JP3244872B2 - 露光装置とこれを用いたデバイス製造方法 - Google Patents
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Description
を基板上に露光転写する露光装置に関する。
するための露光装置として、レチクル上に描かれたパタ
ーンをウエハ等に転写するのに、レチクル上のパターン
の一部をウエハ上に投影し、レチクル及びウエハをそれ
ぞれ同期走査することによってパターン全領域をウエハ
上に露光転写するものがある。
に開示される液晶表示板の露光製造装置では、フォトマ
スクのパターンをミラー投影光学系によってガラス基板
上に投影し、フォトマスクを載せたマスクステージとガ
ラス基板を載せた基板ステージとを互いに同期させて移
動させることによって走査露光を行なう例が示されてい
る。
0は照明光学系であり光源からの光でマスク91を照明
する。96はミラー光学系で、マスク91のパターン像
を基板97上に等倍投影する。92,99はそれぞれマ
スクステージと基板ステージ、93,98はそれぞれの
ステージ92,99を駆動するモータ、94,95はそ
れぞれのステージ92,99の位置をモニタするための
レーザ干渉計等の測長器である。それぞれのステージ9
2,99は、走査する方向に直交する方向は案内の精度
によって位置ずれが起きないようになっている。この案
内としては真直性の良いエアベアリングなどが使われ
る。
イスは同一ウエハ上に複数のパターンを重ね合わせて製
造される。走査露光方式では、第2層以降の露光はその
前の層で形成された位置合わせマークを基にパターン内
で局所的に位置合わせすることができるが、第1層目の
露光は走査精度が転写像の位置に大きく影響し、像歪の
要因となる。
性の影響がある。走査露光では転写する際に、走査する
ためのステージが真直ぐに移動しなければ転写像が歪む
ことになる。転写しようとするパターンの線幅寸法が微
細化し、露光する際の微小な像歪が問題となる場合に
は、前記のようなエアベアリングの真直度をもってして
も発生する走査方向に対する他成分方向の不要な移動が
無視できなくなってくる。例えば、エアベアリングの真
直度が0.2μmとしても、転写するパターンの線幅寸
法が0.4μmとすれば、線幅の半分もの位置ずれを起
こす可能性があり、良好な露光転写性能は得られない。
走査移動の方向のずれの影響がある。レチクルステージ
が走査移動することによってレチクル上のパターンの投
影像もウエハ上を移動するが、この投影像の移動方向と
ウエハステージの走査移動の方向とが一致していない
と、パターン全体の転写像が斜めに歪むことになり、パ
ターンを重ね合わせても良好な位置合わせ性能が得られ
ない。このような転写像の歪は、転写パターンの寸法が
微細化していくと無視できなくなってくる。
決すべくなされたもので、良好な転写精度が得られる走
査露光タイプの露光装置やこれを用いたデバイス製造方
法を提供することを目的とする。
明は、原版のパターンの一部を基板に投影し、原版及び
基板をそれぞれ同期走査させて原版のパターンを基板に
露光転写する露光装置において、原版又は基板を走査移
動させるためのステージと、前記ステージに設けられス
テージ位置の計測に用いられる基準部材と、前記基準部
材を用いて前記走査移動の方向に対して異なる方向に沿
ったステージ位置を前記ステージの異なる走査移動位置
にてそれぞれ計測することで前記走査移動の方向を検定
する検定手段とを有することを特徴とするものである。
いて詳細に説明する。本実施例の露光装置はいわゆるス
テップ・アンド・スキャン方式、すなわち原版となるレ
チクルに描かれたパターンの一部をウエハ上に縮小投影
し、投影面内でレチクルとウエハとを互いに同期させて
走査移動させることにより、レチクルのパターンの全部
をウエハ上の所定の領域に露光転写し、1領域への露光
転写が終わったらウエハをステップ移動させて別の領域
に上記の走査露光動作を繰り返すことにより、ウエハ全
面に複数のパターンを並べて転写するものである。
構成図、図2はレチクルステージの平面図、図3はウエ
ハステージの平面図、図4はステージ制御系のブロック
図を示す。
となるレチクルであり、転写しようとするパターンが描
かれている。12はレチクルが搭載されているレチクル
チャックである。2はレチクルを走査移動させるための
レチクルステージで、レチクルステージ2はフレーム3
に搭載されている。レチクルステージ2は、レチクルを
走査移動させるための駆動手段及び案内手段、レチクル
の走査方向xr の位置及び走査面内の姿勢を計測するた
めの計測手段などから構成されている。レチクルステー
ジ2の駆動手段は21で示されるリニアモータを用いて
いる。221はレチクルステージのリニアモータ21を
駆動させるためのドライバである。レチクルステージ2
の案内手段はエアベアリングを用いており、ステージの
可動部に固定された複数のエアパッド(不図示)と、エ
アパッドを支えるガイド部材222、223よりなって
いる。ガイド部材222、223は、フレーム3に保持
されている。レチクルの走査移動の方向はこのガイド部
材によって定っている。
り、この流路に温度管理された温調水などを流すことに
より、環境の温度変化や駆動系の熱の影響によってフレ
ーム3が変形しないようにしている。レチクルの位置及
び姿勢の計測手段としてレーザー測長器を用いており、
231、232、233はレチクルステージの可動部に
固定された測長用のミラーである。231、232はコ
ーナーキューブであり、233は高い平面度の反射面を
持つ平面ミラーであり、レチクルステージのストローク
に対して充分な長さの反射面を有し、案内手段によって
定まるレチクルステージの移動方向に対して平行になる
ように固定されている。241、242、243は干渉
計であり、フレーム3に固定されている。図示しないレ
ーザ光源によって、測長用の干渉計及びミラーにレーザ
光が供給される。コーナーキューブ231及び干渉計2
41、コーナーキューブ232及び干渉計242は、露
光領域の中心に対して対称の位置に配置されており、そ
れぞれの位置でレチクルの走査方向の位置xr1及びxr2
を計測するようになっている。平面ミラー233によっ
て走査方向に対して直角の方向の位置yr を計測できる
ようになっている。244、245、246は干渉計の
出力を電気信号に換するレシーバである。又、図4にお
ける247はそれぞれの干渉計の出力を位置信号に変換
する変換器、81はレチクルステージを干渉系の走査方
向の位置出力に基づいて制御するためのレチクルステー
ジ制御器である。
チクルステージの走査方向の位置を計測する2つの干渉
計241、242の位置出力信号であるxr1及びxr2の
平均値から、以下のように求めることができる。
づいてリニアモータ21のドライバ221に制御信号を
送る。4はレチクルのパターンをウエハ上に投影するた
めの投影光学系であり、レチクルのパターンの一部を
0.25倍に縮小し、ウエハ上に結像させる。レチクル
を照明するための照明光学系(不図示)と投影光学系4
とによって、ウエハ上にレチクル上のパターンの一部を
縮小結像させる。
図4を用いて説明する。ウエハを投影面内で移動させる
ためのステージは、投影面内回転方向(θ方向)と、走
査方向(xw 方向)と、走査方向に対して直角な方向
(yw 方向)とに可動であるxyθステージとなってい
る。51はウエハで表面には感光剤が塗布されている。
52はウエハを保持するウエハチャックである。ウエハ
ステージの位置及び姿勢はレーザ測長器によって計測さ
れる。611、612はウエハチャック52に固定され
た測長用の平面ミラーであり、ウエハ全面を走査露光す
るためのストロークに対して充分な長さを有している。
621、622、623は干渉計でありフレーム3に固
定されている。平面ミラー611の反射面の露光領域の
中心となる位置にレーザ光を当て、干渉計621によっ
てウエハの走査方向の位置xw が計測できるようになっ
ている。又、平面ミラー611の反射面の2カ所にレー
ザ光を当てお互いに干渉させることにより、ウエハの投
影面内での回転位置θw を計測できるようになってい
る。干渉計623はウエハの走査方向に対して直角の方
向の位置yw を計測できるようになっている。624、
625、626は干渉計の出力を電気信号に変換するレ
シーバである。627はそれぞれの干渉計の出力を位置
信号に変換する変換器である。631はフレーム3に固
定されたオートコリメータであり、測長用ミラー612
の反射面の傾きを計測するためのものである。711は
ウエハを結像面内で回転移動させるためのθステージで
あり、詳細は図示しないが、例えばアクチュエータはピ
エゾ素子、案内は放射状に配置された板バネ部材であ
る。
イバである。回転ステージは更に走査方向に移動させる
ためのXステージに搭載される。72はXステージのリ
ニアモータである。721、722はXステージのエア
ベアリングの案内である。723はリニアモータ72を
駆動するためのドライバである。Xステージはxw 方向
に対して直角な方向に可動なYステージに搭載される。
73Yステージのリニアモータである。731、732
はYステージのエアベアリングの案内であり、フレーム
3に固定されている。733はリニアモータ73を駆動
するためのドライバである。ウエハステージを構成する
各軸の駆動手段は、ウエハステージの測長系の位置信号
に基づいて制御される。従ってウエハステージの座標系
はレーザ干渉計による計測系の座標系が基準となり、座
標系の各軸の方向は測長用ミラー611、612の姿勢
に依存することになる。82はウエハステージを制御す
るためのウエハステージ制御器、83はレチクルステー
ジ及びウエハステージの動作を統括するステージ系制御
器であり、84は露光装置全体を統括する制御器であ
る。
ハに第1層を露光する際の動作について説明する。図5
はレチクルステージの走査方向の位置指令値Xr と時間
との関係を示した図である。同図において、時刻t1 は
レチクルステージの移動を開始する時刻であり、移動開
始とともに所定の速度になるまで加速を開始する。時刻
t2 は加速動作が終了する時刻であり、この時点からレ
チクルステージは一定の速度で移動する。時刻t3 は露
光が開始される時刻で、この時点でレチクルのパターン
は露光領域内に入り、ウエハ上にパターンが投影され
る。時刻t4 は露光が終了する時刻である。時刻t5 は
レチクルステージの減速を開始する時刻であり、時刻t
6 は移動が終了する時刻である。ステージ系制御器83
は図5に表されるような予め定められた所定の走行パタ
ーンと一致するようにレチクルステージ制御器81に指
令を送る。
置xr と時間との関係を示したものであり、図5で表さ
れる指令に基づいて移動した実際のレチクルステージの
走査方向の動作結果を示したものである。図5と図6と
では微妙に異なっている。
42の位置出力xr2との差を長さLで除した値、すなわ
ちレチクルの回転位置θr と時間との関係を示したもの
であり、次の(2)式で表わされる。
レチクルの走査方向に対して直角の方向と時間との関係
を示したものである。図7及び図8では、レチクルステ
ージの走査移動の方向に対して他成分となる不要な移動
成分を含んでいる。不要な移動成分の要因はレチクルス
テージのエアベアリングのガイド部材222、223が
真直でないこと、またレチクルステージに影響する外乱
振動が主なものである。又、これらの計測値は計測誤差
を含んでいる。図8に示されるyr の計測値では測長用
ミラー233の平面度が計測誤差に影響するため、計測
値は例えば10nm程度の誤差を有している。この他
に、測長用ミラー233とレチクルステージの走査移動
の方向との傾きα(平行からのずれ)に起因する誤差成
分も有している。
テージ系制御器83に送られる。ステージ系制御器83
ではウエハステージ上の位置に変換する演算が行われ、
更にウエハステージを構成する各ステージの駆動量に変
換される。
の方向は、レチクルステージのガイド部材222、22
3が基準となって定まる。一方、ウエハステージの座標
系は、レーザ干渉計による計測系が基準となって定ま
り、x軸方向に関してはウエハステージ上の測長用平面
ミラー612が基準となる。レチクルステージを走査移
動させると、ウエハ上に投影されたレチクルのパターン
の投影像も移動する。投影像の移動方向は必ずしもウエ
ハステージ座標系のx軸の方向と一致していなくとも良
く、ウエハステージのx軸とy軸を協調させて移動させ
ることによって、ウエハの走査移動の方向と投影像の走
査移動の方向とを一致させることができる。測長用ミラ
ー612によって定まるウエハステージの座標系のx軸
の方向と、ウエハ上の投影像の走査移動の方向とがなす
角度βは、ウエハステージの走査移動の方向をウエハス
テージの座標系のx軸の方向に一致させて所定のパター
ンを露光し、転写されたパターンの像歪を測定評価する
ことによって見積もることができる。
倍率と走査方向に対して直角の方向の倍率とを異ならせ
ることができる。走査方向の露光倍率はウエハステージ
の走査速度とレチクルステージの走査速度との速度比N
stによって定まり、走査方向に対して直角の方向の露光
倍率は、露光光学系の倍率Nopによって定まる。
=βと見なせる範囲では、ウエハステージ上の位置への
変換は次の式で表される量によって定める。
が優れている場合には、式(3)(4)において、レチ
クルステージの走査方向の位置の計測値xr の代わりに
指令値Xr を用いても良い。ここで、Xw 、Yw 、Θw
は、それぞれウエハステージのxyθ座標系での位置に
対応する。実際のウエハステージ上のレーザ干渉計によ
って定まる座標系への変換は、レーザ干渉計による計測
が測定原理上、絶対位置の測長はできないことから、x
r1、yr 等の計測値も含めてそれぞれ所定の基準となる
位置からの移動量であることを考慮して演算される。な
お式中の符号はそれぞれの座標系についての各軸の方向
の取り方によって変わることがある。
光中、すなわちt3 からt4 では上記の式に表現される
位置とウエハの位置とが一致するように、ウエハステー
ジを構成するXステージ、Yステージ、θステージを制
御する。制御するにあたっては、ウエハステージの各駆
動軸は互いに干渉するので、各軸の駆動量はウエハ内の
露光領域の位置に応じて制御量が定められる。すなわち
θステージを動作させる場合には、ウエハの露光領域は
x軸方向やy軸方向にも動くので、この移動量をも考慮
してx軸、y軸の制御が行なわれる。
ージの不要な移動成分をウエハステージの駆動系によっ
て補正することにより、レチクルステージの走査移動の
真直度によらず、計測系の精度で走査移動の真直性が得
られる。例えば、ガイド部材の真直度の加工精度は0.
2μm程度であるが、測長用のミラー233は0.02
μm程度に加工することができる。概ねこの精度の差に
露光倍率を乗じた値がウエハ上での真直性の改善とな
る。従って、この例では走査露光に伴う像歪を0.04
5μm程度低減することができる。
ステージの座標系のx軸の方向と、ウエハ上の投影像の
走査移動の方向とがなす角度βの値が変化した場合に
は、前述の式に従って、ウエハステージの走査移動の方
向をβの変化に対応して変更することによって、転写像
が斜めに歪むことを防止することができる。本実施例の
露光装置では、βの変化は例えばウエハステージに加わ
る加速力の影響などで測長用ミラー612の姿勢が変動
することによって生じる。
エハステージの走査移動の方向をウエハステージの座標
系のx軸の方向に一致させて所定のパターンを露光し、
転写されたパターンの像歪を再評価することによって求
めることができる。又、フレーム3に対する測長用平面
ミラー612のθ軸回りの傾きωを、オートコリメータ
631によって計測することで、より簡単に求めること
もできる。この方法では初めに転写されたパターンの像
歪を評価することによって、投影像の走査移動の方向と
ウエハステージのx軸の方向との傾きβ0 を求め、この
転写の際の露光動作時にオートコリメータ631によっ
て計測されるフレーム3に対する測長用平面ミラー61
2の測長用反射面のθ軸回りの傾きω0 を記憶してお
く。オートコリメータによって計測されるωの値がω0
に対して変化した場合には、その変化量(ω−ω0 )を
初めに評価されたβ0 に加えた値をβとする。すなわち β=β0 +ω−ω0 (7) となる。
投影像の走査移動の方向とウエハの走査移動の方向とを
一致させることができる。ωの計測の際は、ウエハステ
ージが常に同一の位置におり、測長用ミラー上のオート
コリメータ計測面が常に同一であるのが良い。そのため
に、ウエハステージの各軸は基準となる位置を有してい
る。又、ウエハステージのθ軸を駆動させて測長用ミラ
ー612をθ軸回りに回転させ、オートコリメータの指
示値がω0 となるようにθ軸の基準を補正することによ
っても、投影像の走査移動の方向とウエハの走査移動の
方向を一致させることができる。
や、エアベアリングの案内手段の曲がりなどの影響を排
除するために、レーザ干渉系による測長器から得られる
位置信号と走査移動の指令値とを比較して、それぞれの
差が小さくなるようにウエハステージの各駆動軸のアク
チュエータを制御する。走査移動中の制御信号を得るた
めのウエハのθ方向の位置(姿勢)の計測は、ウエハス
テージ上の測長用ミラー611、612の姿勢をレーザ
干渉計によって計測することによって計測することがで
きる。しかしながら、測長用ミラー612上のレーザ光
の反射する場所は走査移動することによって逐次移動す
るので、この面の姿勢を計測する事によって得られる信
号は、反射面の微妙なうねり成分に起因する変動をも含
むことになる。一方、測長用ミラー611の姿勢を計測
する場合には、レーザ光の反射する場所は走査移動中に
も変わらないので、反射面のうねり成分は計測誤差にな
らない。従って、走査移動時のウエハのθ方向の姿勢を
制御するための制御信号は、測長用ミラー611の姿勢
を計測する事によって得られる信号を用いるのが良い。
定まる座標系の軸の方向の変化も、ウエハステージ上の
測長用ミラーのフレームに対する姿勢を計測することに
よって知ることができる。しかしながら、2つの測長用
ミラー611、612が相対的に移動しない場合はいず
れの姿勢を計測しても良いが、2つのミラー611、6
12のそれぞれの測長用反射面がなす角が変化する場合
は、走査移動の方向に平行な測長用反射面を持つ612
の姿勢を計測するのが良い。測長用ミラー612の姿勢
を計測して走査移動の方向を補正することによって、2
つのミラーの直交度が変化しても、その影響によってウ
エハの走査移動の方向とレチクルパターンの投影像の走
査移動の方向がずれることを防止することができる。
レチクルステージ上の測長用ミラー233が移動して、
レチクルステージの走査移動の方向とミラー233の測
長用反射面の方向とによる傾き角αが変化した場合に
は、図8に示されるyr の値が変化する。この場合、投
影像の走査移動の方向は変化しないが、式(4)によっ
てウエハステージの走査移動の方向がyr の値の変化に
よって変わることになる。ミラー233の移動の影響に
よるものであれば、この影響によるyr の変化はxr に
比例するので、振動によるものと区別することができ
る。この影響を排除するために、例えば最小自乗法によ
ってαの変化を捉えることができる。図9において実線
で示されるのは、レチクルステージの走査移動に伴って
ミラー233の測長用反射面を使って得られるyr の値
であり、横軸はレチクルステージの走査移動の方向の位
置の計測値xr である。図9の破線で示されるのは実線
に最も近い直線であり、yr の値から最小自乗法などに
よって求めることができる。ミラー233が何等かの要
因で移動してしまいαが変化する場合には、この変化に
対応して図9の破線と横軸とがなす角度が変化する。図
9の破線と横軸がなす角度をαとして用いて式(4)を
適用すれば、ミラー233の測長用反射面の方向とレチ
クルステージの走査移動の方向とが一致していないこと
と、更にこの関係が変動することに起因する走査方向の
補正誤差を無くすことができる。αを算出するタイミン
グは、式(4)の補正を行なう露光動作の前に行わなく
てはならないので、実際には例えば当該露光動作の前に
行われるウエハとレチクルとの位置ずれ情報を得るため
のレチクルステージの走査移動の動作の際に、yr 、x
r のデータをとっておき、αを算出して適用させるのが
良い。
よらない他の方法、例えばxr の代表的な2点を定めて
おき、これらの点の近傍でのyr の平均値を算出して2
つの平均値の差を2点間の距離で除した値をαとしても
良い。
測する別の実施例を説明する図であり、図中で先の図3
と同一の符号は同一の部材を表わし、その部分の説明は
省略する。632、633は非接触型の測距センサであ
り、フレーム3に固定されている。これらの測距センサ
632及び633によって、フレーム3とミラー612
との距離を2か所で計測し、この距離の変動と測距セン
サ632と633との間の距離とから、βを算出するこ
とができる。
てウエハ上に投影し、レチクル及びウエハを互いに同期
走査させながら転写する露光装置を実施例に用いて説明
したが、パターンが描かれた原版を移動させるステージ
とそのパターンを転写する基盤を移動させるステージと
を走査移動させながら転写する露光装置であれば、ステ
ージの計測基準の姿勢の計測値を用いて、ステージの走
査移動の方向を制御すれば良い。又、計測基準の姿勢の
計測手段はオートコリメータに限らず、傾き角の測定が
可能なものであればどのような手段であっても良い。
のガイド部材の真直性によって得られるレチクルステー
ジの走査移動の真直度よりも、レチクルステージの測長
用ミラー233の平面度によって得られる計測精度を充
分高くすることによって、走査移動によって発生する露
光の際の像歪を小さくすることができ、露光性能を向上
させることができる。又、レチクルステージに走査方向
以外の方向にさらに微動移動機構を設けたり、ステージ
の案内手段の真直精度を高精度化することなく実質的な
走査移動の真直性を向上させることができるので、コス
トを低減することができる。
ーザ干渉系の測長用ミラーなどの姿勢が変化して、ステ
ージの走査移動の方向が変化してしまっても、この変化
を計測して走査移動の方向を補正するので、像歪や解像
力の露光性能を向上させることができる。
明した露光装置を利用したデバイスの製造方法の実施例
を説明する。図10は微小デバイス(ICやLSI等の
半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、
マイクロマシン等)の製造のフローを示す。ステップ1
(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行なう。
ステップ2(レチクル製作)では設計した回路パターン
を形成したレチクルを製作する。一方、ステップ3(ウ
エハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを製造
する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ば
れ、上記用意したレチクルとウエハを用いて、リソグラ
フィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次
のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ
4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化す
る工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンデ
ィング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程
を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製され
た半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の
検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイスが完
成し、これが出荷(ステップ7)される。
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明した露光装置によって
レチクルの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステ
ップ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステ
ップ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の
部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエ
ッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。こ
れらのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ
上に多重に回路パターンが形成される。本実施例の製造
方法を用いれば、従来は製造が難しかった高集積度の半
導体デバイスを製造することができる。
れる走査露光タイプの露光装置やこれを用いたデバイス
製造方法を提供することができる。
である。
ある。
図である。
である。
示す図である。
示す図である。
向の位置の計測値を示す図である。
図である。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 原版のパターンの一部を基板に投影し、
原版及び基板をそれぞれ同期走査させて原版のパターン
を基板に露光転写する露光装置において、原版又は基板
を走査移動させるためのステージと、前記ステージに設
けられステージ位置の計測に用いられる基準部材と、前
記基準部材を用いて前記走査移動の方向とは異なる方向
に沿ったステージ位置を前記ステージの異なる走査移動
位置にてそれぞれ計測することで前記走査移動の方向を
検定する検定手段とを有することを特徴とする露光装
置。 - 【請求項2】 前記検定手段の検定結果に基づいて前記
走査移動の方向を補正する請求項1の露光装置。 - 【請求項3】 前記ステージ位置の計測にはレーザ干渉
計を用い、前記基準部材はレーザ干渉計用の基準反射ミ
ラーである請求項1の露光装置。 - 【請求項4】 前記検定手段はステージとは独立した位
置に設けられたオートコリメータを有する請求項1の露
光装置。 - 【請求項5】 前記露光装置は、原版のパターンを基板
に縮小投影し、縮小されたパターンを基板の複数領域に
並べて転写する請求項1の露光装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかの露光
装置を用いて製造する工程を含むことを特徴とするデバ
イス製造方法。
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KR1019940015097A KR0139039B1 (ko) | 1993-06-30 | 1994-06-29 | 노광장치와 이것을 이용한 디바이스 제조방법 |
US08/891,803 US5796469A (en) | 1993-06-30 | 1997-07-14 | Exposure apparatus and device manufacturing method using the same |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0722352A JPH0722352A (ja) | 1995-01-24 |
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EP1191580A1 (en) * | 1999-04-27 | 2002-03-27 | Nikon Corporation | Stage device and exposure device |
CN1173416C (zh) * | 2000-01-10 | 2004-10-27 | 詹宗文 | 圆弧平底凹杯之发光二极管的制作方法 |
JP5449263B2 (ja) * | 2011-06-30 | 2014-03-19 | 國立虎尾科技大學 | 製造工程装置 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP16225393A patent/JP3244872B2/ja not_active Expired - Fee Related
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