作動部を一旦停止させ、その後再始動させる輸液装置
およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の輸液装置としては、図7
に示すように、輸液バッグ90と人体92とをつなぐチ
ューブ91の途中に、チューブ91内の液体を下流へ送
る輸液作動部217を設け、さらにこの輸液作動部21
7の下流側に圧上昇センサー(下流閉塞検出器)218を
設けたものが知られている。上記輸液作動部217はイ
ンターフェースI/Oを介して制御部(CPU)201に
よって駆動される(なお、簡単のため、以下の説明では
インターフェースI/Oを省略する。)。上記チューブ
91は弾性を有し、内圧が上昇すると、膨張して外径が
増大するようになっている。上記センサー218はチュ
ーブ91の外径の変化を検出して、図6に示すように、
その外径変化に応じた出力を発生する。図6で、R0,
R1はそれぞれ通常状態,下流閉塞発生状態のチューブ
外径を示し、N0,N1はその状態のセンサー出力を示
している。
に示すように、輸液バッグ90と人体92とをつなぐチ
ューブ91の途中に、チューブ91内の液体を下流へ送
る輸液作動部217を設け、さらにこの輸液作動部21
7の下流側に圧上昇センサー(下流閉塞検出器)218を
設けたものが知られている。上記輸液作動部217はイ
ンターフェースI/Oを介して制御部(CPU)201に
よって駆動される(なお、簡単のため、以下の説明では
インターフェースI/Oを省略する。)。上記チューブ
91は弾性を有し、内圧が上昇すると、膨張して外径が
増大するようになっている。上記センサー218はチュ
ーブ91の外径の変化を検出して、図6に示すように、
その外径変化に応じた出力を発生する。図6で、R0,
R1はそれぞれ通常状態,下流閉塞発生状態のチューブ
外径を示し、N0,N1はその状態のセンサー出力を示
している。
【0003】この輸液装置は図8に示すフローチャート
に従って制御される。すなわち、動作時は、図7に示す
CPU201が輸液作動部217を駆動して送液を開始
する(ステップS101)。また、CPU201はセンサ
ー218の出力をサンプリング、すなわち、センサー出
力をRAM(ランダム・アクセス・メモリ)202に一旦
読み込ませる(ステップS102)。次に、サンプリング
したセンサー出力Dと下流閉塞基準値N1(ROM(リー
ド・オンリ・メモリ)203に記憶されている)との大小
を比較して(ステップS103)、センサー出力Dが基準
値N1よりも小さければサンプリングを継続する。これ
に対して、D≧N1のときは、輸液作動部の動作を停止
し、警報/警告表示器4に下流閉塞が発生したことを表
示させる(ブザー音も発生させる)。CPU201はさら
にサンプリングを継続し(ステップS105)、センサー
出力Dが通常基準値N0以下になったとき(ステップS
106)、輸液作動部217を自動的に再始動する(ステ
ップS107)。これにより、患者の寝返りなどによる
一時的な原因で、操作者(看護婦など)がいちいち煩わさ
れるのを防止している。
に従って制御される。すなわち、動作時は、図7に示す
CPU201が輸液作動部217を駆動して送液を開始
する(ステップS101)。また、CPU201はセンサ
ー218の出力をサンプリング、すなわち、センサー出
力をRAM(ランダム・アクセス・メモリ)202に一旦
読み込ませる(ステップS102)。次に、サンプリング
したセンサー出力Dと下流閉塞基準値N1(ROM(リー
ド・オンリ・メモリ)203に記憶されている)との大小
を比較して(ステップS103)、センサー出力Dが基準
値N1よりも小さければサンプリングを継続する。これ
に対して、D≧N1のときは、輸液作動部の動作を停止
し、警報/警告表示器4に下流閉塞が発生したことを表
示させる(ブザー音も発生させる)。CPU201はさら
にサンプリングを継続し(ステップS105)、センサー
出力Dが通常基準値N0以下になったとき(ステップS
106)、輸液作動部217を自動的に再始動する(ステ
ップS107)。これにより、患者の寝返りなどによる
一時的な原因で、操作者(看護婦など)がいちいち煩わさ
れるのを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、下流閉塞の
発生によって一旦輸液作動部217が停止した状態で、
警報ブザー音を聞いてやってきた操作者が消音キーなど
を押しているとき、何かの拍子にセンサー出力Dが通常
基準値N0以下になることがある。例えば、患者の寝返
りなどによって閉塞状態が一時的に解除されることがあ
る。この場合、上記従来の輸液装置では、操作者がチュ
ーブの状態を調べている最中であっても、輸液作動部2
17が自動的に再始動してしまう。このため、操作者は
キー入力により一度動作を停止させ、異常原因を取り除
いた後、再び始動キーを押すという操作をしなければな
らず、操作が煩わしいという問題がある。また、送液動
作中に操作者が輸液流量(速度),輸液予定量などをキー
入力により設定(変更)しているとき、上の場合と同様に
一時的に下流閉塞が発生して直ぐ解除されることがあ
る。この場合、操作者はキー入力により一度動作を停止
させ、設定キー(この明細書の全体を通して、上記始動
キー以外のキーを意味する。)を押して設定をやり直し
た後、再び始動キーを押すという操作をしなければなら
ない。このように、従来の輸液装置では、閉塞発生後の
操作が煩わしいという問題がある。
発生によって一旦輸液作動部217が停止した状態で、
警報ブザー音を聞いてやってきた操作者が消音キーなど
を押しているとき、何かの拍子にセンサー出力Dが通常
基準値N0以下になることがある。例えば、患者の寝返
りなどによって閉塞状態が一時的に解除されることがあ
る。この場合、上記従来の輸液装置では、操作者がチュ
ーブの状態を調べている最中であっても、輸液作動部2
17が自動的に再始動してしまう。このため、操作者は
キー入力により一度動作を停止させ、異常原因を取り除
いた後、再び始動キーを押すという操作をしなければな
らず、操作が煩わしいという問題がある。また、送液動
作中に操作者が輸液流量(速度),輸液予定量などをキー
入力により設定(変更)しているとき、上の場合と同様に
一時的に下流閉塞が発生して直ぐ解除されることがあ
る。この場合、操作者はキー入力により一度動作を停止
させ、設定キー(この明細書の全体を通して、上記始動
キー以外のキーを意味する。)を押して設定をやり直し
た後、再び始動キーを押すという操作をしなければなら
ない。このように、従来の輸液装置では、閉塞発生後の
操作が煩わしいという問題がある。
【0005】そこで、この発明の目的は、閉塞発生後の
操作を簡単にすることができる輸液装置およびその制御
方法を提供することにある。
操作を簡単にすることができる輸液装置およびその制御
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の輸液装置は、輸液バッグにつながるチュ
ーブの途中に上記チューブ内の液体を下流へ送る輸液作
動部を有するとともに、上記輸液作動部の下流側に上記
チューブが閉塞したことを検出する下流閉塞検出器を有
し、上記下流閉塞検出器が閉塞を検出したとき、制御部
によって上記輸液作動部の動作を停止させる輸液装置で
あって、上記制御部は、上記閉塞の発生によって上記輸
液作動部を停止させたとき、設定キー入力があるか否か
を検出する設定キー入力判別手段と、始動キー入力があ
るか否かを判別する始動キー入力判別手段と、上記設定
キー入力判別手段が上記設定キー入力があると判別し、
かつ、上記下流閉塞検出器が上記閉塞が解除されたこと
を表す信号を出力し、かつ、上記始動キー入力判別手段
が上記始動キー入力があると判別したときのみに、上記
輸液作動部を再始動させる第1再始動指令手段と、上記
設定キー入力判別手段が上記設定キー入力がないと判別
し、かつ、上記下流閉塞検出器が上記閉塞が解除された
ことを表す信号を出力または上記始動キー入力判別手段
が上記始動キー入力があると判別したときに、上記輸液
作動部を再始動させる第2再始動指令手段を有すること
を特徴としている。
め、この発明の輸液装置は、輸液バッグにつながるチュ
ーブの途中に上記チューブ内の液体を下流へ送る輸液作
動部を有するとともに、上記輸液作動部の下流側に上記
チューブが閉塞したことを検出する下流閉塞検出器を有
し、上記下流閉塞検出器が閉塞を検出したとき、制御部
によって上記輸液作動部の動作を停止させる輸液装置で
あって、上記制御部は、上記閉塞の発生によって上記輸
液作動部を停止させたとき、設定キー入力があるか否か
を検出する設定キー入力判別手段と、始動キー入力があ
るか否かを判別する始動キー入力判別手段と、上記設定
キー入力判別手段が上記設定キー入力があると判別し、
かつ、上記下流閉塞検出器が上記閉塞が解除されたこと
を表す信号を出力し、かつ、上記始動キー入力判別手段
が上記始動キー入力があると判別したときのみに、上記
輸液作動部を再始動させる第1再始動指令手段と、上記
設定キー入力判別手段が上記設定キー入力がないと判別
し、かつ、上記下流閉塞検出器が上記閉塞が解除された
ことを表す信号を出力または上記始動キー入力判別手段
が上記始動キー入力があると判別したときに、上記輸液
作動部を再始動させる第2再始動指令手段を有すること
を特徴としている。
【0007】また、この発明の輸液装置の制御方法は、
輸液バッグにつながるチューブの途中に上記チューブ内
の液体を下流へ送る輸液作動部を有するとともに、上記
輸液作動部の下流側に上記チューブが閉塞したことを検
出する下流閉塞検出器を有する輸液装置の制御方法であ
って、上記下流閉塞検出器が閉塞を検出したとき上記輸
液作動部を停止させ、上記輸液作動部停止の前後に設定
キー入力があるかないかを検出して、上記設定キー入力
がある場合、上記下流閉塞検出器が上記閉塞が解除され
たことを表す信号を出力し、かつ、始動キー入力がある
ときのみ上記輸液作動部を再始動させる一方、上記設定
キー入力がない場合、上記下流閉塞検出器が上記閉塞が
解除されたことを表す信号を出力するか、または、始動
キー入力があるとき上記輸液作動部を再始動させること
を特徴としている。
輸液バッグにつながるチューブの途中に上記チューブ内
の液体を下流へ送る輸液作動部を有するとともに、上記
輸液作動部の下流側に上記チューブが閉塞したことを検
出する下流閉塞検出器を有する輸液装置の制御方法であ
って、上記下流閉塞検出器が閉塞を検出したとき上記輸
液作動部を停止させ、上記輸液作動部停止の前後に設定
キー入力があるかないかを検出して、上記設定キー入力
がある場合、上記下流閉塞検出器が上記閉塞が解除され
たことを表す信号を出力し、かつ、始動キー入力がある
ときのみ上記輸液作動部を再始動させる一方、上記設定
キー入力がない場合、上記下流閉塞検出器が上記閉塞が
解除されたことを表す信号を出力するか、または、始動
キー入力があるとき上記輸液作動部を再始動させること
を特徴としている。
【0008】
【作用】閉塞の発生によって輸液作動部が停止する。設
定キー入力判別手段によって、上記輸液作動部停止の前
後に設定キー入力があるかないかが判別される。設定キ
ー入力があった場合、輸液作動部は、第1再始動指令手
段によって、上記下流閉塞検出器が上記閉塞が解除され
たことを表す信号を出力し、かつ、始動キー入力判別手
段が始動キー入力があると判別したときのみ再始動され
る。すなわち、閉塞が解除されたとしても、自動的には
再始動せず、手動による再始動のみが可能となる。した
がって、操作者は、輸液作動部をキー入力によりわざわ
ざ停止しなくても、輸液作動部が停止した状態のまま
で、上記閉塞を発生させた異常原因を取り除いたり、輸
液流量(速度)や輸液予定量の設定を行うことができる。
この後、始動キー入力により再始動する。このように、
この発明によれば、一旦輸液作動部を停止する手間が省
略され、下流閉塞発生後の操作が簡単になる。
定キー入力判別手段によって、上記輸液作動部停止の前
後に設定キー入力があるかないかが判別される。設定キ
ー入力があった場合、輸液作動部は、第1再始動指令手
段によって、上記下流閉塞検出器が上記閉塞が解除され
たことを表す信号を出力し、かつ、始動キー入力判別手
段が始動キー入力があると判別したときのみ再始動され
る。すなわち、閉塞が解除されたとしても、自動的には
再始動せず、手動による再始動のみが可能となる。した
がって、操作者は、輸液作動部をキー入力によりわざわ
ざ停止しなくても、輸液作動部が停止した状態のまま
で、上記閉塞を発生させた異常原因を取り除いたり、輸
液流量(速度)や輸液予定量の設定を行うことができる。
この後、始動キー入力により再始動する。このように、
この発明によれば、一旦輸液作動部を停止する手間が省
略され、下流閉塞発生後の操作が簡単になる。
【0009】一方、上記設定キー入力がない場合は、輸
液作動部は、第2再始動指令手段によって、上記下流閉
塞検出器が上記閉塞が解除されたことを表す信号を出力
するか、または、始動キー入力判別手段が始動キー入力
があると判別したとき再始動される。すなわち、自動に
よる再始動と手動による再始動とが可能となる。つま
り、患者の寝返りなどにより一時的に閉塞が生じた後、
直ちに解除された場合、上記輸液作動部は自動的に再始
動する。したがって、従来と同様に、操作者がいちいち
煩わされることがない。
液作動部は、第2再始動指令手段によって、上記下流閉
塞検出器が上記閉塞が解除されたことを表す信号を出力
するか、または、始動キー入力判別手段が始動キー入力
があると判別したとき再始動される。すなわち、自動に
よる再始動と手動による再始動とが可能となる。つま
り、患者の寝返りなどにより一時的に閉塞が生じた後、
直ちに解除された場合、上記輸液作動部は自動的に再始
動する。したがって、従来と同様に、操作者がいちいち
煩わされることがない。
【0010】
【実施例】以下、この発明の輸液装置およびその制御方
法を実施例により詳細に説明する。
法を実施例により詳細に説明する。
【0011】図2はこの発明の一実施例の輸液注入ポン
プ装置(以下、単に「装置」という。)を前方から見たとこ
ろ、図3は側部の扉をあけて輸液作動部17を見たとこ
ろ、図4はこの装置を後方から見たところをそれぞれ示
している。また、図5はこの装置の電気系統を示してい
る。
プ装置(以下、単に「装置」という。)を前方から見たとこ
ろ、図3は側部の扉をあけて輸液作動部17を見たとこ
ろ、図4はこの装置を後方から見たところをそれぞれ示
している。また、図5はこの装置の電気系統を示してい
る。
【0012】図2に示すように、前面のキーパネル50
には電源スイッチ1など様々な要素が設けられている。
上記電源スイッチ1は、装置全体の電源回路(図5に3
1で示す)をオン,オフ制御し、1回押すと装置全体の電
源が入り、もう1回押すと電源が切れるようになってい
る。電源が入ると、自動的に自己テスト(後述する各部
の動作を調べる)が一時的に行なわれる。なお、この装
置が交流電源に接続されている間、電源スイッチ1のオ
ン/オフに無関係に内蔵電池が充電される。警報/警告
表示器2は、後述する検出器などが検出した信号をCP
U(図5に101で示す)を介して受けて、これによりす
べての警報および警告メッセージを表示する。プログラ
ミング表示器3は、主輸液と補助輸液について入力され
た輸液流量,輸液予定量,輸液累積量などの輸液に関する
すべてのプログラム情報を表示する。なお、輸液流量は
ml/hr、輸液予定量と輸液累積量はmlの単位でそれぞれ
表示される。主輸液用キー4は、1つの輸液(主輸液)の
みを行う場合に、輸液流量,輸液予定量を入力したり(キ
ー4a,4bによる)、輸液作動部17を始動させたりする
(始動キー4cによる)のに用いられる。数値キー5は、
輸液用のすべての数値データを入力するのに用いられ
る。クリアキー6は、数値キー5で間違った数値を入力
した場合に押す。押すと、表示が0になり、操作者は再
度数値を入力することができる。停止キー7は、輸液を
停止する場合に押す。輸液作動部17が停止した後、輸
液作動部17に対して2分間何も操作がなされないと
き、警告ブザーが鳴る。ブザー停止キー8を押すと、警
報/警告音が2分間だけ一時停止する。ただし、このキ
ー8を押しても、警報/警告表示器2の表示内容は変わ
らない。補助輸液用キー9は、補助輸液を送液する場合
に、輸液流量,輸液予定量を入力したり(キー9a,9bに
よる)、輸液作動部17を始動させたりする(始動キー9
cによる)のに用いられる。動作ランプ10は、警報ラン
プ10a,輸液中ランプ10bおよび警告ランプ10cから
なる。警報ランプ10aは、赤色発光ダイオードからな
り、警報モード中に点滅して、直ちに適切な処置を要す
ることを知らせる。輸液中ランプ10bは、緑色発光ダ
イオードからなり、輸液中は常に点灯し、輸液作動部1
7が停止すると消灯する。また、警告ランプ10cは、
黄色発光ダイオードからなり、警告モード中に点灯し
て、適切な処置が必要なことを知らせる。上記警報ラン
プ10aまたは警告ランプ10cが点滅した場合、警報/
警告表示器2にその原因が表示される。リセットキー1
1を、輸液作動部17が停止しているときに押すと、輸
液累積量(主輸液と補助輸液との和)が0にリセットされ
る。輸液累積量キー12を押すと、輸液累積量(主輸液
と補助輸液との和)が表示され、その後、主輸液および
補助輸液用に登録された輸液流量と輸液予定量が表示さ
れる。バックライトキー13を、この装置が交流電源で
動作しているときに1回押すと、警報/警告表示器2お
よびプログラミング表示器3の背面照明が点灯する。再
び押すと、上記背面照明は消灯する。この装置が電池で
動作しているときは、上記背面照明はこのキー13を押
している間のみ点灯する。扉ハンドル14は、扉51を
開閉するのに用いる。扉51を開くときは、ハンドル1
4の下部を十分に手前に起こしてから扉を引っ張る。扉
51を閉じるときは、逆の操作をする。充電中ランプ1
5は、緑色発光ダイオードからなり、この装置が交流電
源に接続されている間は常に点灯して、内蔵電池が充電
中であることを示す。
には電源スイッチ1など様々な要素が設けられている。
上記電源スイッチ1は、装置全体の電源回路(図5に3
1で示す)をオン,オフ制御し、1回押すと装置全体の電
源が入り、もう1回押すと電源が切れるようになってい
る。電源が入ると、自動的に自己テスト(後述する各部
の動作を調べる)が一時的に行なわれる。なお、この装
置が交流電源に接続されている間、電源スイッチ1のオ
ン/オフに無関係に内蔵電池が充電される。警報/警告
表示器2は、後述する検出器などが検出した信号をCP
U(図5に101で示す)を介して受けて、これによりす
べての警報および警告メッセージを表示する。プログラ
ミング表示器3は、主輸液と補助輸液について入力され
た輸液流量,輸液予定量,輸液累積量などの輸液に関する
すべてのプログラム情報を表示する。なお、輸液流量は
ml/hr、輸液予定量と輸液累積量はmlの単位でそれぞれ
表示される。主輸液用キー4は、1つの輸液(主輸液)の
みを行う場合に、輸液流量,輸液予定量を入力したり(キ
ー4a,4bによる)、輸液作動部17を始動させたりする
(始動キー4cによる)のに用いられる。数値キー5は、
輸液用のすべての数値データを入力するのに用いられ
る。クリアキー6は、数値キー5で間違った数値を入力
した場合に押す。押すと、表示が0になり、操作者は再
度数値を入力することができる。停止キー7は、輸液を
停止する場合に押す。輸液作動部17が停止した後、輸
液作動部17に対して2分間何も操作がなされないと
き、警告ブザーが鳴る。ブザー停止キー8を押すと、警
報/警告音が2分間だけ一時停止する。ただし、このキ
ー8を押しても、警報/警告表示器2の表示内容は変わ
らない。補助輸液用キー9は、補助輸液を送液する場合
に、輸液流量,輸液予定量を入力したり(キー9a,9bに
よる)、輸液作動部17を始動させたりする(始動キー9
cによる)のに用いられる。動作ランプ10は、警報ラン
プ10a,輸液中ランプ10bおよび警告ランプ10cから
なる。警報ランプ10aは、赤色発光ダイオードからな
り、警報モード中に点滅して、直ちに適切な処置を要す
ることを知らせる。輸液中ランプ10bは、緑色発光ダ
イオードからなり、輸液中は常に点灯し、輸液作動部1
7が停止すると消灯する。また、警告ランプ10cは、
黄色発光ダイオードからなり、警告モード中に点灯し
て、適切な処置が必要なことを知らせる。上記警報ラン
プ10aまたは警告ランプ10cが点滅した場合、警報/
警告表示器2にその原因が表示される。リセットキー1
1を、輸液作動部17が停止しているときに押すと、輸
液累積量(主輸液と補助輸液との和)が0にリセットされ
る。輸液累積量キー12を押すと、輸液累積量(主輸液
と補助輸液との和)が表示され、その後、主輸液および
補助輸液用に登録された輸液流量と輸液予定量が表示さ
れる。バックライトキー13を、この装置が交流電源で
動作しているときに1回押すと、警報/警告表示器2お
よびプログラミング表示器3の背面照明が点灯する。再
び押すと、上記背面照明は消灯する。この装置が電池で
動作しているときは、上記背面照明はこのキー13を押
している間のみ点灯する。扉ハンドル14は、扉51を
開閉するのに用いる。扉51を開くときは、ハンドル1
4の下部を十分に手前に起こしてから扉を引っ張る。扉
51を閉じるときは、逆の操作をする。充電中ランプ1
5は、緑色発光ダイオードからなり、この装置が交流電
源に接続されている間は常に点灯して、内蔵電池が充電
中であることを示す。
【0013】図3に示すように、扉51内には輸液作動
部17が設けられている(扉51内には輸液チューブが
セットされる)。この輸液作動部17は、図5に示すモ
ータ33の動作によって輸液チューブを直線ぜん動式に
押圧する機構を有する。モータ33は、CPU101か
らの信号に基づいてモータ駆動回路32を介して駆動さ
れる。モータ33の回転角(送液量に対応する)はモータ
回転検出回路34によって検出される。CPU101は
A/D変換器35を介して受けるモータ駆動回路32の
出力と、モータ検出回路34の出力とに基づいて、モー
タ33の回転を制御する。
部17が設けられている(扉51内には輸液チューブが
セットされる)。この輸液作動部17は、図5に示すモ
ータ33の動作によって輸液チューブを直線ぜん動式に
押圧する機構を有する。モータ33は、CPU101か
らの信号に基づいてモータ駆動回路32を介して駆動さ
れる。モータ33の回転角(送液量に対応する)はモータ
回転検出回路34によって検出される。CPU101は
A/D変換器35を介して受けるモータ駆動回路32の
出力と、モータ検出回路34の出力とに基づいて、モー
タ33の回転を制御する。
【0014】また、図3に示すように、この輸液作動部
17の上流側,下流側にもそれぞれ要素が設けられてい
る。圧低下センサー(上流閉塞検出器)16は、薬液ビン
(輸液バッグ)と輸液作動部17との間の異常(例えば薬
液フィルタの詰まりなど)による圧低下状態を検知す
る。圧上昇センサー(下流閉塞検出器)18は、輸液作動
部17と患者との間の異常(例えば閉塞など)による圧上
昇状態を検知する。このセンサー18は、輸液チューブ
の外径の変化を抵抗値,電流値,電圧値,発振周波数など
のいずれかの変化に変換できれば良く、例えば半導体セ
ンサー,コア付きコイル,力覚抵抗体,歪みゲージなどが
用いられ得る。気泡センサー(気泡検出器)19は、輸液
チューブ内に規定量を超える気泡が存在するかどうかを
検出する。セーフティクランプ20は、扉51が開かれ
たとき、セットされている輸液チューブを自動的に閉塞
させる。これにより、輸液の自然流下を防止する。
17の上流側,下流側にもそれぞれ要素が設けられてい
る。圧低下センサー(上流閉塞検出器)16は、薬液ビン
(輸液バッグ)と輸液作動部17との間の異常(例えば薬
液フィルタの詰まりなど)による圧低下状態を検知す
る。圧上昇センサー(下流閉塞検出器)18は、輸液作動
部17と患者との間の異常(例えば閉塞など)による圧上
昇状態を検知する。このセンサー18は、輸液チューブ
の外径の変化を抵抗値,電流値,電圧値,発振周波数など
のいずれかの変化に変換できれば良く、例えば半導体セ
ンサー,コア付きコイル,力覚抵抗体,歪みゲージなどが
用いられ得る。気泡センサー(気泡検出器)19は、輸液
チューブ内に規定量を超える気泡が存在するかどうかを
検出する。セーフティクランプ20は、扉51が開かれ
たとき、セットされている輸液チューブを自動的に閉塞
させる。これにより、輸液の自然流下を防止する。
【0015】また、図4に示すように、後面にも様々な
要素が設けられている。電源コードホルダ21は、電源
コードを巻き付けるのに使用される。パネルロックスイ
ッチ22は、各種キーと電源スイッチを入力禁止状態に
するスイッチであり、医師または看護婦以外のものによ
ってみだりにこの装置が操作されないように設定するこ
とができる。ヒューズホルダ23には、指定されたタイ
ムラグ式のヒューズが内蔵されている。音量調節ツマミ
24によれば、警報/警告時に鳴るブザーの音量を調節
することができる。電源コード/プラグ25は、交流1
00V,120Vまたは150Vのコンセントに接続さ
れる。電池部26には、鉛蓄電池が収容されている。ポ
ールクランプ27は、この装置をスタンドに取り付ける
場合に使用される。ナースコールコネクタ部28に所定
のナースコールキットを接続すれば、病院のナースセン
ターで遠隔的にこの装置の警報/警告状態を監視するこ
とができる。ブザー29は、この装置が警報/警告状態
になったときに、警報/警告音用ブザー駆動回路(図5
に30で示す)によって駆動され、ブザー音を発生させ
る。
要素が設けられている。電源コードホルダ21は、電源
コードを巻き付けるのに使用される。パネルロックスイ
ッチ22は、各種キーと電源スイッチを入力禁止状態に
するスイッチであり、医師または看護婦以外のものによ
ってみだりにこの装置が操作されないように設定するこ
とができる。ヒューズホルダ23には、指定されたタイ
ムラグ式のヒューズが内蔵されている。音量調節ツマミ
24によれば、警報/警告時に鳴るブザーの音量を調節
することができる。電源コード/プラグ25は、交流1
00V,120Vまたは150Vのコンセントに接続さ
れる。電池部26には、鉛蓄電池が収容されている。ポ
ールクランプ27は、この装置をスタンドに取り付ける
場合に使用される。ナースコールコネクタ部28に所定
のナースコールキットを接続すれば、病院のナースセン
ターで遠隔的にこの装置の警報/警告状態を監視するこ
とができる。ブザー29は、この装置が警報/警告状態
になったときに、警報/警告音用ブザー駆動回路(図5
に30で示す)によって駆動され、ブザー音を発生させ
る。
【0016】図5に示すように、この装置全体の動作
は、制御部としてのCPU101によって制御されてい
る。RAM102はCPU101の演算処理に使用され
る各種データを一時的に記憶する。ROM103はCP
U101を動作させるプログラムを記憶している。A/
D変換器35は、気泡検出レベル,電池電圧レベルなど
のアナログ信号をデジタル信号に変換してCPU101
に出力する。電池電圧検出回路36は、内蔵電池の電圧
を検出して、検出した電圧値をCPU101に出力す
る。ドア開放検出回路37は、装置のドアが開放状態に
なったかどうかを検出することができる。
は、制御部としてのCPU101によって制御されてい
る。RAM102はCPU101の演算処理に使用され
る各種データを一時的に記憶する。ROM103はCP
U101を動作させるプログラムを記憶している。A/
D変換器35は、気泡検出レベル,電池電圧レベルなど
のアナログ信号をデジタル信号に変換してCPU101
に出力する。電池電圧検出回路36は、内蔵電池の電圧
を検出して、検出した電圧値をCPU101に出力す
る。ドア開放検出回路37は、装置のドアが開放状態に
なったかどうかを検出することができる。
【0017】輸液を行う場合、輸液バッグ90につなが
るチューブ91が、図3に示した扉51内にセットされ
る。これにより、図7に示したのと同様に、輸液バッグ
90と人体92をつなぐチューブ91の途中に輸液作動
部17が設けられ、その下流側に圧上昇センサー18が
設けられた状態となる。そして、輸液は、CPU101
によって図1に示すフローチャートに従って行なわれる
(このアルゴリズムはROM103に記憶されている)。
CPU101は、 電源スイッチ1がオンされると、始動キー4cまたは
9cが入力されるのを待つ(ステップS1)。
るチューブ91が、図3に示した扉51内にセットされ
る。これにより、図7に示したのと同様に、輸液バッグ
90と人体92をつなぐチューブ91の途中に輸液作動
部17が設けられ、その下流側に圧上昇センサー18が
設けられた状態となる。そして、輸液は、CPU101
によって図1に示すフローチャートに従って行なわれる
(このアルゴリズムはROM103に記憶されている)。
CPU101は、 電源スイッチ1がオンされると、始動キー4cまたは
9cが入力されるのを待つ(ステップS1)。
【0018】始動キー4cまたは9cが押されると、モ
ータを回転させて輸液作動部17に送液動作を開始させ
る。これとともに、自動的に輸液作動部17が再始動す
るのを禁止することを表す自動再始動禁止フラグをリセ
ット、すなわちオフする(ステップS2)。このリセット
状態では、一旦異常が発生して輸液作動部17が停止し
た後、再開条件が整い次第、輸液作動部17は自動的に
再始動する。
ータを回転させて輸液作動部17に送液動作を開始させ
る。これとともに、自動的に輸液作動部17が再始動す
るのを禁止することを表す自動再始動禁止フラグをリセ
ット、すなわちオフする(ステップS2)。このリセット
状態では、一旦異常が発生して輸液作動部17が停止し
た後、再開条件が整い次第、輸液作動部17は自動的に
再始動する。
【0019】送液動作中、常に操作者によるキー入
力、いわゆるヒューマン・インターベンションがあるか
どうかを監視する。なお、送液動作中であるから、ここ
でいうキー入力とは、始動キー4c,9c以外の設定キー
入力を意味している。例えば、輸液流量キー4a,9a、
輸液予定量キー4b,9bなどの入力である。設定キー入
力があった場合、直ちに自動再始動禁止フラグをセッ
ト、すなわちオンする(ステップS4)。設定キー入力が
ない場合は、自動再始動禁止フラグはリセット状態のま
ま、輸液作動部17に送液を続けさせる。
力、いわゆるヒューマン・インターベンションがあるか
どうかを監視する。なお、送液動作中であるから、ここ
でいうキー入力とは、始動キー4c,9c以外の設定キー
入力を意味している。例えば、輸液流量キー4a,9a、
輸液予定量キー4b,9bなどの入力である。設定キー入
力があった場合、直ちに自動再始動禁止フラグをセッ
ト、すなわちオンする(ステップS4)。設定キー入力が
ない場合は、自動再始動禁止フラグはリセット状態のま
ま、輸液作動部17に送液を続けさせる。
【0020】送液動作中は、所定のサンプリング・イ
ンターバルΔtで圧上昇センサー18の出力をサンプリ
ングする(ステップS5)。得たサンプリング値Dと閉塞
状態を表す基準値N1(図8参照)とを比較する(ステッ
プS6)。D<N1の場合は、下流閉塞は発生していな
いと判断して、ステップS3に戻ってサンプリングを継
続する。D≧N1となった場合は下流閉塞が発生したと
判断して、警報を発生する。同時に、輸液作動部17に
停止指令を与えて送液動作を停止させる(ステップS
7)。
ンターバルΔtで圧上昇センサー18の出力をサンプリ
ングする(ステップS5)。得たサンプリング値Dと閉塞
状態を表す基準値N1(図8参照)とを比較する(ステッ
プS6)。D<N1の場合は、下流閉塞は発生していな
いと判断して、ステップS3に戻ってサンプリングを継
続する。D≧N1となった場合は下流閉塞が発生したと
判断して、警報を発生する。同時に、輸液作動部17に
停止指令を与えて送液動作を停止させる(ステップS
7)。
【0021】輸液作動部17を停止させた後(下流閉
塞警報中)も、設定キー入力(ヒューマン・インターベン
ション)があるかどうかを監視する(ステップS8)。設
定キー入力があった場合は、直ちに自動再始動禁止フラ
グをセットする(ステップS9)。設定キー入力がない場
合は、自動再始動禁止フラグはそのままの状態とする
(既にセットされている場合とセットされていない場合
とがある。)。
塞警報中)も、設定キー入力(ヒューマン・インターベン
ション)があるかどうかを監視する(ステップS8)。設
定キー入力があった場合は、直ちに自動再始動禁止フラ
グをセットする(ステップS9)。設定キー入力がない場
合は、自動再始動禁止フラグはそのままの状態とする
(既にセットされている場合とセットされていない場合
とがある。)。
【0022】そして、送液動作中と同様に、圧上昇セ
ンサー17の出力をサンプリングして(ステップS1
0)、得たサンプリング値Dと通常の状態を表す基準値
N0とを比較する(ステップS11)。D>N0の場合は
下流閉塞のままであると判断して、サンプリングを継続
する。一方、D≦N0となった場合は下流閉塞が解除さ
れたと判断して、次のステップS12へ進む。
ンサー17の出力をサンプリングして(ステップS1
0)、得たサンプリング値Dと通常の状態を表す基準値
N0とを比較する(ステップS11)。D>N0の場合は
下流閉塞のままであると判断して、サンプリングを継続
する。一方、D≦N0となった場合は下流閉塞が解除さ
れたと判断して、次のステップS12へ進む。
【0023】ステップS12では、手動による始動キ
ー4cまたは9cの入力があった場合は、輸液作動部17
を再始動し、ステップS2へ戻る。これに対して、始動
キー4cまたは9cの入力がない場合は、ステップS13
へ進んで自動再始動禁止フラグのオン,オフ状態を参照
する。自動再始動禁止フラグがオフ状態ならば、下流閉
塞以外の他の再開条件が整っている限り、自動的に輸液
作動部17を再始動する(ステップS14)。一方、自動
再始動禁止フラグがオン状態ならば、ステップS1へ戻
って、操作者による始動キー4cまたは9cの入力を待
つ。つまり、自動的には再始動せず、手動による入力を
待って再始動する。
ー4cまたは9cの入力があった場合は、輸液作動部17
を再始動し、ステップS2へ戻る。これに対して、始動
キー4cまたは9cの入力がない場合は、ステップS13
へ進んで自動再始動禁止フラグのオン,オフ状態を参照
する。自動再始動禁止フラグがオフ状態ならば、下流閉
塞以外の他の再開条件が整っている限り、自動的に輸液
作動部17を再始動する(ステップS14)。一方、自動
再始動禁止フラグがオン状態ならば、ステップS1へ戻
って、操作者による始動キー4cまたは9cの入力を待
つ。つまり、自動的には再始動せず、手動による入力を
待って再始動する。
【0024】このように、下流閉塞の発生によって輸液
作動部17が停止した後、設定キー入力がある場合、輸
液作動部17は、下流閉塞が解除され、かつ、始動キー
4cまたは9cの入力があるときのみ、すなわちステップ
S11,12の両方の条件を満たす場合のみ再始動され
る。すなわち、下流閉塞が解除されたとしても自動的に
は再始動せず、手動による再始動のみが可能となる。し
たがって、操作者は、一旦輸液作動部17を停止しなく
ても、輸液作動部17が停止した状態のままで、下流閉
塞を発生させた異常原因を取り除いたり、輸液流量(速
度)や輸液予定量の設定を行ったりすることができる。
その後、始動キー入力により再始動する。このように、
この装置によれば、従来に比して、一旦輸液作動部17
を停止する手間を省略でき、下流閉塞発生後の操作を簡
単にすることができる。
作動部17が停止した後、設定キー入力がある場合、輸
液作動部17は、下流閉塞が解除され、かつ、始動キー
4cまたは9cの入力があるときのみ、すなわちステップ
S11,12の両方の条件を満たす場合のみ再始動され
る。すなわち、下流閉塞が解除されたとしても自動的に
は再始動せず、手動による再始動のみが可能となる。し
たがって、操作者は、一旦輸液作動部17を停止しなく
ても、輸液作動部17が停止した状態のままで、下流閉
塞を発生させた異常原因を取り除いたり、輸液流量(速
度)や輸液予定量の設定を行ったりすることができる。
その後、始動キー入力により再始動する。このように、
この装置によれば、従来に比して、一旦輸液作動部17
を停止する手間を省略でき、下流閉塞発生後の操作を簡
単にすることができる。
【0025】一方、上記設定キー入力がない場合は、輸
液作動部17は、下流閉塞が解除されてステップS11
からS14へ進むか、または、ステップS12で始動キ
ー4cまたは9cの入力があるとき再始動される。すなわ
ち、自動による再始動と手動による再始動とが可能とな
る。つまり、患者の寝返りなどにより一時的に閉塞が生
じた後、直ちに解除された場合、上記輸液作動部17は
自動的に再始動する。したがって、従来と同様に、一時
的な原因で操作者がいちいち煩わされるのを防止するこ
とができる。
液作動部17は、下流閉塞が解除されてステップS11
からS14へ進むか、または、ステップS12で始動キ
ー4cまたは9cの入力があるとき再始動される。すなわ
ち、自動による再始動と手動による再始動とが可能とな
る。つまり、患者の寝返りなどにより一時的に閉塞が生
じた後、直ちに解除された場合、上記輸液作動部17は
自動的に再始動する。したがって、従来と同様に、一時
的な原因で操作者がいちいち煩わされるのを防止するこ
とができる。
【0026】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明で
は、閉塞の発生によって輸液作動部を停止させ、この停
止前後に設定キー入力、すなわちヒューマン・インター
ベンションがあるかないかを検出して、ヒューマン・イ
ンターベンションがある場合、上記閉塞が解除され、か
つ、始動キー入力があるときのみ上記輸液作動部を再始
動させているので、従来と異なり、操作者が一旦輸液作
動部を停止するキー入力操作をしなくても良い。したが
って、閉塞発生後の操作を簡単にすることができる。一
方、輸液作動部停止前後にヒューマン・インターベンシ
ョンがない場合、上記閉塞が解除されるか、または、始
動キー入力があるとき上記輸液作動部を再始動させてい
るので、従来と同様に、一時的な原因によって操作者が
煩わされるのを防止できる。
は、閉塞の発生によって輸液作動部を停止させ、この停
止前後に設定キー入力、すなわちヒューマン・インター
ベンションがあるかないかを検出して、ヒューマン・イ
ンターベンションがある場合、上記閉塞が解除され、か
つ、始動キー入力があるときのみ上記輸液作動部を再始
動させているので、従来と異なり、操作者が一旦輸液作
動部を停止するキー入力操作をしなくても良い。したが
って、閉塞発生後の操作を簡単にすることができる。一
方、輸液作動部停止前後にヒューマン・インターベンシ
ョンがない場合、上記閉塞が解除されるか、または、始
動キー入力があるとき上記輸液作動部を再始動させてい
るので、従来と同様に、一時的な原因によって操作者が
煩わされるのを防止できる。
【図1】 この発明の一実施例の輸液注入ポンプ装置の
動作フローを示す図である。
動作フローを示す図である。
【図2】 上記輸液注入ポンプ装置を前方から見たとこ
ろを示す図である。
ろを示す図である。
【図3】 上記輸液注入ポンプ装置の側部の扉を開いた
ところを示す図である。
ところを示す図である。
【図4】 上記輸液注入ポンプ装置を後方から見たとこ
ろを示す図である。
ろを示す図である。
【図5】 上記輸液注入ポンプ装置の電気系統を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図6】 下流閉塞検出器の特性を示す図である。
【図7】 従来の輸液注入ポンプ装置の要部を示す図で
ある。
ある。
【図8】 従来の輸液注入ポンプ装置の動作フローを示
す図である。
す図である。
2 警報/警告表示器 3 プログラミング表示器 4c,9c 始動キー 17 輸液作動部 18 圧上昇センサー 50 キーパネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 圭太 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 エドムンド・ディ・ダシルバ アメリカ合衆国60035イリノイ州ハイラ ンド・パーク、ハーフ・デイ・ロード 909番 (72)発明者 ジョン・ディ・ローソン アメリカ合衆国60050イリノイ州マック ヘンリー、カプリ・テラス1213番 (72)発明者 ケネス・エム・リン アメリカ合衆国60050イリノイ州マック ヘンリー、スプリングブルック・コート 118番 (56)参考文献 特開 平2−289260(JP,A) 特開 平2−140174(JP,A) 特開 昭64−58262(JP,A) 特開 平1−249064(JP,A) 特開 昭64−43937(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 5/00 335
Claims (2)
- 【請求項1】 輸液バッグにつながるチューブの途中に
上記チューブ内の液体を下流へ送る輸液作動部を有する
とともに、上記輸液作動部の下流側に上記チューブが閉
塞したことを検出する下流閉塞検出器を有し、上記下流
閉塞検出器が閉塞を検出したとき、制御部によって上記
輸液作動部の動作を停止させる輸液装置であって、 上記制御部は、上記閉塞の発生によって上記輸液作動部
を停止させたとき、設定キー入力があるか否かを検出す
る設定キー入力判別手段と、始動キー入力があるか否か
を判別する始動キー入力判別手段と、上記設定キー入力
判別手段が上記設定キー入力があると判別し、かつ、上
記下流閉塞検出器が上記閉塞が解除されたことを表す信
号を出力し、かつ、上記始動キー入力判別手段が上記始
動キー入力があると判別したときのみに、上記輸液作動
部を再始動させる第1再始動指令手段と、上記設定キー
入力判別手段が上記設定キー入力がないと判別し、か
つ、上記下流閉塞検出器が上記閉塞が解除されたことを
表す信号を出力または上記始動キー入力判別手段が上記
始動キー入力があると判別したときに、上記輸液作動部
を再始動させる第2再始動指令手段を有することを特徴
とする輸液装置。 - 【請求項2】 輸液バッグにつながるチューブの途中に
上記チューブ内の液体を下流へ送る輸液作動部を有する
とともに、上記輸液作動部の下流側に上記チューブが閉
塞したことを検出する下流閉塞検出器を有する輸液装置
の制御方法であって、 上記下流閉塞検出器が閉塞を検出したとき上記輸液作動
部を停止させ、 上記輸液作動部停止の前後に設定キー入力があるかない
かを検出して、上記設定キー入力がある場合、上記下流
閉塞検出器が上記閉塞が解除されたことを表す信号を出
力し、かつ、始動キー入力があるときのみ上記輸液作動
部を再始動させる一方、上記設定キー入力がない場合、
上記下流閉塞検出器が上記閉塞が解除されたことを表す
信号を出力するか、または、始動キー入力があるとき上
記輸液作動部を再始動させることを特徴とする輸液装置
の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00321793A JP3256013B2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 輸液装置およびその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00321793A JP3256013B2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 輸液装置およびその制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06205829A JPH06205829A (ja) | 1994-07-26 |
JP3256013B2 true JP3256013B2 (ja) | 2002-02-12 |
Family
ID=11551276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00321793A Expired - Fee Related JP3256013B2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 輸液装置およびその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3256013B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4638694B2 (ja) * | 2003-08-21 | 2011-02-23 | テルモ株式会社 | 輸液装置 |
JP2009167898A (ja) * | 2008-01-16 | 2009-07-30 | Rally Master Kk | モニタ付吐出ポンプ |
JP5209765B2 (ja) | 2011-07-28 | 2013-06-12 | プライムテック株式会社 | 流体輸送駆動ユニット、および流体輸送駆動ユニットの制御プログラム |
MX2023005756A (es) * | 2020-11-17 | 2023-07-18 | Becton Dickinson Co | Metodo de manejo de la presion para un dispositivo de suministro de farmaco. |
-
1993
- 1993-01-12 JP JP00321793A patent/JP3256013B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06205829A (ja) | 1994-07-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |