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JP3138627B2 - ハイブリッド型ステップモータの駆動方法 - Google Patents

ハイブリッド型ステップモータの駆動方法

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Publication number
JP3138627B2
JP3138627B2 JP08006001A JP600196A JP3138627B2 JP 3138627 B2 JP3138627 B2 JP 3138627B2 JP 08006001 A JP08006001 A JP 08006001A JP 600196 A JP600196 A JP 600196A JP 3138627 B2 JP3138627 B2 JP 3138627B2
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JP
Japan
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pair
step motor
stators
rotor
hybrid
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JP08006001A
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English (en)
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JPH09201033A (ja
Inventor
恒雄 杉浦
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Tamagawa Seiki Co Ltd
Original Assignee
Tamagawa Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイブリッド型ス
テップモータの駆動方法に関し、特に、コイルの巻回及
び装着を容易化し、コイル実装密度を向上させて高効率
で安価な構成において、各1ピッチ回転内のトルク差を
防止するための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられていたこの種のハイブリ
ッド型ステップモータとしては、図9で示されるよう
に、ケーシング4の両端に設けられた1対の軸受2,3
には回転軸1が回転自在に設けられている。このステー
タケース4の内面4aには全体形状が輪状をなしステー
タコイル5を有するステータヨーク6が設けられ、この
ステータヨーク6の内面には複数のステータ歯7が円周
状に所定間隔で形成されている。前記各軸受2,3間に
はマグネット板8を介して互いに軸方向に並設した輪状
の第1、第2ロータヨーク9,10が一体状に設けられ
ており、この各ロータヨーク9,10の周面には複数の
ロータ歯9a,10aが形成されていると共に、各ロー
タヨーク9,10は互いに異なる極性にて構成されてい
る。従って、ステータコイル5に図示しない駆動回路を
介して駆動パルスを供給することによりロータヨーク
9,10のステップ回転を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のハイブリッド型
ステップモータは、以上のように構成されていたため、
次のような課題が存在していた。すなわち、前述のよう
なマグネット板を各ロータヨークで挟持した構成のハイ
ブリッド構造のステップモータの場合、ステータヨーク
の各歯に巻回されたステータコイルがケーシングの内側
に位置しているため、各歯に対するコイル巻が難しく、
また、コイル巻きの密度を向上させることが困難であっ
た。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、コイルの巻回及び装着を容
易化し、コイル実装密度を向上させて高効率で安価な構
成において、各1ピッチ回転内のトルク差を防止するよ
うにしたハイブリッド型ステップモータの駆動方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるハイブリッ
ド型ステップモータの駆動方法は、固定軸に互いに離間
して設けられた1対の軸受と、前記各軸受を介して回転
自在に設けられたロータケースと、前記ロータケースの
内面に設けられ複数のロータ歯を有する輪状ロータヨー
クと、前記固定軸の外周に設けられたマグネット筒体
と、前記マグネット筒体の外周に嵌合して設けられた1
対の第1、第2輪状ステータヨークからなる1対ステー
タと、前記各輪状ステータヨークの外周に形成された複
数のステータ歯と、前記各輪状ステータヨークの軸方向
における中央位置でかつ外周位置に形成された第1、第
2コイル受溝と、前記各コイル受溝に設けられた第1、
第2コイルとを備え、前記各輪状ステータヨークは互い
に異なる極性を有するようにしたハイブリッドステップ
モータ部がN個互いに間隔をあけて直列配置されている
ハイブリッド型ステップモータを用い、前記各ハイブリ
ッドステップモータ部における前記各1対ステータ間の
ピッチを互いにずらせると共に、各1対ステータ毎に同
時に形成させる磁路パターンを異ならせると共に各1対
ステータに対応する前記輪状ロータヨークは、互いに異
なるトルクである強トルクと弱トルクを組合せることに
より、前記輪状ロータヨークの360°の1回転内のト
ルク差を防止する方法である。
【0006】さらに詳細には、前記ピッチは1/2ずれ
ている方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明によるハ
イブリッド型ステップモータの駆動方法の好適な実施例
の形態について詳細に説明する。なお、従来例と同一又
は同等部分には同一符号を用いて説明する。まず、本発
明による多連型のハイブリッド型ステップモータを説明
する前に、多連型を構成する前の単一型のハイブリッド
型ステップモータについて述べる。図1において符号1
で示されるものは磁性材よりなる固定軸であり、この固
定軸1に互いに離間して設けられた1対の軸受2,3に
は、全体形状がほぼ輪状をなすロータケース4が回転自
在に設けられている。このロータケース4の内面には、
輪状をなすと共に複数のロータ歯7を有する輪状ロータ
ヨーク6が設けられている。
【0008】前記固定軸1の外周に設けられたマグネッ
ト筒体8には、空隙1Aを介して軸方向に並設した輪状
の第1、第2輪状ステータヨーク9,10が設けられ、
このマグネット筒体8の外周に嵌合した状態で一体状に
構成されている。前記各ステータヨーク9,10の軸方
向における中央位置でかつ外周位置には第1、第2コイ
ル受溝20a,21aが各々形成されている。前記各コ
イル受溝20a,21aには周知のボビン状に巻回され
たボビン巻きによる第1コイル22及び第2コイル23
が巻線機による自動巻線等により設けられている。前記
第1輪状ステータヨーク9の外周にはこの第1コイル2
2を挟持するように輪状の第1、第2N極N1、N2が
形成され、前記第2輪状ステータヨーク10の外周には
この第2コイル23を挟持するように輪状の第1、第2
S極S1、S2が形成され、各極N1、N2、S1、S
2は前記ロータ歯7に対応すると共に、この各極N1、
N2、S1、S2の外周には前記ロータ歯7のピッチと
同一ピッチの複数のステータ歯9a,10aが形成され
ている。前記各極N1とN2は、図5の動作図にも示す
ように、1/2ピッチ、S1とS2も1/2ピッチずれ
た状態で各ステータ歯9a,10aが形成され、N極N
1、N2とS極S1、S2の各ステータ歯9aと10a
は1/4ピッチずれる関係に形成されている。従って、
前記第1、第2ステータヨーク9,10により1個の1
対ステータ50を構成し、図1の前記ロータケース4と
輪状ロータヨーク6と1個の一対ステータ50とにより
1個のハイブリッドステップモータ部100を構成して
いる。後述の図6の多連の場合にはこの1個の1対ステ
ータ50をN個用いてN個のハイブリッドステップモー
タ部100を直列状に連結して用いるものである。
【0009】次に、前述の単一型の構成における動作に
ついて述べる。図3はマグネット筒体8が形成する磁束
の流れを示すと共に、図4は第1コイル22及び第2コ
イル23が作る磁束を示し、この磁束の流れの向きは各
コイル22,23に流れる電流の向きによる。図5はマ
グネット筒体8を介して設けられた第1、第2コイル2
2,23に対して図示しない駆動回路からAとBで示す
方向の電流を流すと、周知の磁気作用により、ロータヨ
ーク6は状態0から状態1のように回転し、続いて各コ
イル22,23に対して前記駆動回路から前記A、Bの
方向とは逆向きのAバーとBバーで示す方向の向きに電
流を流すことにより、状態II及び状態IIIで示すように
ロータヨーク6が回転し、その後は前述の状態0の位置
となり、各ロータ歯7の1ピッチ分だけステップ回転し
たことになる。従って、図5の状態0から状態IIIのよ
うに磁路パターンR、Sを変えることにより弱トルクと
強トルクが輪状ロータヨーク6に発生する。なお、前述
の各コイル22,23は周知のバイポーラ巻の場合につ
いて述べたが、周知のユニポーラ巻とした場合も同様の
作用を得ることができる。また、前述は1相励磁とした
が、2相励磁又は1−2相励磁により駆動できる。ま
た、前述の各歯7,9a,10aのピッチずれについて
は、相対的なものであり、何れかの側をずらせた場合も
前述と同じ動作を得ることができるものである。また、
以上はアウタロータ型を例として示したが、インナーロ
ータ型も同様に構成できる。
【0010】次に、図6で示す構成は、図1で示す単体
のハイブリッド型ステップモータを2個(ここでは2個
であるが任意のN個とすることができる)直列に接続
し、前記1対ステータ50を2個用い、各1対ステータ
50間は空隙となっているが、固定軸1に空隙の代わり
に非磁性板(図示せず)を設けることもできる。図7は
図6の他の形態を示すもので、輪状ロータヨーク6を2
分して、各輪状ロータヨーク6が各1対ステータ50に
各々対応している。
【0011】次に、動作について述べる。図8は図6で
示す多連型のハイブリッドステップモータのステップ動
作を示すものであるが、図5に示すように単一の1対ス
テータ50のみを用いた場合には磁束が外側を流れる時
は発生トルクが弱く、内側を流れる時は発生トルクが強
くなるため、図5と同じ電流の与え方では各ステップご
とにトルク差が生じ、360°の1回転内でトルク差に
よるゴギングが発生することになる。そのため、図8で
示すように新状態0では図5の状態0とIIを組合わせ、
状態1では図5の状態IとIIIを組合わせ、状態2では図
5の状態IIと0の組合わせ、状態3では図5の状態III
とIの組合わせを用いることにより、各ステップ回転毎
に各一対ステータ50、50において互いに異なる前記
磁路パターンR、Sが形成されて互いに異なるトルクの
強トルクと弱トルクの組合わせで360°の1回転内に
おけるトルク差が発生せず、スムーズな回転が得られる
ように構成されている。
【0012】
【発明の効果】本発明によるアウタロータ型ステップモ
ータ駆動方法は、以上のように構成されているため、次
のような効果を得ることができる。すなわち、図1及び
6で示す構成の場合、ステータヨークの外周にコイルを
設けることができるため、巻線作業が極めて容易で、こ
の種のハイブリッド型のアウタロータ型ステップモータ
のコストを大幅に引下げることができる。また、複数の
ハイブリッドステップモータ部を直列に接続し、360
°の1回転内のトルクを強弱組合わせて駆動しているた
め、トルク差のない回転を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用する1個の一対ステータを有する
アウタロータ型ステップモータを示す断面図である。
【図2】図1の横断面図である。
【図3】図1のマグネット板が1個の一対ステータに対
して作る磁束の流れを示す説明図である。
【図4】図1のコイルが1個の一対ステータに対して作
る磁束の流れを示す説明図である。
【図5】図1のマグネット板と各コイルに電流を流した
場合の合成磁束とロータヨークのステップ回転を示す説
明図である。
【図6】図1の1個の一対ステータを有するステップモ
ータを2個用いて多連型とした構成の半断面図である。
【図7】図6の要部の他の形態を示す断面図である。
【図8】図6の多連型のステップモータの回転状態を示
す説明図である。
【図9】従来のハイブリッド型ステップモータを示す断
面図である。
【符号の説明】
1 固定軸 1A 空隙 2,3 軸受 4 ロータケース 6,6A 輪状ロータヨーク 7,7a ロータ歯 8 マグネット筒体 9,10 輪状ステータヨーク 9a,10a ステータ歯 20a,21a コイル受溝 22,23 コイル 50 1対ステータ 100 ハイブリッドステップモータ部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定軸(1)に互いに離間して設けられた
    1対の軸受(2,3)と、前記各軸受(2,3)を介して回転自在
    に設けられたロータケース(4)と、前記ロータケース(4)
    の内面に設けられ複数のロータ歯(7)を有する輪状ロー
    タヨーク(6)と、前記固定軸(1)の外周に設けられたマグ
    ネツト筒体(8)と、前記マグネツト筒体(8)の外周に嵌合
    して設けられた1対の第1、第2輪状ステータヨーク
    (9,10)からなる1対ステータ(50)と、前記各輪状ステー
    タヨーク(9,10)の外周に形成された複数のステータ歯(9
    a,10a)と、前記各輪状ステータヨーク(9,10)の軸方向に
    おける中央位置でかつ外周位置に形成された第1、第2
    コイル受溝(20a,21a)と、前記各コイル受溝(20a,21a)に
    設けられた第1、第2コイル(22,23)とを備え、前記各
    輪状ステータヨーク(9,10)は互いに異なる極性を有する
    ようにしたハイブリッドステップモータ部(100)がN個
    互いに間隔をあけて直列配置されているハイブリッド型
    ステップモータを用い、前記ハイブリッドステップモー
    タ部(100)における前記各1対ステータ(50)間のピッチ
    を互いにずらせると共に、各1対ステータ(50)毎に同時
    に形成させる磁路パターン(R,S)を異ならせると共に各
    1対ステータ(50)に対応する前記輪状ロータヨーク(6)
    は、互いに異なるトルクである強トルクと弱トルクを組
    合せることにより、前記輪状ロータヨーク(6)の360
    °の1回転内のトルク差を防止することを特徴とするハ
    イブリッド型ステップモータの駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記ピッチは1/2ずれていることを特
    徴とする請求項1記載のハイブリッド型ステップモータ
    の駆動方法。
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